JPH0635837U - 空気調和機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 モーター取付金具を天板に固定する作業をし
易くし、かつ組立工程中にモーター取付金具がぐらっく
のを防止することを目的とする。 【構成】 モーター取付金具１０の上端の保持部の先端
２４に設けた孔２３を保護網９の縦棒２２の先端に挿入
し、仮固定することでモーター取付金具と室外機の天板
とのネジ孔の位置決めが行われる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は空気調和機に係り、室外機のモーター取付金具の固定構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の空気調和機の室外機は図３、４に示すように、本体ベース１に吸込口３ と吹出口４を具えた外装箱体２が取付けられ、同外装箱体２の上面に天板５が装 着されている。本体ベース１上には前記吸込口３に対向して室外側熱交換器６、 吹出口４に対向して室外側送風機（ファン８およびモーター７）がそれぞれ配設 されている。また、吸込口３は側板２に取付けた縦棒２２と横棒２１とでなる格 子状の保護網９で覆われ、吹出口４は側板２に取付けた保護網１３で覆われてい る。前記室外側送風機のモーター７はモーター取付金具１０に取付けられ、同モ ーター取付金具１０は、その上端１２に前記室外側熱交換器６の上端を挟持する 下向きコ字状の保持部１６が形成されており、下端１１はネジ１８にて本体ベー ス１に固着され、上端１２の保持部１６は前記室外側熱交換器６の上部に係止さ れ、その先端に設けたネジ孔１４に前記天板５に設けた孔１５を通してネジ１７ を締結することによって固定されている。 従って、モーター取付金具１０を固定する場合、モーター取付金具１０のネジ 孔１４と天板５の孔１５の位置がずれないようにモーター取付金具１０を手で押 さえながらネジ止めしなければならないために、作業性が悪い。また、組立工程 中に天板５が取付けられていない状態でコンベアに載せ次の工程に移送されるの で、その移動中の振動および衝撃等によりモーター取付金具１０がぐらつく等の 問題があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記従来の問題点に鑑みなされたもので、モーター取付金具を天板 に固定する作業をし易くし、かつ組立工程中にモーター取付金具がぐらっくのを 防止することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために本考案では、本体ベース上に外装箱体の吸込口に対 向して室外側熱交換器を吹出口に対向して室外側送風機をそれぞれ配設し、前記 吸込口に縦棒と横棒とからなる保護網を設け、前記室外側送風機を取付けたモー ター取付金具の下端を前記本体ベース上に固着し、上端を前記室外側熱交換器の 上端に係止し、その先端と外装箱体に装着される天板とをネジにて固着してなる 空気調和機の室外機において、前記モーター取付金具の先端を直角に折り曲げ、 同折り曲げ部に長孔を開け、同長孔に前記保護網の先端を挿通することにより、 同モーター取付金具を仮固定するようにした。

【０００５】

【作用】

上記構成によれば、モーター取付金具の上端の保持部の先端に設けた孔を保護 網の縦棒の先端に挿入し、仮固定することでモーター取付金具と室外機の天板と のネジ孔の位置決めが行われることになり、ネジ止め作業を容易に行うことがで きる。

【０００６】

【実施例】

本考案の実施例を添付図面を参照して詳細に説明する。図１は本考案の空気調 和機の一実施例を示す要部斜視図および要部断面図、図２は本考案の空気調和機 のモーター取付金具の取付状態を示す要部断面図で、図４と同一機能を有するも のは同一番号を付し詳細な説明は省略する。 図において、１０はモーター取付金具であって、その上端１２に形成された保 持部１６の下方に垂下する垂直面には天板５に設けられた２個の孔１５に対応す る２個のネジ孔１４が設けられ、その先端には前方に直角に折り曲げられ水平面 を形成しており、この折り曲げ部には保護網９の縦棒２１を受け入れるための垂 直面から直角面２４にかけて連続する長孔２３が形成されている。 モーター取付金具１０を固定するには、先ず図２に示すようにモーター取付金 具１０の上端を右斜め上方から保持部１６を室外側熱交換器６の上端に被せ長孔 ２３に縦棒２２の先端を挿入し、モーター取付金具１０を本体ベース１上に載置 する。そして、モーター取付金具１０の下端１１と本体ベース１とを２本のネジ １８にて固着し、外装箱体２の上面に天板５を被せ、同天板５の孔１５とモータ ー取付金具１０のネジ孔１４を２本のネジ１７で固着する。この天板５の孔１５ とモーター取付金具１０のネジ孔１４をネジ１７で締結する時、モーター取付金 具１０は縦棒２２の先端で仮固定されているので、孔１５とネジ孔１４の位置が ずれることはなく、ネジ締め作業を容易に行うことができる。

【０００７】

【考案の効果】

以上のように本考案においては、モーター取付金具の先端部位に長孔を設け、 保護網の縦網の先端に差し込むことで、モーター取付金具の縦・横の振れが防止 され、天板の孔とモーター取付金具のネジ孔３がずれることがなくなり、ネジ締 め作業を容易に行うことができる。また保護網によりモーター取付金具の倒れを 防止する等の効果は大きい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の空気調和機の一実施例を示す要部斜視
図および要部断面図である。

【図２】本考案の空気調和機のモーター取付金具の取付
状態を示す要部断面図である。

【図３】従来の空気調和機のモーター取付金具と室外機
の取り付け状態を示す斜視図である。

【図４】従来の送風機および室外側熱交換器の固着を示
す要部断面図である。

【符号の説明】 １ 本体ベース ２ 外装箱体 ３ 吸込口 ４ 吹出口 ５ 天板 ６ 室外側熱交換器 ７ モーター ８ ファン ９ 保護網 10 モーター取付金具 11 下端 12 上端 13 保護網 14 ネジ孔 15 孔 16 保持部 17 ネジ 18 ネジ 21 横棒 22 縦棒 23 長孔

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 本体ベース上に外装箱体の吸込口に対向
   して室外側熱交換器を吹出口に対向して室外側送風機を
   それぞれ配設し、前記吸込口に縦棒と横棒とからなる保
   護網を設け、前記室外側送風機を取付けたモーター取付
   金具の下端を前記本体ベース上に固着し、上端を前記室
   外側熱交換器の上端に係止し、その先端と外装箱体に装
   着される天板とをネジにて固着してなる空気調和機の室
   外機において、前記モーター取付金具の先端を直角に折
   り曲げ、同折り曲げ部に長孔を開け、同長孔に前記保護
   網の先端を挿通することにより、同モーター取付金具を
   仮固定するようにしたことを特徴とする空気調和機。