JPH08131947A - 粉体塗装方法及びそれに使用するシーリング用組成物 - Google Patents

粉体塗装方法及びそれに使用するシーリング用組成物

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JPH08131947A
JPH08131947A JP27139194A JP27139194A JPH08131947A JP H08131947 A JPH08131947 A JP H08131947A JP 27139194 A JP27139194 A JP 27139194A JP 27139194 A JP27139194 A JP 27139194A JP H08131947 A JPH08131947 A JP H08131947A
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plasticizer
composition
sealing composition
powder coating
vinyl chloride
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JP27139194A
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Yuji Shibata
祐次 柴田
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Aisin Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 可塑剤のブリードを抑制する。 【構成】 自動販売機等の被塗装物の鋼板接合部等に、
塩化ビニル系樹脂と可塑剤を主剤とする塩化ビニル系プ
ラスチゾル組成物からなるシーリング用組成物を塗布し
た後、これを予備硬化することなく粉体塗料を塗装し、
次いでこれらを焼付硬化する粉体塗装方法において、前
記プラスチゾル組成物の可塑剤として、表面張力が39
〜46dyn/cm2 であるBBP等の可塑剤を使用す
る。この可塑剤の配合割合は、組成物全体の13〜19
重量%がより好ましい。可塑剤の表面張力が比較的高い
ために粉体塗料に対する相溶性が良く、焼付硬化時にシ
ーリング用組成物から滲出した可塑剤は粉体塗料に吸収
され、形成される粉体塗料塗膜表面にブリードすること
が抑制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車車体、自動販売
機、或いは家電機器等の粉体塗装方法に関するものであ
り、特に、それらの鋼板接合部等にシーリング用組成物
を塗布する工程を含む粉体塗装方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】自動販売機の器箱や家電機器等の塗装仕
上は、無公害化のために一般に粉体塗装によって行われ
ている。また、自動車車体の塗装は一般に有機溶剤型塗
料或いは水性塗料を用いて行われるが、粉体塗装による
塗装仕上も一部の部品等では実施されている。
【0003】ところで、これらの自動販売機の器箱等は
鋼板を溶接等で接合して組立てられる。そのため、その
接合部や継目部、或いはエッジ部等には、水密、気密、
防塵、防錆等の目的でシーリング用組成物が施工されて
いる。そして、このようなシーリング用組成物として
は、防錆性に優れ、鋼板接合部の隙間を良好に充填し、
また比較的厚い塗膜を形成することができる等の理由か
ら、従来より一般に塩化ビニル系プラスチゾル組成物が
使用されている。この塩化ビニル系プラスチゾル組成物
からなるシーリング用組成物は、塩化ビニル系樹脂と可
塑剤を主剤とし、これに充填剤、及び必要によりその他
の添加剤等を配合したものである。なお、このようなシ
ーリング用の塩化ビニル系プラスチゾル組成物の例とし
ては、例えば、特公昭59−52901号公報を挙げる
ことができ、ここでは主に、接着性を向上するための接
着付与剤の改良に関している。
【0004】そして、このシーリング用組成物は塗装に
先立って被塗装物の鋼板接合部等に施されるが、この場
合、塗布したシーリング用組成物の予備硬化は行わない
のが一般的である。即ち、シーリング用組成物の塗布工
程を含む粉体塗装は、所謂ウェット・オン・ドライ塗装
法で行われ、シーリング用組成物を塗布した後、これの
予備硬化を行うことなく(この組成物がウェットな状態
にある間に)、粉体塗料を塗装し、次いで加熱してこれ
らのシーリング用組成物と粉体塗料とを同時に焼付硬化
することによって行われる。
【0005】このような粉体塗装方法に関しては、例え
ば、特公昭59−48671号公報に記載されている。
そして、ここでは、焼付硬化時に溶融したシーリング用
組成物(シーラー)がエポキシ系粉体塗料の塗膜に滲み
出ることを防止するために、そのエポキシ系粉体塗料と
