JPH0641002Y2 - 船外機の前・後進切換機構 - Google Patents

船外機の前・後進切換機構

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JPH0641002Y2
JPH0641002Y2 JP1987139065U JP13906587U JPH0641002Y2 JP H0641002 Y2 JPH0641002 Y2 JP H0641002Y2 JP 1987139065 U JP1987139065 U JP 1987139065U JP 13906587 U JP13906587 U JP 13906587U JP H0641002 Y2 JPH0641002 Y2 JP H0641002Y2
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JP
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cam
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JP1987139065U
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恭一 鴨下
慎一 工藤
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トーハツ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、船外機を前進駆動,停止,後進駆動に切換え
る船外機の前・後進切換機構に関するものである。
[従来の技術] 従来のこの種の切換機構は、第3図に示すように、機関
(図示せず。)の出力軸に連結されたドライブシャフト
1の先端に固着用ナット2で固着されたベベルギヤから
なる駆動ギヤ3を有している。
駆動ギヤ3にはそれぞれベベルギヤからなる前進従動ギ
ヤ4と後進従動ギヤ5とが噛合わされている。前進従動
ギヤ4と後進従動ギヤ5との軸芯にはそれぞれプロペラ
シャフト貫通孔4A,5Aが形成されている。前進従動ギヤ
4と後進従動ギヤ5の各歯面側とは反対側には軸芯に沿
って円筒部4B,5Bが形成され、前進従動ギヤ4は矢印a
側に配置され、後進従動ギヤ5は矢印b側に配置されて
いる。前進従動ギヤ4と後進従動ギヤ5とはその各円筒
部4B,5Bでそれぞれ軸受6,7により回転自在に支持されて
いる。各軸受6,7は図示しない船外機本体に支持されて
いる。
前進従動ギヤ4のプロペラシャフト貫通孔4Aと後進従動
ギヤ5のプロペラシャフト貫通孔5Aとにはプロペラシャ
フト8が回転自在に通されている。プロペラシャフト8
は一端が前進従動ギヤ4の円筒部4Bの端部に位置され、
他端は矢印b方向に延びていて該他端には図示しないプ
ロペラが固着されている。プロペラシャフト8の前進従
動ギヤ4と後進従動ギヤ5との間の部分には他の部分よ
り僅かに大径の大径部8Aが形成されていて、この大径部
8Aと小径の部分との境の2箇所には段部8Bがそれぞれ形
成されている。各段部8Bは前進従動ギヤ4と後進従動ギ
ヤ5との駆動ギヤ3側への移動を抑制するために設けら
れている。
プロペラシャフト8の大径部8Aには、円筒状のクラッチ
部材9が該プロペラシャフト8の軸線方向に移動可能に
嵌合されており、該クラッチ部材9の前進従動ギヤ4側
(矢印a方向)面には複数の前進駆動用爪9Aが設けら
れ、クラッチ部材9の後進従動ギヤ5側(矢印b方向)
面には複数の後進駆動用爪9Bが設けられている。
前進従動ギヤ4におけるクラッチ部材9の前進駆動用爪
9Aに対向する部分には前進駆動用爪係合部4Cが設けら
れ、後進従動ギヤにおけるクラッチ部材9の後進駆動用
