JPH0636701A - カラー陰極線管 - Google Patents
カラー陰極線管Info
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- JPH0636701A JPH0636701A JP4193557A JP19355792A JPH0636701A JP H0636701 A JPH0636701 A JP H0636701A JP 4193557 A JP4193557 A JP 4193557A JP 19355792 A JP19355792 A JP 19355792A JP H0636701 A JPH0636701 A JP H0636701A
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- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
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- H01J29/02—Electrodes; Screens; Mounting, supporting, spacing or insulating thereof
- H01J29/06—Screens for shielding; Masks interposed in the electron stream
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J2229/00—Details of cathode ray tubes or electron beam tubes
- H01J2229/0007—Elimination of unwanted or stray electromagnetic effects
- H01J2229/003—Preventing or cancelling fields entering the enclosure
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- Electrodes For Cathode-Ray Tubes (AREA)
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- Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 この発明は、磁性体の形状効果を有効に利用
することで、一方向の外部磁界に対してのみミスランデ
ィング量を効果的に減少させ、設計も容易にできる磁気
遮蔽部材を備えたカラー陰極線管を得ることを目的とす
る。 【構成】 細長い磁性体がU字形に成形されたU字型磁
性体10が、一端をフレーム11の長側壁辺11aに固
定され、他端を電子銃の方向に向かって延ばされて配設
され、磁気遮蔽部材を構成している。 【効果】 細長い磁性体をU字形に成形されたものは、
形状効果によりU字型磁性体に沿って磁化し、誘導磁界
をU字型磁性体で囲まれた領域に効果的に放出するので
遮蔽効果が大きく、またU字型磁性体の形状異方性によ
り特定の方向にのみ磁化されやすく、従って特定方向の
外部磁界の影響を効率よく除去でき、設計が容易とな
り、低価格化および高性能化が図られる。
することで、一方向の外部磁界に対してのみミスランデ
ィング量を効果的に減少させ、設計も容易にできる磁気
遮蔽部材を備えたカラー陰極線管を得ることを目的とす
る。 【構成】 細長い磁性体がU字形に成形されたU字型磁
性体10が、一端をフレーム11の長側壁辺11aに固
定され、他端を電子銃の方向に向かって延ばされて配設
され、磁気遮蔽部材を構成している。 【効果】 細長い磁性体をU字形に成形されたものは、
形状効果によりU字型磁性体に沿って磁化し、誘導磁界
をU字型磁性体で囲まれた領域に効果的に放出するので
遮蔽効果が大きく、またU字型磁性体の形状異方性によ
り特定の方向にのみ磁化されやすく、従って特定方向の
外部磁界の影響を効率よく除去でき、設計が容易とな
り、低価格化および高性能化が図られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、地磁気等の外部磁場
による電子ビームの軌道の振れにともなう色ずれ等の不
具合を防止するための磁気遮蔽部材を備えてなるカラー
陰極線管に関するものである。
による電子ビームの軌道の振れにともなう色ずれ等の不
具合を防止するための磁気遮蔽部材を備えてなるカラー
陰極線管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、シャドウマスクを内蔵する3電
子ビーム形のカラー陰極線管においては、地磁気等の外
部磁場の影響を受けて電子ビームの軌道が振れ、このよ
うな電子ビームの軌道の振れにともなって、所望しない
蛍光体を発光させてしまい、色ずれ等の好ましくない結
果を招くことが知られていた。このような外部磁場の影
響を除去するために、シャドウウマスクからファンネル
の内壁に沿って内部磁気遮蔽部材を装着したカラー陰極
線管が従来提案されていた。
子ビーム形のカラー陰極線管においては、地磁気等の外
部磁場の影響を受けて電子ビームの軌道が振れ、このよ
うな電子ビームの軌道の振れにともなって、所望しない
蛍光体を発光させてしまい、色ずれ等の好ましくない結
果を招くことが知られていた。このような外部磁場の影
響を除去するために、シャドウウマスクからファンネル
の内壁に沿って内部磁気遮蔽部材を装着したカラー陰極
線管が従来提案されていた。
【0003】図4および図5はそれぞれ従来のカラー陰
極線管の一例を示す断面図および要部拡大斜視図であ
り、図において1はネック1aとファンネル1bとパネ
ル1cとから構成された管体、2はネック1a内に配設
された電子銃、3は蛍光面であり、この蛍光面3は、通
常、赤、緑、青に発光する蛍光体がモザイク状にパネル
1cの内面に装着されて構成されている。
極線管の一例を示す断面図および要部拡大斜視図であ
り、図において1はネック1aとファンネル1bとパネ
ル1cとから構成された管体、2はネック1a内に配設
された電子銃、3は蛍光面であり、この蛍光面3は、通
常、赤、緑、青に発光する蛍光体がモザイク状にパネル
1cの内面に装着されて構成されている。
【0004】4は蛍光面3に対向して配設されたシャド
ウマスクであり、このシャドウマスク4は、電子ビーム
9の通過孔6が所定の配列で形成されている。5はパネ
ル1cのスカート部に対向する側壁辺5aと電子銃2側
に向いた対向辺5bとからなるフレームであり、このフ
レーム5は、シャドウマスク4の周縁部を溶接等によっ
て側壁辺5aに固着することによりシャドウマスク4の
周辺を補強している。7は一端が各側壁辺5aに固定さ
れ、他端部に透孔(図示せず)が形成されたスプリング
であり、このスプリング7はシャドウマスク4とフレー
ム5とともにシャドウマスク構体20を構成している。
このシャドウマスク構体20は、パネル1cのスカート
部の各辺の内面に植設されているピン(図示せず)にス
プリング7の透孔を係合して、シャドウマスク4と蛍光
面3とが所定間隙をもって相対向するように取り付けら
れている。
ウマスクであり、このシャドウマスク4は、電子ビーム
9の通過孔6が所定の配列で形成されている。5はパネ
ル1cのスカート部に対向する側壁辺5aと電子銃2側
に向いた対向辺5bとからなるフレームであり、このフ
レーム5は、シャドウマスク4の周縁部を溶接等によっ
て側壁辺5aに固着することによりシャドウマスク4の
周辺を補強している。7は一端が各側壁辺5aに固定さ
れ、他端部に透孔(図示せず)が形成されたスプリング
であり、このスプリング7はシャドウマスク4とフレー
ム5とともにシャドウマスク構体20を構成している。
このシャドウマスク構体20は、パネル1cのスカート
