JP2537564Y2 - ウインチのフリードラムロック構造 - Google Patents
ウインチのフリードラムロック構造Info
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- JP2537564Y2 JP2537564Y2 JP1989045730U JP4573089U JP2537564Y2 JP 2537564 Y2 JP2537564 Y2 JP 2537564Y2 JP 1989045730 U JP1989045730 U JP 1989045730U JP 4573089 U JP4573089 U JP 4573089U JP 2537564 Y2 JP2537564 Y2 JP 2537564Y2
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- Japan
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- clutch
- cam
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Description
この考案はケーブルドラムを空転状態にロックするた
めの油圧コントロールウインチのフリードラムロック構
造に関する。
めの油圧コントロールウインチのフリードラムロック構
造に関する。
従来の油圧コントロールウインチの空転機構は、ケー
ブルドラムの被駆動側スプライン軸と駆動装置側の駆動
側スプライン軸との噛み合いを接続しているカラー状の
クラッチを油圧シリンダの作動で切断位置まて移動させ
て上記噛み合いを切り離しケーブルドラムを自由回転の
空転状態としている。 そして上記油圧シリンダの油圧を抜いて付勢力で逆方
向に作動させると、上記クラッチは接続位置に戻され噛
み合い状態となって空転は解除される機構となってい
る。 ここで油圧シリンダは、複動シリンダを用いてクラッ
チを切断位置と接続位置との両方向へ移動させる構成を
用いるとバルブ及び油圧回路が複雑となりコストアップ
となるため、リターンスプリングを内蔵した一方向単動
シリンダを用いるのが通常である。 また、油圧コントロールウインチでも空転機構のみは
プッシュプルケーブルでカラーの移動を行い各々の位置
にデテントを設けて固定する機械式構成も知られている
が、構造が複雑となると共に大きな操作力が必要とな
り、更に他の油圧コントロールレバーとの接続ができな
い欠点がある。 このため、ドラム空転状態を維持するためには、前記
空転位置で油圧シリンダ内を常時高圧に維持する必要が
あり、例えば油圧ポンプを駆動するエンジンを常に回転
させておく構造とか、または前記油圧シリンダを含む油
圧回路を閉回路としエンジンを停止しても油圧がリリー
フされない構造が用いられている。
ブルドラムの被駆動側スプライン軸と駆動装置側の駆動
側スプライン軸との噛み合いを接続しているカラー状の
クラッチを油圧シリンダの作動で切断位置まて移動させ
て上記噛み合いを切り離しケーブルドラムを自由回転の
空転状態としている。 そして上記油圧シリンダの油圧を抜いて付勢力で逆方
向に作動させると、上記クラッチは接続位置に戻され噛
み合い状態となって空転は解除される機構となってい
る。 ここで油圧シリンダは、複動シリンダを用いてクラッ
チを切断位置と接続位置との両方向へ移動させる構成を
用いるとバルブ及び油圧回路が複雑となりコストアップ
となるため、リターンスプリングを内蔵した一方向単動
シリンダを用いるのが通常である。 また、油圧コントロールウインチでも空転機構のみは
プッシュプルケーブルでカラーの移動を行い各々の位置
にデテントを設けて固定する機械式構成も知られている
が、構造が複雑となると共に大きな操作力が必要とな
り、更に他の油圧コントロールレバーとの接続ができな
い欠点がある。 このため、ドラム空転状態を維持するためには、前記
空転位置で油圧シリンダ内を常時高圧に維持する必要が
あり、例えば油圧ポンプを駆動するエンジンを常に回転
させておく構造とか、または前記油圧シリンダを含む油
圧回路を閉回路としエンジンを停止しても油圧がリリー
