JPH0637979A - 画像読取り装置 - Google Patents

画像読取り装置

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Publication number
JPH0637979A
JPH0637979A JP4192350A JP19235092A JPH0637979A JP H0637979 A JPH0637979 A JP H0637979A JP 4192350 A JP4192350 A JP 4192350A JP 19235092 A JP19235092 A JP 19235092A JP H0637979 A JPH0637979 A JP H0637979A
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JP
Japan
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white reference
reference member
foreign matter
data
image sensor
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Application number
JP4192350A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Ogamichi
隆司 小河路
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
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Publication of JPH0637979A publication Critical patent/JPH0637979A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、画像読取り装置に関し、光源とコン
タクトガラスの間で原稿読取り位置近傍に白基準部材を
配置することにより、読取りデータの適切な歪み補正を
可能にする画像読取り装置を提供することを目的とす
る。 【構成】原稿1の読取りに先立ち走査される第1白基準
部材11と、第1白基準部材11を走査したときのイメージ
センサ7の出力信号を白基準データとして保持し、イメ
ージセンサ7による原稿読取り時には上記白基準データ
に基づいて原稿1の読取りデータを補正する補正手段と
しての画像処理部9およびラインバッファ10とを設け
る。第1白基準部材11は、光源2とコンタクトガラス3
の間で、原稿読取り位置L近傍に配置されている。この
結果、読取りデータを補正する根拠となる歪みデータ
(本例では第2白基準部材4の白基準データ)を適切に
補間することが可能になり、読取りデータの歪み補正を
正確にすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像読取り装置に関
し、ファクシミリ装置等に用いられる画像読取り装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の画像読取り装置としては、例えば
特開昭61−201559号公報記載のものが知られて
いる。このものは、装置各部の汚れや故障等を装置が自
動的に診断、表示するものである。また、汚れを診断、
表示するだけでなく、原稿の読取りデータを補正するよ
うにした画像読取り装置も提案されており、例えば図6
に示されるようなものがある。
【0003】図6において、コンタクトガラス33上の原
稿31は光源32により照射され、その反射光はミラー35に
より所定光路長分折返された後レンズ36でCCD等の一
次元イメージセンサ37に結像させる。図6の紙面に垂直
な方向が主走査方向、図6の左右方向が副走査方向であ
り、主、副両走査により2次元の画像読取り処理を行っ
ている。このような画像読取り装置においては、光源32
の照度偏差、イメージセンサ37の感度ばらつき、レンズ
36の収差等によって、均一濃度原稿を読取った場合で
も、イメージセンサ37から得られる出力レベルはばらつ
きをもったものになる。このばらつきを補正するため
に、通常は原稿読取りに先立って基準白部材34から白基
準データを読取り、これを歪みデータとして記憶する。
原稿読取り時には、この歪みデータに基づいて所定の補
正処理を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の画像読取り装置にあっては、白基準部材34の
