JP2004186733A - 画像読取装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】この発明は、原稿の画像をラインセンサを用いて読取るものにおいて、機体差なく、正確にごみや汚れを検知できる。
【解決手段】この発明は、ごみや汚れの無い状態での白基準板からの反射光に対するA/D変換出力としてのラインセンサの各素子に対応する基準データ(階調値)と原稿を読取る前に白基準板からの反射光に対するA/D変換出力としてのラインセンサの各素子に対応するデータ(階調値)とを各素子ごとに比較し、画像品質に関わる一定階調差以上であれば読み取り動作を停止するようにしたものである。
【選択図】 図2
【解決手段】この発明は、ごみや汚れの無い状態での白基準板からの反射光に対するA/D変換出力としてのラインセンサの各素子に対応する基準データ(階調値)と原稿を読取る前に白基準板からの反射光に対するA/D変換出力としてのラインセンサの各素子に対応するデータ(階調値)とを各素子ごとに比較し、画像品質に関わる一定階調差以上であれば読み取り動作を停止するようにしたものである。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、原稿の画像をラインセンサを用いて読取る画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、CCDラインセンサを使用したスキャナ(画像読取装置)では、読取りを行う際に使用している光学系にゴミや汚れが付着すると読み取った画像に大きな影響を与えてしまう。このため、定期的に清掃を行い実際に読取った画像を画面表示あるいはプリントアウトして、目視で判断し、その都度ごみや汚れの影響を調べていた。
【0003】
これまでは、読み取ったイメージ画像を見て人的に目視検査を行ってきたが、どうしても人間が行う作業には限界が有り光学系に付いたごみや汚れ等で発生する画像品質の低下を検査するための微妙な判断に時間や手間が掛かってしまい機器の信頼性に問題が生じる場合があった。また、点検時には問題が無くても機器を使用している状態でごみや汚れが光学系に付着した場合は読み取った画像に影響を与えてしまい鮮明な画像を得ることが出来なくなってしまう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、原稿の画像をラインセンサを用いて読取るものにおいて、機体差なく、正確にごみや汚れを検知できる画像読取装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、原稿の画像を読取る画像読取装置において、原稿に対して副走査方向に相対的に移動することにより原稿をライン単位に読取り走査する走査手段と、この走査手段により読取り走査される1ラインごとの画素単位の反射光量を電気信号に変換するラインセンサと、上記ラインセンサによる画素ごとの電気信号を補正するための白基準板を上記走査手段により読取り走査することにより、上記ラインセンサから得られる1ライン分の画素単位の電気信号を基準データとしてあらかじめ記憶している記憶手段と、上記原稿に対する読取り走査を行う際に、上記白基準板を上記走査手段により読取り走査することにより、上記ラインセンサから得られる1ライン分の画素単位の電気信号を出力する出力手段と、この出力手段により出力された1ライン分の画素単位の電気信号と上記記憶手段にあらかじめ記憶されている基準データとを比較することにより、上記走査手段、上記ラインセンサ等におけるごみや汚れを判断する判断手段とから構成される。
【0006】
この発明は、原稿の画像を読取る画像読取装置において、原稿に対して副走査方向に相対的に移動することにより原稿をライン単位に読取り走査する走査手段と、この走査手段により読取り走査される1ラインごとの画素単位の反射光量を電気信号に変換するラインセンサと、上記ラインセンサによる画素ごとの電気信号を補正するための白基準板を上記走査手段により読取り走査することにより、上記ラインセンサから得られる1ライン分の画素単位の電気信号を基準データとしてあらかじめ記憶している第1の記憶手段と、上記原稿に対する読取り走査を行う際に、上記白基準板を上記走査手段により読取り走査することにより、上記ラインセンサから得られる1ライン分の画素単位の電気信号を出力する出力手段と、この出力手段により出力される1ライン分の画素単位の電気信号と上記第1の記憶手段にあらかじめ記憶されている基準データとを比較することにより、上記走査手段、上記ラインセンサ等におけるごみや汚れを判断する判断手段と、この判断手段により、上記走査手段、上記ラインセンサ等におけるごみや汚れを判断しなかった際に、上記出力手段により出力される1ライン分の画素単位の電気信号をシェーディング補正データとして記憶する第2の記憶手段と、上記走査手段により原稿を読取り走査することにより、上記ラインセンサから得られる1ライン分の画素単位の電気信号を上記第2の記憶手段に記憶されているシェーディング補正データにより補正する補正手段とから構成される。
【0007】
この発明は、原稿の画像を読取る画像読取装置において、原稿に対して副走査方向に相対的に移動することにより原稿をライン単位に読取り走査する走査手段と、この走査手段により読取り走査される1ラインごとの画素単位の反射光量を電気信号に変換するラインセンサと、このラインセンサからの電気信号を複数階調の階調データに変換する変換手段と、上記ラインセンサによる画素ごとの電気信号を補正するための白基準板を上記走査手段により読取り走査することにより、上記ラインセンサから得られる1ライン分の画素単位の電気信号を上記変換手段により変換した階調データを基準データとしてあらかじめ記憶している記憶手段と、上記原稿に対する読取り走査を行う際に、上記白基準板を上記走査手段により読取り走査することにより、上記ラインセンサから得られる1ライン分の画素単位の電気信号を上記変換手段により変換した階調データを出力する出力手段と、この出力手段により出力された1ライン分の画素単位の階調データと上記記憶手段にあらかじめ記憶されている基準データとしての1ライン分の画素単位の階調データとを比較することにより、1画素ごとの階調差が所定値以上の画素があった際に、上記走査手段、上記ラインセンサ等におけるごみや汚れを判断する判断手段ととから構成される。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照してこの発明の実施形態の画像読取装置を説明する。
