JPH0637080Y2 - マンホール床版 - Google Patents

マンホール床版

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JPH0637080Y2
JPH0637080Y2 JP637289U JP637289U JPH0637080Y2 JP H0637080 Y2 JPH0637080 Y2 JP H0637080Y2 JP 637289 U JP637289 U JP 637289U JP 637289 U JP637289 U JP 637289U JP H0637080 Y2 JPH0637080 Y2 JP H0637080Y2
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JP
Japan
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floor slab
manhole
plate thickness
opening
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正弘 清水
浩三 村田
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Mitsubishi Materials Corp
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Mitsubishi Materials Corp
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はマンホール床版に係り、特に下水道などに使用
されるマンホールのマンホール蓋と躯体ブロックとの間
に設置するマンホール床版の改良に関する。
[従来の技術] 従来、下水道などのマンホールには、第3図及び第4図
に示すマンホール標準構造が採用されている。
第3図において、底版16の上に直壁を有するブロック1
1、12が立設され、ブロック12の上に斜壁を有するブロ
ック13が立設されている。該ブロック13の頂部には開口
13aが設けられており、調整リング18及びマンホール受
枠17を介してマンホール蓋14が装着されている。
第4図においては、直壁を有するブロック11、12の間に
斜壁を有するブロック13′が介在されている。その他の
構成は第3図と同様である。
第3図及び第4図に示すマンホール構造は、マンホール
深さHが比較的深い場合に主に採用されるものである
が、マンホール深さHが比較的浅く、躯体ブロックとマ
ンホール蓋との間に、斜壁を設置するだけの高さが無い
場合には、第2図に示す構造標準図のものが採用され
る。第2図において、躯体ブロック11、下水管20、マン
ホール蓋14、底版16、マンホール受枠17、調整リング18
の構成は、第3図及び第4図に示す構造標準図のものと
同様であるが、躯体ブロック11と調整リング18との間に
は、マンホール蓋14に対応する開口19aを有する版状部
材、所謂マンホール床版19を設置している。このマンホ
ール床版19は、床版、床版塊、頂版、床版斜壁等様々な
名称で呼ばれている。
なお、第2図中、Rは路面、Tは自動車タイヤを示す。
[考案が解決しようとする課題] 第2図〜第4図に示す従来のマンホール構造において、
第3図及び第4図に示す斜壁を用いた構造では次のよう
な問題点があった。即ち、斜壁を製造するには、型枠と
して内枠と外枠とが必要となることから型枠構成が複雑
となり、型枠費用が高くつく。また、製造に際しては、
内枠と外枠との間にコンクリートを打設することになる
ため、打設作業に手間がかかり製造能率が悪い。更には
斜壁の高さが比較的大きくなることから、コンクリート
を打設した後の材料分離のために、斜壁を構成するコン
クリートの品質が低品質のものとなり易い等の問題点が
あった。
一方、第2図に示すマンホール床版を用いるものでは、
以上の様な問題点は解消されるが、次のような問題点が
あるため、その用途はマンホール深さが比較的浅く、躯
体ブロックとマンホール蓋等との間に、斜壁を設置する
だけの高さが無い場合に限定されていた。
即ち、マンホール蓋14上は、自動車などが通行するた
め、自動車荷重F(T-20。一般に後輪で8トン)に対
し、マンホール床版19がひびわれ等の破損を起こさない
ように、十分安全に構造設計を行なう必要があるが、そ
の結果、床版19の版厚が非常に大きくなり、 床版19の製造に使うコンクリートの量が多く、製造コ
ストが高くなる。
床版19の重量が大きいため、製造、運搬、敷設時の取
り扱い性が悪く、作業能率が悪い。
などの欠点があった。
本考案は上記従来のマンホール床版の問題点を解決し、
自動車荷重に対して十分な耐荷力を有する床版であっ
て、しかもその版厚(コンクリート容積)が小さいマン
ホール床版を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本考案のマンホール床版は、マンホール蓋に対応する開
口を有する鉄筋コンクリート製マンホール床版におい
て、該開口の周囲部の少なくとも一部の版厚を他の部分
の版厚よりも厚くしたことを特徴とする。
即ち、本考案者らは、第2図のような床版19を使用した
場合、マンホール蓋14上をタイヤTの自動車荷重(T-2
0)が通過する場合の、床版19各部の曲げモーメント分
布状態を有限要素法により解析した。その結果、開口19
aの周囲における曲げモーメントは一般的に大きく、特
に床版19の中央部19b側で最大値となるが、その他の部
分に生ずる曲げモーメントは比較的小さいことを見出し
た。本考案はこのような知見をもとに、曲げモーメント
が特に大きくなる床版の開口部周囲付近の版厚を他の部
分よりも大きくすることにより、床版の耐荷力は低下さ
せることなく、床版の平均版厚を従来のものより小さく
したものである。
[作用] マンホール蓋上を通過する自動車荷重等の荷重は、マン
ホール床版の開口部周囲に大きく加えられ、その他の部
分においては、比較的小さい。
従って、床版の開口部周囲の版厚を厚くすることによ