部の各辺の内面に植設されているピン(図示せず)にス
プリング7の透孔を係合して、シャドウマスク4と蛍光
面3とが所定間隙をもって相対向するように取り付けら
れている。
【0005】8は内部磁気シールドと呼称されている内
部磁気遮蔽部材で、透磁率の大きい薄板によりファンネ
ル1bの形状に沿った角錐台形状に形成され、その前端
の周縁部8aがフレーム5の対向辺5bに溶接等により
固着されている。9は電子銃2から発射される電子ビー
ムで、偏向手段(図示せず)により図4の一点鎖線で示
した範囲内を偏向走査され、シャドウマスク4の通過孔
6を通過した電子ビーム9は蛍光面3に射突して蛍光体
を選択的に発光させる。
部磁気遮蔽部材で、透磁率の大きい薄板によりファンネ
ル1bの形状に沿った角錐台形状に形成され、その前端
の周縁部8aがフレーム5の対向辺5bに溶接等により
固着されている。9は電子銃2から発射される電子ビー
ムで、偏向手段(図示せず)により図4の一点鎖線で示
した範囲内を偏向走査され、シャドウマスク4の通過孔
6を通過した電子ビーム9は蛍光面3に射突して蛍光体
を選択的に発光させる。
【0006】つぎに、上記従来のカラー陰極線管の動作
を説明する。電子銃2から発射された電子ビーム9は、
偏向手段により図4の一点鎖線で示した範囲内で偏向走
査され、シャドウマスク4の通過孔6を通過した電子ビ
ーム9が蛍光面3に射突することで、蛍光面3の蛍光体
が選択的に発光される。このとき、カラー陰極線管が地
磁気等の環境磁場内に置かれていると、電子ビーム9の
飛行軌道が曲げられることになるが、このような環境磁
場による影響は、内部磁気遮蔽部材8により排除され
る。つまり、内部磁気遮蔽部材8で覆われたカラー陰極
線管内では、環境磁場が遮蔽により弱められるので、電
子ビーム9の飛行軌道の曲がりが少なくなり、電子ビー
ム9の蛍光面3への入射位置のずれが小さくなって、色
ずれの発生が少なくなる。
を説明する。電子銃2から発射された電子ビーム9は、
偏向手段により図4の一点鎖線で示した範囲内で偏向走
査され、シャドウマスク4の通過孔6を通過した電子ビ
ーム9が蛍光面3に射突することで、蛍光面3の蛍光体
が選択的に発光される。このとき、カラー陰極線管が地
磁気等の環境磁場内に置かれていると、電子ビーム9の
飛行軌道が曲げられることになるが、このような環境磁
場による影響は、内部磁気遮蔽部材8により排除され
る。つまり、内部磁気遮蔽部材8で覆われたカラー陰極
線管内では、環境磁場が遮蔽により弱められるので、電
子ビーム9の飛行軌道の曲がりが少なくなり、電子ビー
ム9の蛍光面3への入射位置のずれが小さくなって、色
ずれの発生が少なくなる。
【0007】ところで、内部磁気遮蔽部材8による磁気
遮蔽効果を見てみると、カラー陰極線管を東向き(以
下、E方向という)もしくは西向き(以下、W方向とい
う)に設置した場合には、その内部磁気遮蔽部材8およ
びフレーム5に磁束が集中することになり、これらで囲
まれた空間での遮蔽効果は十分に大きいものとなる。こ
れに対し、カラー陰極線管を北向き(以下、N方向とい
う)もしくは南向き(以下、S方向という)に設置した
場合には、内部磁気遮蔽部材8が蛍光面3の方向に大き
く開口しているために、E方向およびW方向に比べて遮
蔽効果が劣る。このように、E−WとN−S方向に対す
る磁気遮蔽効果に異方向性が存在しているが、これら両
方向に対する遮蔽効果は、ほぼ同程度であることが望ま
しい。従来、角錐台形状の磁気遮蔽部材8においては、
E−WとN−S方向に対する磁気遮蔽効果を独立して変
えることができず、経験的に設計されていた。
遮蔽効果を見てみると、カラー陰極線管を東向き(以
下、E方向という)もしくは西向き(以下、W方向とい
う)に設置した場合には、その内部磁気遮蔽部材8およ
びフレーム5に磁束が集中することになり、これらで囲
まれた空間での遮蔽効果は十分に大きいものとなる。こ
れに対し、カラー陰極線管を北向き(以下、N方向とい
う)もしくは南向き(以下、S方向という)に設置した
場合には、内部磁気遮蔽部材8が蛍光面3の方向に大き
く開口しているために、E方向およびW方向に比べて遮
蔽効果が劣る。このように、E−WとN−S方向に対す
る磁気遮蔽効果に異方向性が存在しているが、これら両
方向に対する遮蔽効果は、ほぼ同程度であることが望ま
しい。従来、角錐台形状の磁気遮蔽部材8においては、
E−WとN−S方向に対する磁気遮蔽効果を独立して変
えることができず、経験的に設計されていた。
【0008】特に、図5に示すように、蛍光面3が上下
方向に細長い蛍光体ストライプの集合からなるタイプの
カラー陰極線管にあっては、E−W方向の動作の際の電
子ビーム9の環境磁場による曲がりは本来、上下方向で
あり、したがって、色ずれとしては害になりにくいが、
角錐台形状の磁気遮蔽部材8を用いると、E−W方向の
動作に対して所定の遮蔽効果とは別に環境磁場の方向が
陰極線管で変化する現象があり、磁気遮蔽部材8を用い
ない方が良い結果となる場合が多く、総合的な遮蔽効果
の向上が意図どおりにならないのが普通であった。
方向に細長い蛍光体ストライプの集合からなるタイプの
カラー陰極線管にあっては、E−W方向の動作の際の電
子ビーム9の環境磁場による曲がりは本来、上下方向で
あり、したがって、色ずれとしては害になりにくいが、
角錐台形状の磁気遮蔽部材8を用いると、E−W方向の
動作に対して所定の遮蔽効果とは別に環境磁場の方向が
陰極線管で変化する現象があり、磁気遮蔽部材8を用い
ない方が良い結果となる場合が多く、総合的な遮蔽効果
の向上が意図どおりにならないのが普通であった。
【0009】なお、環境磁場としての地磁気には、水平
成分と垂直成分とがあり、垂直成分はカラー陰極線管を
N−S−E−Wのいずれの方向に向けて動作させても、
電子ビーム9の飛行軌道に及ぼす影響は一定であり、か
つ、地球上のかなり広い範囲にわたってほぼ一定である
から、当初の設計時にカラー陰極線管の地球上での使用
地域を考慮すれば、色ずれのような不具合な現象は大幅
に軽減できる。したがって、磁気遮蔽部材8の設計にあ
たっては、主として地磁気の水平成分の遮蔽性能を考慮
することが重要となる。
成分と垂直成分とがあり、垂直成分はカラー陰極線管を
N−S−E−Wのいずれの方向に向けて動作させても、
電子ビーム9の飛行軌道に及ぼす影響は一定であり、か
つ、地球上のかなり広い範囲にわたってほぼ一定である
から、当初の設計時にカラー陰極線管の地球上での使用
地域を考慮すれば、色ずれのような不具合な現象は大幅
に軽減できる。したがって、磁気遮蔽部材8の設計にあ
たっては、主として地磁気の水平成分の遮蔽性能を考慮
することが重要となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来のカラー陰極線管
は以上のように構成されていたので、磁気遮蔽部材8に
よる遮蔽効果が不十分であるのに加え、E−W方向とN
−S方向との動作に対する遮蔽効果を独立的に変更する
ことができないという課題があった。また、設計も経験
的であって、手間がかかるという課題もあった。
は以上のように構成されていたので、磁気遮蔽部材8に
よる遮蔽効果が不十分であるのに加え、E−W方向とN
−S方向との動作に対する遮蔽効果を独立的に変更する
ことができないという課題があった。また、設計も経験
的であって、手間がかかるという課題もあった。
【0011】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、磁性体の形状効果を有効に利用
することで、一方向の外部磁界に対してのみミスランデ
ィング量を効率的に減少させ、また、設計も容易にでき
る磁気遮蔽部材を備えたカラー陰極線管を得ることを目
的とする。
ためになされたもので、磁性体の形状効果を有効に利用
することで、一方向の外部磁界に対してのみミスランデ
ィング量を効率的に減少させ、また、設計も容易にでき