図1は、この発明の画像読取装置としてのスキャナ部1の概略構成を示す図である。
このスキャナ部1は、読取光学系を内蔵する本体2と、この本体2上に搭載されるシートフィーダ型の自動供給装置3とにより構成されている。
【0009】
上記本体2の上面部には、透明なガラス4が設けられ、このガラス4の左端下部には、シェーディング補正用の基準値読取用としての白基準板(シェーディング補正板)5が設けられている。白基準板5の右側のガラス4面上が、原稿読取りに伴う原稿照射位置4aとなっている。
【0010】
上記本体2内には、露光ランプ6、ミラー7を搭載しているキャリッジ8が移動可能(原稿の搬送方向)に設けられている。このキャリッジ8の移動により、露光ランプ6による照射位置が、原稿照射位置4aと、白基準板5の読取位置の2点間を移動するようになっており、原稿読取前に、白基準板5の読取位置に位置(移動)し、白基準板5に対する読取照射後、原稿照射位置4aに位置(移動)するようになっている。原稿読取時、露光ランプ6による照射位置が原稿照射位置4aに固定されている。
【0011】
原稿読取りの際の上記露光ランプ6の位置は、図1の実線の位置であり、白基準板5の読取りの際の上記露光ランプ6の位置は、図1の破線の位置である。 上記露光ランプ6による照射位置が、原稿照射位置4aの際に、露光ランプ6により原稿照射位置4aに対して主走査方向(露光ランプ6の長さ方向)への原稿読取り部分としてある幅をもった光を放射させることにより、原稿を露光するようになっている。
【0012】
また、上記本体2内には、ミラー9、CCDラインセンサ10が設けられている。上記ミラー9は、上記本体2に固定されている。これにより、上記露光ランプ6による白基準板5あるいは原稿照射位置4aからの反射光が、ミラー7、9および結像レンズ15を介してCCDラインセンサ10に導かれるようになっている。上記CCDラインセンサ10は、入射した反射光を光電変換し、反射光に対応する電気信号を出力するものである。また、このCCDラインセンサ10から出力される電気信号は、信号処理部11に供給される。この信号処理部11は、増幅、A/D変換、シェーディング補正、ごみや汚れの判断等の処理を行うものであり、この処理がなされた画像データあるいはごみや汚れの判断結果は、たとえば図示しないPC(パソコン)やプリンタ等の外部機器へ出力されるようになっている。
【0013】
上記自動供給装置3は、複数の原稿が載置される原稿載置台12と、この原稿載置台12上の原稿を1枚ずつ(副走査方向に)取込搬送して原稿照射位置4aを介して搬送する搬送ローラ等の搬送系13と、この搬送系13により搬送され原稿照射位置4aを通過後の原稿が排出されるトレイ14により構成されている。
【0014】
上記信号処理部11は、CCDラインセンサ10から供給されるアナログ信号を増幅するアンプ27、このアンプ27により増幅されたアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路28とから構成されている。A/D変換回路28の出力は、RAM22、EEPROM50に供給されるようになっている。
【0015】
図2は、上記スキャナ部1の制御系を示すものである。
すなわち、スキャナ部1は、全体を制御するCPU20、制御プログラム等が記憶されているROM21、各種データを記憶するRAM22、電源が遮断されても記憶内容が保持されるEEPROM50、露光ランプ6を点灯制御するレギュレータ23、CCDラインセンサ10を駆動するCCDドライバ24、キャリッジ8の移動用のモータ(図示しない)を駆動するモータドライバ25、搬送系13を回転するモータ(図示しない)を駆動するモータドライバ26、および上記信号処理部11とから構成されている。上記EEPROM50には、出荷時等に設定されるCCDラインセンサ10の1ライン分の各素子に対応する基準データを記憶するテーブル51が設けられている。
【0016】
上記テーブル51には、たとえば、CCDラインセンサ10の各画素ごとの階調値が記憶されている。この階調値は、出荷時等に露光ランプ6、ミラー7、9、結像レンズ、CCDラインセンサ10の各部にごみや汚れがない状態で、露光ランプ6からの光を白基準板5に照射することにより、CCDラインセンサ10の各素子からアンプ27、A/D変換回路28を介して供給される反射光量に対応するデジタル値であり、図3に示すように、例えば256階調で黒(0)に対する階調値から白(256)に対する階調値となっている。
【0017】
横軸の画素はCCDラインセンサ10の素子数を表し、縦軸の階調はA/D変換回路28によりA/D変換されるダイナミックレンジを示す。
上記CPU20は、出荷前の組み立て時等において、露光ランプ6、ミラー7、9、結像レンズ15、CCDラインセンサ10の各部にごみや汚れがない状態(何ら画像に影響を与えない条件)で、露光ランプ6からの光を白基準板5に照射することにより、CCDラインセンサ10の各素子からアンプ27、A/D変換回路28を介して供給される反射光量に対応するデジタル値を基準データとして生成し、テーブル51に登録する処理を行うものである。
【0018】
上記CPU20は、電源投入時、あるいは原稿読取り時、露光ランプ6からの光を白基準板5に照射することにより、CCDラインセンサ10の各素子からアンプ27、A/D変換回路28を介して供給される反射光量に対応するデジタル値と、ものである。これにより、常に品質の高い画像を得ることが可能になり機器としての信頼性を上げることが可能になる。この判断結果を図示しない表示部で案内表示したり、あるいは上記PC(パソコン)やプリンタ等の外部機器へ出力するようにしても良い。
【0019】
また、上記CPU20は、上記全ての素子に対する比較結果が所定値以内(画像品質に関わる一定の階調差以内)の場合に、読み取り動作を許可する。
上記CPU20は、原稿の読取前に、露光ランプ6による経時変化、中心部と端部の明るさの違いなどに起因するCCDラインセンサ10からの電気信号のずれに対応するシェーディング補正値を生成し、RAM22に登録する処理を行うものである。
【0020】
上記CPU20は、原稿の読取時、CCDラインセンサ10の各素子からアンプ27、A/D変換回路28を介して供給される反射光量に対応するデジタル値と、RAM22に登録されている各素子に対応するシェーディング補正値によりシェーディング補正を行って、読み取り結果として出力するものである。
【0021】
まず、基準データの設定処理を、図4に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
