JPH0635576B2 - 高浸透性シ−リング材組成物 - Google Patents
高浸透性シ−リング材組成物Info
- Publication number
- JPH0635576B2 JPH0635576B2 JP22278085A JP22278085A JPH0635576B2 JP H0635576 B2 JPH0635576 B2 JP H0635576B2 JP 22278085 A JP22278085 A JP 22278085A JP 22278085 A JP22278085 A JP 22278085A JP H0635576 B2 JPH0635576 B2 JP H0635576B2
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- JP
- Japan
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- parts
- weight
- sealing material
- vinyl chloride
- sealing
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業を上の利用分野) この発明は自動車車体等のパネル接合部に用いる高浸透
性シーリング材に関するもので、特に常温において適宜
鋼板の間隙に浸透し、しかも常温あるいは加熱時流れ落
ちない性質を有する高浸透性の塩化ビニルプラスチゾル
シーリング材組成物に関するものである。
性シーリング材に関するもので、特に常温において適宜
鋼板の間隙に浸透し、しかも常温あるいは加熱時流れ落
ちない性質を有する高浸透性の塩化ビニルプラスチゾル
シーリング材組成物に関するものである。
(従来の技術) 従来の塩化ビニルプラスチゾルシーリング材は、次の3
タイプに大別される。
タイプに大別される。
i)流動性が小さく、パネル間隙に浸透しないもの、 ii)常温時、流動性が有り、パネル間隙に浸透するも
の、 iii)常温時は流動性がなく、熱時流動し、パネル間隙
に浸透するもの。
の、 iii)常温時は流動性がなく、熱時流動し、パネル間隙
に浸透するもの。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながらi)のタイプのシーリング材は、パネル間
隙への浸透がないため、第3図に示すように鋼板11,12
の継目13の間隙14へのシーリング材15の浸透が乏しく、
ヘラ等で過剰のシーリング材を取り除くと結果として接
着面積が乏しく、重体外部からの水漏れが起こったり、
車体の錆の発生を招く原因となる。またii)およびii
i)のタイプのシーリング材は、被塗物であるパネルの
角度が比較的小さく平坦な場合はよいが傾斜が大きい場
合には垂直若しくは背面ではシーリング材の偏より、ダ
レ落ちが起り易いという問題点があった。
隙への浸透がないため、第3図に示すように鋼板11,12
の継目13の間隙14へのシーリング材15の浸透が乏しく、
ヘラ等で過剰のシーリング材を取り除くと結果として接
着面積が乏しく、重体外部からの水漏れが起こったり、
車体の錆の発生を招く原因となる。またii)およびii
i)のタイプのシーリング材は、被塗物であるパネルの
角度が比較的小さく平坦な場合はよいが傾斜が大きい場
合には垂直若しくは背面ではシーリング材の偏より、ダ
レ落ちが起り易いという問題点があった。
(問題点を解決するための手段) この発明は、この様な従来の問題点に着目してなされた
もので、パネル間隙に浸透するシーリング材は、低粘度
が必須条件であるが、このような材料は、垂直面へ塗布
すると当然ながらたれ落ちが大きくなり、作業性、外観
上問題を生じる。そこで低温セット性の良い高物性な塩
化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂およびチキソトロピー
な性質を有する塩化ビニル樹脂を基本樹脂とし、これに
表面張力低下剤、チキソロピー付与剤、可塑剤、充填剤
をバランスよく配合することにより、材料に高剪断をか
けた場合、すなわち、塗布機のガンより吐出した瞬間に
一時的に粘度が低下し、時間を追って、粘度回復を起す
ような特性をバランスよくコントロールし、パネルの間
隙によく浸透し、しかもたれ落ちがないと二律背反する
特性を両立させ、更には自動車車体等の完成後、使用環
境に耐え得るように機械的物性面も考慮し、この発明を