照射面やコンタクトガラス33の原稿載置面上にゴミや汚
れ等の異物が付着していた場合、白基準部材34を走査し
て得られる白基準データには図7(a)に示されるよう
に異物によるレベル低下部分が発生するが、原稿読取り
時には、異物は搬送される原稿31により遮られ、あるい
は、原稿31の搬送により光路上から除去されるため、原
稿読取りデータは異物による影響は実際には受けないこ
とになる。したがって、白基準データに基づいて原稿読
取りデータを補正すると、図7(b)の補正後の白原稿
走査波形に示すように、白基準データのレベル低下部分
に相当する箇所を過補正することになり、画像に白抜け
等が発生するといった問題があった。また、歪み補正後
の出力のピーク値に基づいて画像処理を行う場合には、
ピークレベルが過上昇して地肌が発生するといった問題
点もある。
【0005】そこで、本発明は、光源とコンタクトガラ
スの間で原稿読取り位置近傍に白基準部材を配置するこ
とにより、読取りデータの適切な歪み補正を可能にする
画像読取り装置を提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記課題を解決するため、原稿を載置し原稿の読取り面
に接触するコンタクトガラスと、該コンタクトガラスを
通して所定の読取り位置上の原稿の読取り面を照射する
光源と、原稿の読取り面からの反射光を受光して原稿の
読取りデータとしての信号を出力するイメージセンサ
と、前記光源からの反射光を反射してイメージセンサに
入射させることができるように配置され、原稿の読取り
に先立ち走査される第1白基準部材と、該第1白基準部
材を走査したときのイメージセンサの出力信号を白基準
データとして保持し、イメージセンサによる原稿読取り
時には前記白基準データに基づいて原稿の読取りデータ
を補正する補正手段と、を備えた画像読取り装置におい
て、前記第1白基準部材が、光源とコンタクトガラスの
間で、前記原稿読取り位置近傍に配置されたことを特徴
としている。
【0007】請求項2記載の発明は、上記課題を解決す
るため、請求項1の構成に加え、前記第1白基準部材を
走査して得られる白基準データから、第1白基準部材走
査時の光源からイメージセンサまでの光路中の異物の有
無を検出する異物検出手段と、該異物検出手段により光
路中に異物が検出されたとき、異物の付着発生を警告す
る警告手段と、を設けたことを特徴としている。
【0008】請求項3記載の発明は、上記課題を解決す
るため、請求項2の構成に加え、前記コンタクトガラス
および原稿を挟んで前記読取り位置近傍で第1白基準部
材に対向するように、かつ、光源からの反射光を反射し
てイメージセンサに入射させることができるように配置
され、原稿の読取りに先立ち走査されるとともに、イメ
ージセンサに白基準データを供給する第2白基準部材
と、前記第1白基準部材および第2白基準部材を走査し
て得られる白基準データに基づいて、異物の付着位置を
検出する付着位置検出手段を設けたことを特徴としてい
る。
【0009】請求項4記載の発明は、上記課題を解決す
るため、請求項3の構成に加え、前記異物検出手段が第
2白基準部材の白基準データのみから異物を検出したと
き、該白基準データ中の異物によってレベル低下した部
分を該低下した部分の周辺画素データのレベルに基づい
て補間する補間手段を設け、前記補正手段が、補間手段
によって補間された第2白基準部材の白基準データから
原稿の読取りデータを補正し、前記警告手段が、コンタ
クトガラスおよび第2白基準部材に異物が付着している
旨を警告することを特徴としている。
【0010】請求項5記載の発明は、上記課題を解決す
るため、請求項3の構成に加え、前記異物検出手段が第
1白基準部材の白基準データから異物を検出したとき、
前記補正手段が、第2白基準部材の走査により得られた
ままの白基準データから原稿の読取りデータを補正し、
前記警告手段が、コンタクトガラスからイメージセンサ
までの光路中に配置された各種光学部品に異物が付着し
ている旨を警告することを特徴としている。
【0011】請求項6記載の発明は、上記課題を解決す
るため、請求項3の構成に加え、前記イメージセンサに
より読取られた原稿の読取りデータをファクシミリ送信
する送信手段と、異物検出手段により光路中の異物が検
出されたとき、付着位置検出手段の検出結果に基づき、
異物の検出位置を表示または印字する検出位置出力手段
と、異物の検出位置の印字指令を入力する異物検出印字
指令入力手段と、を設け、該異物検出印字指令入力手段
に印字指令が入力されたときのみ、検出位置出力手段に
