JPH063778Y2 - 無菌包装装置 - Google Patents

無菌包装装置

Info

Publication number
JPH063778Y2
JPH063778Y2 JP1988120821U JP12082188U JPH063778Y2 JP H063778 Y2 JPH063778 Y2 JP H063778Y2 JP 1988120821 U JP1988120821 U JP 1988120821U JP 12082188 U JP12082188 U JP 12082188U JP H063778 Y2 JPH063778 Y2 JP H063778Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carton
packaging
aseptic
packaging container
conveyor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1988120821U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0243213U (ja
Inventor
隆久 平山
國葆 小原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Inc filed Critical Toppan Inc
Priority to JP1988120821U priority Critical patent/JPH063778Y2/ja
Publication of JPH0243213U publication Critical patent/JPH0243213U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH063778Y2 publication Critical patent/JPH063778Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
  • Basic Packing Technique (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、たとえば酒、ジュースなどの被充填物を包装
容器に自動的かつ無菌状態で充填包装することができる
ようにした無菌包装装置に関する。
(従来の技術) 従来、この種の無菌包装装置は、包装容器を搬送する包
装容器搬送手段およびこの包装容器搬送手段により搬送
される包装容器に対する包装を完了される包装プロセス
構成手段の全体をケーシングで覆うとともに、このケー
シング内に配置した多数の洗浄液噴出ノズルから洗浄液
を噴出させる構成とし、ケーシング内全体を洗って殺菌
することにより無菌状態を維持するようになっている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、このような従来の無菌包装装置において
は、次のような問題がある。
すなわち、多数の洗浄液噴出ノズルおよび複数な配管を
必要とし、しかも、ケーシング全体を無菌性を十分確保
し得る構成とする必要があり、構成が複雑で製造コスト
もかなり高くなる。
また、容積の大きなケーシング内全体を無菌状態にする
必要があり、始動してから稼働までの時間が長くかかり
可動効率が悪い。
また、包装プロセス構成手段の一部の装置の保守を行な
った場合でも、ケーシング内全体を洗浄し直さなければ
ならず、無菌に対する信頼性を低下させるだけでなく、
再可動させるためまでの時間が長くかかり可動効率が悪
いといった問題がある。
本考案は、上記事情に基づきなされたもので、その目的
とするとろこは、構成が簡素で低コストでありながら、
無菌に対する信頼性が高く安定した無菌包装が行なえ、
しかも、可動効率の向上が可能な無菌包装装置を提供し
ようとするものである。
(課題を解決するための手段) 本考案は、上記の課題を解決すべく、包装容器を保持す
る複数個のキャリヤを有し無端走行に伴って包装容器を
第1の位置から第2の位置に搬送する包装容器コンベヤ
と、この包装容器コンベヤの往路からなる包装容器搬送
路に対向して設けられ包装容器に対する包装を完了させ
る包装プロセス構成手段と、この包装プロセス構成手段
の主要部をトンネル状に覆うとともに内部に無菌エアー
を導入して陽圧状態に保った無菌チャンバと、前記包装
容器コンベヤの復路に対向して設けられ空のキャリヤに
殺菌液を噴霧する殺菌液噴霧手段とを具備してなる構成
としたものである。
(作用) 本考案は、上記の構成としたから、無菌チャンバ内が導
入された無菌エアーにより陽圧状態になり、この無菌チ
ャンバにより覆われた包装プロセス構成手段の主要部へ
の菌の進入が阻止される。これにより、常に無菌状態が
確保され無菌包装が可動となる。また、空のキャリヤに
殺菌液が噴霧されるため、この殺菌液により無菌チャン
バ以外の部分も殺菌でき無菌性を十分確保することが可
能となる。また、キャリヤに付着した殺菌液が潤滑剤の
役目をして包装容器のキャリヤへの挿入がスムースに行
