JP2001307927A - コイル装置及びその製造方法 - Google Patents

コイル装置及びその製造方法

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JP2001307927A
JP2001307927A JP2000123092A JP2000123092A JP2001307927A JP 2001307927 A JP2001307927 A JP 2001307927A JP 2000123092 A JP2000123092 A JP 2000123092A JP 2000123092 A JP2000123092 A JP 2000123092A JP 2001307927 A JP2001307927 A JP 2001307927A
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coil
housing
lead wire
core
coil device
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Taira Yoshimori
平 吉森
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  • Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)
  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボビンに巻装されたコイル2とコア1とを具
えたコイル装置において、引出し線の接続に際してワニ
スを除去する作業が容易であり、引出し線に作用する引
張り力に対して大きな強度を発揮し、然も、接続構造の
簡易なコイル装置を提供する。 【解決手段】 本発明に係るコイル装置において、コイ
ル2の両端から伸びる巻線端部5、5にはそれぞれ、引
出し線3の基端部31が接続されている。ボビンには、コ
イル2の巻線端部5と引出し線3の基端部31との接続部
を収容するハウジング41が形成され、該ハウジング41の
内部へコイル2の巻線端部5と引出し線3の基端部31と
が貫入している。ハウジング41には、凸部46、低位部4
8、及び高位部49が形成され、ハウジング41内の引出し
線3をL字状に屈曲させた状態で拘持している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チョークコイルや
変圧器等の各種電気機器に用いられるコイル装置、並び
にその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のコイル装置は、図6に示す如
く、ボビン(4)に巻装されたコイル(2)と、該コイル
(2)から発生する磁力線が貫通すべきコア(1)とを具
え、コイル(2)を電源や電気回路と接続するため、コイ
ル(2)の両巻線端部には、一対の引出し線(3)(3)の基
端部が接続されている。
【0003】コイル(2)の両巻線端部と引出し線(3)
(3)の基端部とを接続する方法の1つとして、図6及び
図7に示す如く絶縁紙(7)を用いた方法が知られてい
る。図7の如く引出し線(3)の基端部(31)は絶縁紙(7)
を貫通して、その先端部がコイルの巻線端部(5)と撚り
合わされて接続され、該接続部には半田付け処理が施さ
れる。その後、絶縁紙(7)を折り畳んで半田付け部の絶
縁を図る。そして、絶縁紙(7)によって絶縁された前記
接続部を図6の如くコイル(2)の側面に設置し、その周
囲に絶縁テープを巻装して、コイル(2)に引出し線(3)
(3)を固定する。その後、ワニス含浸やワニス吹付け等
の絶縁処理を行なって、コイル装置を完成する。
【0004】又、図8に示す如くラグ端子(8)を用いた
接続構造が知られている。ラグ端子(8)は図9に示す如
く絶縁紙(81)にハトメ固定した状態で、図8の如くコイ
ル(2)の側面に設置し、絶縁テープによって固定する。
そして、図9の如く、ラグ端子(8)の端部に巻線端部
(5)を巻き付けて半田付けを施すと共に、引出し線(3)
の基端部(31)を接続する。その後、ワニス含浸等の絶縁
処理を施して、コイル装置を完成する。尚、ラグ端子
(8)に巻線端部(5)を接続した状態でワニス含浸等の絶
縁処理を施した後、ラグ端子(8)の先端部に付着してい
るワニスを除去し、ラグ端子(8)の表面が露出した箇所
に引出し線(3)の基端部(31)を接続する工程を採用する
ことも可能である。
【0005】更に又、図10に示す如くピン端子(9)を
用いた接続構造が知られている。ピン端子(9)は、図1
1の如くボビン(4)に埋め込まれて固定されており、該
ピン端子(9)に巻線端部(5)を巻き付けて半田付けを施
すと共に、引出し線(3)の基端部(31)を接続する。その
