JP2019047448A - アンテナ装置 - Google Patents
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Abstract
Description
筒状のケース内にアンテナコイルが収容されたアンテナ装置であって、
前記アンテナコイルは、X方向に細長い略直方体形状の磁性体コアと、前記磁性体コアに装着された樹脂製のホルダと、前記磁性体コアの外周に巻回されたコイルと、前記コイルの両端末に電気的に接続され、前記ケースの外部に導出された2本のリード線を有し、
前記ホルダは、前記磁性体コアを保持するコア保持部と、前記リード線を保持するリード線保持部を有し、
前記リード線は、導体と、前記導体を被覆する絶縁被覆体を有し、
前記リード線保持部は、前記リード線の末端部近傍をX方向に保持する第1保持部と、前記リード線の末端部をY方向に保持する第2保持部を有し、
前記第2保持部から導出された前記導体に前記コイルの端末が直接接続されていること、
を特徴とする。
「前記第2保持部は貫通孔を有し、前記貫通孔の内径は前記導体の外径より大きく且つ前記絶縁被覆体の外径より小さく、前記導体は前記貫通孔から導出され、前記絶縁被覆体の先端面は前記貫通孔の手前で位置決めされていること」、
「前記第2保持部は、前記導体を導出する導出溝と、前記導出溝に隣接する段差部を有し、前記絶縁被覆体の先端は、前記段差部で位置決めされていること」、
「2本の前記リード線を保持する2つの前記第2保持部は、X方向で異なる位置に設けられていること」、
「前記コア保持部は、X方向で対向する前記磁性体コアの2面を被覆する第1被覆部と、Y方向で対向する前記コア磁性体の2面を被覆する第2被覆部を有し、前記コア保持部のZ方向は開口していること」、
「前記第2被覆部の外表面に前記コイルの端末を絡げる絡げ部が設けられていること」、
「前記第1被覆部と前記第2被覆部は、前記磁性体コアがZ方向に移動するのを規制する規制突起を有すること」、
「前記コア保持部は前記磁性体コアのX方向の一端を収容する収容部を有し、前記収容部の外表面に前記コイルの端末を絡げる絡げ部が設けられていること」、
を含む。
本発明の第1の実施形態例に係るアンテナ装置1を、図1から図6を参照して説明する。
本例のアンテナ装置1は、ケース2内にアンテナコイル3が収容されたものであり、例えばキーレスエントリーシステムを搭載した車両のドアハンドルの内部に設置され、ドアの施解錠を遠隔制御で行う通信システムの一部として用いることができるものである。
コア保持部21のZ方向は開口しており、第2被覆部21bを若干弾性変形させることで、この開口部分から第1被覆部21aと第2被覆部21bで囲まれた内部空間に磁性体コア10を装着することができる。
コア保持部21の内部空間のY方向の幅W1は、磁性体コア10の幅W2と同一に設定されている。
一方、コア保持部21の内部空間のZ方向の高さH1は、磁性体コア10の高さH2よりも若干大きく設定されており、コア保持部21のZ方向の両端面は磁性体コア10のZ方向の両端面より僅かに突き出ている。
規制突起21dの上面から規制突起21eの下面までのZ方向の距離は、磁性体コア10の高さH2と同一に設定されている。
リード線保持部22には、2本のリード線40の末端部近傍をX方向に保持する2つの第1保持部22aと、2本のリード線40の末端部をY方向に保持する2つの第2保持部22bを有している。
2つの第1保持部22aはY方向で異なる位置に設けられ、2つの第1保持部22aの間には、第1隔壁22c1と第2隔壁22c2が設けられている。この第1隔壁22c1と第2隔壁22c2の間の溝は、リード線40を保持させる際に活用することができる。
第2保持部22bは、端部に貫通孔22b1が設けられ、他の部分は第1保持部22aと同様の矩形状の溝になっている。
貫通孔22b1の内径は、リード線40の導体41の外径より若干大きく、且つ、リード線40の外径より小さく設定されており、貫通孔22b1と矩形状の溝の境界には前壁22b2が形成されている
第1保持部22aと第2保持部22bが交差する内周側は、円弧状に湾曲した矩形状の溝になっている。
具体的には、巻き始め側のコイル端末31aが絡げ部21c1に絡げられた後、コア保持部21の第2被覆部21bの外周に巻回され、さらに、絡げ部21c2に絡げられた後、最後に巻き終わり側のコイル端末31bが絡げ部21c3に絡げられている。
リード線40の末端部は第2保持部22bに押し込まれ、リード線40の末端部近傍は第1保持部22aに押し込まれることによって、2本のリード線40はリード線保持部22に保持される。具体的には、リード線40の絶縁被覆体42が若干圧縮された状態で第1保持部22aと第2保持部22bの溝に保持される。
また、2本のリード線40の先端部の導体41は、それぞれ2つの第2保持部22bの貫通孔22b1を通してリード線保持部22のY方向外方に引き出され、2本のリード線40の絶縁被覆体の先端面42aは、貫通孔22b1の前壁22b2に突き当てられて位置決めされている。
本発明の第2の実施形態例を、図7から図9を参照して説明する。
図7から図9において図1から図6中と同じ符号を付しているものは同等の構成要素を示しており、重複する説明は省略する。
具体的には、第1実施形態例のリード線保持部22は、貫通孔22b1にリード線の導体41だけを通す構造になっているが、本実施形態例のリード線保持部22は、貫通孔22b1にリード線全体(導体41と絶縁被覆体42)を通す構造になっている。
第1保持部22aは矩形状の溝になっており、この溝のY方向の幅はリード線40の外径よりも僅かに小さく設定されている。また、この溝のZ方向の深さはリード線40の外径よりも僅かに大きく設定されている