なえるとともにキャリヤの挿入ガイドの摩耗防止が可能
となる。また、無菌チャンバが包装プロセス構成手段の
主要部のみをトンネル状に覆うだけのため、コンパクト
で構造も簡単でよく、低コスト化が可能となる。また、
無菌チャンバ内にある装置は最少限で他の大部分が露出
状態にあるため、外部カバーの扉を開けるなどして容易
に洗浄でき洗浄性を損うことがない。また、無菌チャン
バがコンパクトであるため、迅速に無菌エアーを充満さ
せた状態にでき、始動から可動、および保守後等の一端
停止時から再稼働時までの時間が少なくてすみ稼働効率
の向上が可能となる。
(実施例) 以下、本考案の一実施例について図面を参照して詳細に
説明する。
第2図ないし第4図は本考案の無菌包装装置の全体構成
を示し、図中1は無菌包装ユニット本体であり、この無
菌包装ユニット本体1は、大別して有底筒状の包装容器
(以後、カートンという)2を受取って無菌包装を完了
させる無菌包装部3と、この無菌包装部3に有底筒状の
カートン2を供給するカートン成形供給部4とからな
る。これら無菌包装部3とカートン成形供給部4とは、
共通の架台5に搭載され、ほぼ全体が外部カバー6で覆
われた構成となっている。この外部カバー6は、架台5
上に組立てられた窓枠部材(第4図参照)7と、この窓
枠部材7により構成される複数の窓のうち開閉する必要
の無い部分を閉塞する透明板ガラス(図示しない)と、
開閉を必要とする部分を閉塞する透明ガラスを嵌込んだ
扉体(図示しない)とで構成されている。また、カート
ン成形供給部4の右側前部には操作制御壁8が設けられ
ている。
また、このように構成された無菌包装ユニット本体1の
後側には、無菌包装部3に口栓9を供給する口栓供給ユ
ニット10、被充填物を供給する被充填物供給ユニット
11、および無菌エアーCAを供給する無菌空気供給ユ
ニット12などが配設されている。
前記カートン成形供給部4は、図中右側部位に位置し、
操作制御盤8の前面下部に位置して設けられて偏平状に
折畳まれた無底のカートン2…を順次取出部に移送する
カートンフィーダ15と、前記外部カバー6内に収容さ
れカートンフィーダ15の最前端のカートン2を吸着し
て取出して有底角筒状に成形する成形機構部16とから
なる。成形機構部16は、カートン2を保持する複数の
マンドレル17を備えたボトム成形ターレット18とを
有し、このボトム成形ターレット18が第3図の矢印方
向に間欠回転することにより前記マンドレル17は、受
渡し装置(図示しない)が配置された受取りポジション
、ヒータ19が配置されたボトム加熱ポジションP
、折込み装置20が配置されたボトム仮折ポジション
、プレス装置21が配置されたボトムプレスシール
ポジションP、および引抜き装置(図示しない)が配
置された受渡しポジションPに順次対向し得る構成と
なっている。なお、前記受取りポジションPは、カー
トン筒状成形部になっており、取出し手段22によりカ
ートンフィーダ15からカートン2を吸着取出しする
と、ガイド部材23に当接して自動的に角筒状に成形さ
れるようになっている。
また、無菌包装部3には、包装容器コンベヤとしてのカ
ートンコンベヤ25が設けられており、このカートンコ
ンベヤ25は、左右方向に長い偏平無端状に張設された
無端チェーン26,26に第7図に詳図するようにL字
状の第1のホルダ27aと第2のホルダ27bとからな
るキャリヤ27を所定間隔に装着したものであり、前側
の往路部分を走行するキャリヤ27…でカートン2…を
挟持してカートン受取り位置である第1の位置からカー
トン排出位置である第2の位置まで間欠的に搬送するよ
うになっている。前記カートン受取り位置である第1の
位置は、前記カートン成形供給部4の受渡しポジション
に対向しており、有底筒状のカートン2が順次キャ
リヤ27を構成する第1のホルダと第2のホルダ間に押
し込まれるようになっている。
さらに、カートンキャリヤ2の往路部分で構成されるカ
ートン搬送路28に対向して、カートン2…に対する包
装を完了させる包装プロセス構成手段29が設けられて
いる。
すなわち、カートン受取り位置の下流側には、前処理工
程部30としての口栓装着手段31、口栓溶着手段3
2、第1トップ仮折手段33、およびカートンクリーナ
手段34と、無菌処理工程部35としてのカートン殺菌
手段36、充填手段37、およびトップ封止手段38
と、後処理工程である日付刻印手段40が配設されてい
る。
無菌処理工程部35としての前記カートン殺菌手段36
は、カートン外部スチーム殺菌手段41、カートン内部
スチーム殺菌手段42、および加熱空気乾燥手段43で
構成されており、また、トップ封止手段38は、第2ト
ップ仮折手段44、トップ加熱手段45、およびトップ
プレス手段46とで構成されている。
また、このような構成からなる包装プロセス構成手段2
9の主要部である無菌処理工程部35、すなわち、カー
トン滅菌手段36、充填手段37、およびトップ封止手
段38の配設部分は、無菌チャンバ50によりトンネル
状に覆われた状態となっている。この無菌チャンバ50
内には、前記無菌空気供給ユニット12で作られた0.