すなわち、出荷時にこのスキャナ部1に接続されるパソコンにより、基準データの設定モードが選択され、上記CPU20に基準データの設定コマンドが供給される。この際、露光ランプ6、ミラー7、9、結像レンズ15、CCDラインセンサ10の各部(光学系)にごみや汚れがない状態(何ら画像に影響を与えない条件)に設定されている(ST1)。
【0022】
すると、CPU20は基準データの設定コマンドを判断し、キャリッジ8つまり露光ランプ6を白基準板5の読取位置に移動し(ST2)、露光ランプ6を点灯する(ST3)。
これにより、白基準板5からの反射光がCCDラインセンサ10に導かれ、CCDラインセンサ10の各素子からの電気信号がアンプ27、A/D変換回路28を介して出力され、このA/D変換回路28からの出力データに基づくCCDラインセンサ10の1ライン分の各素子に対応する基準データがEEPROM50のテーブル51に記憶される(ST4)。すなわち、図3に示すように、CCDラインセンサ10の各画素(素子)ごとの階調値が記憶される。
【0023】
次に、電源投入時における、光学系の汚れ判別処理を、図5に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
すなわち、電源の投入に基づいて、CPU20はキャリッジ8つまり露光ランプ6を白基準板5の読取位置に移動し(ST11)、露光ランプ6を点灯する(ST12)。
【0024】
これにより、白基準板5からの反射光がCCDラインセンサ10に導かれ、CCDラインセンサ10の各素子からの電気信号がアンプ27、A/D変換回路28を介して出力され、このA/D変換回路28からの出力データに基づくCCDラインセンサ10の1ライン分の各素子に対応するデータをRAM22に記憶する(ST13)。たとえば、図6に示すように、CCDラインセンサ10の各画素(素子)ごとの階調値が記憶される。
【0025】
CPU20は、RAM22に記憶したCCDラインセンサ10の各素子に対応する階調値と、テーブル51に登録されている基準データとしての1ライン分の各素子ごとの階調値とを比較し(ST14)、階調差が所定値以上(画像品質に関わる一定の階調差以上)の場合に(ST15)、対応する素子に対応する露光ランプ6、ミラー7、9、結像レンズ、CCDラインセンサ10の部分にごみや汚れが発生していると判断し、読み取り動作を中止するなどの制御を行う(ST16)。
【0026】
たとえば、図3と図6の例の場合には、5画素目の階調値が所定値以上となっており、5画素目の光学系にごみや汚れが有ると判断する。
また、上記CPU20は、上記全ての素子に対する比較結果が所定値以内(画像品質に関わる一定の階調差以内)の場合に、読み取り動作を許可する。この際、A/D変換回路28からの出力データに基づいてシェーディング補正値の算出処理に移行する。
【0027】
上記のように光学系のごみや汚れを判断した際に、その旨を図示しない表示部で表示したり、プリンタによりプリントアウトしたり、CCDラインセンサ10等を清掃機構により清掃するようにしても良い。
【0028】
上記したように、画像を読み取る方法として、読み取り面に読み取り対象物が移動しながら読み取る方法と、読み取り対象物が静止した状態で光学系の方を移動させながら読み取る方法がある。どちらかの読み取り方式であっても読み取る前に光学系のゴミや汚れが無いか検査するため、前に保存した基準データを収集した時と同様に白基準板を読み取り面へセットしRAM22へデータを保存する。この保存されたデータを光学系にゴミや汚れの無い状態で収集したEEPROM50の基準データとCPU20を使用し各画素単位で階調差を比較する事でごみや汚れによる影響があるかを検査し画像品質に関わる一定の階調差以内であれば読み取り動作を行い、画像品質に関わる一定階調差以上であれば読み取り動作を中止するなどの制御を行うことで常に品質の高い画像を得ることが可能になり機器としての信頼性を上げることが可能である。
【0029】
すなわち、基準データと読取り走査時のデータとの同位置画素のデータを比較する事で階調の差がごみや汚れが生じた時に大きくなる事から、この階調差を持つ画素数が障害となるごみや汚れの有無や大きさを検知することが可能である。
また、各機体には、照明やCCDラインセンサ及び、回路特性により生じる機体差が有るため、固定の基準データを持つのではなく、各機体固有の基準データを持つことでより正確な検査が可能である。
【0030】
また、読み取った画像を目視で確認することがなくなり画像データの信頼性がアップし、ごみや汚れ等による画質低下も無くなり何より障害となるごみや汚れを検知でき、システム的信頼性が飛躍的に向上する。
【0031】
また、基準データが画像処理を行う前のA/D変換を行った生の画像、つまり演算して変換された様なデータでは無いため、正確なデータとして使用でき障害となるゴミや汚れの量的な物も検知できる。(画像処理を行うと障害物データが演算によって変わってしまい判別し難くなる)
また、カラーのCCDラインセンサも白黒のCCDラインセンサと同様の検査方法が使用でき、簡単な方法で障害物(ごみや汚れ)を検知できる。
【0032】
なお、上記実施例では、シートフィーダ型の自動供給装置を搭載し、原稿読取時にこの自動供給装置から搬送される原稿に対して、固定されている露光ランプを有する光学系により読取りが行われる場合について説明したが、これに限らず、自動原稿送り装置から1枚ずつ搬送される原稿を原稿ガラス上に載置し、この原稿ガラスに沿って移動する光学系により原稿の読取りを行う場合も上記同様に実施できる。この場合、原稿ガラスの手前の下部に白基準板が設けられ、原稿を読取る前に光学系による白基準板に対する読取りが行われるものであり、この読取が連続原稿読取りの場合に、上記時間間隔ごとに行われ、それ以外の場合は原稿読取りだけが行われ、光学系の移動距離が少なくて済み、結果として時間短縮が図れるものである。
【0033】
また、固定式の光学系を用いて移動する原稿の読取り走査を行うもので、原稿の読取り開始前に、移動式の光学系が読み取り走査位置に位置する装置であっても良い。この場合、原稿の読取り時、白基準板は待機状態となっており、ごみの影響を受け難い状態となっている。
【0034】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明によれば、原稿の画像をラインセンサを用いて読取るものにおいて、機体差なく、正確にごみや汚れを検知できる画像読取装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態を説明するための画像読取装置の概略構成を示す図。