爪9Bに対向する部分には後進駆動用爪係合部5Cが設けら
れている。
プロペラシャフト8のクラッチ部材9が嵌合する部分に
は該プロペラシャフト8の軸線に対して直行する長孔8C
が形成され、該長孔8Cはプロペラシャフト8の軸線方向
に長く形成されている。長孔8Cにはドッグピン10が挿入
され、該ドッグピン10の両端はクラッチ部材9に固着さ
れている。このため該ドッグピン10での連結により、プ
ロペラシャフト8とクラッチ部材9とが一体になって回
転し得るようになっている。
従って、クラッチ部材9が前進従動ギヤ4側(矢印a方
向)に移動されて前進駆動用爪9Aが前進従動ギヤ4の前
進駆動用爪係合部4Cに係合した時には、ドライブシャフ
ト1の駆動力が駆動ギヤ3−前進従動ギヤ4−クラッチ
部材9−ドッグピン10−プロペラシャフト8に伝達され
てプロペラを前進駆動するようになっている。
また、クラッチ部材9が後進従動ギヤ5側(矢印b方
向)に移動されて後進駆動用爪9Bが後進従動ギヤ5の後
進駆動用爪係合部5Cに係合した時には、ドライブシャフ
ト1の駆動力が駆動ギヤ3−後進従動ギヤ5−クラッチ
部材9−ドッグピン10−プロペラシャフト8に伝達され
てプロペラを後進駆動するようになっている。
更に、クラッチ部材9が中立の位置に位置して前進駆動
用爪9Aが前進駆動用爪係合部4Cと係合せず、後進駆動用
爪9Bもまた後進駆動用係合部5Cと係合しない時には、ド
ライブシャフト1の駆動力は駆動ギヤ3を経て前進従動
ギヤ4,後進従動ギヤ5に伝達されるが、クラッチ部材9
及びプロペラシャフト8には伝達されず、プロペラシャ
フトが回転しないようになっている。
大径部8Aを有する側でプロペラシャフト8の軸芯には有
底のクラッチ作動ロッド挿入穴8Dが形成され、このクラ
ッチ作動ロッド挿入穴8Dは一端がプロペラシャフト8の
矢印a方向端面に開口し、他端が長孔8Cを通り過ぎて矢
印b方向に所要長さ延びた位置に形成されている。
プシュロッド挿入穴8Dにはその軸線方向に往復移動自在
にクラッチ作動ロッド11が挿入され、該クラッチ作動ロ
ッド11の先端はプロペラシャフト8の矢印a方向端部よ
りも突出されている。クラッチ作動ロッド11の先端部11
A(矢印a方向端部)は先の丸いテーパ状に形成され、
クラッチ作動ロッド11の端部(矢印b方向端部)にはす
るドッグピン固定孔11Bが形成されている。該ドッグピ
ン固定孔11Bにドッグピン10が貫通されて該クラッチ作
動ロッド11に固定されている。従って、該クラッチ作動
ロッド11はプロペラシャフト8と共に回転し得るように
なっている。
クラッチ作動ロッド挿入穴8Cの矢印b方向端部とクラッ
チ作動ロッド11の矢印b方向の端部との間にはコイルバ
ネ12が介在され、該コイルバネ12はクラッチ作動ロッド
11,ドッグピン10及びクラッチ部材9を矢印a方向に付
勢するようになっている。
クラッチ作動ロッド11の矢印a方向の先端はクラッチ作
動ロッド駆動カム13のカム面13Aに当接されている。ク
ラッチ作動ロッド駆動カム13は図示しない船外機本体に
設けられたガイドに沿って一定の姿勢で上下動するよう
になっている。クラッチ作動ロッド駆動カム13の上端部
には図示しない船外機本体に上下動自在に支持された操
作ロッド14の先端が固着されている。この操作ロッド14
が上下動作されると、クラッチ作動ロッド駆動カム13も
上下動作されてカム面13Aに倣ってクラッチ作動ロッド1
1の先端部11Aが移動することによりクラッチ作動ロッド
11がクラッチ作動ロッド挿入穴8C内を往復移動されるよ
うになっている。
しかしながら、上記のように、クラッチ作動ロッド11が
クラッチ作動ロッド駆動カム13のカム面13Aにコイルバ
ネ12によって常時押圧されるようになっていると、後進
