JPH0640694B2 - 平型電線の端末さや残し加工方法 - Google Patents
平型電線の端末さや残し加工方法Info
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- JPH0640694B2 JPH0640694B2 JP63003620A JP362088A JPH0640694B2 JP H0640694 B2 JPH0640694 B2 JP H0640694B2 JP 63003620 A JP63003620 A JP 63003620A JP 362088 A JP362088 A JP 362088A JP H0640694 B2 JPH0640694 B2 JP H0640694B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、間隔を置いて平行に配列した複数本の丸型電
線の端末部に、固定用テープを丸型電線相互の平行配列
間隔を保持して共通に一括して貼り付け固定した形成し
た平型電線の固定端部のさや残し加工方法に関するもの
である。
線の端末部に、固定用テープを丸型電線相互の平行配列
間隔を保持して共通に一括して貼り付け固定した形成し
た平型電線の固定端部のさや残し加工方法に関するもの
である。
従来、この種の複数本の丸型電線を間隔を置いて平行・
並列に配置した端末部のみ固定用テープで固定した平型
電線において、接続用端末部を形成するため、固定用テ
ープにより相互の間隔を保持して固定した丸型電線の被
覆絶縁体を固定用テープの一部とともに剥離除去して丸
型電線の導体を剥ぎ出し、剥ぎ出した導体の先端部に、
導体乱れ防止のため、固定用テープの一部とともに剥離
除去した被覆絶縁体によるさやを残存した状態に処理す
る、所謂平型電線の端末さや残し加工が行われている。
並列に配置した端末部のみ固定用テープで固定した平型
電線において、接続用端末部を形成するため、固定用テ
ープにより相互の間隔を保持して固定した丸型電線の被
覆絶縁体を固定用テープの一部とともに剥離除去して丸
型電線の導体を剥ぎ出し、剥ぎ出した導体の先端部に、
導体乱れ防止のため、固定用テープの一部とともに剥離
除去した被覆絶縁体によるさやを残存した状態に処理す
る、所謂平型電線の端末さや残し加工が行われている。
第4図a,bに平型電線のさや残し加工端部の概要を示
す。第4図aは上面図、第4図bは正面図であり、丸型
電線1を複数本、図示の例では4本平行並列に配置した
端末部を固定用テープ21で固定し、丸型電線1の端部
において固定用テープ21の端末部分の一部の固定用テ
ープ22とともに被覆絶縁体を導体4の先端方向に引き
裂き、さやを形成して、導体4の先端部に残存した状態
に加工し、導体の乱れを防止した構造となつている。
す。第4図aは上面図、第4図bは正面図であり、丸型
電線1を複数本、図示の例では4本平行並列に配置した
端末部を固定用テープ21で固定し、丸型電線1の端部
において固定用テープ21の端末部分の一部の固定用テ
ープ22とともに被覆絶縁体を導体4の先端方向に引き
裂き、さやを形成して、導体4の先端部に残存した状態
に加工し、導体の乱れを防止した構造となつている。
第5図a乃至cは、従来の平型電線の端末さや残し加工
法の一例を示す図である(以下従来技術1という)。こ
の例では、4本の丸型電線1を間隔を置いて平行並列に
配置した端末部に、丸型電線相互の間隔を保持して、一
括して固定用テープ2を貼り付け固定し、平型電線を形
成する。固定用テープ2で固定した平型電線の端末を、
さや残し加工部5の位置でさや残し端末処理を行う(第
5図a)。
法の一例を示す図である(以下従来技術1という)。こ
の例では、4本の丸型電線1を間隔を置いて平行並列に
配置した端末部に、丸型電線相互の間隔を保持して、一
括して固定用テープ2を貼り付け固定し、平型電線を形
