JPS6116445Y2 - - Google Patents

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JPS6116445Y2
JPS6116445Y2 JP1981163025U JP16302581U JPS6116445Y2 JP S6116445 Y2 JPS6116445 Y2 JP S6116445Y2 JP 1981163025 U JP1981163025 U JP 1981163025U JP 16302581 U JP16302581 U JP 16302581U JP S6116445 Y2 JPS6116445 Y2 JP S6116445Y2
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JP
Japan
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packing
ring
shaped
lips
sealed
Prior art date
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JP1981163025U
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JPS5867164U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は断面X形等のように両側面に凹部を有
するリング状パツキンに関するものである。
従来、例えば断面X形のリング状パツキンは第
1図、第2図に示すごとく装着され、かつ作動す
る。即ち、第1図および第2図において1,2は
被シール面で、例えば1はシリンダ内周面であ
り、2はピストン外周面である。21は一方の被
シール面2に設けたパツキン装着溝を示す。3は
X型のリング状パツキンであり、その外周側に左
右2個のリツプ31,32をその内周側に左右2
個のリツプ33,34をそれぞれ有している。か
かるX型のリング状パツキン3は、その外周側リ
ツプ31,32が一方被シール面1に対接するよ
うに、またその内周側リツプ33,34が他方の
被シール面2側に設けた上記装着溝21の底面2
1Bに対接するようにパツキン装着溝21内に装
着され、次のように作動する。即ち、第1図に示
すように、右側Rから圧力Pが作用するとパツキ
ン3は装着溝21の左側壁21L側に寄せられ、
溝21内の空間aに導入された圧力Pによつて、
パツキン3の右側の外、内リツプ32,34がそ
れぞれ被シール面1、溝21底面21Bに押付け
られて自封作用を行なう。次に圧力Pが左側Lか
ら作用すると、前述とは逆にパツキン3は溝21
の右側壁21R側に寄せられ、圧力Pによつてパ
ツキン3の左側の外、内リツプ31,33が被シ
ール面1、溝21の底面21Bに押付けられて自
封作用を行うことになる。しかしながら上述のよ
うなX型のパツキン3においてはしばしば次のご
とき現象を起す。即ち、例えば第2図に示すよう
に、圧力Pが左側から作用しているにもかかわら
ず、パツキン3は右側Rに移動しないで元の位置
にとどまることが起る。これは、圧力Pが切換る
前に、即ち圧力Pが右側Rから作用しているとも
に、パツキン3の左側の外、内リツプ31,33
が溝21の左側壁21Lに押つけられ、その結果
圧力Pが左側Lから作用するようになつてもリツ
プ31,33によつて形成される凹部35内が密
閉され、パツキン3が左側壁21Lに吸着された
状態となつてパツキン3は右側Rへは移動しない
ためである。この状態で左側Lの圧力Pが増加さ
れると、リツプ31の被シール面1への接触面圧
が圧力Pに負けて、リツプ31が内周側に押され
て圧力Pがリツプ31と被シール面1との間を、
更にリツプ32と被シール面1との間を経て矢印
B方向に漏れる。かゝる現象は上述のX型のリン
グ状パツキン3のみに限らず、リングの両側面に
凹部を有するようなパツキンにおいて起る。
そこで上述の対策として溝を特殊加工したりす
ることが行われているが、コスト高を招き好まし
くない。
また、本件出願人はリングの片側にのみ凹部を
有するパツキン、例えば互いにシールされる両被
シール面間の一方の被シール面のパツキン装着溝
内に装着され、溝の一方の側壁側に対向する二つ
のリツプを有する、いわゆるU字形パツキンにお
いても上述のような二つのリツプによる吸着現象
が起ることを見出し、その対策として、二つのリ
ツプにより形成される凹部にリングパツキンの円
周方向に等間隔でリングパツキンの径方向に傾斜
し、かつリングパツキンの軸方向に上記リツプの
先端よりも突出する突子部を設けた出願(実願昭
48−127840)〜実公昭55−31320号公報〜を行な
