JPH0638972B2 - ワイヤカツト放電加工用電極線の製造方法 - Google Patents

ワイヤカツト放電加工用電極線の製造方法

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JPH0638972B2
JPH0638972B2 JP27561985A JP27561985A JPH0638972B2 JP H0638972 B2 JPH0638972 B2 JP H0638972B2 JP 27561985 A JP27561985 A JP 27561985A JP 27561985 A JP27561985 A JP 27561985A JP H0638972 B2 JPH0638972 B2 JP H0638972B2
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JP
Japan
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wire
electric discharge
discharge machining
electrode wire
cut electric
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JP27561985A
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篤美 大野
肇 白石
和夫 澤田
悟 高野
和彦 林
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、Cu−Zn系合金からなる鋳塊を伸線加工
することによって電極線を得るワイヤカット放電加工用
電極線の製造方法に関するものである。
[従来の技術] ワイヤカット放電加工用電極線として、従来から、黄銅
線(Cu−35%Zn合金)が一般的に使用されてい
る。また、電極線材料としてのCuにZnを添加すれば
放電特性が安定し、放電加工速度が速められる効果が認
められる。このようなことから、近年では、Cu線にZ
nめっきを施したワイヤカット放電加工用電極線も提案
されている。
[発明が解決しようとする問題点] しかし、黄銅線を電極線として用いた場合、放電時に電
極成分が被加工面に付着することがあり、加工速度およ
び寸法精度上の制限を受ける。また、Zn含有量を多く
すれば電極線への加工性が劣るようになり、さらに熱伝
導性、電気伝導性が悪くなる。そのため、ワイヤカット
放電加工中に、電極線が断線しやすくなる。
放電、Cu線にZnめっきを施した電極線の場合には、
電極線の製造工程にZnめっきという工程を含めねばな
らず、製造効率上および製造コスト上不利となる。さら
に、Znめっき銅線を用いてワイヤカット放電加工をす
ると、ワイヤ案内ダイス等にかすが詰まる等の問題も多
く発生する。
それゆえに、この発明の目的は、良好な放電加工を実施
でき、しかも生産性も良好なワイヤカット放電加工用電
極線の製造方法を提供することである。
[問題点を解決するための手段]および[発明の効果] この発明は、Cu−Zn系合金からなる鋳塊を伸線加工
することによって電極線を得るワイヤカット放電加工用
電極線の製造方法であって、以下のことを特徴とする。
すなわち、前記鋳塊は、凝固時に凝固界面が液相に向か
って凸面状となるようにして鋳造され、それによって該
鋳塊外周部のZn濃度が該鋳塊中心部のZn濃度よりも
高くなる濃度分布となっている。
凝固界面を液相に向かっ凸面状にする鋳造法として、た
とえば、第1図に示すように、出口部の温度が鋳造金属
の凝固温度以上に加熱されている鋳型を用いて連続鋳造
する方法がある。第1図において、ヒータ1を内蔵した
鋳型2は、鋳造金属の凝固温度以上に加熱されている。
この鋳型2から引出された鋳塊3は、冷却水4によって
冷却される。図中5は凝固界面であり、液相6に向かっ
て凸面状になっている。
このようにして得られた鋳塊を伸線加工することによっ
て電極線を製造すれば、電極線の外表面層はZnに富む
ようになる。その結果、放電特性が安定し、放電加工速
度を速めることができる。また、電極線内部のCu濃度
が高くなっているので、熱伝導性、電気伝導性が良好で
断線しにくく、また放電による消耗も抑制される。
Zn濃度は、たとえば、最外層部で40%以上であり、
中心部で35%以下である。通常は、Zn濃度が高くな