従動ギヤ5の後進駆動用爪係合部5Cからクラッチ部材9
の後進駆動用爪9Bを外す場合、コイルバネ12のバネ力に
よってのみ外すことになり、簡単には外すことができな
い問題点があった。即ち、後進駆動用爪係合部5Cと後進
駆動用爪9Bとが係合してその係合部分に後進従動ギヤ5
の回転力が掛ると、該係合部分に大きな摩擦力が掛かる
ために後進駆動用爪係合部5Cから後進駆動用爪9Bを外す
際にクラッチ部材9を大きな力で駆動する必要があると
いう問題点があった。
そこで、従来では後進駆動用爪係合部5Cと後進駆動用爪
9Bとの係合部分を該後進駆動用爪9Bを抜き易くするため
に抜き勾配をもたせて傾斜させることが試みられたが、
この場合後進駆動用爪9Bを後進駆動用爪係合部5Cに係合
する際にキックバックを起こして係合し難くなり、また
キックバックを起すことによりクラッチ作動ロッド駆動
カム13のカム面13Aとクラッチ作動ロッド11の先端部11A
とが摩耗する問題点があった。
このような問題点を解決するものとして、クラッチ作動
ロッド駆動カムには等間隔で相互に平行する2つのカム
面を有するカム溝が設けられ、クラッチ作動ロッドの先
端側外周には該カム溝に常時係合してクラッチ作動ロッ
ド駆動カムの動作に伴いカム面に追従して動作するカム
ピンが突設された構造の船外機の前・後進切換機構が提
案されている。(実開昭61-79048号)。
[考案が解決しようとする問題点] しかしながら、このような構造の船外機の前・後進切換
機構では、カムピンが突設されている部分ではクラッチ
作動ロッドをプロペラシャフトと一緒に回転させてしま
うと、カムピンがカム溝から抜けてしまうので、該クラ
ッチ作動ロッドはカムピンが突設されている部分では非
回転クラッチ作動ロッド部とし、ドッグピンでプロペラ
シャフトに連結されている部分では回転クラッチ作動ロ
ッド部として2分割する必要があり、また非回転クラッ
チ作動ロッド部にはカムピンを植設する必要があり、ク
ラッチ作動ロッドの構造が複雑化し、コスト高になる問
題点があった。
また、カムピンが突設されている非回転クラッチ作動ロ
ッド部がドッグピンでロックされていず、フリーなの
で、組立て時にカムピンをカム溝に入れるようにして組
立てる組立て作業が面倒になる問題点があった。
本考案の目的は、クラッチ部材の前進従動ギヤ及び後進
従動ギヤに対する係合と該係合の解除とを容易に且つ確
実に行うことができるタイプで構造の簡略化を図れ、且
つ組立ても容易に行える船外機の前・後進切換機構を提
供することにある。
[問題点を解決するための手段] 上記の目的を達成するための本考案の構成を、実施例に
対応する第1図及び第2図を参照して説明すると、本本
考案はドライブシャフト1の先端に固着された駆動ギヤ
3と、駆動ギヤ3に常時噛合いプロペラシャフト8に回
転自在に嵌合された前進従動ギヤ4と、駆動ギヤ3に常
時噛合いプロペラシャフト8に回転自在に嵌合された後
進従動ギヤ5と、プロペラシャフト8の前進従動ギヤ4
及び後進従動ギヤ5の間の部分にプロペラシャフト8の
軸線方向に移動可能に嵌合されたクラッチ部材9と、プ
ロペラシャフト8の軸線方向に往復移動可能に配置され
てクラッチ部材9をプロペラシャフト8の軸線方向に往
復移動させるクラッチ作動ロッド11と、クラッチ作動ロ
ッド11をプロペラシャフト8の軸線方向に往復移動させ
るクラッチ作動ロッド駆動カム13と、クラッチ作動ロッ
ド駆動カム13に先端が固着された操作ロッド14とを備
え、クラッチ部材9の前進従動ギヤ4側には前進駆動用
爪9Aが設けられ、クラッチ部材9の後進従動ギヤ4側に
は後進駆動用爪9Bが設けられ、クラッチ部材9の前進駆
動用爪9Aに対向する前進従動ギヤ4の部分には前進駆動
