JPH0640624Y2 - 重荷重用タイヤ用スチールコード - Google Patents
重荷重用タイヤ用スチールコードInfo
- Publication number
- JPH0640624Y2 JPH0640624Y2 JP1987188642U JP18864287U JPH0640624Y2 JP H0640624 Y2 JPH0640624 Y2 JP H0640624Y2 JP 1987188642 U JP1987188642 U JP 1987188642U JP 18864287 U JP18864287 U JP 18864287U JP H0640624 Y2 JPH0640624 Y2 JP H0640624Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- strands
- steel cord
- core
- twisted
- twisting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B1/00—Constructional features of ropes or cables
- D07B1/06—Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core
- D07B1/0606—Reinforcing cords for rubber or plastic articles
- D07B1/062—Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the strand configuration
- D07B1/0626—Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the strand configuration the reinforcing cords consisting of three core wires or filaments and at least one layer of outer wires or filaments, i.e. a 3+N configuration
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B2201/00—Ropes or cables
- D07B2201/20—Rope or cable components
- D07B2201/2015—Strands
- D07B2201/2024—Strands twisted
- D07B2201/2026—Pitch changing over length
Landscapes
- Ropes Or Cables (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は自動車タイヤ、特にトラック、バス等の重荷重
用タイヤのゴム補強材として使用されるスチールコード
の改良に関するものである。
用タイヤのゴム補強材として使用されるスチールコード
の改良に関するものである。
従来の技術とその問題点 通常トラック、バス用タイヤのカーカスやベルト部の補
強用として複層撚のスチールコードが使用されている。
強用として複層撚のスチールコードが使用されている。
このスチールコードに要求される条件としては、ゴムと
の接着性、耐疲労性及び所定の引張強度を有することで
ある。
の接着性、耐疲労性及び所定の引張強度を有することで
ある。
ゴムとの接着性はタイヤ成型時の初期接着のみでなく、
タイヤ成型後に自動車に装着し、道路走行中に釘等によ
り穴が開いたり、タイヤに傷がついた時に、タイヤの傷
口や穴から侵入した水分がスチールコードの内部に達
し、スチールコードの空胴部を通って長手方向に浸透し
ていき、スチールコードを腐蝕させ、スチールコードと
ゴムとを剥離させる、いわゆるセパレーション現象を防
止する上でも重要である。
タイヤ成型後に自動車に装着し、道路走行中に釘等によ
り穴が開いたり、タイヤに傷がついた時に、タイヤの傷
口や穴から侵入した水分がスチールコードの内部に達
し、スチールコードの空胴部を通って長手方向に浸透し
ていき、スチールコードを腐蝕させ、スチールコードと
ゴムとを剥離させる、いわゆるセパレーション現象を防
止する上でも重要である。
従来、上記セパレーション現象を回避するために、３層
コードでシース（二層目）とコード（三層目）の各々の
素線間に14〜25％の自由空間をもたせたスチールコード
が考えられている。（特開昭54-50640号公報） しかし、このスチールコードは撚線工程が３回必要であ
り、製造コストが高くなるという問題点があった。
コードでシース（二層目）とコード（三層目）の各々の
素線間に14〜25％の自由空間をもたせたスチールコード
が考えられている。（特開昭54-50640号公報） しかし、このスチールコードは撚線工程が３回必要であ
り、製造コストが高くなるという問題点があった。
また、コストダウンを達成するため、束撚りという全素
線を一度に撚る方法が考えられるが、 素線が密着して巻かれるためスチールコード内部にゴ
ムが侵入しない。
線を一度に撚る方法が考えられるが、 素線が密着して巻かれるためスチールコード内部にゴ
ムが侵入しない。
芯となっている素線が、長手方向に抜け出し、ゴムを
突き破りワイヤがタイヤの外側又は内側に飛び出してし
まう。
突き破りワイヤがタイヤの外側又は内側に飛び出してし
まう。
という問題点があった。
問題点を解決するための手段 本考案は上記問題点を解決するためになされたものであ
り、複数本の素線を撚り合せて形成した芯の外周に複数
本の素線を撚り合せてなる複層撚のスチールコードにお
いて、芯がＳ方向に密に撚られた部分、撚りのない部
分、Ｚ方向に密に撚られた部分、続いて撚りのない部分
とを繰り返し交互に撚り合わせられた２〜５本の素線か
ら成り、上記芯の外側に一方向で、かつ一定のピッチで
複数本の素線を撚り合せた外層を一層形成したことを特
徴とする。
り、複数本の素線を撚り合せて形成した芯の外周に複数
本の素線を撚り合せてなる複層撚のスチールコードにお
いて、芯がＳ方向に密に撚られた部分、撚りのない部
分、Ｚ方向に密に撚られた部分、続いて撚りのない部分
とを繰り返し交互に撚り合わせられた２〜５本の素線か
ら成り、上記芯の外側に一方向で、かつ一定のピッチで
複数本の素線を撚り合せた外層を一層形成したことを特
徴とする。
特に３本の素線を上記と同様に交互撚りを行って芯を形
成し、その外側に６本ないし９本の素線を、同方向でか
つ同ピッチに、必要に応じて素線間に空隙をあけて撚り
合せたスチールコードに関するものである。
成し、その外側に６本ないし９本の素線を、同方向でか
つ同ピッチに、必要に応じて素線間に空隙をあけて撚り
合せたスチールコードに関するものである。
実施例 以下、本考案の一実施例を図面に基いて説明する。
第１図に示すように、5.5mmφのピアノ線材を熱処理と
伸線を繰り返して行うと共にプラスメッキを施して製造
した0.22mmφの素線（１）を巻回した繰出しリール
（２）を３個配置し、上記繰出しリール（２）より夫々
素線（１）を引き出し、くせ付けローラー（３）を通し
て素線（１）のくせを付け、次いでガイドローラー
（４）を通してOTローラー（５）に導く。
伸線を繰り返して行うと共にプラスメッキを施して製造
した0.22mmφの素線（１）を巻回した繰出しリール
（２）を３個配置し、上記繰出しリール（２）より夫々
素線（１）を引き出し、くせ付けローラー（３）を通し
て素線（１）のくせを付け、次いでガイドローラー
（４）を通してOTローラー（５）に導く。
上記OTローラー（５）により第２図に示されるＳ方向に
密に撚られた部分（６）、撚りのない部分（７）、Ｚ方
向に密に撚られた部分（８）、撚りのない部分（７）を
交互に有する芯（９）を形成する。
密に撚られた部分（６）、撚りのない部分（７）、Ｚ方
向に密に撚られた部分（８）、撚りのない部分（７）を
交互に有する芯（９）を形成する。
上記芯（９）をガイドローラー（４）を経て束撚りの撚
線機（10）に導くと共に、同時に上記芯（９）を構成す
る素線（１）と同構成の９本の素線（１）を繰出しリー
ル（２）から繰出して撚線機（10）に導き入れ、芯
（９）の外側に９本の素線（１）を同方向で、かつ一定
のピッチで撚り上げて第３図に示されるスチールコード
（１）を形成する。
線機（10）に導くと共に、同時に上記芯（９）を構成す
る素線（１）と同構成の９本の素線（１）を繰出しリー
ル（２）から繰出して撚線機（10）に導き入れ、芯
（９）の外側に９本の素線（１）を同方向で、かつ一定
のピッチで撚り上げて第３図に示されるスチールコード
（１）を形成する。
また、本考案のスチールコードとしては第４図に示すよ
うに、８本の素線（１）より成る芯（９）の外側に８本
の素線（１）を素線（１）間に隙間（12）を設けて外層
（13）を形成することも可能であり、この場合、隙間
（12）を通って外層（13）と芯の間にゴムが入り込み、
ゴムで芯（９）を締めつける状態になるため、芯（９）
の素線（１）が外層（13）の素線（１）間より抜け出る
ということがなくなる。
うに、８本の素線（１）より成る芯（９）の外側に８本
の素線（１）を素線（１）間に隙間（12）を設けて外層
（13）を形成することも可能であり、この場合、隙間
（12）を通って外層（13）と芯の間にゴムが入り込み、
ゴムで芯（９）を締めつける状態になるため、芯（９）
の素線（１）が外層（13）の素線（１）間より抜け出る
ということがなくなる。
考案の効果 本考案のスチールコードは上記構成であるため、コード
内部へゴムが浸透し易く、ゴムとの接着性が良好で、従
来の束撚り構造のコードにおける芯の抜け出しがなくな
り、車の安全性を大巾に向上できる。
内部へゴムが浸透し易く、ゴムとの接着性が良好で、従
来の束撚り構造のコードにおける芯の抜け出しがなくな
り、車の安全性を大巾に向上できる。
また、芯は簡単な設備で製造でき、また芯と外層とを同
時に製造できるため、安価に製造できる等の実用的効果
を有する。
時に製造できるため、安価に製造できる等の実用的効果
を有する。
第１図は本考案のスチールコードの製造方法の１実施例
を示す撚線工程の概略説明図、第２図は本考案のスチー
ルコードに用いられる芯の一実施例を示す正面図、第３
図は本考案のスチールコードの一実施例を示す断面図、
第４図は本考案の他の実施例を示す断面図である。 （１）……素線 （２）……繰出しリール （３）……くせ付けローラー （４）……ガイドローラー （５）……OTローラー（オーバーツイストローラ） （９）……芯 （10）……撚線機 （11）……スチールコード （12）……隙間 （13）……外層
を示す撚線工程の概略説明図、第２図は本考案のスチー
ルコードに用いられる芯の一実施例を示す正面図、第３
図は本考案のスチールコードの一実施例を示す断面図、
第４図は本考案の他の実施例を示す断面図である。 （１）……素線 （２）……繰出しリール （３）……くせ付けローラー （４）……ガイドローラー （５）……OTローラー（オーバーツイストローラ） （９）……芯 （10）……撚線機 （11）……スチールコード （12）……隙間 （13）……外層
Claims (3)
- 【請求項１】複数本の素線を撚り合せて形成した芯の外
周に複数本の素線を撚り合せてなる複層撚のスチールコ
ードにおいて、芯がＳ方向に密に撚られた部分、撚りの
ない部分、Ｚ方向に密に撚られた部分、続いて撚りのな
い部分とを繰り返し交互に撚り合わせられた２〜５本の
素線から成り、上記芯の外側に一方向で、かつ一定のピ
ッチで複数本の素線を撚り合せた外層を一層形成したこ
とを特徴とする重荷重用タイヤ用スチールコード。 - 【請求項２】芯を８本の素線で形成し、その外側に６本
ないし９本の素線を同じ方向に、かつ同ピッチで撚り合
せた実用新案登録請求の範囲第１項記載の重荷重用タイ
ヤ用スチールコード。 - 【請求項３】外側に撚り合せる側素線間に空隙を設けた
実用新案登録請求の範囲第１項又は第２項記載の重荷重
用タイヤ用スチールコード。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987188642U JPH0640624Y2 (ja) | 1987-12-11 | 1987-12-11 | 重荷重用タイヤ用スチールコード |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987188642U JPH0640624Y2 (ja) | 1987-12-11 | 1987-12-11 | 重荷重用タイヤ用スチールコード |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0194493U JPH0194493U (ja) | 1989-06-21 |
| JPH0640624Y2 true JPH0640624Y2 (ja) | 1994-10-26 |
Family
ID=31479720
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1987188642U Expired - Lifetime JPH0640624Y2 (ja) | 1987-12-11 | 1987-12-11 | 重荷重用タイヤ用スチールコード |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0640624Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH01148887A (ja) * | 1987-11-30 | 1989-06-12 | Kanai Hiroyuki | スチールコード |
-
1987
- 1987-12-11 JP JP1987188642U patent/JPH0640624Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0194493U (ja) | 1989-06-21 |
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