り、床版に十分な耐荷力を持たせることができ、その他
の部分の版厚は比較的薄くしても、耐荷力は殆ど損なわ
れない。
従って、床版の開口部周囲の版厚を厚くし、その他の部
分の版厚を薄くすることにより、十分な耐荷力を確保
し、かつ、床版の平均版厚を小さくし、床版の製造に使
用するコンクリート量を減じ、材料コストを低減すると
共に、床版の重量を軽くしてその取り扱い性等を改善す
ることができる。
[実施例] 以下に図面を参照して本考案の実施例について説明す
る。
第1図は本考案の一実施例に係るマンホール床版を示す
図であって、第1図(a)は平面図、第1図(b)は第
1図(a)のB-B線に沿う断面図、第1図(c)は第1
図(a)の右側面図である。
図示の如く、本実施例のマンホール床版1は、マンホー
ル蓋に対応する開口1aの周囲のマンホール蓋等に接続さ
れる部分であって、かつ床版1の外周部1cを除く部分に
肉厚部2が形成され、その版厚T2が、他の部分の版厚T1
よりも大きく設定されている。
前述の如く、自動車荷重等の荷重は、床版1の中心1b側
に大きくかかることから、本考案においてこの肉厚部2
は、床版1の開口1aの周囲に、開口1aと略同心円的に、
かつ、床版1の中心1bを含むように設計するのが好まし
い。また、床版1の外周部1cはその設計時に、躯体ブロ
ック等で支えられる部分であるため、版厚を厚くする必
要はない。
肉厚部2の幅、即ち、第1図(b)における幅bは床版
1の大きさや開口1aの大きさ等によっても異なるが、通
常の場合、直径D2=600mmの開口が形成された、直径D1
=1700mmのマンホール床版であれば、肉厚部2の幅bは
100〜300mm程度とするのが好ましい。この肉厚部2とそ
の他の部分とでは、第1図(a)〜(c)に示す如く、
版厚の移行部2aを設けるのが好ましい。この移行部2aの
幅cは、版厚T2とT1との差、床版の直径D1等によっても
異なるが、通常の場合、移行部2aの幅cは50〜150mm程
度とするのが好ましい。また、開口1aの周囲であって
も、版厚を厚くしない床版1の外周部1cの幅dは、躯体
ブロック等との当接面の幅と同程度とされる。
本考案において、床版1の肉厚部2の版厚T2は、従来の
床版の版厚とほぼ同程度あるいは、それよりも若干、例
えば10〜30mm厚い厚さとすれば良い。一方、その他の部
分の版厚T1は、従来の床版の版厚の2/3〜1/3程度、好ま
しくは1/2程度とするのが好ましい。
本考案においては、肉厚部2の鉄筋量を他の部分よりも
多くしたり、肉厚部2に鋼繊維補強コンクリートを用い
ることなどにより、耐荷力を更に向上させ、肉厚部2の
幅bや版厚T2を薄くし、一層の軽量化を図ることができ
る。
本考案のマンホール床版は、第2図に示すマンホール床
版と同様に配設、施工することができる。
以下に実施例について説明する。
実験例1 本発明の床版及び従来の床版について、耐荷力実験を行
なった。耐荷力試験は、第2図に示した敷設後の自動車
荷重を想定し、マンホール蓋14上に載荷治具(20cm×50
cm)を置き、大型耐圧試験機を用いて載荷治具に荷重を
加え、ひびわれ荷重を測定した。試験体の床版はいずれ
も、同一配合のコンクリートを用いて、同様の打設方
法、養生方法で作製したものである。
床版No.1、2は第1図(a)〜(c)に示すような本考
案に係る床版であって、各部の寸法は第1表に示す通り
である。また、床版No.3は、厚さが均一であること以外
はNo.1、2の床版と同様に設計された、従来の床版であ
る。
床版の配筋は、No.3では通常行なわれているのと同様
に、鉄筋を格子状に編成したものを使用したが、No.1、
2ではNo.3と同様の配筋を行った上に、開口部周囲に沿
って周方向にも配筋した。耐荷力試験結果を第1表に示
す。
第1表より次のことが明らかである。
No.1は、T1をNo.3の1/2とし、T2はNo.3と同様としたも
のであるが、ひびわれ耐荷力はNo.3よりもわずかに劣る
程度であり、自動車荷重T-20(後輪8000kgf×衝撃係数
1.3=10400kgf)に対して十分に耐え得るものである。
また、No.2は、T1をNo.3の1/2とし、T2はNo.3の1.1倍に
したものであるが、ひびわれ耐荷力はNo.3を上まわっ
た。そして、No.1、2ともに製品重量は、No.3の60%程
度であり、著しく軽量化された。
[考案の効果] 以上詳述した通り、本考案のマンホール床版は、床版の
開口部周囲の部分の版厚のみを、特に大きくし、他の部
分は比較的薄くしたものであって、敷設後に作用する自
動車荷重等の荷重に対して、曲げモーメントが特に大き
くなる部分の版厚は、十分に確保されているので、十分
な耐荷力を得ることができ、しかも、床版の版厚全体が
一様に厚い従来の床版に比較して、平均版厚を薄くし、
床版容積を大幅に減少させることができる。このため、 製造に使用するコンクリート量が大幅に減少するの
で、材料費が低減され、製造コストが安くなる。
床版重量が大幅に減少し、軽量化されるため、製造、
運搬及び敷設時の取り扱いが容易となり、作業能率が向
上する。
等の効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は本考案の一実施例に係るマンホール床版
を示す平面図、第1図(b)は第1図(a)のB-B線に
沿う断面図、第1図(c)は第1図(a)の右側面図、
第2図、第3図及び第4図は各々従来のマンホール構成
を示す断面図である。 1……マンホール床版、1a……開口、 2……肉厚部、2a……移行部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】マンホール蓋に対応する開口を有する鉄筋
    コンクリート製マンホール床版において、該開口の周囲
    部の少なくとも一部の版厚を他の部分の版厚よりも厚く
    したことを特徴とするマンホール床版。
JP637289U 1989-01-23 1989-01-23 マンホール床版 Expired - Lifetime JPH0637080Y2 (ja)

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