達成いするに至った。
もので、パネル間隙に浸透するシーリング材は、低粘度
が必須条件であるが、このような材料は、垂直面へ塗布
すると当然ながらたれ落ちが大きくなり、作業性、外観
上問題を生じる。そこで低温セット性の良い高物性な塩
化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂およびチキソトロピー
な性質を有する塩化ビニル樹脂を基本樹脂とし、これに
表面張力低下剤、チキソロピー付与剤、可塑剤、充填剤
をバランスよく配合することにより、材料に高剪断をか
けた場合、すなわち、塗布機のガンより吐出した瞬間に
一時的に粘度が低下し、時間を追って、粘度回復を起す
ような特性をバランスよくコントロールし、パネルの間
隙によく浸透し、しかもたれ落ちがないと二律背反する
特性を両立させ、更には自動車車体等の完成後、使用環
境に耐え得るように機械的物性面も考慮し、この発明を
達成いするに至った。
従ってこの発明のシーリング材組成物は、塩化ビニル樹
脂と酢酸ビニル樹脂の共重合体30〜60重量部に対して微
小粒子の二次凝集によりチキソトロピーを与える塩化ビ
ニル樹脂40〜70重量部、植物油または脂肪酸表面処理炭
酸カルシウム40〜80重量部、微粉シリカ1〜5重量部、
シランまたはチタネート系カップタング剤1〜5重量
部、充填剤 100〜200 重量部、可塑剤 100〜200 重量
部、変性ポリアミド7〜22重量部を含有することを特徴
とする。
脂と酢酸ビニル樹脂の共重合体30〜60重量部に対して微
小粒子の二次凝集によりチキソトロピーを与える塩化ビ
ニル樹脂40〜70重量部、植物油または脂肪酸表面処理炭
酸カルシウム40〜80重量部、微粉シリカ1〜5重量部、
シランまたはチタネート系カップタング剤1〜5重量
部、充填剤 100〜200 重量部、可塑剤 100〜200 重量
部、変性ポリアミド7〜22重量部を含有することを特徴
とする。
この発明のシーリング剤においては、基本樹脂となる塩
化ビニル樹脂として低温セット性が良く高物質性を有す
る塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂の共重合体樹脂30〜
60重合部に対して、微小粒子の二次凝集によりチキソト
ロビーを与え吐出性を改良し、流れを防止する塩化ビニ
ル40〜70重量部の範囲で配合することにより物性面が向
上し、シーリング剤焼付時の垂れ落ちが防止される。
化ビニル樹脂として低温セット性が良く高物質性を有す
る塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂の共重合体樹脂30〜
60重合部に対して、微小粒子の二次凝集によりチキソト
ロビーを与え吐出性を改良し、流れを防止する塩化ビニ
ル40〜70重量部の範囲で配合することにより物性面が向
上し、シーリング剤焼付時の垂れ落ちが防止される。
ここでいう塩化ビニル樹脂・酢酸ビニル樹脂共重合体樹
脂の配合量が多く70重量部を越えると流動性が大きくな
り過ぎ垂直面で垂れ落ちしやすくなり、貯蔵安定性に問
題が有ると共にコスト高にもなる。また上記チキソトロ
ピー付与のための塩化ビニル樹脂が多くなり70重量部を
越えるとチキソトロピックになりすぎ垂れは生じない
が、浸透性は得られない。また少なすぎる即ち40重量部
未満では、浸透性効果は得られるものの垂れが生じ作業
性並びに外観が悪化する。
脂の配合量が多く70重量部を越えると流動性が大きくな
り過ぎ垂直面で垂れ落ちしやすくなり、貯蔵安定性に問
題が有ると共にコスト高にもなる。また上記チキソトロ
ピー付与のための塩化ビニル樹脂が多くなり70重量部を
越えるとチキソトロピックになりすぎ垂れは生じない
が、浸透性は得られない。また少なすぎる即ち40重量部
未満では、浸透性効果は得られるものの垂れが生じ作業
性並びに外観が悪化する。
この発明において、上記チキソトロピー付与の状態は最
も重要な要素であり、低粘度で浸透しやすく且つ流れ落
ちない性質と機械的物理性能を得るためには、このチキ
ソトロピーを付与する塩化ビニル樹脂と、前記低温セッ
ト性の塩化ビニル樹脂・酢酸ビニル樹脂の共重合体樹脂
をほぼ当量とするのが好ましい。
も重要な要素であり、低粘度で浸透しやすく且つ流れ落
ちない性質と機械的物理性能を得るためには、このチキ
ソトロピーを付与する塩化ビニル樹脂と、前記低温セッ
ト性の塩化ビニル樹脂・酢酸ビニル樹脂の共重合体樹脂
