JP2974514B2 - 走査光学装置 - Google Patents

走査光学装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザービームなどの
光束を用いた記録装置において、光束を例えば感光体上
に走査するための回転多面鏡を内蔵する走査光学装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、この種の走査光学装置では回転多
面鏡を高速或いは高精度で回転させることが要求されて
おり、特にレーザービームプリンタ等では高精度な偏向
走査装置を得るために、非接触で回転する軸受が用いら
れている。
【0003】図5には、このような非接触軸受の1つで
ある動圧流体軸受を用いた従来のレーザービームプリン
タの偏向走査装置が示されている。回転軸1とスリーブ
2は相互に回転可能に嵌合されており、スリーブ2の下
端部にはスラスト板3が固定板4と共に配置され、外筒
5に固定されている。回転軸1には、フランジ6が固定
され、フランジ6の上部には回転多面鏡7が固定され、
フランジ6の下部には駆動用マグネット8を固定したヨ
ーク9が固定されており、駆動用マグネット8と対向す
る位置には外筒5に固定されたステータ10が配置さ
れ、駆動モータを構成している。
【0004】ここで、スラスト板3には回転軸1の端部
と対向する面に浅溝11が刻設されて動圧スラスト軸受
が形成されている。また回転軸1の外周面にはスリーブ
2の内周面と対向する位置の2個所にヘリングボーン状
の浅溝14が刻設され、更に動圧スラスト軸受に潤滑流
体が流れるようなスパイラル状の浅溝15が刻設されて
いる。また、スリーブ2の内面には浅溝14と浅溝15
の中間部分と対向する位置に凹部16を設けると共、直
径方向の小径孔17を設けることによって、潤滑流体の
安定性を確保している。更に、同様にスリーブ2の内面
には2個所の浅溝14の中間部と対向する位置に逃げ部
18が形成され、下側の浅溝14と動圧スラスト軸受部
との中間部分と対向する位置には逃げ部19が形成さ
れ、流体軸受部の損失が小さくなるようにされている。
【0005】このような動圧流体軸受の他に、セラミッ
ク材料を用いた軸受装置なども最近用いられるようにな
っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述の従
来例では、高速で高精度な偏向走査装置を得るために、
次のような欠点がある。
【0007】(1) 流体に油、グリース等を用いた動圧流
体軸受では、高速になるにつれて流体の粘性抵抗が大き
くなり、損失トルクが増加し発熱が大きくなり、消費電
力が増加する。
【0008】(2) 空気等の流体を用いた動圧流体軸受で
は、塵埃等の混入や湿気に対して弱いため取扱いが難し
く、また高速で回転している際に振動等により接触した
場合には所謂かじり現象等を生じ易い。
【0009】(3) セラミック材料を用いた軸受の場合に
は、回転多面鏡等を取り付けることが困難であると共
に、材質の熱膨張率が大きく違うことから、一旦精度良
く取り付けられても熱変化等を生ずると精度が劣化す
る。
【0010】本発明の目的は、上述の欠点を解消し、高
速回転時でも損失トルク、消費電力の増加が少なく、塵
埃等の混入や振動等によりかじり現象の発生を防止で
き、かつ精度を安定的に保持することができる走査光学
装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本発明に係る走査光学装置は、回転多面鏡を含む回
転体を回転して、光束を偏向走査させる走査光学装置に
おいて、相互に回転可能に嵌合する固定軸と回転スリー
ブをセラミック材料で形成し、前記回転スリーブの外周
に固定した金属部材に駆動マグネット及び前記回転多面
鏡を取り付け、前記回転スリーブの下側に第1の永久磁
石を取り付け、該第1の永久磁石と対向する固定位置に
第2の永久磁石を取り付け、前記第1、第2の永久磁石
による反発力により、前記回転体のスラスト方向の荷重
を支えるようにしたことを特徴とする。
【0012】
【作用】上述の構成を有する走査光学装置は、回転多面
鏡を固定して回転スリーブが高速回転すると、回転スリ
ーブと回転軸との間には空気膜が形成され、かつ回転体
のスラスト方向の荷重は永久磁石同士の反発力により支
えらるため、回転スリーブは無接触で回転する。
【0013】
【実施例】本発明を図1〜図4に図示の実施例に基づい
て詳細に説明する。図1、図2は第1の実施例を示し、
固定軸21の周りに回転スリーブ22が回転可能に嵌合
され、これらはセラミック材料で形成されている。回転
スリーブ22の外周には、例えば焼き嵌め等の公知の手
段により例えばアルミニウム、黄銅等の金属材料で形成
された固定部材23が取り付けられ、固定部材23には
回転多面鏡24が板ばね25により固定され、また駆動
マグネット26が接着等の手段により固定されている。
固定軸21はモータハウジング27に固定され、モータ
ハウジング27には駆動マグネット26と対向する位置
に、ステータ28及び電気部品等を取り付けたモータ基
板29が設置され駆動モータを構成している。更に、回
転スリーブ22の下側には永久磁石30が配置される一
方で、固定軸21には永久磁石30と上下方向に対向す
る永久磁石31が配置され、これらの永久磁石30、3
1は互いに反発し、スラスト方向の荷重を支えている。
【0014】ここで、駆動モータにより回転スリーブ2