用爪係合部4Cが設けられ、クラッチ部材9の後進駆動用
爪9Bに対向する後進従動ギヤ5の部分には後進駆動用爪
係合部5Cが設けられている船外機の前・後進切換機構に
おいて、 クラッチ作動ロッド駆動カム13には等間隔で相互に平行
する2つのカム面13Aを有する突条カム部13Dが設けら
れ、 クラッチ作動ロッド11の先端側外周には突条カム部13D
に常時係合してクラッチ作動ロッド駆動カム13の動作に
伴いカム面13Aに追従して動作する凹形のカム係合部11C
が環状に形成されていることを特徴とする。
[作用] このようにすると、船外機を前進駆動,停止,後進駆動
に切換える際、常にクラッチ作動ロッド駆動カム13の突
条カム部13Dにおける2つのカム面13Aの何れか一方でク
ラッチ作動ロッド11のカム係合部11Cを押圧して該クラ
ッチ作動ロッド11を矢印a方向或いは矢印b方向に移動
させるので、クラッチ部材9の前進従動ギヤ4及び後進
従動ギヤ5に対する係合と該係合の解除とを容易に且つ
確実に行うことができる。
また、クラッチ作動ロッド11の先端側外周には凹形のカ
ム係合部11Cが環状に形成されているので、該クラッチ
作動ロッド11がプロペラシャフト8と共に全長にわたっ
てその軸心の回りに回転しても、突条カム部13Dはクラ
ッチ作動ロッド11の凹形のカム係合部11Cに常に係合さ
れた状態を保持するため、クラッチ作動ロッド11を従来
のように回転クラッチ作動ロッド部と非回転クラッチ作
動ロッド部とに分割して作成する必要がなく、構造が簡
単になる。
クラッチ作動ロッド11の凹形のカム係合部11Cは、該ク
ラッチ作動ロッド11の外周に環状に存在するので、周方
向のいずれの位置ででも突条カム部13Dに係合させるこ
とができ、組立て作業も非常に簡単になる。
[実施例] 以下、本考案の実施例を第1図及び第2図を参照して詳
細に説明する。尚、第3図と同一の部分又は相当部分に
は同一符号をつけて示している。
本実施例の切換機構は、プロペラシャフト8のクラッチ
作動ロッド挿入穴8Dの底部が浅く、コイルバネ12が省か
れ、またクラッチ作動ロッド駆動カム13のカム部とクラ
ッチ作動ロッド11の先端部11Aとが相違している。
即ち、クラッチ作動ロッド駆動カム13は略円柱状を呈
し、矢印a−b方向に開口し下方が開いている凹部13B
を有している。凹部13Bは相互に対向する一対の平面状
壁部13Cを有する。これら壁部13Cの相互の対向壁面に
は、突条カム部13Dがそれぞれ突設されている。これら
突条カム部13Dは相互に対向配置されていて、それぞれ
の対向面13Eに直交する2つのカム面13Aを有している。
これらのカム面13Aはプロペラシャフト8の軸線に対し
て直交し、相互に等間隔で平行するように位置されてい
る。クラッチ作動ロッド駆動カム13の上部には操作ロッ
ド14が装着される孔13Fが形成されている。
一方、クラッチ作動ロッド11のクラッチ作動ロッド駆動
カム13側の先端部11Aにおける外周には各突条カム部13D
に係合する凹形のカム係合部11Cが環状に形成されてい
る。このカム係合部11Cは、クラッチ作動ロッド駆動カ
ム13の対を成す突条カム部13Dが係合される小径部11D
と、該小径部11Dの両側に存在するテーパ部11Eとを有す
る構造になっている。各テーパ部11Eは各突条カム部13D
の2つのカム面13Aを挟持するようにこれらカム面13Aに
当接されている。このように構成されたクラッチ作動ロ
ッド駆動カム13の各カム面13Aにおいては、クラッチ部
材9を後進従動ギヤ5に係合させるようにクラッチ作動
ロッド11を位置させる後進駆動位置出し用カム面部13G
が上部に形成され、クラッチ部材9を前進従動ギヤ4に
係合させるようにクラッチ作動ロッド11を位置させる前
進駆動位置出し用カム面部13Hが下部に形成され、且つ
