JPH0635343B2 - 高透磁率Mn―Zn系フェライトの製造方法 - Google Patents
高透磁率Mn―Zn系フェライトの製造方法Info
- Publication number
- JPH0635343B2 JPH0635343B2 JP60205980A JP20598085A JPH0635343B2 JP H0635343 B2 JPH0635343 B2 JP H0635343B2 JP 60205980 A JP60205980 A JP 60205980A JP 20598085 A JP20598085 A JP 20598085A JP H0635343 B2 JPH0635343 B2 JP H0635343B2
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- JP
- Japan
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- ferrite
- magnetic permeability
- high magnetic
- granules
- firing
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、不純物の混入を防ぎ、高い特性を得ることが
できるMn−Zn系フェライトの製造方法に関するもの
である。
できるMn−Zn系フェライトの製造方法に関するもの
である。
(従来の技術) 従来、Mn−Zn系フェライトの製造方法は、主成分(F
e2O3,MnO ,ZnO)添加物(CeO,V2O5,Bi2O3,SiO2,SnO
2,ZrO2等) を所望の比率で混合し、各種形状に成形し
た後、管理された焼成条件のもとで焼成することにより
得られる。この焼成のとき、成形体は、Al2O3顆粒、Zro
2顆粒、Al2O3板、ZrO2板等の下敷に配列される。
e2O3,MnO ,ZnO)添加物(CeO,V2O5,Bi2O3,SiO2,SnO
2,ZrO2等) を所望の比率で混合し、各種形状に成形し
た後、管理された焼成条件のもとで焼成することにより
得られる。この焼成のとき、成形体は、Al2O3顆粒、Zro
2顆粒、Al2O3板、ZrO2板等の下敷に配列される。
(発明が解決しようとする問題点) Mn−Zn系フェライトは、通信機器、コンピュータ、
民生用機器等の各種電子機器に使用され、それら機器の
小型化、高性能化のため、ますます高透磁性の材料が要
求されている。
民生用機器等の各種電子機器に使用され、それら機器の
小型化、高性能化のため、ますます高透磁性の材料が要
求されている。
このMn−Zn系フェライトにおいて、透磁率の高い材
料を得るためには、純度の高い素原料を用いて製造する
必要がある。
料を得るためには、純度の高い素原料を用いて製造する
必要がある。
しかし、純度の高い素原料を用いても、各製造工程を経
るごとに、Al,Cr,Si等の不純物が混入し、特性の劣化
をまねいていた。特に、焼成工程において、Mn−Zn
系フェライトの成形体は、Al2O3顆粒、Zro2顆粒、Al2O3
板、ZrO2板等の下敷に配列されるため、Al,Zr等が、不
純物としてフェライト内に進入し、特性が劣化するとい
う問題点があった。
るごとに、Al,Cr,Si等の不純物が混入し、特性の劣化
をまねいていた。特に、焼成工程において、Mn−Zn
系フェライトの成形体は、Al2O3顆粒、Zro2顆粒、Al2O3
板、ZrO2板等の下敷に配列されるため、Al,Zr等が、不
純物としてフェライト内に進入し、特性が劣化するとい
う問題点があった。
本発明は、上記の事を鑑みて、Mn−Zn系フェライト
への不純物の混入を防止するMn−Zn系フェライトの
製造方法を提供することを目的とする。
への不純物の混入を防止するMn−Zn系フェライトの
製造方法を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、Mn−Zn系フェライトを焼成する場合、該
Mn−Zn系フェライトと同一主成分組成、同一添加物
組成を有するMn−Zn系フェライトの焼成顆粒を下敷
として用いるものである。
Mn−Zn系フェライトと同一主成分組成、同一添加物
組成を有するMn−Zn系フェライトの焼成顆粒を下敷
として用いるものである。
(作用) Mn−Zn系フェライトの成形体を焼成する場合、その
下敷として同一主成分組成、同一添加物組成を有するM
n−Zn系フェライトの焼成顆粒を用いることにより、
原理的には、中空で焼成されることになり、材料が本来
出し得る特性に対して100 %近い特性を得ることができ
る。
下敷として同一主成分組成、同一添加物組成を有するM
n−Zn系フェライトの焼成顆粒を用いることにより、
原理的には、中空で焼成されることになり、材料が本来
出し得る特性に対して100 %近い特性を得ることができ
る。
(実施例) 第1図に本発明を説明する概略図を示す。主成分とし
て、Fe2O3を52.2mol%、MnOを25.1mol%、ZnOを22.7mol