【図2】スキャナ部の制御系を示すブロック構成図。
【図3】基準データの記憶例を示す図。
【図4】基準データの設定処理を説明するためのフローチャート。
【図5】光学系の汚れ判別処理を説明するためのフローチャート。
【図6】CCDラインセンサの1ライン分の各素子に対応するデータの記憶例を示す図。
【符号の説明】
1…スキャナ部、5…白基準板、10…CCDラインセンサ、20…CPU、27…アンプ、28…A/D変換回路、50…EEPROM、51…テーブル。
【発明の属する技術分野】
この発明は、原稿の画像をラインセンサを用いて読取る画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、CCDラインセンサを使用したスキャナ(画像読取装置)では、読取りを行う際に使用している光学系にゴミや汚れが付着すると読み取った画像に大きな影響を与えてしまう。このため、定期的に清掃を行い実際に読取った画像を画面表示あるいはプリントアウトして、目視で判断し、その都度ごみや汚れの影響を調べていた。
【0003】
これまでは、読み取ったイメージ画像を見て人的に目視検査を行ってきたが、どうしても人間が行う作業には限界が有り光学系に付いたごみや汚れ等で発生する画像品質の低下を検査するための微妙な判断に時間や手間が掛かってしまい機器の信頼性に問題が生じる場合があった。また、点検時には問題が無くても機器を使用している状態でごみや汚れが光学系に付着した場合は読み取った画像に影響を与えてしまい鮮明な画像を得ることが出来なくなってしまう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、原稿の画像をラインセンサを用いて読取るものにおいて、機体差なく、正確にごみや汚れを検知できる画像読取装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、原稿の画像を読取る画像読取装置において、原稿に対して副走査方向に相対的に移動することにより原稿をライン単位に読取り走査する走査手段と、この走査手段により読取り走査される1ラインごとの画素単位の反射光量を電気信号に変換するラインセンサと、上記ラインセンサによる画素ごとの電気信号を補正するための白基準板を上記走査手段により読取り走査することにより、上記ラインセンサから得られる1ライン分の画素単位の電気信号を基準データとしてあらかじめ記憶している記憶手段と、上記原稿に対する読取り走査を行う際に、上記白基準板を上記走査手段により読取り走査することにより、上記ラインセンサから得られる1ライン分の画素単位の電気信号を出力する出力手段と、この出力手段により出力された1ライン分の画素単位の電気信号と上記記憶手段にあらかじめ記憶されている基準データとを比較することにより、上記走査手段、上記ラインセンサ等におけるごみや汚れを判断する判断手段とから構成される。
【0006】
この発明は、原稿の画像を読取る画像読取装置において、原稿に対して副走査方向に相対的に移動することにより原稿をライン単位に読取り走査する走査手段と、この走査手段により読取り走査される1ラインごとの画素単位の反射光量を電気信号に変換するラインセンサと、上記ラインセンサによる画素ごとの電気信号を補正するための白基準板を上記走査手段により読取り走査することにより、上記ラインセンサから得られる1ライン分の画素単位の電気信号を基準データとしてあらかじめ記憶している第1の記憶手段と、上記原稿に対する読取り走査を行う際に、上記白基準板を上記走査手段により読取り走査することにより、上記ラインセンサから得られる1ライン分の画素単位の電気信号を出力する出力手段と、この出力手段により出力される1ライン分の画素単位の電気信号と上記第1の記憶手段にあらかじめ記憶されている基準データとを比較することにより、上記走査手段、上記ラインセンサ等におけるごみや汚れを判断する判断手段と、この判断手段により、上記走査手段、上記ラインセンサ等におけるごみや汚れを判断しなかった際に、上記出力手段により出力される1ライン分の画素単位の電気信号をシェーディング補正データとして記憶する第2の記憶手段と、上記走査手段により原稿を読取り走査することにより、上記ラインセンサから得られる1ライン分の画素単位の電気信号を上記第2の記憶手段に記憶されているシェーディング補正データにより補正する補正手段とから構成される。
【0007】
この発明は、原稿の画像を読取る画像読取装置において、原稿に対して副走査方向に相対的に移動することにより原稿をライン単位に読取り走査する走査手段と、この走査手段により読取り走査される1ラインごとの画素単位の反射光量を電気信号に変換するラインセンサと、このラインセンサからの電気信号を複数階調の階調データに変換する変換手段と、上記ラインセンサによる画素ごとの電気信号を補正するための白基準板を上記走査手段により読取り走査することにより、上記ラインセンサから得られる1ライン分の画素単位の電気信号を上記変換手段により変換した階調データを基準データとしてあらかじめ記憶している記憶手段と、上記原稿に対する読取り走査を行う際に、上記白基準板を上記走査手段により読取り走査することにより、上記ラインセンサから得られる1ライン分の画素単位の電気信号を上記変換手段により変換した階調データを出力する出力手段と、この出力手段により出力された1ライン分の画素単位の階調データと上記記憶手段にあらかじめ記憶されている基準データとしての1ライン分の画素単位の階調データとを比較することにより、1画素ごとの階調差が所定値以上の画素があった際に、上記走査手段、上記ラインセンサ等におけるごみや汚れを判断する判断手段ととから構成される。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照してこの発明の実施形態の画像読取装置を説明する。
図1は、この発明の画像読取装置としてのスキャナ部1の概略構成を示す図である。
このスキャナ部1は、読取光学系を内蔵する本体2と、この本体2上に搭載されるシートフィーダ型の自動供給装置3とにより構成されている。
【0009】
上記本体2の上面部には、透明なガラス4が設けられ、このガラス4の左端下部には、シェーディング補正用の基準値読取用としての白基準板(シェーディング補正板)5が設けられている。白基準板5の右側のガラス4面上が、原稿読取りに伴う原稿照射位置4aとなっている。
