JPH0637416U - 棒状体の交差連結金具 - Google Patents
棒状体の交差連結金具Info
- Publication number
- JPH0637416U JPH0637416U JP7881992U JP7881992U JPH0637416U JP H0637416 U JPH0637416 U JP H0637416U JP 7881992 U JP7881992 U JP 7881992U JP 7881992 U JP7881992 U JP 7881992U JP H0637416 U JPH0637416 U JP H0637416U
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- cross
- lip
- shaped
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- Pending
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- Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
- Clamps And Clips (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 棒状体1、1の交差連結金具2で、簡単に連
結することができる共に十分な固定力を備えるようにし
たもの。 【構成】 棒状体1の一方がリップ溝形鋼1Aで、交差
連結金具2は鞍形をなし、上面板21に締め付けねじ2
3をねじ込んであり、側板24、24は上面板21の対
角位置に設け、交差連結金具2を溝形鋼1Bに跨がせた
ときに傾斜させることにより先端がリップ片11の開口
11aから入るように構成し、側板24、24にはリッ
プ片11を内側から支持する顎25aを備えた切欠を2
5設けるようにしたもの。
結することができる共に十分な固定力を備えるようにし
たもの。 【構成】 棒状体1の一方がリップ溝形鋼1Aで、交差
連結金具2は鞍形をなし、上面板21に締め付けねじ2
3をねじ込んであり、側板24、24は上面板21の対
角位置に設け、交差連結金具2を溝形鋼1Bに跨がせた
ときに傾斜させることにより先端がリップ片11の開口
11aから入るように構成し、側板24、24にはリッ
プ片11を内側から支持する顎25aを備えた切欠を2
5設けるようにしたもの。
Description
【0001】
この考案は、棒状体を交差して連結する場合で、一方がリップ溝形鋼などであ る場合の交差連結金具に関するもので、天井の構成部材である野縁受けと野縁を 連結固定したり、あるいは組み立てハウス、ディスプレーなどで部材を連結固定 する場合に用いるものである。
【0002】
従来のこの種の交差連結金具は、図8に示すように、金具本体は中央で直角に 曲げたL字形状で、一方にT字形の切り込みを設けるようにしてなるもので、こ のT字形の切り込みをハット形鋼の一方のフランジに引っ掛けて屈曲部を一方の 鋼製バーの肩部に掛けて被せ、開放端部を外周に沿って人力で曲げる事により交 差している部材を連結するようにいていた(実開昭58-45802号公報参照)。 また図9に示す交差連結金具Kは肉薄の矩形の鋼板からなり、両側縁から切込 を設けるようにしてなるもので、切込をリップ溝形鋼内に掛止するようにしてか ら他方の棒状体に添うように折り曲げて棒状体同士を連結するものである(図1 0)。 さらに、図11に示すものは、鞍形の平坦部に蝶ネジを螺合した固定具本体と 、この固定具本体の垂片先端に、山形に屈曲してなるピアノ線の双方の先端に鉤 部を設けた締め付け線条を回動可能に取り付けるようにしてなるものである(実 公昭51-5926 号公報)。
【0003】
図8及び図9に示す従来の交差連結金具Kは、固定するときに人力で曲げるた めに肉薄の鋼板にする必要があるため金具自体の強度を上げることができず、ま た、金具Kが何らかの理由でずれて取りつけられた場合、曲げた部分を再度人力 で戻して再度屈曲させることになり、工数と手間がかかり、繰り返し屈曲させる と金属疲労により強度が維持できず金具の交換が必要となっていた。さらに、人 力によるために、固定力に大きなバラツキが生じるばかりか、地震などの外力が 固定部に加わった時に、固定部のゆるみ、ズレ、外れなどの問題が生じる可能性 があった。特に固定部が仕上がり状態で内部に隠れてしまう場合は強固な固定に よる安全率の向上が望まれているが果たせなかった。 図8の交差連結金具Kは、施工に際して一か所を固定するために二つの部材が 必要となるが、予め固定する箇所に引っ掛けておくことができないので、固定作 業をするときまで持ち歩かなければならず、しかもL字状に曲がっているために 嵩張り取扱に不便であった。