フされない構造が用いられている。
しかし、前者ではエンジンを常時運転しておくので、
安全性からオペレータが車輛から離れることができず
煩わしい、エンジン音が騒音源となって、この結果、
作業中に離れた所からの音声による合図等が聞き取りに
くい、燃料の経済性からの不利、等の欠点を生じてい
る。 また、後者では閉回路を用いることからシリンダ、
バルブのシール性を良くするために油圧機器の加工精度
を向上させる必要があり、またそのためのコストアップ
を余儀なくされる、作動油の温度変化による粘度変化
により保持する時間が大幅に変動し、安定した時間を維
持することが困難である、等の欠点がある。 この考案は上記事情に鑑みて創案したものであって、
その主たる課題は、ケーブルドラムへの回転力の断続を
機械式カムを設けて行なうと共に、これを操作するケー
ブルをロックすることにより機械的にケーブルドラムの
空転状態をロックすることができるようにしたウインチ
のフリードラムロック構造を提供するにある。
安全性からオペレータが車輛から離れることができず
煩わしい、エンジン音が騒音源となって、この結果、
作業中に離れた所からの音声による合図等が聞き取りに
くい、燃料の経済性からの不利、等の欠点を生じてい
る。 また、後者では閉回路を用いることからシリンダ、
バルブのシール性を良くするために油圧機器の加工精度
を向上させる必要があり、またそのためのコストアップ
を余儀なくされる、作動油の温度変化による粘度変化
により保持する時間が大幅に変動し、安定した時間を維
持することが困難である、等の欠点がある。 この考案は上記事情に鑑みて創案したものであって、
その主たる課題は、ケーブルドラムへの回転力の断続を
機械式カムを設けて行なうと共に、これを操作するケー
ブルをロックすることにより機械的にケーブルドラムの
空転状態をロックすることができるようにしたウインチ
のフリードラムロック構造を提供するにある。
上記課題を達成するために、請求項１に記載の考案で
は、 油圧コントロールウインチに空転可能に設けられたケ
ーブルドラムの被駆動軸と駆動装置側の駆動軸とこれら
の軸を接続する接続位置または切断する切断位置に切り
換わるカラーとからなるクラッチと、 上記カラーに接続され外方へ延びる連結片と、 上記連結片が上記被駆動軸および駆動軸の軸線と平行
に往復動するように上記連結片を案内する往復スライド
装置と、 上記連結片をクラッチ接続位置の方向に付勢する付勢
手段と、 上記連結片をクラッチ切断位置へ押動させるべく復帰
可能に変位するカムと、 該カムに一体形成された回転軸に連結されて該カムを
回動変位させる作動レバーと、 該作動レバーに連結されて復帰可能に牽引操作される
操作ケーブルと、 牽引されて延びた操作ケーブルをクラッチ切換位置で
解除可能にロックするロック装置とを設ける、 という技術的手段を講じている。 次に、請求項３に記載の考案では、 上記往復スライド装置および付勢手段に代えて、 上記被駆動軸および駆動軸の軸線と平行に往復動し
て、カラーをクラッチ切断位置に変位させると共に、ク
ラッチ接続位置の方向に付勢する付勢手段を有する油圧
シリンダを設ける、 という技術的手段を講じている。
は、 油圧コントロールウインチに空転可能に設けられたケ
ーブルドラムの被駆動軸と駆動装置側の駆動軸とこれら
の軸を接続する接続位置または切断する切断位置に切り
換わるカラーとからなるクラッチと、 上記カラーに接続され外方へ延びる連結片と、 上記連結片が上記被駆動軸および駆動軸の軸線と平行
に往復動するように上記連結片を案内する往復スライド
装置と、 上記連結片をクラッチ接続位置の方向に付勢する付勢
手段と、 上記連結片をクラッチ切断位置へ押動させるべく復帰
可能に変位するカムと、 該カムに一体形成された回転軸に連結されて該カムを
回動変位させる作動レバーと、 該作動レバーに連結されて復帰可能に牽引操作される
操作ケーブルと、 牽引されて延びた操作ケーブルをクラッチ切換位置で
解除可能にロックするロック装置とを設ける、 という技術的手段を講じている。 次に、請求項３に記載の考案では、 上記往復スライド装置および付勢手段に代えて、 上記被駆動軸および駆動軸の軸線と平行に往復動し