をほぼ当量とするのが好ましい。
この発明のシーリング材には、この他チキソトロピー調
整剤として植物油処理炭酸カルシウムまたは脂肪酸処理
炭酸カルシウムを40〜80重量部と微粉シリカを1〜5重
量部併用するが、植物油処理炭酸カルシウムは静止状態
においてチキソトロピー性を与え、熱時流動性を保つ性
能を有する。多量に使用すると、シーリング焼付オーブ
ンでの加熱により、流動を起こしやすく、配合量として
は10〜40重量部が適当である。また脂肪酸処理炭酸カル
シウムは、植物油処理炭酸カルシウムと同様静止状態に
おいてチキソトロピーの液性状を与えるが鷹剪断時粘土
低下し、しかもチキソトロピーな液性状への回復する時
間が長く、即ち低粘度領域での停滞時間が長いことによ
り浸透幅が増大する。但し多量に配合すると物性が損な
われるため、使用量としては30〜80重量部が適当であ
る。
整剤として植物油処理炭酸カルシウムまたは脂肪酸処理
炭酸カルシウムを40〜80重量部と微粉シリカを1〜5重
量部併用するが、植物油処理炭酸カルシウムは静止状態
においてチキソトロピー性を与え、熱時流動性を保つ性
能を有する。多量に使用すると、シーリング焼付オーブ
ンでの加熱により、流動を起こしやすく、配合量として
は10〜40重量部が適当である。また脂肪酸処理炭酸カル
シウムは、植物油処理炭酸カルシウムと同様静止状態に
おいてチキソトロピーの液性状を与えるが鷹剪断時粘土
低下し、しかもチキソトロピーな液性状への回復する時
間が長く、即ち低粘度領域での停滞時間が長いことによ
り浸透幅が増大する。但し多量に配合すると物性が損な
われるため、使用量としては30〜80重量部が適当であ
る。
その他チキソトロピー付与剤として使用する微粉シリカ
は高剪断時における粘度低下率が上記2種類のチキソト
ロピー付与剤に比べて大きく、浸透幅の増大に寄与す
る。ただし多量に使用すると被着体への密着性を損なう
という欠点を有するため、使用量は1〜5重量部が適当
である。
は高剪断時における粘度低下率が上記2種類のチキソト
ロピー付与剤に比べて大きく、浸透幅の増大に寄与す
る。ただし多量に使用すると被着体への密着性を損なう
という欠点を有するため、使用量は1〜5重量部が適当
である。
以上の他浸透幅を増大するものとしてパネルへのぬれ性
を良くする、すなわち表面張力低下剤としてシランまた
はチタネート系カップリング剤を使用する。使用量とし
ては5重量部より多く配合しても効果の増大はみられ
ず、価格的に問題となるため、1〜5重量部が望まし
い。
を良くする、すなわち表面張力低下剤としてシランまた
はチタネート系カップリング剤を使用する。使用量とし
ては5重量部より多く配合しても効果の増大はみられ
ず、価格的に問題となるため、1〜5重量部が望まし
い。
シーリング材を被塗物へ密着させる成分として、変成ポ
リアミドを配合するが、遊離アミンが多いものは強固な
密着性を呈するが、焼付後の色調が茶褐色となり、シー
リング材としての外観上好ましくない。また遊離アミン
の少ないものは焼付後の色調は淡色になるが、密着性の
面では遊離アミンの高いものに比較して劣る。以上のこ
とより、両者をバランスよく配合する必要があり、この
発明の配合量としては遊離アミンの多い変成ポリアミド
(アミン価 250±30)を2〜7重量部また遊離アミンの
少ないもの(遊離アミン80±20)を5〜15重量部とする
のが好ましい。
リアミドを配合するが、遊離アミンが多いものは強固な
密着性を呈するが、焼付後の色調が茶褐色となり、シー
リング材としての外観上好ましくない。また遊離アミン
の少ないものは焼付後の色調は淡色になるが、密着性の
面では遊離アミンの高いものに比較して劣る。以上のこ
とより、両者をバランスよく配合する必要があり、この
発明の配合量としては遊離アミンの多い変成ポリアミド
(アミン価 250±30)を2〜7重量部また遊離アミンの
少ないもの(遊離アミン80±20)を5〜15重量部とする
のが好ましい。
充填剤としては一般的に用いられる炭酸カルシウムを用
いるが、この発明の目的を達成するためには 100〜200
重量部を配合する。
いるが、この発明の目的を達成するためには 100〜200
重量部を配合する。
また可塑剤はフタル酸系可塑剤を用いるが、可塑剤がな
ければシーリング材の液性が硬くなり、多ければ軟らか
く作業適性として問題となるもので、この発明において
は 100〜200 重量部とする。
ければシーリング材の液性が硬くなり、多ければ軟らか