【0004】 図11に示す交差連結金具Kは、締め付け線条の先端の鉤部をリップ片の内側 にそれぞれ係合させるもので、リップ片の形状が限定されることになり、係合さ せるのに締め付け線条を挟んでリップ片の間にいれるようにするため同時に双方 の締め付け線条をせばめて離さなければならず、作業性が悪く、また鉤部が取り 付け時の偏荷重により伸びてしまうことが予想されるので作業は細心の注意を必 要とするものであった。
【0005】 この考案の目的は、一方の長手方向がリップ溝形である棒状体を交差連結する 場合に用いる交差連結金具で、簡単に連結できると共に、十分な固定力を備える ようにしたものを提供すべく案出したものである。
【0006】
上掲の目的を実現するべく鋭意改良した結果、この考案の要旨とするのは、棒 状体1の一方の長手方向がリップ溝形をなし、他方の棒状体1にリップ片11を 当接させるように交差させ、交差部において跨がせて連結する交差連結金具2で あって、金具は鞍形をなし、その上面板21に締め付けねじ23をねじ込んであ ると共に、側板24にはリップ溝形のリップ片11の逃げ部となると共にリップ 片11を内側から支持する顎25aを備えた切欠25を設けるようにし、側板2 4を上面板21の対角位置に設け、棒状体1の向かい合うリップ片11、11に 対応するようにすると共に、金具を跨がせるときに斜めにすることにより側板2 4、24の先端がリップ溝形の開口11aから入り、回転させることにより切欠 25がそれぞれのリップ片11、11と交差し、顎25aにより連結するように 構成してなるものである。
【0007】
以下、図面に示す実施例に即してこの考案の内容を説明する。 図1は、棒状体1、1及びこの考案にかかわる交差連結金具2の斜視図である 。 棒状体1、1は軽量形鋼からなるもので、開口11aを狭くするリップ片11 を備えたリップ溝形鋼1A及び溝形鋼1Bとし、リップ溝形鋼1Aのリップ片1 1を溝形鋼1Bに当接するように交差させるようにしてなる。リップ溝形鋼1A のリップ片11には長手方向に内向きの突部11b、11bを設けるようにして ある。 この考案にかかわる交差連結金具2は、これら棒状体1、1を交差状態におい て連結保持するもので、1mm厚のステンレス鋼板を素材とし、打ち抜き、折り曲 げなどして製作するもので、溝形鋼1Bを跨ぎリップ溝形鋼1A内に入り込むよ うな側面鞍形をなし、その上面板21の中央にはバーリング加工を施してねじ穴 22を穿設してあり、このねじ穴22に締め付けねじ23として蝶ボルトをねじ 込むようにしてある。 側板24、24は上面板21の側縁から折曲連設するものであるが、互い違い となるように対角位置に設けるようにし、この側板24、24にはリップ片11 、11を逃げると共にリップ片11、11を内部から支える顎25aを備えた切 欠25を設けるようにしてある。26、26は上面板21と側板24の折曲部に 設けた補強リブで強度を高めるために設けたものである。27、27は上面板2 1から側板24を折曲連接するときに同時に形成される短い折曲縁で上面板21 の強度を持たせるようにすると共に、縁片の鋭い切り口をなくして取り付け作業 に際して怪我の発生を防止するのに効果がある。 このような構成からなる交差連結金具2を用いて連結するには、まず、締め付 けねじ23をゆるめて、溝形鋼1Bに斜めに跨がせ、側板24、24の下端部が リップ溝形鋼1Aのリップ片11、11の開口11aから内部に入り込むように する(図2参照)。 次いで、交差連結金具2全体を回動させ、側板24、24の内面が溝形鋼1B に添うようにする。すると、切欠25が逃げ部となってリップ片11、11と側 板24、24が交差し、切欠25により形成される顎25aがリップ片11の内 面に入り支持することになる(図3a)。 しかる後に、締め付けねじ23をねじ込むと、顎25aがリップ片11を掛っ ているのでリップ溝形鋼1Aと断面溝形の溝形鋼1Bが強固に密着連結されるの である(図3b)。
