JPH0638738B2 - 食品の製造方法 - Google Patents

食品の製造方法

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JPH0638738B2
JPH0638738B2 JP60099761A JP9976185A JPH0638738B2 JP H0638738 B2 JPH0638738 B2 JP H0638738B2 JP 60099761 A JP60099761 A JP 60099761A JP 9976185 A JP9976185 A JP 9976185A JP H0638738 B2 JPH0638738 B2 JP H0638738B2
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fish
foods
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茂樹 木尾
信正 田中
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Nippon Starch Chemical Co Ltd
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Nippon Starch Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はゲル化ボディー形成を必要とする食品の製造方
法に関するものである。
(従来の技術) 従来より食品の製造において、澱粉、グアーガム等の天
然多糖類やカルボキシメチルセルロース、アルギン酸ソ
ーダ等の化学的合成品が、食品に粘稠性、保水性、乳化
安定性を与えるため、あるいは、ゲル化ボディー形成の
ため、あるいは、食品外観の改善のために食品に添加さ
れてきた。
(発明が解決しようとする問題点) 上記のように、各種天然多糖類や化学的合成品が食品に
添加されてきたが、塩濃度が高い場合には、粘度低下が
生じ、充分なゲル化ボディー形成ができないという欠点
を有している。
また、天然多糖類やそれを原料とする化学的合成品は、
供給の変動や価格変動が激しいという問題がある。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは、上記問題点を解決すべく種々研究の結
果、グルコース、マンノースおよびマンニュロン酸で構
成され、そのモル比がグルコース:マンノース:マンニ
ュロン酸=1:0.4〜0.7:4〜17でアセチル化
度約0〜1.0でアセチル化されており、3,5−ジニ
トロサリチル酸法による分子量が10〜10である
多糖類(以下、本発明の多糖類と称す)を食品に添加す
ると、塩濃度が高くても粘度低下せず、粘稠性を与え、
充分な乳化安定性を与えることと、カルシウム等の多価
金属塩と接触させるか、または、pH4以下の酸性とする
ことによってゲル化するため、ゲル化ボディー形成に用
いることができることを見い出し、本発明を完成するに
至った。本発明の多糖類は、例えば、特公昭58−39
441号公報に示されているように、次のような方法に
よって製造することができる。
アゾトバクター・ビネランジー(Azotobacte
r vinelandii)IFO12018(財団法
人醗酵研究所(大阪市淀川区)より入手)を一般に使用
されている炭素源(例えば、グルコース、澱粉分解物、
ショ糖等)のほか、無機塩類(リン酸1カリ、リン酸2
カリ、塩化ナトリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシ
ウム、酢酸ナトリウム等)微量金属(モリブデン酸ナト
リウム、硫酸第1鉄等)を水道水に加えてなる培地に接
種し、常法により好気的条件下で窒素または窒素を含む
ガスを通気しながら、培養することによって多糖類を蓄
積する培養終了後、培養液中の菌体等の固形分は、使用
目的に不都合な場合には、遠心分離、ろ過等の操作によ
り培養液より除去し、蓄積された多糖類は、硫酸等を培
養液に添加し、酸性とし、沈澱させ、メタノール、エタ
ノール、イソプロピルアルコール等の水溶性溶媒中でカ
セイソーダ等で中和し、乾燥させる。
本発明の多糖類水溶液が、カルシウム等の多価金属塩と
接触させるか、または、pH4以下の酸性にするとゲル化
する特性を利用して、例えば、シシャモ、ハタハタ等の
安価な魚卵および/または魚卵の抽出物、ペースト、タ
ラ肝油等の油脂、調味料、着色料、水、澱粉等の天然多
糖類の1種または2種以上の混合物に本発明の多糖類を
添加し、酢酸、クエン酸等の水溶液(pH2〜4)に滴下
するか、またはリン酸カルシウム、クエン酸カルシウ
ム、乳酸カルシウム等の0.5%〜飽和水溶液に滴下す
ることによって、食感および外観がイクラ、キャビア等
の高価な天然魚卵とかわらないものを製造しうる。ある
いは、上記混合物を内包する本発明多糖類の水溶液を上
記酸性水溶液あるいは上記カルシウム水溶液にてゲル化
させることによっても同様のものを製造しうる。
また、タラコ等の魚卵巣より魚卵が脱落することを防止
するため本発明の多糖類水溶液を魚卵巣にコーティング
し、上記方法にてゲル化することにより、魚卵のうを強
化することができる。
さらに、魚卵巣より脱落した魚卵や上記の魚卵様のもの
を本発明の多糖類にてゲル化することにより、魚卵巣様
のものを製造できる。
この他、本発明の多糖類によりゼリー等のゲル化食品が
好みの形状に簡単に製造できる。
本発明の多糖類の水溶液を上記方法によりゲル化して製
造した皮膜は、90℃熱水中10分間加熱しても変化が
なく、各種食品の可食性包装剤として使用できる。
本発明の多糖類は高塩濃度においても食品に粘稠性、乳
化安定性を与えるので、例えば、タラコ等の魚卵巣より
脱落した脱落卵と必要ならば澱粉等の天然多糖類、水、
調味料、着色料、グリセリン等の湿潤剤、油脂等の各種
添加物を加えたものに本発明の多糖類を増粘、乳化安定
剤として加えるとペースト状の食品を製造することがで
きる。
本発明の多糖類による増粘、乳化安定性は冷凍解凍によ
り影響を受けないので、このペースト状食品は冷凍保存
性に優れた食品となる。
この他、本発明の多糖類の乳化安定性は、アイスクリー
ム等の冷菓の製造にも利用できる。
(作用) 本発明は、以上のように構成されているので、ゲル化ボ
ディー形成を必要とする食品が簡単、安価に製造でき
る。
また、高塩濃度、低温において粘稠性や乳化安定性を必
要とする食品を簡単、安価に製造できる。
(実施例) 以下、実施例を示し、本発明を具体的に説明する。しか
し、本発明は実施例に限定されるものではない。
実施例1 本実施例は、本発明により魚卵様のものが製造できるこ
とを示すために行った。
冷凍タラコをホモミキサーにて粉砕後、ろ過し抽出液を
得た。この抽出液100ccに食塩12gを加え、本発明
の多糖類の4%水溶液10ccを加え十分混合した。この
混合液を乳酸カルシウムの4%水溶液に滴下し、ゲル化
させる15秒間放置後、水洗した。
上記ゲル化物は球形をしており、外側に薄い皮膜を形成
し、内部は液状であり外観、食感ともにタラコとほとん
ど変わらなかった。乳酸カルシウム水溶液の濃度、放置
時間により皮膜の堅さは調節できた。
実施例2 本実施例は、本発明により魚卵巣様のものが製造できる
ことを示すために行った。
魚卵巣より脱落したタラコ100gと本発明の多糖類の
2%水溶液10ccとグアーガム1gを混合し、タラコ魚
卵巣の形状となし、リン酸カルシウム飽和水溶液に浸漬
し、ゲル化させた後水洗した(試料番号1)。
試料番号1のリン酸カルシウム飽和水溶液に代えて10
%酢酸水溶液にてゲル化させた(試料番号2)。
魚卵巣より脱落したタラコ100gとグアーガム1gを
混合し、タラコ魚卵巣様の形状となし、本発明の多糖類
2%水溶液に浸漬後、リン酸カルシウム飽和水溶液に浸
漬し、ゲル化させた後、水洗した(試料番号3)。
試料番号3のリン酸カルシウム飽和水溶液に代えて10
%酢酸水溶液にてゲル化させた(試料番号4)。
各試料を冷凍庫中−15℃にて凍結し、24時間保存
後、室温にて解凍した結果、各試料とも外観、食感とも
に天然のタラコ魚卵巣とほとんど変わらなかった。
なお、本発明の多糖類2%水溶液を添加またはこれに浸
漬すること以外は、上記試料1〜4の製造法と同様にし
て製造したものは、ゲル化せず、形状を保てなかった。
実施例3 本実施例は、本発明により、魚卵のペースト状食品を製
造できることを示すために行った。
魚卵巣より脱落したタラコ100gに表1に示す組成の
混合物を混練し、冷凍庫中−15℃で凍結し、24時間
保存後、室温にて解凍した。
各試料の状態を表2に示す。
以上の結果より明らかなように、本発明の製造法によ
り、非常にスムーズでのびのある魚卵のペースト状食品
が得られる。
(発明の効果) 本発明は以上述べたように構成されているのでゲル化ボ
ディー形成を必要とする食品が簡単に製造できる。ま
た、高塩濃度、低温において粘稠性や乳化安定性を必要
とする食品も簡単に製造できる。さらに、食品原料を本
発明によって加工食品とすることにより、外観、食感を
改善し、高付加価値のものができる。
また、本発明の多糖類は、従来使用されている天然多糖
類やそれを原料とする化学的合成品に比して、供給や価
格の変動が少なく、安価である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】グルコース、マンノースおよびマンニュロ
    ン酸で構成され、そのモル比がグルコース:マンノー
    ス:マンニュロン酸=1:0.4〜0.7:4〜17で
    アセチル化度約0〜1.0でアセチル化されており、
    3,5−ジニトロサリチル酸法による分子量が10
    10の多糖類を添加することを特徴とする食品の製造
    方法。
JP60099761A 1985-05-10 1985-05-10 食品の製造方法 Expired - Lifetime JPH0638738B2 (ja)

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JPS61257145A JPS61257145A (ja) 1986-11-14
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NL1016018C2 (nl) * 2000-08-25 2002-03-01 Ruitenberg Czn N V Werkwijze voor het bereiden van een eetbaar omhuld voedingsmiddel.

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