JPH0636587U - ミシンの針板 - Google Patents

ミシンの針板

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JPH0636587U
JPH0636587U JP7321392U JP7321392U JPH0636587U JP H0636587 U JPH0636587 U JP H0636587U JP 7321392 U JP7321392 U JP 7321392U JP 7321392 U JP7321392 U JP 7321392U JP H0636587 U JPH0636587 U JP H0636587U
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JP
Japan
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needle
cloth
sewing
needle plate
sewing machine
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Pending
Application number
JP7321392U
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English (en)
Inventor
泰一 野口
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0636587U publication Critical patent/JPH0636587U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 刺繍ミシンにおける布の裏面に露出する上
糸、下糸及びこの両者の絡み部が針板表面と布裏面おの
間で擦れて縫製作業中の抵抗が増大するのを防止する。 【構成】 ミシンにおける針棒先端の縫針が挿通する針
孔43を有する針板41の断面形状を、針孔43の外周
の適宜範囲わたって針板の外周部の表面より高い位置と
なる中央部41aに形成する一方、該中央部41aには
針孔43の外周を囲むようにした適宜幅の環状の凹溝4
4を形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、刺繍用ミシン等における針板の形状に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のミシンにおいては、縫針100が上下に挿通する針孔101を 備えた針板102は、図12〜図14に示すように、針孔101を囲む適宜半径 の中央部分102aが外周部分102bより若干高くなるように環状傾斜部10 2cにて連接した断面形状に形成していた。
【0003】 そして、刺繍ミシンにおいては、特開平1−239152号公報等に開示され ているように、刺繍が施される被縫製物である布の外周を挟持するための枠体を 、Xモータ及びYモータにより、それぞれX方向移動機構及びY方向移動機構を 介してX方向及びY方向に間欠的に移動させて所定のパターンの刺繍を行うもの であった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
一般に、縫製においては、図14に示すように、布103の表側(上側)に位 置する上糸104と布103の裏側(下側)に位置する下糸105との絡み部分 106は布103の厚さ内に位置する。また、刺繍においては、上糸104が刺 繍幅内において布103の裏側に出て、上糸の刺繍幅の略1/3程度の幅で下糸 105との絡み部分106が布103の裏側に位置する。
【0005】 そして、一つの縫い目から次の縫い目に布を間欠的に移動させるから、その移 動につれて、下糸105や前記絡み部分106が前記針板101の上方向に突出 した中央部102aの表面に擦れ、これが抵抗となって、天秤(図示せず)にて 上糸104を円滑に引き上げることができず、縫製不良が発生するという問題が あった。
【0006】 また、前記針板101の表面全体を、ベッドと同一高さとなるような平板に形 成すると、布自体が移動するとき撓み易いから、この布の下面と針板表面(上面 )との間に不必要に大きな隙間が発生し易く、縫製時(縫針100が針孔101 の箇所で上下挿通する時)この布が上下動し易くなり、縫い目飛び等の縫製不良 が発生することがあった。
【0007】 本考案は、前記従来針板の欠点を解消するためになされたものであり、縫製不 良が発生しないミシンの針板を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本考案のミシンの針板は、ミシンにおける針棒先端 の縫針が挿通する針孔を有するものであって、該針板の断面形状を、前記針孔の 外周の適宜範囲わたって針板の外周部の表面より上向き突出するように段付き状 に形成する一方、該段付き部には、前記針孔の外周を囲むようにした適宜幅の環 状の凹溝を形成したものである。
【0009】
【実施例】
次に、本考案を具体化した実施例について説明する。図1は、複数のミシンア ーム1をテーブル2に対して並列配置した刺繍用の多頭、多針ミシンの平面図で ある。各ミシンアーム1の後端に着脱自在に設けた中空筒状のブラケット3に横 方向に貫通する共通横軸4は一つの駆動モータ5により回転駆動させられ、各ブ ラケット3内の伝動機構を介して各ミシンアーム1内に配置した上軸6に動力伝 達される。