【0010】
上記本体2内には、露光ランプ6、ミラー7を搭載しているキャリッジ8が移動可能(原稿の搬送方向)に設けられている。このキャリッジ8の移動により、露光ランプ6による照射位置が、原稿照射位置4aと、白基準板5の読取位置の2点間を移動するようになっており、原稿読取前に、白基準板5の読取位置に位置(移動)し、白基準板5に対する読取照射後、原稿照射位置4aに位置(移動)するようになっている。原稿読取時、露光ランプ6による照射位置が原稿照射位置4aに固定されている。
【0011】
原稿読取りの際の上記露光ランプ6の位置は、図1の実線の位置であり、白基準板5の読取りの際の上記露光ランプ6の位置は、図1の破線の位置である。 上記露光ランプ6による照射位置が、原稿照射位置4aの際に、露光ランプ6により原稿照射位置4aに対して主走査方向(露光ランプ6の長さ方向)への原稿読取り部分としてある幅をもった光を放射させることにより、原稿を露光するようになっている。
【0012】
また、上記本体2内には、ミラー9、CCDラインセンサ10が設けられている。上記ミラー9は、上記本体2に固定されている。これにより、上記露光ランプ6による白基準板5あるいは原稿照射位置4aからの反射光が、ミラー7、9および結像レンズ15を介してCCDラインセンサ10に導かれるようになっている。上記CCDラインセンサ10は、入射した反射光を光電変換し、反射光に対応する電気信号を出力するものである。また、このCCDラインセンサ10から出力される電気信号は、信号処理部11に供給される。この信号処理部11は、増幅、A/D変換、シェーディング補正、ごみや汚れの判断等の処理を行うものであり、この処理がなされた画像データあるいはごみや汚れの判断結果は、たとえば図示しないPC(パソコン)やプリンタ等の外部機器へ出力されるようになっている。
【0013】
上記自動供給装置3は、複数の原稿が載置される原稿載置台12と、この原稿載置台12上の原稿を1枚ずつ(副走査方向に)取込搬送して原稿照射位置4aを介して搬送する搬送ローラ等の搬送系13と、この搬送系13により搬送され原稿照射位置4aを通過後の原稿が排出されるトレイ14により構成されている。
【0014】
上記信号処理部11は、CCDラインセンサ10から供給されるアナログ信号を増幅するアンプ27、このアンプ27により増幅されたアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路28とから構成されている。A/D変換回路28の出力は、RAM22、EEPROM50に供給されるようになっている。
【0015】
図2は、上記スキャナ部1の制御系を示すものである。
すなわち、スキャナ部1は、全体を制御するCPU20、制御プログラム等が記憶されているROM21、各種データを記憶するRAM22、電源が遮断されても記憶内容が保持されるEEPROM50、露光ランプ6を点灯制御するレギュレータ23、CCDラインセンサ10を駆動するCCDドライバ24、キャリッジ8の移動用のモータ(図示しない)を駆動するモータドライバ25、搬送系13を回転するモータ(図示しない)を駆動するモータドライバ26、および上記信号処理部11とから構成されている。上記EEPROM50には、出荷時等に設定されるCCDラインセンサ10の1ライン分の各素子に対応する基準データを記憶するテーブル51が設けられている。
【0016】
上記テーブル51には、たとえば、CCDラインセンサ10の各画素ごとの階調値が記憶されている。この階調値は、出荷時等に露光ランプ6、ミラー7、9、結像レンズ、CCDラインセンサ10の各部にごみや汚れがない状態で、露光ランプ6からの光を白基準板5に照射することにより、CCDラインセンサ10の各素子からアンプ27、A/D変換回路28を介して供給される反射光量に対応するデジタル値であり、図3に示すように、例えば256階調で黒(0)に対する階調値から白(256)に対する階調値となっている。
【0017】
横軸の画素はCCDラインセンサ10の素子数を表し、縦軸の階調はA/D変換回路28によりA/D変換されるダイナミックレンジを示す。
上記CPU20は、出荷前の組み立て時等において、露光ランプ6、ミラー7、9、結像レンズ15、CCDラインセンサ10の各部にごみや汚れがない状態(何ら画像に影響を与えない条件)で、露光ランプ6からの光を白基準板5に照射することにより、CCDラインセンサ10の各素子からアンプ27、A/D変換回路28を介して供給される反射光量に対応するデジタル値を基準データとして生成し、テーブル51に登録する処理を行うものである。
【0018】
上記CPU20は、電源投入時、あるいは原稿読取り時、露光ランプ6からの光を白基準板5に照射することにより、CCDラインセンサ10の各素子からアンプ27、A/D変換回路28を介して供給される反射光量に対応するデジタル値と、ものである。これにより、常に品質の高い画像を得ることが可能になり機器としての信頼性を上げることが可能になる。この判断結果を図示しない表示部で案内表示したり、あるいは上記PC(パソコン)やプリンタ等の外部機器へ出力するようにしても良い。
【0019】
また、上記CPU20は、上記全ての素子に対する比較結果が所定値以内(画像品質に関わる一定の階調差以内)の場合に、読み取り動作を許可する。
上記CPU20は、原稿の読取前に、露光ランプ6による経時変化、中心部と端部の明るさの違いなどに起因するCCDラインセンサ10からの電気信号のずれに対応するシェーディング補正値を生成し、RAM22に登録する処理を行うものである。
【0020】
上記CPU20は、原稿の読取時、CCDラインセンサ10の各素子からアンプ27、A/D変換回路28を介して供給される反射光量に対応するデジタル値と、RAM22に登録されている各素子に対応するシェーディング補正値によりシェーディング補正を行って、読み取り結果として出力するものである。
【0021】
まず、基準データの設定処理を、図4に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
すなわち、出荷時にこのスキャナ部1に接続されるパソコンにより、基準データの設定モードが選択され、上記CPU20に基準データの設定コマンドが供給される。この際、露光ランプ6、ミラー7、9、結像レンズ15、CCDラインセンサ10の各部(光学系)にごみや汚れがない状態(何ら画像に影響を与えない条件)に設定されている(ST1)。
【0022】