第2保持部22bは、第1保持部22aに隣接して設けられた貫通孔22b1と、貫通孔22b1の先に設けられた案内溝22b3と、案内溝22b3の先に設けられて側方に開放された導出溝22b4を有する。
貫通孔22b1の内径と案内溝22b3のX方向の幅は、リード線40の外径(すなわち絶縁被覆体42の外径)と同程度であり、導出溝22b4のX方向の幅はリード線40の導体41の外径と同程度である。したがって、案内溝22b3と導出溝22b4との間に段差部22b5が形成されている。
第1保持部22aと第2保持部22bが交差する内周側と外周側は、円弧状に湾曲しており、この湾曲した部分に貫通孔22b1が設けられている。
また、貫通孔22b1を通して案内溝22b3に引き出された2本のリード線40の絶縁被覆体の先端面42aは、段差部22b5に突き当てられて位置決めされている。そして、2本のリード線40の先端部の導体41は、それぞれ2つの導出溝22b4を通してリード線保持部22のY方向外方に引き出されている。
本発明の第3の実施形態例を、図10から図12を参照して説明する。
図10から図12において図1から図6中と同じ符号を付しているものは同等の構成要素を示しており、重複する説明は省略する。
具体的には、第1実施形態例および第2実施形態例のリード線保持部22は貫通孔22b1を有するが、本実施形態例のリード線保持部22は溝だけを有する。
第1保持部22aは矩形状の溝になっており、この溝のY方向の幅はリード線40の外径よりも僅かに小さく設定されている。また、この溝のZ方向の深さはリード線40の外径よりも僅かに大きく設定されている
第2保持部22bは、第1保持部22aに隣接して設けられた案内溝22b3と、案内溝22b3の先に設けられて側方に開放された導出溝22b4を有する。
案内溝22b3のX方向の幅は、リード線40の外径よりも僅かに小さく、導出溝22b4のX方向の幅はリード線40の導体41の外径と同程度である。したがって、案内溝22b3と導出溝22b4の間に段差部22b5が形成されている。
第1保持部22aと第2保持部22bが交差する内周側は、円弧状に湾曲している。
また、2本のリード線40の絶縁被覆体の先端面42aは、段差部22b5に突き当てられて位置決めされている。そして、2本のリード線40の先端部の導体41は、それぞれ2つの導出溝22b4を通してリード線保持部22のY方向外方に引き出されている。
2 ケース
3 アンテナコイル
10 磁性体コア
20 ホルダ
21 コア保持部
21a 第1被覆部
21b 第2被覆部
21c1、21c2、21c3 絡げ部
21d、21e 規制突起
21f 収容部
22 リード線保持部
22a 第1保持部
22b 第2保持部
22b1 貫通孔
22b2 貫通孔の前壁
22b3 案内溝
22b4 導出溝
22b5 段差部
22c1 第1隔壁
22c2 第2隔壁
30 コイル
31a、31b コイル端末
40 リード線
41 導体
42 絶縁被覆体
42a 絶縁被覆体の先端面
50 閉塞部材
Claims (8)
- 筒状のケース内にアンテナコイルが収容されたアンテナ装置であって、
前記アンテナコイルは、X方向に細長い略直方体形状の磁性体コアと、前記磁性体コアに装着された樹脂製のホルダと、前記磁性体コアの外周に巻回されたコイルと、前記コイルの両端末に電気的に接続され、前記ケースの外部に導出された2本のリード線を有し、
前記ホルダは、前記磁性体コアを保持するコア保持部と、前記リード線を保持するリード線保持部を有し、
前記リード線は、導体と、前記導体を被覆する絶縁被覆体を有し、
前記リード線保持部は、前記リード線の末端部近傍をX方向に保持する第1保持部と、前記リード線の末端部をY方向に保持する第2保持部を有し、
前記第2保持部から導出された前記導体に前記コイルの端末が直接接続されている、
ことを特徴とするアンテナ装置。 - 前記第2保持部は、貫通孔を有し、
前記貫通孔の内径は、前記導体の外径より大きく、前記絶縁被覆体の外径より小さく、
前記導体は、前記貫通孔から導出され、
前記絶縁被覆体の先端面は、前記貫通孔の手前で位置決めされている、
ことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。 - 前記第2保持部は、前記導体を導出する導出溝と、前記導出溝に隣接する段差部を有し、
前記絶縁被覆体の先端は、前記段差部で位置決めされている、
ことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。 - 2本の前記リード線を保持する2つの前記第2保持部は、X方向で異なる位置に設けられている、
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のアンテナ装置。 - 前記コア保持部は、X方向で対向する前記磁性体コアの2面を被覆する第1被覆部と、Y方向で対向する前記コア磁性体の2面を被覆する第2被覆部を有し、
前記コア保持部のZ方向は開口している、
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のアンテナ装置。 - 前記第2被覆部の外表面に前記コイルの端末を絡げる絡げ部が設けられている、
ことを特徴とする請求項5に記載のアンテナ装置。 - 前記第1被覆部と前記第2被覆部は、前記磁性体コアがZ方向に移動するのを規制する規制突起を有する、
ことを特徴とする請求項5に記載のアンテナ装置。 - 前記コア保持部は、前記磁性体コアのX方向の一端を収容する収容部を有し、
前記収容部の外表面に、前記コイルの端末を絡げる絡げ部が設けられている、
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
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