て、カラーをクラッチ切断位置に変位させると共に、ク
ラッチ接続位置の方向に付勢する付勢手段を有する油圧
シリンダを設ける、 という技術的手段を講じている。
請求項１の考案では、操作ケーブルを牽引すると作動
レバーが作動しカムによってクラッチ接続位置の連結片
が往復スライド装置にガイドされて平行に押動され、こ
れと連動するカラーがクラッチ接続位置から切断位置に
切り換わりドラムが空転する。 そして、上記操作ケーブルを牽引位置でロック装置に
よりロックすると機械的にドラムが空転状態でロックさ
れる。 また、ロック装置のロックを解除すると、カムは付勢
力で接続位置の方向に復帰する。 次に、請求項３の考案では、油圧シリンダの作動によ
ってカラーをクラッチ接続位置からクラッチ切断位置に
切り換えてドラムを空転状態とする。 そして、空転状態を維持する場合にはカム操作ケーブ
ルを介してカムを作動させ、あるいは油圧シリンダの作
動と接続させてカムを切断位置に変位させ、次いでカム
操作ケーブルをロック装置でロックする。 これにより、油圧シリンダの作動に関係なくカムのロ
ックだけでクラッチを切断位置にロックすることができ
る。 また上記ロックを解除すると、油圧シリンダに内蔵さ
れたリターンスプリングの付勢力でカラーは接続位置の
方向に復帰する。
レバーが作動しカムによってクラッチ接続位置の連結片
が往復スライド装置にガイドされて平行に押動され、こ
れと連動するカラーがクラッチ接続位置から切断位置に
切り換わりドラムが空転する。 そして、上記操作ケーブルを牽引位置でロック装置に
よりロックすると機械的にドラムが空転状態でロックさ
れる。 また、ロック装置のロックを解除すると、カムは付勢
力で接続位置の方向に復帰する。 次に、請求項３の考案では、油圧シリンダの作動によ
ってカラーをクラッチ接続位置からクラッチ切断位置に
切り換えてドラムを空転状態とする。 そして、空転状態を維持する場合にはカム操作ケーブ
ルを介してカムを作動させ、あるいは油圧シリンダの作
動と接続させてカムを切断位置に変位させ、次いでカム
操作ケーブルをロック装置でロックする。 これにより、油圧シリンダの作動に関係なくカムのロ
ックだけでクラッチを切断位置にロックすることができ
る。 また上記ロックを解除すると、油圧シリンダに内蔵さ
れたリターンスプリングの付勢力でカラーは接続位置の
方向に復帰する。
以下にこの考案のウインチのフリードラムロック構造
の好適実施例について図面を参照しつつ説明する。 第１図に示す油圧コントロールウインチ20は、ケーブ
ルドラム10の駆動乃至空転を切り換えるクラッチを油圧
シリンダ６とカム15とで作動させる構成からなってい
る。 即ち、油圧コントロールウインチ20に設けられた基軸
８には、ケーブルドラム10のスリーブ状の被駆動軸３
と、駆動装置と接続して回転する駆動軸２が共に接して
外嵌されている。 ここで、被駆動軸３及び駆動軸２にはそれぞれスプラ
インが形成されている。 次ぎに、クラッチは、内歯スプラインを設けて上記被
駆動軸３及び駆動軸２と噛合可能なカラー４からなって
おり、該カラー４を保持し外方へ延びるフォーク状の連
結片５には油圧シリンダ６の一端（図示ではロッド6Aの
先端）が連結されて連結片５を軸方向に往復スライド可
能に支持している。 この油圧シリンダ６は、圧縮されたリターンスプリン
グ７を内蔵しておりロッド6Aを伸張方向（クラッチの接
続位置の方向）に付勢している。 従って、油圧シリンダ６は圧油が送られロッド6Aが短
縮してカラー４を駆動軸２と被駆動軸３とを切断する切
断位置に変位させてケーブルドラム10を空転させ、また
リターンスプリング７の付勢力でロッド6Aが伸張してカ
ラー４を駆動軸２と被駆動軸３とを連結する接続位置
（第１図中実線位置）に変位させてケーブルドラム10を
駆動させる構成からなっている。 次ぎに、カム15は、第２図に示すごとく、前記連結片
５の側面を押してカラー４を前記切断位置にスライド可
能な構成からなっている。 このカム15はその回転軸14と同軸にレバー13を取り付
けている。 該レバー13は先端にハンドル11を有するカム操作ケー
ブル12が連結されており、このカム操作ケーブル12はカ