い、上記のいわゆるU字状パツキンにおける問題
対策に良結果を得ている。しかるに本件考案者ら
はリングパツキンの両側に凹部を有する、例えば
前述のような第1図、第2図に示すようなX型の
パツキンにおける前述のような吸着現象をX型の
パツキンのシール機能を全く損うことなく防止す
るべく上述の片側にのみ凹部を有するパツキンに
おける知見をもとに種々検討した結果以下に述べ
る本考案の構成とすることによりその目的を達成
し得た。
即ち、本考案は実用新案登録請求の範囲に記載
したとおりのパツキンで、互いにシールされる被
シール面の一方の被シール面に設けた装着溝内に
装着されて両被シール面間をシールするリング状
パツキンであり、装着溝の両側壁に対向する両側
面に夫々凹部を有し、該両凹部にはリング状パツ
キンの円周方向にほゞ同間隔、同位置で、しかも
リング状パツキンの半径方向に対し同角度で同方
向に傾斜すると共に各凹部の両端よりリング状パ
ツキンの軸方向に突出する突子部を設けたことを
特徴とするものである。
以下図面に示す実施例に基づき本考案を詳細に
説明する。第3図乃至第7図は本考案の実施例の
説明図で、各図共通の符号は共通の部分を示す。
まず第3図および第4図は本考案の一実施例を
説明するためのもので、第3図は本考案の一例の
パツキンを装着溝内に装着した状態を示す要部断
面説明図、第4図は同パツキンの側面図である。
第3図、第4図において、4はX型のリング状
パツキンで、その外周側に左右2個のリツプ4
1,42を、その内周側に左右2個のリツプ4
3,44を有している。この点では、第1図およ
び第2図で説明したパツキンと変わることはな
い。そして本考案では、パツキン4の両側面に位
置する、左側の外、内リツプ41,43による形
成される凹部45および右側の外、内リツプ4
2,44により形成される凹部46にそれぞれ複
数個の突子部451および461が設けられる。
これら突子部451,461は、両凹部45,4
6にそれぞれリング状パツキン4の円周方向に沿
つて等間隔で2〜12個苑(第4図では90゜間隔で
4個設けたものを示す。)同位置に設け、しかも
リング状パツキン4の半径方向に対し等しい角度
θ(第4図)で傾斜すると共にリング状パツキン
4のリツプ41(又は43)、42(又は44)
の先端よりも長さC(第3図)だけ突出して設け
られる。そして上記の角度θは通常30゜〜60゜に
選ばれている。また上記長さはCのパツキンのサ
イズ、封止する圧力Pの大きさによつて適宜選ば
れ、0.3mm〜3mm程度である。そして上述したX
型のパツキン4は、第3図に示すようにその外周
側リツプ41,42が一方の被シール面1に対接
するように、また内周側リツプ43,44が他方
の被シール面2側に設けたパツキン装着溝21の
底面21Bに対接するように溝21中に装着され
る。かゝるパツキンの作動について説明すると、
第3図のように右側Rから圧力Pが作用するとパ
ツキン4は溝21の左側壁21Lの側に寄せら
れ、溝21内の空間aに導入された圧力Pによつ
てパツキン4の右側の外、内リツプ42,44が
それぞれ被シール面1、溝21の底面21Bに押
付けられて自封作用を行なう。この状態ではパツ
キン4は溝21の左側壁21L側に寄せられてい
るが左側壁21Lに対接しているのが左側の外、
内リツプ41,43ではなく、前述の突出部45
1である。次に圧力Pが左側Lから作用すると、
パツキン4の左側の外、内リツプ41,43は左
側壁21Lとは対接していない、即ち外、内リツ
プ41,43により形成されれる凹部45は密閉
状態(即ち吸着した状態)にはなつていないの
で、第1図および第2図におけるパツキン3のよ
うな吸着現象を起さずにパツキン4はスムースに
右側Rに移動し、以後は上述の右側Rから圧力P
が作用する場合と同じ密封作用を行う。
本考案のパツキンにおいて突子部451,46
1を上述のごとく説ける理由は次のとおりであ
る。即ち、パツキン4の左右の側面の凹部45,
46に突子部451,461をリング状パツキン
4の円周方向にほゞ同間隔で設けるのは円周方向
のシール機能をできるだけ均一にし、また円周方
向に同位置に設けるのは例えば突子部451,4
61を別位置に設けると圧力Pの切換時、パツキ
ン4が移動するときパツキンに円周方向のうねり
を生じシール機能を低下させる虞れがあるのを防
止するためである。また、リング状パツキン4の
半径方向に対し同角度θで同方向に傾斜させるの
は角度θが異なるとパツキン4の左右でシール機
能のバランスを欠き、また同方向でなく逆方向と
すると、この部分にブリツジが形成される形とな
つてリング状パツキンの円周方向に機械強度の異
常に強い箇所ができて、パツキンを局部摩耗させ
る虞れがあるが、同方向とすることによりできる