よる印字動作が実行されることを特徴としている。
【0012】請求項7記載の発明は、上記課題を解決す
るため、請求項3の構成に加え、前記イメージセンサに
より読取られた原稿の読取りデータをファクシミリ送信
する送信手段と、送信動作時に、異物検出手段により光
路中の異物が検出された場合、送信する読取りデータを
印字記録する記録手段と、記録手段の動作指令を入力す
る読取りデータ印字指令入力手段と、を設け、該データ
印字指令入力手段に動作指令が入力されたときのみ、記
録手段による印字記録動作が実行されることを特徴とし
ている。
【0013】請求項8記載の発明は、上記課題を解決す
るため、請求項3の構成に加え、前記第1白基準部材の
反射率が第2白基準部材の反射率よりも低く、かつ第1
白基準部材および第2白基準部材の反射率の比が各白基
準部材走査時の光源からイメージセンサまでの光路長の
比の2乗に比例することを特徴としている。請求項9記
載の発明は、上記課題を解決するため、請求項3の構成
に加え、前記イメージセンサの出力のピーク値を参照し
て、該イメージセンサの出力を量子化する量子化手段を
設けたことを特徴としている。
【0014】請求項10記載の発明は、上記課題を解決
するため、請求項3の構成に加え、前記第1白基準部材
を移動する移動手段を設け、第1白基準部材を走査する
とき、移動手段が第1白基準部材を光路中に移動させる
ことを特徴としている。請求項11記載の発明は、上記
課題を解決するため、請求項3の構成に加え、前記コン
タクトガラスとイメージセンサの間の光路中に配置され
たミラーと、ミラーを回動させる回動手段と、を設け、
第1白基準部材の走査時には、回動手段がミラーを回動
させ、光源からの光を第1白基準部材で反射させてイメ
ージセンサに入射させることを特徴としている。
【0015】
【作用】請求項1記載の発明では、光源とコンタクトガ
ラスの間で原稿読取り位置近傍に第1白基準部材を配置
しているので、適切な歪みデータを採取することが可能
になる。請求項2記載の発明では、請求項1の作用に加
え、コンタクトガラスからイメージセンサまでの光路中
の異物が検出され、また、異物付着の発生をユーザに知
らせることが可能になる。
【0016】請求項3記載の発明では、請求項2の作用
に加え、異物の付着位置を検出することが可能になり、
付着位置に応じた適切な処理の実行が可能になる。請求
項4記載の発明では、請求項3の作用に加え、第2白基
準部材の白基準データのみから異物が検出されたときの
み、第2白基準部材の白基準データが補間されてこの補
間データから原稿の読取りデータが補正される。したが
って、適切な歪みデータにより読取りデータが補正され
る。
【0017】請求項5記載の発明では、請求項3の作用
に加え、第1白基準部材の白基準データから異物が検出
されたとき、第2白基準部材の走査により得られたまま
の白基準データから読取りデータが補正され、適切な歪
みデータにより読取りデータが補正される。請求項6記
載の発明では、請求項3の作用に加え、異物の検出位置
が表示または印字出力され、メンテナンス性が向上す
る。
【0018】請求項7記載の発明では、請求項3の作用
に加え、異物検出手段により光路中の異物が検出された
場合、送信する読取りデータが印字記録される。したが
って、送信時に異物が検出された際に、送信原稿が出力
されてユーザに確認を促すことが可能になる。請求項8
記載の発明では、請求項3の作用に加え、各白基準部材
走査時のイメージセンサに到達する光の光量がほぼ一致
する。
【0019】請求項9記載の発明では、請求項3の作用
に加え、イメージセンサの出力のピーク値が参照され、
イメージセンサの出力が量子化される。したがって、各
白基準部材走査時のイメージセンサの入射光量が異なっ
ても同等の量子化出力が得られる。請求項10記載の発
明では、請求項3の作用に加え、第1白基準部材を走査
するときには、第1白基準部材が光路中に移動して、第
1白基準部材が走査される。
【0020】請求項11記載の発明では、請求項3の作
用に加え、第1白基準部材を走査するときには、ミラー
の回動により光路位置が変更されて、第1白基準部材が
走査される。
【0021】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。図
1〜図4は本発明に係る画像読取り装置の一実施例を示
す図であり、ファクシミリ装置の画像読取り系に適用し
た場合の例である。まず、構成を説明する。
【0022】図1において、本実施例における画像読取
り装置は、光源2、コンタクトガラス3、第2白基準部
材4、ミラー5、レンズ6、イメージセンサ7、A/D