ム15を連結片５から離反させる方向に付勢されている。 また前記ハンドル11は図示しない車輛の運転席に配置
されており、ハンドル11の操作時にカム15が連結片５を
押圧した位置で拘束するロック装置16が設けられてい
る。 このロック装置16は、本実施例ではカム操作ケーブル
12を締め付ける構成からなっているが、この考案では例
えば操作部を枢動式のレバーハンドルとし、ハンドルの
回転位置でハンドルをロックする構成等であってもよ
い。 このカム15を作動するには、前記ハンドル11を図中Ａ
方向に牽引してカム操作ケーブル12を付勢力に抗して矢
印Ｂの方向に牽引すると、レバー13乃至カム15がＣ方向
に回転して前記連結片５をクラッチが切断するＤ方向に
変位させ、ケーブルドラム10を空転状態にする。 そして、操作部11は上記牽引位置でロック装置16によ
りロックされる（図示例ではロック装置16を回転して締
付ける）ので、上記カム操作ケーブル12乃至カム15は連
結片５を切断位置でロックしてケーブルドラム10の空転
状態を油圧を用いず機械的にロックすることができる。 このカム15の操作部11乃至カム操作ケーブル12は独立
して牽引操作されるもの、あるいは前記油圧シリンダ６
に油圧を送るよう操作する油圧コントロールの空転用レ
バー（図示せず）と接続可能に設けられるものであって
もよい。 これによれば、上記空転用レバーと接続して前記カム
操作ケーブル12が牽引されるので、カム15のための作動
力（牽引に要する力）はほとんど油圧シリンダ６の伸張
力で賄うことができる。 そして、クラッチが切り換わった後には前記ロック装
置16を用いてカム操作ケーブル12をロックすればよい。 これにより、クラッチの切断後は、油圧シリンダ６の
油圧力を用いることなく（油圧力がなくなっても）カム
操作ケーブル12のロックだけでカム15を固定しケーブル
ドラム10の空転状態を維持することができる。 次ぎに、カラー４を空転状態（切断位置）のロックか
ら接続位置に戻すには、ロック装置16のロックを解除す
るか、または一度、再び油圧シリンダ６に圧油を送った
後にロック装置16のロックを解除して、カム15による連
結片５への押圧を解き、油圧シリンダ６のリターンスプ
リング７の復帰力で上記連結片５を移動させてカラー４
を接続位置までスライドさせる。 またカム15はカム操作ケーブル12の復帰方向の付勢力
で連結片５離反方向に引き戻される。 これによりカラー４は接続位置に変位すると共にカム
15の操作部11は待機姿勢に戻る。 上記実施例ではカムは油圧シリンダと併用したが単独
で用いてもよい。 第３図に示すカム15では、油圧シリンダを用いない場
合のこの考案の異なる実施例を示す。 この場合は、連結片５がガイド杆９でガイドされると
共に、スプリング9Aで接続位置の方向に付勢されてい
る。 この付勢力はカム15と対向して接続片５を接続位置の
方向に変位させる機械的構成と併用されるものであって
もよい。 その他の構成は油圧シリンダを除いた前記実施例と同
様であって同一構成には同一番号を付してその説明を省
略する。 これによれば、上記接続位置の方向の付勢力に抗して
操作部を牽引してカム15を回転し、連結片５を押動して
カラー４をスライドさせてケーブルドラム10を空転させ
ると共に、ロック装置16を用いて空転操作位置を固定
し、空転状態を維持することができる。 また上記ロック装置のロックを解除すれば前記付勢力
でカラー４は接続位置の方向に変位する。
の好適実施例について図面を参照しつつ説明する。 第１図に示す油圧コントロールウインチ20は、ケーブ
ルドラム10の駆動乃至空転を切り換えるクラッチを油圧
シリンダ６とカム15とで作動させる構成からなってい
る。 即ち、油圧コントロールウインチ20に設けられた基軸
８には、ケーブルドラム10のスリーブ状の被駆動軸３
と、駆動装置と接続して回転する駆動軸２が共に接して
外嵌されている。 ここで、被駆動軸３及び駆動軸２にはそれぞれスプラ
インが形成されている。 次ぎに、クラッチは、内歯スプラインを設けて上記被
駆動軸３及び駆動軸２と噛合可能なカラー４からなって
おり、該カラー４を保持し外方へ延びるフォーク状の連
結片５には油圧シリンダ６の一端（図示ではロッド6Aの