く作業適性として問題となるもので、この発明において
は 100〜200 重量部とする。
更に、この発明のシーリング材には、安定剤(基本樹脂
の劣化防止)として有機錫と、吸湿剤(発泡防止)とし
て酸化カルシウム等を適宜添加することができる。
の劣化防止)として有機錫と、吸湿剤(発泡防止)とし
て酸化カルシウム等を適宜添加することができる。
上述のような構成よりなるこの発明のシーリング材は、
例えば次のように使用される。すなわちシーリング材を
第1図(A) に示すように鋼板等の金属板1,2の網目
(例えばスポット溶接個所)に図示せぬシーリングガン
を用いてビード状に吐出させた後、刷毛、ヘラ等を用い
て第1図(B)に示すように修正し、ついで加熱すること
により前記シーリング材隙間4内に浸透させることによ
り隙間4のシールが完全になる。
例えば次のように使用される。すなわちシーリング材を
第1図(A) に示すように鋼板等の金属板1,2の網目
(例えばスポット溶接個所)に図示せぬシーリングガン
を用いてビード状に吐出させた後、刷毛、ヘラ等を用い
て第1図(B)に示すように修正し、ついで加熱すること
により前記シーリング材隙間4内に浸透させることによ
り隙間4のシールが完全になる。
このようにして、この発明のシーリング材は種々の部品
のシールに使用することができ、特に自動車車体のスポ
ット溶接個所の隙間、例えば第2図に示すように、ルー
フトリップレール5、トランク開口部6、リヤコンビネ
ーションランプ7、床8等の部位の隙間のシールに使用
される。
のシールに使用することができ、特に自動車車体のスポ
ット溶接個所の隙間、例えば第2図に示すように、ルー
フトリップレール5、トランク開口部6、リヤコンビネ
ーションランプ7、床8等の部位の隙間のシールに使用
される。
このような自動車車体の隙間のシールは、通常、次の段
階で行われる。すなわちホワイトボディをアルカリ液で
脱脂した後、リン酸塩水溶液等の化成処理液により化成
処理し、ついでカチオン電着浴またはアニオン電着浴中
に浸漬して電着塗装後の車体を、例えば 170℃で30分間
焼付けた後、前記の如き隙間を有するシーリング部位に
シーリング材を、シーリングガンを用いて塗布し、つい
で修正した後、例えば 120〜170 ℃で5〜20分間、好ま
しくは 130〜150 ℃で15〜20分間シーリング板仮焼付を
行なう。ついで所要に応じてスプレー塗装法等により中
塗塗装を行ったのち、 140〜160℃で20〜40分間焼付を
行い、さらにスプレー塗装法等により、上塗塗装を行っ
た後、140 〜160 ℃で20〜40分間焼付けを行うことによ
り車体の塗装と同時にシーリング部位のシールも完成す
る。
階で行われる。すなわちホワイトボディをアルカリ液で
脱脂した後、リン酸塩水溶液等の化成処理液により化成
処理し、ついでカチオン電着浴またはアニオン電着浴中
に浸漬して電着塗装後の車体を、例えば 170℃で30分間
焼付けた後、前記の如き隙間を有するシーリング部位に
シーリング材を、シーリングガンを用いて塗布し、つい
で修正した後、例えば 120〜170 ℃で5〜20分間、好ま
しくは 130〜150 ℃で15〜20分間シーリング板仮焼付を
行なう。ついで所要に応じてスプレー塗装法等により中
塗塗装を行ったのち、 140〜160℃で20〜40分間焼付を
行い、さらにスプレー塗装法等により、上塗塗装を行っ
た後、140 〜160 ℃で20〜40分間焼付けを行うことによ
り車体の塗装と同時にシーリング部位のシールも完成す
る。
(実施例) 次に、この発明を実施例および比較例により更に説明す
る。
る。
実施例1〜3,比較例1〜3 第1表の上段に示す原料を配合割合に混合分散し、減圧
下にて脱胞し、実施例1〜3および比較例1〜3のシー
リング材を調製し、JIS K 6830に準拠した方法で試験を
行い、得た結果を第1表に併記する。尚流動性は、第4
図に示すノズル(ガン先)より、1cc/sec の吐出速度
で、被塗体(塗装板)から1cm離して、各シーリング材
を1秒間吐出し、常温10分後と 140℃で30分焼付けた後
の垂直面での流動距離を測定して評価し、浸透性は被着
体鋼板2枚を第5図に示すように隙間(g)を 200μmと
して重ね合わせ、第4図に示すノズルより、各シーリン
グ材を吐出速度2cc/secとして、ノズルと鋼板の間の角
度が70゜になるようにして鋼板11,12の隙間にシーリン
グ材を塗布し、焼付後浸透幅を測定し評価した。上記第