後、ワニス含浸等の絶縁処理を施して、コイル装置を完
成する。尚、ピン端子(9)に巻線端部(5)を接続した状
態でワニス含浸等の絶縁処理を施した後、ピン端子(9)
の先端部に付着しているワニスを除去し、ピン端子(9)
の表面が露出した箇所に引出し線(3)の基端部(31)を接
続する工程を採用することも可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
引出し線接続構造を具えたコイル装置においては、ワニ
ス含浸等の絶縁処理工程や、その後の絶縁性能試験や特
性試験において、次の様な問題があった。即ち、引出し
線(3)を接続した状態でワニス含浸等の絶縁処理を行な
う場合、ワニス含浸のための予備加熱において引出し線
(3)が熱変形等を起こさない様、必要以上に耐熱性の高
い引出し線(3)を採用する必要がある。又、引出し線
(3)に十分な耐ワニス性が必要となる。又、ワニス含浸
時に引出し線(3)の先端部(32)をワニスに濡らさないた
めの特別な構造や作業が必要となる。更に、絶縁性能試
験や特性試験を行なう工程において、引出し線(3)が工
程ライン上にて他の部材と干渉しない様に、引出し線
(3)を束ねる等の作業が必要となる。
【0007】これに対し、図8に示すラグ端子(8)や図
10に示すピン端子(9)を用いた接続構造において、ワ
ニス含浸等の絶縁処理を施した後に引出し線(3)の基端
部(31)を接続する工程を採用すれば、上述の問題は解消
されるが、ラグ端子(8)やピン端子(9)からワニスを除
去する作業が困難となる問題がある。又、引出し線(3)
に対して引張り力が作用した場合、該引張り力はラグ端
子(8)やピン端子(9)に作用するので、ラグ端子(8)や
ピン端子(9)に抜け止めのための特別な補強構造が必要
となり、然も、ラグ端子(8)やピン端子(9)によって部
品点数が増え、構造が複雑となる問題がある。
【0008】そこで本発明の目的は、ワニス含浸等の絶
縁処理を施した後に引出し線の接続が可能なコイル装置
において、引出し線の接続に際してワニスを除去する作
業が容易であり、引出し線に作用する引張り力に対して
大きな強度を発揮し、然も、接続構造の簡易なコイル装
置、及びその製造方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決する為の手段】本発明に係るコイル装置
は、ボビン(4)に巻装されたコイル(2)と、コイル(2)
から発生する磁力線が貫通すべきコア(1)とを具え、コ
イル(2)の両端から伸びる巻線端部(5)(5)にはそれぞ
れ、引出し線(3)の基端部(31)が接続されている。ボビ
ン(4)には、コイル(2)の巻線端部(5)と引出し線(3)
の基端部(31)との接続部を収容するハウジング(41)が形
成され、該ハウジング(41)の内壁には、ハウジング(41)
内の引出し線(3)をL字状に屈曲させた状態で拘持する
拘持面が形成されている。
【0010】上記本発明のコイル装置は、ボビン(4)に
コイル(2)を巻装すると共に、該コイル(2)とコア(1)
とを組み立てる組立工程と、組立工程を経て得られるコ
ア−コイル・アセンブリにワニスを用いた絶縁処理を施
す絶縁工程と、絶縁工程を経たコア−コイル・アセンブ
リの巻線端部(5)(5)から通電して所定の性能試験を実
施する試験工程と、試験工程を経たコア−コイル・アセ
ンブリのハウジング(41)内へ各引出し線(3)の基端部(3
1)を貫入せしめ、コイル(2)の各巻線端部(5)に引出し
線(3)の基端部(31)を接続して、該接続部をハウジング
(41)内に収容する接続工程とを経て作製される。
【0011】従って、絶縁工程では、コイル(2)の巻線
端部(5)(5)に引出し線(3)(3)が接続されておらず、
例えばワニス含浸のための予備加熱において引出し線
(3)が熱変形等を起こすことはないので、必要以上に耐
熱性の高い引出し線(3)を採用する必要はない。又、引
出し線(3)に必要以上に高い耐ワニス性は不要である。
又、ワニス含浸時に引出し線(3)の先端部(32)をワニス
に濡らさないための特別な構造や作業も不要である。更
に、試験工程においても、コイル(2)の巻線端部(5)
(5)に引出し線(3)(3)が接続されていないので、引出
し線(3)を束ねる等の作業は不要である。尚、接続工程
においては、絶縁工程で巻線端部(5)の先端部に付着し
たワニスを除去する必要があるが、巻線端部(5)の先端
部は自由に取り回すことが出来るので、除去作業は容易
である。
【0012】この様にして作製されたコイル装置におい
て、引出し線(3)に大きな引張り力が作用したとして
も、ハウジング(41)内の引出し線(3)は、L字状に屈曲
した状態でハウジング(41)の内壁に形成された拘持面に
よって拘持されているので、引張り力は該拘持によって
