JP2021035262A - フラットケーブルの被覆除去方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】導体を破損させることなく、安定して完全除去が可能となり、しかも、レーザなどの被覆除去技術と比較してコストを安価にできるフラットケーブルの被覆除去方法を提供する。【解決手段】フラットケーブルの被覆除去方法において、帯状の導体15の外周が絶縁体17で覆われたフラットケーブル13を、導体15の長手方向に交差する折り曲げ線で表面側と裏面側とに繰り返し折り曲げてフラットケーブル13内の導体15を破断する破断工程と、導体15の破断位置Cから絶縁体17を除去したい長さLの位置で絶縁体17に切込み19を入れる切込み工程と、破断位置C及び切込み19を中央に挟みフラットケーブルの両側を保持して絶縁体17が除去されるまで導体15の破断面CFに対して垂直方向へフラットケーブル13の両側を離反方向に引っ張る引張り工程と、を含む。【選択図】図2

Description

本発明は、フラットケーブルの被覆除去方法に関する。
例えば車両用ワイヤーハーネスの配索には、図9に示すように、シート状の絶縁体501に帯状の導体503をパターン形成して得たフラットケーブル505を多用することで、放熱性、軽量化、組み付け作業性を向上させている。この種のフラットケーブル505には、複数の導体503をシート状の絶縁体501で覆って、可撓性を有する帯状ケーブルに形成したFFC(フレキシブル・フラット・ケーブル)や、可撓性を有する絶縁基板に導体をパターン印刷したFPC(フレキシブル・プリント・配線板)等がある。
このようなフラットケーブル505を電気回路と接続する際には、絶縁体501を除去して導体503を露出させる。従来、絶縁体501を除去する方法は、例えば図10に示すように、フラットケーブル505の導体503に傷を付けない位置まで絶縁体501にブレード507を入れ、フラットケーブル505やブレード507を、フラットケーブル505の表裏面と平行に動かすことにより絶縁体501の除去を行う。
また、レーザ光を用いる方法では、平型ケーブルの導体を所望領域で露出させるために、まず、平型ケーブルの一側の面で該領域内の絶縁フィルムにレーザ光を照射する。その際、平型ケーブルの他側の面で該領域内の絶縁フィルムに空気等の気体を吹き付けて冷却しておく。その後、平型ケーブルの他側の面で該領域内の絶縁フィルムにレーザ光を照射する。これにより、絶縁フィルム及び接着層を局所的に除去して導体を露出させる(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−210140号公報
しかしながら、絶縁体501にブレード507を入れて、導体503と絶縁体501が強固に密着されたフラットケーブル505から絶縁体501を除去する場合には、不完全な除去となる場合がある。即ち、ブレード507の先端が触れて導体503に傷が付いたり、図11に示すように、所望の位置以外で導体503が破断(破損)されたりする場合がある。
一方、絶縁体501を除去する領域の全域にレーザ光を照射する被覆除去方法では、炭化物等からなる残渣の付着が懸念されるとともに、高精度でかつ高価な装置が必要となった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、導体を破損させることなく、安定して完全除去が可能となり、しかも、レーザなどの被覆除去技術と比較してコストを安価にできるフラットケーブルの被覆除去方法を提供することにある。
本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
(1) 帯状の導体の外周が絶縁体で覆われたフラットケーブルを、前記導体の長手方向に交差する折り曲げ線で表面側と裏面側とに繰り返し折り曲げてフラットケーブル内の前記導体を破断する破断工程と、前記導体の破断位置から前記絶縁体を除去したい長さの位置で前記絶縁体に切込みを入れる切込み工程と、前記破断位置及び前記切込みを中央に挟み前記フラットケーブルの両側を保持して前記絶縁体が除去されるまで前記導体の破断面に対して垂直方向へ前記フラットケーブルの両側を離反方向に加熱しながら引っ張る引張り工程と、を含むことを特徴とするフラットケーブルの被覆除去方法。