4図に示すノズルは材質S.S.ユニクロメッキでl1=4
8.5mm、l2=9mm、l3=8mm、l4=6.5 mm、l5
=7mm、D1=4mm、D2=2.5 mm、D3=1.0mm 、D
4=6mm、但しD1〜D4は各部の直径を表わす。ま
た、第5図においてL1=200mm 、L2はシーリング材
の隙間への浸透幅を示す。
下にて脱胞し、実施例1〜3および比較例1〜3のシー
リング材を調製し、JIS K 6830に準拠した方法で試験を
行い、得た結果を第1表に併記する。尚流動性は、第4
図に示すノズル(ガン先)より、1cc/sec の吐出速度
で、被塗体(塗装板)から1cm離して、各シーリング材
を1秒間吐出し、常温10分後と 140℃で30分焼付けた後
の垂直面での流動距離を測定して評価し、浸透性は被着
体鋼板2枚を第5図に示すように隙間(g)を 200μmと
して重ね合わせ、第4図に示すノズルより、各シーリン
グ材を吐出速度2cc/secとして、ノズルと鋼板の間の角
度が70゜になるようにして鋼板11,12の隙間にシーリン
グ材を塗布し、焼付後浸透幅を測定し評価した。上記第
4図に示すノズルは材質S.S.ユニクロメッキでl1=4
8.5mm、l2=9mm、l3=8mm、l4=6.5 mm、l5
=7mm、D1=4mm、D2=2.5 mm、D3=1.0mm 、D
4=6mm、但しD1〜D4は各部の直径を表わす。ま
た、第5図においてL1=200mm 、L2はシーリング材
の隙間への浸透幅を示す。
また貯蔵安定性はシーリング材試料を40℃で72時間放置
後の粘度変動率を測定し評価し、焼付後の色調は、塗装
板に被着し、160 ℃,1時間の条件で焼付た後の色調に
より評価した。
後の粘度変動率を測定し評価し、焼付後の色調は、塗装
板に被着し、160 ℃,1時間の条件で焼付た後の色調に
より評価した。
(発明の効果) 以上説明してきたように、この発明のシーリング材組成
物は低温セット性がよく高物性をもった塩化ビニル樹脂
・酢酸ビニル樹脂の共重合体樹脂と微小粒子の二次凝集
によりチキソトロピーを与える塩化ビニル樹脂を基本樹
脂として用い、植物油または脂肪酸表面処理炭酸カルシ
ウム、微粉シリカ、シランまたはチタネート系カップリ
ング剤、充填剤および変成ポリアミドを特定量添加して
構成したことにより、常温において適宜鋼板の間隙に浸
透し、塗布作業が容易であり、常温あるいは加熱時鋼板
間に浸透するもたれ落ちることがないため、自動車車体
の隙間のシールの如き金属板間のシール材として極めて
有用なものである。
物は低温セット性がよく高物性をもった塩化ビニル樹脂
・酢酸ビニル樹脂の共重合体樹脂と微小粒子の二次凝集
によりチキソトロピーを与える塩化ビニル樹脂を基本樹
脂として用い、植物油または脂肪酸表面処理炭酸カルシ
ウム、微粉シリカ、シランまたはチタネート系カップリ
ング剤、充填剤および変成ポリアミドを特定量添加して
構成したことにより、常温において適宜鋼板の間隙に浸
透し、塗布作業が容易であり、常温あるいは加熱時鋼板
間に浸透するもたれ落ちることがないため、自動車車体
の隙間のシールの如き金属板間のシール材として極めて
有用なものである。
第1図(A) は、この発明のシーリング剤を鋼板継目にシ
ーリングガンで塗布した状態を示す鋼板継目部の斜視
図、 第1図(B) は第1図(A) に示すシーリング材を修正した
状態を示す鋼板継目部の斜視図、 第2図はシーリング材を使用すべき自動車の部位を示す
車体の概略斜視図、 第3図は従来のシーリング材を鋼板継目に塗布した状態
を示す鋼板継目部の断面図、 第4図は実施例および比較例で用いた鋼板間の隙間にシ
ーリング材を充填するのに用いたノズルの断面図、 第5図は実施例および比較例におけるシーリング材の浸
透性測定の説明図である。 1,2……鋼板、3……継目 5……ルーフドリツプレール 6……トランク開口部 7……リヤコンビネーションランプ 8……床、11,12……鋼板 13……継目、14……隙間 15……シーリング材
ーリングガンで塗布した状態を示す鋼板継目部の斜視
図、 第1図(B) は第1図(A) に示すシーリング材を修正した
状態を示す鋼板継目部の斜視図、 第2図はシーリング材を使用すべき自動車の部位を示す
車体の概略斜視図、 第3図は従来のシーリング材を鋼板継目に塗布した状態
を示す鋼板継目部の断面図、 第4図は実施例および比較例で用いた鋼板間の隙間にシ
ーリング材を充填するのに用いたノズルの断面図、 第5図は実施例および比較例におけるシーリング材の浸
