JPH0635371B2 - 低粉塵性粉末状歯科用アルギン酸塩印象材 - Google Patents

低粉塵性粉末状歯科用アルギン酸塩印象材

Info

Publication number
JPH0635371B2
JPH0635371B2 JP1245011A JP24501189A JPH0635371B2 JP H0635371 B2 JPH0635371 B2 JP H0635371B2 JP 1245011 A JP1245011 A JP 1245011A JP 24501189 A JP24501189 A JP 24501189A JP H0635371 B2 JPH0635371 B2 JP H0635371B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lanolin
water
impression material
dust
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1245011A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH037211A (ja
Inventor
春一 二見
公彦 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GC Corp
Original Assignee
GC Dental Industiral Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by GC Dental Industiral Corp filed Critical GC Dental Industiral Corp
Priority to JP1245011A priority Critical patent/JPH0635371B2/ja
Priority to US07/433,222 priority patent/US5116222A/en
Priority to GB8925828A priority patent/GB2226039B/en
Priority to AU44783/89A priority patent/AU620467B2/en
Priority to BE8901214A priority patent/BE1002771A3/fr
Priority to DE3938840A priority patent/DE3938840C2/de
Priority to SE8903978A priority patent/SE500202C2/sv
Priority to FR898915500A priority patent/FR2639539B1/fr
Priority to CH4216/89A priority patent/CH679980A5/fr
Publication of JPH037211A publication Critical patent/JPH037211A/ja
Publication of JPH0635371B2 publication Critical patent/JPH0635371B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K6/00Preparations for dentistry
    • A61K6/90Compositions for taking dental impressions