2が回転されると、固定軸21と回転スリーブ22との
間に空気膜が形成されるので、非接触で回転スリーブ2
2及び回転多面鏡24を回転駆動させることが可能とな
る。回転多面鏡24が駆動モータにより回転されると、
図2に示すように光学箱32に配置されたレーザーユニ
ット33より射出されたレーザービームLは、回転多面
鏡24により反射された後に、レンズ群34により集光
され、感光体35の上に偏向走査する。
【0015】以上のような構成にすることにより、偏向
走査装置の回転側は固定側に対して完全に非接触で回転
させることができ、固定軸21と回転スリーブ22の間
には空気しか介在しないため、高速に回転した場合でも
損失トルクの増加が小さく、発熱が少なくなると共に消
費電力の増加も少ない。また、固定軸21及び回転スリ
ーブ22がセラミック材料で形成されているために、塵
埃等が混入した場合や、高速回転中に振動等を受けて接
触した場合でも、かじり現象が生ずる可能性が少ない。
特に、固定軸21及び回転スリーブ22を構成するセラ
ミック材料に高強度窒化硅素(Si34 )を用いた場
合は、耐摩耗性、強度が優れているために、かじり現象
を生ずる虞れが極めて小さい。
【0016】更に、回転スリーブ22の外周に金属材料
から成る固定部材23が固定され、この固定部材23に
回転多面鏡24及び駆動マグネット26が固定されてい
るために、熱膨張率の違いによる精度劣化が少なく、ま
たセラミック材料で形成された回転スリーブ22の形状
も単純となるため、高精度な加工も容易でコスト的にも
有利となる。更に、回転スリーブ22の外周に固定され
ている金属材料から成る固定部材23は加工が容易であ
るため、駆動マグネット26を所望の位置に取り付ける
ことができ、その加工精度を高精度にすることができ
る。また、回転体の重心位置は固定部材23の形状を変
えれば或る程度自由に設計することができ、理想的な位
置である軸受中央付近にすることも容易である。
【0017】図3は第2の実施例を示し、図1と同一部
材で機能が同じものについては同一記号を符している。
セラミック材料で形成された固定軸21には、回転スリ
ーブ22と嵌合する部分の中央近傍に溝36が設けられ
ている。
【0018】このように溝36を設けることにより、回
転時において固定軸21と回転スリーブ22との間に形
成される空気膜が2個所になるため、モーメント方向の
振れ廻りを小さくすることが可能となる。また、溝36
の加工はセラミックを焼成する前に加工しておけばよ
く、加工コストが高くなることはない。
【0019】図4は第3の実施例を示し、この場合に固
定軸21は金属材料から成る芯軸21aの周りにセラミ
ック材料で形成された外管21bを固定した二重構造と
なっている。
【0020】このような構成にすることにより、高価な
セラミック材料の使用量を削減できると共に、前述の第
2の実施例で説明した軸受部中央の溝36を設ける場合
も、セラミック材料の外管21bを2分割して固定し、
後の加工で外周を研削すれば精度的にも劣ることはな
い。
【0021】なお、以上の各実施例は、高速回転に有利
とされるインナロータ型の偏向走査装置を例に説明した
が、その他のアウタロータ型、面対向型のものにも本発
明を適用することが可能である。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る走査光
学装置は、回転スリーブが固定軸の周りに非接触で回転
するので、高速回転する場合も発熱が少なく、また回転
体は永久磁石の反発力により支えられているので損失ト
ルクおよび消費電力の増加も少なく、塵埃等の混入や振
動等によるかじり現象を生ずることも少ない。更に、回
転スリーブの外周に固定された金属材料から成る固定部
材に回転多面鏡及び駆動マグネットが固定されているの
で、熱膨張率の差異による精度劣化も小さくすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の断面図である。
【図2】光学箱の平面図である。
【図3】第2の実施例の断面図である。
【図4】第3の実施例の断面図である。
【図5】従来例の断面図である。
【符号の説明】
21 固定軸 21a 軸芯 21b 外管 22 回転スリーブ 23 固定部材 24 回転多面鏡 25 板ばね 26 駆動マグネット 27 モータハウジング 28 ステータ 29 モータ基板 30、31 永久磁石

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転多面鏡を含む回転体を回転して、光
    束を偏向走査させる走査光学装置において、相互に回転
    可能に嵌合する固定軸と回転スリーブをセラミック材料
    で形成し、前記回転スリーブの外周に固定した金属部材
    に駆動マグネット及び前記回転多面鏡を取り付け、前記
    回転スリーブの下側に第1の永久磁石を取り付け、該第
    1の永久磁石と対向する固定位置に第2の永久磁石を取
    り付け、前記第1、第2の永久磁石による反発力によ
    り、前記回転体のスラスト方向の荷重を支えるようにし
    ことを特徴とする走査光学装置。
  2. 【請求項2】 前記金属部材には前記回転多面鏡を固定
    するための板ばねを取り付けた請求項1に記載の走査光
    学装置。
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