先端）が連結されて連結片５を軸方向に往復スライド可
能に支持している。 この油圧シリンダ６は、圧縮されたリターンスプリン
グ７を内蔵しておりロッド6Aを伸張方向（クラッチの接
続位置の方向）に付勢している。 従って、油圧シリンダ６は圧油が送られロッド6Aが短
縮してカラー４を駆動軸２と被駆動軸３とを切断する切
断位置に変位させてケーブルドラム10を空転させ、また
リターンスプリング７の付勢力でロッド6Aが伸張してカ
ラー４を駆動軸２と被駆動軸３とを連結する接続位置
（第１図中実線位置）に変位させてケーブルドラム10を
駆動させる構成からなっている。 次ぎに、カム15は、第２図に示すごとく、前記連結片
５の側面を押してカラー４を前記切断位置にスライド可
能な構成からなっている。 このカム15はその回転軸14と同軸にレバー13を取り付
けている。 該レバー13は先端にハンドル11を有するカム操作ケー
ブル12が連結されており、このカム操作ケーブル12はカ
ム15を連結片５から離反させる方向に付勢されている。 また前記ハンドル11は図示しない車輛の運転席に配置
されており、ハンドル11の操作時にカム15が連結片５を
押圧した位置で拘束するロック装置16が設けられてい
る。 このロック装置16は、本実施例ではカム操作ケーブル
12を締め付ける構成からなっているが、この考案では例
えば操作部を枢動式のレバーハンドルとし、ハンドルの
回転位置でハンドルをロックする構成等であってもよ
い。 このカム15を作動するには、前記ハンドル11を図中Ａ
方向に牽引してカム操作ケーブル12を付勢力に抗して矢
印Ｂの方向に牽引すると、レバー13乃至カム15がＣ方向
に回転して前記連結片５をクラッチが切断するＤ方向に
変位させ、ケーブルドラム10を空転状態にする。 そして、操作部11は上記牽引位置でロック装置16によ
りロックされる（図示例ではロック装置16を回転して締
付ける）ので、上記カム操作ケーブル12乃至カム15は連
結片５を切断位置でロックしてケーブルドラム10の空転
状態を油圧を用いず機械的にロックすることができる。 このカム15の操作部11乃至カム操作ケーブル12は独立
して牽引操作されるもの、あるいは前記油圧シリンダ６
に油圧を送るよう操作する油圧コントロールの空転用レ
バー（図示せず）と接続可能に設けられるものであって
もよい。 これによれば、上記空転用レバーと接続して前記カム
操作ケーブル12が牽引されるので、カム15のための作動
力（牽引に要する力）はほとんど油圧シリンダ６の伸張
力で賄うことができる。 そして、クラッチが切り換わった後には前記ロック装
置16を用いてカム操作ケーブル12をロックすればよい。 これにより、クラッチの切断後は、油圧シリンダ６の
油圧力を用いることなく（油圧力がなくなっても）カム
操作ケーブル12のロックだけでカム15を固定しケーブル
ドラム10の空転状態を維持することができる。 次ぎに、カラー４を空転状態（切断位置）のロックか
ら接続位置に戻すには、ロック装置16のロックを解除す
るか、または一度、再び油圧シリンダ６に圧油を送った
後にロック装置16のロックを解除して、カム15による連
結片５への押圧を解き、油圧シリンダ６のリターンスプ
リング７の復帰力で上記連結片５を移動させてカラー４
を接続位置までスライドさせる。 またカム15はカム操作ケーブル12の復帰方向の付勢力
で連結片５離反方向に引き戻される。 これによりカラー４は接続位置に変位すると共にカム
15の操作部11は待機姿勢に戻る。 上記実施例ではカムは油圧シリンダと併用したが単独
で用いてもよい。 第３図に示すカム15では、油圧シリンダを用いない場
合のこの考案の異なる実施例を示す。 この場合は、連結片５がガイド杆９でガイドされると
共に、スプリング9Aで接続位置の方向に付勢されてい
る。 この付勢力はカム15と対向して接続片５を接続位置の
方向に変位させる機械的構成と併用されるものであって
もよい。 その他の構成は油圧シリンダを除いた前記実施例と同
様であって同一構成には同一番号を付してその説明を省
略する。 これによれば、上記接続位置の方向の付勢力に抗して
操作部を牽引してカム15を回転し、連結片５を押動して