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Dental Preparations (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は粉末状で提供される歯科用アルギン酸塩印象材
に関するものであり、特に本発明品は粉塵の飛散性を減
少させると共に保存性及び石こう模型の精度が優れてい
ることを特徴とする低粉塵性粉末状歯科用アルギン酸塩
印象材に関するものである。
〔従来の技術〕
粉末状で提供されている歯科用アルギン酸塩印象材は安
価であり、しかもそれを使用する事により適度な精度を
有する口腔内の印象が作製出来るため長年にわたり頻用
されて来ている。その使用に当つては所定量の粉末状歯
科用アルギン酸塩印象材(以下、アルギン酸塩印象材と
記す)と水をゴム製小型ボールに採り、スパチユラを用
いて練和してペースト状とした後、印象用トレーに盛り
口腔内に挿入圧接する。ペーストがゲル化して弾性体を
形成した後に撤去して口腔内の印象を採り、その印象の
陰型に石こう泥を注入し、補綴物などを作製するための
作業模型として石こう模型を得る。
石こう表面細部が如何に再現されるかは作製された補綴
物を口腔内に装着したときの適合性に関連する。石こう
模型表面の粗さはアルギン酸塩印象材と石こう模型材の
境界面の関係に支配される。そのために実用的にはアル
ギン酸塩印象材のゲル化反応或いは石こう凝固を促進
し、或いは阻害しない素材を選択し、用いなければなら
ない。
アルギン酸塩印象材は水と練和して容易にペースト状と
なり、更に均質なゲル弾性体を形成させるために粉末は
微粉末成分から成つており、特にゲル弾性体の補強のた
めケウソウ土,無水ケイ酸,タルク,炭酸カルシウム,
パーライトなどの微粒子粉末が一般に50〜80重量%使用
されている。
かかるアルギン酸塩印象材粉末は貯蔵中に沈降が起き、
粉末自体の嵩密度が徐々に変化する性質がある。このた
め使用に当つて貯蔵容器を振盪するなどして沈降した粉
末を嵩密度の最も小さい状態に戻し、一定容積を持つ専
用スプーンを用いて所定量を正確に採取する方法が慣例
的に行なわれている。
貯蔵容器を振盪した後、容器の蓋を開けると粉塵が風媒
となり外部へ飛散する。更に所定量の粉末をゴム製小型
ボールの中で水と練和しペースト状とする際にもスパチ
ユラの撹拌により粉塵が発生する。発生した粉塵は使用
者に不快感を与えるばかりでなく、環境を汚染し、健康
を害する恐れがあり、アルギン酸塩印象材の欠点として
指摘されて来た。
この欠点を解決する方法として、公表特許公報昭57-501
426号では水に容易に且つ急速に湿潤する被覆剤を用い
アルギン酸塩印象材の粉末粒子を被覆する方法を開示し
ている。
この方法は被覆剤としてキサンタンゴム,ポリアルギン
酸ナトリウムなどの天然ポリマー分散剤,ヒドロキシエ
チルセルロース,カルボキシメチルセルロースなどのセ
ルロースエステル類またはエーテル類,ポリエチレング
リコール,ポリプロピレングリコールから誘導される合
成非イオン性ポリマー界面活性剤,ポリオール類,アル
カノールアミン類,グリセロールエステル類を例示し、
分子内に-COOH,-OH,-NH2,-CH2-CH2O-などの親水基を
持ち水或いは代用液体に対して湿潤性が良好な物質を用
いている。
〔従来技術及び課題〕
しかしながら、この公表特許公報昭57-501426号に開示
された方法はアルギン酸塩印象材の吸水性を上昇させ、
水の介在に起因するアルギン酸塩の解重合,アルカリ性
成分と酸性成分との相互の反応などが促進され、品質の
劣化を速め、貯蔵及び使用期間が著しく短縮されるとい
う欠点がある。また開示されたこの方法には石こう模型
表面の精度に関しては言及していない。開示されている
該被覆剤は、石こうの凝結を妨害ないしは遅延させ、印
象の陰型に石こう泥を注入して得られる石こう模型の表
面を粗雑にし、精度を低下させる欠点がある。
次ぎに公開特許公報昭59-225104号に開示された技術の
目的は非イオン界面活性剤と20℃における蒸気圧が3.15
mmHg以下で、且つ疎水性の液体にある。
炭化水素,脂肪酸,アルコール,油脂,シリコーンなど
との組合わせから成る該疎水性液状成分によつて粉塵の
飛散性を減少させると共に保存安定性に優れていること
を特徴とするもので、石こう模型表面を滑沢にし、精度
を向上,改善するものではない。
非イオン界面活性剤はアルギン酸塩印象材のゲル化反応
或いは石こうの凝固を阻害はしないが、石こう模型表面
を滑沢にする効果は認められない。
また公開特許公報昭59-225104号と同一発明者の公開特
許公報昭60-105607号に開示されている効能は20℃に於
ける蒸気圧が3.15mmHg以下で疎水性を示す液体の炭化水
素,シリコーンオイルの少なくとも1種とポリビニルピ
ロリドンの組合わせから成る該成分によつて粉塵の飛散
性を減少させる共に貯蔵安定性に優れ、石こう模型表面
を滑沢にし、印象精度を改善することを特徴とするもの
で、寸法安定性を向上し、寸法精度を改善するものでは
ない。
ポリビニルピロリドンは石こう模型表面を滑沢にし印象
精度を改善する効果があり、また疎水性の炭化水素及び
シリコーンオイルは貯蔵安定性及び粉末の飛散防止には
優れてはいるが保水性が無いためアルギン酸塩印象材の
水膠性の影響が大きく寸法安定性に欠ける欠点がある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者等は使用の際に粉塵発生を低減し、貯蔵安定性
が良く、印象の陰型に石こうを注入して得られる石こう
模型表面が滑沢で表面精度が高く、且つ寸法安定性の向