る磁気遮蔽部材を備えたカラー陰極線管を得ることを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の発明に
係るカラー陰極線管は、ファンネルと、パネルと、この
パネルの内面に設けられた蛍光面と、この蛍光面に対向
して配置された電子ビーム通過孔を有するシャドウマス
クと、このシャドウマスクの周辺を補強するとともにこ
れをパネルの内面の所定位置に保持するフレームと、蛍
光面に対向して配置された電子銃と、長さと厚みとの比
が5:1以上、かつ、長さと幅との比が5:1以上の細
長い磁性体がU字形に成形され、その一端がフレームに
接続され、他端が電子銃の方向に向かって延ばされたU
字型磁性体とを備えたものである。
係るカラー陰極線管は、ファンネルと、パネルと、この
パネルの内面に設けられた蛍光面と、この蛍光面に対向
して配置された電子ビーム通過孔を有するシャドウマス
クと、このシャドウマスクの周辺を補強するとともにこ
れをパネルの内面の所定位置に保持するフレームと、蛍
光面に対向して配置された電子銃と、長さと厚みとの比
が5:1以上、かつ、長さと幅との比が5:1以上の細
長い磁性体がU字形に成形され、その一端がフレームに
接続され、他端が電子銃の方向に向かって延ばされたU
字型磁性体とを備えたものである。
【0013】また、この発明の第2の発明に係るカラー
陰極線管は、U字形に成形されたU字型磁性体の電子銃
の方向に向かって延ばされ側の先端部が、管軸方向に向
かって曲げられているものである。
陰極線管は、U字形に成形されたU字型磁性体の電子銃
の方向に向かって延ばされ側の先端部が、管軸方向に向
かって曲げられているものである。
【0014】
【作用】この発明の第1の発明においては、U字型磁性
体が、長さと厚みとの比が5:1以上、かつ、長さと幅
との比が5:1以上の細長い磁性体でU字形に成形され
ているので、U字型磁性体に沿って磁化するという形状
効果が得られ、その形状効果により、U字型磁性体に沿
って磁化し誘導磁界をU字型磁性体で囲まれた領域に効
果的に放出するので遮蔽効果が大きく、またU字型磁性
体の形状異方性により特定の方向にのみ磁化されやすく
なり、特定方向の外部磁界の影響を効率よく除去するこ
とができる。
体が、長さと厚みとの比が5:1以上、かつ、長さと幅
との比が5:1以上の細長い磁性体でU字形に成形され
ているので、U字型磁性体に沿って磁化するという形状
効果が得られ、その形状効果により、U字型磁性体に沿
って磁化し誘導磁界をU字型磁性体で囲まれた領域に効
果的に放出するので遮蔽効果が大きく、またU字型磁性
体の形状異方性により特定の方向にのみ磁化されやすく
なり、特定方向の外部磁界の影響を効率よく除去するこ
とができる。
【0015】また、この発明の第2の発明においては、
U字形に成形された細長い磁性体の先端部を管軸方向に
曲げているので、外部磁場を減少させ、また外部磁場の
方向を効果的に変えることができる。
U字形に成形された細長い磁性体の先端部を管軸方向に
曲げているので、外部磁場を減少させ、また外部磁場の
方向を効果的に変えることができる。
【0016】
【実施例】以下、この発明の実施例を図について説明す
る。 実施例1.図1はこの発明の第1の発明に係る一実施例
を示すカラー陰極線管の要部斜視図であり、図において
図4および図5に示した従来のカラー陰極線管と同一ま
たは相当部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。図において、10は細長い磁性体がU字形に成形さ
れたU字型磁性体であり、このU字型磁性体10を構成
する磁性体は、純鉄、パーマロイ等の高透磁率材が用い
られる。11は全体としてほぼ長方形をなすシャドウマ
スク4の周縁部を側壁辺に固着してシャドウマスク4の
周辺を補強しているフレームである。
る。 実施例1.図1はこの発明の第1の発明に係る一実施例
を示すカラー陰極線管の要部斜視図であり、図において
図4および図5に示した従来のカラー陰極線管と同一ま
たは相当部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。図において、10は細長い磁性体がU字形に成形さ
れたU字型磁性体であり、このU字型磁性体10を構成
する磁性体は、純鉄、パーマロイ等の高透磁率材が用い
られる。11は全体としてほぼ長方形をなすシャドウマ
スク4の周縁部を側壁辺に固着してシャドウマスク4の
周辺を補強しているフレームである。
【0017】ここで、上記実施例1では、20インチの
カラー陰極線管におけるものであって、管軸、すなわ
ち、シャドウマスク4の中央に立てた法線の方向をZ軸
とし、これに直交し、かつ、互いに直交する方向で長方
形のシャドウマスク4の長辺方向をX方向とし、X、Z
両方向に直交して右手系をなすように短辺方向をY方向
と定める。
カラー陰極線管におけるものであって、管軸、すなわ
ち、シャドウマスク4の中央に立てた法線の方向をZ軸
とし、これに直交し、かつ、互いに直交する方向で長方
形のシャドウマスク4の長辺方向をX方向とし、X、Z
両方向に直交して右手系をなすように短辺方向をY方向
と定める。
【0018】U字型磁性体10は、高透磁率の磁性体で
ある純鉄を用い、厚みtが0.06cm、幅bが2c
m、長さlが17cmおよび直径Dが5cmのU字形に
成形されている。フレーム11の2つの長側壁辺11a
には、それぞれ5本、合計10本のU字型磁性体10が
それぞれの辺ごとに等しい間隔(a:4cm)で配置さ
れ、磁気遮蔽部材を構成している。長側壁辺11aの端
部に配置されたU字型磁性体10は短側壁辺11bにま
たがっており、シャドウマスク4のコーナー部周辺領域
の磁気遮蔽効果を高める効果を有する。なお、図1で
は、磁気遮蔽部材を構成するU字型磁性体10は、上側
の長側壁辺11aのみに配置されているが、下側の長側
壁辺11aにも同様に配置されているものとする。この
U字型磁性体10のフレーム11に固定されていない先
端部分は、図1には示されていないファンネル1bに沿
って若干のY方向成分を有しながら主としてZ方向に延
びており、かつ、ファンネル1b等の他の部材と磁気的
につながらないように配置されている。
ある純鉄を用い、厚みtが0.06cm、幅bが2c
m、長さlが17cmおよび直径Dが5cmのU字形に
成形されている。フレーム11の2つの長側壁辺11a
には、それぞれ5本、合計10本のU字型磁性体10が
それぞれの辺ごとに等しい間隔(a:4cm)で配置さ
れ、磁気遮蔽部材を構成している。長側壁辺11aの端
部に配置されたU字型磁性体10は短側壁辺11bにま
たがっており、シャドウマスク4のコーナー部周辺領域
の磁気遮蔽効果を高める効果を有する。なお、図1で
は、磁気遮蔽部材を構成するU字型磁性体10は、上側
の長側壁辺11aのみに配置されているが、下側の長側
壁辺11aにも同様に配置されているものとする。この
U字型磁性体10のフレーム11に固定されていない先
端部分は、図1には示されていないファンネル1bに沿
って若干のY方向成分を有しながら主としてZ方向に延
びており、かつ、ファンネル1b等の他の部材と磁気的
につながらないように配置されている。
【0019】つぎに、U字型磁性体10の作用について
説明する。いま、カラー陰極線管がNもしくはS向きに
配置され動作している状況を考察する。つまり、Z方向
から磁界Heが印加されていると、U字型磁性体10は
十分長い棒状磁性体で形成されているので、図10に示
すように、U字形の形状に沿って磁化される。その結
果、U字型磁性体10の先端部PおよびQから中心Oに
向かう誘導磁界Hmを生じる。したがって、U字型磁性
体10で囲まれた領域POQでは、誘導磁界Hmが外部
印加磁界Heと逆方向であるため遮蔽効果を発揮し、Z
方向磁界を弱めるように作用する。
説明する。いま、カラー陰極線管がNもしくはS向きに