上記(1)の構成のフラットケーブルの被覆除去方法によれば、帯状の導体の外周が絶縁体で覆われたフラットケーブルが、導体の長手方向に交差する折り曲げ線で表面側と裏面側とに繰り返し折り曲げられる。導体の長手方向に交差する折り曲げ線は、仮想線でもよく、実際にフラットケーブルの表面に付した罫書き線でもよい。この折り曲げ線は、フラットケーブルの延在方向に例えば直交する方向となるが、導体の長手方向に所定の角度で傾斜して交差してもよい。この折り曲げ線を境に表面側と裏面側とに繰り返し折り曲げられたフラットケーブルは、金属からなる導体が金属疲労(疲労破壊)を起こし、折り曲げ線に沿って破断する。この際、外周の絶縁体は、破断せずにそのままの状態で残る。即ち、フラットケーブルは、外観上は変わりなく、内部の導体のみが破断された状態となる。
そして、導体が破断されたフラットケーブルには、絶縁体に切込みが入れられる。切込みは、導体の破断線に沿うものとなる。この切込みの位置は、導体の破断位置から絶縁体を除去したい長さの位置で導体に強く触れないようにして絶縁体(可能であれば、絶縁体のみ)に入れられる。切込みは、フラットケーブルの表裏面に入れられる。フラットケーブルは、導体の破断位置から、絶縁体に入れた切込みの位置までの長さが、導体の露出長さとなる。
更に、切込みが入れられたフラットケーブルは、破断位置及び切込みを挟んで(フラットケーブルの長手方向における中央に挟んで)、フラットケーブルの両側が保持される。つまり、二つのクランプ等により両側が保持されたフラットケーブルは、二つのクランプの間に、導体の破断位置と切込みとが配置される。この状態で、フラットケーブルは、絶縁体が導体から除去されるまで、導体の破断面に対して垂直方向へ両側を離反方向に加熱しながら引っ張られる。この際の加熱温度は、絶縁体のガラス転移点近傍の温度とすることが好ましい。
即ち、フラットケーブルは、破断位置及び切込みを挟んで長手方向の両側が離反方向に引っ張られることにより、導体の破断位置で分離された二つの導体が徐々に離間して行く。離間空間を表裏から挟む絶縁体は、二つの導体が離間するのに伴って伸ばされて行く。フラットケーブルの長手方向に加熱しながら伸ばされる絶縁体は、軟化することにより厚みが減少する方向に変形し、この薄厚化する方向の変形力が導体から剥離を生じ易くする。更にフラットケーブルの両側が離反方向に引っ張られると、剪断力と上記した剥離力により、絶縁体は、切込みの位置まで導体から剥離される。これにより、フラットケーブルは、絶縁体が切込みの位置で分離される。この結果、フラットケーブルは、切込みを入れた導体側が、所定の長さで端末に導体が露出された状態となって、被覆の除去が完了する。
このフラットケーブルの被覆除去方法では、絶縁体を除去する際に、絶縁体に切込みを入れたブレードをフラットケーブルの表裏面と平行に動かして絶縁体を除去する必要がない。そこで、導体の傷付きや破損を防止することができる。
また、このフラットケーブルの被覆除去方法では、導体が破断されて脆弱となった絶縁体に引っ張り応力を集中させ、絶縁体の薄厚化に伴う剥離力と剪断力とを、導体と絶縁体の密着面に同時に作用させることができる。これにより、導体から絶縁体を剥離し易くできる。また、絶縁体を除去する領域の全域にレーザ光を照射する必要がないので、炭化物等からなる残渣の付着を防止できる。その結果、絶縁体を導体から安定して綺麗な状態で完全に除去することが可能となる。
更に、このフラットケーブルの被覆除去方法は、主な手順が、フラットケーブルの折り曲げによる導体の破断工程と、絶縁体に切込みを入れる切込み工程と、フラットケーブルの両側を引っ張る引張り工程とからなる。これらの工程は、電動のアクチュエータ等を用いない手動装置によっても可能となる。このため、レーザ光の照射で絶縁体を加熱除去するレーザ発生器や、導体を露出させる領域にレーザ光の照射を走査する移動装置等の高精度でかつ高価な装置が不要となる。その結果、設備コストや、ランニングコストを安価にでき、製造コストも安価にできる。
(2) 複数の前記導体が同一平面上で平行に配置されて前記絶縁体に覆われていることを特徴とする上記(1)に記載のフラットケーブルの被覆除去方法。
上記(2)の構成のフラットケーブルの被覆除去方法によれば、複数本からなる導体は、それぞれ帯状であるので、長手方向に直交する断面が略矩形状となる。従って、複数の導体は、断面において一対の平行な長辺に相当する表裏面の一方が、同一平面上となる向きで、それぞれが平行に配置される。平行に配置されたそれぞれの導体の間隙は、導体の表裏面を覆う絶縁体に接続した櫛歯状の絶縁隔壁により隔絶される。これにより、それぞれの導体の外周は、絶縁体により覆われた状態となっている。
従って、このフラットケーブルの被覆除去方法では、このように複数の導体が同一平面上に平行に配置されたフラットケーブルにおいても、上記と同様の導体の破断工程、切込み工程及び引張り工程による被覆除去が可能となる。この場合、それぞれの導体の表裏面における絶縁体は、上記と同様の作用により導体から除去される。一方、それぞれの導体同士の間の絶縁隔壁は、切込み工程によっては切断されない。しかしながら、この未切断の絶縁隔壁は、引張り工程の際に、切込みにより分離されて除去される絶縁体と一体となって一括除去が可能となる。
