JPH0636566B2 - 再生機能付きスチルビデオカメラ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 −産業上の利用分野− 本発明は、磁気円盤にスチル画像を記録及び該記録画像
を再生する再生機能付きスチルビデオカメラに関する。

−発明の背景− スチルビデオカメラは、一般のスチルカメラの記録担体
としてのフイルムに代えて磁気円盤（一般には小型フロ
ッピーディスク）と磁気ヘッドを用い、被写体からの画
像情報を光学系を介して撮像素子の光電変換面に受光
し、撮像素子から画素毎に読出した信号を磁気ヘッドの
１トラックづつの送りで磁気円盤に１トラック当たり１
つの画像を同心円記録し、この磁気円盤から磁気ヘッド
の１トラックづつの送りで必要とするトラック位置から
読出した信号を再生してテレビジョン等の表示装置に静
止画像の表示を得る。

このようなスチルビデオカメラは、それ自体再生機能を
持たないで撮影記録済みフロッピーディスクをプレーヤ
に移し替えてプレーヤによる再生を行う方式、又はカメ
ラの磁気ヘッドを再生記録ヘッドにしてフロッピーディ
スクをカメラに装着したまま該カメラから直接にもしく
は再生アダプタから再生出力を得る方式のものが提案さ
れている。

−発明が解決しようとする問題点− 従来の再生機能を持つ方式のスチルビデオカメラは、再
生機能を持たないものに比べてフロッピーディスクの移
し替え等の手間を不要にするなど使い勝手を良くする
が、カメラ自体の機能拡大によって再生処理回路の増加
のほかに機能切換スイッチ等の操作スイッチが多くなり
過ぎる問題がある。

そこで、操作スイッチを複数の機能スイッチとして兼用
させることが考えられるが、これは誤操作を起し易くな
る。例えば、再生のときの磁気ヘッドの送り操作をレリ
ーズボタン操作に兼用させると、該スイッチの操作が再
生のために磁気ヘッドを１トラック送った場合と撮影を
して磁気ヘッドを１トラック送った場合との区別がつき
にくくなり、使用者はレリーズボタン操作で撮影したつ
もりでいても実際には磁気ヘッド送りだけしか行われて
いなかったという撮影ミスを起し易くなる。特に動作音
の小さい機械式シャッタを持つスチルビデオカメラや撮
像素子側の電子制御によってシャッタ機能を得る電子シ
ャッタ式スチルビデオカメラでは上述の撮影ミスを起し
易くなる。

本発明の目的は、レリーズボタンを再生のための操作ス
イッチに兼用するスチルビデオカメラにおいて、操作ミ
スを起さないようにしたスチルビデオカメラを提供する
にある。

−問題点を解決するための手段− 前述した目的を達成するため、本発明は、光学系からの
撮影画像を磁気円盤にスチル画像信号として記録する記
録機能と、この磁気円盤から画像信号を再生する再生機
能と、被写体の撮影及び前記記録機能による記録開始操
作とこの記録後の前記再生機能による再生開始操作とを
兼用させるレリーズボタンとを備えるスチルビデオカメ
ラにおいて、前記再生機能を用いる再生モードのとき
に、ファインダー視野内で再生モードを表示する表示手
段を備えた再生機能付きスチルビデオカメラを提案する
ものである。

−実施例− 図は本発明の一実施例を示す再生機能付きスチルビデオ
カメラの構成図である。光学系は、フイルムに代えて撮
像素子（ＣＣＤ等）１を結像面とするほかは一般の一眼
レフレックスカメラと同様に、レンズ２と絞り３とミラ
ー４とシャッタ５とスクリーン６とペンタ・プリズム７
と接眼レンズ８とを具えてファインダー視野内の被写体
像表示及び露光時のミラー４のはね上げとシャッタ５の
開動作が行われる。

記録モードでは撮像素子１から読出した画像信号は色信
号分離やＦＭ変調等の信号処理を行う記録処理回路９を
経て記録再生ヘッド１０に記録電流として与えられる。
記録再生ヘッド１０は移動機構１１とステッピングモー
タ１２によってフロッピーディスク１３の半径方向にト
ラッキング制御され、フロッピーディスク１３の各トラ
ックにフィールド画像信号又はフレーム画像信号を記録
する。フロッピーディスク１３はモータ１４によって定
速回転駆動される。

