JPH0635304Y2

JPH0635304Y2 - 照光式スイッチ

Info

Publication number: JPH0635304Y2
Application number: JP1988041528U
Authority: JP
Inventors: 克彦野口; 泰徳遠山
Original assignee: 株式会社シチズン電子
Priority date: 1988-03-29
Filing date: 1988-03-29
Publication date: 1994-09-14
Anticipated expiration: 2003-03-29
Also published as: JPH01145022U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、キーボード、電子楽器、ビデオテープレコー
ダ等の操作入力部に用いられる照光式スイッチに関する
ものである。

（従来の技術）従来の照光式スイッチとしては実開昭59-59422号公報に
開示されているものがあり、これを第４図及び第５図に
示す。

ケース１には、その中央に凹部が設けられており、この
凹部の内底部に第１、第２の固定接点２、３が設けられ
ている。この凹部内には可動接点としてのタクトバネ４
が収容されており、このタクトバネ４は上方に凸状にわ
ん曲し、第２の固定接点３にその周縁部が接触してい
る。このタクトバネ４の上には凹部を有するステム５が
収容されており、このステム５を押圧することによりタ
クトバネ４は反転して下方にわん曲し、第１の固定接点
２にも接触する。また、ステム５には、第５図に示すよ
うに図中左右の側壁部にスリットが設けられており、そ
の凹部内に収容される発光ダイオード（以下LEDと略称
する）６のリード6aをこのスリットから外方に引き出し
ている。このリード6aはさらにケース１に設けられたス
リットから外部に引き出されている。さらにこの従来例
においては、透明な樹脂からなるキートップ７を、ステ
ム５の上部開口部にスナップ嵌合により取り付けてい
る。

この他、実開昭59-158229号公報に開示されている照光
式スイッチのように、キートップ内にLED素子を取り付
け、キートップに設けられたLED素子用の端子と外部端
子とをバネ等を介して接続したものもあった。

（考案が解決しようとする課題）上記従来の照光式スイッチの場合、スイッチをプリント
基板に実装・半田付を行なうには、LED6のリード6aや固
定接点の端子８を差し込む孔を予めプリント基板に設け
ておかなければならなかった。

また、このプリント基板の孔にリード6aを差し込む際に
は、このリード6aの形状が一定していないことが多いた
め、差し込み作業に手間がかかり、量産性を低下させて
いた。

さらに、近年のスイッチの小型化、薄型化に加えて表面
実装、つまりリフロー半田付が可能なスイッチが登場し
ている。そこで照光式スイッチにおいてもリフロー半田
付が可能なものが望まれていたが、上記従来の照光式ス
イッチにおいては、いずれもキートップとケースとの間
やLEDと外部とを電気的に接続する端子部分に隙間が生
じ、リフロー炉内でのフラックスや洗浄工程における溶
剤等の侵入を防ぐことができず、リフロー半田付に対応
させることは困難であった。

さらに、近年の工場設備のロボット化によりテーピング
供給ができ、自動マウントが可能でかつ低コストな照光
式スイッチが強く望まれていたが、従来の照光式スイッ
チにおいてはキートップの内部にLEDが設けられている
ためキートップの外形が大きくなり、一般のスイッチと
同様に取り扱うことができなかった。

本考案の目的は、量産性を向上し、かつ表面実装可能で
更に操作感に優れた全面発光型の照光式スイッチを提供
することにある。

（課題を解決するための手段）本考案の照光式スイッチは、筐体ケースの凹部の内底部
にLEDと固定接点を配置し、中央付近に設けられ前記発
光ダイオードからの光を通過させる楕円形状の孔を有す
るダイヤフラム金属板からなる可動接点を固定接点に対
向配置し、キートップ及びケースの凹部開口部を平坦な
弾性シートで覆い、その上にキートップの抜脱を規制す
るカバーを取り付けたことを特徴とする。

（作用）本考案の照光式スイッチは、その筐体ケース内にLEDが
設けられている。従って、このLEDが発光すると、その
光は可動接点の孔を通り、さらに透明なキートップ及び
弾性シートを照光して全面発光させる。

（実施例）以下図面に基づいて本考案の実施例を説明する。

第１図は本考案の一実施例に係る照光式スイッチを示す
断面図、第２図は第１図に示すLEDの端子接続部の断面
図、第３図は固定接点及び固定端子の配置を示す平面
図、第６図は分解斜視図である。

11は上方に開口した凹部11aを有する筐体ケースであ
る。この筐体ケース11の凹部11aの底部11bにはスイッチ
用の固定接点12a、12b、12cと後述するLED用の固定端子
13a、13b、13cがそれぞれ所定の位置に設けられてお
り、その端部は端子として筐体ケース11の外側に露出し
ている。

14は後述するLEDからの光を通す楕円形の孔14a、14bを
有する反転可能ダイヤフラム金属板からなる可動接点で
あり、その周縁は常時固定接点12a、12bに接しており、
通常の状態においては固定接点12cとは離隔している。