カラー４をスライドさせてケーブルドラム10を空転させ
ると共に、ロック装置16を用いて空転操作位置を固定
し、空転状態を維持することができる。 また上記ロック装置のロックを解除すれば前記付勢力
でカラー４は接続位置の方向に変位する。
本考案では高精度の油圧機器を使用することなく、ま
た油温に関係なくケーブルドラムの長時間の空転をエン
ジンを回転せずにロックすることができる。 また、クラッチ（カラー）は往復スライド装置によ
り、ケーブルドラムの被駆動軸および駆動装置側の駆動
軸の軸線と平行にスライドするので、これに固着された
連結片およびクラッチも同様に平行にスライドし、また
とスプリング等の付勢力で接続位置に復帰する。 従って、カムによる変位が容易に行えるようになる。 更に、カム操作ケーブルやカムには上記付勢力以上の
力が加わることがなく、カム操作ケーブルの保証荷重を
上記付勢力以上に確保しておけば破損することがなく信
頼性が高い。 また、この考案では、従来の油圧コントロール機能を
損なうことなく機械式ロック装置を併用することがで
き、油圧シリンダでクラッチを切断位置に切り換えれ
ば、カムの同方向への変位にほとんどの操作力を必要と
しない。 また、ロック装置の操作を油圧コントロールの空転用
レバーと接続することができ、一層の操作性の向上を図
ることができる。
た油温に関係なくケーブルドラムの長時間の空転をエン
ジンを回転せずにロックすることができる。 また、クラッチ（カラー）は往復スライド装置によ
り、ケーブルドラムの被駆動軸および駆動装置側の駆動
軸の軸線と平行にスライドするので、これに固着された
連結片およびクラッチも同様に平行にスライドし、また
とスプリング等の付勢力で接続位置に復帰する。 従って、カムによる変位が容易に行えるようになる。 更に、カム操作ケーブルやカムには上記付勢力以上の
力が加わることがなく、カム操作ケーブルの保証荷重を
上記付勢力以上に確保しておけば破損することがなく信
頼性が高い。 また、この考案では、従来の油圧コントロール機能を
損なうことなく機械式ロック装置を併用することがで
き、油圧シリンダでクラッチを切断位置に切り換えれ
ば、カムの同方向への変位にほとんどの操作力を必要と
しない。 また、ロック装置の操作を油圧コントロールの空転用
レバーと接続することができ、一層の操作性の向上を図
ることができる。
第１図はこの考案の油圧シリンダとカムを併用した実施
例の油圧コントロールウインチを示す断面図、第２図は
同ウインチのフリードラムロック構造を示す斜視図、第
３図はカムを使用したウインチのフリードラムロック構
造の異なる実施例を示す斜視図である。 １……機械式ロック装置 ２……駆動軸 ３……被駆動軸 ４……カラー ５……連結片 ６……油圧シリンダ ７……リターンスプリング 10……ケーブルドラム 11……ハンドル 12……操作ケーブル 13……レバー 14……回転軸 15……カム 16……ロック装置 20……油圧コントロールウインチ
例の油圧コントロールウインチを示す断面図、第２図は
同ウインチのフリードラムロック構造を示す斜視図、第
３図はカムを使用したウインチのフリードラムロック構
造の異なる実施例を示す斜視図である。 １……機械式ロック装置 ２……駆動軸 ３……被駆動軸 ４……カラー ５……連結片 ６……油圧シリンダ ７……リターンスプリング 10……ケーブルドラム 11……ハンドル 12……操作ケーブル 13……レバー 14……回転軸 15……カム 16……ロック装置 20……油圧コントロールウインチ
Claims (5)
- 【請求項１】油圧コントロールウインチに空転可能に設
けられたケーブルドラムの被駆動軸と駆動装置側の駆動
軸とこれらの軸を接続する接続位置または切断する切断
位置に切り換わるカラーとからなるクラッチと、 上記カラーに接続され外方へ延びる連結片と、 上記連結片が上記被駆動軸および駆動軸の軸線と平行に
往復動するように上記連結片を案内する往復スライド装
置と、 上記連結片をクラッチ接続位置の方向に付勢する付勢手
段と、 上記連結片をクラッチ切断位置へ押動させるべく復帰可
能に変位するカムと、 該カムに一体形成された回転軸に連結されて該カムを回