して、焼付硬化時に特定の粘度特性を呈するものを使用
することが開示されている。
【0006】なお、上記のシーリング用組成物として使
用される塩化ビニル系プラスチゾル組成物において、可
塑剤としてはジオクチルフタレートDOP、ジイソノニ
ルフタレートDINPが一般に使用されており、ブチル
ベンジルフタレートBBT等のアルキルベンジルフタレ
ートは余り使用されてはおらず、使用される場合でもD
OP等との併用が普通である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、自動販売
機の器箱等の被塗装物の粉体塗装方法は、シーリング用
組成物を被塗装物の鋼板接合部等に塗布するシーリング
用組成物塗布工程と、シーリング用組成物が塗布された
部分を含む被塗装物の表面に、そのシーリング用組成物
を予備硬化することなく、粉体塗料を塗装する粉体塗料
塗装工程と、これらの塗布されたシーリング用組成物と
塗装された粉体塗料を同時に加熱し、焼付硬化する焼付
硬化工程とから一般になっている。またここで、シーリ
ング用組成物としては、塩化ビニル系樹脂と可塑剤を主
剤とし、充填剤を含有する塩化ビニル系プラスチゾル組
成物が一般に使用されている。
【0008】そして、この粉体塗装において使用される
塩化ビニル系プラスチゾル組成物からなるシーリング用
組成物は、溶液型塗料による塗装の場合に使用されるも
のと同じである。ところが、溶液型塗料による塗装の場
合とは異なり、粉体塗装の場合では、シーリング用組成
物中の可塑剤が粉体塗料塗膜の表面にブリードする傾向
があった。このブリードは、予備硬化されないでゾル状
態であるシーリング用組成物と、この上に塗装された粉
体塗料とが同時に加熱され焼付硬化される際、先ず最初
にシーリング用組成物中の塩化ビニル系樹脂と可塑剤と
の可塑化が始まるが、その時、可塑剤の一部が、ミクロ
ブラウン運動により、初期の段階では粉体状態である粉
体塗料層を通って容易に表面に滲出するために生じる。
【0009】シーリング用組成物が塗布された部分の粉
体塗料塗膜に生じるこのような可塑剤のブリードは、塗
装表面の外観を著しく阻害するものであり、シーリング
用組成物が塗布される部分は本来余り目立たない個所で
あるとは言え、好ましいものではない。そのため、粉体
塗装時に生じる可塑剤のブリードについては、特に最近
の塗装仕上の高意匠化にも伴ない、その改善が強く要望
されていた。
【0010】そこで、本発明は、可塑剤のブリードを抑
制することができる粉体塗装方法の提供を課題とするも
のである。
【0011】またこれに加えて、本発明は、粉体塗装時
の可塑剤のブリードを抑制することができるシーリング
用組成物の提供を課題とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】先ず、上記課題の解決手
段に至った経緯について説明する。
【0013】本発明者は、種々の検討を重ねた結果、こ
の課題の解決のためには、焼付硬化時に、塗布されたシ
ーリング用組成物から粉体塗料層を通って表面側に滲出
する可塑剤を、その粉体塗料に相溶させ、吸収させれば
よいことを想到した。
【0014】そして、そのためには可塑剤が粉体塗料に
対して相溶性が良いことが重要であるが、そのような可
塑剤の相溶性の指標の一つとして溶解度パラメータ
(δ,SP値)があり、このδは可塑剤の表面張力γか
ら、次式のように求められものである。
【0015】δ=4.1(γ/V1/3 0.43 ここで、V(分子容)=M(分子量)/d(比重)であ
る。
【0016】そこで、予備試験として、可塑剤の表面張
力と、粉体塗料との実際の相溶性との関係について調べ
たところ、以下の表1に示す結果が得られた。
【0017】
【表1】
【0018】ここで、相溶性の評価の基準は以下のとお
りである。 ○:相溶性が非常に優れている。 □:相溶性が優れている。 △:相溶性は良い。 ×:相溶性は余り良くない。
【0019】この試験は、ポリエステル系粉体塗料との
相溶性を調べたものであるが、アクリル系、或いはエポ
キシ系の粉体塗料との相溶性についても同様の結果が得
られた(ただし、フタル酸ポリエステルのアクリル系粉
体塗料に対する相溶性は良くなかった)。そこで、この
試験結果から、可塑剤の表面張力と粉体塗料に対する相
溶性とはほぼ比例すること、従来のシーリング用組成物
の可塑剤として一般に使用されているDOP、DINP
は、表面張力が比較的低く、粉体塗料との相溶性が余り
良くないこと、そして、粉体塗料との相溶性が優れてい
るのは、表面張力が比較的高く39〜46dyn/cm
2 であるOBP(オクチルベンジルフタレート)等の可
塑剤であることが分かった。
【0020】そして、この表面張力が39〜46dyn
/cm2 である可塑剤を、塩化ビニル系プラスチゾル組
成物からなるシーリング用組成物の可塑剤成分として用