再生モードではフロッピーディスク１３から記録再生ヘ
ッド１０に読出した画像信号はＦＭ復調や再生信号処理
及びテレビジョン信号へのエンコードを行う再生処理回
路１５を経て再生出力として読出される。

以上までの光学系と記録系と再生系の各制御及び処理に
必要な信号はマイクロコンピュータ等にされるシステム
コントローラ１６によって与えられる。即ちシステムコ
ントローラ１６は撮影者がファインダー視野内の被写体
像を目視してレリーズボタン１７を操作することでミラ
ー４のはね上げとシャッタ５（又は撮像素子１の電子シ
ャッタ）の制御を行うことでフロッピーディスク１３の
１トラックに画像信号を記録させ、また記録動作終了で
記録再生ヘッド１０を１トラック（フィールド記録）又
は２トラック（フレーム記録）移動させる。そして、再
生時には記録再生モードスイッチ１８を再生側に操作
し、レリーズボタン１７を操作する毎に記録再生ヘッド
１０を１トラックづつ移動させ、これにより任意トラッ
クに記録された画像信号の再生出力を再生処理回路１５
から得る。

ここで、レリーズボタン１７は撮影記録操作と再生操作
の兼用にされて操作スイッチ数の低減が図られている。
このため、レリーズボタン１７の操作が撮影記録操作か
再生操作かを撮影者が認識できるようにする表示手段が
設けられる。この表示手段は、図示のようにファインダ
内表示として発光ダイオード１９を設け、システムコン
トローラ１６によって記録再生モードスイッチ１８が再
生モードにあるときに発光ダイオード１９を点灯させ
る。この表示手段によって、撮影者が記録再生モードス
イッチ１８を再生モード側に操作したまま撮影しようと
すると、ファインダー内表示によって現在再生モードに
あることを知らせ、スイッチ１８の操作忘れを警告して
撮影ミスを防止する。

なお、実施例における表示手段は、再生モードにあるこ
とをファインダー上で表示できるものであれば撮影者が
撮影に際してファインダーを覗くことから知らせること
ができるもので、発光ダイオードによるファインダー内
表示に代えて再生モードでミラー４をはね上げたままに
すること又は絞り３を絞り込んだままにすることによっ
てファインダー内に被写体像が表示されないようにして
同等の作用効果を得ることができる。また、前記実施例
における記録手段は即時に再生できるものであれば何で
もよく、磁気ディスクに限定されるものではない。

−発明の効果− 以上の説明から明らかなように、本発明は、レリーズボ
タンを撮影記録操作と再生操作の兼用にするスチルビデ
オカメラにおいて、再生モードのときにファインダー視
野内で再生モードを表示する表示手段を設けたため、撮
影時にファインダーを覗くことで撮影記録モードか再生
モードかを知らせることができ、モード切替忘れによる
撮影ミスを確実に防止し、また操作スイッチ数を低減で
きる効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示す再生機能付きスチルビデ
オカメラの構成図である。 １……撮像素子、３……絞り、４……ミラー、 ５……シャッタ、８……接眼レンズ、 ９……記録処理回路、 １０……記録再生ヘッド、 １３……フロッピーディスク、 １５……再生処理回路、 １６……システムコントローラ、 １７……レリーズボタン、 １８……記録再生モードスイッチ、 １９……発光ダイオード。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】光学系からの撮影画像を磁気円盤にスチル
   画像信号として記録する記録機能と、この磁気円盤から
   画像信号を再生する再生機能と、被写体の撮影及び前記
   記録機能による記録開始操作とこの記録後の前記再生機
   能による再生開始操作とを兼用させるレリーズボタンと
   を備えるスチルビデオカメラにおいて、前記再生機能を
   用いる再生モードのときに、ファインダー視野内で再生
   モードを表示する表示手段を備えたことを特徴とする再
   生機能付きスチルビデオカメラ。