JPH0641116U - トランス構造 - Google Patents

トランス構造

Info

Publication number
JPH0641116U
JPH0641116U JP079903U JP7990392U JPH0641116U JP H0641116 U JPH0641116 U JP H0641116U JP 079903 U JP079903 U JP 079903U JP 7990392 U JP7990392 U JP 7990392U JP H0641116 U JPH0641116 U JP H0641116U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winding
slit
coil
transformer
bobbin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP079903U
Other languages
English (en)
Inventor
慶嗣 寺本
敦 広野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP079903U priority Critical patent/JPH0641116U/ja
Publication of JPH0641116U publication Critical patent/JPH0641116U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coils Of Transformers For General Uses (AREA)
  • Insulating Of Coils (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 巻線の自動巻の際のゆるみを防ぐことができ
るトランス構造を提供することを目的とする。 【構成】 中空状のコイル巻回部と該巻回部の少なくと
も一端に鍔部が形成されたボビンのコイル巻回部に巻線
が巻かれ、コイル巻回部の中空部(空洞部)にコアが挿
着され、上記巻線から引出線を導出して鍔部に設けたピ
ン端子に接続してなるトランス構造において、上記鍔部
にスリットを設け、該スリットの底に傾斜した壁で凹凸
部を形成してトランスを構成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動巻線によりコイルを形成する巻線型のトランス構造に関し、特 に、巻線の巻始め、巻終わりでのコイルのゆるみをなくすようにしたトランス構 造に関する。
【0002】
【従来の技術】
巻線型のトランスは、ボビンの巻回部に巻線が巻かれて1次コイルと、2次コ イルが形成され、ボビンの巻回部に設けた空洞部にコアが挿入され、コイルの所 定の中間の巻き位置から引出線(タップ)が取出され、その引出線の端をボビン の端部に設けられた鍔部に固定されたピン端子に接続している。 図3及び図4に示すように、トランス1は、ボビン2の巻回部3に巻線4が巻 かれ、さらに絶縁テープが巻かれて巻線4が重ねて巻かれてコイル5が形成され 、ボビン2の巻回部に設けた空洞部にコア6が挿入され、1次コイルと、2次コ イルの所定の巻き位置から引出線10を絶縁して取出し、この端をボビンの両端 に設けた鍔部7のピン端子8に接続している。このトランス1でボビン2の鍔部 7,7が巻回部3の一端に形成され、この鍔部7に複数のピン端子8が設けられ 、スリット9が設けられて形成されている。 トランス1の形成は、通常、巻線4の始端4aをボビン2のスリット9を通し て固定し、巻回部3に巻線4を絶縁テープで絶縁固定しながら巻回してコイルを 形成し、所要の巻回数のところから引出線を取出して、上記と同様に別のスリッ ト9を通し、さらに巻終りの端も上記と同様に別のスリット9を通して固定した 後、ピン端子8にからめて接続し、絶縁テープで絶縁し、コアを巻回部3に設け た空洞部に挿通して組み立てる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来のトランスでは、巻線を自動巻してコイルを形成する際、コイルの巻 始め、巻終りを固定しておかないとゆるむ等の問題点があった。 本考案は、上記従来のトランスの有する問題点に鑑みてなされたものであり、 巻線の自動巻の際のゆるみを防ぐことができるトランス構造を提供することを目 的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記目的を達成するため、中空状のコイル巻回部と該巻回部の少なく とも一端に鍔部が形成されたボビンのコイル巻回部に巻線が巻かれ、コイル巻回 部の中空部(空洞部)にコアが挿着され、上記巻線から引出線を導出して鍔部に 設けたピン端子に接続してなるトランス構造において、上記鍔部にスリットを設 け、該スリットの底に傾斜した壁で凹凸部を形成してトランスを構成した。
【0005】
【作用】
本考案に係るトランスは、コイル巻回部と鍔部とからなるボビンの巻回部に巻 線が巻かれ、ボビンのコイル巻回部に設けた中空部(空洞部)に沿ってコアが挿 入され、巻線の所要の位置から引出線を取出し、鍔部に植設された複数のピン端 子に引出線を接続して構成したトランスの上記ボビンの鍔部にスリットを設け、 このスリットの底に、さらにこの底の壁を傾斜させて、凹部の底の方を狭くした 凹凸部を形成した。このように形成した鍔部のスリットに張力を加えて巻線を通 すと、鍔部が弾性を有する材料から構成されていると、凸壁が変形して凹部の幅 が変わるとともに、狭く形成された凹部の底方向に巻線が深く入り込み、底部が 厚く傾斜した凸壁から強く挟み付けられて固定され、ゆるまなくなる。鍔部が固 い材料から構成されていると、巻線部も弾性変形して、上記の弾性を有する材料 から構成された場合と同じようにゆるまなくなる。このように、強い力でスリッ ト内の凹部に固定されるので、ゆるむことなく自動巻が継続できる。
【0006】
【実施例】
以下、本考案に係るトランスの一実施例を図面に基づいて説明する。 図1及び図2は、本考案によるトランス構造を説明する図である。上記従来の トランスの相当する部分には同一符号を付している。 本考案に係るトランス11は、コイル巻回部3と鍔部7とからなるボビン2の 巻回部3に巻線4が巻かれ、ボビン2のコイル巻回部3に設けた中空部(空洞部 )3aにコア6が挿入され、巻線4の巻始端から引出線12を取出し、鍔部7に 設けられた複数のピン端子8に接続して構成している。そして、トランス11の 上記ボビン2の鍔部7にピン端子8間に位置してスリット9を設け、このスリッ ト9の底部に凹部12aと凸部12bとを形成している。
【0007】 スリット9の凹部12aは、図2に示すように、底側が狭く溝が形成され、凸 部12bの根元が厚く傾斜して形成されている。ここで、巻線4の巻始端4aを 凹部12aの底側の方向に力が加わるように通すと、凸部12bの壁が変形して 凹部12aの幅が変わり巻始端4aが深く入り込み凸部12bの壁から強く挟み 付けられて固定され、すべりにくくなり、巻線4がゆるみにくくなる。 上記ボビン2のスリット9の凹部12aに巻始端4aを嵌めて固定し、巻回部 3に絶縁層を介在させて巻線4を巻き、それぞれの所定の巻き位置から引出線1 0を導出し、その引出線10の端をボビン2の巻回部の端に設けられた鍔部7の スリット9の凹部12aに嵌めて固定するか又はピン端子8に直接からげて固定 する等し、さらに巻線4を巻き、絶縁層を介在させて1次コイル、及び2次コイ ルを形成する。そして、巻き終わった巻終端も、巻始端4a及び引出線10と同 様にして、ボビン2のスリット9の凹部12aに端部を嵌めて固定するとともに 、絶縁テープ等で形成した絶縁層で覆い、ピン端子8にからめて接続する。
【0008】 本実施例によれば、スリット9の凹部12aは底側が狭く溝が形成され、凸部 12bの根元が広く形成されているので、巻線4の端を凹部12aの底側の方向 に力が加わるように通すと、凸部12bの壁が変形して凹部12aの幅が変わり 巻始端4aが深く入り込み凸部12bの壁から強く挟み付けられて固定され、す べりにくくなり、巻線する際に巻線4がゆるむことがなくなる。また、スリット で固定できる場合は絶縁テープは絶縁だけに使用すればよいから、絶縁のための 作業が容易になる。
【0009】 なお、トランスの型、ボビンの形状は、使用するコアがEER型、ER型、E E型、EI型の何れであるかを問わず、それぞれ適用できる形状にすればよい。 また、上記実施例では、スリット9に底側が狭く溝が形成された凹部12aと根 元が広く形成された凸部12bとが形成されている例で説明したが、本考案のス リットの凹凸部は上記実施例に限られない。要は、本考案のトランスは、そのボ ビンのスリットに溝の側壁で線を挟む形式の凹凸部が形成されたものであればよ い。
【0010】
【考案の効果】
本考案に係るトランスは、上記のようにボビンの鍔部のスリットを構成してな るので、鍔部のスリットに巻線端を張力を加えて通すと、凸壁が変形して凹部の 幅が変わり巻線が深く入り込み凸壁から強く挟み付けられて固定され、ゆるまな くなる。このように、強い力でスリット内の凹部に固定されるので、ゆるむこと なく自動巻が継続できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るトランスを説明するための正面図
である。
【図2】上記トランスのスリット部の拡大図である。
【図3】従来例のトランスを説明する斜視図である。
【図4】上記従来例のボビンを説明する斜視図である。
【符号の説明】
2 ボビン 3 巻回部 4 巻線 7 鍔部 9 スリット 11 トランス 12a 凹部 12b 凸部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空状のコイル巻回部と該巻回部の少な
    くとも一端に鍔部が形成されたボビンの上記コイル巻回
    部に巻線が巻かれ、コイル巻回部の中空部にコアが挿着
    され、上記巻線から引出線を導出して鍔部に設けたピン
    端子に接続してなるトランス構造において、上記鍔部に
    スリットを設け、該スリットの底に傾斜した壁で凹凸部
    を形成したことを特徴とするトランス構造。
JP079903U 1992-10-23 1992-10-23 トランス構造 Pending JPH0641116U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP079903U JPH0641116U (ja) 1992-10-23 1992-10-23 トランス構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP079903U JPH0641116U (ja) 1992-10-23 1992-10-23 トランス構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0641116U true JPH0641116U (ja) 1994-05-31