成する。固定用テープ2で固定した平型電線の端末を、
さや残し加工部5の位置でさや残し端末処理を行う(第
5図a)。
さや残し加工部5の位置で、加工刃3により、導体4に
絶縁体11の被覆を施した丸型電線1の被覆絶縁体11
を固定用テープ2とともに切削し、矢印で示す端末方向
に引き裂く(第5図b)。
絶縁体11の被覆を施した丸型電線1の被覆絶縁体11
を固定用テープ2とともに切削し、矢印で示す端末方向
に引き裂く(第5図b)。
固定用テープ2の一部とともに被覆絶縁体11を引き裂
いて剥ぎ出した丸型電線1の導体4の先端には、固定用
テープ2の残存部21に対し引き裂かれた端部の固定用
テープ22と被覆絶縁体11とがさやを形成して導体の
端部の乱れを防止した状態に加工処理を行う(第5図
c)。
いて剥ぎ出した丸型電線1の導体4の先端には、固定用
テープ2の残存部21に対し引き裂かれた端部の固定用
テープ22と被覆絶縁体11とがさやを形成して導体の
端部の乱れを防止した状態に加工処理を行う(第5図
c)。
第6図a,bは従来の平型電線の端末さや残し加工法の
他の例を示す図である(以下従来技術2という。)。こ
の例では、4本の丸型電線1を間隔を置いて平行並列に
配置した端末部に、丸型電線1のさや残し加工に必要な
長さを固定用テープ2の端部より突き出した状態で固定
用テープ2を貼り付け、丸型電線相互の平行並列配置し
た間隔を保持して固定する(第6図a)。
他の例を示す図である(以下従来技術2という。)。こ
の例では、4本の丸型電線1を間隔を置いて平行並列に
配置した端末部に、丸型電線1のさや残し加工に必要な
長さを固定用テープ2の端部より突き出した状態で固定
用テープ2を貼り付け、丸型電線相互の平行並列配置し
た間隔を保持して固定する(第6図a)。
固定用テープ2の端部から突き出した丸型電線1を、さ
や残し加工部5の位置で丸型電線1の被覆絶縁体11を
切削し、丸型電線1の先端部方向へ引き裂き、導体4を
剥ぎ出し、導体4の先端部に引き裂いた被覆絶縁体11
を、丸型電線1それぞれのさやとして残し、端末の加工
処理を行う(第6図b)。
や残し加工部5の位置で丸型電線1の被覆絶縁体11を
切削し、丸型電線1の先端部方向へ引き裂き、導体4を
剥ぎ出し、導体4の先端部に引き裂いた被覆絶縁体11
を、丸型電線1それぞれのさやとして残し、端末の加工
処理を行う(第6図b)。
〔発明が解決しようとする問題点〕 第5図に例示した従来技術1の平型電線の端末さや残し
加工法は、丸型電線を挟んで両面から、一方は被覆絶縁
体に、他方は固定用テープとともに被覆絶縁体に一括し
て金属の加工刄により傷を入れた状態で加工刄を端末方
向に移動し、被覆絶縁体と固定用テープを引き裂き、剥
ぎ出した導体の先端部に引き裂いた被覆絶縁体と固定用
テープをさやとして残存させ、端部のさや残し加工処理
を行う方法である。しかし従来技術1の方法は、金属の
加工刄により被覆絶縁体と固定用テープを引き裂く方法
であることから、固定用テープの材料の引張り強度が大
きいと加工作業が困難で、剥ぎ出した導体を損傷した
り、折損する場合もあるという問題がある。
加工法は、丸型電線を挟んで両面から、一方は被覆絶縁
体に、他方は固定用テープとともに被覆絶縁体に一括し
て金属の加工刄により傷を入れた状態で加工刄を端末方
向に移動し、被覆絶縁体と固定用テープを引き裂き、剥
ぎ出した導体の先端部に引き裂いた被覆絶縁体と固定用
テープをさやとして残存させ、端部のさや残し加工処理
を行う方法である。しかし従来技術1の方法は、金属の
加工刄により被覆絶縁体と固定用テープを引き裂く方法
であることから、固定用テープの材料の引張り強度が大
きいと加工作業が困難で、剥ぎ出した導体を損傷した
り、折損する場合もあるという問題がある。
引張り強度の大きい材料の固定用テープを用いる場合
は、第6図に例示した従来技術2の端末さや残し加工法
を適用する。すなわち、固定用テープで整列した丸型電