配置され動作している状況を考察する。つまり、Z方向
から磁界Heが印加されていると、U字型磁性体10は
十分長い棒状磁性体で形成されているので、図10に示
すように、U字形の形状に沿って磁化される。その結
果、U字型磁性体10の先端部PおよびQから中心Oに
向かう誘導磁界Hmを生じる。したがって、U字型磁性
体10で囲まれた領域POQでは、誘導磁界Hmが外部
印加磁界Heと逆方向であるため遮蔽効果を発揮し、Z
方向磁界を弱めるように作用する。
【0020】以下、上記のようすを、実験結果をまじえ
て詳細に説明する。図5において、ストライプ状の蛍光
面3は、青色蛍光体列B、赤色蛍光体列Rおよび緑色蛍
光体列Gからなり、シャドウマスク4に形成されている
電子ビーム9の通過孔6は一組の蛍光体列B、R、Gに
それぞれ対向しており、電子銃2から発射された電子ビ
ーム9はシャドウマスク4の通過孔6を通って、対向す
る蛍光体列B、R、Gに衝突し、所望の色を発光させ
る。
て詳細に説明する。図5において、ストライプ状の蛍光
面3は、青色蛍光体列B、赤色蛍光体列Rおよび緑色蛍
光体列Gからなり、シャドウマスク4に形成されている
電子ビーム9の通過孔6は一組の蛍光体列B、R、Gに
それぞれ対向しており、電子銃2から発射された電子ビ
ーム9はシャドウマスク4の通過孔6を通って、対向す
る蛍光体列B、R、Gに衝突し、所望の色を発光させ
る。
【0021】ところが、このようなストライプ状の蛍光
面3を有するカラー陰極線管においては、各電子ビーム
9が地磁気等の外部磁界の影響を受けて、Y方向に移動
しても、同色の蛍光体列に必ず衝突するために、色純度
の低下を招くことがない。しかし、地磁気等の外部磁界
の影響により電子ビーム9が蛍光面3上をX方向に移動
するローレンツ力を受ける場合は、対応する蛍光体列か
ら外れたり、あるいは他の蛍光体列にまたがって衝突さ
せることがあり、こうなると、色ずれを生じることにな
る。
面3を有するカラー陰極線管においては、各電子ビーム
9が地磁気等の外部磁界の影響を受けて、Y方向に移動
しても、同色の蛍光体列に必ず衝突するために、色純度
の低下を招くことがない。しかし、地磁気等の外部磁界
の影響により電子ビーム9が蛍光面3上をX方向に移動
するローレンツ力を受ける場合は、対応する蛍光体列か
ら外れたり、あるいは他の蛍光体列にまたがって衝突さ
せることがあり、こうなると、色ずれを生じることにな
る。
【0022】ここで、磁束密度Bの磁界中を、速度Vで
電子が運動するときに電子に加わるローレンツ力Fは、
(式1)で表される。
電子が運動するときに電子に加わるローレンツ力Fは、
(式1)で表される。
【0023】
【数1】
【0024】蛍光体列に垂直な方向、すなわち、X方向
のローレンツ力Fxは、(式2)で表される。
のローレンツ力Fxは、(式2)で表される。
【0025】
【数2】
【0026】ここで、Vy,Vzはそれぞれ電子のY方
向、Z方向の速度成分、By,BzはそれぞれY方向、
Z方向の磁束密度値であり、Fxを零に近付ければX方
向、すなわち、左右方向への電子ビーム9の移動量が小
さくなり、色ずれを生じない。
向、Z方向の速度成分、By,BzはそれぞれY方向、
Z方向の磁束密度値であり、Fxを零に近付ければX方
向、すなわち、左右方向への電子ビーム9の移動量が小
さくなり、色ずれを生じない。
【0027】フレーム11とシャドウマスク4を取り出
し、Z方向から1.0Oe(エルステッド)の環境磁場
に相当する磁界を印加して、管内の磁束密度のX、Y、
Zの各成分Bx、By、Bzを測定した値を図6の○、
△、□に示す。この測定は、偏向中心を出発して画面コ
ーナー部に入射する電子ビーム9の軌道に沿ってZを位
置変数として行っている。ここで、偏向中心とは、図4
において、電子銃2から発射された電子ビーム9が図示
されていない偏向ヨークの磁界によって蛍光面3の各点
に向かって発散していく発散中心に相当する点であり、
この点をZ=0と定めている。なお、環境磁場としての
地磁気は、通常0.4Oe程度であるが、実験精度を上
げるために意図的に大きい値に設定している。
し、Z方向から1.0Oe(エルステッド)の環境磁場
に相当する磁界を印加して、管内の磁束密度のX、Y、
Zの各成分Bx、By、Bzを測定した値を図6の○、
△、□に示す。この測定は、偏向中心を出発して画面コ
ーナー部に入射する電子ビーム9の軌道に沿ってZを位
置変数として行っている。ここで、偏向中心とは、図4
において、電子銃2から発射された電子ビーム9が図示
されていない偏向ヨークの磁界によって蛍光面3の各点
に向かって発散していく発散中心に相当する点であり、
この点をZ=0と定めている。なお、環境磁場としての
地磁気は、通常0.4Oe程度であるが、実験精度を上
げるために意図的に大きい値に設定している。
【0028】図6の測定結果から、偏向中心(Z=0)
から200mmまでの間では、Z方向から印加した磁界
のZ成分が主であるが、シャドウマスク4に近付くにつ
れてBz成分が減少し、ByおよびBz成分が生じて磁
界成分が変化している。しかし、全体的には、Bz≫B
yであるので、(式2)から分かるように、X方向のロ
ーレンツ力が大きく働く。このような磁界成分中を飛行
する電子ビーム9の軌道計算から、蛍光面3のコーナー
部でのミスランディング量は147μmで完全に色ずれ
を生じる値となる。Fxのローレンツ力を小さくするの
は、(式2)からわかるように、Bz≒Byとなるよう
な磁界分布にすればよい。すなわち、Bz成分を減少さ
せるとともに、By成分を増加させればよい。
から200mmまでの間では、Z方向から印加した磁界
のZ成分が主であるが、シャドウマスク4に近付くにつ
れてBz成分が減少し、ByおよびBz成分が生じて磁
界成分が変化している。しかし、全体的には、Bz≫B
yであるので、(式2)から分かるように、X方向のロ
ーレンツ力が大きく働く。このような磁界成分中を飛行
する電子ビーム9の軌道計算から、蛍光面3のコーナー
部でのミスランディング量は147μmで完全に色ずれ
を生じる値となる。Fxのローレンツ力を小さくするの
は、(式2)からわかるように、Bz≒Byとなるよう
な磁界分布にすればよい。すなわち、Bz成分を減少さ
せるとともに、By成分を増加させればよい。
【0029】ところで、強磁性体を外部磁界によって磁
化する場合、その磁化状態は強磁性体の形状に大きく依
存する。例えば、図8の(a)〜(d)は、長さl、幅
bの板状磁性体の長手方向からθ=60°の角度で外部
磁界Heを印加した場合の磁化Mの分布を積分方程式に
より解析し、その結果をベクトルで表したものである。
図8の(a)に示すように、(l/b)=1の正方形の
場合には、外部磁場と磁化Mとが一致しているが、(l
/b)の値が図8の(b)、(c)、(d)のように大
きくなるにしたがって、磁化Mの方向が長さ方向に変移
していることがわかる。
化する場合、その磁化状態は強磁性体の形状に大きく依
存する。例えば、図8の(a)〜(d)は、長さl、幅
bの板状磁性体の長手方向からθ=60°の角度で外部
磁界Heを印加した場合の磁化Mの分布を積分方程式に
より解析し、その結果をベクトルで表したものである。
図8の(a)に示すように、(l/b)=1の正方形の
場合には、外部磁場と磁化Mとが一致しているが、(l
/b)の値が図8の(b)、(c)、(d)のように大
きくなるにしたがって、磁化Mの方向が長さ方向に変移
していることがわかる。
【0030】図9の(a)〜(c)は、それぞれ(l/
b)=10の板状磁性体の長手方向からθ=0°、30
°、60°の角度で外部磁界Heを印加した場合の磁化
Mの分布を積分方程式により解析し、その結果をベクト
ルで表したものである。図9からわかるように、磁性体
形状が細長い場合には、印加する外部磁界Heの方向に
よらず、磁化Mは長手方向に向いている。これは、磁性