上により寸法精度の高い石こう模型が得られるアルギン
酸塩印象材を提供することを目的として研究を重ねた結
果、ラノリン単独またはラノリンとラノリン誘導体の1
種または2種以上とをアルギン酸塩印象材組成物に共存
せしめることにより目的を達成出来ることを究明し本発
明を成すに至つた。
本発明はラノリンが抱水性であることに着目し、粉末状
アルギン酸塩印象材の飛散性を低減し、貯蔵安定性を向
上し、石こう模型表面を滑沢にして印象精度を高め、寸
法安定性の向上による寸法精度の改善を図ることを達成
したものである。
即ち、本発明に係るアルギン酸塩印象材はアルギン酸塩
(a),ゲル化反応剤(b),ゲル化調節剤(c),充填材(d),
金属の酸化物,水酸化物,弗化物(e),更に必要に応じ
その他の添加剤を加えた公知成分から成り、之にラノリ
ン単独またはラノリンとラノリン誘導体の1種若しくは
2種以上の成分(f)とを共存せしめて成るものである。
従来、低粉塵性粉末状アルギン酸塩印象材を作製するた
めに粉末粒子を被覆する方法として水に湿潤する被覆剤
が開示されており、之等は概して吸水性が高く大気中の
水分を吸収して品質の劣化を招く傾向が強い。この解決
方法として疎水性の液体と非イオン界面活性剤またはポ
リビニルピロリドンが提示されて来たが、低粉塵性,貯
蔵安定性また石こう模型表面の滑沢性に就いては効果的
であるが、寸法安定性を向上させる効果は無い。このた
め本発明に於いては成分(f)として、ラノリン単独また
はラノリンとラノリン誘導体の1種若しくは2種以上と
を用いることにより、良好な操作性を付与し、低粉塵
性,貯蔵安定性,石こう模型表面の滑沢性に加え、寸法
安定性を向上した寸法精度の高いアルギン酸塩印象材を
提供することを始めて可能にしたものである。
(a)の成分のアルギン酸塩としてはアルギン酸のナトリ
ウム,カリウム,アンモニウム,トリエタノールアミン
などの塩の様な水に可溶な塩の1種以上が使用される。
(b)の成分のゲル化反応剤としては2価以上の難溶性の
金属塩が使用出来るが好適には硫酸カルシウム二水塩及
び/または半水塩が使用される。
(c)の成分のゲル化調節剤としてはナトリウムまたはカ
リウムの各種燐酸塩,ケイ酸塩,或いは炭酸塩などの1
種以上が使用される。
(d)の成分の充填材にはケイソウ土,無水ケイ酸,タル
ク,炭酸カルシウム,パーライトなどの微粒子粉末の1
種以上が使用される。
(e)の成分の金属の酸化物,水酸化物,弗化物としては
酸化亜鉛,酸化アルミニウム,酸化マグネシウム,水酸
化マグネシウム,水酸化鉛,その他の2価以上の金属の
酸化物,水酸化物やケイ弗化カリウム,ケイ弗化ナトリ
ウム,チタン弗化カリウム,弗化カリウム,弗化ナトリ
ウム,その他の金属の弗化物などの1種以上が使用され
る。
更に必要に応じて顔料,香料が使用され得る。
本発明は、(a),(b),(c),(d),(e)の各成分を特に限
定するものではなくアルギン酸塩をゲル生成源成分とす
る粉末状で提供される歯科用印象材であればよく、(f)
成分であるラノリン単独またはラノリンとラノリン誘導
体の1種または2種以上とを含有された点に特徴を有し
ている。
(f)成分のラノリンは羊毛に附着している羊毛脂と呼ば
れる蝋物質を精製したもので、化学的には牛脂,豚脂な
どがグリセライドであるのに対し、高級アルコールと脂
肪酸とのエステル即ち蝋である。脂肪酸の一部は水酸基
を持つており、この様な特殊な蝋を有するラノリンはハ
イドロキシエステル,ハイドロキシ脂肪酸及び遊離のア
ルコールより成り刺激性が無く展着性が良好で、特に抱
水性を有することに着目するとともに、ラノリンは親水
性でもない水溶性でもないがラノリンが水と充分に混合
・分散され得る点に着目し本発明を成したものであり、
ラノリンを用いることによつて従来には見られなかつた
大気環境に於ける寸法安定性の向上と水中に於ける寸法
安定性の向上を見出したのである。
更に水溶性であるラノリン誘導体を併用することによつ
て水との練和がラノリン単独使用の場合よりも容易とな
り、また印象材中に気泡の混入が減少し、印象面に凸面
が無くなり石膏模型面に凹面が出来ないので精密な石膏
模型を得られ、石膏面に気泡・突起が発生し難いなどの
特徴がある。本発明に用いられるラノリン誘導体として
はアセチルラノリン,ラノリンアルコール,還元ラノリ
ンなどがある。
低粉塵性,貯蔵安定性,保存後の練和性,石こう模型表
面の滑沢性,寸法精度の良い低粉塵性粉末状アルギン酸
塩印象材を作製するために使用するラノリンとしては液
体ラノリン,ラノリン誘導体としては液状ラノリンアル
コール(親水性ないしは水溶性ラノリン誘導体)で、常
温で液状を呈するものは粉末成分との混合が容易で加工
作製がし易いという利点がある。
親水性ないしは水溶性ラノリン誘導体を得るために通常
ラノリンをエトオキシ化するが、酸化エチレンを付加重
合して得られる。その結果、水溶性は強まるが常温でワ
ツクス状固体になるため酸化プロピレンを付加重合させ
て常温で液状の親水性ないしは水溶性のポリオキシエチ
レン(PEG),ポリオキシプロピレン(PPG)ラノリン
として用いられ、PEGとPPGの量,比率によつて液
状の親水性ないし水溶性ラノリン誘導体が作られ、用い
られる。低粉塵性,貯蔵安定性,保存後の練和性,石こ
う模型表面の滑沢性,寸法精度の良い低粉塵性粉末状ア
ルギン酸塩印象材を得るためにはラノリン単独またはラ
ノリンとラノリン誘導体の1種または2種以上とを1.0
〜20.0重量%含有させるのが好ましく、1.0重量%未満
では粉末の飛散性を低減する効果が少なく、20.0重量%
を超えるとゲル形成強度が低下して来る。なお、ラノリ
ンとラノリン誘導体の1種または2種とを併用する場合
