JPH0634906A - 偏向走査装置 - Google Patents

偏向走査装置

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Publication number
JPH0634906A
JPH0634906A JP21081692A JP21081692A JPH0634906A JP H0634906 A JPH0634906 A JP H0634906A JP 21081692 A JP21081692 A JP 21081692A JP 21081692 A JP21081692 A JP 21081692A JP H0634906 A JPH0634906 A JP H0634906A
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JP
Japan
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rotary
fixed
retaining member
rotary shaft
scanning device
Prior art date
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Application number
JP21081692A
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English (en)
Inventor
Hideaki Watabe
英昭 渡部
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 部品点数を削減して組立工程数を減少し、コ
ストを低減する。 【構成】 スリーブ2の内周面に溝17が設けられてお
り、溝17の径方向にまたがって、形状記憶合金製の抜
け止め部材としてのクリップ18の先端部が遊嵌されて
いる。クリップ18は加熱するとリング状の形状に変形
して、前記溝17内に収納されて回転軸1の外周面と非
接触となる形状に予め形成されている。このため、クリ
ップ18は、加熱変形時においては回転軸1をスリーブ
2内に嵌挿するのに妨げとなることなく、嵌挿したのち
の加熱解除後は、その弾発力により回転軸1の周面に圧
接状態となって固定されるとともにその先端部が溝17
に遊嵌されるので、回転軸1の所定量以上の浮き上がり
を防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザビームプリンタ
等の偏向走査装置に関し、特に部品点数が削減できると
ともに組立てを容易に行うことができる偏向走査装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】レーザビームプリンタや、レーザファク
シミリ等で使用されている偏向走査装置には、次に記載
する(イ)および(ロ)等のものがある。
【0003】(イ)図12に示すように、ハウジング1
05に固定されたスリーブ102により回転軸101が
回転自在に支承されており、ハウジング105の下面に
はスリーブ102の下端部との間にスラスト板103を
介在させた状態で固定板4が固定されている。
【0004】回転軸101のスリーブ102から突出し
た部分に固定されたフランジ106の上部には、回転多
面鏡107が固定され、下部には駆動用マグネット10
8を固定したヨーク109が固定されている。ハウジン
グ105の駆動用マグネット108と対向する位置には
ステータ110が固定されている。ここで、スラスト板
103には、回転軸101の端部と対向する面に浅溝1
11が刻設され動圧スラスト軸受が形成されるととも
に、潤滑流体の循環用の孔112および溝113が設け
られている。また、回転軸101の外周面にはスリーブ
102の内周面と対向する位置にへリングボーン状の浅
溝114が刻設され動圧ラジアル軸受が形成される。さ
らにスリーブ開口部近傍には、動圧スラスト軸受に潤滑
流体が流れるようにするためのスパライル状の浅溝11
