JP3842491B2 - コイルボビン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、TV用消磁コイル等に用いられる薄型のコイルボビンに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のコイルボビンには、周知のように一対のフランジ間の巻胴部上にコイルが巻回され、その引出線はリード線と接続される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この場合、コイルボビンは省スペースを考慮して小型であって偏平な薄型となっているため、引出線とリード線とを結合するための端子板を設けるスペースを確保しにくい、という課題があった。
【0004】
この発明は上記のことに鑑み提案されたもので、その目的とするところは、小型、薄型のコイルボビンにおいて、端子板なしでも容易、かつ確実にコイルの引出線とリード線とをフランジ自体に接続できるようにした安価であり、かつコイルの巻始めの引出線と巻終りの引出線間の絶縁も確保したコイルボビンを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、薄型のコイルボビンにおいて、一方のフランジ3にフランジ3より巾広のリード線固定部10を形成し、このリード線固定部10は第1、第2のリード線固定部11、12を有し、第1のリード線固定部11は内側に突出形成され、かつコイル6の巻始め引出線8を案内する、フランジ3の外側から内側に向って切り込まれた案内溝13と、リード線7の芯線が縫うようにして挿通される、互いに離間しフランジ3の長さ方向に沿って形成された第1、第2のリード線挿通孔14、15とを有し、
第2のリード線固定部12はフランジ3の外側に突出形成され、リード線7の芯線が縫うようにして挿通される、互いに離間しフランジ3の長さ方向に沿って形成された第1、第2のリード線挿通孔17、18を有し、第2のリード線挿通孔18の外側はコイルの巻終り引出線9を内部案内すべく開孔して上記目的を達成している。
また、第1、第2のリード線固定部11、12間には絶縁用の突部16を形成している。
【0006】
【発明の実施の形態】
この発明では、フランジ自体にリード線を挿通、固定する複数個の孔を形成し、そこにリード線の芯線を挿通し、挿通された芯線の先端部とコイルの引出線とを接続するようにしている。
この場合、リード線の芯線は孔に対し縫うように挿通し、抜けを防止し、引張り強度を高めている。
また、絶縁壁として作用し、かつ強度を上げる突部を形成し、この突部により、コイルの巻始め、巻終り引出線間の絶縁を確保している。
【0007】
【実施例】
図1は本発明のコイルボビンの正面図、図2は側面図、図3は要部の拡大図、図4は引出線の接続状態を示す斜視図、図5は接続部分をフランジの外側から見た側面図、図6は図4中A−A線断面図である。
【0008】
これらの図において、1は絶縁性の樹脂を成型してなるTV用消磁コイル等に用いられるコイルボビンである。このコイルボビン1は小型であり、かつ図2に示されるように偏平な薄型タイプとなっている。
【0009】
コイルボビン1は中空状の巻胴部2と、その両端部にそれぞれ形成されたフランジ3、4とを備えて構成され、また、巻胴部2の内側は窓5となっている。巻胴部2の外周には、周知のように、消磁用のコイル6(図6参照)が巻回される。
【0010】
一方のフランジ3には、リード線7とコイルの巻始め、巻終りの引出線8、9とを接続するためのリード線固定部10が形成されている。
【0011】
このリード線固定部10は一方のフランジ3の隅部に巾広に形成されている。また、このリード線固定部10には、フランジ3の内側、すなわち中空状の鉄芯挿入用の窓5側に形成された、コイルの巻始めの引出線8とリード線7とを接続するための第1のリード線固定部11と、フランジ3の外側に形成された、コイルの巻終り引出線9とリード線7とを接続するための第2のリード線固定部12とを備えている。
【0012】
第1のリード線固定部11は、フランジ3の外側から内側に向ってフランジ3の長さ方向に対しほぼ直角方向に切り込まれたコイルの巻始め引出線8を内部に案内するための案内溝13と、この案内溝13と離間して形成され、かつフランジ3の長さ方向に沿って互いに離間して形成された一対の第1、第2のリード線挿通孔14、15とにて構成されている。第1のリード線挿通孔14はほぼ円形をなしているが、これと離間し、かつ巻始め引出線案内溝13側に形成された第2のリード線挿通孔15は端部が窓側に連通し開口したほぼ長円状の孔形状に形成されているが、円形であっても良い。
また、これら第1、第2のリード線挿通孔14、15の両側にフランジ3の長さ方向に延びるリブ状の突部16がそれぞれ形成されている。
【0013】
第2のリード線固定部12は、フランジ3の長さ方向に沿って互いに離間して形成された第1、第2のリード線挿通孔17、18を備えている。第1、第2のリード線挿通孔17、18は前記第1のリード線固定部11の第1、第2のリード線挿通孔14、15とほぼ同位置、同形状に形成されている。また、それらの両側には同様に突部16がそれぞれ形成されている。