線を固定した端部に、丸型電線のさや残し加工を行う長
さの余長分を突き出した状態に形成した平型電線の場合
に、引張り強度の大きい材料の固定用テープを適用でき
る。しかし従来技術2の方法は、丸型電線それぞれの先
端部に、さやに相当する被覆絶縁体が個々に残存する状
態で、丸型電線が一括して固定されないから、さや残し
の機能を果たすことができない。
は、第6図に例示した従来技術2の端末さや残し加工法
を適用する。すなわち、固定用テープで整列した丸型電
線を固定した端部に、丸型電線のさや残し加工を行う長
さの余長分を突き出した状態に形成した平型電線の場合
に、引張り強度の大きい材料の固定用テープを適用でき
る。しかし従来技術2の方法は、丸型電線それぞれの先
端部に、さやに相当する被覆絶縁体が個々に残存する状
態で、丸型電線が一括して固定されないから、さや残し
の機能を果たすことができない。
また引張り強度の小さい材料の固定用テープを用いる
と、固定部がたわんだり、コネクタへの挿抜時に、固定
用テープで固定して形成した平型電線端部が折れ曲がる
という問題がある。
と、固定部がたわんだり、コネクタへの挿抜時に、固定
用テープで固定して形成した平型電線端部が折れ曲がる
という問題がある。
本発明は従来の問題点を解決し、引張り強度の大きい材
料の固定用テープで固定した平型電線の端末さや残し加
工を可能とした平型電線のさや残し加工方法を提供する
もので、平型電線のさや残し加工を行う端部の平行に配
列した複数の丸型電線端部に、丸型電線相互の平行配列
間隔を保持して、さや残し加工部を挟んだ両側の丸型電
線本体および先端部の二箇所に固定用テープを貼り付け
丸型電線を固定し、前記二箇所に貼り付けた固定用テー
プ間の中間部において平行配列した丸型電線の被覆絶縁
体を加工刄により切削して丸型電線の先端部方向に、前
記先端部に貼り付けた固定用テープとともに加工刄を移
動して丸型電線の被覆絶縁体を剥離し導体を剥ぎ出し、
導体の先端部に剥離した被覆絶縁体および固定用テープ
のさやを残存した状態に端末加工処理する工程からなる
ことを特徴とする。
料の固定用テープで固定した平型電線の端末さや残し加
工を可能とした平型電線のさや残し加工方法を提供する
もので、平型電線のさや残し加工を行う端部の平行に配
列した複数の丸型電線端部に、丸型電線相互の平行配列
間隔を保持して、さや残し加工部を挟んだ両側の丸型電
線本体および先端部の二箇所に固定用テープを貼り付け
丸型電線を固定し、前記二箇所に貼り付けた固定用テー
プ間の中間部において平行配列した丸型電線の被覆絶縁
体を加工刄により切削して丸型電線の先端部方向に、前
記先端部に貼り付けた固定用テープとともに加工刄を移
動して丸型電線の被覆絶縁体を剥離し導体を剥ぎ出し、
導体の先端部に剥離した被覆絶縁体および固定用テープ
のさやを残存した状態に端末加工処理する工程からなる
ことを特徴とする。
本発明の平型電線の端末さや残し加工方法は、丸型電線
のさや残し加工部の両側に、引張り強度の大きい材料の
固定用テープを貼り付け丸型電線を固定し、固定用テー
プ間の丸型電線の被覆絶縁体のみ加工刄により切削し、
丸型電線先端部方向に加工刄を移動して被覆絶縁体を引
裂き導体を剥ぎ出し、丸型電線の先端部に貼り付けた固
定用テープとともに導体先端部にさやとして残存させる
加工方法であることから、引張り強度の大きい材料の固
定用テープを引裂き引張る加工を要せず、さや残し加工
を容易かつ安定に行うことができるとともに、固定部の
たわみがなく、コネクタや配線基板孔への挿抜時に折れ
曲がることもない。以下図面にもとづき実施例について
説明する。
のさや残し加工部の両側に、引張り強度の大きい材料の
固定用テープを貼り付け丸型電線を固定し、固定用テー
プ間の丸型電線の被覆絶縁体のみ加工刄により切削し、
丸型電線先端部方向に加工刄を移動して被覆絶縁体を引
裂き導体を剥ぎ出し、丸型電線の先端部に貼り付けた固