5が刻設されている。
【0005】以上の説明から明らかなように、回転軸1
01、フランジ106、ヨーク109、マグネット10
8および回転多面鏡107により回転体が構成されてい
る。
【0006】(ロ)図13に示すように、外箱201内
においてこれにビス215等により固定されたハウジン
グ208、該ハウジング208に支持された一対のボー
ルベアリング212a,212bによって回転自在に支
承された回転軸203を備え、該回転軸203はフラン
ジ204を介してヨーク205および駆動用マグネット
206からなるロータ213に一体的に結合されてお
り、前記ロータ213はハウジング208に固定された
モータ基板214の駆動用コイル207からなるステー
タとによりモータを形成する。回転多面鏡202は、回
転軸203に嵌挿され、波形ばね210、ワッシャ20
9およびGリング211によりフランジ204に対して
押圧され、これによってロータ213と一体的に結合さ
れている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例のうち、
(イ)は動圧軸受として組立完了後、前記回転体に対し
て衝撃等が作用したときに、前記回転体が必要以上に浮
き上がり、油、グリース等の潤滑剤内に空気が混入して
安定した動圧軸受回転装置としての特性が得られない場
合があった。また、前記回転体を不用意に持ち上げた場
合に、前記回転体は固定部材であるスリーブから抜け出
してしまい、動圧軸受として組立完了後の取扱いが面倒
であった。これを防止するためには別途浮き上がり防止
手段を必要とし部品点数や組立工程数が増大する。
【0008】他方(ロ)は、回転多面鏡をロータにフラ
ンジを介して固定する手段として波形ばね、ワッシャお
よびGリングを使用し、ハウジングを外箱に固定する手
段として複数のビス(通常は4〜5本)を使用するた
め、部品点数が多くなり、その結果、組立工程数の増
加、重量増を招き、コスト高の要因となる。
【0009】本発明は上記従来の技術の有する未解決の
課題に鑑みてなされたものであって、部品点数を削減し
て組立工程数を減し、コスト低減ができる偏向走査装置
を実現することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の偏向走査装置は、複数の反射面を有する回
転多面鏡と、前記回転多面鏡を回転駆動するモータと、
前記モータのロータに固定された回転軸がハウジングに
固定された軸受によって回転自在に支承された偏向走査
装置において、前記軸受が動圧軸受からなり、前記動圧
軸受を構成する回転軸およびスリーブのうち前記スリー
ブの内周面に溝を設けるとともに、前記回転軸に固定さ
れた形状記憶合金製の抜け止め部材の先端部を前記溝部
に遊嵌させたものであって、前記抜け止め部材は加熱時
には前記溝内に収納されて前記回転軸の外周面と非接触
となる形状に変形するように形成されたものであること
を特徴とするものである。
【0011】また、複数の反射面を有する回転多面鏡
と、前記回転多面鏡を回転駆動するモータと、前記モー
タのロータに固定された回転軸がハウジングに固定され
た軸受によって回転自在に支承された偏向走査装置にお
いて、前記モータのロータがフランジを介して前記回転
軸に固定されており、前記フランジおよび前記回転多面
鏡のいずれか一方の部材に形状記憶合金製の抜け止め部
材を一体的に設け、前記抜け止め部材の係止部を他方の
部材の係合部に係止させたものであって、前記抜け止め
部材は加熱時には前記他方の部材に非接触となる形状に
変形するように形成されたものであることを特徴とする
ものである。
【0012】さらに、複数の反射面を有する回転多面鏡
と、前記回転多面鏡を回転駆動するモータと、前記モー
タのロータに固定された回転軸がハウジングに固定され
た軸受によって回転自在に支承された偏向走査装置にお
いて、前記ハウジングおよび前記ハウジングを固定する
外箱のいずれか一方の部材に形状記憶合金製の抜け止め
部材を一体的に設け、前記抜け止め部材の係止部を他方
の部材の係合部に係止させたものであって、前記抜け止
