JPH0639007Y2 - 自動車用インサイドドアハンドル - Google Patents

自動車用インサイドドアハンドル

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JPH0639007Y2
JPH0639007Y2 JP1988005981U JP598188U JPH0639007Y2 JP H0639007 Y2 JPH0639007 Y2 JP H0639007Y2 JP 1988005981 U JP1988005981 U JP 1988005981U JP 598188 U JP598188 U JP 598188U JP H0639007 Y2 JPH0639007 Y2 JP H0639007Y2
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JP
Japan
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door handle
arm portion
escutcheon
hole
automobile
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徳太郎 栗田
浩 木幡
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案はドアハンドル、特に製造及び組み立ての容易
な自動車用インサイドドアハンドルに関連する。
従来の技術 実開昭61-71761号公報に示されるように、従来の自動車
用インサイドドアハンドルは、窪み部を形成するエスカ
ッションと、ドアロック装置の係止位置と非係止位置と
の間で回動可能にエスカッションの窪み部に配置された
ドアハンドルと、エスカッションの窪み部においてドア
ハンドルの内側に回動可能に配置されたロックレバー
と、エスカッションに対しドアハンドルを押圧するスプ
リングとを有する。これらのドアハンドルとロックレバ
ーは金属製ピンによりエスカッションに回動可能に取付
けられる。ドアハンドル及びロックレバーの各々には、
アーム部が設けられ、各アーム部には孔が形成される。
ドアロック装置に作動連結される2本のロッドの屈曲端
部は各アーム部の孔に嵌合される。この場合、例えば、
特開昭59-126877号公報及び実開昭59-13549号公報に示
されるように、各ロッドの屈曲端部が各アーム部の孔か
ら脱落することを防止するため、各ロッドの屈曲端部に
合成樹脂製のホルダが装着され、このホルダはアームの
孔内でロッドの屈曲端部と共に回転可能に取付けられ
る。
考案が解決しようとする課題 このように、従来の自動車用インサイドドアハンドルで
は、ドアハンドルのアーム部の孔にロッドを取付ける場
合にホルダが必要であった。従って、従来ではホルダの
製造、管理及び取付に相当の時間及び費用が必要であっ
た。
この考案は、上記欠点を解消し、ホルダを必要とせず、
ロッドの屈曲端部をドアハンドルの孔に装着できる自動
車用インサイドドアハンドルを提供することを目的とす
る。
課題を解決するための手段 この考案による自動車用インサイドドアハンドルは、自
動車ドアのドアパネルに取り付けられかつ窪み部を形成
するエスカッションと、自動車のドアロツク装置に連結
されかつ回動可能にエスカッションの窪み部に配置され
た操作レバーとを有する。ドアロック装置に連結された
ロッドの屈曲端部を嵌合する孔が操作レバーのアーム部
に形成される。エスカッションに弾性硬質樹脂で一体に
形成された弾性舌片は、操作レバーのアーム部から一定
間隔分離してかつアーム部の孔を延長した空間内の少な
くとも一部に弾性的に突出する延長部を有する。弾性舌
片に外力を加えたとき、弾性舌片の延長部はアーム部の
孔に接近した突出位置から、アーム部の孔から離間した
非突出位置に変形する。弾性舌片が非突出位置にあると
き、ロッドの屈曲端部を操作レバーのアーム部の孔に嵌
合しる。弾性舌片から外力を除去したとき、弾性舌片は
自身の弾性により突出位置に自動的に復帰する。
作用 弾性舌片に外力を加えたとき、弾性舌片の延長部はアー
ム部の孔に接近した突出位置から、アーム部の孔から離
間した非突出位置に変形する。弾性舌片が非突出位置に
あるとき、ロッドの屈曲端部を操作レバーのアーム部の
孔に嵌合しる。弾性舌片から外力を除去したとき、弾性
舌片は自身の弾性により突出位置に自動的に復帰する。
このため、ロッドを取り付けたドアロック装置をドアパ
ネルに固定した状態でも、ロッドを回転することなく、
ロッドの屈曲端部を操作レバーの孔に容易に装着するこ
とが可能であり、インサイドドアハンドルの取付時間を