【0014】
なお、リード線7の挿通の作業性を考慮し、第1のリード線固定部11側の第1、第2のリード線挿通孔14、15は、図1に示されるように、フランジ3の内縁3aより若干内側、つまり窓5内に突出した位置に形成されている。また、第2のリード線固定部12側の第1、第2のリード線挿通孔17、18はフランジ3の外縁3bより若干外側の位置に形成されている。
【0015】
換言すると、リード線固定部10の幅はフランジ3の幅より若干広く形成されている。
【0016】
コイル6の巻始め、巻終りの引出線8、9とリード線7との接続は次のようにして行われる。
【0017】
図4に示すように、巻始め引出線8は、巻始め引出線用の案内溝13の奥まで案内され、かつフランジ3の上面側に突出される。
【0018】
巻始め引出線8と接続されるリード線7の芯線はフランジ3の上面側から下面側に向って第1のリード線挿通孔14に挿通され、かつ下面に沿って這わせられ、第2のリード線挿通孔15を介し内側に向って引出され、かつ巻始め引出線8と撚り合わせられて接続される。
【0019】
巻終り引出線9は、図4、図5に示されるように、第2のリード線挿通孔18内に外側の開口部分から案内される。また、これと接続されるリード線7の芯線は第1のリード線挿通孔17を介しフランジ3の上面側から下面側に向って引出され、かつ下面に沿って這わせられ、第2のリード線挿通孔18を介し上面側に引出され、巻終りの引出線9と撚り合わせられ接続される。
【0020】
これらの接続部は必要に応じはんだ付け接続される。また、矢印で示すように、フランジ3の上面側に向って折曲される。
そして、その上部に、図5において仮想線で示すように、絶縁テープ19が設けられる。
【0021】
このように、各リード線7の芯線は第1、第2のリード線挿通孔14、15、17、18を縫うようにし挿通されるため、抜け出ることはなく、確実に接続することができる。また、第1、第2のリード線固定部11、12にはフランジ3の長さ方向に沿って延びる絶縁壁として作用する突部16が形成されているため、絶縁性が確保されている。
【0022】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、フランジ3にコイル6の巻始めや、巻終りの引出線8、9とリード線7とを接続、固定するための複数個のリード線挿通孔14、15、17、18を形成し、それぞれリード線7の芯線を縫うようにして挿通し、各引出線8、9と接続するようにしているため、両者を確実に接続することができる。
【0023】
また、第1、第2のリード線固定部11、12間には絶縁壁として作用する突部16が突設されているため、巻始め、巻終り引出線8、9間の絶縁を確保し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の正面図を示す。
【図2】 同上の側面図を示す。
【図3】 本発明の要部拡大説明図を示す。
【図4】 本発明での接続状態の斜視図を示す。
【図5】 コイルの巻終り引出線とリード線との接続部分をフランジの外側から見た側面図を示す。
【図6】 図4中A−A線断面図を示す。
【符号の説明】
1 コイルボビン
2 巻胴部
3、4 フランジ
5 窓
6 コイル
7 リード線
8 コイル巻始め引出線
9 コイル巻終り引出線
10 リード線固定部
11 第1のリード線固定部
12 第2のリード線固定部
13 案内溝
14、15 孔
16 突部
17、18 孔
19 絶縁テープ
Claims (2)
- 薄型のコイルボビンにおいて、一方のフランジ(3)にフランジ(3)より巾広のリード線固定部(10)を形成し、このリード線固定部(10)は第1、第2のリード線固定部(11)、(12)を有し、第1のリード線固定部(11)は窓(5)側である内側に突出形成され、かつコイル(6)の巻始め引出線(8)を案内する、フランジ(3)の外側から内側に向って切り込まれた案内溝(13)と、リード線(7)の芯線が縫うようにして挿通される、互いに離間しフランジ(3)の長さ方向に沿って形成された第1、第2のリード線挿通孔(14)、(15)とを有し、
第2のリード線固定部(12)はフランジ(3)の外側に突出形成され、リード線(7)の芯線が縫うようにして挿通される、互いに離間しフランジ(3)の長さ方向に沿って形成された第1、第2のリード線挿通孔(17)、(18)を有し、第2のリード線挿通孔(18)の外側はコイルの巻終り引出線(9)を内部に案内すべく開口されたことを特徴とするコイルボビン。 - 第1、第2のリード線固定部(11)、(12)間には絶縁用の突部(16)が形成された請求項1記載のコイルボビン。
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JP25677099A Expired - Fee Related JP3842491B2 (ja) | 1999-09-10 | 1999-09-10 | コイルボビン |
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