め部材は加熱時に前記他方の部材に非接触となる形状に
変形するように形成されたものであることを特徴とする
ものである。
【0013】
【作用】組立時において、形状記憶合金製の抜け止め部
材を加熱すると、回転軸に固定された形状記憶合金製の
抜け止め部材は、その形状がスリーブの内周面に設けら
れた溝に収納されて回転軸の外周面に非接触となる形状
に変形するので、前記回転軸をスリーブへ簡単に嵌挿す
ることができる。前記回転軸の嵌挿後加熱を解除すると
前記抜け止め部材は元の形状に戻るので、その先端部が
前記スリーブの前記溝に遊嵌され、回転軸の回転を妨げ
ることなくその浮き上りを防止することができる。
【0014】
【実施例】本発明の実施例を図面に基いて説明する。
【0015】図1は本発明の第1実施例を示す模式断面
図である。
【0016】ハウジング5に固定されたスリーブ2には
回転軸1が回転自在に嵌挿され、回転軸1のスリーブ2
より突出した部分にはフランジ6が固定されている。フ
ランジ6の上部には回転多面鏡7が固定され、下部には
ロータ16を構成する駆動用マグネット8を固定したヨ
ーク9が固定されている。ハウジング5の駆動用マグネ
ット8と対向する位置にはステータ10が固定され、前
記ロータ16とともに回転軸1を回転駆動するためのモ
ータを構成している。スラスト板3には、回転軸1の端
部と対向する面に浅溝11が刻設され動圧スラスト軸受
が形成されるとともに、潤滑流体の循環用の孔12およ
び溝13が設けられている。また、回転軸1の外周面に
はスリーブ2の内周面と対向する位置にヘリングボーン
状の浅溝14が刻設され動圧ラジアル軸受が形成され
る。さらにスリーブ開口部近傍には、動圧スラスト軸受
に潤滑流体が流れるようにするためのスパイラル状の浅
溝15が刻設されている。
【0017】回転軸1の周面のヘリングボーン状の浅溝
14とスパイラル状の溝15の間の部位と対向するスリ
ーブ2の内周面には溝17が設けられている。
【0018】溝17の径方向にまたがって、図2に示す
ような、形状記憶合金製の抜け止め部材としてのクリッ
プ18の先端部が遊嵌されている。クリップ18は加熱
すると図中1点鎖線で示すようなリング状の形状に変形
して、前記溝17内に収納されて回転軸1の外周面と非
接触となる形状に予め形成されている。ちなみに、クリ
ップ18の変形時の内側寸法Aは回転軸1の外径Bより
大きい。変形していないとき(元の形状のとき)の内側
寸法は回転軸1の外径よりも小さく、かつ、長手方向の
寸法Cはスリーブ2の溝17の底径dより小さい。
【0019】このため、クリップ18は、加熱変形時に
おいては回転軸1をスリーブ2内に嵌挿するのに妨げと
なることがなく、嵌挿したのちの加熱解除後は、その弾
発力により回転軸1の周面に圧接状態となって固定され
るとともにその先端部が前記溝17に遊嵌されるので、
回転軸1の所定量以上の浮き上りを防ぎ、かつ、回転中
はクリップ18の両端が溝17の底径部に当接すること
がないので、回転軸1の回転を妨げることもない。
【0020】組立ての場合には、スリーブ2の底部に定
量の潤滑油を注入し、スラスト板3に設けられた孔12
および溝13等に介在する気泡を除去するための脱泡を
行った後、回転軸1を嵌挿する。回転軸1を嵌挿する時
は、クリップ18は加熱して変形させておき、回転軸1
を嵌挿後、加熱を解除することにより、クリップ18を
元の形状に戻し、抜け止めとする。
【0021】このように組立てられた状態においては回
転軸1に対してスリーブ2から抜け出す方向に力を作用
させても、必要以上に回転軸1が持ち上がって潤滑油内
に空気を巻き込むことや、回転軸がスリーブ2から抜け
出してしまう恐れもない。
【0022】図3および図4に第1実施例の変形例を示
す。
【0023】図1に示した第1実施例と同一部分は同一
符号を付して説明は省略し、第1実施例と異なる部分に
ついて説明する。
【0024】本変形例は、回転軸1aに溝17aを形成
するとともに、スリーブ2aの内周面の前記溝17aと
対応する部位に凹部19を設けたものであって、凹部1