にはラノリンが1.0重量%以上含有させるのが好ましい
のは勿論である。
本発明の特徴としている点はアルギン酸塩をゲル生成源
成分とする歯科用アルギン酸塩印象材を提供することに
ある。本発明によるアルギン酸塩印象材は使用に当つて
の貯蔵容器の振盪及び練和の際に殆んど粉塵の発生が無
いので環境を汚染すること無く、健康を害する恐れも無
いため、使用者は快適に操作することが出来る。
更に長期安定な品質を維持し、印象の陰型から得られる
石こう模型の表面精度が高く、且つ大気環境に対する寸
法安定性及び水中に於ける寸法安定性が向上し、寸法精
度の高い石こう模型を得ることが可能である。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが之等に
限定されるものではない。
実施例1 成分 重量部 アルギン酸ナトリウム 14 硫酸カルシウム2水塩 15 ピロリン酸ナトリウム 2 ケイソウ土 48 タルク 6 チタン弗化カリウム 2 酸化アルミニウム 2 上記成分をブレンダーに投入し混合した。更にブレンダ
ーの混合を続けラノリン(商品名,精製ラノリンFP,
高砂香料工業(株)製)11重量部を45℃に加温して滴下し
た。
得られた粉末16部と水40部をゴム製ボールに採り、スパ
チユラを用いて練和した。練和開始6秒後には水の粉末
への湿潤が観察され、30秒後には均質なペースト状にな
つた。またゲル化物を室温23℃,湿度50%中で1時間放
置し線収縮を測定した結果、1.6%の収縮を示し従来品
に比べ50〜60%低い値であつた。水中の寸法変化(膨
潤)は0.3%を示し、比較例に比べ約1/3であつた。
実施例2 ラノリン(商品名,精製ラノリンFP,高砂香料工業
(株)製)11重量部をラノリン(商品名,YOFCOラノ
リン,吉川製油(株)製)4重量部に代え、ケイソウ土を
7重量部増量する以外は実施例1の手順に従い、ブレン
ダーで上記粉末成分を混合し、その中に上記ラノリン4
重量部を50℃に加温して滴下した。
得られた粉末16部と水40部をゴム製ボールに採り、スパ
チユラを用いて練和した。練和開始後5秒後には水の粉
末への湿潤が観察され、20秒後には均質なペースト状に
なつた。練和の際に粉塵の発生は認められなかつた。ま
たゲル化物を室温23℃,湿度50%中で1時間放置し線収
縮を測定した結果、1.7%の収縮を示し従来品に比べ40
〜50%低い値であつた。水中の寸法変化(膨潤)は0.4
%を示し、比較例に比べ約1/2〜1/3であつた。
実施例3 成分 重量部 アルギン酸カリウム 14 硫酸カルシウム2水塩 15 第3リン酸ナトリウム 2 微粒子無水ケイ酸 6 ケイソウ土 46 パーライト 4 ケイ弗化カリウム 2 酸化亜鉛 3 上記成分をブレンダーに投入し混合した。更にブレンダ
ーの混合を続けラノリン(商品名,精製ラノリン,クロ
ーダジヤパン(株)製)8重量部を50℃に加温して滴下し
た。
得られた粉末16部と水40部をゴム製ボールに採り、スパ
チユラを用いて練和した。練和開始5秒後には水の粉末
への湿潤が観察され、25秒後には均質なペースト状にな
つた。練和の際に粉塵の発生は認められなかつた。また
ゲル化物を室温23℃,湿度50%中で1時間放置し線収縮
を測定した結果、1.4%の収縮を示し従来品に比べ約50
%低い値であつた。水中の寸法変化(膨潤)は0.3%を
示し、比較例に比べ約1/3であつた。
実施例4 成分 重量部 アルギン酸ナトリウム 14 硫酸カルシウム2水塩 15 ピロリン酸ナトリウム 2 ケイソウ土 50 タルク 5 チタン弗化カリウム 1 酸化アルミニウム 2 上記成分をブレンダーに投入し混合した。更にブレンダ
ーの混合を続けラノリン(商品名,精製ラノリンFP,
高砂香料工業(株)製)3重量部と、エチレン変性ラノリ
ン(酸化エチレン50モル,酸化プロピレン12モル付加重
合 商品名,ラネクソールAWS,クローダジヤパン
(株)製)8重量部を40℃に加温混合して滴下した。
得られた粉末16部と水40部をゴム製ボールに採り、スパ
チユラを用いて練和した。練和開始5秒後には水の粉末
への湿潤が観察され、30秒後には均質なペースト状にな
つた。またゲル化物を室温23℃,湿度50%中で1時間放
置し線収縮を測定した結果、1.5%の収縮を示し従来品
に比べ50〜60%低い値であつた。水中の寸法変化(膨
潤)は0.5%を示し、比較例に比べ約1/2であつた。
実施例5 ラノリン(商品名,精製ラノリンFP,高砂香料工業
(株)製)3重量部を液体ラノリン(商品名,レオラン,
高砂香料工業(株)製)3重量部に代え、エチレン変性ラ
ノリン(酸化エチレン50モル,酸化プロピレン12モル付
加重合 商品名,ラネクソールAWS,クローダジヤパ
ン(株)製)8重量部をエチレン変性還元ラノリン(酸化
エチレン20モル,酸化プロピレン20モル付加重合 商品
名,プロコールWH−4000,クローダジヤパン(株)製)
2.5重量部に代え、ケイソウ土を5.5重量部増量する以外
は実施例4の手順に従い、ブレンダーで上記粉末成分を
混合し、その中に液体ラノリン3重量部とエチレン変性
還元ラノリン2.5重量部を滴下した。
得られた粉末16部と水40部をゴム製ボールに採り、スパ
チユラを用いて練和した。練和開始後5秒後には水の粉
末への湿潤が観察され、20秒後には均質なペースト状に
なつた。練和の際に粉塵の発生は認められなかつた。ま
たゲル化物を室温23℃,湿度50%中で1時間放置し線収
縮を測定した結果、1.7%の収縮を示し従来品に比べ40
〜50%低い値であつた。水中の寸法変化(膨潤)は0.6
%を示し、比較例に比べ約3/5であつた。