(3) 前記破断された二つの前記導体を覆うそれぞれの前記絶縁体に前記切込みを入れ、一方の前記切込みにより一方の前記導体から前記絶縁体を除去した後、他方の前記導体の端末に残る前記絶縁体を引っ張って他方の前記切込みから分離して除去する絶縁体引き抜き工程を有することを特徴とする上記(1)または(2)に記載のフラットケーブルの被覆除去方法。
上記(3)の構成のフラットケーブルの被覆除去方法によれば、破断されて分離した二つの導体を覆うそれぞれの絶縁体に、切込みが入れられる。このそれぞれの絶縁体に入れられる切込みは、導体の破断位置から絶縁体を除去したい長さの位置で決定される。除去したい絶縁体の長さが同じであれば、導体の破断位置を挟む左右の切込みは、導体の破断位置から等距離となる。
二つの切込みが入れられた後、引張り工程による加工が行われる。この場合の引張り工程では、先ず、一方の切込みにより一方の導体から絶縁体を除去する。この際、他方の導体を覆って他方の切込みが入れられた絶縁体は、導体の破断位置と他方の切込みとの間が保持される。これにより、絶縁体は、他方の切込みで先に分離されるのを防ぎ、一方の切込みから確実に除去できる。一つのフラットケーブルは、一方の切込みから絶縁体が除去されることにより、被覆の除去が完了して端末に導体が露出した一方の加工済みフラットケーブルとなる。
一方、この加工済みフラットケーブルから分離された他方のフラットケーブルは、端末が、一方の切込みで分離された絶縁体により覆われた状態となる。このフラットケーブルの被覆除去方法では、更に、この他方のフラットケーブルの端末を覆っている絶縁体を除去するための絶縁体引き抜き工程による加工が行われる。この絶縁体引き抜き工程では、一方の導体が抜去されて中空状となった絶縁体を表裏からクランプ等で挟んで保持する。他方のクランプは、他方の切込みを挟んで導体の破断位置と反対側を挟んで保持する。絶縁体が除去されるまで双方のクランプ等を離反方向に移動させる。これにより、他方のフラットケーブルの末端から絶縁体が除去される。その結果、他方のフラットケーブルは、末端に残された絶縁体の除去が完了して端末に導体が露出した他方の加工済みフラットケーブルとなる。
このフラットケーブルの被覆除去方法では、導体の破断位置で二つに分離される双方のフラットケーブルを、加工済みフラットケーブルとすることができる。そこで、廃材を低減でき、同時に二つの加工済みフラットケーブルが得られるので、生産性も向上させることができる。
(4) 前記破断位置から前記絶縁体を除去したい長さに、予め仕上げ代としての余長を含めておき、前記絶縁体が除去された後、前記破断位置から前記余長を除去して前記導体の端部を仕上げる余長切断工程を有することを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれか一つに記載のフラットケーブルの被覆除去方法。
上記(4)の構成のフラットケーブルの被覆除去方法によれば、切込み工程において、導体の破断位置から絶縁体を除去したい長さの位置で絶縁体に切込みを入れる際に、絶縁体を除去したい長さに予め仕上げ代としての余長を含めておく。従って、切込みから絶縁体が除去された導体は、仕上げ代となる余長を含んだ長さで露出される。この余長を有した導体は、絶縁体が除去された後、破断位置から余長の分が切除される。これにより、フラットケーブルは、複数のクラック等が進展した不規則な形状の破断部が除去され、露出した導体が綺麗な破断面にトリミングされた加工済みフラットケーブルとなる。その結果、露出した導体への接続信頼性の高い加工済みフラットケーブルを得ることができる。
本発明に係るフラットケーブルの被覆除去方法によれば、導体を破損させることなく、安定して完全除去が可能となり、しかも、レーザなどの被覆除去技術と比較してコストを安価にできる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