透性測定の説明図である。 1,2……鋼板、3……継目 5……ルーフドリツプレール 6……トランク開口部 7……リヤコンビネーションランプ 8……床、11,12……鋼板 13……継目、14……隙間 15……シーリング材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小山 浩 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 奥田 一之 埼玉県大里郡花園町大字北根15番地 (56)参考文献 特開 昭61−23676(JP,A) 特開 昭60−79084(JP,A) 特開 昭60−163953(JP,A) 特開 昭47−34439(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】塩化ビニル樹脂と酢酸ビニル樹脂の共重合
体30〜60重量部に対して、微小粒子の二次凝集によりチ
キソトロピーを与える塩化ビニル樹脂40〜70重量部、植
物油または脂肪酸表面処理炭酸カルシウム40〜80重量
部、微粉シリカ1〜5重量部、シランまたはチタネート
系カップリング剤1〜5重量部、充填剤 100〜200 重量
部、可塑剤 100〜200 重量部、変成ポリアミド7〜22重
量部を含有したことを特徴とする高浸透性シーリング材
組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22278085A JPH0635576B2 (ja) | 1985-10-08 | 1985-10-08 | 高浸透性シ−リング材組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22278085A JPH0635576B2 (ja) | 1985-10-08 | 1985-10-08 | 高浸透性シ−リング材組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6284175A JPS6284175A (ja) | 1987-04-17 |
JPH0635576B2 true JPH0635576B2 (ja) | 1994-05-11 |
Family
ID=16787773
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22278085A Expired - Lifetime JPH0635576B2 (ja) | 1985-10-08 | 1985-10-08 | 高浸透性シ−リング材組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0635576B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3801649C2 (de) * | 1988-01-21 | 1996-09-19 | Solvay Werke Gmbh | Unterbodenschutzmasse, Verfahren zu deren Herstellung sowie Verwendung eines gegebenenfalls synthetischen Calciumcarbonats zur Rheologiesteuerung von Unterbodenschutzmassen |
DE3900054A1 (de) * | 1989-01-03 | 1990-07-12 | Solvay Werke Gmbh | Unterbodenschutzmasse und verfahren zu deren herstellung |
EP0389899B1 (en) * | 1989-03-21 | 1993-09-15 | Tremco Incorporated | Non-sag agent and composition and method relating thereto |
-
1985
- 1985-10-08 JP JP22278085A patent/JPH0635576B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6284175A (ja) | 1987-04-17 |
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