定用テープとともに導体先端部にさやとして残存させる
加工方法であることから、引張り強度の大きい材料の固
定用テープを引裂き引張る加工を要せず、さや残し加工
を容易かつ安定に行うことができるとともに、固定部の
たわみがなく、コネクタや配線基板孔への挿抜時に折れ
曲がることもない。以下図面にもとづき実施例について
説明する。
第1図a,bおよび第2図a,bにより本発明の平型電
線端末さや残し加工方法を説明する。第1図は上面か
ら、第2図は正面から見た図を示す。複数本の、本実施
例では4本の丸型電線1を間隔を置いて平行に並列配置
し、端末部に、さや残し加工部の両側に二箇所、固定用
テープ21および固定用テープ22を一括して丸型電線
の間隔を保持して貼り付け固定し、平型電線10を形成
する。固定用テープ21および固定用テープ22間の中
央部で、丸型電線1の被覆絶縁体11を加工刄3により
切削し、丸型電線1の先端部方向に固定用テープ22で
固定された状態で引裂き引張り、丸型電線1の導体4を
剥ぎ出し、導体4の先端部に、固定用テープ22により
一括して共通に固定された丸型電線1の引裂かれた被覆
絶縁体11を残存した状態でさや残し加工を行う。
線端末さや残し加工方法を説明する。第1図は上面か
ら、第2図は正面から見た図を示す。複数本の、本実施
例では4本の丸型電線1を間隔を置いて平行に並列配置
し、端末部に、さや残し加工部の両側に二箇所、固定用
テープ21および固定用テープ22を一括して丸型電線
の間隔を保持して貼り付け固定し、平型電線10を形成
する。固定用テープ21および固定用テープ22間の中
央部で、丸型電線1の被覆絶縁体11を加工刄3により
切削し、丸型電線1の先端部方向に固定用テープ22で
固定された状態で引裂き引張り、丸型電線1の導体4を
剥ぎ出し、導体4の先端部に、固定用テープ22により
一括して共通に固定された丸型電線1の引裂かれた被覆
絶縁体11を残存した状態でさや残し加工を行う。
第3図a乃至fに本発明の平型電線端末さや残し加工方
法のいくつかの実施例を示す。
法のいくつかの実施例を示す。
第3図a,bは実施例1で、導体4に被覆絶縁体11を
施した丸型電線1のさや残し加工部の両側に貼り付ける
固定用テープ21に引張り強度の大きい材料のテープを
用い、固定用テープ21に挟まれた丸型電線1の部分に
引張り強度の小さい固定用テープ22を貼り付ける。固
定用テープ22を貼り付けた部分で、丸型電線1の被覆
絶縁体11を加工刄3で切削し、引裂き丸型電線1の先
端方向に引張り剥離して導体4を剥ぎ出し、導体4の先
端部に、固定用テープ21および固定用テープ22を貼
り付け固定された丸型電線1の被覆絶縁体11の先端部
を残存させて端末のさや残し加工を行う。固定用テープ
22は引張り強度の小さい材料からなるテープであるこ
とから、加工刄3による引裂き、引張り加工を容易に、
かつ確実に行うことができ、導体4へ損傷を与えること
なく、また引張り強度の大きい固定用テープで固定され
た安定したさや残し端末を備えた平型電線の端末さや残
し加工を行うことができる。
施した丸型電線1のさや残し加工部の両側に貼り付ける
固定用テープ21に引張り強度の大きい材料のテープを
用い、固定用テープ21に挟まれた丸型電線1の部分に
引張り強度の小さい固定用テープ22を貼り付ける。固
定用テープ22を貼り付けた部分で、丸型電線1の被覆
絶縁体11を加工刄3で切削し、引裂き丸型電線1の先
端方向に引張り剥離して導体4を剥ぎ出し、導体4の先
端部に、固定用テープ21および固定用テープ22を貼
り付け固定された丸型電線1の被覆絶縁体11の先端部
を残存させて端末のさや残し加工を行う。固定用テープ
22は引張り強度の小さい材料からなるテープであるこ
とから、加工刄3による引裂き、引張り加工を容易に、
かつ確実に行うことができ、導体4へ損傷を与えること
なく、また引張り強度の大きい固定用テープで固定され