短縮することができる。
実施例 以下、この考案の実施例を第1図〜第14図について説明
する。
まず、第1図に示すように、この考案の自動車用インサ
イドドアハンドルでは、自動車ドアのドアトリム50(第
8図)に取付けられかつ窪み部10を形成するエスカッシ
ョン11と、エスカッション11の窪み部10に配置されたド
アハンドル12と、エスカッション11の窪み部10において
ドアハンドル12の内側に回動可能に配置されたロックレ
バー13と、ドアハンドル12を係止位置に押圧するスプリ
ング14(第3図)とを有する。実施例として図示するエ
スカッション11、ドアハンドル12及びロックレバー13は
弾性を有する硬質合成樹脂で形成される。例えば、エス
カッション11及びドアハンドル12はポリアセタール樹
脂、ロックレバー13はABS樹脂で成形される。しかし、
ドアハンドル12及びロックレバー13は亜鉛又は鉄等の金
属により鋳造、ダイカスト又はプレス成形したものでも
よい。
第3図に示すように、エスカッション11の対向側壁15、
16には一対の第一の突起17、18が形成される。また、ド
アハンドル12の外側面19、20には一対の第一の凹部21、
22が形成されると共に、ドアハンドル12の内側面23、24
には一対の第二の突起25、26が形成される。更に、ロッ
クレバー13の外側面27、28には一対の第二の凹部29、30
が形成される。第一の凹部21、22はそれぞれ第一の突起
17、18が嵌合され、第二の突起25、26はそれぞれ第二の
凹部29、30に嵌合される。第一の突起17、18、第一の凹
部21、22、第二の凹部29、30、及び第二の突起25、26は
全て同一の回動軸31上に設けられる。図示しないが、ス
プリング14の一端はエスカッション11の孔11aに固定さ
れ、他端はドアハンドル12のアーム部32の孔32cに取付
けられる。ドアハンドル12のアーム部32の孔32aには、
自動車のドアロック装置(図示せず)に連結されるロッ
ド40(第6図)の屈曲端部40aが取付けられる。同ハン
ドル12は、コイル状のスプリング14により、ドアロック
装置を閉鎖位置に保持する係止位置のエスカッション側
に押圧される。また、ドアハンドル12はこの係止位置か
ら手動により、ドアロック装置を開放位置に操作できる
非係止位置に回動軸31の回りで回動することができる。
第4図及び第7図に示すように、ロックレバー13にも孔
34aが設けられたアーム部34が形成される。孔34aには自
動車の前記ドアロック装置に連結されたロッド41の屈曲
端部41aが係合される。ドアハンドル12及びロックレバ
ー13は、いずれもドアロック装置に作動連結されたロッ
ド40、41を軸支する孔32a、34aを有する操作レバーであ
る。
この考案では、操作レバーを構成するドアハンドル12と
ロックレバー13との各々のアーム部32と34の近傍にエス
カッション11から延び出す弾性舌片42、43が設けられ
る。各弾性舌片42、43はエスカッション11に弾性硬質合
成樹脂で一体に成形される。各弾性舌片42、43は、ドア
ハドル12のアーム部32とロックレバー13のアーム部34か
ら一定間隔分離してかつアーム部32、34の孔32a、34aを
延長した空間内の少なくとも一部に弾性的に突出する延
長部42a、43aを有する。即ち、延長部42a、43aは通常ア
ーム部32の孔32aに接近した突出位置にあるが、外力を
加えることにより弾性舌片42をアーム部32の孔32aから
離間した非突出位置に変形することが可能である。ま
た、弾性舌片42、43には、延長部42a、43aから直角に屈
曲する折曲げ部42b、43bを有する。各折曲げ部42b、43b
には長さ方向の突起42c、43cが設けられる。突起42c、4
3cは、インサイドドアハンドルを自動車のドアパネルに
取付けたとき、ドアパネルに接触して弾性舌片42、43が
外側へ移動することを阻止する働きがある。
上記構成において、この考案の自動車用インサイドドア
ハンドルを組み立てる際には、エスカッション11の突起
17、18にドアハンドル12の第一の凹部21、22を嵌合した
後、ロックレバー13をドアハンドル12の内側に圧入して
ドアハンドル12の第二の突起25、26をロックレバー13の
第二の凹部29、30に嵌合すればよい。上記の嵌合は、ス
ナツプ作用により、短時間で行うことができる。このよ
うに組立られたインサイドドアハンドルは、自動車の製
造ラインへ運搬され、第8図に示すように、ドアトリム
50の取付孔50aに装着される。装着時には、第9図に示
すように、ロッド40の屈曲端部40aによりアーム部32の