受け止められ、巻線端部(5)との接続部に作用すること
はない。従って、引出し線(3)の基端部(31)とコイル
(2)の巻線端部(5)との接続部が切り離される虞れはな
い。
【0013】具体的構成において、ハウジング(41)に
は、引出し線(3)が貫入すべき貫通孔(44)と、引出し線
(3)の貫入方向に沿ってハウジング(41)の内部空間(43)
へ突出する凸部(46)と、該凸部(46)と対向して形成され
た低位部(48)と、該低位部(48)の側部に低位部(48)より
も凸部(46)側へ高く形成された高位部(49)とを具え、凸
部(46)、低位部(48)及び高位部(49)によって前記拘持面
が形成されており、貫通孔(44)からハウジング(41)内に
貫入した引出し線(3)は略90°屈曲して凸部(46)と低
位部(48)の間を伸び、更にその先端部が高位部(49)に乗
り上げて凸部(46)側へ屈曲している。
【0014】該具体的構成によれば、ハウジング(41)内
の引出し線(3)は、凸部(46)を取り巻くように屈曲して
いるので、引出し線(3)に大きな引張り力が作用した場
合、引出し線(3)が凸部(46)に引っ掛かって、該引張り
力が確実に受け止められる。
【0015】該具体的構成において、ハウジング(41)は
箱状に形成され、その前面が開口して、内部空間(43)を
露出させている。従って、ハウジング(41)内へ貫入せし
めた引出し線(3)の基端部(31)とコイル(2)の巻線端部
(5)とを、ハウジング(41)の外側で互いに撚り合わせて
接続し、必要に応じて半田付け処理を施した後、該接続
部をハウジング(41)内に収容することが出来る。
【0016】又、ハウジング(41)には、前記開口を塞ぐ
ためのキャップ(42)が被せられている。これによって、
ハウジング(41)内の接続部は、ハウジング(41)とキャッ
プ(42)により全周が包囲されて、完全な絶縁が図られ
る。
【0017】
【発明の効果】本発明に係るコイル装置及びその製造方
法によれば、引出し線の接続に際してワニスを容易に除
去することが可能であるので、製造工程が簡略化され
る。又、引出し線の基端部をハウジング内に拘持した構
造の採用によって、引出し線に作用する引張り力に対し
て大きな強度を発揮するので、接続のための特別な端子
部材や補強構造は不要であり、これによって接続構造は
簡易なものとなる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につ
き、図面に沿って具体的に説明する。本発明に係るコイ
ル装置は、図1に示す如く、樹脂製のボビン(4)に巻装
されたコイル(2)と、該コイル(2)から発生する磁力線
が貫通すべきコア(1)とを具え、コイル(2)を電源や電
気回路と接続するため、コイル(2)の両巻線端部には、
一対の引出し線(3)(3)の基端部が接続されている。
尚、コイル(2)の巻線は、芯線表面が樹脂皮膜によって
覆われているが、引出し線(3)と接続すべき先端部の皮
膜は剥離除去され、芯線は露出している。又、引出し線
(3)は、芯線を樹脂被覆したものであるが、引出し線
(3)の両端部の樹脂被覆は切除され、芯線が露出してい
る。
【0019】ボビン(4)には、図2に示す如く前面が開
口した箱状のハウジング(41)が一体成形されており、該
ハウジング(41)内に形成された2つの内部空間(43)(43)
のそれぞれに、コイル(2)の巻線端部(5)と引出し線
(3)の基端部(31)とが、互いに撚り合わされた接続状態
で収容されている。
【0020】図2及び図3に示す如く、ハウジング(41)
には、各内部空間(43)を包囲する周壁に、引出し線(3)
が密に貫入すべき貫通孔(44)と、引出し線(3)の貫入方
向に沿ってハウジング(41)の内部空間(43)へ突出する直
方体状の凸部(46)と、内部空間(43)を挟んで凸部(46)と
対向する薄肉の低位部(48)と、該低位部(48)の側部にて
低位部(48)よりも凸部(46)側へ高く突出した厚肉の高位
部(49)とが形成されている。又、ハウジング(41)には、
低位部(48)と高位部(49)の間に、巻線端部(5)が貫入す
べき切欠き(45)が凹設されている。
【0021】ハウジング(41)内の引出し線(3)は、図2
に示す如く、貫通孔(44)からハウジング(41)内に貫入し
た後、略90°屈曲して凸部(46)と低位部(48)の間を伸
び、更にその先端部が高位部(49)に乗り上げて僅かに凸
部(46)側へ屈曲しており、この状態で、凸部(46)、低位
部(48)及び高位部(49)によって拘持されている。一方、
コイル(2)から伸びる巻線端部(5)は、切欠き(45)から
ハウジング(41)内に貫入している。そして、引出し線
(3)の基端部(31)とコイル(2)の巻線端部(5)とが互い
に撚り合わされた状態で半田付けが施され、該接続部が