本発明の第1実施形態に係るフラットケーブルの被覆除去方法の手順を説明する工程図であり、導体を破断する破断工程の説明図である。 本発明の第1実施形態に係るフラットケーブルの被覆除去方法の手順を説明する工程図であり、絶縁体に切込みを入れる切込み工程とフラットケーブルの両側を離反方向に加熱しながら引っ張る引張り工程とを説明する工程図である。 絶縁体が除去されて導体が露出した直後の引張り工程の説明図である。 本発明の第1実施形態に係るフラットケーブルの被覆除去方法により得られた加工済みフラットケーブルの要部斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るフラットケーブルの被覆除去方法における引張り工程の作用説明図である。 本発明の第2実施形態に係るフラットケーブルの被覆除去方法の手順を説明する工程図であり、二つの加工済みフラットケーブルを得る場合の切込み工程の説明図である。 本発明の第2実施形態に係るフラットケーブルの被覆除去方法の手順を説明する工程図であり、二つの加工済みフラットケーブルを得る場合の絶縁体引き抜き工程の説明図である。 本発明の第3実施形態に係るフラットケーブルの被覆除去方法の手順を説明する工程図であり、導体の余長をトリミングする場合の絶縁体に切込みを入れる切込み工程と余長切断工程とを説明する工程の説明図である。 フラットケーブルの要部斜視図である。 図9に示したフラットケーブルを導体の長手方向に沿う平面で裁断した状態を示す要部拡大斜視図であり、一対のブレードによりフラットケーブルから絶縁体を除去する手順を説明する説明図である。 図10に示した従来のフラットケーブルの被覆除去方法を用いた加工により導体が破損したフラットケーブルの要部拡大斜視図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
本実施形態に係るフラットケーブルの被覆除去方法は、帯状の導体をシート状の絶縁体で覆って、可撓性を有する帯状ケーブルに形成したFFC(フレキシブル・フラット・ケーブル)や、可撓性を有する絶縁基板に導体をパターン印刷したFPC(フレキシブル・プリント・配線板)等のフラットケーブルの被覆を除去する際の加工時に用いることができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係るフラットケーブルの被覆除去方法の手順を説明する工程図であり、導体15を破断する工程の説明図である。図2は、本発明の第1実施形態に係るフラットケーブルの被覆除去方法の手順を説明する工程図であり、絶縁体17に切込みを入れる切込み工程とフラットケーブル13の両側を離反方向に加熱しながら引っ張る引張り工程とを説明する工程図である。なお、以下の手順説明図において、フラットケーブル13は、導体15の長手方向に沿う平面で一つの導体部分を裁断した状態を示す要部拡大斜視図として表す。
本実施形態に係るフラットケーブル13は、図1の(a)に示すように、複数の帯状の導体15が同一平面上で平行に配置されて絶縁体17に覆われる。導体15の数は、一つでも複数でもよい。また、帯状の導体15の幅は、それぞれが任意であってもよい。本実施形態に係るフラットケーブル13は、例えば幅広の導体15が一つに、これよりも幅の狭い同一幅の三つの導体15が並んで形成される。
フラットケーブル13の導体15には、銅や銅合金、アルミニウム等を用いることができる。導体15を覆う絶縁体17には、PBT(ポリブチレンテレフタレート)やPP(ポリプロピレン)等を用いることができる。フラットケーブル13は、導体15の配列ピッチが、一つの導体15の幅よりも小さく形成される。従って、フラットケーブル13は、導体15のない部分が絶縁体17のみによる絶縁隔壁11として形成される。
本発明の第1実施形態に係るフラットケーブルの被覆除去方法は、図1の(b)に示す導体15を破断する破断工程と、図2の(a)に示す切込み工程と、図2の(b)に示す引張り工程とを主要な構成として含む。なお、導体15の破断工程と切込み工程との順番は逆であっても良い。
導体15の破断工程は、図1の(b)に示すように、帯状の導体15の外周が絶縁体17で覆われたフラットケーブル13を矢印b方向に繰り返し折り曲げる。フラットケーブル13は、導体15の長手方向に交差する折り曲げ線BLで表面側と裏面側とに繰り返し折り曲げられる。フラットケーブル13は、この折り曲げ線BLで繰り返し折り曲げられることにより、線状部分に曲げ応力が集中する。応力集中は、可能な限りこの折り曲げ線BLに沿う狭い領域に生じさせることが好ましい。そのため、フラットケーブル13は、この折り曲げ線BLを挟む両側を近接する平行な一対のクランプ等(図示略)で表裏側から挟み、大きな曲率で屈曲させる。また、折り曲げ角度は、表裏側のそれぞれに例えば90°程度とする。
これにより、フラットケーブル13は、絶縁体17に覆われている内部の導体15のみが金属の疲労破壊によって上記の折り曲げ線BLで破断が可能となる。工程的には、導体15の厚みや材質にもよるが、10回程度の繰り返し曲げで導体15が破断されるように、折り曲げ部の曲率や、折り曲げ角度を調整する。