2〜0.3μm以下の粒子しか含まない、いわゆる無菌
エアーCAが3本のダクト51,52,53を介して3
か所に導入され、その内部は常に陽圧状態(水圧で3〜
5mm程度)に保たれ、外部空気が入り込まないようにな
っている。なお、各ダクト51〜53からの無菌エアー
CAの導入量は流量調整弁54によりそれぞれ適宜調節
されている。また、このとき第1図にも示すように無菌
エアーCAが無菌チャンバ50の両端開口部から流出
し、この流出した無菌エアーCAによって外部カバー6
内も陽圧のクリーンエリアCAとなり、外部カバー6と
無菌チャンバ50との二重の無菌構造を形成するように
なっている。
さらに、カートン搬送路28の終端部には、カートンコ
ンベヤ25のキャリヤ27から開放された包装完了品で
あるカートン2を、外部カバー6外に搬出するためのロ
ータリーテーブル55が配設されている。
また、無菌チャンバ50の前記スチーム殺菌手段41,
42の配設位置に近い一端開口部側には、スチーム回収
手段55のスチーム吸込部を形成するフード57が、カ
ートン搬送路28を囲繞する状態かつ無菌チャンバ50
との間に若干の隙間を形成する状態に取付けられている
とともに、このフード57に形成された排気口には架台
5内に配置されたフロア(図示しない)と連通するホー
ス58が接続された構成となっている。そして、前記無
菌チャンバ50から流出するスチームsが、前処理工程
部30側に行かないように回収するとともに、始動当初
のなどには外部カバー6内の非無菌空気を排気するよう
になっている。
また、カートンコンベヤ25の復路には、第1図に示す
ように殺菌液噴霧手段65が配設されていて、空のキャ
リヤ27…に殺菌液としての次亜塩素酸水溶液aを噴霧
するようになっている。
つぎに、包装プロセス構成手段29を構成する前記各手
段に付いて説明する。なお、細部については本考案と直
接関係ないため説明は省略する。
前記口栓装着手段31は、口栓搬送シュート66の最先
端部の口栓9を、ハンド67を介して取出して、カート
ン2に予め穿たれている口栓装着孔2aに内側から挿入
装着させる構成となっている。なお、前記口栓供給ユニ
ット10は、ホッパ68内に収容された口栓9…を口栓
整列装置69に供給して整列させ、これを口栓搬送シュ
ート66を介して口栓装着手段31に供給するようにな
っている。
前記口栓溶着手段32は、口栓9の鍔部と口栓装着孔2
aの開口縁部とを、受け機構70と可動式超音波発生手
段71とで挟持して、相互対向面部を超音波溶着するよ
うになっている。
前記第1トップ仮折手段33は、一対の可動成形折込片
および挟持ブロックを有したヘッド72を備え、カート
ン2の上端開口部を罫線に沿って一旦屋根型に折込んで
折癖を付けるようになっている。
前記カートンクリーナ手段34は、空気噴出ノズルとバ
キュームノズルとの二重構造のクリーナノズル73をカ
ートン2内に挿入し、空気を吹き込んだ後に吸引するこ
とにより紙粉などを除去するようになっている。
前記カートン外部スチーム殺菌手段41は、図示しない
スチーム発生手段と連通するスチーム供給管74から分
岐されて、先端部を前記無菌チャンバ50内に臨ませた
6本のスチーム噴出ノズル75…の内、カートン2の前
後左右の外部4面に対向する4本のスチーム噴出ノズル
75…で、また、前記カートン内部スチーム殺菌手段4
2は、カートン2の開口部に対向する2本のスチーム噴
出ノズル75,75でそれぞれ構成されており、スチー
ム噴出ノズル75…から噴出されるスチームsにより、
カートン2の内外面の殺菌を行なうようになっている。
前記加熱空気乾燥手段43は、図示しない加熱空気発生
源と連通する加熱空気供給管76に接続された加熱空気
噴出ノズル77の先端部を、前記無菌チャンバ50内に
臨ませた構成となっており、カートン2の開口部に加熱
空気HAを噴出して乾燥するようになっている。
前記充填手段37は、吐出パイプ78を介して充填シリ
ンダ79の吐出口に接続された充填ノズル80の先端部
を、前記無菌チャンバ50内に臨ませた構成となってお
り、充填シリンダ79の動作に応じて、所定量目の被充
填物Wがートン2内に充填されるようになっている。充
填シリンダ79の吸入口は、供給パイプ81を介して被
充填物供給ユニット架台82上に載置された充填タンク
83と連通した状態となっている。また、被充填物供給
ユニット架台上には、第3図および第4図に二点鎖線で
示すエリアに、バルブ類および配管系が集中して配設さ
れている。
前記第2トップ仮折手段44は、一対の固定成形折込片
