JPH0638895U - 浴室換気乾燥機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 浴室内の床に残留している水分を隈なく蒸発
させたい。 【構成】 乾燥機２の吹出口６の面積を小さく設定して
風速を高め、かつ吹出口６にスイングルーバー８を取り
付けることにより、吹き出し方向を変更させて温風を床
まで隈なく到達させる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、浴室内を乾燥室としても利用できるようにするための浴室換気乾燥 機に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の浴室換気乾燥機は、図２に示すように浴室１の天井に浴室換気乾燥機２ を設置し、この乾燥機２内で熱交換した温風をファン３により浴室１内に吹き出 し、湿気はダクト４を経由して屋外に排出する構成である。図中５は温水循環配 管、９は浴槽を示す。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上記公知の浴室換気乾燥機の場合、風量を広角度に吹き出すために吹 出口の面積を大きく設定していることから、吹き出し風速が弱く、浴室の床（タ イル）１ａまでは到達しない。このため、入浴後の水が床１ａに残留したり、洗 濯物からの雫で床１ａが濡れてもなかなか乾かないという問題がある。勿論、フ ァンを大型化することによりこのような問題の解消も考えられるが、このように すると騒音、振動が大きくなると共に電力の消費量も多くなる。又乾燥機が大型 化することにより天井設置が困難になることもある。

【０００４】 本考案の目的は、浴室の床に残留した水や雫を蒸発させて乾燥効率を向上させ ることができる浴室換気乾燥機を提案することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案に関わる浴室換気乾燥機の構成は次のとおりである。

【０００６】 温風吹出口の面積を小さく設定すると共にこの温風吹出口にスイングルーバー を取り付けて成る浴室換気乾燥機。

【０００７】

【作用】

浴室換気乾燥機内で熱交換することにより発生した温風は、狭い吹出口から勢 いよく吹き出すと共にスイングルーバーの作用で吹き出し方向が変更される。こ の結果、床まで温風が到達すると共に床面の全域に温風が行きわたり、床面に残 留した水分を蒸発させてしまうことができる。蒸発した水分は吸込口からダクト を経由して屋外に排出される。

【０００８】

【実施例】

図１に本考案の実施例を示す。１は浴室、２は浴室換気乾燥機（以下「乾燥機 」という）、３は乾燥機２内に組み込まれたファン、４はダクト、５は温水循環 配管、６はスリット状に狭く小さい面積に設定された吹出口、７は吸込口、８は 吹出口６に取り付けられたスイングルーバー、９は浴槽である。

【０００９】 上記実施例においては、配管５を経由して乾燥機２内の熱交換器に温水が供給 される。熱交換器で加熱された温風は、ファン３により狭い吹出口６から吹き出 すことにより、この風速が強まり、浴室１の床１ａまで到達する。同時に、スイ ングルーバー８により吹き出し方向が変更（スイング）されることにより、床１ ａ全体に行きわたり、床１ａに残留した水分を蒸発させる。蒸発した水分は、吸 込口７からダクト４を経由して屋外に排出される。

【００１０】

【考案の効果】

本考案による効果は次のとおりである。 ａ．温風の吹出口の面積を小さく設定したので、ファンの風量が従来と同じ場合 に吹き出し風速を強めて床まで到達させることができる。よって、床に残水がで きることがない。 ｂ．吹き出し方向をスイングルーバーにより変更することにより、床全体に隈な く温風を行きわたらせることができる。 ｃ．上記ａ、ｂの効果により、乾燥効率を高めることができるので、省エネ的で ある。 ｄ．小型のファンを使用して騒音、振動対策ができる。 ｅ．乾燥機の小型化が可能であるので、設置性、施工性が向上する。

【００１１】

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る浴室換気乾燥機を浴室の天井に取
り付けた例の説明図。

【図２】従来の浴室換気乾燥機の説明図。

【符号の説明】

１ 浴室 １ａ 床 ２ 乾燥機 ３ ファン ４ ダクト ５ 配管 ６ 吹出口 ７ 吸込口 ８ スイングルーバー ９ 浴槽

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 温風吹出口の面積を小さく設定すると共
   にこの温風吹出口にスイングルーバーを取り付けて成る
   浴室換気乾燥機。