【0010】 なお、テーブル2上には、被縫製物である布A(図9参照)を挟持する布押え 枠体(図示せず)を配置し、該布押え枠体はXモータとX方向移動機構及びYモ ータとY方向移動機構により、所定のXY方向に間欠的に移動するものである。 また、刺繍のパターンに基づいて図示しない制御手段が、前記Xモータ及びYモ ータの正逆回転の間欠的作動を制御する。
【0011】 前記各ミシンアーム1の基部(後部)内において、傘歯車対及び縦軸を介して 上軸6からベッド2a下方に位置する下軸(図示せず)に動力伝達され、同じく 従来周知の構造の釜42(図8参照)を回転させる。各ミシンアーム1の先端で ある中空状、且つ前面開放状のミシンヘッド1aの前面には、正面視矩形枠状の スライドケース7が横移動可能に支持され、該スライドケース7の下ガイド部7 aと中途ガイド部7bとには、横一列状に配置した多数本(実施例では12本) の針棒9の下部と上下中途部とが上下摺動自在に支持され、各針棒9の下端には 縫針8が取付けられている(図3,図4参照)。
【0012】 次に、図4及び図5を参照しながら、スライドケース7の横移動により選択さ れた一本の針棒9及び天秤10を上下駆動するための駆動機構について説明する 。スライドケース7内の上部側には、前記各針棒9に対応して横一列状に配置し た天秤10が横軸11に上下回動可能に支持され、且つ、各天秤10は付勢ばね 18により上向き位置にセットされている。図4に示すように、ミシンヘッド1 a内の上軸6の先端に取付けられた天秤駆動カム12のカム溝12aに従動カム 13を摺動自在に嵌合させ、該従動カム13が取付けられた揺動アーム14は回 動軸15に一体的に回動するように固定されている。そして、上軸6の回転によ り、回動軸15を適宜角度だけ往復回動させる。この回動軸15に固定されてい る扇型の駆動ギヤ16は、スライドケース7の横移動により縫製位置に来た天秤 10に設けられた扇型の従動ギヤ17と選択的に噛み合い、その天秤10のみを 上下揺動させる。
【0013】 前記各針棒9に固定された針棒抱き19とスライドケース7の下部ガイド7a との間には、コイル状のばね20を被嵌して各針棒9を上昇位置にセットしてあ り、前記天秤駆動カム12の先端に偏心して取付けられたコネクティングロッド 21を介してガイド軸22に上下動可能に装着された針棒接続体23を昇降駆動 し、この針棒接続体23の係合溝24に対して、縫製位置の針棒9に固定された 針棒抱き19の係合ピン25を選択的に係合させて当該箇所の針棒9のみを縫製 状態に昇降駆動する。
【0014】 なお、前記スライドケース7の前面には、図3に示すように、前記各天秤10 の上下揺動のための縦孔26を穿設したカバー板27が取付けられている。この スライドケース7の上端には、糸調子台30を固着してあり、該糸調子台30の 上端には、針棒9の数に対応する数(実施例では12個)のガイド部31を横一 列状に一定間隔にて設けられている一方、その下方の前面板には、糸切れ検出用 の回転体32と、上糸40に張力を与えるために挟持する糸調子33とが正面視 千鳥状に配置されている。
【0015】 次に、図6〜図9を参照して、針板41の形状及び作用について説明する。本 実施例の針板41は、図2に示すように、釜42の上方のベッド2aの先端部上 面に皿ねじ等にて固着され、該針板41の針孔42を有する中央部41aは、図 6に示すように、外周部41cから平面視円環状の傾斜部41cを介して若干寸 法H1だけ高い位置にあるように段付き状に形成され、前記上下動するように選 択された針棒9下端の縫針8の針落ち点に針孔43が位置するように形成されて いる。
【0016】 また、この針板41の中央部41aには、図6及び図7に示すように、針孔4 3の外周を半径R1と半径R2(R2>R1)にて囲む平面視円環状の凹溝44 が形成されている。なお、ミシンヘッド1aには、前記選択された針棒9の上下 動に同期して昇降する布押え体45を備え、この布押え体45の最下点では、当 該布押え体45の下面と布Aの表面との間に略1〜1.5ミリメートル程度の隙 間ができるように設定されている。
【0017】 このように構成したことにより、縫製作業において、図8に示す上軸6の位相 245°の位置では、上糸40が釜42を介して下糸46と絡みつつ、縫針8が 布Aから上方に抜け出る一方、布Aを挟持している布押え枠体(図示せず)が移 動を開始する。図9に示す位相5°の位置では、前記布押え枠体により布Aはさ らに横移動しつつ、天秤10の上昇により上糸40を引き上げる。従って、この 布Aの移動と天秤10による上糸40の引き上げに応じて、上糸40と下糸46 及び絡み部47が針孔43に向かって上昇する。次いで、布Aの横移動につれて この上糸40と下糸46及び絡み部47は、針孔43の箇所から布Aの下面と凹 溝44との大きな隙間内に嵌まり込むから、布Aの移動に拘らず、上糸40と下 糸46及び絡み部47には、針板41表面と布A裏面との間で不必要な擦れが発 生しない。従って、天秤10による上糸40の引き上げ作用も円滑となり、縫製 不良が発生しないのである。
【0018】 また、針孔43及び凹溝44を含む針板の中央部41aは、外周部41bより 高い位置にあるから、布Aの移動時に針孔43近傍にて凹凸のある皺が発生し難 いから、縫い目飛び等の縫製不良が発生し難いことは勿論である。 なお、図10及び図11に示すように、刺繍縫製の場合、刺繍幅(L1)の上 糸40の両端部が布Aの裏面に出ており、その幅寸法(L1)の略1/3程度の 幅寸法(L2)で下糸46が絡むことになるから、その絡み部47や上糸40の 裏面への露出部が前記凹溝44箇所に位置するように、凹溝44の内径(2R1 )と外径(2R2)とを、(2R1)<L2<L1<(2R2)となるように設 定すると、一層効果的である。
【0019】
【考案の作用・効果】
以上詳述した本考案のミシンの針板によれば、ミシンにおける針棒先端の縫針 が挿通する針孔を有する針板の断面形状を、前記針孔の外周の適宜範囲わたって 針板の外周部の表面より上向き突出するように段付き状に形成する一方、該段付 き部には、前記針孔の外周を囲むようにした適宜幅の環状の凹溝を形成したもの で、針孔及び凹溝を含む針板の中央部は、外周部より高い位置にあるから、布の 移動時に針孔近傍にて凹凸のある皺が発生し難くなり、縫い目飛び等の縫製不良 が発生し難いという効果を奏する。
【0020】 また、布の横移動につれて上糸と下糸及び絡み部は、針孔の箇所から布の下面 と凹溝との大きな隙間内に嵌まり込むことになるので、布の移動に拘らず、上糸 と下糸が布の裏面に露出している箇所や、刺繍のように布の裏面に露出している 上糸と下糸との絡み部には、針板表面と布裏面との間で不必要な擦れが発生しな い。従って、天秤による上糸の引き上げ作用も円滑となり、縫製不良が発生しな いという効果を奏するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】多頭多針ミシンの概略平面図である。
【図2】多針ミシンの一部切欠き側面図である。
【図3】図2の III−III 線矢視正面図である。
【図4】図3のIV−IV線矢視で示すミシンヘッド部分の
要部側断面図である。
【図5】針棒及び天秤の駆動機構の斜視図である。
【図6】本考案の針板の断面図である。
【図7】針板の要部平面図である。
【図8】上軸の位相245°の状態における作用説明図
である。
【図9】上軸の位相5°の状態における作用説明図であ
る。
【図10】刺繍部分の平面図である。
【図11】図10のXI−XI線矢視断面図である。
【図12】従来の針板の拡大断面図である。
【図13】従来の針板の平面図である。
【図14】従来の針板部による作用説明図である。
【符号の説明】
1 ミシンアーム 1a ミシンヘッド 2 ベッド 7 スライドケース 8 縫針 9 針棒 10 天秤 40 上糸 41 針板 41a 中央部 41b 外周部 41c 傾斜部 42 釜 43 針孔 44 凹溝 45 布押え体 46 下糸 47 絡み部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミシンにおける針棒先端の縫針が挿通す
    る針孔を有する針板であって、該針板の断面形状を、前
    記針孔の外周の適宜範囲わたって針板の外周部の表面よ
    り上向き突出するように段付き状に形成する一方、該段
    付き部には、前記針孔の外周を囲むようにした適宜幅の
    環状の凹溝を形成したことを特徴とするミシンの針板。
JP7321392U 1992-10-20 1992-10-20 ミシンの針板 Pending JPH0636587U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7321392U JPH0636587U (ja) 1992-10-20 1992-10-20 ミシンの針板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7321392U JPH0636587U (ja) 1992-10-20 1992-10-20 ミシンの針板

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Publication Number Publication Date
JPH0636587U true JPH0636587U (ja) 1994-05-17

Family

ID=13511663

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JP7321392U Pending JPH0636587U (ja) 1992-10-20 1992-10-20 ミシンの針板

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JP (1) JPH0636587U (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS544306A (en) * 1977-06-14 1979-01-13 Fuji Electric Co Ltd Control device of non-commutator motor

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS544306A (en) * 1977-06-14 1979-01-13 Fuji Electric Co Ltd Control device of non-commutator motor

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