れば加工性が劣るようになるが、この発明に従って得ら
れた電極線ではZn濃度の高い層が極表面に限定される
ので、引張り強さの低下は見られず、良好な伸直性、伸
線加工性を呈する。この良好な伸線加工性に加えて、電
極線を製造するにあたりめっき工程を必要としないの
で、電極線の製造効率面および製造コスト面において有
利なものとなる。さらに、めっき層が存在しないので、
案内ダイスへのかす詰まり等の問題は生ぜず、良好な操
作性をもってしてワイヤカット放電加工を行なうことが
できる。
電極線の原材料となるCu−Zn系合金は、Al、S
i、Snからなる群から選ばれた1種または2種以上の
元素を合計で2%以下含有していてもよい。これらの元
素を含有することにより、電極線への加工性を害するこ
となく、放電加工の速度をさらに速めることができる。
しかし、この効果は、これらの元素を合計で2%含有す
れば飽和する。
[実施例] 鋳型を950℃に加熱し、この鋳型の出口を水冷しなが
ら横方向に鋳造金属を引出す方法によって、2.6mmφ
の連続鋳塊を得た。この連続鋳塊は、表面近傍のZn含
有量が50%以上であり中心部近傍のZn含有量が25
%程度となっている濃度勾配を有していた。上記2.6
mmφの連続鋳塊を伸線加工することによって、線径0.
20mmφのワイヤカット放電加工用電極線を準備した。
このようにして得られた電極線に試料番号1を付す。
同様な方法で、表面近傍のZn含有量が40%、中心部
近傍のZn含有量が30%程度となっている濃度勾配の
電極線を準備した。この電極線に試料番号2を付す。
比較のため、試料番号3として黄銅線(Cu−35%Z
n)、試料番号4としてCu−40%Zn、および試料
番号5としてZnめっき銅線(Znめっき厚1μm)を
作製した。
上記試料番号1〜5をそれぞれ用いて、SKD−11か
らなる厚さ60mmの板材を放電加工した。その結果およ
び製造上の問題点を第1表に示す。
【図面の簡単な説明】
第1図は、凝固界面が液相に向かって凸面状となるよう
にするための鋳造法の一例を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 澤田 和夫 大阪府大阪市此花区島屋1丁目1番3号 住友電気工業株式会社大阪製作所内 (72)発明者 高野 悟 大阪府大阪市此花区島屋1丁目1番3号 住友電気工業株式会社大阪製作所内 (72)発明者 林 和彦 大阪府大阪市此花区島屋1丁目1番3号 住友電気工業株式会社大阪製作所内 (56)参考文献 特開 昭60−87956(JP,A) 特開 昭60−87963(JP,A)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Cu−Zn系合金からなる鋳塊を伸線加工
    することによって電極線を得るワイヤカット放電加工用
    電極線の製造方法であって、 前記鋳塊は、凝固時に凝固界面が液相に向かって凸面状
    となるようにして鋳造され、それによって該鋳塊外周部
    のZn濃度が該鋳塊中心部のZn濃度よりも高くなる濃
    度分布となっている、ワイヤカット放電加工用電極線の
    製造方法。
  2. 【請求項2】前記Cu−Zn系合金は、Al、Si、S
    nからなる群から選ばれた1種または2種以上の元素を
    合計で2%以下含有する、特許請求の範囲第1項に記載
    のワイヤカット放電加工用電極線の製造方法。
  3. 【請求項3】前記鋳塊は、出口部の温度が鋳造金属の凝
    固温度以上に加熱されている鋳型を用いて鋳造される、
    特許請求の範囲第1項または第2項に記載のワイヤカッ
    ト放電加工用電極線の製造方法。
JP27561985A 1985-12-06 1985-12-06 ワイヤカツト放電加工用電極線の製造方法 Expired - Lifetime JPH0638972B2 (ja)

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JP2738869B2 (ja) * 1989-09-08 1998-04-08 古河電気工業株式会社 ワイヤ放電加工用電極線
CN102784978A (zh) * 2011-05-20 2012-11-21 昆山市瑞捷精密模具有限公司 慢走丝电火花线切割铜合金电极线及其制备方法

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