【0008】 交差連結金具2は鞍形としてあるのであらかじめ溝形鋼1Bに跨がせておくよ うにしてから取り付けるようにすることができる。 締め付けねじ23により、棒状体1、1が長尺で輸送運搬に際して若干の狂い が生じても締め付けねじ23により調整できるばかりか、顎25aが対角位置に 設けられていることによって地震、振動などによってはずれる方向にゆるむのを 有効に防止できることになる。 なお、図示の例では締め付けねじ23として蝶ボルトを採用しているが、頭部 がプラスないしマイナスのボルトであってもさしつかえないが、蝶ボルトとする と手指で締めつけ作業ができるので特別の工具を必要とせずに作業が可能となる 。
【0009】 図4は交差連結金具2の別の実施例を示すものであり、折曲縁27、27を備 えないようにしたものを示す。図5も同じく別の実施例を示すもので、切欠25 の形状を変えたもので、特に顎25aの先端が尖るように角度を設けるようにし たものである。顎25aの形状はリップ片11によって適切な形状角度とするこ とが望ましい。 これらの実施例において、上面板21から連接する側板24、24は締め付け ねじ23をねじ込みに伴って交差連結金具2自体が回転すると側板24が跨がっ た棒状体1に密着する位置に設けるようにしてある。具体的には締め付けねじ2 3が右ねじであることを前提として側板24、24が配置してある。逆に配置し ても上面板21を押えて締め付けねじ23をねじ込めばたりるが、図示するよう に構成する方が取り付けの作業性が良好となる。
【0010】 これまでの説明では棒状体1、1が軽量形鋼であるものとして説明したが、こ れに限定されるものではなく、アルミの押出成形品であっても適用できるもので ある。 また、パイプと軽量形鋼としてのリップ溝形鋼を交差連結する場合や、パイプ 同士であっても一方に長手方向にスリットがあれば適用できるのである。この場 合は上面板21を湾曲状に構成すればたりる。さらには棒状体1、1を直交させ る場合のみならず斜め状に交差させる場合にもこの交差連結金具2を用いること ができるのである。
【0011】 図6、及び図7は、この考案にかかわる交差連結金具2を天井パネルPの取付 部材である化粧野縁3を野縁受材4に固定する場合の交差連結金具2としたもの で、化粧野縁3がリップ溝形鋼1Aで、野縁受材4が溝形鋼1Bとしてある。 コンクリートなどから構成される天井に一端を埋設固定させる吊りボルト5に Z形のハンガー6をナット7にて取り付け、このハンガー6、6にて溝形鋼1B からなる野縁受材4を抱持して吊り、この野縁受材4に直交するように化粧野縁 3を連結するのに用いたものである。 化粧野縁3には石膏ボードなどからなる天井パネルPを取り付け金具9により 吊り下げるようにするのである。
【0012】
この考案は以上のような構成からなるもので、従来の人力で金具自体を曲げる ものと異なり、あらかじめ支持する顎を形成してあるので、金具自体を肉厚に構 成できるので十分な強度を持たせることができるのである。 更に、締めつけねじの採用によりガタや緩みの発生が生じないように棒状体を 強固に連結することができるばかりか、リップ片の加工の誤差や長尺物であるこ とにより若干変形しても締め付けねじにより調整することも可能となる。 加えて、締め付けねじであるので、連結に当たって水平出しなどをする場合に 簡単に調整することができる利点も認められる。 交差連結金具を予め所定の位置に吊り下げておくことができるので作業性が良 いのである。
【図1】二つの棒状体及びこの考案にかかわる交差連結
金具の斜視図である。
金具の斜視図である。
【図2】交差連結金具を棒状体に乗せた状態の平面図
(a)及び断面図(B)である。
(a)及び断面図(B)である。
【図3】交差連結金具を回転させて取り付けた状態の断
面図(a)及び締め付けねじを締め付けて完全に連結し
た状態の断面図(b)である。
面図(a)及び締め付けねじを締め付けて完全に連結し
た状態の断面図(b)である。
【図4】交差連結金具の別の実施例を示す斜視図であ
る。
る。
【図5】交差連結金具の別の実施例を示す斜視図であ
る。
る。
【図6】この考案にかかわる交差連結金具を野縁受材と
化粧野縁を連結するのに用いた状態の斜視図である。
化粧野縁を連結するのに用いた状態の斜視図である。
【図7】同じく交差連結金具を野縁受材と化粧野縁を連
結するのに用いた例の断面図である。
結するのに用いた例の断面図である。
