JP2796808B2 - アイスクリームの製造方法 - Google Patents
アイスクリームの製造方法Info
- Publication number
- JP2796808B2 JP2796808B2 JP63177865A JP17786588A JP2796808B2 JP 2796808 B2 JP2796808 B2 JP 2796808B2 JP 63177865 A JP63177865 A JP 63177865A JP 17786588 A JP17786588 A JP 17786588A JP 2796808 B2 JP2796808 B2 JP 2796808B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ice cream
- present
- polysaccharide
- cream manufacturing
- stabilizer
- Prior art date
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- Confectionery (AREA)
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はアイスクリームの製造方法に関する。
（従来の技術） 従来、アイスクリームの安定剤としては、グアーガ
ム，ローカストビーンガム，ペクチン，カラギーナン等
の多糖類が一種又は二種以上混合され使用されている。
ム，ローカストビーンガム，ペクチン，カラギーナン等
の多糖類が一種又は二種以上混合され使用されている。
（発明の解決しようとする問題点） 上記安定剤はいずれも天然物であるため、収穫量の変
動が大きく、価格の変動が激しい。また、高価である。
動が大きく、価格の変動が激しい。また、高価である。
（問題点を解決するための手段） 本発明者らは、上記問題点を解決すべく種々研究の結
果、アゾトバクター・ビネランジーIFO12018の生産する
多糖類（以下、本発明の多糖類と称す）がアイスクリー
ムの安定剤として、適していることを発見し、本発明を
完成した。
果、アゾトバクター・ビネランジーIFO12018の生産する
多糖類（以下、本発明の多糖類と称す）がアイスクリー
ムの安定剤として、適していることを発見し、本発明を
完成した。
本発明の多糖類は、例えば、次のような方法によって
製造することができる。
製造することができる。
アゾトバクター・ビネランジーIFO12018（財団法人醗
酵研究所（大阪市淀川区）より入手）を一般に使用され
ている炭素源（例えば、グルコース、澱粉分解物、ショ
糖等）のほか、無機塩類（リン酸１カリ、リン酸２カ
リ、塩化ナトリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウ
ム、酢酸ナトリウム等）微量金属（モリブデン酸ナトリ
ウム、硫酸第１鉄等）を水道水に加えてなる培地に接種
し、常法により好気的条件で窒素または窒素を含むガス
を通気しながら、培養することによって多糖類を蓄積す
る培養終了後、培養液中の菌体等の固形分は、使用目的
に不都合な場合には、遠心分離、ろ過等の操作により培
養液より除去し、蓄積された多糖類は、硫酸等を培養液
に添加し、酸性とし、沈澱させ、メタノール、エタノー
ル、イソプロピルアルコール等の水溶性溶媒中でカセイ
ソーダ等で中和し、乾燥させる。
酵研究所（大阪市淀川区）より入手）を一般に使用され
ている炭素源（例えば、グルコース、澱粉分解物、ショ
糖等）のほか、無機塩類（リン酸１カリ、リン酸２カ
リ、塩化ナトリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウ
ム、酢酸ナトリウム等）微量金属（モリブデン酸ナトリ
ウム、硫酸第１鉄等）を水道水に加えてなる培地に接種
し、常法により好気的条件で窒素または窒素を含むガス
を通気しながら、培養することによって多糖類を蓄積す
る培養終了後、培養液中の菌体等の固形分は、使用目的
に不都合な場合には、遠心分離、ろ過等の操作により培
養液より除去し、蓄積された多糖類は、硫酸等を培養液
に添加し、酸性とし、沈澱させ、メタノール、エタノー
ル、イソプロピルアルコール等の水溶性溶媒中でカセイ
ソーダ等で中和し、乾燥させる。
本発明の多糖類の性質は、以下のようである。
グルコース、マンノースおよびマンニュロン酸で構成
され、そのモル比がグルコース：マンノース：マンニュ
ロン酸＝1:0.4〜0.7:4〜17でアセチル化度約０〜1.0で
アセチル化されており、3,5−ジニトロサリチル酸法に
よる分子量が103〜105である。
され、そのモル比がグルコース：マンノース：マンニュ
ロン酸＝1:0.4〜0.7:4〜17でアセチル化度約０〜1.0で
アセチル化されており、3,5−ジニトロサリチル酸法に
よる分子量が103〜105である。
本発明の多糖類を単独で、又は他の多糖類と混合し、
安定剤として使用し、常法によりアイスクリームを製造
できる。
安定剤として使用し、常法によりアイスクリームを製造
できる。
（作用） 本発明の多糖類は、増粘効果を有し、アイスクリーム
中の気泡を安定化し、口あたりを改善し、オーバーラン
（元の原料ミックスが空気吹き込みにより製品になって
出てきたときにどれだけ容積が増加したかの増加率）を
向上する。
中の気泡を安定化し、口あたりを改善し、オーバーラン
（元の原料ミックスが空気吹き込みにより製品になって
出てきたときにどれだけ容積が増加したかの増加率）を
向上する。
（実施例） 実施例 砂糖10％（重量、以下おなじ）、脱脂粉乳10％、乳脂
肪15％，水胎4.5％、ステアリン酸モノグリセライド0.2
％、本発明の多糖類0.2％及び水60.1％を混合し、75
℃、５分間加熱・殺菌後ホモゲナイザー（第１段バルブ
圧150kg/cm2,第２段バルブ圧50kg/cm2）を通し、これを
直ちに品温５℃まで冷却し、一夜エージング後バッチ式
フリーザーでフリージングした。口あたりの良好なアイ
スクリームが製造できた。比較として、安定剤を無添加
で、同様の処理をおこなったものと、ローカストビーン
ガム：グアーガム：カラギーナン＝7:7:5の安定剤を0.2
％添加し、同様の処理を行なったもののオーバーランを
測定した。結果を表１に示す。
肪15％，水胎4.5％、ステアリン酸モノグリセライド0.2
％、本発明の多糖類0.2％及び水60.1％を混合し、75
℃、５分間加熱・殺菌後ホモゲナイザー（第１段バルブ
圧150kg/cm2,第２段バルブ圧50kg/cm2）を通し、これを
直ちに品温５℃まで冷却し、一夜エージング後バッチ式
フリーザーでフリージングした。口あたりの良好なアイ
スクリームが製造できた。比較として、安定剤を無添加
で、同様の処理をおこなったものと、ローカストビーン
ガム：グアーガム：カラギーナン＝7:7:5の安定剤を0.2
％添加し、同様の処理を行なったもののオーバーランを
測定した。結果を表１に示す。
この結果より、明らかなように本発明の多糖類は安定
剤としてすぐれている。
剤としてすぐれている。
（効果） 本発明は、上記のように構成されているので、アイス
クリーム中の気泡が安定化され、口あたりが改善され
る。また、本発明の多糖類は、供給が安定しており、安
価であり、製造コストが低減できる。
クリーム中の気泡が安定化され、口あたりが改善され
る。また、本発明の多糖類は、供給が安定しており、安
価であり、製造コストが低減できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 家郷 尚幸 大阪府大阪市淀川区三津屋北３丁目３番 29号 日澱化學株式会社内 審査官 吉住 和之 (56)参考文献 特開 昭61−257145（ＪＰ，Ａ) 特開 昭60−105460（ＪＰ，Ａ) 特開 昭55−102360（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) A23G 9/00,9/02,9/04
Claims (1)
- 【請求項１】安定剤として、アゾトバクター・ビネラン
ジー（Azotobacter・vinelandii）IFO12018の生産する
多糖類を使用することを特徴とするアイスクリームの製
造方法
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63177865A JP2796808B2 (ja) | 1988-07-16 | 1988-07-16 | アイスクリームの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63177865A JP2796808B2 (ja) | 1988-07-16 | 1988-07-16 | アイスクリームの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0227949A JPH0227949A (ja) | 1990-01-30 |
| JP2796808B2 true JP2796808B2 (ja) | 1998-09-10 |
Family
ID=16038426
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63177865A Expired - Lifetime JP2796808B2 (ja) | 1988-07-16 | 1988-07-16 | アイスクリームの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2796808B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6113248A (en) * | 1997-10-20 | 2000-09-05 | The Standard Products Company | Automated system for manufacturing an LED light strip having an integrally formed connector |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS55102360A (en) * | 1979-01-30 | 1980-08-05 | Fujio Ono | Stabilizer for ice and ice containing the same |
| JPS60105460A (ja) * | 1983-11-14 | 1985-06-10 | Nakano Vinegar Co Ltd | 食品用増粘・乳化剤 |
| JPH0638738B2 (ja) * | 1985-05-10 | 1994-05-25 | 日澱化學株式会社 | 食品の製造方法 |
-
1988
- 1988-07-16 JP JP63177865A patent/JP2796808B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0227949A (ja) | 1990-01-30 |
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