を有したヘッド84を、前記無菌チャンバ50内に臨ま
せた構成となっており、ヘッド84の下降動作により、
カートン2の内方折込部分を、再度、一対の固定成形折
込片で内方に押込むようになっている。
前記トップ加熱手段45は、一対のヒータ部85a,8
5aを有したヘッド85を、前記無菌チャンバ50内に
臨ませた構成となっており、ヘッド85を下降させて一
対のヒータ部85a,85aを、それぞれカートン2,
2内に介在させることにより、1つのカートン2の開口
シール部を2度加熱して接着可能な溶融状態とするよう
になっている。
前記トッププレス手段46は、シール部を挟持するブロ
ック対86を、前記無菌チャンバ50内に臨ませた構成
となっており、ブロック対86でカートン2のシール部
を挟持することにより、トップ折込みとシールを行なう
ようになっている。
また、前記日付刻印手段40は、活字をセットしたブロ
ック対87で、カートンのシール部を挟持することによ
り、シール部に日付刻印を行なうようになっている。
また、カートンコンベヤ25の復路に配設された殺菌噴
霧手段65は、第7図に示すようにキャリヤ27に対向
してスプレー90を配置して、その部分をフード91で
覆った構成としたもので、スプレー91は、図示しない
ポンプや流量調節手段を配した供給配管系92を介し
て、次亜塩素酸水溶液aを収容したタンク93に接続さ
れた状態となっている。そして、特別な後処理が不要な
濃度50〜500PPM程度(実施例では100〜20
0PPM)の次亜塩素酸水溶液aを連続的に噴霧するよ
うになっている。
また、前記無菌チャンバ50には、各手段配設位置に対
向して、透明カバー94によりそれぞれ閉塞されたメイ
ンテナンス用窓部95…が形成されており、必要に応じ
て透明カバー94を取外して、無菌チャンバ50内のメ
インテナンスができるようになっている。また、各手段
の無菌チャンバ50への挿入部の隙間は、ゴム板や蛇腹
等のシール部材によって閉塞された状態となっており、
無菌チャンバ50の無菌性を破壊しないような構成とな
っている。
また、充填手段37と対応する位置には、溝カムを利用
したワンタッチ式の開閉蓋96により閉塞された窓97
が形成されており、必要に応じて前記開閉蓋96をずら
して、一端を外部カバー6外に導出させたノズルアダプ
タ(図示しない)を充填ノズル80の先端に接続すると
ともに、ノズルアダプタに外嵌された蓋(図示しない)
で前記窓97を閉塞できるようになっている。そして、
無菌チャンバ50内の無菌性を保持したまま、充填手段
37の管路を洗浄した洗浄液を、外部カバー6外に直接
排出できるようになっている。
つぎに、第5図を中心にカートン2の成形から包装完了
までの動作を説明する。まず、カートン供給成形部4で
有底角筒状のカートン2が成形される。すなわち、カー
トンフィーダ15に一括してセットされた偏平状に折畳
まれた無底のカートン2は、取出し手段22により最前
端のものから順次取出され、カートン筒状成形部を兼ね
る受取りポジションPに送り込まれる。この受取りポ
ジションPに送り込まれ角筒状に成形されたカートン
2は、ボトム成形ターレット18のマンドレル17に保
持され、ボトム成形ターレット18の間欠回転に伴いヒ
ータ19が配置されたボトム加熱ポジションP、折込
み装置20が配置されたボトム仮折ポジションP、プ
レス装置21が配置されたボトムプレスシールポジショ
ンP、および引抜き装置(図示しない)が配置された
受渡しポジションPに順次対向して有底角筒状に成形
される。
ついで、有底角筒状に成形されたカートン2は、無菌包
装ユニット本体1は供給され無菌包装が行われる。すな
わち、有底筒状のカートン2が、カートンコンベヤ25
のキャリヤ27に挿入され、走行に伴い順次カートン搬
送路28を間欠移送される。
そして、まず、前処理工程部30である口栓装着手段3
1、口栓溶着手段32、第1トップ仮折手段33、およ
びカートンクリーナ手段34に順次対向することによ
り、口栓9の装着から口栓9の超音波溶着、さらに、カ
ートン2の上端開口部の折癖を付け、カートン2内の清
掃までの前処理工程が完了する。
ついで、カートン2は、無菌包装工程部35に送り込ま
れる。そして、カートン外部スチーム殺菌手段41およ
びカートン内部スチーム殺菌手段42に順次対向するこ
とによりカートン2の内外面のスチーム殺菌を行なわ
れ、ついで、加熱空気乾燥手段43によりカートン2内
の残留蒸気の除去が行われる。ついで、充填手段37に
対向することにより所定量目の被充填物Wがカートン2