【図8】a、bは従来の交差連結金具の使用状態の斜視
図である。
図である。
【図9】同じく従来の交差連結金具の平面図(a)及び
屈曲させた状態の斜視図(b)である。
屈曲させた状態の斜視図(b)である。
【図10】図9の交差連結金具にて野縁受材と化粧野縁
を連結するのに用いた例を示す斜視図である。
を連結するのに用いた例を示す斜視図である。
【図11】従来の交差連結金具の使用状態の断面図であ
る。
る。
1 棒状体 1A リップ溝形鋼 1B 溝形鋼 2 交差連結金具 21 上面板 22 ねじ穴 23 締め付けねじ 24 側板 25 切欠 25a 顎
フロントページの続き (72)考案者 大平 清吉 東京都荒川区西日暮里6丁目22番22号 ク リナップ株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 棒状体の一方の長手方向がリップ溝形を
なし、他方の棒状体にリップ片を当接させるように交差
させ、交差部において跨がせて連結する交差連結金具で
あって、金具は鞍形をなし、その上面板に締め付けねじ
をねじ込んであると共に、側板にはリップ溝形鋼のリッ
プ片の逃げ部となると共にリップ片を内側から支持する
顎を備えた切込を設けるようにし、側板を上面板の対角
位置に設け、棒状体の向かい合うリップ片に対応するよ
うにすると共に、金具を跨がせるときに傾斜させること
により側板先端がリップ溝形の開口から入り、回転させ
ることにより切込がそれぞれのリップ片と交差し、顎に
より連結するように構成してなることを特徴とする棒状
体の交差連結金具。 - 【請求項2】 請求項1記載の棒状体の交差連結金具に
おいて、上面板から連設する側板を、締め付けねじの締
め付けに伴って回転したとき跨がった棒状体に密着する
ような対角位置に設けるようにしたことを特徴とする棒
状体の交差連結金具。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の棒状体の
交差連結金具において、棒状体が溝形鋼からなる野縁受
材と、リップ溝形鋼からなる化粧野縁からなり、野縁支
持金具としたことを特徴とする棒状体の交差連結金具。 - 【請求項4】 請求項1、請求項2または請求項3記載
の記載の棒状体の交差連結金具において、締め付けねじ
が蝶ボルトであることを特徴とする棒状体の交差連結金
具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7881992U JPH0637416U (ja) | 1992-10-21 | 1992-10-21 | 棒状体の交差連結金具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7881992U JPH0637416U (ja) | 1992-10-21 | 1992-10-21 | 棒状体の交差連結金具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0637416U true JPH0637416U (ja) | 1994-05-20 |
Family
ID=13672450
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7881992U Pending JPH0637416U (ja) | 1992-10-21 | 1992-10-21 | 棒状体の交差連結金具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0637416U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020196185A (ja) * | 2019-05-31 | 2020-12-10 | 株式会社竹中工務店 | 仕上げ材用のアンカー金物 |
-
1992
- 1992-10-21 JP JP7881992U patent/JPH0637416U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020196185A (ja) * | 2019-05-31 | 2020-12-10 | 株式会社竹中工務店 | 仕上げ材用のアンカー金物 |
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