JPH0640416U - 空気圧シリンダのシール装置 - Google Patents

空気圧シリンダのシール装置

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JPH0640416U
JPH0640416U JP8149092U JP8149092U JPH0640416U JP H0640416 U JPH0640416 U JP H0640416U JP 8149092 U JP8149092 U JP 8149092U JP 8149092 U JP8149092 U JP 8149092U JP H0640416 U JPH0640416 U JP H0640416U
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resin ring
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 空気圧シリンダのピストンシール装置の樹脂
リングの切欠部合わせ口からの漏れを低減するととも
に、外周部の摺動性も向上させること。 【構成】 空気圧シリンダのシール装置は、中空円筒状
のシリンダ本体2と、シリンダ内に摺動自在に嵌合され
たピストン3とを有し、ピストン3の外周に環状凹溝1
0を成形し、環状凹溝10内の奥側に配設した切れ目の
ないOリング15と、環状凹溝10内の外側に配設され
た切れ目のある樹脂リング14とを重ね合わせた状態で
収納し、樹脂リング14の切れ目の合わせ部に弾性体1
7を組み込む。さらに、弾性体17の外周部に表面処理
層18を形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、製造設備等で使用される空気圧シリンダに関し、さらに詳細には 、空気圧シリンダのピストン部等のシール装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、図4に示すように、中空状のシリンダ2に摺動可能に嵌合するピストン 3に環状凹溝10を形成し、環状凹溝10にOリング15と樹脂リング14を重 合して収納する構成は、例えば、実開昭62−133005号公報で公知である 。 次に、上記構成を有する空気圧シリンダのシール装置の作用を説明する。 樹脂リング14の側面に流体の圧力を作用させ、樹脂リング14が軸方向に移 動してOリングに流体の圧力を導入し、この流体の圧力によりOリングの変形さ せ、樹脂リングを外方に拡張させる。このシリンダ内壁に押し付けられた樹脂リ ング14により、ピストン摺動時に作用する流体の圧力を受けて流体をシールす るものである。
【0003】 ここで、Oリング15はゴムで形成されるため、環状凹溝10には内周を伸ば すことによりはめ込むことが可能である。 しかし、樹脂リング14はほとんど弾性変形しないので、ピストンの環状凹溝 にはめ込むために、切れ目16を設けている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来樹脂リングの切れ目からの流体の漏れについてほとんど考 慮が払われていなかった。そのため、せっかく樹脂リングとシリンダ内壁との間 の流体の漏れが減少されても、樹脂リングの切れ目からの漏れによりピストンの 動きが円滑さを欠く問題があった。 すなわち、切欠部の形状は多様であるが、いずれもリングの一部を切断したも のであるため、取付後もわずかながらすき間が生じる。樹脂リングが外方へ拡張 されてもこのすき間は閉じることはないので、ピストンに加圧された流体が接触 するとき、このすき間すなわち切欠部合わせ口から流体の漏れが生じていた。
【0005】 また、従来のシール装置では、シリンダ内壁に対して樹脂リングの外周の摺動 面が過大に押圧され、そのために樹脂リングの摺動抵抗が増大し、ピストンの動 きを正確に制御できない問題があった。 また、余分な空気圧を必要とし、ピストン径を大きくする必要が発生し機器の 大型化およびコストアップが発生する問題があった。
【0006】 この考案は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、樹脂リン グの切欠部合わせ口からの漏れを低減するとともに、外周部の摺動性も向上させ ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、この考案の空気圧シリンダのシール装置は、中空 円筒状のシリンダと、シリンダ内に摺動自在に嵌合されたピストンとを有する空 気圧シリンダであって、ピストンの外周に環状凹溝を成形し、環状凹溝内の奥側 に配設した切れ目のない弾性体リングと、前記環状凹溝内の外側に配設された切 れ目のある樹脂リングとを重ね合わせた状態で収納し、樹脂リングの切れ目の合 わせ部に弾性体を組み込む。 さらに、弾性体の外周部に表面処理を施す。
【0008】
【作用】
上記の構成を有するこの考案の空気圧シリンダのシール装置は、シリンダ内の ピストンで遮断されたシリンダ室の一方に空気を注入することにより、空気圧を ピストンにかけてピストンを任意の方向へ動かす。 その際、ピストンに流体の静的圧力がかかると共にピストンの動きによる動圧 も作用するため、ピストンとシリンダの間に空気の漏れが発生しやすくなる。 ピストンに形成された環状凹溝には、切れ目のない弾性体を弾性変形させて装 着し、その外周に該弾性体と接触させて切れ目のある樹脂リングが装着されてい る。
【0009】 ピストンに一方向から空気圧が付与されると、弾性体リングと樹脂リングとは 空気圧により環状凹溝の空気圧が付与された方向と反対側の面に押し付けられる 。 また、弾性体リングは空気圧により押しつぶされ、樹脂リングを付勢して樹 脂リングを外側に拡張しシリンダ内壁に押し付ける。 これにより、ピストンの外周とシリンダ内壁との間からの空気の漏れを防ぐ。 樹脂リングには環状凹溝にはめ込むための切れ目があるが、その切れ目の間に組 み込まれている弾性体が、樹脂リングの切れ目面に当接することにより、樹脂リ ングの切れ目からの空気の漏れを防ぐ。 また、切れ目の間の弾性体もピストンとともにシリンダ内を摺動するので、弾 性体の外周部に表面処理を施すことにより、摺動抵抗が減少する。
【0010】
【実施例】
以下、この考案を具体化した一実施例を図面を参照して説明する。 図1は、この考案を利用した空気圧シリンダ1の断面図である。中空状のシリ ンダ本体2の中空部にはピストン3が摺動自在に嵌合されている。 ピストン3の一端面の中央部には、端面に垂直にピストンロッド4が形成され ている。ピストンロッド4の端部は、シリンダ本体2の一端部に形成された孔よ り外部に突き出ている。 シリンダ本体2のピストン3の左側の左室6には、駆動用空気を流入または流 出するための左空気圧ポート8が穿設されている。シリンダ本体2のピストン3 のロッド側の右室5には、駆動用空気を流入または流出するための右空気圧ポー ト7が設けられている。
【0011】 ピストン3の外周には環状凹溝10が成形されている。環状凹溝10には、弾 性体であるゴムで成形されたリング状のOリング15が環状凹溝10に密着して 装着されている。さらに、Oリング15の外側に摩擦係数の小さい樹脂材料、例 えば、テフロン等から成形された樹脂リング14が装着されている。 また、シリンダ本体2のピストンロッド4が突設する孔部には、ピストンロッ ド4を囲むシリンダ内周に環状凹溝12が設けられOリング11が配設されてい る。
【0012】 次に、本考案の主要部である樹脂リング14の構成について図2により説明す る。図2はその樹脂リング14の切欠部16の平面図である。 樹脂リング14には、ピストン3の環状凹溝10にはめ込むために、1箇所の 段差状の切欠部16が形成されている。 切欠部16は樹脂リング14の中央に長手方向にやや長い切欠き16aが形成 され、その長い切欠き16aは幅の広い空間を形成している。切欠部16の両端 は樹脂リング14の両側へ短い切欠き16bでつながれている。 切欠部16の中央部の広い空間の中である長い切欠き16aには、長手方向に 短い切欠き16bに両端が接触するように弾性体17が組み込まれている。
【0013】 図3は弾性体17を含む切欠部16の断面図である。 ここで、弾性体17は、材質としてニトリルゴム(NBR)を用いている。ま た、弾性体17のシリンダ本体2に接する外周面には、摺動性を向上させるため にハロゲン化等された表面処理層18が形成されている。 弾性体17はピストン3と共にシリンダ本体2の内面を摺動するが、摺動性の よい樹脂リング14に比較して弾性体17はそのままでは摺動性が悪いため、表 面処理層18を形成することにより、弾性体17を組み込んだことによる摺動性 の低下を防ぐことができる。
【0014】 図3は、図2のA−A断面図であり、ピストン3をシリンダ本体2にはめ込ん だ状態の図であり、Oリング15は圧迫されて変形している。この時、Oリング 15と樹脂リング14が組み込まれたときに、Oリング15が樹脂リング14に 接する幅Bに対し、弾性体17の幅Aは、A<Bとなるようにしている。 弾性体17の幅AをOリング15が樹脂リング14に接する幅Bより小さくす ることにより、Oリング15が必ず樹脂リング14にも接触する。 従って、加圧空気の流入によりOリング15が変形されたときに、Oリング1 5の変形によって、切欠部16においても弾性体17のみでなく樹脂リング14 本体をシリンダに圧迫する事ができ、外周部からの漏れを防ぐことが出来る。
【0015】 一方、樹脂リング14の切欠部16にはめ込まれた弾性体17は、加圧空気の 流入によりOリング15が変形されたときに、変形されたOリング15により圧 迫されることにより一部変形して、切欠部16の短い切欠き16bの入口部を塞 いでいる。弾性体17は、これにより、切欠部16からの漏れを防いでいる。 このとき、弾性体17が一部変形するため、弾性体17がシリンダ本体2の内 壁に押し付けられる圧力は大きくなるが、本実施例では弾性体17のシリンダ本 体2との接触面に表面処理層18が形成されているので、押し付け圧力が大きく なっても摩擦力はあまり変化しないため、ピストン3は円滑に摺動できる。
【0016】 以上のように、本実施例の空気圧シリンダのシール装置によれば、ピストン3 の環状凹溝10にはめ込んだOリング15と樹脂リング14の組により、シリン ダ本体2の内面とピストン3の外周との間の空気の漏れを防ぐ。 また、樹脂リング14の切欠部16には、Oリング15の幅を越えない幅の弾 性体17をはめ込むことにより、切欠部16を抜ける空気の漏れを防ぐ。 また、切欠部16内の弾性体17の外周部に表面処理を施して摺動性を高める ことにより、弾性体17を組み込んだことによる摺動性の低下が避けられる。従 って、ピストン3の必要な動きを得るために、空気圧ポート7または8にかける 空気圧は、従来に比べ小さくて済むことになる。
【0017】 本考案は本実施例に限定されることなく、種々の変更が可能である。すなわち 、本実施例では、ロッド部のシール装置として通常のOリングを使用しているが 、Oリングの代わりに本考案のシール装置を使用すれば、シール効果がさらに良 くなる。
【0018】
【考案の効果】
以上説明したことから明かなように、この考案の空気圧シリンダのシール装置 によれば、ピストンの外周に環状凹溝を成形し、環状凹溝内の奥側に配設した切 れ目のない弾性体リングと、前記環状凹溝内の外側に配設された切れ目のある樹 脂リングとを重ね合わせた状態で収納し、樹脂リングの切れ目の合わせ部に弾性 体を組み込んでいるので、切欠部で発生する漏れを防ぎ、シール性を向上させる ことができるため、空気圧シリンダの性能を高め、またコストダウンすることが できる。 また、上記弾性体の外周部には表面処理を施しているので、弾性体がシリンダ 内壁に押し付けられたときの摩擦力を低下させ、ピストンの摺動性を向上させる ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を実施した空気圧シリンダのシール装置
を使用する空気圧シリンダの断面図である。
【図2】樹脂リングの切欠部合わせ口の平面図である。
【図3】環状凹溝内のOリングと樹脂リングの断面図で
ある。
【図4】従来のシール装置の断面図である。
【符号の説明】
2 シリンダ本体 3 ピストン 10 環状凹溝 14 樹脂リング 15 弾性体リング 16 切欠部 17 弾性体 18 表面処理層

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空円筒状のシリンダと、該シリンダ内
    に摺動自在に嵌合されたピストンとを有する空気圧シリ
    ンダにおいて、 前記ピストンの外周に環状凹溝を成形し、 前記環状凹溝内の奥側に配設した切れ目のない弾性体リ
    ングと、前記環状凹溝内の外側に配設された切れ目のあ
    る樹脂リングとを重ね合わせた状態で収納し、 前記樹脂リングの切れ目の合わせ部に弾性体を組み込ん
    だことを特徴とする空気圧シリンダのシール装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の空気圧シリンダのシール装置
    において、 前記弾性体の外周部に表面処理を施した空気圧シリンダ
    のシール装置。
JP1992081490U 1992-10-29 1992-10-29 空気圧シリンダのシール装置 Expired - Lifetime JP2563216Y2 (ja)

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Cited By (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009526979A (ja) * 2006-02-16 2009-07-23 マーポス、ソチエタ、ペル、アツィオーニ 機械部品の径方向寸法をチェックするためのゲージ

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