ハウジング(41)の内部空間(43)に収容されている。
【0022】図1、図3及び図4に示す如く、ハウジン
グ(41)には樹脂製のキャップ(42)が被せられ、これによ
ってハウジング(41)の前面開口が塞がれる。該キャップ
(42)には、一対の引出し線(3)(3)が貫通すべき貫通孔
(47)(47)が開設されている。
【0023】図5は、上記コイル装置の製造工程を表わ
している。尚、図5は、一方の内部空間(43)における接
続工程を表わしているが、他方の内部空間(43)において
も同様の接続工程が実施される。先ず、ボビン(4)にコ
イル(2)を巻装すると共に、該コイル(2)とコア(1)と
を組み立てて、図3及び図4に示す如きコア−コイル・
アセンブリAを作製した後、該コア−コイル・アセンブ
リにワニス含浸を施す。
【0024】次に、図5(a)に示す如くコア−コイル・
アセンブリAのコイル(2)から伸びる巻線端部(5)の先
端部に付着しているワニス(図示省略)を、薬品により若
しくは機械的に除去する。この作業は、手作業若しくは
自動機械によって容易に行なうことが出来る。続いて、
巻線端部(5)の先端部から通電して、所定の絶縁性能試
験や特性試験を実施する。
【0025】その後、ハウジング(41)の貫通孔(44)から
内部空間(43)へ向けて引出し線(3)の基端部(31)を貫入
せしめる。そして、図5(b)の如く引出し線(3)の樹脂
被覆部がある程度の長さまでハウジング(41)内へ貫入し
た時点で、該引出し線(3)をL字状に屈曲させ、その姿
勢で内部空間(43)に押し込む。これによって、引出し線
(3)のL字状屈曲部の先端側の部位が凸部(46)と低位部
(48)の間に密に嵌め込まれ、更にその先端部が高位部(4
9)上に乗り上げて、凸部(46)側へ僅かに屈曲することに
なる。この結果、ハウジング(41)内の引出し線(3)は、
L字状の屈曲した状態で、凸部(46)、低位部(48)及び高
位部(49)によって内部空間(43)に拘持される。
【0026】次に、図5(c)の如く、コイル(2)の巻線
端部(5)と引出し線(3)の基端部(31)とを互いに撚り合
わせ、該撚り合わせ部に半田付けを施して、両者を接続
する。そして、該接続部をハウジング(41)の内部空間(4
3)に収容した状態で、該ハウジング(41)に図1の如くキ
ャップ(42)を被せ、本発明のコイル装置を完成する。
尚、図5(b)の如く引出し線(3)の樹脂被覆部がある程
度の長さまでハウジング(41)内へ貫入した状態で、ハウ
ジング(41)の外側で引出し線(3)とコイル(2)の巻線端
部(5)とを互いに撚り合わせ、該撚り合わせ部に半田付
けを施した後、該該接続部をハウジング(41)の内部空間
(43)に押し込む工程を採用することも可能である。
【0027】上記本発明のコイル装置の製造方法におい
ては、図3に示すコイル−コア・アセンブリAにワニス
含浸を施す絶縁工程にて、コイル(2)の巻線端部(5)
(5)に引出し線(3)(3)が接続されていないので、予備
加熱において引出し線(3)が熱変形等を起こすことはな
い。又、引出し線(3)に必要以上に高い耐ワニス性は不
要である。又、ワニス含浸時に引出し線(3)の先端部(3
2)をワニスに濡らさないための特別な構造や作業も不要
である。更に、コイル−コア・アセンブリAに絶縁試験
や特性試験を実施する場合においても、コイル(2)の巻
線端部(5)(5)に引出し線(3)(3)は接続されていない
ので、複数本の引出し線(3)を束ねる等の作業は必要で
ある。
【0028】本発明に係るコイル装置においては、引出
し線(3)の基端部(31)とコイル(2)の巻線端部(5)と
が、ハウジング(41)内で直接に接続されているので、特
別な端子部材は不要であり、これによって部品点数の削
減が図られる。ハウジング(41)内の引出し線(3)は、凸
部(46)を取り巻くようにL字状に屈曲し、この姿勢でハ
ウジング(41)の内壁面に拘持されているので、引出し線
(3)に大きな引張り力が作用したとしても、引出し線
(3)が凸部(46)に引っ掛かって、該引張り力は確実に受
け止められる。従って、特別な補強構造は不要である。
尚、ハウジング(41)はボビン(4)と一体成形することが
出来るので、ハウジング(41)の新設によって構造や工程
が複雑となることはない。又、ハウジング(41)にはキャ
ップ(42)が被せられて、内部空間(43)は完全に塞がれる
ので、絶縁性や安全性の点で有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコイル装置の外観を示す斜視図で
ある。
【図2】該コイル装置に採用されているハウジングによ
る接続構造を示す拡大斜視図である。
【図3】コア−コイル・アセンブリの正面図である。
【図4】コア−コイル・アセンブリの側面図である。
【図5】本発明に係るコイル装置の製造工程を示す図で
