JPH0638028A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH0638028A
JPH0638028A JP19363292A JP19363292A JPH0638028A JP H0638028 A JPH0638028 A JP H0638028A JP 19363292 A JP19363292 A JP 19363292A JP 19363292 A JP19363292 A JP 19363292A JP H0638028 A JPH0638028 A JP H0638028A
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JP
Japan
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image
scanning speed
reduction
circuit
line
Prior art date
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Application number
JP19363292A
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English (en)
Inventor
Sadaki Sato
貞樹 佐藤
Kazuhiro Tazaki
一広 田崎
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
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Publication of JPH0638028A publication Critical patent/JPH0638028A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 走査速度を所定範囲内に抑えながら、画質を
劣化させることなくかつ簡単に、副走査方向の多段階の
縮小を行う。 【構成】 画像読取装置は、原稿フィード用モータ5
と、モータ5を制御するモータ制御部6と、原稿を読み
取るイメージセンサ308と、イメージセンサ308の
出力画像データを処理する画像処理部214と、モータ
制御部6および画像処理部214を制御するシステム制
御部7と、システム制御部7に接続されたコントロール
パネル213とを備えている。システム制御部7はモー
タ制御部6を制御して走査速度を変えることによって副
走査方向の縮小倍率を変化させるが、縮小倍率が所定値
未満になったら走査速度を本来の速度の半分にすると共
に画像処理部214においてライン数を半分にする画像
処理を行わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原稿を光学的に走査し
て画像情報を得る画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル複写機、ファクシミリ装置等
の画像入出力システムでは、その入力手段として、原稿
を光走査して画素単位に走査、サンプリングして1ライ
ンごとに光電変換して読み取る電荷結合素子(以下、C
CDと記す。)等の光電変換素子を用い、画像情報を得
る画像読取装置が良く知られている。
【0003】この画像読取装置において、副走査方向の
縮小を行う方法としては、例えば特開昭63−2288
79号公報に示されるように原稿の走査速度を変える方
法が知られている。この方法は光電変換素子の駆動周期
を変えずに走査速度を変え、副走査方向のライン単位の
サンプリングを粗密にする方法である。この方法では、
拡大時には走査速度を倍率に反比例して遅くし、ライン
単位で原稿面を密に読み取り、縮小時には走査速度を倍
率に反比例して速くし、ライン単位で原稿面を粗に読み
取ることにより縮拡大を実現する。
【0004】また、副走査方向の縮小を行う方法として
は他に、例えば特開平2−75268号公報に示される
ようにラインを間引く方法が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】原稿の走査速度を変え
て副走査方向の縮小を行う方法の場合、倍率が小さくな
るほど走査速度は速くなる。しかしながら、近年では読
み取り速度向上が望まれており、100%時における走
査速度が速くなってきている。そのため、縮小時には、
走査速度もそれに従って速くなるので、原稿搬送型の読
取装置では原稿の破損を起こしやすくなり、また、原稿
のエッジ部でオペレータがけがをしかねないという問題
点がある。また、原稿送りモータの精度が低下し、画像
が劣化するという問題点もある。
【0006】また、ラインを間引いて副走査方向の縮小
を行う方法の場合、画質の劣化を防止するためには、前
