JP2738869B2 - ワイヤ放電加工用電極線 - Google Patents
ワイヤ放電加工用電極線Info
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- Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)
Description
に放電加工速度を向上させ、かつ被加工体への付着量が
少ない電極線に関するものである。
体との間で放電現象を起こさせ、該放電による熱により
被加工体を溶融切断するもので、特に複雑で精密な形状
を有するプレス機械金型の連続加工に適している。この
様なワイヤ放電加工においては、被加工体の仕上り表面
状態及び寸法精度が良好で、電極線が被加工体に付着し
ないこと、更に放電加工時間が短い事が要求されてお
り、これらの放電加工特性を満足させるためには、電極
線と被加工体との間で起こる放電現象効率を向上させる
必要がある。
の形式と被加工体が指定されると仕上り表面状態、寸法
精度及び放電加工速度は使用する電極線によって大きく
左右される。
及び寸法精度も重要な特性であるが、ワイヤ放電加工機
のコスト及びランニング費用を考慮すると放電加工速度
(単位時間当りの被加工量)と電極線飛沫の被加工体へ
の付着量が重要視されている。
黄銅線、タングステン線等が用いられてきた。又最近特
公昭59-9298に示されている様に放電加工速度を向上さ
せる目的で65/35黄銅にAlを添加した合金線が開発さ
れ、一部で実用化されている。
り、65/35黄銅線にAlを添加する事により放電加工速度
の若干の向上は見られたものの、近年加工コスト低下の
ため加工速度の一層の向上が望まれていた。又Alを添加
しても被加工体への付着量が多い欠点に関しては余り改
善が見られず、その改善が強く望まれていた。
果得られたものであり、請求項1の発明はZn:25〜40wt
%、Sn:0.01〜0.4wt%を含み、更にSi、Mg、Zr、希土類
元素のうちの1種又は2種以上の合計で0.01〜0.5wt%
含み、残部Cuと不可避な不純物からなることを特徴とす
るワイヤ放電加工用電極線である。
電加工速度を向上させると共に被加工体への付着量を小
さくし、更にSi、Mg、Zr、希土類元素等を添加すること
により、放電加工速度及び、被加工体への付着量をより
一層改善したものでる。
Sn等を添加しても放電加工速度向上、付着量減少の効果
が小さく、40wt%を超えるとβ層が急激に多くなり、伸
線加工が困難となるためである。Zn添加量の望ましい範
囲は30〜37wt%である。
伸線加工は良好なるも放電加工速度向上への寄与は小さ
く、0.4wt%を超えると、伸線加工性が悪くなるととも
に、熱処理時の脱亜鉛量が急激に多くなるために表層部
のZn濃度が減少し放電加工速度の低下をまねくからであ
る。
としたのは、0.01wt%未満では放電加工速度向上および
被加工体への付着量減少に関してあまり効果が見られ
ず、0.5wt%を超えると伸線加工が困難になるためであ
る。
る程度の不可避な不純物が含有されていても差しつかえ
ない。
し、その湯面を木炭で被覆した状態でSi、Zrを母合金に
て添加し、完全に溶かした後、湯の温度を沈静してから
Znを添加し、更にはSn、Mg、希土類元素を単体にて添加
して、第1表に示す組成の鋳塊(厚さ25mm、巾25mm、長
さ350mmを得た。次いでこの鋳塊を一面当たり2mm面削し
てから、850℃に加熱して熱間加工にて直径8mmの線を作
り、引続いて伸線加工と焼鈍を繰返して直径0.2mmの電
極線を製造した。なお、希土類元素としては、セリウム
40〜50wt%、ランタン20〜40wt%を含む希土類元素の混
合物からなるミッシュメタルを使用した。こうして得た
電極線をワイヤ放電加工機(三菱DWC90F-1)に取付けて
放電加工実験を行ない、放電加工速度及び被加工体への
付着状態を調べ、その結果を第1表に記した。なお被加
工物としてはSKD-11熱処理材(厚さ30mm、巾100mm,長さ
150mm)を使用し、放電加工時の条件は、開放時電圧:84
〜90V、平均加工電圧:20〜48V、加工ピーク電流:7〜12
(目盛り)、ワイヤ送り:8m/min、ワイヤ張力:1150gに
より行い、各電極線が断線せずに安定して加工できる最
大速度をその電極線の加工速度とし、Al入り65/35黄銅
線の加工速度を100とした時の相対値で示した。
圧:84V、平均加工電圧:44V、加工ピーク電流:8目盛)で
加工した時の面をX線マイクロアナライザーにより分析
し、被加工体へのCn付着量を調べ、Al入り65/35黄銅線
で加工した時の被加工体への付着量を100とし、これと
比較して示した。従って値が小さい程被加工体への付着
量は少ないことになる。
7〜16、19〜21は従来電極線No29、30に比較して放電加
工速度が大巾に向上しており、しかも被加工体への付着
量も少なくなっている。これに対して、本発明電極線よ
りもZnの少ない比較電極線No22は製造は容易であるが放
電加工速度が小さく、また付着量もそれほど小さくなっ
ていない。またZnの多いNo23及びSn、Si、Mg、Zr、ミッ
シュメタルの多いNo24〜26は、伸線加工性が悪く製造が
困難で、0.2mmまで加工することができなかった。またS
nの多いNo27は0.2mmまで加工はできたが、加工速度が劣
っていた。原因を調べるために、Cu-30wt%Zn-0.1wt%S
n合金を比較材とし表層部の元素分布をオージェ電子分
光分析器により分析した結果、No27は、Cu-30wt%Zn-0.
1wt%Sn合金に比べてZn濃度が低くなっていた。これは
脱亜鉛現象によるものと推定される。
用することにより、放電加工速度が向上すると共に、被
加工体への付着量を減少させることができ工業上顕著な
効果を奏する。
Claims (1)
- 【請求項1】Zn:25〜40wt%、Sn:0.01〜0.4wt%を含
み、更にSi、Mg、Zr、希土類元素のうちの1種又は2種
以上を合計で0.01〜0.5wt%含み、残部Cuと不可避な不
純物からなることを特徴とするワイヤ放電加工用電極
線。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1234393A JP2738869B2 (ja) | 1989-09-08 | 1989-09-08 | ワイヤ放電加工用電極線 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1234393A JP2738869B2 (ja) | 1989-09-08 | 1989-09-08 | ワイヤ放電加工用電極線 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0397817A JPH0397817A (ja) | 1991-04-23 |
JP2738869B2 true JP2738869B2 (ja) | 1998-04-08 |
Family
ID=16970295
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1234393A Expired - Lifetime JP2738869B2 (ja) | 1989-09-08 | 1989-09-08 | ワイヤ放電加工用電極線 |
Country Status (1)
Country | Link |
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-
1989
- 1989-09-08 JP JP1234393A patent/JP2738869B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JPH0397817A (ja) | 1991-04-23 |
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