すると、CPU20は基準データの設定コマンドを判断し、キャリッジ8つまり露光ランプ6を白基準板5の読取位置に移動し(ST2)、露光ランプ6を点灯する(ST3)。
これにより、白基準板5からの反射光がCCDラインセンサ10に導かれ、CCDラインセンサ10の各素子からの電気信号がアンプ27、A/D変換回路28を介して出力され、このA/D変換回路28からの出力データに基づくCCDラインセンサ10の1ライン分の各素子に対応する基準データがEEPROM50のテーブル51に記憶される(ST4)。すなわち、図3に示すように、CCDラインセンサ10の各画素(素子)ごとの階調値が記憶される。
【0023】
次に、電源投入時における、光学系の汚れ判別処理を、図5に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
すなわち、電源の投入に基づいて、CPU20はキャリッジ8つまり露光ランプ6を白基準板5の読取位置に移動し(ST11)、露光ランプ6を点灯する(ST12)。
【0024】
これにより、白基準板5からの反射光がCCDラインセンサ10に導かれ、CCDラインセンサ10の各素子からの電気信号がアンプ27、A/D変換回路28を介して出力され、このA/D変換回路28からの出力データに基づくCCDラインセンサ10の1ライン分の各素子に対応するデータをRAM22に記憶する(ST13)。たとえば、図6に示すように、CCDラインセンサ10の各画素(素子)ごとの階調値が記憶される。
【0025】
CPU20は、RAM22に記憶したCCDラインセンサ10の各素子に対応する階調値と、テーブル51に登録されている基準データとしての1ライン分の各素子ごとの階調値とを比較し(ST14)、階調差が所定値以上(画像品質に関わる一定の階調差以上)の場合に(ST15)、対応する素子に対応する露光ランプ6、ミラー7、9、結像レンズ、CCDラインセンサ10の部分にごみや汚れが発生していると判断し、読み取り動作を中止するなどの制御を行う(ST16)。
【0026】
たとえば、図3と図6の例の場合には、5画素目の階調値が所定値以上となっており、5画素目の光学系にごみや汚れが有ると判断する。
また、上記CPU20は、上記全ての素子に対する比較結果が所定値以内(画像品質に関わる一定の階調差以内)の場合に、読み取り動作を許可する。この際、A/D変換回路28からの出力データに基づいてシェーディング補正値の算出処理に移行する。
【0027】
上記のように光学系のごみや汚れを判断した際に、その旨を図示しない表示部で表示したり、プリンタによりプリントアウトしたり、CCDラインセンサ10等を清掃機構により清掃するようにしても良い。
【0028】
上記したように、画像を読み取る方法として、読み取り面に読み取り対象物が移動しながら読み取る方法と、読み取り対象物が静止した状態で光学系の方を移動させながら読み取る方法がある。どちらかの読み取り方式であっても読み取る前に光学系のゴミや汚れが無いか検査するため、前に保存した基準データを収集した時と同様に白基準板を読み取り面へセットしRAM22へデータを保存する。この保存されたデータを光学系にゴミや汚れの無い状態で収集したEEPROM50の基準データとCPU20を使用し各画素単位で階調差を比較する事でごみや汚れによる影響があるかを検査し画像品質に関わる一定の階調差以内であれば読み取り動作を行い、画像品質に関わる一定階調差以上であれば読み取り動作を中止するなどの制御を行うことで常に品質の高い画像を得ることが可能になり機器としての信頼性を上げることが可能である。
【0029】
すなわち、基準データと読取り走査時のデータとの同位置画素のデータを比較する事で階調の差がごみや汚れが生じた時に大きくなる事から、この階調差を持つ画素数が障害となるごみや汚れの有無や大きさを検知することが可能である。
また、各機体には、照明やCCDラインセンサ及び、回路特性により生じる機体差が有るため、固定の基準データを持つのではなく、各機体固有の基準データを持つことでより正確な検査が可能である。
【0030】
また、読み取った画像を目視で確認することがなくなり画像データの信頼性がアップし、ごみや汚れ等による画質低下も無くなり何より障害となるごみや汚れを検知でき、システム的信頼性が飛躍的に向上する。
【0031】
また、基準データが画像処理を行う前のA/D変換を行った生の画像、つまり演算して変換された様なデータでは無いため、正確なデータとして使用でき障害となるゴミや汚れの量的な物も検知できる。(画像処理を行うと障害物データが演算によって変わってしまい判別し難くなる)
また、カラーのCCDラインセンサも白黒のCCDラインセンサと同様の検査方法が使用でき、簡単な方法で障害物(ごみや汚れ)を検知できる。
【0032】
なお、上記実施例では、シートフィーダ型の自動供給装置を搭載し、原稿読取時にこの自動供給装置から搬送される原稿に対して、固定されている露光ランプを有する光学系により読取りが行われる場合について説明したが、これに限らず、自動原稿送り装置から1枚ずつ搬送される原稿を原稿ガラス上に載置し、この原稿ガラスに沿って移動する光学系により原稿の読取りを行う場合も上記同様に実施できる。この場合、原稿ガラスの手前の下部に白基準板が設けられ、原稿を読取る前に光学系による白基準板に対する読取りが行われるものであり、この読取が連続原稿読取りの場合に、上記時間間隔ごとに行われ、それ以外の場合は原稿読取りだけが行われ、光学系の移動距離が少なくて済み、結果として時間短縮が図れるものである。
【0033】
また、固定式の光学系を用いて移動する原稿の読取り走査を行うもので、原稿の読取り開始前に、移動式の光学系が読み取り走査位置に位置する装置であっても良い。この場合、原稿の読取り時、白基準板は待機状態となっており、ごみの影響を受け難い状態となっている。
【0034】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明によれば、原稿の画像をラインセンサを用いて読取るものにおいて、機体差なく、正確にごみや汚れを検知できる画像読取装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態を説明するための画像読取装置の概略構成を示す図。
【図2】スキャナ部の制御系を示すブロック構成図。
【図3】基準データの記憶例を示す図。
【図4】基準データの設定処理を説明するためのフローチャート。
【図5】光学系の汚れ判別処理を説明するためのフローチャート。
【図6】CCDラインセンサの1ライン分の各素子に対応するデータの記憶例を示す図。