記特開平2−75268号公報に示されるように副走査
方向の複雑な駆動が必要になったり、補間等の複雑な画
像処理が必要になるという問題点がある。
【0007】そこで本発明の目的は、走査速度を所定範
囲内に抑えながら、画質を劣化させることなくかつ簡単
に、副走査方向の多段階の縮小を実現できるようにした
画像読取装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の画
像読取装置は、図1の概念図に示すように、原稿をライ
ン単位で読み取ると共に副走査方向の走査を行って原稿
の画像情報を得る読取手段1と、この読取手段1におけ
る副走査方向の走査速度を制御する走査速度制御手段2
と、読取手段1によって得られる画像情報に対して、ラ
イン数を減少させる画像処理を行うライン数減少手段3
と、走査速度制御手段2による走査速度の制御とライン
数減少手段3による画像処理とを用いて、画像情報の副
走査方向の多段階の縮小を行う縮小制御手段4とを備え
たものである。
【0009】この画像読取装置では、走査速度制御手段
2による走査速度の制御とライン数減少手段3による画
像処理の双方を用いて、縮小制御手段4によって多段階
の縮小を行う。走査速度の制御のみによる場合には、縮
小倍率が小さくなるにつれて走査速度が単調に増加する
が、本発明によれば、縮小倍率がある程度小さくなった
ら、ライン数を減少させる画像処理を併用することによ
り、この画像処理を行わない場合に比べて走査速度を小
さくすることができる。
【0010】請求項2記載の画像読取装置は、請求項1
記載の発明において、縮小制御手段が、第1の縮小倍率
の範囲内では、ライン数減少手段によってライン数を減
少させる画像処理を行うことなく縮小倍率に応じて走査
速度を変えることによって縮小を行い、第1の縮小倍率
の範囲内の倍率よりも小さい倍率の第2の縮小倍率の範
囲内では、ライン数減少手段によってライン数を減少さ
せる画像処理を行いかつ縮小倍率に応じて走査速度を変
えることによって縮小を行うものである。
【0011】請求項3記載の画像読取装置は、請求項2
記載の発明において、縮小制御手段が、ライン数を減少
させる画像処理を行わないとした場合に各縮小倍率の縮
小を実現するための走査速度としての仮想走査速度を想
定し、第1の縮小倍率の範囲内では仮想走査速度を実際
の走査速度とし、第2の縮小倍率の範囲内では仮想走査
速度に対してライン数減少手段によってラインを減少さ
せる割合を掛けた値を実際の走査速度とするものであ
る。
【0012】請求項4記載の画像読取装置は、請求項1
記載の発明において、ライン数減少手段が、画像情報を
ライン単位で周期的に間引く手段を含むものである。
【0013】請求項5記載の画像読取装置は、請求項1
記載の発明において、ライン数減少手段が、複数ライン
の画像情報の論理和を求める手段を含むものである。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図2ないし図12は本発明の一実施例に係
るものである。本実施例は、本発明の画像読取装置をデ
ィジタル複写機に適用した例である。
【0015】図2は本実施例の概略の構成を示すブロッ
ク図である。この図に示すように、本実施例のディジタ
ル複写機は、原稿を搬送するための原稿フィード用モー
タ5と、このモータ5を制御するモータ制御部6と、原
稿を読み取るイメージセンサ308と、このイメージセ
ンサ308の出力画像データを処理する画像処理部21
4と、モータ制御部6および画像処理部214を制御す
るシステム制御部7と、このシステム制御部7に接続さ
れたコントロールパネル213とを備えている。イメー
ジセンサ308は原稿をライン単位で読み取り、画像情
報をライン単位で出力する。画像処理部214は、イメ
ージセンサ308からの画像情報に対して、ライン数を
減少させる画像処理を行う機能を有している。そして、
システム制御部7は、モータ制御部6と画像処理部21
4とを制御して画像情報の副走査方向の縮小を行わせる
ようになっている。
【0016】次に、本実施例のディジタル複写機につい
て詳しく説明する。このディジタル複写機は、フルカラ
ーイメージセンサで原稿を読み取り、種々の画像処理、
画像編集を行った画像データを蓄えるページメモリを搭
載したイメージスキャナ部と、このイメージスキャナ部
で蓄えられた画像データを2色でプリントするプリント
部とで構成されている。イメージスキャナ部には、コピ
ー枚数や種々の画像処理・編集機能等をユーザが指定す
るためのコントロールパネルが設けられており、このコ
ントロールパネルによる指定によって所望のコピーを得
ることができるようになっている。
【0017】図3はイメージスキャナ部の構成を示すブ
ロック図である。イメージスキャナ部220は、CCD