実施例6 成分 重量部 アルギン酸ナトリウム 14 硫酸カルシウム2水塩 15 第3リン酸ナトリウム 2 微粒子無水ケイ酸 8 ケイソウ土 35 パーライト 6 ケイ弗化カリウム 1 酸化亜鉛 3 上記成分をブレンダーに投入し混合した。更にブレンダ
ーの混合を続けラノリン(商品名,レオラン,高砂香料
工業(株)製)3重量部と、アセチルラノリン(商品名,
ラノセチル−L,高砂香料工業(株)製)1重量部とラノ
リンアルコール(商品名,ラノポールA−170,酸化エ
チレン15モル,付加重合,高砂香料工業(株)製)12重量
部を40℃に加温混合して滴下した。
得られた粉末16部と水40部をゴム製ボールに採り、スパ
チユラを用いて練和した。練和開始5秒後には水の粉末
への湿潤が観察され、25秒後には均質なペースト状にな
つた。練和の際に粉塵の発生は認められなかつた。また
ゲル化物を室温23℃,湿度50%中で1時間放置し線収縮
を測定した結果、1.6%の収縮を示し従来品に比べ約50
%低い値であつた。水中の寸法変化(膨潤)は0.6%を
示し、比較例に比べ約3/5であつた。
実施例7 成分 重量部 アルギン酸カリウム 12 硫酸カルシウム半水塩 7 硫酸カルシウム2水塩 7 トリポリリン酸ナトリウム 1.5 ケウソウ土 48 微粒子無水ケイ酸 17 ケイ弗化ナトリウム 2 水酸化マグネシウム 2 上記成分をブレンダーに投入し混合した。更にブレンダ
ーの混合を続けラノリン(商品名,レオラン,高砂香料
工業(株)製)3.5重量部を滴下した。
得られた粉末16部と水40部をゴム製ボールに採り、スパ
チユラを用いて練和した。練和開始5秒後には水の粉末
への湿潤が観察され、30秒後には均質なペースト状にな
つた。またゲル化物を室温23℃,湿度50%中で1時間放
置し線収縮を測定した結果、1.3%の収縮を示し従来品
に比べ約1/2〜1/3低い値であつた。水中の寸法変
化(膨潤)は0.4%を示し、比較例に比べ約1/2〜1
/3であつた。
比較例1 ラノリンを除去し、ケイソウ土を6重量部及び微粒子無
水ケイ酸2重量部を増量して、実施例3の手順を繰返し
た。水の粉末への湿潤に15秒間を要し、練和の際に粉塵
が発生した。またゲル化物を室温23℃,湿度50%中で1
時間放置し線収縮を測定した結果、3.2%の収縮を示し
た。水中の寸法変化(膨潤)は1.3%を示した。
比較例2 ラノリンを除去し、公表特許公報昭57-501426号で例示
するポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレート
3重量部を加え、ケイソウ土を5重量部増量して実施例
3の手順を繰返した。水の粉末への湿潤には5秒間を要
し、練和の際には粉塵の発生は認められなかつたが、ゲ
ル化物を室温23℃,湿度50%中で1時間放置し線収縮を
測定した結果、3.1%の収縮を示した。水中の寸法変化
(膨潤)は1.0%を示した。
比較例3 ラノリンを除去し、公開特許公報昭60-105607号で例示
するポリビニルピロリドン(商品名,コリドン12PF,
BASF社製,分子量2500)1重量部と流動パラフイン
3重量部を加え、ケイソウ土を4重量部増量して実施例
3の手順を繰返した。水の粉末への湿潤には5秒間を要
し、練和の際には粉塵の発生は認められなかつたがゲル
化物を室温23℃,湿度50%中で1時間放置し線収縮を測
定した結果、2.9%の収縮を示した。水中の寸法変化
(膨潤)は0.8%を示した。
実施例及び比較例によるアルギン酸塩印象材を米国歯科
医師会規格No.18に準じてゲル化時間,圧縮強度,強制
劣化後のゲル化時間及び圧縮強度を測定した結果と後述
の試験法による放出する粉塵の重量濃度,印象から得ら
れた石こう表面の粗さ,大気中の寸法変化,水中の寸法
変化の測定結果を次表に示した。
〔発明の効果〕 表に示した結果より比較例1によるアルギン酸塩印象材
は強制劣化後の硬化物が著しく変動し、圧縮強度も1/
2以下に低下し、粉塵の発生が大きく、且つ寸法変化も
大きい。
比較例2も強制変化後の硬化時間が著しく変動し、圧縮
強度も1/4以下に著しく低下し、且つ石こう面が粗
い。
更に、比較例1〜3のアルギン酸塩印象材による印象の
陰型の比較的大きな寸法変化による寸法精度と比較し
て、本発明による印象の陰型は寸法精度が向上し、印象
の陰型に石こう泥を注入して得られた石こう模型は寸法
精度の高い模型を作製することが出来、性能を一段と向
上させ得ることが判明した。
この様に本発明は低粉塵性,貯蔵安定性,石こう模型表
面の滑沢性に加え、寸法安定性を向上した寸法精度の高
いアルギン酸塩印象材を得ることが出来たものである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】以下の組成 (a) アルギン酸塩 (b) ゲル化反応剤 (c) ゲル化調節剤 (d) 充填材 (e) 金属の酸化物,水酸化物,弗化物の1種または2種
    以上、 (f) ラノリン から成ることを特徴とする低粉塵性粉末状歯科用アルギ
    ン酸塩印象材。
  2. 【請求項2】以下の組成 (a) アルギン酸塩 (b) ゲル化反応剤 (c) ゲル化調節剤 (d) 充填材 (e) 金属の酸化物,水酸化物,弗化物の1種または2種
    以上、 (f) ラノリンとラノリン誘導体の1種若しくは2種以
    上、 から成ることを特徴とする低粉塵性粉末状歯科用アルギ
    ン酸塩印象材。
  3. 【請求項3】着色剤,着香料が加えられている請求項1
    または2に記載の低粉塵性粉末状歯科用アルギン酸塩印
    象材。
JP1245011A 1988-11-25 1989-09-22 低粉塵性粉末状歯科用アルギン酸塩印象材 Expired - Fee Related JPH0635371B2 (ja)