【符号の説明】
1…スキャナ部、5…白基準板、10…CCDラインセンサ、20…CPU、27…アンプ、28…A/D変換回路、50…EEPROM、51…テーブル。
Claims (8)
- 原稿の画像を読取る画像読取装置において、
原稿に対して副走査方向に相対的に移動することにより原稿をライン単位に読取り走査する走査手段と、
この走査手段により読取り走査される1ラインごとの画素単位の反射光量を電気信号に変換するラインセンサと、
上記ラインセンサによる画素ごとの電気信号を補正するための白基準板を上記走査手段により読取り走査することにより、上記ラインセンサから得られる1ライン分の画素単位の電気信号を基準データとしてあらかじめ記憶している記憶手段と、
上記原稿に対する読取り走査を行う際に、上記白基準板を上記走査手段により読取り走査することにより、上記ラインセンサから得られる1ライン分の画素単位の電気信号を出力する出力手段と、
この出力手段により出力された1ライン分の画素単位の電気信号と上記記憶手段にあらかじめ記憶されている基準データとを比較することにより、上記走査手段、上記ラインセンサ等におけるごみや汚れを判断する判断手段と、
を具備したことを特徴とする画像読取装置。 - 原稿の画像を読取る画像読取装置において、
原稿に対して副走査方向に相対的に移動することにより原稿をライン単位に読取り走査する走査手段と、
この走査手段により読取り走査される1ラインごとの画素単位の反射光量を電気信号に変換するラインセンサと、
上記ラインセンサによる画素ごとの電気信号を補正するための白基準板を上記走査手段により読取り走査することにより、上記ラインセンサから得られる1ライン分の画素単位の電気信号を基準データとしてあらかじめ記憶している記憶手段と、
上記原稿に対する読取り走査を行う際に、上記白基準板を上記走査手段により読取り走査することにより、上記ラインセンサから得られる1ライン分の画素単位の電気信号を出力する出力手段と、
この出力手段により出力された1ライン分の画素単位の電気信号と上記記憶手段にあらかじめ記憶されている基準データとを比較することにより、上記走査手段、上記ラインセンサ等におけるごみや汚れを判断する判断手段と、
この判断手段により、上記走査手段、上記ラインセンサ等におけるごみや汚れを判断した際に、その旨を報知する報知手段と、
を具備したことを特徴とする画像読取装置。 - 原稿の画像を読取る画像読取装置において、
原稿に対して副走査方向に相対的に移動することにより原稿をライン単位に読取り走査する走査手段と、
この走査手段により読取り走査される1ラインごとの画素単位の反射光量を電気信号に変換するラインセンサと、
上記ラインセンサによる画素ごとの電気信号を補正するための白基準板を上記走査手段により読取り走査することにより、上記ラインセンサから得られる1ライン分の画素単位の電気信号を基準データとしてあらかじめ記憶している記憶手段と、
上記原稿に対する読取り走査を行う際に、上記白基準板を上記走査手段により読取り走査することにより、上記ラインセンサから得られる1ライン分の画素単位の電気信号を出力する出力手段と、
この出力手段により出力された1ライン分の画素単位の電気信号と上記記憶手段にあらかじめ記憶されている基準データとを比較することにより、上記走査手段、上記ラインセンサ等におけるごみや汚れを判断する判断手段と、
この判断手段により、上記走査手段、上記ラインセンサ等におけるごみや汚れを判断した際に、上記走査手段、上記ラインセンサ等におけるごみや汚れを清掃する清掃手段と、
を具備したことを特徴とする画像読取装置。 - 原稿の画像を読取る画像読取装置において、
原稿に対して副走査方向に相対的に移動することにより原稿をライン単位に読取り走査する走査手段と、
この走査手段により読取り走査される1ラインごとの画素単位の反射光量を電気信号に変換するラインセンサと、
上記ラインセンサによる画素ごとの電気信号を補正するための白基準板を上記走査手段により読取り走査することにより、上記ラインセンサから得られる1ライン分の画素単位の電気信号を基準データとしてあらかじめ記憶している第1の記憶手段と、
上記原稿に対する読取り走査を行う際に、上記白基準板を上記走査手段により読取り走査することにより、上記ラインセンサから得られる1ライン分の画素単位の電気信号を出力する出力手段と、
この出力手段により出力される1ライン分の画素単位の電気信号と上記第1の記憶手段にあらかじめ記憶されている基準データとを比較することにより、上記走査手段、上記ラインセンサ等におけるごみや汚れを判断する判断手段と、
この判断手段により、上記走査手段、上記ラインセンサ等におけるごみや汚れを判断しなかった際に、上記出力手段により出力される1ライン分の画素単位の電気信号をシェーディング補正データとして記憶する第2の記憶手段と、
上記走査手段により原稿を読取り走査することにより、上記ラインセンサから得られる1ライン分の画素単位の電気信号を上記第2の記憶手段に記憶されているシェーディング補正データにより補正する補正手段と、
を具備したことを特徴とする画像読取装置。 - 原稿の画像を読取る画像読取装置において、
原稿に対して副走査方向に相対的に移動することにより原稿をライン単位に読取り走査する走査手段と、
この走査手段により読取り走査される1ラインごとの画素単位の反射光量を電気信号に変換するラインセンサと、
上記ラインセンサによる画素ごとの電気信号を補正するための白基準板を上記走査手段により読取り走査することにより、上記ラインセンサから得られる1ライン分の画素単位の電気信号を基準データとしてあらかじめ記憶している第1の記憶手段と、
上記原稿に対する読取り走査を行う際に、上記白基準板を上記走査手段により読取り走査することにより、上記ラインセンサから得られる1ライン分の画素単位の電気信号を出力する出力手段と、
この出力手段により出力される1ライン分の画素単位の電気信号と上記第1の記憶手段にあらかじめ記憶されている基準データとを比較することにより、上記走査手段、上記ラインセンサ等におけるごみや汚れを判断する判断手段と、
この判断手段により、上記走査手段、上記ラインセンサ等におけるごみや汚れを判断した際に、その旨を報知する報知手段と、
上記判断手段により、上記走査手段、上記ラインセンサ等におけるごみや汚れを判断しなかった際に、上記出力手段により出力される1ライン分の画素単位の電気信号をシェーディング補正データとして記憶する第2の記憶手段と、