た安定したさや残し端末を備えた平型電線の端末さや残
し加工を行うことができる。
第3図c,dは実施例2で、導体4に被覆絶縁体11を
施した丸型電線1の端部に、一括して共通に引張り強度
の小さい固定用テープ22を貼り付け、平行並列に配置
した丸型電線の相互の間隔を保持して固定し、丸型電線
1のさや残し加工部を挟んだ両側に二箇所、固定用テー
プ22に積層して引張り強度の大きい固定用テープ22
を貼り付け固定する。丸型電線1に固定用テープ22の
み貼り付けてあるさや残し加工部の中央部で、加工刄3
により固定用テープ22とともに丸型電線1の被覆絶縁
体11を切削し、引裂き丸型電線1の先端方向に引張り
剥離して導体4を剥ぎ出し、導体4の先端部に、固定用
テープ22に引張り強度の大きい固定用テープ21を積
層して貼り付け固定した丸型電線1の被覆絶縁体11の
先端部を残存させて端末のさや残し加工を行う。本実施
例2におけるさや残し加工の容易性および確実性、また
引張り強度の大きい固定用テープで固定したさや残し加
工端末の安定性は実施例1の場合と同じである。
施した丸型電線1の端部に、一括して共通に引張り強度
の小さい固定用テープ22を貼り付け、平行並列に配置
した丸型電線の相互の間隔を保持して固定し、丸型電線
1のさや残し加工部を挟んだ両側に二箇所、固定用テー
プ22に積層して引張り強度の大きい固定用テープ22
を貼り付け固定する。丸型電線1に固定用テープ22の
み貼り付けてあるさや残し加工部の中央部で、加工刄3
により固定用テープ22とともに丸型電線1の被覆絶縁
体11を切削し、引裂き丸型電線1の先端方向に引張り
剥離して導体4を剥ぎ出し、導体4の先端部に、固定用
テープ22に引張り強度の大きい固定用テープ21を積
層して貼り付け固定した丸型電線1の被覆絶縁体11の
先端部を残存させて端末のさや残し加工を行う。本実施
例2におけるさや残し加工の容易性および確実性、また
引張り強度の大きい固定用テープで固定したさや残し加
工端末の安定性は実施例1の場合と同じである。
第3図e,fは実施例3で、導体4に被覆絶縁体11を
施した丸型電線1の端部に、一括して共通に引張り強度
の小さい固定用テープ22を貼り付け、さらに強度をも
たせるための硬化材薄層23を固定用テープ22に設
け、平行並列に配置した丸型電線の相互の間隔を保持し
て固定し、丸型電線1のさや残し加工部を挟んだ両側に
二箇所、硬化材薄層23に積層して引張り強度の大きい
固定用テープ21を貼り付け固定する。丸型電線1に硬
化材薄層23で補強した固定用テープ22を貼り付けて
あるさや残し加工部で、加工刄3により硬化材薄層23
で補強した固定用テープ22とともに丸型電線1の被覆
絶縁体を切削し、引裂き丸型電線1の先端方向に引張り
剥離して導体4を剥ぎ出し、導体4の先端部に、硬化材
薄層23で補強した固定用テープ22に引張り強度の大
きい固定用テープ21を積層して貼り付け固定した丸型
電線1の被覆絶縁体11の先端部を残存させて端末のさ
や残し加工を行う。本実施例3は、さや残し加工の容易
性および確実性、また引張り強度の大きい固定用テープ
で固定したさや残し加工端末の安定性は実施例1の場合
と同じであり、さらに固定用テープ22を硬化材薄層2
3で強化することにより、さや残し加工端部のたわみ
や、コネクタ、配線基板孔への挿抜時の折れ曲がりなど
に対する安定性がより向上する。
施した丸型電線1の端部に、一括して共通に引張り強度
の小さい固定用テープ22を貼り付け、さらに強度をも
たせるための硬化材薄層23を固定用テープ22に設
け、平行並列に配置した丸型電線の相互の間隔を保持し
て固定し、丸型電線1のさや残し加工部を挟んだ両側に
二箇所、硬化材薄層23に積層して引張り強度の大きい
固定用テープ21を貼り付け固定する。丸型電線1に硬
化材薄層23で補強した固定用テープ22を貼り付けて
あるさや残し加工部で、加工刄3により硬化材薄層23