変換器8、画像処理部9、ラインバッファ10、第1白基
準部材11、移動手段12、異物判定部13、システム制御部
14、操作表示部15、通信制御部16、印字記録部17から構
成される。コンタクトガラス3は、原稿1を載置し原稿
1の読取り面に接触するものであり、光源2は、コンタ
クトガラス3を通して読取り位置L上の原稿の読取り面
を照射する。イメージセンサ7は、原稿1の読取り面か
らの反射光を受光して原稿1の読取りデータとしての信
号を出力する。第1白基準部材11は、光源2からの反射
光を反射してイメージセンサ7に入射させることができ
るように配置され、原稿1の読取りに先立ち走査され
る。A/D変換器8は、イメージセンサ7からのアナロ
グ信号をディジタル信号に変換するものである。画像処
理部9は、A/D変換器8からのディジタル信号に基づ
いて各種画像処理を行い、ラインバッファ10は、後述す
る白基準データとしての歪みデータ、並びに、画像処理
に必要な各種データを記憶し、また複数ライン分のライ
ンバッファでもある。上記画像処理部9およびラインバ
ッファ10は、本願の補正手段を構成し、第1白基準部材
11を走査したときのイメージセンサ7の出力信号を白基
準データとして保持し、イメージセンサ7による原稿読
取り時には前記白基準データに基づいて原稿の読取りデ
ータを補正する。なお、後述するように第1白基準部材
11の白基準データは異物位置の検出に用いられるだけで
あり、第1白基準部材11の白基準データを歪みデータと
して画像読取りデータの歪み補正をするわけではない。
【0023】ここで、第1白基準部材11は、光源2とコ
ンタクトガラス3の間で、原稿読取り位置L近傍に配置
されている。異物判定部13は、白基準データ中に異物付
着によるレベル低下部分が有るか否かを検出し、その結
果をシステム制御部14に出力する。異物の判定は、例え
ば隣接画素間のレベル差を逐次演算し、レベル差が所定
値を越えた際に異物付着と判断する。したがって、異物
判定部13は、本願の異物検出手段を構成し、第1白基準
部材11を走査して得られる白基準データから、第1白基
準部材11走査時の光源2からイメージセンサ7までの光
路中の異物の有無を検出する。
【0024】操作表示部15は、キー操作入力部および液
晶ディスプレイ等から構成されるものであり、異物判定
部13により光路中に異物が検出されたときに異物の付着
発生を警告する警告手段を構成する。第2白基準部材4
は、コンタクトガラス3および原稿1を挟んで前記読取
り位置L近傍で第1白基準部材11に対向するように、か
つ、光源2からの反射光を反射してイメージセンサ7に
入射させることができるように配置され、原稿1の読取
りに先立ち走査されるとともに、イメージセンサ7に白
基準データを供給するものである。上記異物判定部13
は、本願の付着位置検出手段も兼用しており、第1白基
準部材11および第2白基準部材4を走査して得られる白
基準データに基づいて、異物の付着位置を検出するもの
である。
【0025】画像処理部9は、本願の補間手段も兼用し
ており、異物判定部13が第2白基準部材4の白基準デー
タのみから異物を検出したとき、該白基準データ中の異
物によってレベル低下した部分を該低下した部分の周辺
画素データのレベルに基づいて補間するものである。そ
して、画像処理部9は、補間された第2白基準部材4の
白基準データを歪みデータとして、この歪みデータから
原稿1の読取りデータを補正する。さらに、第2白基準
部材4の白基準データのみから異物が検出されたとき、
操作表示部15は、コンタクトガラス3および第2白基準
部材4(図1における上部光学系)に異物が付着してい
る旨を警告する。
【0026】一方、異物判定部13が第1白基準部材11の
白基準データから異物を検出したときには、画像処理部
9は、第2白基準部材4の走査により得られたそのまま
の白基準データから、すなわち、上述のような補間処理
を実行せずに、原稿1の読取りデータを補正する。ま
た、操作表示部15は、コンタクトガラス3からイメージ
センサ7までの光路中(図1における下部光学系)に配
置された各種光学部品、すなわち、本実施理例ではミラ
ー5やレンズ6に異物が付着している旨を警告する。
【0027】通信制御部16は、イメージセンサ7により
読取られた原稿の読取りデータをファクシミリ送信する
ために設けられたものであり、本願の送信手段を構成す
る。印字記録部17および上記操作表示部15は、本願の検
出位置出力手段を構成し、異物判定部13により光路中の
異物が検出されたとき、異物判定部13の検出結果に基づ