を用いたイメージセンサ308を有し、このイメージセ
ンサ308はCCDドライブ回路200上に取り付けら
れている。CCDドライブ回路200の後段には順に、
アナログ回路201、ビデオ(1)回路202、ビデオ
(2)回路203、カラー回路204、ディジタルフィ
ルタ回路(以下、DF回路と記す。)206および中間
調処理回路(以下、HTP回路と記す。)207が設け
られている。また、カラー回路204には領域認識回路
(以下、AR回路と記す。)205が接続され、HTP
回路207には編集回路(以下、EDIT回路と記
す。)208が接続されている。また、ビデオ(1)回
路202〜HTP回路207、AR回路205およびE
DIT回路208とこれらを制御する中央処理装置(以
下、CPUと記す。)(1)回路209とは、システム
バスの規格の一つであるVMEバス16によって互いに
接続されている。また、回路202〜208を画像処理
部214とする。また、イメージスキャナ部220は原
稿フィード用モータ5と、このモータを制御するモータ
制御部6とを備え、モータ制御部6はVMEバス16に
接続されている。
【0018】HTP回路207の後段にはデータ処理回
路210が接続されている。このデータ処理回路210
にはCPU(2)回路211およびページメモリ回路2
12が接続されている。また、CPU(2)回路211
にはコントロールパネル213が接続されている。デー
タ処理回路210は画像データ215をプリント部22
1に出力すると共に、プリント部221からの制御信号
238を入力するようになっている。また、CPU
(2)回路211は制御データ線120を介してCPU
(1)回路209と接続されていると共に、制御データ
線237を介してプリント部236の制御部に接続され
ている。
【0019】なお、図3におけるCPU(1)回路20
9が図2におけるシステム制御部7に対応する。
【0020】図4はプリント部の構成を示すブロック図
である。プリント部221は、イメージスキャナ部22
0からの画像データ215を入力するデータ分離部23
1と、このデータ分離部231の後段に設けられた第1
色画像データメモリ232および第2色画像データメモ
リ234と、第1色画像データメモリ232の後段に設
けられた第1色レーザ駆動部233と、第2色画像デー
タメモリ234の後段に設けられた第2色レーザ駆動部
235と、以上の各部を制御する制御部236とを備え
ている。制御部236は制御データ線237を介してイ
メージスキャナ部220のCPU(2)回路211に接
続されていると共に、制御信号238をイメージスキャ
ナ部220のデータ処理回路210へ送るようになって
いる。
【0021】図5はイメージスキャナ部の断面の一部を
示す説明図である。イメージスキャナ部は、原稿搬送路
を形成する上下2枚のガイド板300a、300bと、
上側のガイド板300aの上方に設けられた複数の原稿
フィードローラ302、303と、下側のガイド板30
0bの下方に設けられ原稿フィードローラ302、30
3と共に原稿310をニップする複数のローラ304、
305とを備えている。また、原稿搬送路の途中の下側
にはプラテンガラス316が設けられ、このプラテンガ
ラス316上にプラテンローラ311が設けられてい
る。また、プラテンガラス316の下側には光源306
と、イメージセンサ308と、光源306によって照明
された原稿310の像をイメージセンサ308上に結像
する収束性ロッドレンズアレー309とが設けられてい
る。また、原稿挿入部には原稿310を検出するフィー
ドインセンサ301が設けられている。
【0022】図6はCPU(1)回路209のブロック
図である。CPU(1)回路209は、CPU111、
タイマ112、リード・オンリ・メモリ(以下、ROM
と記す。)113、ランダム・アクセス・メモリ(以
下、RAMと記す。)114、VMEバスインタフェー
ス(以下、VMEバスI/Fと記す。)115、出力制
御部116、入力制御部117およびシリアル通信部1
18を備え、これらはバスによって互いに接続されてい
る。VMEバスI/F115はVMEバス16に接続さ
れ、シリアル通信部118は制御データ線120に接続
されている。このCPU(1)回路209は、RAM1
14をワークエリアとして、ROM113に格納された
プログラムを実行することによって、画像処理部214
内の各回路およびモータ制御部6の制御およびCPU
(2)回路211との通信を行うようになっている。
【0023】イメージスキャナ部220では、まず図3
において、ユーザが所望のコピー枚数や拡大縮小等の各
種の画像処理・編集情報をコントロールパネル213か
ら指定すると、CPU(2)回路211上のCPUが制
御データ線120を通してCPU(1)回路209上の
CPU111に対して、コントロールパネル213で選
択されている各種の画像処理・編集情報を送る。また、