いたところ、粉体塗装時の可塑剤のブリードが有効に防
止され、上記課題を解決できることが確認された。
【0021】即ち、請求項1にかかる粉体塗装方法は、
塩化ビニル系樹脂と可塑剤を主剤とし、充填剤を含有す
る塩化ビニル系プラスチゾル組成物からなるシーリング
用組成物であって、前記可塑剤は表面張力が39〜46
dyn/cm2 の可塑剤からなるシーリング用組成物
を、被塗装物の鋼板接合部等に塗布するシーリング用組
成物塗布工程と、シーリング用組成物が塗布された部分
を含む被塗装物の表面に、シーリング用組成物を予備硬
化することなく、粉体塗料を塗装する粉体塗料塗装工程
と、塗布されたシーリング用組成物と塗装された粉体塗
料を同時に加熱し、焼付硬化する焼付硬化工程とを具備
するものである。
【0022】また、請求項2にかかる粉体塗装方法は、
塩化ビニル系樹脂と可塑剤を主剤とし、充填剤を含有す
る塩化ビニル系プラスチゾル組成物からなるシーリング
用組成物であって、前記可塑剤は表面張力が39〜46
dyn/cm2 の可塑剤からなり、組成物全体に対して
13〜19重量%配合されたシーリング用組成物を、被
塗装物の鋼板接合部等に塗布するシーリング用組成物塗
布工程と、シーリング用組成物が塗布された部分を含む
被塗装物の表面に、シーリング用組成物を予備硬化する
ことなく、粉体塗料を塗装する粉体塗料塗装工程と、塗
布されたシーリング用組成物と塗装された粉体塗料を同
時に加熱し、焼付硬化する焼付硬化工程とを具備するも
のである。即ち、請求項1にかかる粉体塗装方法におい
て、シーリング用組成物における可塑剤の配合割合を1
3〜19重量%に限定したものである。
【0023】更に、請求項3にかかるシーリング用組成
物は、塩化ビニル系樹脂と可塑剤を主剤とし、充填剤を
含有する塩化ビニル系プラスチゾル組成物からなるシー
リング用組成物であって、その可塑剤は、表面張力が3
9〜46dyn/cm2 の可塑剤からなるものである。
【0024】加えて、請求項4にかかるシーリング用組
成物は、塩化ビニル系樹脂と可塑剤を主剤とし、充填剤
を含有する塩化ビニル系プラスチゾル組成物からなるシ
ーリング用組成物であって、その可塑剤は、表面張力が
39〜46dyn/cm2 の可塑剤からなり、組成物全
体に対して13〜19重量%配合されているものであ
る。
【0025】以下、この本発明にかかる粉体塗装方法及
びそれに使用するシーリング用組成物について、詳細に
説明する。
【0026】ここで、表面張力が高く39〜46dyn
/cm2 である可塑剤としては、ブチルベンジルテレフ
タレート(BBP)、オクチルベンジルテレフタレート
(OBP)等のアルキルベンジルフタレート、或いは安
息香酸グリコールエステル等を挙げることができる。そ
して、これらはそれぞれ単独で、または2種以上組み合
わせて使用することができる。また、表面張力がこの範
囲より小さい可塑剤も、場合によれば併用することがで
きる。しかし、そのような可塑剤の使用はブリードの抑
制のために最小限度とすることが好ましい。更に、表1
の試験結果からすれば、表面張力が高い程粉体塗料との
相溶性が良く、したがってブリードの抑制のためには好
ましいことになるが、余り表面張力が高い可塑剤を使用
すると、シーリング用組成物の鋼板接合部等への付着
性、充填性が悪化するために好ましくない。そのため、
可塑剤の表面張力は上記の範囲内であることが好まし
い。
【0027】また、このような可塑剤の配合割合につい
ても、余り多すぎると粉体塗料によって十分に吸収され
ないために、比較的少ないことが好ましい。また、比較
的少ない配合割合であることは、粉体塗料塗膜の塗料流
れを防止するためにも好ましい。即ち、可塑剤が粉体塗
料に余り吸収されると、粉体塗料の加熱焼付時の溶融粘
度が低下し、垂直の状態等で加熱焼付された場合に下方
に流れ(垂れ)、形成される塗膜に塗料流れ(痕)が生
じる。このため、可塑剤の配合割合は、組成物全体に対
して19重量%以下であることが、本発明を実施する上
でより好ましい。しかし、これとは反対に、可塑剤の配
合割合が余り少ないとシーリング用組成物の流動性が低
下し、それの良好な塗布作業が困難となる。そのため、
可塑剤の配合割合は、この塗布作業性の点からも、13
重量%以上であることが実際上においてはより好まし
い。したがって、可塑剤の好ましい配合割合は、組成物
全体の13〜19重量%である。
【0028】そして、このように可塑剤の配合割合は比
較的少ないことが好ましいため、可塑剤に代わる成分と
して、有機溶剤を使用することができる。この有機溶剤
としては、低沸点のものであることもできるが、芳香族
系溶剤等、可塑剤と同程度の高沸点の溶剤が好ましい。
【0029】なお、シーリング用組成物として使用され
る塩化ビニル系プラスチゾル組成物の可塑剤以外の成分
は、従来と同様である。
【0030】塩化ビニル系樹脂は、塩化ビニルの単独重