き、異物の検出位置を表示および印字出力するものであ
る。この印字をするか否かはユーザにより選択可能であ
り、ユーザが、本願の異物検出印字指令入力手段を兼用
する操作表示部15に、異物の検出位置の印字指令をキー
操作により入力したときのみ、印字記録部17による印字
動作が実行されるようになっている。
【0028】また、本願の記録手段をも兼用する印字記
録部17は、送信動作時に、異物判定部13により光路中の
異物が検出された場合、送信する読取りデータを印字記
録する。この印字記録動作も、ユーザが、本願の読取り
データ印字指令入力手段を兼用する操作表示部15に記録
手段の動作指令を入力したときのみ、印字記録部17によ
る記録動作が実行されるようになっている。
【0029】第1白基準部材11の反射率が第2白基準部
材4の反射率よりも低く、かつ第1白基準部材11および
第2白基準部材4の反射率の比は各白基準部材走査時の
光源2からイメージセンサ4までの光路長の比の2乗に
比例する。これは、イメージセンサ7の入射光量は光源
2からの光路距離の2乗に反比例するため、上記反射率
の比を光源2〜イメージセンサ7間の光路長の比の2乗
とすることにより、ほぼ同等の入射光量を得ることがで
きるからである。
【0030】A/D変換器8は、本願の量子化手段を構
成し、イメージセンサ7の出力のピーク値を参照して、
該イメージセンサの出力を量子化して、ディジタル化す
るものである。この結果、第1、第2白基準部材からの
入射光量が変化しても量子化レベルを同一にすることが
できる。移動手段12は、第1白基準部材11を移動するこ
とができ、第1白基準部材11を走査するときには、第1
白基準部材11を光路中、すなわち、図1の実線位置から
点線位置に移動させる。そして、走査終了後、第1白基
準部材11はまた元に位置に戻される。
【0031】次に、本実施例の作用を説明する。まず、
原稿1の読取りに先立ち、第1白基準部材11が移動手段
12により図1の点線位置に動かされて光路中に配置さ
れ、第1白基準部材11が走査されて第1白基準部材11の
白基準データが採取される。異物判定部13は、このデー
タ中に異物付着によるレベル低下部分の有無を検出し、
その結果をシステム制御部14に出力する。次いで、第1
白基準部材11が移動手段12により図1の実線位置に戻さ
れて光路中から外され、第2白基準部材4が走査されて
第2白基準部材の白基準データが採取される。異物判定
部13は、上述同様に異物検出結果をシステム制御部14に
出力する。異物判定部13の回路構成は、例えば図2のよ
うに示される。図2において、13aはラッチ、13bはマ
ルチプレクサ、13cはラッチ、13dはサブトレクタ、13
eはコンパレータである。この回路構成は、現画素レベ
ルをaN、前画素レベルをaN-1、出力画素レベルを
N、THを予め設定されたスレショルドとするとき、
N-1−aN>THの場合、aN’=aN-1とし、aN-1
N>THでない場合には、aN’=aNとするフローに
対応するものであり、異物判定部13は、本例のようにハ
ードウエアではなく、ソフトウエアで実現してもよい。
【0032】上記第1白基準部材11および第2白基準部
材4の2回の白基準データの採取における異物検出の代
表的態様としては、以下の3つがある。一つ目は、第1
白基準部材11と第2白基準部材4の白基準データの両方
から異物が検出された場合である。この場合、異物は、
ミラー5およびレンズ6等のコンタクトガラス3からイ
メージセンサ7までの間の光学部品に付着している。シ
ステム制御部14は、ユーザに対してミラー5あるいはレ
ンズ6に異物が付着している旨を走査表示部15の表示に
より警告する。また、ユーザは走査表示部15を操作する
ことにより、印字記録部17に印字させることもできる。
またこの場合には、歪みデータの補間は行わずに第2白
基準部材4の白基準データはそのまま歪みデータとして
ラインバッファ10に格納され、後で読取られる読取りデ
ータはこの第2白基準部材4の補間後の白基準データに
より補正される。
【0033】二つ目は、第2白基準部材4の白基準デー
タのみから異物が検出された場合である。この場合、異
物は、コンタクトガラス3あるいは第2白基準部材4に
付着している。システム制御部14は、ユーザに対してコ
ンタクトガラス4あるいは第2白基準部材4に異物が付
着している旨を、上述同様に警告する。そして、この場
合には、第2白基準部材の白基準データは隣接画素間で
補間された後、歪みデータとしてラインバッファ10に格
納され、後で読取られる読取りデータはこの第2白基準
部材4の補間後の白基準データにより補正される。例え