体の磁化における形状効果とよばれるものである。ここ
で、任意の形状の磁性体の見かけの透磁率μ’と反磁界
係数N、磁性材料の透磁率μとの間には、(式3)が成
立する。
b)=10の板状磁性体の長手方向からθ=0°、30
°、60°の角度で外部磁界Heを印加した場合の磁化
Mの分布を積分方程式により解析し、その結果をベクト
ルで表したものである。図9からわかるように、磁性体
形状が細長い場合には、印加する外部磁界Heの方向に
よらず、磁化Mは長手方向に向いている。これは、磁性
体の磁化における形状効果とよばれるものである。ここ
で、任意の形状の磁性体の見かけの透磁率μ’と反磁界
係数N、磁性材料の透磁率μとの間には、(式3)が成
立する。
【0031】
【数3】
【0032】細長い板状磁性体の長さ方向に対する反磁
界係数Nlと幅方向に対する反磁界係数Nbとの間に
は、Nl≪Nbの関係があるので、長さ方向の見かけの
透磁率μ’lと幅方向の見かけの透磁率μ’bとの関係
は、μ’l≫μ’bとなり、板状磁性体の長さ方向が容
易磁化方向となる。また、磁性材料が純鉄の場合、(l
/b)>10の関係を満足する細長い板状磁性体では、
長手方向に垂直な磁界を除き、外部磁界の印加方向に拘
わらず、平均的な磁化方向は長手方向となる。
界係数Nlと幅方向に対する反磁界係数Nbとの間に
は、Nl≪Nbの関係があるので、長さ方向の見かけの
透磁率μ’lと幅方向の見かけの透磁率μ’bとの関係
は、μ’l≫μ’bとなり、板状磁性体の長さ方向が容
易磁化方向となる。また、磁性材料が純鉄の場合、(l
/b)>10の関係を満足する細長い板状磁性体では、
長手方向に垂直な磁界を除き、外部磁界の印加方向に拘
わらず、平均的な磁化方向は長手方向となる。
【0033】図10は、厚み0.1cm、幅1cm、長
さ10cmの細長い板状磁性体を直径5cmのU字形に
成形し、その長手方向に外部磁界Heを印加した場合、
磁化Mは形状効果により長手方向になり、U字形に沿っ
て磁化する。その結果U字型磁性体10の先端Pおよび
QにN極、中心OにS極が生じ、U字型磁性体10の外
部においてN極からS極に向かう誘導磁界Hmが放出さ
れる。U字型磁性体10で囲まれたPOQの領域では、
外部印加磁界Heと誘導磁界Hmとが反対方向になり、
遮蔽効果を有する。つまり、U字型磁性体10の長手方
向に外部磁界が平行に印加されるために、有効に磁化力
が働き大きな磁化Mを生じ、誘導磁界の大きさは強くな
り遮蔽効もよい。
さ10cmの細長い板状磁性体を直径5cmのU字形に
成形し、その長手方向に外部磁界Heを印加した場合、
磁化Mは形状効果により長手方向になり、U字形に沿っ
て磁化する。その結果U字型磁性体10の先端Pおよび
QにN極、中心OにS極が生じ、U字型磁性体10の外
部においてN極からS極に向かう誘導磁界Hmが放出さ
れる。U字型磁性体10で囲まれたPOQの領域では、
外部印加磁界Heと誘導磁界Hmとが反対方向になり、
遮蔽効果を有する。つまり、U字型磁性体10の長手方
向に外部磁界が平行に印加されるために、有効に磁化力
が働き大きな磁化Mを生じ、誘導磁界の大きさは強くな
り遮蔽効もよい。
【0034】一方、図11に示すように、U字型磁性体
10の長手方向に直角に外部磁界Heを印加した場合、
磁化力として働くのは、U字型磁性体10の曲線部分に
加わる外部磁界のみで、脚部分に印加される磁界は磁化
方向と直交するために磁化力とならない。このためこの
方向の磁界に対する遮蔽効果は、長手方向に印加した場
合に比べ少ない。このようにU字型磁性体10は印加磁
界の方向によって遮蔽効果が異なる形状異方性を有す
る。しかも、U字型磁性体10の長手方向に外部磁界を
印加する場合の遮蔽効果は、直線部の長さすなわち脚長
さを変化することによって容易に変えることができ、長
手方向に直角に印加する場合の遮蔽効果は曲率半径によ
って可変できる。そのため、遮蔽効果の制御は互いに独
立して行うことができる。
10の長手方向に直角に外部磁界Heを印加した場合、
磁化力として働くのは、U字型磁性体10の曲線部分に
加わる外部磁界のみで、脚部分に印加される磁界は磁化
方向と直交するために磁化力とならない。このためこの
方向の磁界に対する遮蔽効果は、長手方向に印加した場
合に比べ少ない。このようにU字型磁性体10は印加磁
界の方向によって遮蔽効果が異なる形状異方性を有す
る。しかも、U字型磁性体10の長手方向に外部磁界を
印加する場合の遮蔽効果は、直線部の長さすなわち脚長
さを変化することによって容易に変えることができ、長
手方向に直角に印加する場合の遮蔽効果は曲率半径によ
って可変できる。そのため、遮蔽効果の制御は互いに独
立して行うことができる。
【0035】ここで、U字型磁性体10からなる磁気遮
蔽部材を備えた場合において、Z方向から1.0Oeの
環境磁場に相当する外部磁界を印加した場合の偏向中心
から蛍光面3までの管内の磁束密度のX、Y、Zの各成
分Bx、By、Bzを測定した値を、
蔽部材を備えた場合において、Z方向から1.0Oeの
環境磁場に相当する外部磁界を印加した場合の偏向中心
から蛍光面3までの管内の磁束密度のX、Y、Zの各成
分Bx、By、Bzを測定した値を、
【外1】 図6に示すように、BzはZ=70mmからシャドウマ
スク4面までの範囲で大幅に減少している。さらに、B
yはZ=0〜200mmの範囲で増加し、(式2)から
明らかなようにX方向のミスランディング量を減少させ
るような磁界分布に変化している。
スク4面までの範囲で大幅に減少している。さらに、B
yはZ=0〜200mmの範囲で増加し、(式2)から
明らかなようにX方向のミスランディング量を減少させ
るような磁界分布に変化している。
【0036】この磁界分布中を飛行する電子ビーム9の
軌道を計算し、コーナー部でのミスランディング量を求
めると、30μmとなり、U字型磁性体10を取り付け
ていない場合に比べて、ミスランディング量が1/5と
格段に減少している。U字型磁性体10の寸法条件によ
って誘導磁界の大きさを制御でき、さらにフレーム11
に取り付ける際の配置および配置数によっても、磁界分
布を制御できい、Z方向の磁界に対するミスランディン
グ量を最小にする最適設計が可能となる。
軌道を計算し、コーナー部でのミスランディング量を求
めると、30μmとなり、U字型磁性体10を取り付け
ていない場合に比べて、ミスランディング量が1/5と
格段に減少している。U字型磁性体10の寸法条件によ
って誘導磁界の大きさを制御でき、さらにフレーム11
に取り付ける際の配置および配置数によっても、磁界分
布を制御できい、Z方向の磁界に対するミスランディン
グ量を最小にする最適設計が可能となる。
【0037】一方、X方向から1.0Oeの環境磁場に
相当する外部磁界を印加した場合の偏向中心から蛍光面
3までの管内の磁束密度のX、Y、Zの各成分Bx、B
y、Bzを測定した値を、図7に示す。図7において
は、磁気遮蔽部材を取り付けていない場合の管内の磁束
密度のX、Y、Zの各成分Bx、By、Bzの測定結果
を○、△、□に示し、U字型磁性体10からなる磁気遮
蔽部材を取り付けた場合の管内の磁束密度のX、Y、Z
の各成分Bx、By、Bzの測定結果を
相当する外部磁界を印加した場合の偏向中心から蛍光面
3までの管内の磁束密度のX、Y、Zの各成分Bx、B
y、Bzを測定した値を、図7に示す。図7において
は、磁気遮蔽部材を取り付けていない場合の管内の磁束
密度のX、Y、Zの各成分Bx、By、Bzの測定結果
を○、△、□に示し、U字型磁性体10からなる磁気遮
蔽部材を取り付けた場合の管内の磁束密度のX、Y、Z
の各成分Bx、By、Bzの測定結果を
【外2】 図7に示すように、磁気遮蔽部材を取り付けた場合、B
zが多少減少する以外は磁気分布には影響がない。Bz
が減少するのは、画面コーナー部ではシャドウマスク4
およびフレーム11にほぼ垂直(Z方向)に磁力線が入
り、U字型磁性体10が長手方向に磁化され遮蔽される