Priority Applications (9)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1245011A JPH0635371B2 (ja) 1988-11-25 1989-09-22 低粉塵性粉末状歯科用アルギン酸塩印象材
US07/433,222 US5116222A (en) 1988-11-25 1989-11-08 Low-dusting powdery alginate impression materials for dental purposes
GB8925828A GB2226039B (en) 1988-11-25 1989-11-15 Low-dusting powdery alginate impression materials for dental purposes
AU44783/89A AU620467B2 (en) 1988-11-25 1989-11-16 Low-dusting powdery alginate impression materials for dental purposes
BE8901214A BE1002771A3 (fr) 1988-11-25 1989-11-16 Matieres pour empreintes dentaires, a base d'alginate.
DE3938840A DE3938840C2 (de) 1988-11-25 1989-11-23 Wenig staubendes pulverförmiges Alginatabdruckmaterial für dentale Zwecke
SE8903978A SE500202C2 (sv) 1988-11-25 1989-11-24 Pulverformigt avtrycksmaterial för dentala ändamål bestående av lågdammande alginat
FR898915500A FR2639539B1 (fr) 1988-11-25 1989-11-24 Matieres pour empreintes dentaires, a base d'alginate, pulverulentes, ayant peu tendance a voler en poussiere
CH4216/89A CH679980A5 (ja) 1988-11-25 1989-11-24