%、添加物として、CaOを0.01wt%、SiO2を0.005wt%の
Mn−Zn系フェライトの成形体1をその成形体1と同
一組成のMn−Zn系フェライトの焼成顆粒2を下敷と
して焼成ケース3に配列して焼成した。また、同じ成形
体をAl2O3 顆粒、ジルコンセッタを下敷として焼成し
た。各焼成体のμi及びtan δ/μiを測定した結果を
第1表に示す。
て、Fe2O3を52.2mol%、MnOを25.1mol%、ZnOを22.7mol
%、添加物として、CaOを0.01wt%、SiO2を0.005wt%の
Mn−Zn系フェライトの成形体1をその成形体1と同
一組成のMn−Zn系フェライトの焼成顆粒2を下敷と
して焼成ケース3に配列して焼成した。また、同じ成形
体をAl2O3 顆粒、ジルコンセッタを下敷として焼成し
た。各焼成体のμi及びtan δ/μiを測定した結果を
第1表に示す。
第1表から明らかに、本発明の実施例は、従来例に比較
し、μi、tan δ/μi共に良好な値を示した。
し、μi、tan δ/μi共に良好な値を示した。
(発明の効果) 本発明により、不純物が極めて少なく、高透磁率である
Mn−Zn系フェライトを得ることができるものであ
り、産業上極めて有益なものである。
Mn−Zn系フェライトを得ることができるものであ
り、産業上極めて有益なものである。
第1図は、本発明を説明する概略図である。 1……フェライトコア、2……フェライトの焼成顆粒、
3……焼成ケース。
3……焼成ケース。
Claims (1)
- 【請求項1】Mn−Zn系フェライトを焼成する場合、
該Mn−Zn系フェライトと同一主成分組成、同一添加
物組成を有するMn−Zn系フェライトの焼成顆粒を焼
成ケース上に下敷きとして敷き、その上に被焼成物とな
るMn−Zn系フェライトの成形体を配置して焼成する
ことを特徴とする高透磁率Mn−Zn系フェライトの製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60205980A JPH0635343B2 (ja) | 1985-09-17 | 1985-09-17 | 高透磁率Mn―Zn系フェライトの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60205980A JPH0635343B2 (ja) | 1985-09-17 | 1985-09-17 | 高透磁率Mn―Zn系フェライトの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6265970A JPS6265970A (ja) | 1987-03-25 |
JPH0635343B2 true JPH0635343B2 (ja) | 1994-05-11 |
Family
ID=16515900
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60205980A Expired - Lifetime JPH0635343B2 (ja) | 1985-09-17 | 1985-09-17 | 高透磁率Mn―Zn系フェライトの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0635343B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01183462A (ja) * | 1988-01-14 | 1989-07-21 | Murata Mfg Co Ltd | Mn−Zn系フェライトの焼成方法 |
JP5183856B2 (ja) * | 2004-03-11 | 2013-04-17 | Jfeケミカル株式会社 | Mn−Zn系フェライトの製造方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56125277A (en) * | 1980-03-07 | 1981-10-01 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Manufacture of spherical ceramic board |
JPS5814050A (ja) * | 1981-07-17 | 1983-01-26 | Fuji Photo Film Co Ltd | イオン活量測定器具 |
JPS59199582A (ja) * | 1983-04-26 | 1984-11-12 | 三菱マテリアル株式会社 | サイアロン基焼結材料の焼結法 |
-
1985
- 1985-09-17 JP JP60205980A patent/JPH0635343B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6265970A (ja) | 1987-03-25 |
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