合体または酢酸ビニル等の他のビニル系モノマとの共重
合体であり、これらはそれぞれ単独で、或いは混合して
用いることができる。また、この塩化ビニル系樹脂とし
てはそのペーストレジンを一般に使用することができる
が、これにブレンド用レジン或いは更にその他のレジン
を併用することもできる。そして、その具体的組成また
は配合は、所望の塗膜性能を得るために適宜に定めるこ
とができるが、ペーストレジンとブレンド用レジンとを
混合して使用する場合、その比率は重量比で4/1〜2
/3が好ましい。なお、この塩化ビニル系樹脂の組成物
全体における配合割合は、一般に10〜40重量%が好
ましく、更には20〜30重量%がより好ましい。
【0031】充填剤は、プラスチゾル組成物を増量する
と共に形成されるシーリング塗布膜に適度な体質強度を
与える。このような充填剤としては、炭酸カルシウム、
炭酸マグネシウム、硫酸バリウム等のアルカリ土類金属
の炭酸塩及び硫酸塩、マイカ、シリカ、タルク、珪藻
土、カオリン等を挙げることができ、これらは、単独
で、または適宜組合わせて使用することができる。ま
た、セルロース粉、粉末ゴム等の有機質の充填剤も、必
要に応じて使用することができる。
【0032】また、この塩化ビニル系プラスチゾル組成
物からなるシーリング用組成物には、それにより形成さ
れる塗布膜の鋼板接合部等への接着性(密着性)を向上
するために、接着付与剤を配合することが好ましい。こ
のような接着付与剤としては、ポリアミド系、ブロック
イソシアネート系、ポリアミド−ブロックイソシアネー
ト併用系、エポキシ樹脂系等の接着付与剤が挙げられ
る。そして、これらの接着付与剤は、組成物全体に対し
て一般に2〜20重量%の割合で配合することができ
る。
【0033】更に、従来と同様に、タレ止め剤、レベリ
ング剤、顔料、その他の添加剤を適宜に添加し、配合す
ることができる。
【0034】タレ止め剤は、他の成分とのバランスを取
りながら組成物の粘度(チキソ性)を調整して、塗布膜
のタレを防止するために使用され、超微粒子炭酸カルシ
ウム、微粒子シリカ等を、充填剤を兼ねて好適に使用す
ることができる。他方、レベリング剤は塗布膜のレベリ
ング性を向上するために使用され、例えばシリコン樹
脂、或いは、高粘度型または低粘度型のダイマー酸変性
エポキシ樹脂等を使用することができる。ただし、これ
を余り多く添加するとタレ性が悪化する。また、顔料と
しては、任意の顔料を使用することができるが、酸化チ
タン、カーボンブラック等の体質顔料を兼ねた着色顔料
を特に好ましく用いることができる。更に、その他の添
加物としては、エポキシ系安定剤、金属石ケン類、無機
酸塩類、有機金属化合物等のプラスチゾル安定剤、有機
ベントナイト等の増粘剤等が挙げられ、これらも必要に
応じて使用することができる。
【0035】そして、このようなシーリング用組成物
は、吐出ガン、或いはスプレーガン等を使用して、鋼板
接合部等にビード状(棒状)、或いは帯状に塗布するこ
とができる。
【0036】他方、粉体塗料としては、ポリエステル
系、アクリル系、エポキシ系等の任意の熱硬化性樹脂、
または熱可塑性樹脂を使用することができる。これらの
中でも、カルボキシル基(酸)−エポキシ硬化型、また
は水酸基−ブロックイソシアネート硬化型のポリエステ
ル系粉体塗料が、最も一般に使用されるものでもあり、
特に好適に使用することができる。なお、これらの粉体
塗料は、一般に静電塗装によって塗装することができ
る。
【0037】そして、自動販売機の器箱等の被塗装物の
これらのシーリング用組成物及び粉体塗料による塗装
は、先ず、被塗装物の鋼板接合部等にシーリング用組成
物を塗布し、これを予備硬化することなく、即ち、シー
リング用組成物の塗布膜がウェット状態である間に、そ
のシーリング用組成物が塗布された部分を含む被塗装物
の表面に、粉体塗料を塗装することによって行われる。
これによって、粉体塗料は、そのシーリング用組成物が
塗布された部分にも良好に付着し、塗装されることがで
きる。そして、このように塗布されたシーリング用組成
物と塗装された粉体塗料とは、同時に加熱され、焼付硬
化される。その加熱焼付は、粉体塗料の触媒の添加等で
異なるが、一般に、160〜200℃の温度で20分程
度で行われる。
【0038】
【作用】塩化ビニル系樹脂と可塑剤を主剤とし、充填剤
を含有する塩化ビニル系プラスチゾル組成物からなるシ
ーリング用組成物を塗布した後、これを予備硬化するこ
となく、粉体塗料を塗装し、次いで加熱して焼付硬化す
る場合、粉体塗料塗膜の表面にその可塑剤のブリードが
生じる傾向がある。これは、加熱焼付時に、シーリング
用組成物中の可塑剤の一部が、ミクロブラウン運動によ
り、初期の段階では粉体状態である粉体塗料層を通って
表面に滲出するためである。
【0039】請求項1にかかる粉体塗装方法において
は、シーリング用組成物に配合されるその可塑剤は表面