9内にクリップ18aの先端部が遊嵌されている。
【0025】クリップ18aは形状記憶合金製であっ
て、加熱すると図4の(A)に一点鎖線で示すリング状
に変形して、前記溝17a内に収納されてスリーブ2a
の内周面と非接触となる形状に予め形成されている。ち
なみに、変形時のクリップ18aの外側寸法Aは回転軸
1aの外形Dより小さく、内側寸法A′は溝17aの底
径dより大きくなるように形成されている。また、変形
前の内側寸法Bは溝17aの底径dより小さく、このた
め前記溝17aの底部周面にクリップ18aの弾発力に
より圧接状態となり、回転軸1aに固定される。
【0026】回転軸1aをスリーブ2aに嵌挿するとき
には、クリップ18aを加熱して図4の(A)に一点鎖
線で示す形状に変形させて回転軸1aの嵌挿を妨げない
ようにし、回転軸1aを嵌挿したのち加熱を解除すると
クリップ18aは元の形状に戻り、スリーブ2aの凹部
19にクリップ18aの両端は遊嵌して軸1aの抜け止
めとなる。
【0027】本変形例の持つ効果は前記第1実施例と同
じである。
【0028】図5および図6に第1実施例の他の変形例
を示す。
【0029】回転軸1bの下端部には段差部25が設け
られてあり、そこには図6に実線で示したような、形状
記憶合金製の抜け止め部材であるワッシャ27が圧入さ
れ、軸1bに対して固定されている。ワッシャ27の外
周には爪27aが複数個設けられており、爪27aの外
側寸法Bは回転軸1の外径Dより大きくスリーブ2bの
底径より小さい。ワッシャ27に熱を加えると、図5中
1点鎖線で示したように、爪27aが下方へ折れた形に
ワッシャ27は変形する。この時の爪27aの外側寸法
Aは回転軸1の外径より小さくなるものとする。なお、
ワッシャ27の重心位置は、変形の前後を問わず回転軸
1bの中心に合致している。
【0030】スリーブ2bに回転軸1bを嵌挿する際、
ワッシャ27を加熱すると、ワッシャ27の爪27aは
下方へ折れる。嵌挿後、加熱を解除すると爪27aは、
スリーブ2bに設けられた凹部28に遊嵌され、回転軸
1bが所定量以上浮き上がるのを防止する。
【0031】本変形例の有する効果も前記第1実施例と
同じである。
【0032】次に第2実施例について説明する。
【0033】図7は第2実施例の模式断面図であって、
外箱21内においてこれにビス34等により固定された
ハウジング28、該ハウジング28に支持された軸受で
ある一対のボールベアリング32a,32bによって回
転自在に支承された回転軸23を備え、該回転軸23は
フランジ24を介してヨーク25および駆動用マグネッ
ト26からなるロータ36に一体的に結合されており、
前記ロータ36はハウジング28に固定されたモータ基
板33の駆動用コイル27からなるステータとによりモ
ータを形成する。
【0034】回転軸23は形状記憶合金にて形成されて
おり、かつ、その先端には図中実線で示すような、係止
部である回転多面鏡の穴の開口縁部に係止する形状記憶
合金製の抜け止め部材であるアーム30,31が2か所
以上設けられている。前記アーム30,31は加熱され
た場合には、図中1点鎖線にて示した位置に変形して、
前記穴と非接触となる形状に予め形成されている。回転
多面鏡22を回転軸23に挿入するときには、回転軸2
3を加熱し、先端の各アーム30,31を1点鎖線で示
した位置まで変形させてから、回転多面鏡22を装着す
る。回転多面鏡装着後、回転軸23への加熱を解除する
と各アーム30,31は実線で示した位置に戻り、回転
多面鏡22を上方から押圧・固定する。回転多面鏡22
の回転方向に対する位置決めを確実にしたい場合は、回
転軸23および回転多面鏡22の穴の形をそれぞれDカ
ットにするなどの措置をとればよい。
【0035】以上説明したように、本実施例によればモ
ータに対して回転多面鏡を固定するのに特別に要する部
材がないので、部品点数削減、工程減少、コストダウン
を達成できる。
【0036】図8に第2実施例の変形例を示す。
【0037】図中、前記第2実施例と同機能を有する部
材には同符号を付し、再度の説明を省略する。フランジ