切込み工程は、図2の(a)に示すように、導体15の破断位置Cから絶縁体17を除去したい長さLの位置でフラットケーブル13の表裏の絶縁体17に切込み19を入れる。切込み19はブレードやレーザ等で導体15を傷つけないように行う。この場合のブレードによる切込み工程は、従来のような導体15に沿う平行移動を伴わないため、導体15に傷が生じにくい。また、レーザも、従来のような絶縁体除去領域の全域に照射する必要がないため、炭化物等の残渣が付着することもない。
引張り工程は、図2の(b)に示すように、破断位置C及び切込み19を中央に挟み、フラットケーブル13の両側をクランプ等(図示略)により保持する。破断位置C及び切込み19を中央に挟んだ両側それぞれのクランプは、フラットケーブル13を表裏から幅方向に渡って挟持できるものを使用する。それぞれのクランプは、フラットケーブル13を表裏から厚み方向で挟持できる表裏一対の爪部を有するもの等を使用する。両側がクランプにより保持されたフラットケーブル13は、これら一対のクランプの間に、導体15の破断位置C及び切込み19が配置される状態となる。
フラットケーブル13の両側を保持したクランプは、切込み19により絶縁体17が分離されて、分離した絶縁体17が導体15から除去されるまで離反方向に移動される。この際、フラットケーブル13は、加熱しながら導体15の破断面CFに対して垂直方向へ引っ張られる。
図3は、絶縁体17が除去されて導体15が露出した直後の引張り工程の説明図である。
フラットケーブル13は、導体15の破断面CFに対して垂直方向へ引っ張られることにより、絶縁体17が切込み19で分離され、導体15から剥離される。フラットケーブル13は、導体15が露出した一方の加工済みフラットケーブル13(図3の左側のフラットケーブル13)と、導体15から除去された絶縁体17を有する他方のフラットケーブル13(図3の右側のフラットケーブル13)とに分離される。この場合、一方のフラットケーブル13が加工済みの製品となり、他方のフラットケーブル13が廃材となる。
この引張り工程では、絶縁体17を除去するに際し、導体15に密着している絶縁体17をこの絶縁体17のガラス転移点近傍の温度で加熱することが好ましい。加熱温度は、例えば100℃程度とすることができる。絶縁体17を除去する部分を加熱することにより導体15と絶縁体17が剥離し、引っ張り荷重が小さくなって、絶縁体17が除去しやすくなる。この加熱には、例えば工業用ドライヤー等を使用することができる。
図4は、本発明の第1実施形態に係るフラットケーブルの被覆除去方法により得られた加工済みフラットケーブル13の要部斜視図である。
引張り工程による加工が終了したフラットケーブル13は、それぞれの導体15が、同一長さで露出される。それぞれの導体同士の間の絶縁隔壁11(図1の(a)参照)は、切込み工程によっては切断されない。しかしながら、この未切断の絶縁隔壁11は、導体同士の離間距離が小さいため(即ち、絶縁隔壁11は、導体同士の離間方向の厚みが小さいため)、引張り工程の際に、切込み19により分離されて除去される絶縁体17と一体となって切込み方向の延長面によって容易に切断されて廃材側の絶縁体17と共に一括除去が可能となる。
次に、上記した構成の作用を説明する。
本第1実施形態に係るフラットケーブルの被覆除去方法では、帯状の導体15の外周が絶縁体17で覆われたフラットケーブル13が、導体15の長手方向に交差する折り曲げ線BLで表面側と裏面側とに繰り返し折り曲げられる。導体15の長手方向に交差する折り曲げ線BLは、仮想線でもよく、実際にフラットケーブル13の表面に付した罫書き線でもよい。この折り曲げ線BLは、フラットケーブル13の延在方向に例えば直交する方向となるが、導体15の長手方向に所定の角度で傾斜して交差してもよい。この折り曲げ線BLを境に表面側と裏面側とに繰り返し折り曲げられたフラットケーブル13は、金属からなる導体15が、金属疲労(疲労破壊)を起こし、折り曲げ線BLに沿って破断する。この際、外周の絶縁体17は、破断せずにそのままの状態で残る。即ち、フラットケーブル13は、外観上は変わりなく、内部の導体15のみが破断された状態となる。
なお、繰り返し荷重は、導体15の狭い範囲で局所的に加えられることが望ましい。これは、破断後の導体15に微細な亀裂が進展しないようにするためである。
そして、導体15が破断されたフラットケーブル13には、絶縁体17に切込み19が入れられる。切込み19は、導体15の破断線に沿うものとなる。この切込み19の位置は、導体15の破断位置Cから絶縁体17を除去したい長さLの位置で導体15に強く触れないようにして絶縁体17(可能であれば、絶縁体17のみ)に入れられる。切込み19は、フラットケーブル13の表裏面の双方に入れられる。フラットケーブル13は、導体15の破断位置Cから、絶縁体17に入れた切込み19までの長さLが、導体15の露出長さとなる。