孔32aに接近した突出位置にある弾性舌片42をアーム部3
2の孔32aから離間した非突出位置に変形した後、屈曲端
部40aがアーム部32の孔32a内に挿入される。屈曲端部40
aがアーム部32の孔32a内に挿入された後は、ロッド40は
ドアハンドル12のアーム部32と弾性舌片42との間に配置
され、弾性舌片42は自身の弾力により初期の突出位置に
自動的に復帰する。このため、弾性舌片42はアーム部32
から一定間隔分離してかつアーム部32の孔32aを延長し
た空間内の少なくとも一部に弾性的に突出する。従っ
て、弾性舌片42はロッド40の屈曲端部40aが孔32a内から
脱落することを阻止する。詳細には図示しないが、ロッ
クレバー13のアーム部34に形成された孔34a内にロッド4
1の屈曲端部41a装着する場合も同様の操作が行われる。
即ち、ロッド41の屈曲端部41aにより弾性舌片43をアー
ム部34の孔34aを延長した空間の外側に移動した後、屈
曲端部41aがアーム部34の孔34a内に挿入される。屈曲端
部41aがアーム部34の孔34a内に挿入された後は、ロッド
41はドアハンドル12のアーム部34と弾性舌片43との間に
配置され、弾性舌片43は自身の弾力により初期の位置に
自動的に復帰する。このため、弾性舌片43はアーム部34
から一定間隔分離してかつアーム部34の孔34aを延長し
た空間内の少なくとも一部に弾性的に突出する。従っ
て、弾性舌片43はロッド41の屈曲端部41aが孔34a内から
脱落することを阻止する。
その後、図示しないねじをエスカッション11に形成した
孔11a(第5図)に挿入してエスカッション11にねじ込
むことによりインサイドドアハンドルのエスカッション
11をドアパネル51に固定するが、弾性舌片42、43の折曲
げ部42b、43bに形成された突起42c、43cはドアパネル51
に当接する。従って、突起42c、43cは、ドアパネルに接
触して折曲げ部42b、43bが外側へ移動することを阻止す
る。
この考案の上記実施例は種々の変更が可能である。例え
ば、第10図〜第14図には、この考案の第二、第三及び第
四の実施例を示す。これらの図面では、第1図〜第9図
に示す部分と同一の部分については同一符号を付し、説
明を省略する。
この考案の第二実施例を示す第10図及び第11図から明ら
かなように弾性舌片42、43の延長部42a、43aから直角に
屈曲する折曲げ部42b、43bを第2図及び第4図等に示す
ように外側ではなく、内側に形成してもよい。この場
合、第2図に示す延長部の断面がL字形であれば、第10
図及び第11図では逆L字形の断面となる。この場合のロ
ッド40、41の挿入方向は第9図の内側とは異なり外側か
ら挿入する。更に、この考案の第三の実施例を示す第12
図及び第13図から明らかなように、ドアハドル12のアー
ム部32とロックレバー13のアーム部34にそれぞれ形成し
た孔32a、34aの一部を切欠いて凹部33とすることも可能
である。この場合、ロッド40、41の屈曲端部40a、41aは
弾性舌片42、43の延長部42a、43aと、折曲げ部42b、43b
により孔32a、34a内からの脱落が阻止される。従って、
本明細書では、「アーム部の孔」は環状の孔及び切欠き
部を含む概念である。
更に、この考案の第四の実施例を示す第14図から明らか
なように、ドアハンドル12のアーム部32の先端に傾斜面
32bを形成すると共に、ロッド40の屈曲端部40aの先端部
に傾斜面40bを形成し、ロッド40の屈曲端部40aをアーム
部32と弾性舌片42との間に相対的に押圧することによ
り、ロッド40の屈曲端部40aをアーム部32の孔32a内にス
ナップ作用により弾性的にワンタッチで嵌合することが
可能となる。図示しないが、同様に、ロックレバー13の
アーム部34の先端に傾斜面を形成すると共に、ロッド41
の屈曲端部41aの先端部に傾斜面を形成し、ロッド41の
屈曲端部41aをアーム部34と弾性舌片43との間に相対的
に押圧することにより、ロッド41の屈曲端部41aをアー
ム部34の孔34a内にスナップ作用により弾性的にワンタ
ッチで嵌合することが可能となる。
上述の例では、弾性舌片42、43の弾性力が、延長部42
a、43a又は折曲げ部42b、43bのいずれか又は両方により
生ずるようにエスカッション11からの弾性舌片42、43の
突出位置、弾性舌片42、43の形状及び材質を選択するこ
とが可能である。
要するに、この考案では、アーム部の孔の近傍に延びる
弾性舌片がエスカッションに弾性硬質合成樹脂で一体に
形成され、弾性舌片はアーム部から一定間隔分離してか
つアーム部の孔を延長した空間内の少なくとも一部に弾
性的に突出する延長部を有する構造であれば、所期の目