張力が39〜46dyn/cm2 の可塑剤からなるの
で、粉体塗料との相溶性が良い。そのため、加熱焼付時
に、塗布されたシーリング用組成物から粉体塗料層を通
って表面側に滲出するその可塑剤は、粉体塗料と相溶
し、これに吸収される。その結果、その可塑剤が粉体塗
料塗膜の表面にブリードすることが抑制される。
【0040】請求項2にかかる粉体塗装方法において
は、シーリング用組成物に配合される可塑剤は、表面張
力が39〜46dyn/cm2 の可塑剤からなり、組成
物全体に対して13〜19重量%配合されているので、
請求項1の作用が得られると共に、比較的少ないその配
合割合によって、加熱焼付時に表面側に滲出する可塑剤
の量も少なくなる。そのため、ブリードがより抑制さ
れ、また、粉体塗料に吸収される可塑剤の量も抑制され
るため、粉体塗料の溶融粘度の低下に基づく塗料流れの
発生が防止される。その一方、可塑剤の配合割合は少な
くとも13重量%とされているので、シーリング用組成
物の十分な流動性が確保され、良好な塗布作業性が確保
される。
【0041】請求項3にかかるシーリング用組成物にお
いては、塩化ビニル系樹脂と共に主剤として配合される
可塑剤は、表面張力が39〜46dyn/cm2 の可塑
剤からなるので、このシーリング用組成物を粉体塗装に
用い、これを鋼板接合部等に塗布した後、これを予備硬
化することなく粉体塗料を塗装し、次いで加熱して焼付
硬化した場合、請求項1と同様に、その可塑剤が粉体塗
料塗膜表面にブリードすることが抑制される。
【0042】請求項4にかかるシーリング用組成物にお
いては、塩化ビニル系樹脂と共に主剤として配合される
可塑剤は、表面張力が39〜46dyn/cm2 の可塑
剤からなり、組成物全体に対して13〜19重量%配合
されているので、これを粉体塗装に用いた場合、請求項
2と同じ作用が得られる。
【0043】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例により更に
詳細に説明する。
【0044】〔シーリング用組成物の調製〕図1に示す
配合(重量%)により、本発明の実施例1乃至実施例5
に使用するシーリング用組成物を調製した。また、比較
のために、比較例1及び比較例2に使用するシーリング
用組成物も、合わせて調製した。
【0045】図1のように、実施例及び比較例のシーリ
ング用組成物は塩化ビニル系樹脂と可塑剤を主剤とする
塩化ビニル系プラスチゾル組成物からなり、いずれも、
塩化ビニル系樹脂、充填剤、タレ止め剤、可塑剤、その
他からなっている。
【0046】ここで、可塑剤を除いて、塩化ビニル系樹
脂等の成分の種類と配合割合は、各実施例及び比較例に
おいて同じである。塩化ビニル系樹脂は、塩化ビニルの
単独重合体からなるペーストレジン(「P-540」三菱化
成ビニル社製)15重量部と、塩化ビニルと酢酸ビニル
との共重合体からなるブレンド用レジン(「ゼオン51」
日本ゼオン社製)5重量部との混合物からなる。そし
て、この塩化ビニル系樹脂は、組成物全体の20重量%
の割合で配合されている。
【0047】充填剤は、粒径2〜10μmの重質炭酸カ
ルシウム(竹原化学工業社製)からなり、その配合割合
は30重量%である。また、タレ止め剤は、コロイダル
炭酸カルシウム(「カルファイン#200 」丸尾カルシウ
ム社製)からなり、配合割合は15重量%である。
【0048】また、その他の配合剤は、具体的には、ブ
ロックイソシアネート系接着付与剤(「アデスター751
」三菱化成ビニル社製)5重量%、エポキシ系安定剤
4重量%、二酸化チタン顔料5重量%と、残部の高沸点
溶剤(ミネラルスピリット)とからなっている。
【0049】そして、可塑剤としては、実施例1乃至実
施例5では、ブチルベンジルフタレート(BBP)を、
それぞれ配合割合を変えて使用した。このBBPの表面
張力は、42.7dyn/cm2 である。そして配合割
合は、実施例1では10重量%、実施例2では13重量
%、実施例3では16重量%、実施例4では19重量
%、実施例5では21重量%であり、この増減の分が上
記の高沸点溶剤によって調整されている。
【0050】これに対して、比較例1では、この種のシ
ーリング用組成物に通常使用されるジオクチルジルフタ
レート(DOP)を使用し、15重量%配合した。ま
た、比較例2では、ジイソノニルフタレート(DIN
P)を使用し、これも15重量%配合した。なお、DO
Pの表面張力は35.4dyn/cm2 であり、またD
INPの表面張力は35.1dyn/cm2 である。
【0051】なお、各実施例及び比較例のシーリング用
組成物の調製は、プラネタリーミキサーを用いて材料を
均一に混合した後、60分間真空脱泡撹拌することによ
って行った。
【0052】〔粉体塗装試験〕そして、調製した実施例
1乃至実施例5、比較例1及び比較例2のシーリング用
組成物を用いて粉体塗装試験を行い、その時の可塑剤ブ