だけ円周方向の機械強度のバランスを保ち上述の
局部摩耗を避けるためである。
なお、本考案のパツキンは上述のようなX型の
リング状パツキン4にのみ限定されるのではなく
て第5図乃至第7図にその要部断面図で示すよう
なパツキンであつてもよい。これらはいずれもパ
ツキンの両側面に凹部を有するものである。即ち
第5図に示すパツキン5は、外周側にのみ左右リ
ツプ51,52を有し、内周側はフラツト面53
とされており、左右の凹部55,56に第3図お
よび第4図で説明した同様の突出部551,56
1が形成されている。また第6図に示すパツキン
6は外内周面は共に彎曲面61,62で左右の凹
部65,66に同様の突子部651,661が設
けられている。更に第7図に示すパツキン7は外
内周面共にフラツト面71,72とされた左右の
凹部75,76に同様の突子部781,761が
設けられている。
上述の説明は専らシリンダとピストン間のシー
ルに用いる(外径摺動用)例であつたが本考案の
パツキンはピストンロツドの外周面をシールする
場合(内径摺動用)にも用いることができ、更に
運動用のみならず固定用にも適用できる。
本考案のパツキンは、両側面に凹部を有するパ
ツキンの該凹部にリング状パツキンの円周方向に
ほゞ同間隔、同位置で、しかもリング状パツキン
の半径方向に対し同角度で同方向に傾斜すると共
に各凹部の両端よりリング状パツキンの軸方向に
突出する複数個の突子部を設けたので、凹部が装
着溝の側壁に吸着することがなく、二方向の密封
を行うパツキンのシール機能を損うことなく可能
となしうる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は従来例を示す要部断面図、第
3図乃至第7図は本考案のパツキンを説明するも
ので、第3図は本考案の一例のパツキンを装着溝
内に装着した状態を示す要部断面図、第4図は第
3図に示すパツキンの側面図、第5図乃至第7図
は他の実施例を示す要部断面図である。 図において、1,2は被シール面、23はパツ
キン装着溝、21Bは溝底面、21R,21Lは
溝の右、左側壁面、4,5,6,7は本考案のパ
ツキン、45,46;55,56;65,66;
75,76は左右の凹部、451,461:55
1,561;651,661;751,761は
左右の突子部をそれぞれ示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 互いにシールされる両被シール面の一方の被シ
    ール面に設けた装着溝内に装着された両被シール
    面間をシールするリング状パツキンであり、装着
    溝の両側壁面に対向する両側面に夫々凹部を有
    し、該両凹部にはリング状パツキンの円周方向に
    ほゞ同間隔、同位置で、しかもリング状パツキン
    の半径方向に対し同角度で同方向に傾斜すると共
    に各凹部の両端よりリング状パツキンの軸方向に
    突出する複数個の突子部を設けたことを特徴とす
    るパツキン。
JP1981163025U 1981-10-30 1981-10-30 パツキン Granted JPS5867164U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1981163025U JPS5867164U (ja) 1981-10-30 1981-10-30 パツキン

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JP1981163025U JPS5867164U (ja) 1981-10-30 1981-10-30 パツキン

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Publication Number Publication Date
JPS5867164U JPS5867164U (ja) 1983-05-07
JPS6116445Y2 true JPS6116445Y2 (ja) 1986-05-21

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ID=29955328

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CN110621922A (zh) * 2017-05-11 2019-12-27 株式会社华尔卡 密封构造

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JPS5867164U (ja) 1983-05-07

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