CPU(2)回路211上のCPUは、コントロールパ
ネル213によって選択されている用紙サイズ等の情報
を制御データ線237を通してプリント部221の制御
部236へ送る。
【0024】図6において、制御データ線120を通し
て送られてきた各種の画像処理・編集情報は、シリアル
通信部118を介してCPU(1)回路209に取り込
まれ、CPU111によって解読される。CPU111
は画像処理・編集情報に対応した各種のパラメータ(制
御データ)をVMEバスI/F115、VMEバス16
を通して画像処理部214やモータ制御部6に送り、設
定する。
【0025】次に、図5において、イメージスキャナ部
220に原稿310を挿入すると、フィードインセンサ
301がオンし、これを図6のCPU(1)回路209
の入力制御部117を通してCPU111が検知し、モ
ータ制御部6を介して原稿フィード用モータ5を駆動
し、原稿310が原稿フィードローラ302、303で
搬送される。搬送された原稿310がプラテンローラ3
11に達すると、光源306によって照射され原稿31
0で反射した光307がイメージセンサ308に入射
し、CCDドライブ回路200によって駆動されるイメ
ージセンサ308によって原稿像が読み取られ、CCD
ビデオ信号9がアナログ回路201によって順次処理さ
れていく。
【0026】アナログ回路201では、CCDドライブ
回路200からのCCDビデオ信号9から有効な画像信
号が抽出され、自動利得制御、イメージセンサ308の
暗電流による出力変化の除去、自動オフセット制御が行
われ、アナログ−ディジタル変換された画像データがビ
デオ(1)回路202に送られる。
【0027】ビデオ(1)回路202では、アナログ回
路201からの画像データに対して、赤、緑、青(以
下、R、G、Bと記す。)のデータがシリアルに並んだ
データ列をR、G、Bごとの画素データ列に直す処理
や、暗シェーディング補正等が行われる。なお、暗シェ
ーディング補正とは、黒色基準面を読み取った画像デー
タを各画素ごとにメモリに記憶しておき、実際に原稿を
読み取ったときの各画素の画像データから各画素ごとに
記憶していた黒色基準面読取データを減算する処理であ
る。
【0028】ビデオ(2)回路203では、ビデオ
(1)回路202からの画像データに対して、明シェー
ディング補正や、R、G、Bの読み取り位置が同一仮想
点となるような補正を行うRGB位置ずれ補正等が行わ
れる。なお、明シェーディング補正とは、白色基準面を
読み取った画像データを各画素ごとにメモリに記憶して
おき、実際に原稿を読み取ったときの各画素の画像デー
タを、記憶していた各画素ごとの白色基準面読取データ
で正規化(除算)する処理である。また、本実施例で
は、このビデオ(2)回路203内に、ライン数を減少
させる画像処理を行う機能が含まれている。
【0029】カラー回路204では、原稿上の画像の色
を判断する処理や、色編集や、濃度補正等が行われる。
色編集とは、原稿上のどの色を何色でプリントするかの
指定や、消去する色の指定等を行うものである。
【0030】AR回路205は、カラー回路204で判
断された画像の色の情報を基に、マーカーペンを用いて
原稿上に書かれたマーカーに囲まれた領域を検出し、こ
の領域の情報をカラー回路204に送る。そして、カラ
ー回路204はAR回路205で検出された領域ごとに
前述のような色の指定ができるようになっている。
【0031】DF回路206では、カラー回路204か
らの出力に対して、原稿の地肌部を白くする処理や、デ
ィジタルフィルタによる選択されている画像モードに応
じたエッジ強調やスムージング処理等が行われる。
【0032】HTP回路207では、縮拡大処理や、濃
度調整や、画像データを面積階調をとったN値化データ
に変換する中間調処理が行われ、このN値化されたデー
タ97がデータ処理回路210に出力される。
【0033】EDIT回路208では、原稿上にマーカ
ーで書かれた点やコントロールパネル213から指定さ
れた点によって指定される矩形領域を認識する処理や、
ミラー編集、ネガポジ編集、濃度調整、あみかけ編集等
の編集処理が行われる。
【0034】図3において、データ処理回路210はH
TP回路207から送られてきた画像データをページメ
モリ回路212に送り、このページメモリ回路212内
のページメモリに記憶する。このようにして原稿を全て
読み終えたら、CPU(1)回路209のCPU111
は、制御データ線120を通してCPU(2)回路21
1のCPUに情報を送る。すると、CPU(2)回路2
11のCPUは、制御データ線237を通してプリント
部221の制御部236に用紙の搬送とページメモリ内
に画像データが記憶されていることを連絡する。
【0035】図4において、プリント部221の制御部
236は所定の用紙を搬送すると共に、制御信号238