内に充填され、この後、第2トップ仮折手段44に対向
することによりカートン2の広がり気味となった内方折
込部分を再度内方に押込む。さらに、この後、トップ加
熱手段45およびトッププレス手段46に順次対向する
ことによりカートン2の開口シール部の2度加熱とトッ
プ折込みとシールが行なわれる。
なお、この無菌処理工程部35は、無菌チャンバ50に
よりトンネル状に覆われ、その内部に無菌エアーCAが
供給されて陽圧状態に保たれて外部空気が入らないよう
になっており、衛生的な包装が行なえることになる。
ついで、カートン2は、後処理工程部39である日付刻
印手段40に対向することによりシール部に日付刻印が
行なわれた後、キャリヤ27から開放されてロータリー
テーブル55上に排出され外部カバー6外に搬出され包
装を完了する。
なお、ロータリーテーブル55上に排出された包装完成
品は図示しないコンベヤに受渡され、所定の場所に搬出
される。
一方、カートンコンベヤ25の空のキャリヤ27…は、
前述したようにスプレー90から噴霧される次亜塩素酸
水溶液aにより、キャリヤ27…および外部カバー6内
の他の部分の殺菌が行われる。また、キャリヤ27に付
着した次亜塩素酸水溶液aが潤滑剤の役目をし、カート
ン2の挿入がスムースに行われるとともに、キャリヤ2
7を構成するホルダ27a,27bの上部に取付けられ
た樹脂製のカートン挿入ガイド88,88の摩耗を防止
するようになっている。
しかして、本考案にあっては、無菌チャンバ50内が無
菌エアーCAにより陽圧状態になり、この無菌チャンバ
50により覆われた包装プロセス構成手段29の主要部
への菌の進入が阻止されて常に無菌状態が確保され、安
定かつ確実な無菌包装が可能となる。また、空のキャリ
ヤに殺菌液が噴霧されるため、この殺菌液により無菌チ
ャンバ以外の部分も殺菌でき無菌性を十分確保すること
が可能となる。また、キャリヤに付着した殺菌液が潤滑
剤の役目をして包装容器のキャリヤへの挿入がスムース
に行なえるとともにキャリヤの挿入ガイドの摩耗防止が
可能となる。また、無菌チャンバ50が包装プロセス構
成手段29の主要部のみをトンネル状に覆うだけで、し
かも、多数の洗浄液噴出ノズルを必要としないため、コ
ンパクトで構造も簡単でよく低コスト化が図れる。ま
た、無菌チャンバ50内にある装置は最少限で、他の大
部分が露出状態にあるため、外部カバー6の扉を開ける
などして容易に洗浄でき、洗浄性を損うことがない。ま
た、無菌チャンバ50がコンパクトであるため、迅速に
無菌エアーを充満させた状態にでき、始動から可動、お
よび保守後等の一旦停止時から再稼働時までの時間が少
なくてすみ稼働効率を向上させることができる。
なお、本考案は、容器の形状や装置の配置等は上記一実
施例に限るものではなく、その他、本考案は、要旨を変
えない範囲で種々変形実施可能なことは勿論である。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案によれば、構成が簡素で低
コストでありながら、無菌に対する信頼性が高く安定し
た無菌包装が行なえ、しかも、可動効率の向上が可能な
無菌包装装置を提供できるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すもので、第1図は要部の
構成を模式的に示す図、第2図は装置全体の概略的斜視
図、第3図は同じく概略的平面図、第4図は同じく概略
的正面部、第5図はカートン成形過程および包装過程を
示す概略図、第6図はカートンコンベヤの構成を示す斜
視図、第7図は殺菌液噴霧手段のスプレー部分の概略的
側面図である。 2…カートン(包装容器)、25…カートンコンベヤ
(包装容器コンベヤ)、28…カートン搬送路(包装容
器搬送路)、29…包装プロセス構成手段、50…無菌
チャンバ、65…殺菌液噴霧手段、a…殺菌液(次亜塩
素酸水溶液)、CA…無菌エアー。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】包装容器を保持する複数個のキャリヤを有
    し無端走行に伴って包装容器を第1の位置から第2の位
    置に搬送する包装容器コンベヤと、この包装容器コンベ
    ヤの往路からなる包装容器搬送路に対向して設けられ包
    装容器に対する包装を完了させる包装プロセス構成手段
    と、この包装プロセス構成手段の主要部をトンネル状に
    覆うとともに内部に無菌エアーを導入して陽圧状態に保
    った無菌チャンバと、前記包装容器コンベヤの復路に対
    向して設けられ空のキャリヤに殺菌液を噴霧する殺菌液