上記走査手段により原稿を読取り走査することにより、上記ラインセンサから得られる1ライン分の画素単位の電気信号を上記第2の記憶手段に記憶されているシェーディング補正データにより補正する補正手段と、
を具備したことを特徴とする画像読取装置。 - 原稿の画像を読取る画像読取装置において、
原稿に対して副走査方向に相対的に移動することにより原稿をライン単位に読取り走査する走査手段と、
この走査手段により読取り走査される1ラインごとの画素単位の反射光量を電気信号に変換するラインセンサと、
上記ラインセンサによる画素ごとの電気信号を補正するための白基準板を上記走査手段により読取り走査することにより、上記ラインセンサから得られる1ライン分の画素単位の電気信号を基準データとしてあらかじめ記憶している第1の記憶手段と、
上記原稿に対する読取り走査を行う際に、上記白基準板を上記走査手段により読取り走査することにより、上記ラインセンサから得られる1ライン分の画素単位の電気信号を出力する出力手段と、
この出力手段により出力される1ライン分の画素単位の電気信号と上記第1の記憶手段にあらかじめ記憶されている基準データとを比較することにより、上記走査手段、上記ラインセンサ等におけるごみや汚れを判断する判断手段と、
この判断手段により、上記走査手段、上記ラインセンサ等におけるごみや汚れを判断した際に、上記走査手段、上記ラインセンサ等におけるごみや汚れを清掃する清掃手段と、
上記判断手段により、上記走査手段、上記ラインセンサ等におけるごみや汚れを判断しなかった際に、上記出力手段により出力される1ライン分の画素単位の電気信号をシェーディング補正データとして記憶する第2の記憶手段と、
上記走査手段により原稿を読取り走査することにより、上記ラインセンサから得られる1ライン分の画素単位の電気信号を上記第2の記憶手段に記憶されているシェーディング補正データにより補正する補正手段と、
を具備したことを特徴とする画像読取装置。 - 原稿の画像を読取る画像読取装置において、
原稿に対して副走査方向に相対的に移動することにより原稿をライン単位に読取り走査する走査手段と、
この走査手段により読取り走査される1ラインごとの画素単位の反射光量を電気信号に変換するラインセンサと、
このラインセンサからの電気信号を複数階調の階調データに変換する変換手段と、
上記ラインセンサによる画素ごとの電気信号を補正するための白基準板を上記走査手段により読取り走査することにより、上記ラインセンサから得られる1ライン分の画素単位の電気信号を上記変換手段により変換した階調データを基準データとしてあらかじめ記憶している記憶手段と、
上記原稿に対する読取り走査を行う際に、上記白基準板を上記走査手段により読取り走査することにより、上記ラインセンサから得られる1ライン分の画素単位の電気信号を上記変換手段により変換した階調データを出力する出力手段と、この出力手段により出力された1ライン分の画素単位の階調データと上記記憶手段にあらかじめ記憶されている基準データとしての1ライン分の画素単位の階調データとを比較することにより、1画素ごとの階調差が所定値以上の画素があった際に、上記走査手段、上記ラインセンサ等におけるごみや汚れを判断する判断手段と、
を具備したことを特徴とする画像読取装置。 - 上記判断手段が、1画素ごとの階調差が所定値以上の画素数が所定数以上の際に、上記走査手段、上記ラインセンサ等におけるごみや汚れを判断するものであることを特徴とする請求項7に記載の画像読取装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002347793A JP2004186733A (ja) | 2002-11-29 | 2002-11-29 | 画像読取装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002347793A JP2004186733A (ja) | 2002-11-29 | 2002-11-29 | 画像読取装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004186733A true JP2004186733A (ja) | 2004-07-02 |
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ID=32750877
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004186733A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2455834A (en) * | 2007-12-20 | 2009-06-24 | Vanguard Sensor Technologies Ltd | Dirt build-up monitoring system |
JP2015225285A (ja) * | 2014-05-29 | 2015-12-14 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置 |
-
2002
- 2002-11-29 JP JP2002347793A patent/JP2004186733A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2455834A (en) * | 2007-12-20 | 2009-06-24 | Vanguard Sensor Technologies Ltd | Dirt build-up monitoring system |
GB2455834B (en) * | 2007-12-20 | 2011-03-09 | Vanguard Sensor Technologies Ltd | Monitoring system |
US8451460B2 (en) | 2007-12-20 | 2013-05-28 | Vanguard Sensor Technology Limited | Monitoring system for the acquisition of the layer thickness of dust in ventilation ducts |
JP2015225285A (ja) * | 2014-05-29 | 2015-12-14 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置 |
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