クラッチ部材9を前進従動ギヤ4及び後進従動ギヤ5に
それぞれ係合させないようにクラッチ作動ロッド11を位
置させる中立位置出し用カム面部13Iが上下方向の中間
位置に形成されている。
次に、上記実施例の切換機構において、プロペラを前進
駆動,停止,後進駆動に切換える際の要部構成部材の作
用について述べる。
先ず、操作ロッド14を操作してクラッチ作動ロッド駆動
カム13を上方に移動すると、カム係合部11Cが各突条カ
ム部13Dに倣って移動されてクラッチ作動ロッド11を矢
印a方向に移動する。
次いで、カム係合部11Cが各突条カム部13Dの前進駆動位
置出し用カム面13Hに係合してクラッチ部材9の前進駆
動用爪9Aを前進従動ギヤ4の前進駆動用爪係合部4Cに係
合する。この時、ドライブシャフト1の駆動力は駆動ギ
ヤ3−前進従動ギヤ4−クラッチ部材9−ドッグピン10
−プロペラシャフト8に伝達されてプロペラを前進駆動
する。この状態から操作ロッド14を操作してクラッチ作
動ロッド駆動カム13を下方に移動すると、カム係合部11
Cが各突条カム部13Dに倣って移動されてクラッチ作動ロ
ッド11を矢印b方向に移動する。このように、カム係合
部11Cが移動されると、次に該カム係合部11Cが各突条カ
ム部13Dの中立位置出し用カム面部13Iに係合されてクラ
ッチ部材9を前進従動ギヤ4及び後進従動ギヤ5にそれ
ぞれ係合しない状態になる。この時、プロペラは停止
し、プロペラシャフト8の外周を滑りながら前進従動ギ
ヤ4と後進従動ギヤ5とが回転する。
この状態から、操作ロッド14を操作してクラッチ作動ロ
ッド駆動カム13を下方に移動すると、カム係合部11Cが
各突条カム部13Dに倣って移動されてクラッチ作動ロッ
ド11を矢印b方向に移動する。次に、カム係合部11Cが
各突条カム部13Dの後進駆動位置出し用カム面部13Gに係
合してクラッチ部材9の後進駆動用爪9Bを後進従動ギヤ
5の後進駆動用爪係合部5Cに係合する。この時、ドライ
ブシャフト1の駆動力は駆動ギヤ3−後進従動ギヤ5−
クラッチ部材9−ドッグピン10−プロペラシャフト8に
伝達されてプロペラを後進駆動する。またこの時、前進
従動ギヤ4はプロペラシャフト8に対して逆転してい
る。
この実施例の切換機構においては、船外機を前進駆動,
停止,後進駆動に切換える際、常にクラッチ作動ロッド
駆動カム13の2つのカム面13A何れか一方でクラッチ作
動ロッド11のカム係合部11Cを押圧して該クラッチ作動
ロッド11を矢印a方向或いは矢印b方向に移動させるよ
うになっている。従って、切換操作に要する力が直接ク
ラッチ部材9に伝わって該クラッチ部材9の前進従動ギ
ヤ4及び後進従動ギヤ5に対する係合と該係合の解除と
を容易に且つ確実に行うことができる。
上記実施例においては、前進従動ギヤがクラッチ作動ロ
ッド駆動カム側に位置しているが、本考案はこれに限定
されるものではなく、前進従動ギヤと後進従動ギヤトの
位置が上記実施例の場合といれ換えて配置してもよい。
[考案の効果] 以上説明したように本考案に係る船外機の前・後進切換
機構によれば、下記のような優れた効果を得ることがで
きる。
(イ)船外機を前進駆動,停止,後進駆動にに切換える
際、常にクラッチ作動ロッド駆動カムの突条カム部にお
ける2つのカム面の何れか一方でクラッチ作動ロッドの
凹形のカム係合部を押圧して該クラッチ作動ロッドを前
後に移動させるので、クラッチ部材の前進従動ギヤ及び
後進従動ギヤに対する係合と該係合の解除とを容易に且
つ確実に行うことができる。
(ロ)クラッチ作動ロッドの先端側外周には凹形のカム
係合部が環状に形成されているので、該クラッチ作動ロ
ッドがプロペラシャフトと共に全長にわたってその軸心
の回りに回転しても、突条カム部はクラッチ作動ロッド