24aは形状記憶合金で形成されている。フランジ24
aには形状記憶合金製の抜け止め部材であるアーム30
a,31aが少なくとも2か所以上一体的に形成されて
いるとともに、回転多面鏡22側には、各アーム30
a,31aと対応する位置に係止部としての穴35aが
あけられており、各アーム30a,31aは各穴35a
に嵌挿されその上端部が各穴35aの開口縁部に係止さ
れている。各アーム30a,31aは加熱時には図中1
点鎖線で示した位置に変形して、前記各穴35aと非接
触となる形状に予め形成されている。回転多面鏡22を
挿入する際は、フランジ24を加熱し、各アーム30
a,31aを1点鎖線の位置まで変形させ、そのあと回
転多面鏡2を装着する。回転多面鏡装着後、加熱を解除
すると各アーム30a,31aは実線で示した位置に戻
り、係止部である回転多面鏡の穴35の開口縁部に係止
し、回転多面鏡を押圧・固定する。
【0038】本変形例における効果も前記第2実施例と
同じである。
【0039】図9は第2実施例の他の変形例を示す模式
断面図である。
【0040】図中、前記第2実施例と同機能を有する部
材には同符号を付し、再度の説明を省略する。
【0041】回転多面鏡22bには形状記憶合金製の抜
け止め部材である形状記憶合金で形成されたアーム30
b,31bが少なくとも2か所以上一体的に形成されて
いるとともに、フランジ24b側には前記アーム30
b,31bに対応する位置にそれぞれ係止部としての穴
35bがあけられている。各アーム30b,31bは各
穴35bに嵌挿されその先端部が各穴35bの開口縁部
に係止されている。各アーム30b,31bは加熱時に
は図中1点鎖線で示した位置に変形して、前記フランジ
24bの各穴35bと非接触となる形状に予め形成され
ている。
【0042】回転多面鏡22bを装着する場合は、各ア
ーム30b,31bを加熱して各アーム30b,31b
を1点鎖線の位置まで変形させ、フランジ24bの前記
穴35bにそれぞれ挿入する。そのあと、加熱を解除す
ると各アーム30b,31bは実線で示す位置に戻り係
止部であるフランジ24bの各穴35bの開口縁部に係
止され、これにより回転多面鏡22bをフランジ4bに
押圧・固定する。
【0043】本変形例の効果も前記第2実施例と同じで
ある。
【0044】次に第3実施例について説明する。
【0045】図10は第3実施例の模式断面図であり、
外箱41に後述する手段によりハウジング48が固定さ
れている。
【0046】ハウジング48に支持された一対のボール
ベアリング52a,52bによって回転自在に支承され
た回転軸43は、フランジ44を介してヨーク45およ
び駆動用マグネットからなるロータ56に一体的に結合
されており、前記ロータ56はハウジング28に固定さ
れたモータ基板53の駆動コイル47からなるステータ
とにより回転多面鏡42を回転駆動するためのモータを
形成する。
【0047】ハウジング48は形状記憶合金製であっ
て、その図示下端には抜け止め部材であるアーム50,
51が少なくとも2か所以上に突設されており、各アー
ム50,51の先端は外箱41に当接されている。各ア
ーム50,51は加熱されると図中1点鎖線で示した位
置に変形して、前記外箱41の穴55と非接触となる形
状に予め形成されている。モータ等を組付けたハウジン
グ48を外箱41に取付ける場合は、ハウジング48を
加熱して各アーム50,51を1点鎖線の位置まで変形
させ、外箱41の穴55に嵌挿したのちモータを組付け
たハウジング48を外箱41に装着後加熱を解除してや
ると、各アーム50,51は実線の位置に戻り係止部で
ある外箱41aの穴55の開口縁部の近傍に係止し、こ
れによりハウジング48を外箱41に押圧・固定する。
【0048】本実施例によれば、ハウジング自身に固定
機能を持たせたことにより、ハウジング固定に要する部
材を廃止でき、部品点数削減、工程数減、コストダウン
を達成できる。
【0049】図11は第3実施例の変形例を示す模式断
面図である。
【0050】図中、前記第3実施例と同機能を有する部
材には同符号を付し、再度の説明を省略する。