ば第2白基準部材4の白基準データが図3(a)に示さ
れるように異物によるレベル低下部分がある場合、この
白基準データは補間される。この結果、原稿読取り時
に、異物が搬送される原稿1により遮られ、あるいは、
原稿1の搬送により光路上から除去されても、補間され
た白基準データは異物の影響を受けない適切なものとな
るので、補間された白基準データにより補正された白原
稿走査波形は、図3(b)のように示され、図7(b)
に示されるような従来の過補正を防止することができ
る。
【0034】三つ目は、第1白基準部材11と第2白基準
部材4の白基準データの両方に異物が検出されない場合
である。この場合は、光学系に異物の付着はなく、第2
白基準部材4のデータが歪みデータとしてラインバッフ
ァ10に格納され、後で読取られる読取りデータはこの第
2白基準部材4の白基準データにより補正される。上述
した白基準データの補間手順は、例えば図4のように示
される。図4のS1でDSTUPPER(第2白基準部材に対
応)とDSTLOWER(第1白基準部材に対応)を0として初
期化し、S2〜S7で、各白基準部材を走査して異物があ
る場合には、対応するDSTUPPERおよびDSTLOWERを1とす
る。次いで、S8で、DSTLOWERが1であれば、S10に進
み、歪みデータは補間しない。S8で、DSTLOWERが0で
あって、S9でDSTUPPERが1である場合、S11で歪みデ
ータを補間し、S9でDSTUPPERが0の場合には、歪みデ
ータを補間しない。一方、S13で送信モードであれば、
14で送信する読取りデータをコピー出力してユーザに
確認させる。
【0035】上述の本実施例によれば、以下のような効
果を得ることができる。第1に、光源2とコンタクトガ
ラス3の間で原稿読取り位置L近傍に配置された第1白
基準部材11の白基準データに基づき、詳しくは、この白
基準データに応じて歪みデータを補間しているので、結
果的に読取りデータを正確に補正することができる。
【0036】第2に、異物検出手段としての異物判定部
13および操作表示部15を設けているので、コンタクトガ
ラス3からイメージセンサ7までの光路中の異物を確実
に検出することができ、また、異物付着の発生をユーザ
に知らせることができる。第3に、第2白基準部材4お
よび付着位置検出手段としての異物判定部13を設けてい
るので、異物の付着位置、すなわち、コンタクトガラス
3および第2白基準部材4(上部光学系)か、あるい
は、コンタクトガラス3からイメージンサ7までの間の
光路中の光学部品(下部光学系)かを検出することがで
き、付着位置に応じた適切な処理を行うことができる。
【0037】第4に、第2白基準部材4の白基準データ
のみから異物が検出されたときのみ、第2白基準部材4
の白基準データを補間してこの補間データから原稿1の
読取りデータを補正しているので、適切な歪みデータに
より読取りデータを補正することができ、異物の影響を
受けない良好な画像読取りを行うことができる。第5
に、第1白基準部材11の白基準データから異物が検出さ
れたとき、第2白基準部材4の走査により得られる白基
準データから直接原稿の読取りデータを補正しているの
で、上記第4同様に、適切な歪みデータにより読取りデ
ータを補正することができ、異物の影響の少ない良好な
画像読取りを行うことができる。
【0038】第6に、異物の検出位置を表示または印字
する検出位置出力手段を設けているので、メンテナンス
性を高めることができる。第7に、異物検出手段により
光路中の異物が検出された場合、送信する読取りデータ
を印字記録する記録手段を設けているので、送信時に異
物を検出した際に、送信原稿を出力してユーザに確認を
促すことができ、劣化した画像が送信されるのを防止す
ることができる。
【0039】第8に、第1白基準部材11の反射率が第2
白基準部材4の反射率よりも低く、かつ第1白基準部材
11および第2白基準部材4の反射率の比が各白基準部材
走査時の光源2からイメージセンサ7までの光路長の比
の2乗に比例するので、各白基準部材走査時のイメージ
センサ7に到達する光の光量をほぼ同等にすることがで
き、また、ほぼ同等のイメージセンサ7の出力レベルを
得ることができる。
【0040】第9に、イメージセンサ7の出力のピーク
値を参照して、イメージセンサ7の出力を量子化してい
るので、各白基準部材走査時のイメージセンサ7の入射
光量が異なっても同等の量子化出力を得ることができ
る。第10に、第1白基準部材11を走査するときには、
移動手段12が第1白基準部材11を光路中に移動させてい
るので、光路の位置変更を不要にすることができる。