    噴霧手段とを具備してなることを特徴とする無菌包装装
    置。
JP1988120821U 1988-09-14 1988-09-14 無菌包装装置 Expired - Lifetime JPH063778Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988120821U JPH063778Y2 (ja) 1988-09-14 1988-09-14 無菌包装装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988120821U JPH063778Y2 (ja) 1988-09-14 1988-09-14 無菌包装装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0243213U JPH0243213U (ja) 1990-03-26
JPH063778Y2 true JPH063778Y2 (ja) 1994-02-02

Family

ID=31367275

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1988120821U Expired - Lifetime JPH063778Y2 (ja) 1988-09-14 1988-09-14 無菌包装装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH063778Y2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3029685A1 (de) * 1980-08-06 1982-03-18 Robert Bosch Gmbh, 7000 Stuttgart Verfahren und vorrichtung zum sterilisieren von behaeltern
WO1982003832A1 (en) * 1981-05-07 1982-11-11 Scholle William R Apparatus and method for aseptically filling flexible containers
JPS5917413A (ja) * 1982-07-15 1984-01-28 Shikoku Kakoki Co Ltd 包装機械
JPS62235025A (ja) * 1986-03-31 1987-10-15 大日本印刷株式会社 無菌充填包装機

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0243213U (ja) 1990-03-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003081220A (ja) 包装機械
US4590734A (en) Packaging machine
JPH0632331A (ja) 包装容器の滅菌装置
EP0162968B1 (en) Packaging machine
JPH1191720A (ja) 包装機械
JPH063778Y2 (ja) 無菌包装装置
EP0078260A4 (en) DEVICE AND METHOD FOR ASEPTICALLY FILLING FLEXIBLE CONTAINERS.
EP0454260B1 (en) Paper particles collector for a packaging machine
JPH063779Y2 (ja) 無菌包装装置
JPH0285118A (ja) 無菌包装装置
JPH062884Y2 (ja) 包装容器のトップ仮折装置
JP2743529B2 (ja) 無菌包装装置
JPH0114097B2 (ja)
JPH0637923Y2 (ja) 液体充填装置
JPS6367229A (ja) カ−トン内部連続洗浄装置
JPH09254936A (ja) 食品用包装容器の滅菌方法とその装置
JP2572004B2 (ja) 包装機械
JP2684633B2 (ja) 無菌充填装置
JPS6367230A (ja) 自動カ−トン包装システム
JP7307396B2 (ja) 無菌充填機及び無菌充填方法
JPH10297618A (ja) 異物除去装置及びこれを備えた充填機
JPS59103820A (ja) 包装機械
JPH085446B2 (ja) 包装機械
JPS6241932B2 (ja)
JPS6215408B2 (ja)