【0051】ハウジング48aには係止部としての溝部
54,55が形成されているとともに、外箱41aには
抜け止め部材としてのアーム50a,51aが少なくと
も2か所以上に設けられている。各アーム50a,51
aの先端部は折り曲げられた弾力性を有するような形状
をしており、前記溝部54,55の外箱側壁面に係止さ
れている。また、外箱41aの少なくとも前記アーム5
0a,51aを含む領域は形状記憶合金で形成されてい
る。ちなみに、外箱41aの前記アーム50a,51a
を含む領域を形状記憶合金とし、他の部分をプラスチッ
クとした二層成形がなされて一体化したものか、あるい
は、外箱41a全体が形状記憶合金製であってもよい。
前記アーム50a,51aは加熱されると図中1点鎖線
で示した位置に変形して、前記ハウジングの外周面とは
非接触となる形状に予め形成されている。
【0052】モータを組付けたハウジング48aを外箱
41aに取付ける場合は、各アーム50a,51aを加
熱して1点鎖線の位置に変形させ、モータを組付けたハ
ウジング48aを装着後、加熱を解除してやると各アー
ム50a,51aが実線で示した位置に戻り、各溝部5
4,55にそれぞれ食い込んで係止し、これにより、モ
ータを組付けたハウジング48aが外箱41aに押圧・
固定される。
【0053】本変形例における効果は前記第3実施例と
同じである。
【0054】
【発明の効果】本発明は上述のとおり構成されているの
で、以下に記載するような効果を奏する。
【0055】抜け止め部材が形状記憶合金製であって、
組立て時において、加熱することにより一方の部材に他
方の部材を嵌挿するのに妨げとならない形状に変形し、
加熱を解除することで元の形状に戻り二つの部材を互い
に固定できるので組付け作業が簡単に行えるとともに部
品点数も削減することができるので、製造コストが大幅
に低減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の模式断面図である。
【図2】図1に示す第1実施例の抜け止め部材の形状を
示す説明図であって、(A)は(B)のA−A線に沿う
模式断面図、(B)は主要部の模式部分断面図である。
【図3】第1実施例の変形例を示す模式断面図である。
【図4】図3に示す変形例の抜け止め部材の形状を示す
説明図であって、(A)は(B)のA−A線に沿う模式
断面図、(B)は主要部の模式部分断面図である。
【図5】第1実施例の他の変形例の重要部を示す模式部
分断面図である。
【図6】図5に示す変形例の抜け止め部材を示す斜視図
である。
【図7】本発明の第2実施例を示す模式断面図である。
【図8】第2実施例の変形例を示す模式断面図である。
【図9】第2実施例の他の変形例を示す模式断面図であ
る。
【図10】本発明の第3実施例を示す模式断面図であ
る。
【図11】第3実施例の変形例を示す模式断面図であ
る。
【図12】従来の偏向走査装置の一例を示す模式断面図
である。
【図13】従来の偏向走査装置の他の例を示す模式断面
図である。
【符号の説明】
1,1a,1b,23,23a,23b,43 回転
軸 2,2a,2b スリーブ 5,28,48 ハウジング 6,24,24a,24b,44 フランジ 7,22,22a,22b,42 回転多面鏡 16,36,56 ロータ 17,17a 溝 18,18a クリップ 27 ワッシャ 27a 爪 30,30a,30b,31,31a,31b,50,
50a,51,51aアーム 35a,35b 穴 21,41,41a 外箱 54,55 溝部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の反射面を有する回転多面鏡と、前
    記回転多面鏡を回転駆動するモータと、前記モータのロ
    ータに固定された回転軸がハウジングに固定された軸受
    によって回転自在に支承された偏向走査装置において、 前記軸受が動圧軸受からなり、前記動圧軸受を構成する
    回転軸およびスリーブのうち前記スリーブの内周面に溝
    を設けるとともに、前記回転軸に固定された形状記憶合