で補強した固定用テープ22とともに丸型電線1の被覆
絶縁体を切削し、引裂き丸型電線1の先端方向に引張り
剥離して導体4を剥ぎ出し、導体4の先端部に、硬化材
薄層23で補強した固定用テープ22に引張り強度の大
きい固定用テープ21を積層して貼り付け固定した丸型
電線1の被覆絶縁体11の先端部を残存させて端末のさ
や残し加工を行う。本実施例3は、さや残し加工の容易
性および確実性、また引張り強度の大きい固定用テープ
で固定したさや残し加工端末の安定性は実施例1の場合
と同じであり、さらに固定用テープ22を硬化材薄層2
3で強化することにより、さや残し加工端部のたわみ
や、コネクタ、配線基板孔への挿抜時の折れ曲がりなど
に対する安定性がより向上する。
なお実施例1乃至実施例3の引張り強度の小さい固定用
テープ22としては、例えば粘着剤、ホツトメルト剤、
軟質PVCなどが、また引張り強度の大きい固定用テー
プ21としては、たとえばポリエステル,硬質PVCな
どが適用され、実施例3の硬化材薄層23にはポリエス
テル層が適用される。またさや残し加工部の、固定用テ
ープ21に挟まれた部分の間隔は1mm前後の間隙相当で
よい。
テープ22としては、例えば粘着剤、ホツトメルト剤、
軟質PVCなどが、また引張り強度の大きい固定用テー
プ21としては、たとえばポリエステル,硬質PVCな
どが適用され、実施例3の硬化材薄層23にはポリエス
テル層が適用される。またさや残し加工部の、固定用テ
ープ21に挟まれた部分の間隔は1mm前後の間隙相当で
よい。
以上説明したように、本発明の平型電線の端末さや残し
加工方法は、丸型電線のさや残し加工部の両側に、引張
り強度の大きい材料の固定用テープを貼り付け丸型電線
を固定し、固定用テープ間の丸型電線の被覆絶縁体のみ
加工刄により切削し、丸型電線先端部方向に加工刄を移
動して被覆絶縁体を引裂き導体を剥ぎ出し、丸型電線の
先端部に貼り付けた固定用テープとともに導体先端部に
さやとして残存させる加工方法であることから、引張り
強度の大きい固定用テープを引裂き引張る加工を要せ
ず、さや残し加工を容易かつ安定に行うことができると
ともに、固定部のたわみがなく、コネクタや配線基板孔
への挿抜時に折れ曲ることもなく、その効果が大きい。
加工方法は、丸型電線のさや残し加工部の両側に、引張
り強度の大きい材料の固定用テープを貼り付け丸型電線
を固定し、固定用テープ間の丸型電線の被覆絶縁体のみ
加工刄により切削し、丸型電線先端部方向に加工刄を移
動して被覆絶縁体を引裂き導体を剥ぎ出し、丸型電線の
先端部に貼り付けた固定用テープとともに導体先端部に
さやとして残存させる加工方法であることから、引張り
強度の大きい固定用テープを引裂き引張る加工を要せ
ず、さや残し加工を容易かつ安定に行うことができると
ともに、固定部のたわみがなく、コネクタや配線基板孔
への挿抜時に折れ曲ることもなく、その効果が大きい。
第1図a,bおよび第2図a,bは本発明の平型電線端
末さや残し加工方法を説明する図、第3図a乃至fは本
発明の平型電線端末さや残し加工方法の各種実施例の説
明図、第4図a,bは平型電線のさや残し加工端部の構
造概要図、第5図a乃至cは従来の平型電線のさや残し
加工法例1の説明図、第6図a,bは従来の平型電線の
さや残し加工法例2の説明図である。 1……丸型電線、2,21,22,21,22……固定
用テープ、23……硬化材薄層、3……加工刄、4……
導体、5……さや残し加工部、10……平型電線、11
……絶縁体
末さや残し加工方法を説明する図、第3図a乃至fは本
発明の平型電線端末さや残し加工方法の各種実施例の説
明図、第4図a,bは平型電線のさや残し加工端部の構
造概要図、第5図a乃至cは従来の平型電線のさや残し
加工法例1の説明図、第6図a,bは従来の平型電線の
さや残し加工法例2の説明図である。 1……丸型電線、2,21,22,21,22……固定