によってデータ処理回路210からページメモリ内の画
像データ215を所定のタイミングで読み出す。読み出
された画像データ215はデータ分離部231に送られ
る。データ分離部231は、出力色を指定するサブカラ
ーフラグによって濃度データを振り分ける機能を持って
おり、例えばサブカラーフラグが“0”のときは濃度デ
ータを第1色画像データメモリ232に送り、第2色画
像データメモリ234には白データを送り、サブカラー
フラグが“1”のときは濃度データを第2色画像データ
メモリ234に送り、第1色画像データメモリ232に
は白データを送る。プリント部221はゼログラフィ技
術を用いてプリントするものであり、チャージコロトロ
ン、現像器等は第1色用と第2色用の2つを持ってお
り、感光体(ドラム)上の2色画像を用紙に同時に転写
し、定着を行うものである。そして、露光用の半導体レ
ーザは、第1色用と第2色用をそれぞれ設け、これを画
像データを基に駆動制御するのが、第1色レーザ駆動部
233および第2色レーザ駆動部235である。
【0036】次に、図7を参照して本実施例における副
走査方向の縮小の原理について説明する。なお、(a)
においてxは主走査方向、yは副走査方向を示す。い
ま、縮小倍率100%(等倍)において、(a)に示す
ように原稿を走査すると(b)に示すようにプリントさ
れるものとする。そして、縮小時には、走査速度を縮小
倍率に反比例して速くする。すると、(c)に示すよう
に、縮小倍率100%のときよりもサンプリングされる
ラインとラインの間隔が広くなる。このように走査して
得られた画像データを、縮小倍率100%時と同様に処
理すると、(d)に示すように副走査方向に縮小されて
プリントされる。
【0037】図8は本実施例における縮小倍率と走査速
度の関係を示す説明図である。この図において符号14
0は、ライン数を減少させる画像処理を行わないとした
場合に各縮小倍率の縮小を実現するための走査速度とし
て想定された仮想走査速度である。この仮想走査速度1
40は縮小倍率が小さくなるに従って速くなる。従来
は、全ての縮小倍率について仮想走査速度140を走査
速度として副走査方向の縮小を行っていたため、縮小倍
率が小さくなると原稿搬送速度が速すぎて原稿破損、オ
ペレータのけが等の発生のおそれがあった。
【0038】そこで本実施例では、図8において実線で
示すように、100%からある縮小倍率例えば50%ま
での範囲では走査速度を仮想走査速度140と一致さ
せ、50%未満の範囲では走査速度を仮想走査速度14
0の半分にする。これだけでは、サンプリングされるラ
インの密度が2倍になってしまう。そこで、図7(e)
に示すように、イメージセンサ308で読み取った画像
データのライン数を半分にする画像処理を併せて行う。
なお、(e)において実線で示すラインが有効なライン
で、破線で示すラインが除かれるラインである。ライン
数を半分にする画像処理としては、ラインを間引く処理
や、2ラインごとの論理和を求める処理がある。このよ
うに、ある縮小倍率未満において、走査速度を仮想走査
速度140の半分にすると共に、ライン数を半分にする
画像処理を行うことにより、図8に示すように走査速度
が速くなりすぎることを防止できる。走査速度を仮想走
査速度140よりも遅くする割合およびライン数を減少
させる割合は共に1/2に限らないが、相互に依存し、
仮想走査速度140に対してラインを減少させる割合を
掛けた値が実際の走査速度となる。
【0039】本実施例において、図2のコントロールパ
ネル213から50%未満の縮小倍率が設定されると、
システム制御部7は、モータ制御部6へ走査速度を仮想
走査速度140の半分にするような制御データを送ると
共に、画像処理部214へライン数を半分にする処理を
指示する制御データを送る。これにより、原稿フィード
用モータ5によって、仮想走査速度140の半分の走査
速度となるように原稿が搬送され、イメージセンサ30
8によって得られた画像データに対しては、画像処理部
214にてライン数を半分にする処理を行われて、コン
トロールパネル213から設定された縮小倍率の副走査
方向の縮小が実現される。
【0040】なお、副走査方向の拡大は走査速度を倍率
に反比例して遅くすることによって実現される。また、
主走査方向の拡大縮小はHTP回路207内で行われ
る。
【0041】図9はラインを間引く処理を行う回路の一
例を示すブロック図である。この回路は、システム制御
部7(CPU(1)回路209)からのデータ間引きの
ための制御データ155を保持するレジスタ151と、
このレジスタ151からの制御データを一方の入力とす
るオアゲート152と、このオアゲート152の出力を
入力とし、ラインデータ出力制御信号(以下、ラインシ
ンクという。)LSをクロック入力とするD−フリップ
フロップ(以下、FFと記す。)153と、このFF1
53の出力QとラインシンクLSの論理和をとり、処理
後のラインシンクLSOUTとして出力するアンドゲー
ト154とを備えている。FF153の否定出力はオア
ゲート152の他方の入力になっている。データ間引き
のための制御データは、通常のモードのとき“H(ハ
イ)”、間引きモードのとき“L(ロー)”となる。ま
た、ラインシンクLSは、ラインごとの画像データの処
理タイミングを示す信号である。
【0042】次に、図10を参照して図9の回路の動作
について説明する。図10は間引きモード時における図
9の回路の動作を示すタイミングチャートである。通常
のモードのときは制御データ155が“H”であり、F
F153の出力Qは常に“H”となり、ラインシンクL
Sはアンドゲート154をそのまま通過してLSOUT
となる。一方、間引きモードのときは制御データ155
が“L”であり、FF153の出力Qは1ラインごとに
“H”と“L”が切り換わる。従って、図10(a)に
示すラインシンクLSはアンドゲート154において1
ラインおきに間引きされ、LSOUTは(b)に示すよ
うになる。このLSOUTに同期して処理を行う後段の
回路では、(c)に示すような入力データに対して、
(d)に示すような1ラインおきに間引きされたデータ
が出力される。
【0043】図11は2ラインの論理和を求める処理を
行う回路の一例を示すブロック図である。この回路は、
画像データ171を順次入力し一時保持するラッチ16
1と、このラッチ161からの画像データを1ライン分
記憶するファーストイン・ファーストアウトメモリ(以
下、FIFOと記す。)162と、このFIFO162
の出力画像データを順次入力し一時保持するラッチ16
3と、ラッチ161、163の出力の論理和をとる加算
器164と、この加算器164の出力データを順次入力
し一時保持するラッチ163と、ラッチ161、165
の各出力のうちの一方を選択して出力するセレクタ16
5と、システム制御部7(CPU(1)回路209)か
らの制御信号173を保持するレジスタ167と、制御
信号173に応じてラインシンクLSの間引き処理を行
い、LSOUTを出力するラインシンク処理回路168
とを備えている。レジスタ167の出力はセレクタ16
6の制御信号になっている。また、ラインシンク処理回
路168は、図9の回路と同様のものである。なお、F
IFOはRAMであっても良い。
【0044】次に、図12を参照して図11の回路の動
作について説明する。図12は図10の回路の動作を示
すタイミングチャートである。図12(a)に示すライ
ンシンクLSに同期して入力される(d)に示す画像デ
ータ171は、ラインシンクLSに同期した(b)に示
す書き込み信号によって、FIFO162に1ライン分
記憶される。そして、次のラインの画像データが入力さ
れるタイミングで、(c)に示す読み出し信号によっ
て、(e)に示すようにFIFO162からデータが読
み出され、加算器164において次のラインの画像デー
タとの論理和が求められる。通常のモードのときは制御
データ173が“H”であり、セレクタ166はラッチ
161の出力を選択して出力する。すなわち入力画像デ
ータ171がそのまま出力画像データ172となる。一
方、論理和モードのときは制御データ173が“L”で
あり、セレクタ166はラッチ165の出力を選択して
出力する。すなわち、(f)に示すような2ラインの論
理和データが出力画像データ172となる。なお、
(f)においてOR1〜OR4はそれぞれ、1ライン目
と2ライン目の論理和データ、2ライン目と3ライン目
の論理和データ、3ライン目と4ライン目の論理和デー
タ、4ライン目と5ライン目の論理和データを示す。
【0045】しかし、これでは不要な論理和処理したラ
インデータ(OR2、OR4、…)が出力されるので、
これを除去するためにラインシンク処理回路168でラ
インシンクLSを1ラインおきに間引きして、(g)に
示すLSOUTとして後段の回路に出力する。このLS
OUTに同期して処理を行う後段の回路では、1ライン
おきにラインデータを処理する。
【0046】以上説明したように本実施例によれば、縮
小倍率が所定値未満になったら、走査速度を仮想走査速
度の半分にすると共に、ライン数を半分にする画像処理
を行うようにしたので、走査速度を所定範囲内に抑える
ことができ、原稿破損、オペレータのけが等の発生を防
止できると共に、原稿フィード用モータの精度の低下に
よる画像の劣化を防止することができる。
【0047】なお、上記実施例では縮小倍率50%のと
ころで走査速度の切り換えとライン数を半分にする画像
処理の切り換えを行っているが、実際にはこの切り換え
を行う縮小倍率は50%以外のところ、例えば47%で
行うのが望ましい。それは、縮小倍率50%付近はユー
ザが頻繁に使用するところであり、49%と50%で極
端に原稿搬送速度が変化するとユーザに不信感を与えか
ねないからである。
【0048】なお、上記実施例では縮小倍率が所定値未
満になったら走査速度を仮想走査速度の1/2にした
が、走査速度を仮想走査速度に対してどの程度遅くする
かは、1/2に限らず、原稿破損の可能性やオペレータ
の操作上の安全を考慮して決定されるものである。ま
た、走査速度を切り換える縮小倍率は50%未満や47
%未満に限らない。また、間引きする周期は2ラインに
1ラインとは限らず、論理和をとるライン数も2ライン
に限らず、常に、変化した副走査方向の走査速度に依存
するものである。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように請求項1ないし5記
載の発明によれば、走査速度の制御とライン数を減少さ
せる画像処理の双方を用いて、副走査方向の多段階の縮
小を行うようにしたので、走査速度を所定範囲内に抑え
ながら、画質を劣化させることなくかつ簡単に、副走査
方向の多段階の縮小を実現できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の構成を示す概念図である。
【図2】 本発明の一実施例の概略の構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】 一実施例のディジタル複写機のイメージスキ
ャナ部の構成を示すブロック図である。
【図4】 一実施例のディジタル複写機のプリント部の
構成を示すブロック図である。
【図5】 図3のイメージスキャナ部の断面の一部を示
す説明図である。
【図6】 図3のCPU(1)回路のブロック図であ
る。
【図7】 一実施例における副走査方向の縮小の原理を
説明するための説明図である。
【図8】 一実施例における縮小倍率と走査速度の関係
を示す説明図である。
【図9】 一実施例においてラインを間引く処理を行う
回路の一例を示すブロック図である。
【図10】 図9の回路の動作を示すタイミングチャー
トである。
【図11】 一実施例において2ラインの論理和を求め
る処理を行う回路の一例を示すブロック図である。
【図12】 図11の回路の動作を示すタイミングチャ
ートである。
【符号の説明】
5…原稿フィード用モータ、6…モータ制御部、7…シ
ステム制御部、213…コントロールパネル、214…
画像処理部、308…イメージセンサ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿をライン単位で読み取ると共に副走
    査方向の走査を行って原稿の画像情報を得る読取手段
    と、 この読取手段における副走査方向の走査速度を制御する
    走査速度制御手段と、 前記読取手段によって得られる画像情報に対して、ライ
    ン数を減少させる画像処理を行うライン数減少手段と、 前記走査速度制御手段による走査速度の制御と前記ライ
    ン数減少手段による画像処理とを用いて、画像情報の副
    走査方向の多段階の縮小を行う縮小制御手段とを具備す
    ることを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記縮小制御手段は、第1の縮小倍率の
    範囲内では、ライン数減少手段によってライン数を減少
    させる画像処理を行うことなく縮小倍率に応じて走査速
    度を変えることによって縮小を行い、前記第1の縮小倍
    率の範囲内の倍率よりも小さい倍率の第2の縮小倍率の
    範囲内では、ライン数減少手段によってライン数を減少
    させる画像処理を行いかつ縮小倍率に応じて走査速度を
    変えることによって縮小を行うことを特徴とする請求項
    1記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記縮小制御手段は、ライン数を減少さ
    せる画像処理を行わないとした場合に各縮小倍率の縮小
    を実現するための走査速度としての仮想走査速度を想定
    し、第1の縮小倍率の範囲内では前記仮想走査速度を実
    際の走査速度とし、第2の縮小倍率の範囲内では前記仮
    想走査速度に対してライン数減少手段によってラインを
    減少させる割合を掛けた値を実際の走査速度とすること
    を特徴とする請求項2記載の画像読取装置。
  4. 【請求項4】 前記ライン数減少手段は、画像情報をラ
    イン単位で周期的に間引く手段を含むことを特徴とする
    請求項1記載の画像読取装置。
  5. 【請求項5】 前記ライン数減少手段は、複数ラインの
    画像情報の論理和を求める手段を含むことを特徴とする
    請求項1記載の画像読取装置。
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