    金製の抜け止め部材の先端部を前記溝に遊嵌させたもの
    であって、前記抜け止め部材は加熱時には前記溝内に収
    納されて前記回転軸の外周面と非接触となる形状に変形
    するように形成されたものであることを特徴とする偏向
    走査装置。
  2. 【請求項2】 複数の反射面を有する回転多面鏡と、前
    記回転多面鏡を回転駆動するモータと、前記モータのロ
    ータに固定された回転軸がハウジングに固定された軸受
    によって回転自在に支承された偏向走査装置において、 前記軸受が動圧軸受からなり、前記動圧軸受を構成する
    回転軸およびスリーブのうち前記回転軸の外周面に溝を
    設けるとともに、前記スリーブの前記溝と対応する部位
    に凹部を設け、前記溝の底径部に固定された形状記憶合
    金製の抜け止め部材の先端部を前記凹部に遊嵌させたも
    のであって、前記抜け止め部材は加熱時には前記溝内に
    収納されて前記スリーブの内周面と非接触となる形状に
    変形するように形成されたことを特徴とする偏向走査装
    置。
  3. 【請求項3】 複数の反射面を有する回転多面鏡と、前
    記回転多面鏡を回転駆動するモータと、前記モータのロ
    ータに固定された回転軸がハウジングに固定された軸受
    によって回転自在に支承された偏向走査装置において、 前記軸受が動圧軸受からなり、前記回転軸の一端に段差
    部を設けるとともに、スリーブの前記段差部に対応する
    部位に凹部を設け、前記段差部に固定された形状記憶合
    金製の抜け止め部材の外方へ突出する複数の爪を前記凹
    部に遊嵌させたものであって、前記抜け止め部材は加熱
    時には前記段差部内に収納されて前記スリーブの内周面
    とは非接触となる形状に変形するように形成されたもの
    であることを特徴とする偏向走査装置。
  4. 【請求項4】 複数の反射面を有する回転多面鏡と、前
    記回転多面鏡を回転駆動するモータと、前記モータのロ
    ータに固定された回転軸がハウジングに固定された軸受
    によって回転自在に支承された偏向走査装置において、 前記回転軸の一端側に形状記憶合金製の抜け止め部材を
    一体的に設け、前記抜け止め部材の係止部を前記回転多
    面鏡の係合部に係止させたものであって、前記抜け止め
    部材は加熱時には前記回転多面鏡とは非接触となる形状
    であることを特徴とする偏向走査装置。
  5. 【請求項5】 複数の反射面を有する回転多面鏡と、前
    記回転多面鏡を回転駆動するモータと、前記モータのロ
    ータに固定された回転軸がハウジングに固定された軸受
    によって回転自在に支承された偏向走査装置において、 前記モータのロータがフランジを介して前記回転軸に固
    定されており、前記フランジおよび前記回転多面鏡のい
    ずれか一方の部材に形状記憶合金製の抜け止め部材を一
    体的に設け、前記抜け止め部材の係止部を他方の部材の
    係合部に係止させたものであって、前記抜け止め部材は
    加熱時には前記他方の部材に非接触となる形状に変形す
    るように形成されたものであることを特徴とする偏向走
    査装置。
  6. 【請求項6】 複数の反射面を有する回転多面鏡と、前
    記回転多面鏡を回転駆動するモータと、前記モータのロ
    ータに固定された回転軸がハウジングに固定された軸受
    によって回転自在に支承された偏向走査装置において、 前記ハウジングおよび前記ハウジングを固定する外箱の
    いずれか一方の部材に形状記憶合金製の抜け止め部材を
    一体的に設け、前記抜け止め部材の係止部を他方の部材
    の係合部に係止させたものであって、前記抜け止め部材
    は加熱時に前記他方の部材に非接触となる形状に変形す
    るように形成されたものであることを特徴とする偏向走
    査装置。
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