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29609388 1988-11-25
JP63-296093 1988-11-25
JP1-46480 1989-03-01
JP4648089 1989-03-01
JP1245011A JPH0635371B2 (ja) 1988-11-25 1989-09-22 低粉塵性粉末状歯科用アルギン酸塩印象材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH037211A JPH037211A (ja) 1991-01-14
JPH0635371B2 true JPH0635371B2 (ja) 1994-05-11

Family

ID=27292616

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1245011A Expired - Fee Related JPH0635371B2 (ja) 1988-11-25 1989-09-22 低粉塵性粉末状歯科用アルギン酸塩印象材

Country Status (9)

Country Link
US (1) US5116222A (ja)
JP (1) JPH0635371B2 (ja)
AU (1) AU620467B2 (ja)
BE (1) BE1002771A3 (ja)
CH (1) CH679980A5 (ja)
DE (1) DE3938840C2 (ja)
FR (1) FR2639539B1 (ja)
GB (1) GB2226039B (ja)
SE (1) SE500202C2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012077011A (ja) * 2010-09-30 2012-04-19 Gc Corp 床過圧部診査用組成物

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5465833A (en) * 1993-04-01 1995-11-14 Tarter; Norman D. Dental impression material package
US5554028A (en) * 1994-03-24 1996-09-10 Dentsply Research & Development Corp. Dental impression taking
CA2139373C (en) * 1994-05-12 2002-06-25 Therese A. Espinoza Ready-mixed, setting type joint compound
JP3447425B2 (ja) * 1995-04-17 2003-09-16 株式会社ジーシー 義歯床用軟質裏装材組成物
US5932019A (en) * 1997-06-30 1999-08-03 United States Gypsum Company Method for cleaning and minimizing the buildup of set gypsum
JP4210359B2 (ja) * 1998-01-22 2009-01-14 株式会社ニッシン 歯科用印象材組成物
JP4210360B2 (ja) * 1998-01-22 2009-01-14 株式会社ニッシン 歯科用印象材組成物
JP4183788B2 (ja) * 1998-01-27 2008-11-19 株式会社ニッシン アルジネート印象材
US6042839A (en) * 1998-03-09 2000-03-28 Color Access, Inc. Powder compositions
SG87202A1 (en) 2000-02-08 2002-03-19 Sumitomo Chemical Co Process for pruducing solid catalyst component and catalyst alpha-olefin polymerization, and process for producing alpha-olefin polymer
ES2296684T3 (es) * 2001-05-17 2008-05-01 KETTENBACH GMBH & CO. KG Material de blanqueo dental quimicamente endurecible.
DE10340334B4 (de) * 2003-08-29 2007-08-16 Cavex Holland B.V. Mit Wasser aushärtende Alginatzusammensetzungen
US20070267598A1 (en) * 2006-05-22 2007-11-22 Artmolds, Inc. Non-silica containing impression and casting materials
US20080111106A1 (en) * 2006-05-22 2008-05-15 Renn Donald W Non-silica containing impression and casting materials
JP5225566B2 (ja) * 2006-09-06 2013-07-03 株式会社ジーシー 粉末状の歯科用アルギン酸塩印象材
US11453613B2 (en) 2017-11-07 2022-09-27 United States Gypsum Company Joint compounds, activators and methods for setting a joint compound and preventing seed setting