【0041】なお、本実施例では、異物検出および歪み
データの補間をハードウエアで行っているが、システム
制御部4で白基準データをリード/ライトして行うこと
も可能である。図5は本発明に係る画像読取り装置の第
2実施例を示す図である。なお、図6において、図1に
示した前述の第1実施例と同一の構成部材には同じ符号
を付して、その説明は省略する。
【0042】回動手段22はミラー5を回動させるもので
ある。第1白基準部材21の走査時には、回動手段22がミ
ラー5を所定角度回動させ、光源2からの光を第1白基
準部材21で反射させてイメージセンサ7に入射させる。
本実施例では、ミラー5を回動させて第1白基準板21を
走査しているので、第1白基準部材21走査時の光路位置
は変化することにはなるが、ミラー5の僅かな回動だけ
ですむため、前述の実施例の効果に加え、装置の大型化
を防止することができる。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、光源とコンタクトガラ
スの間で原稿読取り位置近傍に白基準部材を配置してい
るので、読取りデータに影響を与える異物を確実に検出
することができ、適切な歪みデータに基づいて読取りデ
ータを補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像読取り装置の第1実施例を示
すその概略構成図である。
【図2】図1の異物判定部の回路図である。
【図3】図1の装置の作用説明図であり、(a)は白基
準部材の走査波形、(b)は補正後の白原稿走査波形を
示す。
【図4】図1の装置における歪みデータの補間手順を示
すフローチャートである。
【図5】本発明に係る画像読取り装置の第2実施例を示
すその概略構成図である。
【図6】従来の画像読取り装置の概略構成図である。
【図7】従来の画像読取り装置の作用説明図であり、
(a)は白基準部材の走査波形、(b)は補正後の白原
稿走査波形を示す。
【符号の説明】
1 原稿 2 光源 3 コンタクトガラス 4 第2白基準部材 5 ミラー 6 レンズ 7 イメージセンサ 8 A/D変換器(量子化手段) 9 画像処理部(補正手段、補間手段) 10 ラインバッファ(補正手段) 12 移動手段 13 異物判定部(異物検出手段、付着位置検出手段) 14 システム制御部 15 操作表示部(警告手段、検出位置出力手段、異物検
出印字指令入力手段、データ印字指令入力手段) 16 通信制御部(送信手段) 17 印字記録部(検出位置出力手段、記録手段) 21 第1白基準部材 22 回動手段

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿を載置し原稿の読取り面に接触するコ
    ンタクトガラスと、 該コンタクトガラスを通して所定の読取り位置上の原稿
    の読取り面を照射する光源と、 原稿の読取り面からの反射光を受光して原稿の読取りデ
    ータとしての信号を出力するイメージセンサと、 前記光源からの反射光を反射してイメージセンサに入射
    させることができるように配置され、原稿の読取りに先
    立ち走査される第1白基準部材と、 該第1白基準部材を走査したときのイメージセンサの出
    力信号を白基準データとして保持し、イメージセンサに
    よる原稿読取り時には前記白基準データに基づいて原稿
    の読取りデータを補正する補正手段と、を備えた画像読
    取り装置において、 前記第1白基準部材が、光源とコンタクトガラスの間
    で、前記原稿読取り位置近傍に配置されたことを特徴と
    する画像読取り装置。
  2. 【請求項2】前記第1白基準部材を走査して得られる白
    基準データから、第1白基準部材走査時の光源からイメ
    ージセンサまでの光路中の異物の有無を検出する異物検
    出手段と、 該異物検出手段により光路中に異物が検出されたとき、
    異物の付着発生を警告する警告手段と、を設けたことを
    特徴とする請求項1記載の画像読取り装置。
  3. 【請求項3】前記コンタクトガラスおよび原稿を挟んで
    前記読取り位置近傍で第1白基準部材に対向するよう
    に、かつ、光源からの反射光を反射してイメージセンサ
    に入射させることができるように配置され、原稿の読取
    りに先立ち走査されるとともに、イメージセンサに白基
    準データを供給する第2白基準部材と、 前記第1白基準部材および第2白基準部材を走査して得
    られる白基準データに基づいて、異物の付着位置を検出
    する付着位置検出手段を設けたことを特徴とする請求項