Family

ID=13703247

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP079903U Pending JPH0641116U (ja) 1992-10-23 1992-10-23 トランス構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0641116U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019021869A (ja) * 2017-07-21 2019-02-07 Tdk株式会社 コイル装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019021869A (ja) * 2017-07-21 2019-02-07 Tdk株式会社 コイル装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0641116U (ja) トランス構造
JPH0739203Y2 (ja) コイルボビンのコイル巻線処理構造
JPH09129457A (ja) トランス
JPH04364009A (ja) 巻線型インダクタ
JPS58261Y2 (ja) コイルボビン
JPS5919397Y2 (ja) 変圧器用端子板
JPH0140176Y2 (ja)
JPH0124902Y2 (ja)
JP2592686Y2 (ja) 電気溶接機器用コイル
JP2599710Y2 (ja) 小型トランス
JPH0338811Y2 (ja)
JPS6234410Y2 (ja)
JPS6348105Y2 (ja)
JPS6234406Y2 (ja)
JPS5919396Y2 (ja) 変圧器用端子板
JPH0528738Y2 (ja)
JPH058665Y2 (ja)
JPH0519938Y2 (ja)
JPH0512996Y2 (ja)
JPH0440256Y2 (ja)
JPH0214184Y2 (ja)
JP2532174Y2 (ja) 巻線部品
JPS62109429U (ja)
JPH0414898Y2 (ja)
JPH048601Y2 (ja)