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BE357202A (ja) * 1926-06-26
US4394172A (en) * 1980-08-26 1983-07-19 Dentsply Research & Development Corp. Non-dusting and fast-wetting impression material and method of preparing same
EP0048123A1 (en) * 1980-09-12 1982-03-24 Merck & Co. Inc. Gelled algin emulsions
NL8301456A (nl) * 1983-04-25 1984-11-16 Keur & Sneltjes Dental Mfg Co Poedervormig afdrukmateriaal op basis van alginaat; werkwijze voor het bereiden daarvan.
JPS60105607A (ja) * 1983-11-02 1985-06-11 G C Dental Ind Corp 低粉塵性粉末状歯科用アルギン酸塩印象材

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012077011A (ja) * 2010-09-30 2012-04-19 Gc Corp 床過圧部診査用組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JPH037211A (ja) 1991-01-14
BE1002771A3 (fr) 1991-06-04
AU620467B2 (en) 1992-02-20
SE8903978D0 (sv) 1989-11-24
SE500202C2 (sv) 1994-05-09
CH679980A5 (ja) 1992-05-29
FR2639539B1 (fr) 1991-12-06
SE8903978L (sv) 1990-05-26
US5116222A (en) 1992-05-26
DE3938840C2 (de) 1994-04-14
GB2226039B (en) 1993-03-31
GB8925828D0 (en) 1990-01-04
FR2639539A1 (fr) 1990-06-01
DE3938840A1 (de) 1990-05-31
AU4478389A (en) 1990-05-31
GB2226039A (en) 1990-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0142245B2 (ja)
JPH0635371B2 (ja) 低粉塵性粉末状歯科用アルギン酸塩印象材
US4911759A (en) Dental gypsum compositions in low-dusting powdery form
KR100235369B1 (ko) 치과용 석고 조성물
US4979989A (en) Alginate-type powdered composition for dental impressions
JP3519533B2 (ja) 低粉塵性歯科用アルギン酸塩印象材組成物
JP4215884B2 (ja) リン酸カルシウムセメント及びリン酸カルシウムセメント組成物
US5286764A (en) High load polymer pastes as a denture adhesive
US4670053A (en) Molding material and process for its preparation
US2652312A (en) Dental impression material
JPS59225104A (ja) 低粉塵性粉末状歯科用アルギン酸塩印象材
JP4210359B2 (ja) 歯科用印象材組成物
JP3884114B2 (ja) アルジネート印象材
JP4159839B2 (ja) 歯科用アルギン酸塩印象材粉末
JP4210360B2 (ja) 歯科用印象材組成物
JPS6332049B2 (ja)
JPS62265210A (ja) 印象材の硬化剤
JP7007098B2 (ja) アルギン酸塩系歯科印象材用の硬化材、及び歯科印象材
JP3499101B2 (ja) 印象材
JPH10139615A (ja) アルジネート印象材
JPH03255012A (ja) 無粉塵性歯科用アルギン酸塩印象材
JP2002104915A (ja) 粉末状アルギン酸塩印象材組成物
JPH0517316A (ja) 低粉塵性粉末状歯科用石膏組成物
JP2002104917A (ja) 粉末状アルギン酸塩印象材組成物

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees