JPH06126066A - 多針ミシンにおける上糸把持装置 - Google Patents

多針ミシンにおける上糸把持装置

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JPH06126066A
JPH06126066A JP28203592A JP28203592A JPH06126066A JP H06126066 A JPH06126066 A JP H06126066A JP 28203592 A JP28203592 A JP 28203592A JP 28203592 A JP28203592 A JP 28203592A JP H06126066 A JPH06126066 A JP H06126066A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
needle
thread
sewing machine
sewing
front surface
Prior art date
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Pending
Application number
JP28203592A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuo Morita
哲雄 森田
Akio Takahashi
章郎 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多針ミシンにおける上昇位置で待機状態の縫
針に挿通した上糸の糸尻を確実に把持し、且つ縫製開始
に上糸の把持を解除する。 【構成】 ミシンヘッドの前面に対して左右摺動可能に
装着したスライドケースに、複数本の針棒を一定間隔に
て上下動可能に装着し、スライドケースの左右移動にて
選択された一本の針棒を上下駆動するように構成してな
る多針ミシンにおいて、スライドケースの前面に下部に
は、前面に横長のバネ板42の基端を固着した横長の支
持板41を突設し、バネ板42と支持板41とには、各
針棒箇所に対応して、その各針棒下端の縫針に挿通した
上糸Fをそれぞれ把持する前後一対の把持突起部44,
45を上向き突出するように形成し、この一対の把持突
起部44,45間に上糸Fの糸尻を把持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、刺繍用ミシン等の多針
ミシンにおける針棒が待機上昇位置にあるとき、その針
棒の下端の縫針に挿通した上糸の糸尻(端部)が縫製部
に掛からないようにするために、当該上糸の糸尻を一時
的に把持する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の多針ミシンにおける上糸
の糸尻の把持装置として、実公昭63−21593号公
報には、天秤及び針棒を並列的に上下動自在に支持した
スライドケース(針棒ケース)をミシンヘッドに対して
左右移動可能に装着してなるものにおいて、前記スライ
ドケースの前面の下端近傍に、弾性伸縮可能なコイルば
ねを横架し、任意の針棒の下端の縫針に挿通した上糸の
糸尻を、前記コイルばねのうちの任意のコイル部に圧挿
して係脱可能に把持することを提案している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この上
糸把持装置によれば、コイルばねにおける多数のコイル
群のうちの任意のコイル部の伸縮の程度、ひいてはその
コイル部での上糸の把持力は、隣接するコイル部に上糸
が挟持されたことによる拘束力に影響される。換言する
と、多数本の上糸が把持された状態でそのうちの任意の
箇所の一本の上糸を抜き取ると、全てのコイル部におけ
る上糸把持力が一斉に弱まるという欠点があった。
【0004】また、前記コイル部に把持した部分からは
み出した上糸の糸尻長さが長すぎると、その糸尻が縫製
部における他の上糸等と絡みつき、縫製不良の原因とな
るから、作業者は、前記糸尻のはみ出し部分を別途鋏に
て短く切り取る作業を行わなければならず、作業者は絶
えず鋏を所持していなければならないという不便さがあ
った。
【0005】本発明はこれらの問題を解決するためにな
されたものであり、作業者が特別な作業を行うことな
く、縫製不良の発生を防ぐことができる上糸把持装置を
提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の多針ミシンにおける上糸把持装置は、ミシ
ンヘッドの前面に対して左右摺動可能に装着したスライ
ドケースに、複数本の針棒を一定間隔にて上下動可能に
装着し、スライドケースの左右移動にて選択された一本
の針棒を上下駆動するように構成してなる多針ミシンに
使用されるものであって、前記スライドケースの前面に
下部には、前面に横長のバネ板の基端を固着した横長の
支持板を突設し、バネ板と支持板とには、前記各針棒箇
所に対応して、その各針棒下端の縫針に挿通した上糸を
それぞれ把持する把持突起部を上向き突出するように形
成したものである。
【0007】この場合、前記バネ板または支持板には、
その把持突起部の近傍に、糸切り刃を形成しても良い。
【0008】
【実施例】次に、本発明を具体化した実施例について説
明する。図1は、複数のミシンアーム1をテーブル2に
対して並列配置した刺繍用の多頭、多針ミシンの平面図
である。各ミシンアーム1の後端に着脱自在に設けた中
空筒状のブラケット3に横方向に貫通する共通横軸4は
一つの駆動モータ5により回転駆動させられ、各ブラケ
ット3内の伝動機構を介して各ミシンアーム1内に配置
した上軸6に動力伝達される。
【0009】なお、テーブル2上には、被縫製物である
布(図示せず)を挟持する布押え枠体(図示せず)を配
置し、該布押え枠体はXモータとX方向移動機構及びY
モータとY方向移動機構により所定のXY方向に間欠的
に移動させられるものである。また、刺繍のパターンに
基づいて図示しない制御手段が、前記Xモータ及びYモ
ータの正逆回転の間欠的作動を制御する。
【0010】前記各ミシンアーム1の基部(後部)内に
おいて、傘歯車対及び縦軸を介して上軸6からベッド2
a下方に位置する下軸(図示せず)に動力伝達され、同
じく図示しない周知の構造の釜を回転させる。各ミシン
アーム1の先端である中空状、且つ前面開放状のミシン
ヘッド1aの前面には、正面視矩形枠状のスライドケー
ス7が横移動可能に支持され、該スライドケース7の下
ガイド部7aと中途ガイド部7bとには、横一列状に配
置した多数本(実施例では12本)の針棒9の下部と上
下中途部とが上下摺動自在に支持され、各針棒9の下端
には縫針8が取りついている(図3,図4参照)。
【0011】次に、図4及び図5を参照しながら、スラ
イドケース7の横移動により選択された一本の針棒9及
び天秤10を上下駆動するための駆動機構について説明
する。スライドケース7内の上部側には、前記各針棒9
に対応して横一列状に配置した天秤10が横軸11に上
下回動可能に支持され、且つ、各天秤10は付勢ばね1
8により上向き位置にセットされている。図5に示すよ
うに、ミシンヘッド1a内の上軸6の先端に取付けられ
ている天秤駆動カム12のカム溝12aに従動カム13
を摺動自在に嵌合させ、該従動カム13が取付けられて
いる揺動アーム14は回動軸15に一体的に回動するよ
うに固定されている。そして、上軸6の回転により、回
動軸15を適宜角度だけ往復回動させる。この回動軸1
5に固定されている扇型の駆動ギヤ16は、スライドケ
ース7の横移動により縫製位置に来た天秤10に設けら
れた扇型の従動ギヤ17と選択的に噛み合い、その天秤
10のみを上下揺動させる。
【0012】前記各針棒9に固定された針棒抱き19と
スライドケース7の下部ガイド7aとの間には、コイル
状のばね20を被嵌して各針棒9を上昇位置にセットし
てあり、前記天秤駆動カム12の先端に偏心して取付け
られたコネクティングロッド21を介してガイド軸22
に上下動可能に装着された針棒接続体23を昇降駆動
し、この針棒接続体23の係合溝24に対して、縫製位
置の針棒9に固定された針棒抱き19の係合ピン25を
選択的に係合させて当該箇所の針棒9のみを縫製状態に
昇降駆動する。
【0013】前記スライドケース7の上端には、図2に
示すように、糸調子台30を固着してあり、該糸調子台
30の上端には、針棒9の数に対応する数(実施例では
12個)のガイド部31を横一列状に一定間隔にて設け
られている一方、その下方の前面板30aには、糸切れ
検出用の回転体32と、上糸Fに張力を与えるために挟
持する糸調子33とが正面視千鳥状に配置されている。
ミシンアーム1上に固定した供給台34の糸ボビン35
から、前記上糸Fは糸案内バー36の孔を介して前記ガ
イド部31に導かれる。
【0014】前記スライドケース7の前面には、図3に
示すように、前記各天秤10の上下揺動案内のための縦
孔26を穿設したカバー板27が取付けられており、こ
のカバー板27の前面上下中途部には、図6に示すよう
に、上糸Fを通す糸通し部40aを針棒9の数だけ穿設
した横長案内バー40が取付けられている。そして、カ
バー板27の前面下端近傍には、図8に示すように、上
向きの断面コ字型の支持板41と、その前板部41aの
前面に適宜間隔でネジ(図示せず)またはスポット溶接
等により下部側を固着したバネ板42とからなる横長の
上糸把持装置43が取付けられている。該上糸把持装置
43には、支持板41の前板部41a上側とバネ板42
の上側とに前記針棒9の配置位置に対応して、上向き凸
舌片状の把持突起部44,45(実施例では12箇所)
をそれぞれ先端(上端)が前方上向きに傾斜するように
突出するように形成し、且つこの一対の把持突起部4
4,45が前後に略重なるように配置している(図6〜
図9参照)。
【0015】さらに、図7及び図9に示すように、第1
実施例では、バネ板42における把持突起部44の付け
根部一側近傍に、角型に切欠きした箇所に糸切り刃46
を形成している。このように構成したことにより、縫製
作業を開始するにあたって、色の異なる上糸Fをそれぞ
れ供給台34の糸ボビン35から、糸案内バー36、ガ
イド部31、回転体32、糸調子33、天秤10、横長
案内バー40の糸通し部40aを介して所定の針棒9下
端に装着された縫針8に挿通し、各上糸Fの糸尻は、図
7及びず9に示すように上糸把持装置43における一対
の把持突起部44,45の間に通して把持させておく。
その場合、糸尻が長すぎるときには、糸切り刃46の箇
所に上糸Fを引っ掛けて引っ張ると、簡単に上糸の糸尻
を切断することができる。
【0016】そして、スライドケース7を横移動させ
て、任意の針棒9及び天秤10が上下動するよう選択し
て、駆動すると、縫針8の下降動につれて、その箇所の
上糸Fは前記一対把持突起部44,45から抜け出るこ
とができ、縫製作業が実行される。このように、本発明
の一対の把持突起部44,45は、横長の支持板41と
バネ板42に適宜間隔で形成されたものであるから、一
つの把持突起部44,45の間での上糸Fの把持の有無
によるバネ板の把持突起部44の糸把持力が隣接する箇
所の把持突起部44の糸把持力に影響することがなく、
互いに独立的であるので、他の箇所の一対の把持突起部
44,45による上糸の把持力には無関係に、ひとつの
上糸Fの把持を簡単に解除でき、その場合、縫製開始時
に、縫針8から上糸Fが抜けるという事故を防止でき
る。
【0017】なお、支持板41に設けた把持突起部45
の付け根部の一側に糸切り刃を形成するようにしても良
い。例えば、図10に示す実施例では正面視右側に、角
状の糸切り刃47を形成し、また、図11に示す実施例
では正面視左側に、角状の糸切り刃48を形成してい
る。これら糸切り刃46,47,48を形成する場合、
金属板である支持板41、バネ板42の板厚の箇所を斜
めにカットすれば良い。また、角型の切欠きの3側縁の
うち複数側縁を切り刃に形成するようにしても良い。
【0018】このように、上糸把持装置43における少
なくとも一方の把持突起部の付け根部の一側に糸切り刃
を形成したから、糸尻の切断作業が所定の箇所で迅速且
つ確実に実行できると共に、作業者は鋏を所持して作業
する必要がなく便利である。
【0019】
【発明の作用・効果】以上詳述したように、本発明の多
針ミシンにおける上糸把持装置によれば、ミシンヘッド
の前面に対して左右摺動可能に装着したスライドケース
に、複数本の針棒を一定間隔にて上下動可能に装着し、
スライドケースの左右移動にて選択された一本の針棒を
上下駆動するように構成してなる多針ミシンに使用され
るものであって、前記スライドケースの前面に下部に
は、前面に横長のバネ板の基端を固着した横長の支持板
を突設し、バネ板と支持板とには、前記各針棒箇所に対
応して、その各針棒下端の縫針に挿通した上糸をそれぞ
れ把持する把持突起部を上向き突出するように形成した
ものであるから、この前後一対の把持突起部間に上糸の
糸尻を簡単に把持することができると共に、左右に隣接
する前後一対の把持突起部における糸の把持力は互いに
独立的であるから、縫製時に一つの縫針の下降につれ
て、前記把持された上糸の糸尻が当該箇所の前後一対の
把持突起部から抜け出ることができて、縫製開始時に縫
針から糸尻が外れ、縫い目飛び等の縫製不良が発生しな
いという効果を奏する。
【0020】また、前記バネ板または支持板には、その
把持突起部の近傍に、糸切り刃を形成したのであるか
ら、作業者は長すぎる糸尻を至極簡単に切断することが
でき、且つそのために作業者が鋏などを所持しないで済
むという効果も奏するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】多頭多針ミシンの概略平面図である。
【図2】多針ミシンの一部切欠き側面図である。
【図3】図2の III−III 線矢視正面図である。
【図4】図3のIV−IV線矢視で示すミシンヘッド部分の
要部側断面図である。
【図5】針棒及び天秤の駆動機構の斜視図である。
【図6】上糸把持装置の正面図である。
【図7】要部正面図である。
【図8】図7の VIII −VIII線矢視断面図である。
【図9】要部斜視図である。
【図10】他の実施例の正面図である。
【図11】さらに他の実施例の正面図である。
【図12】図10のXII −XII 線矢視平面図である。
【符号の説明】
1 ミシンアーム 1a ミシンヘッド 2a ベッド 7 スライドケース 8 縫針 9 針棒 10 天秤 F 上糸 41 支持板 42 バネ板 43 上糸把持装置 44,45 把持突起部 46,47,48 糸切り刃

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミシンヘッドの前面に対して左右摺動可
    能に装着したスライドケースに、複数本の針棒を一定間
    隔にて上下動可能に装着し、スライドケースの左右移動
    にて選択された一本の針棒を上下駆動するように構成し
    てなる多針ミシンにおいて、前記スライドケースの前面
    に下部には、前面に横長のバネ板の基端を固着した横長
    の支持板を突設し、バネ板と支持板とには、前記各針棒
    箇所に対応して、その各針棒下端の縫針に挿通した上糸
    をそれぞれ把持する把持突起部を上向き突出するように
    形成したことを特徴とする多針ミシンにおける上糸把持
    装置。
  2. 【請求項2】 前記バネ板または支持板には、その把持
    突起部の近傍に、糸切り刃を形成したことを特徴とする
    請求項1に記載の多針ミシンにおける上糸把持装置。
JP28203592A 1992-10-20 1992-10-20 多針ミシンにおける上糸把持装置 Pending JPH06126066A (ja)

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JP28203592A JPH06126066A (ja) 1992-10-20 1992-10-20 多針ミシンにおける上糸把持装置

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JP28203592A JPH06126066A (ja) 1992-10-20 1992-10-20 多針ミシンにおける上糸把持装置

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JPH06126066A true JPH06126066A (ja) 1994-05-10

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JP28203592A Pending JPH06126066A (ja) 1992-10-20 1992-10-20 多針ミシンにおける上糸把持装置

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JP (1) JPH06126066A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09302571A (ja) * 1996-05-14 1997-11-25 Juki Corp ミシンの上糸交換装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09302571A (ja) * 1996-05-14 1997-11-25 Juki Corp ミシンの上糸交換装置

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