15は筐体ケース11の凹部11a内に収まるキートップであ
り、その底面周辺部にはLEDの発光を集束することが可
能な溝15aが設けられている。

また、筐体ケース11の底部11bの可動接点14の孔14a、14
bに対向する部分には、１個又は２個のLED素子16を収納
することが可能な２箇所の小さな凹部11d、11eが設けら
れており、この凹部11d、11eの底部には固定端子13cと
それぞれ固定端子13a、13bが露出している。LED素子16
は、LED用の固定端子13cに導電性ペーストを介在させた
後ダイボンド及びキュアーすることにより固着され、固
定端子13a、13bにはそれぞれ金属細線によりワイヤーボ
ンドすることにより接続されている。このようにしてLE
D素子16が実装された後この２箇所の小さな凹部11d、11
eは透光性樹脂によりキュアー固着される。

17はキートップ15及び筐体ケース11の凹部11aの開口部
を覆うように設置された平坦でかつ透明なシリコンゴム
等からなる弾性シートである。

18はキートップ15が筐体ケース11から抜脱するのを防ぐ
金属製のカバーであり、弾性シート17の上から筐体ケー
ス11にフック止めされている。また、このカバー18を取
り付けることにより、弾性シート17はケース11の上面部
11cとカバー18との間に挾着される構造となっている。

この様にケース11及びキートップ15の開口部分は弾性シ
ート17により密閉されているため、リフロー炉内もしく
は洗浄工程のような気密性を必要とする工程にも対応で
きる構造となっている。

上記構造からなる照光式スイッチにおいて、透明な弾性
シート17の上からキートップ15を押圧すると、キートッ
プ15を介して可動接点14は押圧されて反転し、その中央
部が固定接点12cに接触する。これにより、固定接点12
a、12b、12cは可動接点14を介して短絡し、オン状態に
なる。またキートップ15の押圧を止めると、可動接点14
はその弾性により復元し、固定接点12a、12b、12cの短
絡状態は解除され、オフ状態になる。

一方、筐体ケース11の凹部11d、11e内に設置されている
LED16はキートップ15の動きに関係なくスイッチ外部の
制御回路等から固定端子13a、13b、13cに印加される信
号によりその点灯、非点灯が決定される。言うまでもな
くLEDは２個迄設置することができるため、制御回路か
らの信号により例えば赤色、緑色をスイッチのオン、オ
フに対応して交互に又は単独に点灯することが可能であ
る。

（考案の効果）本考案によれば、優れた操作感を得ることができるダイ
ヤフラム金属板からなる可動接点を使用するだけでな
く、その可動接点の孔を通過する光によりキートップの
全面を照光することができるので、操作感の良い全面発
光型の照光式スイッチを提供することができる。

また、LEDが筐体ケースの底部に取り付けられているた
め、キートップが大型化せず、またLEDと外部との電気
的接続も筐体ケースにインサート成形された端子を介し
て接続することができるので、筐体ケースの開口部及び
この筐体ケースとキートップとの間に生じる隙間を密閉
することができる。従って、リフロー炉内でのフラック
スや洗浄工程での溶剤及びゴミ等の侵入がなく、リフロ
ー炉に対応させることができ、他の表面実装部品との同
時実装も可能である。この為、このスイッチを服務装置
の組立工数を大幅に削減することができる。

また、LED様の端子をスイッチの固定接点と同様に形成
することができるので、その位置精度を向上させること
ができ、容易に基板上に実装することができるようにな
り、量産性を向上させることができる。

さらに、LEDを筐体ケース内に収容しているため、キー
トップやスイッチの外形が大型化することがなく、一般
のスイッチと同様に自動マウント等することが可能であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例に係る照光式スイッチを示す
断面図、第２図は第１図に示すLEDの端子接続部を示す断面図、第３図は第１図に示す固定接点及び固定端子の配置を示
す平面図、第４図及び第５図は従来の照光式スイッチを示す図、第６図は第１図に示す照光式スイッチの分解斜視図であ
る。 1,11……筐体ケース、 2,3,12a,12b,12c……固定接点、 4,14……タクトバネ、 5,15……キートップ、 6,16……LED、 6a,13a,13b,13c……LED固定端子、 17……弾性シート、 18……カバー。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】中央に凹部を有しその底部中央付近に小凹
部を有する筐体ケースと、該筐体ケースの凹部の底部に設けられた固定接点と前記
小凹部内に設けられた固定端子と、該固定端子に取り付けられた発光ダイオードと、前記固定接点に対向し、中央付近に設けられ前記発光ダ
イオードからの光を通過させる孔を有する反転可能ダイ
ヤフラム金属板からなる可動接点と、該可動接点を反転させて前記固定接点に接触させると共
に前記可動接点の孔を通過する前記発光ダイオードから
の光により全面が照光される透明でかつ集光可能なキー
トップと、前記キートップ及び前記筐体ケースの凹部の開口部を覆
う平坦でかつ透明な弾性シートと、該弾性シート上に設けられ、前記キートップが前記筐体
ケースから抜脱することを規制するカバーと、を有することを特徴とする照光式スイッチ。
【請求項２】前記発光ダイオードは、種類の異なる２個
の発光ダイオードを並設したものであることを特徴とす
る実用新案登録請求の範囲第１項記載の照光式スイッ
チ。