    2記載の画像読取り装置。
  4. 【請求項4】前記異物検出手段が第2白基準部材の白基
    準データのみから異物を検出したとき、該白基準データ
    中の異物によってレベル低下した部分を該低下した部分
    の周辺画素データのレベルに基づいて補間する補間手段
    を設け、 前記補正手段が、補間手段によって補間された第2白基
    準部材の白基準データから原稿の読取りデータを補正
    し、 前記警告手段が、コンタクトガラスおよび第2白基準部
    材に異物が付着している旨を警告することを特徴とする
    請求項3記載の画像読取り装置。
  5. 【請求項5】前記異物検出手段が第1白基準部材の白基
    準データから異物を検出したとき、 前記補正手段が、第2白基準部材の走査により得られた
    ままの白基準データから原稿の読取りデータを補正し、 前記警告手段が、コンタクトガラスからイメージセンサ
    までの光路中に配置された各種光学部品に異物が付着し
    ている旨を警告することを特徴とする請求項3記載の画
    像読取り装置。
  6. 【請求項6】前記イメージセンサにより読取られた原稿
    の読取りデータをファクシミリ送信する送信手段と、 異物検出手段により光路中の異物が検出されたとき、付
    着位置検出手段の検出結果に基づき、異物の検出位置を
    表示または印字する検出位置出力手段と、 異物の検出位置の印字指令を入力する異物検出印字指令
    入力手段と、を設け、 該異物検出印字指令入力手段に印字指令が入力されたと
    きのみ、検出位置出力手段による印字動作が実行される
    ことを特徴とする請求項3記載の画像読取り装置。
  7. 【請求項7】前記イメージセンサにより読取られた原稿
    の読取りデータをファクシミリ送信する送信手段と、 送信動作時に、異物検出手段により光路中の異物が検出
    された場合、送信する読取りデータを印字記録する記録
    手段と、 記録手段の動作指令を入力する読取りデータ印字指令入
    力手段と、を設け、 該データ印字指令入力手段に動作指令が入力されたとき
    のみ、記録手段による印字記録動作が実行されることを
    特徴とする請求項3記載の画像読取り装置。
  8. 【請求項8】前記第1白基準部材の反射率が第2白基準
    部材の反射率よりも低く、かつ第1白基準部材および第
    2白基準部材の反射率の比が各白基準部材走査時の光源
    からイメージセンサまでの光路長の比の2乗に比例する
    ことを特徴とする請求項3記載の画像読取り装置。
  9. 【請求項9】前記イメージセンサの出力のピーク値を参
    照して、該イメージセンサの出力を量子化する量子化手
    段を設けたことを特徴とする請求項3記載の画像読取り
    装置。
  10. 【請求項10】前記第1白基準部材を移動する移動手段
    を設け、 第1白基準部材を走査するとき、移動手段が第1白基準
    部材を光路中に移動させることを特徴とする請求項3記
    載の画像読取り装置。
  11. 【請求項11】前記コンタクトガラスとイメージセンサ
    の間の光路中に配置されたミラーと、 ミラーを回動させる回動手段と、を設け、 第1白基準部材の走査時には、回動手段がミラーを回動
    させ、光源からの光を第1白基準部材で反射させてイメ
    ージセンサに入射させることを特徴とする請求項3記載
    の画像読取り装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10357245B4 (de) * 2003-04-18 2008-07-17 Hewlett-Packard Development Co., L.P., Houston Optischer Bildscanner mit beweglichem Kalibrierungsziel
JP2010177745A (ja) * 2009-01-27 2010-08-12 Ricoh Co Ltd 画像読取装置及びそのゴミ付着判定方法
JP2010177746A (ja) * 2009-01-27 2010-08-12 Ricoh Co Ltd 画像読取装置及びそのゴミ付着判定方法
JP2011155535A (ja) * 2010-01-28 2011-08-11 Sharp Corp 画像読取り装置、及びその画像読取り装置を備える画像形成装置

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