用テープ、23……硬化材薄層、3……加工刄、4……
導体、5……さや残し加工部、10……平型電線、11
……絶縁体
Claims (1)
- 【請求項1】間隔を置いて平行に配列した複数本の丸型
電線の端末部に、固定用テープを丸型電線相互の平行配
列間隔を保持して共通に一括して貼り付け固定し平型電
線を形成し、前記平型電線の固定用テープを貼り付け固
定した端末部の丸型電線の被覆絶縁体を固定用テープと
ともに剥離して導体を剥ぎ出した先端部に、前記剥離し
た固定用テープおよび被覆絶縁体のさやを残存させる平
型電線の端末さや残し加工方法において、 前記平型電線のさや残し加工を行う端部の平行に配列し
た複数の丸型電線端部に、前記丸型電線相互の平行配列
間隔を保持して、さや残し加工部を挟んだ両側の丸型電
線本体および先端部の二箇所に固定用テープを貼り付け
丸型電線を固定し、 前記二箇所に貼り付けた固定用テープ間の中間部におい
て平行配列した丸型電線の被覆絶縁体を加工刄により切
削して丸型電線の先端部方向に、前記先端部に貼り付け
た固定用テープとともに加工刄を移動して丸型電線の被
覆絶縁体を剥離し導体を剥ぎ出し、 前記導体の先端部に前記剥離した被覆絶縁体および固定
用テープのさやを残存した状態に端末加工処理する工程
からなる ことを特徴とする平型電線の端末さや残し加工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63003620A JPH0640694B2 (ja) | 1988-01-11 | 1988-01-11 | 平型電線の端末さや残し加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63003620A JPH0640694B2 (ja) | 1988-01-11 | 1988-01-11 | 平型電線の端末さや残し加工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01185113A JPH01185113A (ja) | 1989-07-24 |
JPH0640694B2 true JPH0640694B2 (ja) | 1994-05-25 |
Family
ID=11562540
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63003620A Expired - Fee Related JPH0640694B2 (ja) | 1988-01-11 | 1988-01-11 | 平型電線の端末さや残し加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0640694B2 (ja) |
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KR940007968B1 (ko) * | 1991-10-24 | 1994-08-31 | 예종규 | 리드 케이블 |
EP1953768A3 (en) | 2007-02-05 | 2010-12-22 | Fujikura, Ltd. | Electronic device and harness for wiring electronic device |
JP6513439B2 (ja) * | 2015-03-19 | 2019-05-15 | 日本航空電子工業株式会社 | ケーブル構造体及びケーブル構造体の製造方法 |
-
1988
- 1988-01-11 JP JP63003620A patent/JPH0640694B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH01185113A (ja) | 1989-07-24 |
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