JPH0739203Y2 - コイルボビンのコイル巻線処理構造 - Google Patents
コイルボビンのコイル巻線処理構造Info
- Publication number
- JPH0739203Y2 JPH0739203Y2 JP1989148919U JP14891989U JPH0739203Y2 JP H0739203 Y2 JPH0739203 Y2 JP H0739203Y2 JP 1989148919 U JP1989148919 U JP 1989148919U JP 14891989 U JP14891989 U JP 14891989U JP H0739203 Y2 JPH0739203 Y2 JP H0739203Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil
- lead wire
- coil bobbin
- insertion hole
- bobbin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Coils Of Transformers For General Uses (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、コイルボビンのコイル巻線処理構造に関する
ものである。
ものである。
[従来の技術] 従来のソレノイドなどとして用いられるコイルブロック
は、コイルボビンにコイルを巻装して形成していた。コ
イルボビンとしては、例えば、円筒状の胴部の両端に鍔
部が形成されたものを用い、上記胴部にコイルを形成す
るものである。コイルを巻装したコイルボビンは有底筒
状のケース内に収納される場合がある。尚、ケースとい
っても、通常のケースだけでなく、ヨークであっても良
い。
は、コイルボビンにコイルを巻装して形成していた。コ
イルボビンとしては、例えば、円筒状の胴部の両端に鍔
部が形成されたものを用い、上記胴部にコイルを形成す
るものである。コイルを巻装したコイルボビンは有底筒
状のケース内に収納される場合がある。尚、ケースとい
っても、通常のケースだけでなく、ヨークであっても良
い。
ところで、この種のコイルブロックでは一般にコイルの
両端にリード線を半田付けなどにより接続し、このリー
ド線をケースの開口から引き出す構造となっている。こ
のような従来のコイルボビンのコイル巻線端末処理構造
を第4図及び第5図に示す。第4図においては、コイル
ボビン1の鍔部2の外側に更に鍔部2′を延設し、鍔部
2,2′の間の隙間にコイル3とリード線4との接続部分
を納め、鍔部2′の外周部に形成した切欠5からリード
線4をケースの開口方向に引き出すようにしてある。ま
た、第5図においては、リード線4とコイル3との接続
を巻線上で行い、、リード線4を鍔部2の外周部に形成
した切欠5から引き出すようにしてある。
両端にリード線を半田付けなどにより接続し、このリー
ド線をケースの開口から引き出す構造となっている。こ
のような従来のコイルボビンのコイル巻線端末処理構造
を第4図及び第5図に示す。第4図においては、コイル
ボビン1の鍔部2の外側に更に鍔部2′を延設し、鍔部
2,2′の間の隙間にコイル3とリード線4との接続部分
を納め、鍔部2′の外周部に形成した切欠5からリード
線4をケースの開口方向に引き出すようにしてある。ま
た、第5図においては、リード線4とコイル3との接続
を巻線上で行い、、リード線4を鍔部2の外周部に形成
した切欠5から引き出すようにしてある。
[考案が解決しようとする課題] 第4図の場合には、鍔部2でコイル3の両端とリード線
4との接続部が巻線部から隔絶されるから、絶縁性が良
い利点がある。しかし、この場合には、鍔部2から延設
した鍔部2′部分を形成する必要があるから、コイルボ
ビン長が全体的に長くなるという問題がある。また、リ
ード線4とコイル3との接続部が両鍔部2,2′の間で動
くから、コイル3の断線を起こすという問題もある。第
5図の場合には、巻線上にリード線4とコイル3との接
続部が位置するため、この接続部に絶縁テープなどを巻
いて絶縁を施す必要があり、コイル巻線処理作業が面倒
になる。しかも、第4図の場合と同様に断線を起こす可
能性もある。さらに、このコイルブロックは、ケース内
に収納する場合には、リード線4とコイル3との接続部
をコイルボビン1の外径より外側に位置させることがで
きない。このため、コイル3をコイルボビン1の外周ま
で巻くことができず、巻数が少なくなるという問題もあ
る。
4との接続部が巻線部から隔絶されるから、絶縁性が良
い利点がある。しかし、この場合には、鍔部2から延設
した鍔部2′部分を形成する必要があるから、コイルボ
ビン長が全体的に長くなるという問題がある。また、リ
ード線4とコイル3との接続部が両鍔部2,2′の間で動
くから、コイル3の断線を起こすという問題もある。第
5図の場合には、巻線上にリード線4とコイル3との接
続部が位置するため、この接続部に絶縁テープなどを巻
いて絶縁を施す必要があり、コイル巻線処理作業が面倒
になる。しかも、第4図の場合と同様に断線を起こす可
能性もある。さらに、このコイルブロックは、ケース内
に収納する場合には、リード線4とコイル3との接続部
をコイルボビン1の外径より外側に位置させることがで
きない。このため、コイル3をコイルボビン1の外周ま
で巻くことができず、巻数が少なくなるという問題もあ
る。
本考案は、上述の点に鑑みて提供したものであって、コ
イルとリード線の半田付け部との絶縁性の向上、リード
線の抜け阻止力の向上、作業の容易化、端末処理部分の
省スペース性の向上等を図ることを目的としたコイルボ
ビンのコイル巻線処理構造を提供するものである。
イルとリード線の半田付け部との絶縁性の向上、リード
線の抜け阻止力の向上、作業の容易化、端末処理部分の
省スペース性の向上等を図ることを目的としたコイルボ
ビンのコイル巻線処理構造を提供するものである。
[課題を解決するための手段] 本考案は、コイルボビンの鍔部の側面に突起を突設し、
この突起の外周面にコイルボビンの軸方向と同方向の溝
を鍔部の周面と略同一面上に設け、コイルボビン1の外
周に巻装されたコイルの端末と半田付けするリード線の
半田付け部を挿入する挿入孔を上記溝と連通して鍔部の
中心方向に向かって形成し、この挿入孔を外側方に向か
って拡開させたものである。
この突起の外周面にコイルボビンの軸方向と同方向の溝
を鍔部の周面と略同一面上に設け、コイルボビン1の外
周に巻装されたコイルの端末と半田付けするリード線の
半田付け部を挿入する挿入孔を上記溝と連通して鍔部の
中心方向に向かって形成し、この挿入孔を外側方に向か
って拡開させたものである。
[作用] 而して、コイルボビンの外周に巻装されたコイルの端末
と半田付けするリード線の半田付け部を挿入孔に挿入す
ることで、リード線の抜け力を確保している。また挿入
孔を外側方に向かって拡開させることで、リード線の半
田付け部の挿入の際の自由度を上げて、作業性を向上さ
せている。
と半田付けするリード線の半田付け部を挿入孔に挿入す
ることで、リード線の抜け力を確保している。また挿入
孔を外側方に向かって拡開させることで、リード線の半
田付け部の挿入の際の自由度を上げて、作業性を向上さ
せている。
[実施例1] 以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明する。第
1図に示すように、コイルボビン1の一方の鍔部2に鍔
部2の周面と同一面を有する突起10を一体に突設し、こ
の突起10の外周面にコイルボビン1の軸方向と同方向に
直線状の一対の溝12を設け、更に、この溝12と連通した
挿入孔13を形成したものである。しかも、この挿入孔13
は、第2図に示すように、鍔部2の中心方向に向かい、
且つ外側程拡開するように形成している。尚、挿入孔13
の形状は、リード線4の半田付け部8が容易に挿入でき
る広さがあれば良い。第3図はコイル3を下側の溝12を
介して引き出し、リード線4と接続した半田付け部8を
挿入孔13に挿入し、更に、リード線4を直角に曲げて、
上側の溝12を介して引き出すようにしたものである。
1図に示すように、コイルボビン1の一方の鍔部2に鍔
部2の周面と同一面を有する突起10を一体に突設し、こ
の突起10の外周面にコイルボビン1の軸方向と同方向に
直線状の一対の溝12を設け、更に、この溝12と連通した
挿入孔13を形成したものである。しかも、この挿入孔13
は、第2図に示すように、鍔部2の中心方向に向かい、
且つ外側程拡開するように形成している。尚、挿入孔13
の形状は、リード線4の半田付け部8が容易に挿入でき
る広さがあれば良い。第3図はコイル3を下側の溝12を
介して引き出し、リード線4と接続した半田付け部8を
挿入孔13に挿入し、更に、リード線4を直角に曲げて、
上側の溝12を介して引き出すようにしたものである。
尚、上記実施例では、コイルボビン1にコイル3を巻装
し、リード線4を引き出したコイルブロックを有底筒状
のケース内に納装するようになっている。
し、リード線4を引き出したコイルブロックを有底筒状
のケース内に納装するようになっている。
[考案の効果] 本考案は上述のように、コイルボビンの鍔部の側面に突
起を突設し、この突起の外周面にコイルボビンの軸方向
と同方向の溝を鍔部の周面と略同一面上に設け、コイル
ボビンの外周に巻装されたコイルの端末と半田付けする
リード線の半田付け部を挿入する挿入孔を上記溝と連通
して鍔部の中心方向に向かって形成し、この挿入孔を外
側方に向かって拡開させたものであるから、溝と連通す
る挿入孔に半田付け部ごとリード線の端部を挿入して、
リード線の引っ張り抜けに対する強度を向上させること
ができ、しかも挿入孔を外側方に向かって拡開させるこ
とで、リード線の半田付け部の挿入の自由度を上げて、
作業性を向上させることができる。またリード線の半田
付け部の部分を挿入孔に挿入するだけでよいから、作業
性の向上を図ることができる。さらに、リード線及び半
田付け部は各々溝及び挿入孔に挿入されるため、端子間
の絶縁を確実に保つことができる。また、リード線及び
半田付け部は各々挿入溝及び挿入孔に挿入されるため、
端子間の絶縁を確実に保つことができる。
起を突設し、この突起の外周面にコイルボビンの軸方向
と同方向の溝を鍔部の周面と略同一面上に設け、コイル
ボビンの外周に巻装されたコイルの端末と半田付けする
リード線の半田付け部を挿入する挿入孔を上記溝と連通
して鍔部の中心方向に向かって形成し、この挿入孔を外
側方に向かって拡開させたものであるから、溝と連通す
る挿入孔に半田付け部ごとリード線の端部を挿入して、
リード線の引っ張り抜けに対する強度を向上させること
ができ、しかも挿入孔を外側方に向かって拡開させるこ
とで、リード線の半田付け部の挿入の自由度を上げて、
作業性を向上させることができる。またリード線の半田
付け部の部分を挿入孔に挿入するだけでよいから、作業
性の向上を図ることができる。さらに、リード線及び半
田付け部は各々溝及び挿入孔に挿入されるため、端子間
の絶縁を確実に保つことができる。また、リード線及び
半田付け部は各々挿入溝及び挿入孔に挿入されるため、
端子間の絶縁を確実に保つことができる。
第1図は本考案の実施例の斜視図、第2図は同上の要部
断面図、第3図は同上の断面図、第4図(a)(b)は
従来例の正面図及び平面図、第5図(a)(b)(c)
は他の従来例の正面図、平面図及び側面図である。 1はコイルボビン、2は鍔部、3はコイル、4はリード
線、8は半田付け部、10は突起、12は溝、13は挿入孔で
ある。
断面図、第3図は同上の断面図、第4図(a)(b)は
従来例の正面図及び平面図、第5図(a)(b)(c)
は他の従来例の正面図、平面図及び側面図である。 1はコイルボビン、2は鍔部、3はコイル、4はリード
線、8は半田付け部、10は突起、12は溝、13は挿入孔で
ある。
Claims (1)
- 【請求項1】コイルボビンの鍔部の側面に突起を突設
し、この突起の外周面にコイルボビンの軸方向と同方向
の溝を鍔部の周面と略同一面上に設け、コイルボビンの
外周に巻装されたコイルの端末と半田付けするリード線
の半田付け部を挿入する挿入孔を上記溝と連通して鍔部
の中心方向に向かって形成し、この挿入孔を外側方に向
かって拡開させたことを特徴とするコイルボビンのコイ
ル巻線処理構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989148919U JPH0739203Y2 (ja) | 1989-12-25 | 1989-12-25 | コイルボビンのコイル巻線処理構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989148919U JPH0739203Y2 (ja) | 1989-12-25 | 1989-12-25 | コイルボビンのコイル巻線処理構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0388304U JPH0388304U (ja) | 1991-09-10 |
JPH0739203Y2 true JPH0739203Y2 (ja) | 1995-09-06 |
Family
ID=31695350
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989148919U Expired - Lifetime JPH0739203Y2 (ja) | 1989-12-25 | 1989-12-25 | コイルボビンのコイル巻線処理構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0739203Y2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3998274B2 (ja) * | 1995-07-31 | 2007-10-24 | 富士通テン株式会社 | コイル収容ケース |
JP3842491B2 (ja) * | 1999-09-10 | 2006-11-08 | 株式会社タムラ製作所 | コイルボビン |
JP2001307927A (ja) * | 2000-04-24 | 2001-11-02 | Sht:Kk | コイル装置及びその製造方法 |
JP2002217018A (ja) * | 2001-01-19 | 2002-08-02 | Kawamura Electric Inc | コイル装置 |
JP4632364B2 (ja) * | 2006-02-28 | 2011-02-16 | Necトーキン株式会社 | 巻線部品 |
JP5291970B2 (ja) * | 2008-04-02 | 2013-09-18 | 有限会社サンエース | フレーム付きコイル部材およびその製造方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52113243U (ja) * | 1976-02-23 | 1977-08-27 | ||
JPS56174811U (ja) * | 1980-05-29 | 1981-12-23 |
-
1989
- 1989-12-25 JP JP1989148919U patent/JPH0739203Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0388304U (ja) | 1991-09-10 |
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