JPH0640287Y2 - フェンス - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は複数個のフェンス素体を連結して形成されるフ
ェンスの構造に関するものである。

［従来の技術］ 一般にフェンスは長さを長く形成されている程、現場で
の組み立て施工がしやすいが、長さが長いと輸送や在庫
等で不便あるという問題がある。このためフェンスを複
数個のフェンス素体に分割しておき、現場で複数個のフ
ェンス素体を連結してフェンスを組み立てる方法がとら
れるようになってきた。

［考案が解決しようとする課題］ ところが、複数個のフェンス素体を連結する場合隣合う
フェンス素体の縦枠同士を複数個のボルトナットにて連
結したりしており、組み立てに工数と手間を要するとい
う問題があった。

本考案は叙述の点に鑑みてなされたものであって、本考
案の目的とするところは複数個のフェンス素体を簡単に
連結して組み立てることができるフェンスを提供するに
ある。

［課題を解決するための手段］ 上記目的を達成するため本考案フェンスは、複数個のフ
ェンス素体１を横に並べると共に隣合うフェンス素体１
の側部の縦枠２同士を対向させ、この縦枠２を外側面側
が開口する断面略コ字状にすると共にこの縦枠２の開口
縁に断面Ｌ字状の係止縁３を長手方向に設け、隣合うフ
ェンス素体１の縦枠２間に断面略Ｉ字状の縦枠連結材４
を介装し、縦枠連結材４の両面の両側に夫々長手方向に
設けた断面略Ｌ字状の被係止部５に上記係止縁３を係止
した。

［作用］ 複数個のフェンス素体１を並べ、隣合うフェンス素体１
の縦枠２間に縦枠連結材４をスライドさせて挿入しなが
ら係止縁３と被係止部５とを係止して連結する。

［実施例］ まず第１図乃至第４図に示す実施例から述べる。フェン
ス素体１は左右の縦枠２と上下の横枠６と格子材７とで
構成されている。縦枠２は外側面側が開口する断面略コ
字状に形成され、内面側に上下方向に亘って断面コ字状
の嵌合溝８を凹設してある。縦枠２の外面側の開口縁に
は上下方向に亘って断面Ｌ字状の係止縁３を設けてあ
る。横枠６も断面略コ字状に形成され、上の横枠６が上
面側に開口しており、下の横枠６が下面側に開口してい
る。上の横枠６の下面側及び下の横枠６の上面側には断
面コ字状の嵌合溝８を凹設してあり、横枠６内に長手方
向に亘ってタッピングホール10を設けてある。一対の縦
枠２と一対の横枠６とは矩形枠状に配置され、縦枠２か
ら横枠６のタッピングホール10に連結ねじ11を螺合して
連結することにより周枠を組み立ててある。格子材７は
第４図に示すように複数本の縦格子7aと複数本の横格子
7bとをクロス格子状に組み立てて形成されている。この
格子材７が周枠内に配置され、縦格子7aの上下端が横枠
６の嵌合溝８に嵌合されると共に横格子7bの両端が縦枠
２の嵌合溝８に嵌合されて格子材７が装着される。縦枠
連結材４は断面略Ｉ字状に形成され、両面の両側に断面
略Ｌ字状の被係止部５を長手方向に亘って形成されてい
る。また細長い平板状の端部カバー材12の片面には長手
方向に亘って断面略Ｌ字状の被係止部５を設けてある。
横桟13は角筒状の形成されており、上の横桟13の下面側
には下面側を開口せるコ字状の被嵌部14を長手方向に亘
って設けてあり、下の横桟13の上面側には上面側を開口
せるコ字状の被嵌部14を長手方向に亘って設けてある。
しかしてフェンスを組み立てるにあたっては次のように
行なう。複数個のフェンス素体１を横に複数個（本実施
例の場合２個）並べ、隣合うフェンス素体１の縦枠２同
士を対向させ、隣合う縦枠２間に上から縦枠連結材４を
挿入しながら係止縁３に被係止部５を係止して行き、縦
枠連結材４を完全に挿入して上下方向に亘って係止縁３
と被係止部５を係止して隣合うフェンス素体１を連結す
る。次いで長手方向の端部に位置する縦枠２に沿って上
から端部カバー材12をスライドさせながら係止縁３に被
係止部５を係止して端部カバー材12を被着する。複数個
のフェンス素体１に亘ってフェンス素体１の上下に横桟
13を配置し、横桟13の被嵌部14をフェンス素体１の上下
に嵌合し、被嵌部14から固定ねじ15をフェンス素体１に
螺入して固定する。

次に、第５図乃至第８図に示す実施例について述べる。
本実施例の場合フェンス素体１が左右の縦枠２と複数枚
のがらり16とで構成されている。縦枠２の内面側の両側
には上下方向に亘って突片17を設けてあり、突片17間に
嵌合凹所18を設けてあり、さらに縦枠２には上下に等間
隔に取り付け孔19を穿孔してある。左右の縦枠２間には
上下に等間隔に複数枚のがらり16が架設され、がらり16
の両端が夫々嵌合凹所18に嵌合され、取り付け孔19から
取り付けねじ20をがらり16に螺合して組み立てられる。
縦枠連結材４、端部カバー材13及び横桟13は上記実施例
と同じ構造であり、上記実施例と同様に組み立てられ
る。

なお本考案では複数個のフェンス素体１を連結してフェ
ンスを組み立てることについて述べたが、この構造はガ
レージ扉のような横に長い扉の扉板の組み立てにも同様
に実施できる。

［考案の効果］ 本考案は叙述の如く縦枠の開口縁に断面Ｌ字状の係止縁
を長手方向に設け、隣合うフェンス素体の縦枠間に断面
略Ｉ字状の縦枠連結材を介装し、縦枠連結材の両面の両
側に夫々長手方向に設けた被係止部に上記係止縁を係止
しているので、複数個のフェンス素体を並べ、隣合うフ
ェンス素体の縦枠間に縦枠連結材をスライドさせて挿入
しながら係止縁と被係止部とを係止して連結することが
できるものであって、隣合うフェンス素体同士を縦枠連
結材の挿入にて連結できて従来に比べて簡単に連結で
き、現場の施工性を向上できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の平断面図、第２図は同上の
側断面図、第３図は同上の正面図、第４図は同上の格子
材の正面図、第５図は同上の他の実施例の平断面図、第
６図は同上の側断面図、第７図は同上の正面図、第８図
（ａ）（ｂ）（ｃ）は同上の縦枠を平面図、側面図及び
背面図であって、１はフェンス素体、２は縦枠、３は係
止縁、４は縦枠連結材、５は被係止部である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】複数個のフェンス素体を横に並べると共に
   隣合うフェンス素体の側部の縦枠同士を対向させ、この
   縦枠を外側面側が開口する断面略コ字状にすると共にこ
   の縦枠の開口縁に断面Ｌ字状の係止縁を長手方向に設
   け、隣合うフェンス素体の縦枠間に断面略Ｉ字状の縦枠
   連結材を介装し、縦枠連結材の両面の両側に夫々長手方
   向に設けた断面略Ｌ字状の被係止部に上記係止縁を係止
   して成るフェンス。