更に、切込み19が入れられたフラットケーブル13は、破断位置C及び切込み19を挟んで(フラットケーブル13の長手方向における中央に挟んで)、フラットケーブル13の両側が保持される。つまり、二つのクランプ等により両側が保持されたフラットケーブル13は、二つのクランプの間に、導体15の破断位置Cと切込み19とが配置される。この状態で、フラットケーブル13は、絶縁体17が導体15から除去されるまで、導体15の破断面CFに対して垂直方向へ両側を離反方向に加熱しながら引っ張られる。
図5は、本発明の第1実施形態に係るフラットケーブルの被覆除去方法における引張り工程の作用説明図である。
即ち、フラットケーブル13は、破断位置C及び切込み19を挟んで長手方向の両側が離反方向に引っ張られることにより、導体15の破断位置Cで分離された二つの導体15が徐々に離間して行く。離間空間を表裏から挟む絶縁体17は、二つの導体15が離間するのに伴って伸ばされて行く。フラットケーブル13の長手方向に加熱しながら伸ばされる絶縁体17は、軟化することにより厚みが減少する方向(図4中の矢印a方向)に変形し、この薄厚化する方向の変形力が導体15から剥離部21を生じ易くする。更にフラットケーブル13の両側が離反方向に引っ張られると、剪断力と上記した剥離力により、絶縁体17は、切込み19の位置まで導体15から剥離される。これにより、フラットケーブル13は、絶縁体17が切込み19の位置で分離される。その結果、フラットケーブル13は、切込み19を入れた導体側が、所定の長さで端末に導体15が露出された状態となって、被覆の除去が完了する(図3及び図4参照)。
本第1実施形態のフラットケーブルの被覆除去方法では、絶縁体17を除去する際に、絶縁体17に切込みを入れたブレードをフラットケーブル13の表裏面と平行に動かして絶縁体17を除去する必要がない。そこで、導体15の傷付きや破損を防止することができる。
また、本第1実施形態のフラットケーブルの被覆除去方法では、導体15が破断されて脆弱となった絶縁体17に引っ張り応力を集中させ、絶縁体17の薄厚化に伴う剥離力と剪断力とを、導体15と絶縁体17の密着面に同時に作用させることができる。これにより、導体15から絶縁体17を剥離し易くできる。また、絶縁体17を除去する領域の全域にレーザ光を照射する必要がないので、炭化物等からなる残渣の付着を防止できる。その結果、絶縁体17を導体15から安定して綺麗な状態で完全に除去することが可能となる。
更に、本第1実施形態のフラットケーブルの被覆除去方法は、主な手順が、フラットケーブル13の折り曲げによる導体15の破断工程と、絶縁体17に切込み19を入れる切込み工程と、フラットケーブル13の両側を引っ張る引張り工程とからなる。これらの工程は、電動のアクチュエータ等を用いない手動装置によっても可能となる。このため、レーザ光の照射で絶縁体17を加熱除去するレーザ発生器や、導体15を露出させる領域にレーザ光の照射を走査する移動装置等の高精度でかつ高価な装置が不要となる。その結果、設備コストや、ランニングコストを安価にでき、製造コストも安価にできる。
また、本第1実施形態のフラットケーブルの被覆除去方法では、複数本からなる導体15は、それぞれ帯状であるので、長手方向に直交する断面が略矩形状となる。従って、複数の導体15は、断面において一対の平行な長辺に相当する表裏面の一方が、同一平面上となる向きで、それぞれが平行に配置される。平行に配置されたそれぞれの導体15の間隙は、導体15の表裏面を覆う絶縁体17に接続した櫛歯状の絶縁隔壁11により隔絶される。これにより、それぞれの導体15の外周は、絶縁体17により覆われた状態となっている。
従って、本第1実施形態のフラットケーブルの被覆除去方法では、このように複数の導体15が同一平面上で平行に配置されたフラットケーブル13においても、導体15の破断工程、切込み工程及び引張り工程による被覆除去が可能となる。この場合も、それぞれの導体15の表裏面における絶縁体17は、導体15から除去される。一方、それぞれの導体15同士の間の絶縁隔壁11は、切込み工程によっては切断されない。この未切断の絶縁隔壁11は、導体15同士の離間距離が小さいため(即ち、導体15同士の離間方向の厚みが小さいため)、引張り工程の際に、切込み19により分離されて除去される絶縁体17と一体となって容易に切断されて一括除去が可能となる。