リードの有無等の評価を行った。
【0053】冷間圧延された100×200×0.8m
mのSPCD鋼板(冷延鋼板)を脱脂し、リン酸亜鉛化
成処理を施した後、十分に水洗し乾燥して、試験用鋼板
を用意した。そして、この試験用鋼板に実施例及び比較
例の各シーリング用組成物を、平型ノズルを用いて、2
mmの厚さで、幅約10mmに帯状に塗布した。
【0054】次いで、この塗布したシーリング用組成物
を予備硬化することなく、試験用鋼板のほぼ全面に粉体
塗料を塗装した。粉体塗料としては、カルボキシル基
(酸)−エポキシ硬化型のポリエステル系粉体塗料を用
いた。また、粉体塗料の塗装は静電塗装が普通である
が、ここでは60メッシュの篩を使用して、約160g
/m2 の厚さに塗装した。そして、このようにシーリン
グ用組成物の上に粉体塗料を塗装した試験用鋼板を、室
温(約25℃)で24時間放置した後、180℃で20
分の焼付を行い、シーリング用組成物を硬化させると共
に、粉体塗料の硬化塗膜を形成した。
【0055】〈可塑剤ブリード〉こうして形成された粉
体塗料の塗膜について、シーリング用組成物に含まれる
可塑剤のブリードの有無を、目視にて観察し評価した。
なお、評価は5段階とし、以下の基準で行った。
【0056】○:可塑剤ブリードは完全に見られない。 □:詳細に観察すると分かる僅かなブリードが見られ
る。 △:ほとんど目立たないが僅かにブリードが見られる。 ▽:僅かにブリードが見られる。 ×:顕著にブリードが見られる。 この評価結果を、図1に合わせて示す。
【0057】〈塗料流れ〉また、上記の粉体塗装試験の
際、粉体塗料を塗装した試験用鋼板を垂直に立てた状態
で焼付を行うと、形成された粉体塗料塗膜の「塗料流
れ」(塗膜の流動痕)が生じることがある。これは、シ
ーリング用組成物の可塑剤が粉体塗料に溶解して、過度
にその流動性を高めるために生じるものである。そこ
で、この粉体塗料塗膜の塗料流れについても、その評価
試験を別途行った。
【0058】この試験は、粉体塗料を塗装した試験用鋼
板を垂直に立てた状態で焼付を行った他は、上記の粉体
塗装試験と同じ条件で行った。そして、シーリング用組
成物の塗布部上に形成された粉体塗料塗膜を目視にて観
察し、その塗料流れの有無の評価を行った。なお、評価
は5段階とし、以下の基準で行った。
【0059】○:粉体塗装塗膜に塗料流れは完全に見ら
れない。 □:詳細に観察すると分かる僅かな塗料流れが見られ
る。 △:ほとんど目立たないが僅かに塗料流れが見られる。 ▽:僅かに塗料流れが見られる。 ×:顕著に塗料流れが見られる。 このシーリング用組成物の塗布部上の粉体塗料塗膜の塗
料流れの評価結果についても、図1に合わせて示す。
【0060】〈塗布作業性〉なお、鋼板接合部等へのシ
ーリング用組成物の塗布は、その組成物をエアレスポン
プで圧送し、吐出ノズルからビード状または帯状に吐出
させることによって、或いはスプレーノズルを用いてス
プレー塗布することによって、一般に行われる。そして
この場合、シーリング用組成物の流動性が悪いと、良好
な塗布作業が行えない。そこで、実施例1乃至実施例5
にかかるシーリング用組成物について、上記の粉体塗装
試験とは別に、その塗布作業性の評価試験を行った。
【0061】この塗布作業性の評価試験は、具体的に
は、シーリング用組成物を80kgf/cm2 の圧力で
エアレスポンプを用いて圧送し、吐出ノズルから30秒
の間に吐出される組成物の吐出量(g)を測定すること
によって行った。評価の基準は、以下のとおりである。
【0062】○:吐出量が90g以上。 □:吐出量が80g以上、90g未満。 △:吐出量が70g以上、80g未満。 ▽:吐出量が60g以上、70g未満。 ×:吐出量が60g未満。 なお、このシーリング用組成物の塗布作業性の評価試験
は、比較例の各シーリング用組成物についても行った。
この評価結果を、図1に合わせて示す。
【0063】〔試験結果〕図1に示すように、塩化ビニ
ル系プラスチゾル組成物からなるシーリング用組成物に
おいて、可塑剤としてブチルベンジルフタレートBBP
(表面張力42.7dyn/cm2 )を用いた実施例1
乃至実施例5では、粉体塗装時のその可塑剤のブリード
が防止され、良好な粉体塗料塗膜が形成された。これに
対して、可塑剤として、従来一般に用いられているジオ
クチルフタレートDOP(表面張力35.4dyn/c
2 )、ジイソノニルフタレートDINP(表面張力3
5.1dyn/cm2 )を用いた比較例1及び比較例2
では、その配合割合が比較的少ないにもかかわらず、粉
体塗料塗膜に顕著なブリードの発生が見られた。
【0064】なお、これらの実施例のシーリング用組成
物におけるBBPに代えて、オクチルベンジルフタレー
トOBP(表面張力40.5dyn/cm2 )を配合し
て同じ条件で粉体塗装試験を行ったが、これによっても
実施例1乃至実施例5とほとんど同一の結果が得られ
た。