ある。
【図6】従来のコイル装置の外観を示す斜視図である。
【図7】該コイル装置に採用されている絶縁紙を用いた
接続構造を示す拡大斜視図である。
【図8】従来の他のコイル装置の外観を示す斜視図であ
る。
【図9】該コイル装置に採用されているラグ端子を用い
た接続構造を示す拡大斜視図である。
【図10】従来の更に他のコイル装置の外観を示す斜視
図である。
【図11】該コイル装置に採用されているピン端子を用
いた接続構造を示す拡大斜視図である。
【符号の説明】
(1) コア (2) コイル (5) 巻線端部 (3) 引出し線 (31) 基端部 (32) 先端部 (4) ボビン (41) ハウジング (42) キャップ (43) 内部空間 (44) 貫通孔 (45) 切欠き (46) 凸部 (47) 貫通孔 (48) 低位部 (49) 高位部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01F 15/10 P

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボビン(4)に巻装されたコイル(2)と、
    コイル(2)から発生する磁力線が貫通すべきコア(1)と
    を具え、コイル(2)の両端から伸びる巻線端部(5)(5)
    にはそれぞれ、引出し線(3)の基端部(31)が接続されて
    いるコイル装置において、ボビン(4)には、コイル(2)
    の巻線端部(5)と引出し線(3)の基端部(31)との接続部
    を収容するハウジング(41)が形成され、該ハウジング(4
    1)の内壁には、ハウジング(41)内の引出し線(3)をL字
    状に屈曲させた状態で拘持する拘持面が形成されている
    ことを特徴とするコイル装置。
  2. 【請求項2】 ハウジング(41)には、引出し線(3)が貫
    入すべき貫通孔(44)と、引出し線(3)の貫入方向に沿っ
    てハウジング(41)の内部空間(43)へ突出する凸部(46)
    と、該凸部(46)と対向して形成された低位部(48)と、該
    低位部(48)の側部に低位部(48)よりも凸部(46)側へ高く
    形成された高位部(49)とを具え、凸部(46)、低位部(48)
    及び高位部(49)によって前記拘持面が形成されており、
    貫通孔(44)からハウジング(41)内に貫入した引出し線
    (3)は略90°屈曲して凸部(46)と低位部(48)の間を伸
    び、更にその先端部が高位部(49)に乗り上げて凸部(46)
    側へ屈曲している請求項1に記載のコイル装置。
  3. 【請求項3】 ハウジング(41)は箱状に形成され、その
    前面が開口して、内部空間(43)を露出させている請求項
    1又は請求項2に記載のコイル装置。
  4. 【請求項4】 ハウジング(41)には、前記開口を塞ぐた
    めのキャップ(42)が被せられている請求項3に記載のコ
    イル装置。
  5. 【請求項5】 ハウジング(41)には、コイル(2)の巻線
    端部(5)を内部空間(43)へ貫入せしめるための切欠き(4
    5)が開設されている請求項1乃至請求項4の何れかに記
    載のコイル装置。
  6. 【請求項6】 ボビン(4)に巻装されたコイル(2)と、
    コイル(2)から発生する磁力線が貫通すべきコア(1)と
    を具え、コイル(2)の両端から伸びる巻線端部(5)(5)
    にはそれぞれ、引出し線(3)の基端部(31)が接続されて
    いるコイル装置の製造方法において、ボビン(4)には、
    コイル(2)の巻線端部(5)と引出し線(3)の基端部(31)
    との接続部を収容するハウジング(41)が形成され、該ハ
    ウジング(41)の内壁には、ハウジング(41)内の引出し線
    (3)をL字状に屈曲させた状態で拘持する拘持面が形成
    されており、 ボビン(4)にコイル(2)を巻装すると共に、該コイル
    (2)とコア(1)とを組み立てる組立工程と、 組立工程を経て得られるコア−コイル・アセンブリにワ
    ニスを用いた絶縁処理を施す絶縁工程と、 絶縁工程を経たコア−コイル・アセンブリの巻線端部
    (5)(5)から通電して所定の性能試験を実施する試験工
    程と、 試験工程を経たコア−コイル・アセンブリのハウジング
    (41)内へ各引出し線(3)の基端部(31)を貫入せしめ、コ
    イル(2)の各巻線端部(5)に引出し線(3)の基端部(31)
    を接続して、該接続部をハウジング(41)内に収容する接
    続工程とを有することを特徴とするコイル装置の製造方
    法。
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