また、本第1実施形態のフラットケーブルの被覆除去方法では、引張り工程において絶縁体17を除去する際に、除去される部分の絶縁体17が加熱される。加熱された絶縁体17は、軟化することにより、導体15との剥離が良好となる。絶縁体17と導体15の間に接着層が存在する場合においても、絶縁体17と接着層の双方が軟化することになり、剥離が良好となる。但し、この場合の絶縁体17等の材質は、熱可塑性を有することが要件となる。熱硬化性樹脂を用いることは適当でない。この際の加熱温度は、絶縁体17のガラス転移点近傍の温度とすることが好ましい。
次に、上記したフラットケーブルの被覆除去方法の他の実施形態を説明する。
図6は、本発明の第2実施形態に係るフラットケーブルの被覆除去方法の手順を説明する工程図であり、二つの加工済みフラットケーブル13を得る場合の切込み工程の説明図である。図7は、本発明の第2実施形態に係るフラットケーブルの被覆除去方法の手順を説明する工程図であり、二つの加工済みフラットケーブル13を得る場合の絶縁体引き抜き工程の説明図である。
この第2実施形態に係るに係るフラットケーブルの被覆除去方法では、図6に示すように、破断された二つの導体15を覆うそれぞれの絶縁体17に切込み19を入れる。
そして、上記した引張り工程により一方の切込み19により一方の導体15から絶縁体17を除去する。その後、図7に示すように、他方の導体15の端末に残る絶縁体17を引っ張って他方の切込み19から絶縁体17を分離して除去する。
本第2実施形態に係るフラットケーブルの被覆除去方法では、破断されて分離した二つの導体15を覆うそれぞれの絶縁体17に、切込み19が入れられる。それぞれの絶縁体17に入れられる切込み19は、導体15の破断位置Cから絶縁体17を除去したい長さLの位置で決定される。除去したい絶縁体17の長さが同じであれば、導体15の破断位置Cを挟む左右の切込み19は、導体15の破断位置Cから等距離となる。
二つの切込み19が入れられた後、引張り工程による加工が行われる。この場合の引張り工程では、先ず、一方の切込み19により一方の導体15から絶縁体17を除去する。この際、他方の導体15を覆って他方の切込み19が入れられた絶縁体17は、導体15の破断位置Cと他方の切込み19との間が保持される。これにより、絶縁体17は、他方の切込み19で先に分離されるのを防ぎ、一方の切込み19から確実に除去できる。フラットケーブル13は、一方の切込み19から絶縁体17が除去されることにより、被覆の除去が完了して端末に導体15が露出した一方の加工済みフラットケーブル13となる。
一方、この加工済みフラットケーブル13から分離された他方のフラットケーブル13は、端末が、一方の切込み19で分離された絶縁体17により覆われた状態となる。このフラットケーブル13の被覆除去方法では、更に、この他方のフラットケーブル13の端末を覆っている絶縁体17を除去するための絶縁体引き抜き工程による加工が行われる。この絶縁体引き抜き工程では、一方の導体15が抜去されて中空状となった絶縁体17を表裏から一方のクランプ等で挟んで保持する。他方のクランプは、他方の切込み19を挟んで導体15の破断位置Cと反対側を挟んで保持する。絶縁体17が除去されるまで双方のクランプ等を離反方向に移動させる。これにより、他方のフラットケーブル13の末端から絶縁体17が除去される。その結果、他方のフラットケーブル13は、末端に残された絶縁体17の除去が完了して端末に導体15が露出した他方の加工済みフラットケーブル13となる。
本第2実施形態に係るフラットケーブルの被覆除去方法では、導体15の破断位置Cで二つに分離される双方のフラットケーブル13を、加工済みフラットケーブル13とすることができるので、廃材を低減できる。これに加えて、同時に二つの加工済みフラットケーブル13が得られるので、生産性も向上させることができる。
図8は、本発明の第3実施形態に係るフラットケーブルの被覆除去方法の手順を説明する工程図であり、導体15の余長23をトリミングする場合の絶縁体17に切込みを入れる切込み工程と余長切断工程とを説明する工程の説明図である。
本第3実施形態に係るフラットケーブルの被覆除去方法は、図8の(a)に示すように、破断位置Cから絶縁体17を除去したい長さL2に、予め仕上げ代としての余長23を含めておく。フラットケーブル13は、絶縁体17が除去された後、余長切断工程により破断位置Cから余長23を除去して導体15の端部を仕上げる。
本第3実施形態に係るフラットケーブルの被覆除去方法では、切込み19から絶縁体17の除去された導体15が仕上げ代となる余長23を含んだ長さL2で露出される。この余長23を有した導体15は、絶縁体17が除去された後、図8の(b)に示すように、破断位置Cから余長23の部分が切除される。これにより、フラットケーブル13は、複数のクラック等が進展した不規則な形状の破断部CFが除去され、露出した導体15が綺麗な破断面DFにトリミングされた加工済みフラットケーブル13となる。その結果、露出した導体15への接続信頼性の高い加工済みフラットケーブル13を得ることができる。