【0065】そこで、これらの試験結果から、被塗装物
に塩化ビニル系プラスチゾル組成物からなるシーリング
用組成物を塗布し、これを予備硬化することなくその表
面に粉体塗料を塗装し、次いで焼付硬化する粉体塗装方
法(ウェット・オン・ドライ塗装法)において、その塩
化ビニル系プラスチゾル組成物の可塑剤として、表面張
力が比較的高いBBP、OBP等の可塑剤を用いること
によって、粉体塗料塗膜表面への可塑剤のブリードを有
効に防止できることが分かる。
【0066】ただ、BBPの配合割合が21重量%と比
較的多い実施例5では、粉体塗料塗膜にその可塑剤のブ
リードが僅かに見られ、また、粉体塗料塗膜の塗料流れ
も僅かに見られる。また他方、BBPの配合割合が10
重量%と少ない実施例1のシーリング用組成物では、可
塑剤ブリードと塗料流れに関しては非常に良好である
が、流動性が低く、その組成物の塗布作業性が低い傾向
がある。そこで、可塑剤の配合量を変えた実施例1乃至
実施例5を相互に対比することによって、可塑剤として
表面張力が比較的高いものを用いた場合でも、それの配
合割合は19重量%以下がより好ましく、また塗布作業
性の点から13重量%以上が好ましいこと、即ち、13
〜19重量%の範囲が好ましいことが分かる。
【0067】なお、本発明にかかる粉体塗装方法を具体
的に実施例を挙げて説明したが、本発明を実施する場合
には、この実施例に限定されることなく、シーリング用
組成物の塩化ビニル系樹脂等の成分の種類と配合割合、
また粉体塗料の種類等は種々に変更することができる。
また、本発明にかかる粉体塗装方法は、シーリング用組
成物を鋼板接合部等に塗布した後、粉体塗料を塗装し、
次いで焼付硬化する塗装系であれば、自動車、自動販売
機、家電機器等のあらゆる被塗装物の塗装に適用するこ
とができる。
【0068】なお、このシーリング用組成物自体は、溶
液型塗料を用いる塗装系においても使用することができ
る。更に、自動車車体の床裏やホイルハウス等のアンダ
ーコート用組成物、或いは耐チッピング用塗料組成物等
としても使用することができる。
【0069】
【発明の効果】以上のように、請求項1にかかる粉体塗
装方法は、塩化ビニル系樹脂と可塑剤を主剤とし、充填
剤を含有する塩化ビニル系プラスチゾル組成物からなる
シーリング用組成物であって、前記可塑剤は表面張力が
39〜46dyn/cm2 の可塑剤からなるシーリング
用組成物を、被塗装物の鋼板接合部等に塗布するシーリ
ング用組成物塗布工程と、シーリング用組成物が塗布さ
れた部分を含む被塗装物の表面に、シーリング用組成物
を予備硬化することなく、粉体塗料を塗装する粉体塗料
塗装工程と、塗布されたシーリング用組成物と塗装され
た粉体塗料を同時に加熱し、焼付硬化する焼付硬化工程
とを具備するものである。
【0070】したがって、この粉体塗装方法によれば、
シーリング用組成物に配合される可塑剤は表面張力が3
9〜46dyn/cm2 の可塑剤からなるので、粉体塗
料との相溶性が良く、加熱焼付時に、塗布されたシーリ
ング用組成物から粉体塗料層を通って表面側に滲出する
その可塑剤は、粉体塗料と相溶し、これに吸収される。
そのため、可塑剤のブリードを抑制することができる。
【0071】請求項2にかかる粉体塗装方法は、塩化ビ
ニル系樹脂と可塑剤を主剤とし、充填剤を含有する塩化
ビニル系プラスチゾル組成物からなるシーリング用組成
物であって、前記可塑剤は表面張力が39〜46dyn
/cm2 の可塑剤からなり、組成物全体に対して13〜
19重量%配合されたシーリング用組成物を、被塗装物
の鋼板接合部等に塗布するシーリング用組成物塗布工程
と、シーリング用組成物が塗布された部分を含む被塗装
物の表面に、シーリング用組成物を予備硬化することな
く、粉体塗料を塗装する粉体塗料塗装工程と、塗布され
たシーリング用組成物と塗装された粉体塗料を同時に加
熱し、焼付硬化する焼付硬化工程とを具備するものであ
る。
【0072】したがって、この粉体塗装方法によれば、
シーリング用組成物に配合される可塑剤は、表面張力が
39〜46dyn/cm2 の可塑剤からなり、組成物全
体に対して13〜19重量%配合されているので、請求
項1の効果が得られると共に、比較的少ないその配合割
合によって、加熱焼付時に表面側に滲出する可塑剤の量
を少なくすることができる。そのため、可塑剤のブリー
ドをより抑制することができ、また、粉体塗料に吸収さ
れる可塑剤の量も少なくなるため、粉体塗料の溶融粘度
の低下に基づく塗料流れの発生を抑制することができ
る。その一方、可塑剤の配合割合は少なくとも13重量
%とされているので、シーリング用組成物の十分な流動
性が確保され、良好な塗布作業性を確保することができ
る。
【0073】また、請求項3にかかるシーリング用組成
物は、塩化ビニル系樹脂と可塑剤を主剤とし、充填剤を
含有する塩化ビニル系プラスチゾル組成物からなるシー
リング用組成物であって、前記可塑剤は、表面張力が3
9〜46dyn/cm2 の可塑剤からなるものである。
【0074】したがって、このシーリング用組成物によ
れば、塩化ビニル系樹脂と共に主剤として配合される可
塑剤は、表面張力が39〜46dyn/cm2 の可塑剤
からなるので、このシーリング用組成物を粉体塗装に用
い、これを鋼板接合部等に塗布した後、これを予備硬化
することなく粉体塗料を塗装し、次いで加熱して焼付硬
化した場合、請求項1と同様に、可塑剤の粉体塗料塗膜
表面へのブリードを抑制することができる。即ち、粉体
塗装時の可塑剤のブリードを抑制することができる。
【0075】請求項4にかかるシーリング用組成物は、
塩化ビニル系樹脂と可塑剤を主剤とし、充填剤を含有す
る塩化ビニル系プラスチゾル組成物からなるシーリング
用組成物であって、前記可塑剤は、表面張力が39〜4
6dyn/cm2 の可塑剤からなり、組成物全体に対し
て13〜19重量%配合されているものである。
【0076】したがって、このシーリング用組成物によ
れば、塩化ビニル系樹脂と共に主剤として配合される可
塑剤は、表面張力が39〜45dyn/cm2 の可塑剤
からなり、組成物全体に対して13〜19重量%配合さ
れているので、これを粉体塗装に用いた場合、請求項2
の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施例及び比較例の粉体塗装方
法において使用するシーリング用組成物の組成と、それ
らの評価試験結果とを示す表図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B05D 7/24 302 K 7415−4F C09K 3/10 H

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化ビニル系樹脂と可塑剤を主剤とし、
    充填剤を含有する塩化ビニル系プラスチゾル組成物から
    なるシーリング用組成物であって、前記可塑剤は表面張
    力が39〜46dyn/cm2 の可塑剤からなるシーリ
    ング用組成物を、被塗装物の鋼板接合部等に塗布するシ
    ーリング用組成物塗布工程と、 前記シーリング用組成物が塗布された部分を含む被塗装
    物の表面に、前記シーリング用組成物を予備硬化するこ
    となく、粉体塗料を塗装する粉体塗料塗装工程と、 前記塗布されたシーリング用組成物と前記塗装された粉
    体塗料を同時に加熱し、焼付硬化する焼付硬化工程とを
    具備することを特徴とする粉体塗装方法。
  2. 【請求項2】 塩化ビニル系樹脂と可塑剤を主剤とし、
    充填剤を含有する塩化ビニル系プラスチゾル組成物から
    なるシーリング用組成物であって、前記可塑剤は表面張
    力が39〜46dyn/cm2 の可塑剤からなり、組成
    物全体に対して13〜19重量%配合されたシーリング
    用組成物を、被塗装物の鋼板接合部等に塗布するシーリ
    ング用組成物塗布工程と、 前記シーリング用組成物が塗布された部分を含む被塗装
    物の表面に、前記シーリング用組成物を予備硬化するこ
    となく、粉体塗料を塗装する粉体塗料塗装工程と、 前記塗布されたシーリング用組成物と前記塗装された粉
    体塗料を同時に加熱し、焼付硬化する焼付硬化工程とを
    具備することを特徴とする粉体塗装方法。
  3. 【請求項3】 塩化ビニル系樹脂と可塑剤を主剤とし、
    充填剤を含有する塩化ビニル系プラスチゾル組成物から
    なるシーリング用組成物であって、 前記可塑剤は、表面張力が39〜46dyn/cm2
    可塑剤からなることを特徴とするシーリング用組成物。
  4. 【請求項4】 塩化ビニル系樹脂と可塑剤を主剤とし、
    充填剤を含有する塩化ビニル系プラスチゾル組成物から
    なるシーリング用組成物であって、 前記可塑剤は、表面張力が39〜46dyn/cm2
    可塑剤からなり、組成物全体に対して13〜19重量%
    配合されていることを特徴とするシーリング用組成物。
JP27139194A 1994-11-04 1994-11-04 粉体塗装方法及びそれに使用するシーリング用組成物 Pending JPH08131947A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006003647A (ja) * 2004-06-17 2006-01-05 Nippon Paint Co Ltd 凹凸層形成用コーティング組成物および反射板の製造方法
CN112266659A (zh) * 2020-10-27 2021-01-26 陕西宝塔山油漆股份有限公司 一种高光阴极电泳涂料用色浆及其制备方法

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