的を達成することができる。
考案の効果 この考案では、ロッドを操作レバーのアーム部の孔に取
付けるためのホルダを省略することができるので、部品
数を減少すると共にインサイドドアハンドルの製造価格
を低減することができる。また、インサイドハンドルを
ドアパネルに取付けるとき、ロッドの湾曲端部をアーム
部の孔に容易に装着できるので、インサイドドアハンド
ルの取付時間を短縮することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の自動車用インサイドドアンドルの正
面図、第2図はこの背面図、第3図は第1図に示す回動
軸上のA−A線に沿う断面図、第4図はインサイドドア
ハンドルの端面図、第5図は第1図のB−B線に沿う断
面図、第6図は第1図のC−C線に沿う断面図、第7図
は第1図のD−D線に沿う断面図、第8図は第1図のイ
ンサイドドアハンドルを自動車のドアパネルに装着する
状態を示す断面図、第9図は第8図の端面図、第10図は
この考案の第二の実施例を示す断面図、第11図は第10図
の端面図、第12図はこの考案の第三の実施例を示す断面
図、第13図は第12図の端面図、第14図はこの考案の第四
の実施例を示す断面図である。 10……窪み部、11……エスカッション、12……ドアハン
ドル、13……ロックレバー、14……スプリング、50……
ドアトリム、32、34……アーム部、32a、34a……孔、4
0、41……ロッド、42a、43a……延長部、

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車ドアのドアパネルに取り付けられか
    つ窪み部を形成するエスカッションと、自動車のドアロ
    ツク装置に連結されかつ回動可能にエスカッションの窪
    み部に配置された操作レバーとを有し、ドアロック装置
    に連結されたロッドの屈曲端部を嵌合する孔を操作レバ
    ーのアーム部に形成した自動車用インサイドドアハンド
    ルにおいて、 操作レバーのアーム部から一定間隔分離してかつアーム
    部の孔を延長した空間内の少なくとも一部に弾性的に突
    出する延長部を有する弾性舌片がエスカッションに弾性
    硬質樹脂で一体に形成され、 弾性舌片に外力を加えたとき、弾性舌片の延長部はアー
    ム部の孔に接近した突出位置から、アーム部の孔から離
    間した非突出位置に変形し、弾性舌片が非突出位置にあ
    るとき、ロッドの屈曲端部を操作レバーのアーム部の孔
    に嵌合し、 弾性舌片から外力を除去したとき弾性舌片は自身の弾性
    により突出位置に自動的に復帰することを特徴とする自
    動車用インサイドドアハンドル。
  2. 【請求項2】エスカッションを自動車のドアパネルに取
    り付けたとき、弾性舌片の非突出位置への変形はドアパ
    ネルにより阻止される請求項(1)に記載の自動車用イ
    ンサイドドアハンドル。
  3. 【請求項3】操作レバーはエスカッションの窪み部内で
    回動可能に支持されたドアハンドルと、ドアハンドルの
    内側に回動可能に配置されたロックレバーとを有する請
    求項(1)に記載の自動車用インサイドドアハンドル。
JP1988005981U 1988-01-22 1988-01-22 自動車用インサイドドアハンドル Expired - Lifetime JPH0639007Y2 (ja)

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JPH01112260U JPH01112260U (ja) 1989-07-28
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH072894Y2 (ja) * 1988-04-04 1995-01-30 株式会社大井製作所 車両用インサイドハンドル装置
JP6557028B2 (ja) * 2015-03-13 2019-08-07 株式会社アルファ 車両のインサイドハンドル装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5855149U (ja) * 1981-10-12 1983-04-14 国産金属工業株式会社 自動車用ドアのインサイドハンドルとロツド杣の連結機構
JPS5942460Y2 (ja) * 1981-12-02 1984-12-11 株式会社大井製作所 自動車用ドアのハンドル装置

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