従って、本実施形態に係るフラットケーブルの被覆除去方法によれば、導体15を破損させることなく、安定して完全除去が可能となり、しかも、レーザなどの被覆除去技術と比較してコストを安価にできる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
ここで、上述した本発明に係るフラットケーブルの被覆除去方法の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[4]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 帯状の導体(15)の外周が絶縁体(17)で覆われたフラットケーブル(13)を、前記導体(15)の長手方向に交差する折り曲げ線(BL)で表面側と裏面側とに繰り返し折り曲げてフラットケーブル(13)内の前記導体(15)を破断する破断工程と、
前記導体(15)の破断位置(C)から前記絶縁体(17)を除去したい長さ(L)の位置で前記絶縁体(17)に切込み(19)を入れる切込み工程と、
前記破断位置(C)及び前記切込み(19)を中央に挟み前記フラットケーブル(13)の両側を保持して前記絶縁体(17)が除去されるまで前記導体(15)の破断面(CF)に対して垂直方向へ前記フラットケーブル(13)の両側を離反方向に加熱しながら引っ張る引張り工程と、
を含むことを特徴とするフラットケーブルの被覆除去方法。
[2] 複数の前記導体(15)が同一平面上で平行に配置されて前記絶縁体(17)に覆われていることを特徴とする上記[1]に記載のフラットケーブルの被覆除去方法。
[3] 前記破断された二つの前記導体(15)を覆うそれぞれの前記絶縁体(17)に前記切込み(19)を入れ、
一方の前記切込み(19)により一方の前記導体(15)から前記絶縁体(17)を除去した後、他方の前記導体(15)の端末に残る前記絶縁体(17)を引っ張って他方の前記切込み(19)から分離して除去する絶縁体引き抜き工程を有することを特徴とする上記[1]または[2]に記載のフラットケーブルの被覆除去方法。
[4] 前記破断位置(C)から前記絶縁体(17)を除去したい長さ(L)に、予め仕上げ代としての余長(23)を含めておき、前記絶縁体(17)が除去された後、前記破断位置(C)から前記余長(23)を除去して前記導体(15)の端部を仕上げる余長切断工程を有することを特徴とする上記[1]〜[3]のいずれか一つに記載のフラットケーブルの被覆除去方法。
13…フラットケーブル
15…導体
17…絶縁体
19…切込み
23…余長
BL…折り曲げ線
C…破断位置

Claims (4)

  1. 帯状の導体の外周が絶縁体で覆われたフラットケーブルを、前記導体の長手方向に交差する折り曲げ線で表面側と裏面側とに繰り返し折り曲げてフラットケーブル内の前記導体を破断する破断工程と、
    前記導体の破断位置から前記絶縁体を除去したい長さの位置で前記絶縁体に切込みを入れる切込み工程と、
    前記破断位置及び前記切込みを中央に挟み前記フラットケーブルの両側を保持して前記絶縁体が除去されるまで前記導体の破断面に対して垂直方向へ前記フラットケーブルの両側を離反方向に加熱しながら引っ張る引張り工程と、
    を含むことを特徴とするフラットケーブルの被覆除去方法。
  2. 複数の前記導体が同一平面上で平行に配置されて前記絶縁体に覆われていることを特徴とする請求項1に記載のフラットケーブルの被覆除去方法。
  3. 前記破断された二つの前記導体を覆うそれぞれの前記絶縁体に前記切込みを入れ、
    一方の前記切込みにより一方の前記導体から前記絶縁体を除去した後、他方の前記導体の端末に残る前記絶縁体を引っ張って他方の前記切込みから分離して除去する絶縁体引き抜き工程を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のフラットケーブルの被覆除去方法。
  4. 前記破断位置から前記絶縁体を除去したい長さに、予め仕上げ代としての余長を含めておき、前記絶縁体が除去された後、前記破断位置から前記余長を除去して前記導体の端部を仕上げる余長切断工程を有することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のフラットケーブルの被覆除去方法。
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