ためである。
zが多少減少する以外は磁気分布には影響がない。Bz
が減少するのは、画面コーナー部ではシャドウマスク4
およびフレーム11にほぼ垂直(Z方向)に磁力線が入
り、U字型磁性体10が長手方向に磁化され遮蔽される
ためである。
【0038】この磁界分布中を飛行する電子ビーム9の
軌道を計算し、コーナー部でのミスランディング量を求
めると、40μmとなり、磁気遮蔽部材を取り付けてい
ない場合に比べて、ミスランディング量が多少増加す
る。しかし、Z方向から外部磁界を増加した場合の値と
ほぼ等しいミスランディング量なので、実用上極めて有
効である。さらに、U字型磁性体10の寸法条件やフレ
ーム11に取り付ける際の配置および配置数によって、
Z方向およびX方向磁界に対するミスランディング量を
等しくする設計が可能である。
軌道を計算し、コーナー部でのミスランディング量を求
めると、40μmとなり、磁気遮蔽部材を取り付けてい
ない場合に比べて、ミスランディング量が多少増加す
る。しかし、Z方向から外部磁界を増加した場合の値と
ほぼ等しいミスランディング量なので、実用上極めて有
効である。さらに、U字型磁性体10の寸法条件やフレ
ーム11に取り付ける際の配置および配置数によって、
Z方向およびX方向磁界に対するミスランディング量を
等しくする設計が可能である。
【0039】カラー陰極線管に内部磁気遮蔽部材が取り
付けられていなければ、フレミングの法則から明らかな
ように、X方向の磁界による電子ビーム9の曲がりは主
としてY方向であって、蛍光面3が、図5に示すよう
に、Y方向に細長い蛍光体ストライプ構造からなってい
れば色ずれの害を生じない。しかし、この状態では、Z
方向の磁界に対しては無防備であり、著しい色ずれを生
じやすく、図4に示した従来のカラー陰極線管のように
内部磁気遮蔽部材8を取り付けて、これを防止してい
た。この内部磁気遮蔽部材8はX方向の磁界に対しても
ある程度の磁気遮蔽効果があるものの、管内の磁界の方
向を変化させる効果もあるため、結果として、X方向の
磁界に対しては、内部磁気遮蔽部材8を取り付けない方
がよい場合が多く、Z方向およびX方向の両磁界の色ず
れに対する影響を同時に減少させることは困難であっ
た。
付けられていなければ、フレミングの法則から明らかな
ように、X方向の磁界による電子ビーム9の曲がりは主
としてY方向であって、蛍光面3が、図5に示すよう
に、Y方向に細長い蛍光体ストライプ構造からなってい
れば色ずれの害を生じない。しかし、この状態では、Z
方向の磁界に対しては無防備であり、著しい色ずれを生
じやすく、図4に示した従来のカラー陰極線管のように
内部磁気遮蔽部材8を取り付けて、これを防止してい
た。この内部磁気遮蔽部材8はX方向の磁界に対しても
ある程度の磁気遮蔽効果があるものの、管内の磁界の方
向を変化させる効果もあるため、結果として、X方向の
磁界に対しては、内部磁気遮蔽部材8を取り付けない方
がよい場合が多く、Z方向およびX方向の両磁界の色ず
れに対する影響を同時に減少させることは困難であっ
た。
【0040】これに対し、上記実施例1によれば、十分
細長い棒状の磁性体をU字形に成形することにより、そ
の形状効果により、外部印加磁場の方向に拘わらず長手
方向に磁化し、U字型磁性体10で囲まれた領域に誘導
磁界が集中し、さらに形状異方性により、X方向の環境
磁場に対してはあまり影響を与えず、Z方向の環境磁場
の遮蔽効果を効果的に発揮させることができる。
細長い棒状の磁性体をU字形に成形することにより、そ
の形状効果により、外部印加磁場の方向に拘わらず長手
方向に磁化し、U字型磁性体10で囲まれた領域に誘導
磁界が集中し、さらに形状異方性により、X方向の環境
磁場に対してはあまり影響を与えず、Z方向の環境磁場
の遮蔽効果を効果的に発揮させることができる。
【0041】なお、図4に示した従来のカラー陰極線管
においても、内部磁気遮蔽部材8の入口側を管軸の方向
に曲げることで、特定の方向の環境磁場の影響を除去し
ようとしたものが存在するが、その場合は、特定の方向
である程度の効果があるものの、別の方向の環境磁場の
影響については、それを悪化させる傾向となることを避
けがたい。この点についても、上記実施例1におけるU
字型磁性体10は改善することができる。
においても、内部磁気遮蔽部材8の入口側を管軸の方向
に曲げることで、特定の方向の環境磁場の影響を除去し
ようとしたものが存在するが、その場合は、特定の方向
である程度の効果があるものの、別の方向の環境磁場の
影響については、それを悪化させる傾向となることを避
けがたい。この点についても、上記実施例1におけるU
字型磁性体10は改善することができる。
【0042】つぎに、U字型磁性体10の設計定数の選
択の範囲について説明する。このU字型磁性体10は、
シャドウマスク4の周辺に配置され、その一端がフレー
ム11に固定され、他端がほぼ半円を形成している細長
い磁性体からなる。U字型磁性体10が外部印加磁界の
方向に拘わらず長手方向に磁化し、誘導磁界をU字型磁
性体10で囲まれた領域に集中し遮蔽効果を高める。こ
れは、形状効果によってU字型磁性体10に沿って磁化
することであり、この効果を十分にするためには図8お
よび図9で説明したように、U字型磁性体10の長さが
幅に対して十分大きいことが必要となる。すなわち、長
さlと幅bとの間には少なくとも(l/b)≧5とする
こと、望ましくは(l/b)≧10とすることが必要で
ある。また、長さlと厚みtとの間にも、同様に(l/
t)≧5、望ましくは(l/t)≧10とすることが必
要である。磁気遮蔽部材を形成するU字型磁性体10の
矩形断面形状に関係する幅bと厚みtとの関係は、長さ
が十分長ければ、b≧tであってもb≦tであってもよ
く、また幅bと厚みtとの比も任意に選ぶことができ
る。
択の範囲について説明する。このU字型磁性体10は、
シャドウマスク4の周辺に配置され、その一端がフレー
ム11に固定され、他端がほぼ半円を形成している細長
い磁性体からなる。U字型磁性体10が外部印加磁界の
方向に拘わらず長手方向に磁化し、誘導磁界をU字型磁
性体10で囲まれた領域に集中し遮蔽効果を高める。こ
れは、形状効果によってU字型磁性体10に沿って磁化
することであり、この効果を十分にするためには図8お
よび図9で説明したように、U字型磁性体10の長さが
幅に対して十分大きいことが必要となる。すなわち、長
さlと幅bとの間には少なくとも(l/b)≧5とする
こと、望ましくは(l/b)≧10とすることが必要で
ある。また、長さlと厚みtとの間にも、同様に(l/
t)≧5、望ましくは(l/t)≧10とすることが必
要である。磁気遮蔽部材を形成するU字型磁性体10の
矩形断面形状に関係する幅bと厚みtとの関係は、長さ
が十分長ければ、b≧tであってもb≦tであってもよ
く、また幅bと厚みtとの比も任意に選ぶことができ
る。
【0043】さらに、上記実施例1では、U字型磁性体
10を構成する磁性体形状を矩形断面棒状の磁性体をし
ているが、丸棒の磁性体であっても同様の効果を奏す
る。
10を構成する磁性体形状を矩形断面棒状の磁性体をし
ているが、丸棒の磁性体であっても同様の効果を奏す
る。
【0044】また、そのような形状効果は、1つのU字
型磁性体10による効果であるが、一般には蛍光面3の
広い範囲にわたって遮蔽効果が必要であることから、フ
レーム11の一つの辺あるいはコーナー部の近くに複数
個のU字型磁性体10を並べて設けられる。このときの
隣接するU字型磁性体10の間隔は零もしくは重ねあわ
せでよい。間隔をあける場合には、U字型磁性体10の
幅bよりもあまり大きくない、一般的に(a/b)≦1
0程度が適当である。
型磁性体10による効果であるが、一般には蛍光面3の
広い範囲にわたって遮蔽効果が必要であることから、フ
レーム11の一つの辺あるいはコーナー部の近くに複数
個のU字型磁性体10を並べて設けられる。このときの
隣接するU字型磁性体10の間隔は零もしくは重ねあわ
せでよい。間隔をあける場合には、U字型磁性体10の
幅bよりもあまり大きくない、一般的に(a/b)≦1
0程度が適当である。
【0045】実施例2.図2はこの発明の第1の発明に
係る他の実施例を示すカラー陰極線管の要部斜視図であ
る。上記実施例1では、U字型磁性体10は、その足部
分である一端がフレーム11の上下の長側壁辺11aに
固定され、ほぼ半円を形成する他端がZ方向に延びて配
設されているものとしているが、この実施例2では、U
字型磁性体10のほぼ半円を形成する側がフレーム11
の上下の長側壁辺11aに固定され、足部分側がZ方向
に延びて配設されているものとし、同様の効果を奏す
る。
係る他の実施例を示すカラー陰極線管の要部斜視図であ
る。上記実施例1では、U字型磁性体10は、その足部
分である一端がフレーム11の上下の長側壁辺11aに
固定され、ほぼ半円を形成する他端がZ方向に延びて配
設されているものとしているが、この実施例2では、U
字型磁性体10のほぼ半円を形成する側がフレーム11
の上下の長側壁辺11aに固定され、足部分側がZ方向
に延びて配設されているものとし、同様の効果を奏す
る。
【0046】実施例3.図3はこの発明の第2の発明に
係る一実施例を示すカラー陰極線管の要部斜視図であ
る。上記実施例3では、U字型磁性体10は、一端がフ
レーム11の長側壁辺11aに固定され、ほぼ半円を形
成する他端が電子銃2つまりZ方向に延ばされ、さらに
その先端部をY方向に曲げられて配設するものとしてい
る。なお、図3では、上側の長側壁辺11aにのみU字
型磁性体10を配設しているが、下側の長側壁辺11b
にも同様に配設されているものとする。
係る一実施例を示すカラー陰極線管の要部斜視図であ
る。上記実施例3では、U字型磁性体10は、一端がフ
レーム11の長側壁辺11aに固定され、ほぼ半円を形
成する他端が電子銃2つまりZ方向に延ばされ、さらに
その先端部をY方向に曲げられて配設するものとしてい
る。なお、図3では、上側の長側壁辺11aにのみU字
型磁性体10を配設しているが、下側の長側壁辺11b
にも同様に配設されているものとする。
【0047】上記実施例3によれば、U字型磁性体10
の先端部がY方向に曲げられているので、図12に示す
ように、管内に外部磁界HeつまりZ方向の磁界を打ち
消す誘導磁界Hmが生じ、遮蔽効果を高めることがで
き、また先端部OがY方向に延びているので、Y方向の
誘導磁界が生じてBy磁界が強まり、(式2)からわか
るようにX方向の電子ビーム9の移動量が小さくなる。
この場合も、U字型磁性体10のlとb、lとt、aと
bの間には、上述の関係の満足が望まれる。
の先端部がY方向に曲げられているので、図12に示す
ように、管内に外部磁界HeつまりZ方向の磁界を打ち
消す誘導磁界Hmが生じ、遮蔽効果を高めることがで
き、また先端部OがY方向に延びているので、Y方向の
誘導磁界が生じてBy磁界が強まり、(式2)からわか
るようにX方向の電子ビーム9の移動量が小さくなる。
この場合も、U字型磁性体10のlとb、lとt、aと
bの間には、上述の関係の満足が望まれる。
【0048】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので、以下に記載されるような効果を奏する。
るので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0049】この発明の第1の発明に係るカラー陰極線
管は、ファンネルと、パネルと、このパネルの内面に設
けられた蛍光面と、この蛍光面に対向して配置された電
子ビーム通過孔を有するシャドウマスクと、このシャド
ウマスクの周辺を補強するとともにこれをパネルの内面
の所定位置に保持するフレームと、蛍光面に対向して配
置された電子銃と、長さと厚みとの比が5:1以上、か
つ、長さと幅との比が5:1以上の細長い磁性体がU字
形に成形され、その一端がフレームに接続され、他端が
電子銃の方向に向かって延ばされたU字型磁性体とを備
えているので、特定方向の外部磁界の影響を効率よく除
去することができ、さらに設計が容易となり、低価格化
を図ることができるとともに、性能を向上することがで
きる。
管は、ファンネルと、パネルと、このパネルの内面に設
けられた蛍光面と、この蛍光面に対向して配置された電
子ビーム通過孔を有するシャドウマスクと、このシャド
ウマスクの周辺を補強するとともにこれをパネルの内面
の所定位置に保持するフレームと、蛍光面に対向して配
置された電子銃と、長さと厚みとの比が5:1以上、か
つ、長さと幅との比が5:1以上の細長い磁性体がU字
形に成形され、その一端がフレームに接続され、他端が
電子銃の方向に向かって延ばされたU字型磁性体とを備
えているので、特定方向の外部磁界の影響を効率よく除
去することができ、さらに設計が容易となり、低価格化
を図ることができるとともに、性能を向上することがで
きる。
【0050】また、この発明の第2の発明に係るカラー
陰極線管は、U字形に成形されたU字型磁性体の電子銃
の方向に向かって延ばされ側の先端部が、管軸方向に向
かって曲げられているので、特定方向の外部磁界の影響
をより効率よく除去することできる。
陰極線管は、U字形に成形されたU字型磁性体の電子銃
の方向に向かって延ばされ側の先端部が、管軸方向に向
かって曲げられているので、特定方向の外部磁界の影響
をより効率よく除去することできる。
【図1】この発明の実施例1を示すカラー陰極線管の要
部斜視図である。
部斜視図である。
【図2】この発明の実施例2を示すカラー陰極線管の要
部斜視図である。
部斜視図である。
【図3】この発明の実施例3を示すカラー陰極線管の要
部斜視図である。
部斜視図である。
【図4】従来のカラー陰極線管の一例を示す断面図であ
る。
る。
【図5】従来のカラー陰極線管の一例を示す要部拡大斜
視図である。
視図である。
【図6】この発明の効果を説明するための管内の磁束密
度分布の測定値を示すグラフである。
度分布の測定値を示すグラフである。
【図7】この発明の効果を説明するための管内の磁束密
度分布の測定値を示すグラフである。
度分布の測定値を示すグラフである。
【図8】(a)〜(d)はそれぞれ磁性体の磁化におけ
る形状効果を説明するための図である。
る形状効果を説明するための図である。
【図9】(a)〜(c)はそれぞれ磁性体の磁化におけ
る形状効果を説明するための図である。
る形状効果を説明するための図である。
【図10】この発明の実施例1に係るカラー陰極線管に
おけるU字型磁性体の磁化の形状効果を説明する平面図
である。
おけるU字型磁性体の磁化の形状効果を説明する平面図
である。
【図11】この発明の実施例1に係るカラー陰極線管に
おけるU字型磁性体の磁化の形状効果を説明する平面図
である。
おけるU字型磁性体の磁化の形状効果を説明する平面図
である。
【図12】この発明の実施例3に係るカラー陰極線管に
おけるU字型磁性体の磁化の形状効果を説明する平面図
である。
おけるU字型磁性体の磁化の形状効果を説明する平面図
である。
1b ファンネル 1c パネル 2 電子銃 3 蛍光面 4 シャドウマスク 6 通過孔 10 U字型磁性体 11 フレーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山根 啓介 長岡京市馬場図所1番地 三菱電機株式会 社京都製作所内
Claims (2)
- 【請求項1】 ファンネルと、パネルと、前記パネルの
内面に設けられた蛍光面と、前記蛍光面に対向して配置
された電子ビーム通過孔を有するシャドウマスクと、前
記シャドウマスクの周辺を補強するとともにこれを前記
パネルの内面の所定位置に保持するフレームと、前記蛍
光面に対向して配置された電子銃と、長さと厚みとの比
が5:1以上、かつ、長さと幅との比が5:1以上の細
長い磁性体がU字形に成形され、その一端が前記フレー
ムに接続され、他端が電子銃の方向に向かって延ばされ
たU字型磁性体とを備えたことを特徴とするカラー陰極
線管。 - 【請求項2】 U字形に成形された前記U字型磁性体の
電子銃の方向に向かって延ばされた側の先端部が、管軸
方向に向かって曲げられていることを特徴とする請求項
1記載のカラー陰極線管。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4193557A JPH0636701A (ja) | 1992-07-21 | 1992-07-21 | カラー陰極線管 |
KR1019930012379A KR940002904A (ko) | 1992-07-21 | 1993-07-02 | 컬러음극선관 |
US08/093,658 US5530316A (en) | 1992-07-21 | 1993-07-20 | Color cathode-ray tube |
EP93111584A EP0580118B1 (en) | 1992-07-21 | 1993-07-20 | Color cathode-ray tube |
DE69301971T DE69301971T2 (de) | 1992-07-21 | 1993-07-20 | Farbbildkathodenstrahlröhre |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4193557A JPH0636701A (ja) | 1992-07-21 | 1992-07-21 | カラー陰極線管 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0636701A true JPH0636701A (ja) | 1994-02-10 |
Family
ID=16310029
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4193557A Pending JPH0636701A (ja) | 1992-07-21 | 1992-07-21 | カラー陰極線管 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5530316A (ja) |
EP (1) | EP0580118B1 (ja) |
JP (1) | JPH0636701A (ja) |
KR (1) | KR940002904A (ja) |
DE (1) | DE69301971T2 (ja) |
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US6034744A (en) * | 1994-08-11 | 2000-03-07 | Lg Electronics Inc. | Magnetism shield for cathode ray tube |
KR100350621B1 (ko) * | 2000-12-15 | 2002-08-30 | 엘지전자주식회사 | 개선된 인너쉴드를 갖는 칼라 음극선관 |
Family Cites Families (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS502258U (ja) * | 1973-05-02 | 1975-01-10 | ||
US3876898A (en) * | 1974-06-27 | 1975-04-08 | Gte Sylvania Inc | Shielding means for a cathode ray tube |
JPS5413253A (en) * | 1977-07-01 | 1979-01-31 | Hitachi Ltd | Color receiving tube |
US4467241A (en) * | 1979-10-01 | 1984-08-21 | Owens-Illinois, Inc. | CRT With magnetic shield |
DE3162156D1 (en) * | 1980-04-17 | 1984-03-15 | Tokyo Shibaura Electric Co | Color picture tube provided with an inner magnetic shield |
US4580076A (en) * | 1982-03-31 | 1986-04-01 | Tokyo Shibaura Denki Kabushiki Kaisha | Color cathode ray tube |
US4758193A (en) * | 1985-10-03 | 1988-07-19 | North American Philips Consumer Electronics Corp. | Color cathode ray tube having improved internal magnetic shield |
US4670686A (en) * | 1986-04-29 | 1987-06-02 | Rca Corporation | CRT internal magnetic shield contact spring |
US4963789A (en) * | 1989-05-01 | 1990-10-16 | Conrac Scd, Inc. | Method and apparatus for dynamic magnetic field neutralization |
US5081392A (en) * | 1990-09-11 | 1992-01-14 | Rca Thomson Licensing Corporation | Color picture tube having an internal magnetic shield |
US5180947A (en) * | 1991-04-23 | 1993-01-19 | Alliant Techsystems Inc. | Shielded cathode ray tube |
JP2544543B2 (ja) * | 1991-06-11 | 1996-10-16 | 東北学院大学 | カラ―陰極線管 |
-
1992
- 1992-07-21 JP JP4193557A patent/JPH0636701A/ja active Pending
-
1993
- 1993-07-02 KR KR1019930012379A patent/KR940002904A/ko not_active Application Discontinuation
- 1993-07-20 EP EP93111584A patent/EP0580118B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1993-07-20 DE DE69301971T patent/DE69301971T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1993-07-20 US US08/093,658 patent/US5530316A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
KR940002904A (ko) | 1994-02-19 |
US5530316A (en) | 1996-06-25 |
DE69301971T2 (de) | 1996-10-31 |
EP0580118A1 (en) | 1994-01-26 |
DE69301971D1 (de) | 1996-05-02 |
EP0580118B1 (en) | 1996-03-27 |
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