の凹形のカム係合部に常に係合された状態を保持するた
め、クラッチ作動ロッドを従来のように回転クラッチ作
動ロッド部と非回転クラッチ作動ロッド部とに分割して
作成する必要がなく、該クラッチ作動ロッドの構造を簡
略化でき、コストの低減を図ることができる。
(ハ)クラッチ作動ロッドの凹形のカム係合部は、該ク
ラッチ作動ロッドの外周に環状に存在するので、周方向
のいずれの位置ででも突条カム部に係合させることがで
き、組立て作業も非常に簡単になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例の船外機の前・後進切換機構を
示す縦断面図、第2図は本考案の要部構成部材のクラッ
チ作動ロッド駆動カムとクラッチ作動ロッドとを示す分
解斜視図、第3図は従来の切換機構を示す縦断面図であ
る。 1……ドライブシャフト、3……駆動ギヤ、4……前進
従動ギヤ、4C……前進駆動用爪係合部、5……後進従動
ギヤ、5C……後進駆動用爪係合部、8……プロペラシャ
フト、9……クラッチ部材、9A……前進駆動用爪、9B…
…後進駆動用爪、11……クラッチ作動ロッド、11C……
カム係合部、13……クラッチ作動ロッド駆動カム、13A
……カム面、13D……突条カム部、14……操作ロッド。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ドライブシャフトの先端に固着された駆動
    ギヤと、前記駆動ギヤに常時噛合いプロペラシャフトに
    回転自在に嵌合された前進従動ギヤと、前記駆動ギヤに
    常時噛合い前記プロペラシャフトに回転自在に嵌合され
    た後進従動ギヤと、前記前進従動ギヤと前記後進従動ギ
    ヤとの間の部分で前記プロペラシャフトの外周にその軸
    線方向に移動可能に嵌合されたクラッチ部材と、前記プ
    ロペラシャフトの軸線方向に往復移動可能に配置されて
    前記クラッチ部材を前記プロペラシャフトの軸線方向に
    往復移動させるクラッチ作動ロッドと、前記クラッチ作
    動ロッドを前記プロペラシャフトの軸線方向に往復移動
    させるクラッチ作動ロッド駆動カムと、前記クラッチ作
    動ロッド駆動カムに先端が固着された操作ロッドとを備
    え、前記クラッチ部材の前記前進従動ギヤ側には前進駆
    動用爪が設けられ、前記クラッチ部材の前記後進従動ギ
    ヤ側には後進駆動用爪が設けられ、前記クラッチ部材の
    前記前進駆動用爪に対向する前記前進従動ギヤの部分に
    は前進駆動用爪係合部が設けられ、前記クラッチ部材の
    前記後進駆動用爪に対向する前記後進従動ギヤの部分に
    は後進駆動用爪係合部が設けられている船外機の前・後
    進切換機構において、 前記クラッチ作動ロッド駆動カムには等間隔で相互に平
    行する2つのカム面を有する突条カム部が設けられ、 前記クラッチ作動ロッドの先端側外周には前記突条カム
    部に常時係合して前記クラッチ作動ロッド駆動カムの動
    作に伴い前記カム面に追従して動作する凹形のカム係合
    部が環状に形成されていることを特徴とする船外機の前
    ・後進切換機構。
JP1987139065U 1987-09-11 1987-09-11 船外機の前・後進切換機構 Expired - Lifetime JPH0641002Y2 (ja)

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JPH0532683Y2 (ja) * 1984-10-30 1993-08-20

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