動変位させる作動レバーと、 該作動レバーに連結されて復帰可能に牽引操作される操
作ケーブルと、 牽引操作されて延びた操作ケーブルをクラッチ切換位置
で解除可能にロックするロック装置とからなることを特
徴とするウインチのフリードラムロック構造。 - 【請求項２】前記操作ケーブルの先端に操作部が設けら
れており、該操作部がクラッチの切断位置でロック装置
により解除可能にロックされることを特徴とする請求項
１記載のウインチのフリードラムロック構造。 - 【請求項３】油圧コントロールウインチに空転可能に設
けられたケーブルドラムの被駆動軸と駆動装置側の駆動
軸とこれらの軸を接続する接続位置または切断する切断
位置に切り換わるカラーとからなるクラッチと、 上記カラーに連結され外方へ延びる連結片と、 上記被駆動軸および駆動軸の軸線と平行に往復動して、
カラーをクラッチ切断位置に変位させると共に、クラッ
チ接続位置の方向に付勢する付勢手段を有する油圧シリ
ンダと、 上記連結片をクラッチ切断位置へ押動させるべく復帰可
能に変位するカムと、 該カムに一体形成された回転軸に連結されて該カムを回
動変位させる作動レバーと、 該作動レバーに連結されて復帰可能に牽引操作される操
作ケーブルと、 牽引操作されて延びた操作ケーブルをクラッチ切換位置
で解除可能にロックするロック装置とからなることを特
徴とするウインチのフリードラムロック構造。 - 【請求項４】操作ケーブルの先端に操作部が設けられて
おり、該操作部がクラッチ切断位置でロック装置により
解除可能にロックされることを特徴とする請求項３記載
のウインチのフリードラムロック構造。 - 【請求項５】操作ケーブルが、油圧シリンダに油圧を送
るよう操作する油圧コントロールの空転用レバーと接続
してなることを特徴とする請求項３記載のウインチのフ
リードラムロック構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989045730U JP2537564Y2 (ja) | 1989-04-19 | 1989-04-19 | ウインチのフリードラムロック構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989045730U JP2537564Y2 (ja) | 1989-04-19 | 1989-04-19 | ウインチのフリードラムロック構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02137395U JPH02137395U (ja) | 1990-11-15 |
| JP2537564Y2 true JP2537564Y2 (ja) | 1997-06-04 |
Family
ID=31560165
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1989045730U Expired - Lifetime JP2537564Y2 (ja) | 1989-04-19 | 1989-04-19 | ウインチのフリードラムロック構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2537564Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4533691B2 (ja) * | 2004-07-16 | 2010-09-01 | キャタピラージャパン株式会社 | 作業機械 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62111895A (ja) * | 1985-11-05 | 1987-05-22 | セイレイ工業株式会社 | ウインチの操作構造 |
-
1989
- 1989-04-19 JP JP1989045730U patent/JP2537564Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02137395U (ja) | 1990-11-15 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |