JPH09144889A - 密封装置 - Google Patents
密封装置Info
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- JPH09144889A JPH09144889A JP7325004A JP32500495A JPH09144889A JP H09144889 A JPH09144889 A JP H09144889A JP 7325004 A JP7325004 A JP 7325004A JP 32500495 A JP32500495 A JP 32500495A JP H09144889 A JPH09144889 A JP H09144889A
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- Japan
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- wall
- closed space
- bottom wall
- lip
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Abstract
(57)【要約】
【課題】静止側リップと装着溝の底壁と内側壁との隅角
部に形成される第2の閉鎖空間の蓄圧を防止する。 【解決手段】装着溝13の開口端側に位置する一対の摺
動側リップ2と、装着溝13の底壁15側に位置する一
対の静止側リップ3とを備え、静止側リップ3の装着溝
内側壁14との接触部と装着溝底壁15との接触部とに
よって装着溝13の底壁15と内側壁14との隅角部に
形成される第2の閉鎖空間7と第1の閉鎖空間4とを連
通する第2の連通路8を設けたことを特徴とする。
部に形成される第2の閉鎖空間の蓄圧を防止する。 【解決手段】装着溝13の開口端側に位置する一対の摺
動側リップ2と、装着溝13の底壁15側に位置する一
対の静止側リップ3とを備え、静止側リップ3の装着溝
内側壁14との接触部と装着溝底壁15との接触部とに
よって装着溝13の底壁15と内側壁14との隅角部に
形成される第2の閉鎖空間7と第1の閉鎖空間4とを連
通する第2の連通路8を設けたことを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、Xリング等のよう
に内外周に一対ずつのリップを備えた密封装置に関す
る。
に内外周に一対ずつのリップを備えた密封装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のXリングとしては、たとえば図3
に示されるようなものが知られている。すなわち、この
Xリング100はゴム状弾性体製の環状部材であって、
ハウジング101内周に形成された装着溝102内に圧
縮状態で装着される。装着溝102の開口端側には一対
の摺動側リップ103が設けられ、この摺動側リップ1
03内周が回転あるいは往復移動する移動軸104に対
して摺動自在に密封接触している。また、装着溝102
の底壁105側には一対の静止側リップ106が設けら
れ、溝底壁105に対して静止状態で密封接触してい
る。
に示されるようなものが知られている。すなわち、この
Xリング100はゴム状弾性体製の環状部材であって、
ハウジング101内周に形成された装着溝102内に圧
縮状態で装着される。装着溝102の開口端側には一対
の摺動側リップ103が設けられ、この摺動側リップ1
03内周が回転あるいは往復移動する移動軸104に対
して摺動自在に密封接触している。また、装着溝102
の底壁105側には一対の静止側リップ106が設けら
れ、溝底壁105に対して静止状態で密封接触してい
る。
【0003】このような摺動側及び静止側リップ10
3,106を有する場合には、摺動側及び静止側リップ
103,106と装着溝102の内側壁107との接触
部103a,106a間に第1の閉鎖空間108が形成
される。
3,106を有する場合には、摺動側及び静止側リップ
103,106と装着溝102の内側壁107との接触
部103a,106a間に第1の閉鎖空間108が形成
される。
【0004】この第1の閉鎖空間108に密封対象流体
が浸入して蓄圧されると、Xリング100が変形した
り、摺動側リップ103の移動軸104との摺動部の異
常摩耗が発生するおそれがあるために、摺動側リップ1
03の接触部103aに、第1の閉鎖空間108と装着
溝外部の空間109とを連通する連通路110を設け、
第1の閉鎖空間108内の蓄圧防止が図られていた。
が浸入して蓄圧されると、Xリング100が変形した
り、摺動側リップ103の移動軸104との摺動部の異
常摩耗が発生するおそれがあるために、摺動側リップ1
03の接触部103aに、第1の閉鎖空間108と装着
溝外部の空間109とを連通する連通路110を設け、
第1の閉鎖空間108内の蓄圧防止が図られていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記した
従来技術の場合には、Xリング100側面の第1の閉鎖
空間108における蓄圧は防止できるが、静止側リップ
103の装着溝102の内側壁107との接触部106
aと底壁105との接触部106bとによって装着溝1
02の底壁105と内側壁107との隅角部にも第2の
閉鎖空間111が形成されているために、この第2の閉
鎖空間111に密封対象流体が蓄圧されてしまう。この
第2の閉鎖空間111内に密封対象流体が蓄圧される
と、Xリング100にさらに圧力が加わった場合、Xリ
ング100の外周から蓄圧された密封対象流体が漏れる
おそれがあった。
従来技術の場合には、Xリング100側面の第1の閉鎖
空間108における蓄圧は防止できるが、静止側リップ
103の装着溝102の内側壁107との接触部106
aと底壁105との接触部106bとによって装着溝1
02の底壁105と内側壁107との隅角部にも第2の
閉鎖空間111が形成されているために、この第2の閉
鎖空間111に密封対象流体が蓄圧されてしまう。この
第2の閉鎖空間111内に密封対象流体が蓄圧される
と、Xリング100にさらに圧力が加わった場合、Xリ
ング100の外周から蓄圧された密封対象流体が漏れる
おそれがあった。
【0006】本発明は上記した従来技術を解決するため
になされたもので、その目的とするところは、静止側リ
ップと装着溝の底壁と内側壁との隅角部に形成される第
2の閉鎖空間の蓄圧を防止し得る密封装置を提供し、も
って装着溝の底壁側のシール漏れを防止することにあ
る。
になされたもので、その目的とするところは、静止側リ
ップと装着溝の底壁と内側壁との隅角部に形成される第
2の閉鎖空間の蓄圧を防止し得る密封装置を提供し、も
って装着溝の底壁側のシール漏れを防止することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にあっては、互いに同心的に相対移動可能に
組み付けられる2部材間をシールするもので、2部材の
内の一方の部材に設けられた装着溝内に装着されるゴム
状弾性体製の環状部材であって、前記装着溝の開口端側
に位置し他方の部材に対して摺動自在に密封接触する一
対の摺動側リップと、前記装着溝の底壁側に位置し底壁
に対して密封接触する一対の静止側リップとを備え、前
記装着溝の内側壁と該内側壁に接触する摺動側および静
止側リップの接触部によって形成される第1の閉鎖空間
と装着溝外部の空間とを連通する第1の連通路が設けら
れた密封装置において、前記静止側リップの装着溝内側
壁との接触部と装着溝底壁との接触部とによって前記装
着溝の底壁と内側壁との隅角部に形成される第2の閉鎖
空間と前記第1の閉鎖空間とを連通する第2の連通路を
設けたことを特徴とする。
に、本発明にあっては、互いに同心的に相対移動可能に
組み付けられる2部材間をシールするもので、2部材の
内の一方の部材に設けられた装着溝内に装着されるゴム
状弾性体製の環状部材であって、前記装着溝の開口端側
に位置し他方の部材に対して摺動自在に密封接触する一
対の摺動側リップと、前記装着溝の底壁側に位置し底壁
に対して密封接触する一対の静止側リップとを備え、前
記装着溝の内側壁と該内側壁に接触する摺動側および静
止側リップの接触部によって形成される第1の閉鎖空間
と装着溝外部の空間とを連通する第1の連通路が設けら
れた密封装置において、前記静止側リップの装着溝内側
壁との接触部と装着溝底壁との接触部とによって前記装
着溝の底壁と内側壁との隅角部に形成される第2の閉鎖
空間と前記第1の閉鎖空間とを連通する第2の連通路を
設けたことを特徴とする。
【0008】本発明によれば、第2の閉鎖空間側に密封
対象流体が浸入しても、浸入した密封対象流体は第2の
連通路を通じて第1閉鎖空間に戻り、さらに第1の連通
路を通じて装着溝の外部空間に戻されるので、第2の閉
鎖空間が蓄圧されない。
対象流体が浸入しても、浸入した密封対象流体は第2の
連通路を通じて第1閉鎖空間に戻り、さらに第1の連通
路を通じて装着溝の外部空間に戻されるので、第2の閉
鎖空間が蓄圧されない。
【0009】また、静止側リップの側面に装着溝内側壁
に当接するリブを設け、該リブに設けた切欠きによって
第2の連通路を構成したことを特徴とする。
に当接するリブを設け、該リブに設けた切欠きによって
第2の連通路を構成したことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明を図示の実施の形態
に基づいて説明する。
に基づいて説明する。
【0011】[実施の形態1]図1は本発明の実施の形
態1に係る密封装置を示している。図において、1は密
封装置としてのXリングを示している。このXリング1
はゴム状弾性体製の環状部材で、断面略X字形状に成形
されている。Xリング1は、ハウジング10とハウジン
グ10に対して互いに同心的に相対移動可能に組み付け
られる回転あるいは往復移動可能な移動軸11間をシー
ルするもので、ハウジング10の軸孔12内周に設けら
れた装着溝13内に装着されている。
態1に係る密封装置を示している。図において、1は密
封装置としてのXリングを示している。このXリング1
はゴム状弾性体製の環状部材で、断面略X字形状に成形
されている。Xリング1は、ハウジング10とハウジン
グ10に対して互いに同心的に相対移動可能に組み付け
られる回転あるいは往復移動可能な移動軸11間をシー
ルするもので、ハウジング10の軸孔12内周に設けら
れた装着溝13内に装着されている。
【0012】装着溝13は断面略矩形状で、軸方向に対
して直交方向に延びる一対の内側壁14と、軸方向と平
行な円筒面によって形成される底壁15を備えている。
して直交方向に延びる一対の内側壁14と、軸方向と平
行な円筒面によって形成される底壁15を備えている。
【0013】Xリング1は、前記装着溝13の開口端側
に位置し移動軸11摺動自在に密封接触する一対の摺動
側リップとしての内径側リップ2,2と、装着溝13の
底壁15側に位置し底壁15に対して密封接触する一対
の静止側リップとしての外径側リップ3,3とを備えて
いる。
に位置し移動軸11摺動自在に密封接触する一対の摺動
側リップとしての内径側リップ2,2と、装着溝13の
底壁15側に位置し底壁15に対して密封接触する一対
の静止側リップとしての外径側リップ3,3とを備えて
いる。
【0014】そして、装着溝13の内側壁14,14
と、内側壁14,14に接触する内径側および外径側リ
ップ2,3の側面によって形成される第1の閉鎖空間4
と装着溝13外部の空間16とを連通する第1の連通路
5が設けられている。
と、内側壁14,14に接触する内径側および外径側リ
ップ2,3の側面によって形成される第1の閉鎖空間4
と装着溝13外部の空間16とを連通する第1の連通路
5が設けられている。
【0015】この第1の連通路5は、内径側リップ2の
側面にリブ21を突設し、このリブ21に切欠き22を
設けることにより構成されている。リブ21は円周方向
に延びており、切欠き22はリブ21の円周方向中途部
位に設けられている。
側面にリブ21を突設し、このリブ21に切欠き22を
設けることにより構成されている。リブ21は円周方向
に延びており、切欠き22はリブ21の円周方向中途部
位に設けられている。
【0016】このリブ21は内径側リップ2の側面に側
方に向かって断面略矩形状に突出しており、Xリング1
に一方から高圧が作用した際に、反高圧側への内径側リ
ップ2のはみ出し損傷を防止する機能も合わせ持ってい
る。
方に向かって断面略矩形状に突出しており、Xリング1
に一方から高圧が作用した際に、反高圧側への内径側リ
ップ2のはみ出し損傷を防止する機能も合わせ持ってい
る。
【0017】一方、前記外径側リップ3の装着溝13の
内側壁14との接触部と底壁15との接触部とによっ
て、前記装着溝13の底壁15と内側壁14との隅角部
に第2の閉鎖空間7が形成されており、この第2の閉鎖
空間7と前記第1の閉鎖空間4とを連通する第2の連通
路8が設けられている。
内側壁14との接触部と底壁15との接触部とによっ
て、前記装着溝13の底壁15と内側壁14との隅角部
に第2の閉鎖空間7が形成されており、この第2の閉鎖
空間7と前記第1の閉鎖空間4とを連通する第2の連通
路8が設けられている。
【0018】この第2の連通路8は、外径側リップ3の
側面にリブ31を突設し、このリブ31に設けられる切
欠き32によって構成されている。
側面にリブ31を突設し、このリブ31に設けられる切
欠き32によって構成されている。
【0019】このリブ31は圧力を逃がす第2の連通路
8を確保できればよく、内径側リップ2のリブ21のよ
うにはみ出し損傷を防止する機能は不要なので、内径側
リップ2のリブ21よりも幅が小さく、断面形状も円弧
形状に成形されている。
8を確保できればよく、内径側リップ2のリブ21のよ
うにはみ出し損傷を防止する機能は不要なので、内径側
リップ2のリブ21よりも幅が小さく、断面形状も円弧
形状に成形されている。
【0020】本発明によれば、第2の閉鎖空間7側に密
封対象流体が浸入しても、浸入した密封対象流体は第2
の連通路7を通じて第1閉鎖空間4に戻り、さらに第1
の連通路5を通じて装着溝13の外部空間16に戻され
るので第2の閉鎖空間7内には蓄圧されない。
封対象流体が浸入しても、浸入した密封対象流体は第2
の連通路7を通じて第1閉鎖空間4に戻り、さらに第1
の連通路5を通じて装着溝13の外部空間16に戻され
るので第2の閉鎖空間7内には蓄圧されない。
【0021】[実施の形態2]図2には本発明の実施の
形態2が示されている。
形態2が示されている。
【0022】この実施の形態のXリング201は、移動
軸211外周に設けられた装着溝213に装着されるも
ので、外径側リップ203が装着溝213の開口端側に
位置する摺動側リップとなり、内径側リップ202が装
着溝213の底壁215側に位置する静止側リップとし
て機能する。
軸211外周に設けられた装着溝213に装着されるも
ので、外径側リップ203が装着溝213の開口端側に
位置する摺動側リップとなり、内径側リップ202が装
着溝213の底壁215側に位置する静止側リップとし
て機能する。
【0023】そして、装着溝213の内側壁214,2
14と、内側壁214,214に接触する内径側および
外径側リップ202,203の接触部によって形成され
る第1の閉鎖空間204と装着溝213外部の空間21
6とを連通する第1の連通路205が設けられている。
14と、内側壁214,214に接触する内径側および
外径側リップ202,203の接触部によって形成され
る第1の閉鎖空間204と装着溝213外部の空間21
6とを連通する第1の連通路205が設けられている。
【0024】この第1の連通路205は、外径側リップ
203の側面にリブ231を突設し、このリブ231に
設けた切欠き232によって構成されている。リブ23
1は円周方向に延びており、切欠き232はリブ231
の円周方向中途部位に設けられている。
203の側面にリブ231を突設し、このリブ231に
設けた切欠き232によって構成されている。リブ23
1は円周方向に延びており、切欠き232はリブ231
の円周方向中途部位に設けられている。
【0025】このリブ231は断面略矩形状に突設され
ており、Xリング201に一方から高圧が作用した際
に、反高圧側への外径側リップ203のはみ出し損傷を
防止する機能も合せ持っている。
ており、Xリング201に一方から高圧が作用した際
に、反高圧側への外径側リップ203のはみ出し損傷を
防止する機能も合せ持っている。
【0026】一方、前記内径側リップ202の装着溝2
13の内側壁214との接触部と底壁215との接触部
とによって、前記装着溝213の底壁215と内側壁2
14との隅角部に第2の閉鎖空間207が形成され、こ
の第2の閉鎖空間207と前記第1の閉鎖空間204と
を連通する第2の連通路208が設けられている。
13の内側壁214との接触部と底壁215との接触部
とによって、前記装着溝213の底壁215と内側壁2
14との隅角部に第2の閉鎖空間207が形成され、こ
の第2の閉鎖空間207と前記第1の閉鎖空間204と
を連通する第2の連通路208が設けられている。
【0027】この第2の連通路208は、内径側リップ
202の側面にリブ221を突設し、このリブ221に
設けられる切欠き222によって構成されている。
202の側面にリブ221を突設し、このリブ221に
設けられる切欠き222によって構成されている。
【0028】このリブ221は圧力を逃がす第2の連通
路208を確保できればよく、実施の形態1とは逆に、
外径側のリブ231のようにはみ出し損傷を防止する機
能は不要なので、外径側のリブ231よりも幅が小さ
く、断面形状も円弧形状に成形されている。
路208を確保できればよく、実施の形態1とは逆に、
外径側のリブ231のようにはみ出し損傷を防止する機
能は不要なので、外径側のリブ231よりも幅が小さ
く、断面形状も円弧形状に成形されている。
【0029】ここで、図2(c)に示すように、内径側リ
ップ302のリブ321についても、外径側リップ20
3のリブ231と同じく幅広の断面矩形状とし、このリ
ブ321に切欠き322を設けておいてもよい。このよ
うにすれば、図1のような内周シール、図2(a)に示す
ような外周シールのいずれにも使用することができる。
ップ302のリブ321についても、外径側リップ20
3のリブ231と同じく幅広の断面矩形状とし、このリ
ブ321に切欠き322を設けておいてもよい。このよ
うにすれば、図1のような内周シール、図2(a)に示す
ような外周シールのいずれにも使用することができる。
【0030】この場合には、図1(a)のようなハウジン
グ10内周の装着溝13に装着した場合には、内径側の
リップ302が摺動側リップ、外径側のリップ203が
静止側リップとなり、図2(a)のような移動軸211外
周の装着溝213に装着した場合には、内径側のリップ
302が静止側リップ、外径側のリップ203が摺動側
リップとして機能する。
グ10内周の装着溝13に装着した場合には、内径側の
リップ302が摺動側リップ、外径側のリップ203が
静止側リップとなり、図2(a)のような移動軸211外
周の装着溝213に装着した場合には、内径側のリップ
302が静止側リップ、外径側のリップ203が摺動側
リップとして機能する。
【0031】なお、上記各実施の形態では、左右両側の
内径側及び外径側リップ側面にリブを設けた場合につい
て説明したが、圧力が一方向のみに作用する場合には、
片側の静止側及び摺動側リップのみにリブを設ければよ
い。
内径側及び外径側リップ側面にリブを設けた場合につい
て説明したが、圧力が一方向のみに作用する場合には、
片側の静止側及び摺動側リップのみにリブを設ければよ
い。
【0032】また、上記各実施の形態では、第1,第2
連通路を内径側および外径側リップ側面のリブに設けた
切欠きによって構成したが、特にリブを設けないでリッ
プ側面自体に溝を設けてもよいし場合によっては、内径
側及び外径側リップ側面が接触する装着溝内側壁に溝や
突起を設けて第2の閉鎖空間と第1の閉鎖空間を連通す
る通路を形成してもよい。
連通路を内径側および外径側リップ側面のリブに設けた
切欠きによって構成したが、特にリブを設けないでリッ
プ側面自体に溝を設けてもよいし場合によっては、内径
側及び外径側リップ側面が接触する装着溝内側壁に溝や
突起を設けて第2の閉鎖空間と第1の閉鎖空間を連通す
る通路を形成してもよい。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
静止側リップの装着溝内側壁との接触部と装着溝底壁と
の接触部とによって前記装着溝の底壁と内側壁との隅角
部に形成される第2の閉鎖空間と前記第1の閉鎖空間と
を連通する第2の連通路を設けたので、第2の閉鎖空間
内の蓄圧を防止することができ、装着溝底壁側からのシ
ール漏れを防止することができる。
静止側リップの装着溝内側壁との接触部と装着溝底壁と
の接触部とによって前記装着溝の底壁と内側壁との隅角
部に形成される第2の閉鎖空間と前記第1の閉鎖空間と
を連通する第2の連通路を設けたので、第2の閉鎖空間
内の蓄圧を防止することができ、装着溝底壁側からのシ
ール漏れを防止することができる。
【図1】図1は本発明の実施の形態に係る密封装置を示
すもので、同図(a)は要部縦断面図、同図(b)は部分斜
視図である。
すもので、同図(a)は要部縦断面図、同図(b)は部分斜
視図である。
【図2】図2は本発明の他の実施の形態に係る密封装置
を示すもので、同図(a)は要部縦断面図、同図(b)は部
分斜視図、同図(c)は変形例を示す部分斜視図である。
を示すもので、同図(a)は要部縦断面図、同図(b)は部
分斜視図、同図(c)は変形例を示す部分斜視図である。
【図3】図3は従来の密封装置の要部縦断面図である。
1,201 Xリング 2 内径側リップ(摺動側リップ) 201 内径側リップ(静止側リップ) 21,221 リブ 22,222 切欠き 3 外径側リップ(静止側リップ) 301 外径側リップ(摺動側リップ) 31,231 リブ 32,232 切欠き 4,204 第1の密閉空間 5,205 第1の連通路 7,207 第2の閉鎖空間 8,208 第2の連通路 10,210 ハウジング 11,211 移動軸 12 軸孔 13,213 装着溝 14,214 内側壁 15,215 底壁 16,216 外部空間
Claims (2)
- 【請求項1】互いに同心的に相対移動可能に組み付けら
れる2部材間をシールするもので、2部材の内の一方の
部材に設けられた装着溝内に装着されるゴム状弾性体製
の環状部材であって、前記装着溝の開口端側に位置し他
方の部材に対して摺動自在に密封接触する一対の摺動側
リップと、前記装着溝の底壁側に位置し底壁に対して密
封接触する一対の静止側リップとを備え、 前記装着溝の内側壁と該内側壁に接触する摺動側および
静止側リップの側面によって形成される第1の閉鎖空間
と装着溝外部の空間とを連通する第1の連通路が設けら
れた密封装置において、 前記静止側リップの装着溝内側壁との接触部と装着溝底
壁との接触部とによって前記装着溝の底壁と内側壁との
隅角部に形成される第2の閉鎖空間と前記第1の閉鎖空
間とを連通する第2の連通路を設けたことを特徴とする
密封装置。 - 【請求項2】静止側リップの側面に装着溝内側壁に当接
するリブを設け、該リブに設けた切欠きによって第2の
連通路を構成したことを特徴とする請求項1に記載の密
封装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7325004A JPH09144889A (ja) | 1995-11-20 | 1995-11-20 | 密封装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7325004A JPH09144889A (ja) | 1995-11-20 | 1995-11-20 | 密封装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09144889A true JPH09144889A (ja) | 1997-06-03 |
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ID=18172065
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JP (1) | JPH09144889A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009287659A (ja) * | 2008-05-29 | 2009-12-10 | Mitsubishi Cable Ind Ltd | 摺動シール |
CN106574719A (zh) * | 2014-10-17 | 2017-04-19 | Nok株式会社 | 橡胶密封垫 |
CN112161059A (zh) * | 2020-10-29 | 2021-01-01 | 清华大学 | 弹性蓄能密封组件 |
-
1995
- 1995-11-20 JP JP7325004A patent/JPH09144889A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009287659A (ja) * | 2008-05-29 | 2009-12-10 | Mitsubishi Cable Ind Ltd | 摺動シール |
CN106574719A (zh) * | 2014-10-17 | 2017-04-19 | Nok株式会社 | 橡胶密封垫 |
US10648562B2 (en) | 2014-10-17 | 2020-05-12 | Nok Corporation | Rubber gasket |
CN112161059A (zh) * | 2020-10-29 | 2021-01-01 | 清华大学 | 弹性蓄能密封组件 |
CN112161059B (zh) * | 2020-10-29 | 2021-11-30 | 清华大学 | 弹性蓄能密封组件 |
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A02 | Decision of refusal |
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