JPH06123850A - 軸受装置及びそれを用いた偏向走査装置 - Google Patents

軸受装置及びそれを用いた偏向走査装置

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JPH06123850A
JPH06123850A JP30029592A JP30029592A JPH06123850A JP H06123850 A JPH06123850 A JP H06123850A JP 30029592 A JP30029592 A JP 30029592A JP 30029592 A JP30029592 A JP 30029592A JP H06123850 A JPH06123850 A JP H06123850A
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JP
Japan
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fixed shaft
thrust plate
ceramic
rotary sleeve
thrust
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JP30029592A
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English (en)
Inventor
Mikio Nakasugi
幹夫 中杉
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軸受装置において、接触回転部の発熱量を低
減し、かつ塵芥等の混入やかじり等を防止する。 【構成】 スラスト板23を有する回転スリーブ24と
固定軸21を回転自在に嵌合し、固定軸21の上端部に
球面21aを形成し、スラスト板23の中央近傍にセラ
ミック部材25を埋設し、スラスト板23の下面のセラ
ミック部材25の周囲に浅溝26を形成する。回転スリ
ーブ24が回転すると、浅溝26によりスラスト方向に
動圧が発生し、固定軸21とセラミック部材25の接触
圧が減少する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばレーザービーム
プリンタ等において回転多面鏡を回転する回転装置及び
それを用いた偏向走査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、回転多面鏡を高速・高精度で回転
する回転装置には、非接触で回転する動圧流体軸受が使
用されている。図5はこのような動圧流体軸受が使用さ
れた回転装置の断面図であり、回転軸1とスリーブ2は
回転自在に嵌合し、スリーブ2は外筒3内に固定されて
いる。スリーブ2と外筒3の下部には固定板4が設けら
れ、固定板4と回転軸1の下端部との間にはスラスト板
5が配置されている。スラスト板5の表面には浅溝6が
刻設されて動圧スラスト軸受が形成され、スリーブ2内
の回転軸1の外周面の2個所にはヘリングボーン状の浅
溝7a、7bが刻設されて動圧ラジアル軸受が形成され
ている。
【0003】スリーブ2の開口部近傍の回転軸1の外周
面には、潤滑流体を動圧スラスト軸受に循環するために
スパイラル状の浅溝8が刻設されている。また、浅溝7
aと浅溝8の間のスリーブ2側には、潤滑流体の安定性
を確保するために小径孔9を有する凹部10が設けられ
ている。更に、浅溝7aと浅溝7bの間及び浅溝7bと
固定板4の間のスリーブ2側には、動圧流体軸受の損失
を低減するために逃げ部11、12が形成されている。
【0004】一方、回転軸1の上部に固定されたフラン
ジ13の上面には回転多面鏡14が固定され、フランジ
13の下面にはマグネット15を備えたヨーク16が固
定されている。また、マグネット15に対向するように
電磁コイル17が外筒3の外周面に配置され、駆動モー
タが構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来例には次のような欠点がある。 (1) 潤滑流体に油、グリース等の液体が使用された場合
に、回転軸1が高速で回転すると潤滑流体の粘性抵抗が
増大して損失トルクが増大し、発熱量が増加すると共に
電力消費量も増加してしまう。
【0006】(2) 潤滑流体に空気等の気体が使用された
場合に、スリーブ2内に塵芥や湿気が混入して性能が劣
化すると共に、それを防止するために取り扱いが極めて
厄介なものとなっている。また、高速で回転している回
転軸1とスリーブ2が振動等により接触してかじり等が
発生し易い。
【0007】(3) 動圧スラスト軸受にピボット軸受が使
用された場合に、スラスト負荷が増加するとピポット軸
受に摩擦が生ずると共に接触抵抗が増大して損失トルク
が増大する。また、回転軸1は気体で浮上されるため、
その浮上量を充分に確保するためには軸径や端面等を大
きくしなければならず、大型化してしまうと共にコスト
も高くなってしまう。
【0008】本発明の目的は、上述した問題点を解消
し、接触回転部の発熱量を低減すると共に、塵芥等の混
入やかじり等を防止するための軸受装置及びそれを用い
た偏向走査装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本発明に係る軸受装置は、相互に回転可能に嵌合す
る固定軸と回転スリーブをセラミックで形成し、前記回
転スリーブの一端にスラスト板を固定し、前記スラスト
板と前記固定軸の端面とが突き当たる面の内の少なくと
も一方を球面又は中央近傍を凸部とし、前記スラスト板
の前記固定軸と突き当たる部分をセラミックで形成する
と共に、スラスト方向に動圧を発生させる浅溝を設けた
ことを特徴とする。
【0010】また、本発明に係る偏向走査装置は、光源
と、前記光源からの光束を偏向走査する偏向器と、該偏
向器を回転駆動する回転装置とを有する偏向走査装置に
おいて、前記回転装置の軸受の相互に回転可能に嵌合す
る固定軸と回転スリーブをセラミックで形成し、前記回
転スリーブの一端にスラスト板を固定し、前記スラスト
板と前記固定軸の端面とが突き当たる面の内の少なくと
も一方を球面又は中央近傍を凸部とし、前記スラスト板
の前記固定軸と突き当たる部分をセラミックで形成する
と共に、スラスト方向に動圧を発生させる浅溝を設けた
ことを特徴とする。
【0011】
【作用】上述の構成を有する軸受装置及びそれを用いた
偏向走査装置は、固定軸又は回転スリーブが回転する
と、スラスト板の動圧発生溝によりスラスト板と固定軸
の間に動圧が発生し、固定軸とスラスト板の接触圧が減
少する。
【0012】
【実施例】本発明を図1〜図4に図示の実施例に基づい
て詳細に説明する。図1は第1の実施例の断面図、図2
は偏向走査装置の平面図であり、固定軸21の下部はハ
ウジング22に固定され、固定軸21の上部はスラスト
板23を固定した回転スリーブ24に回転自在に嵌合し
ている。固定軸21と回転スリーブ24はセラミックか
ら形成され、固定軸21の上端部には球面21aが形成
されている。スラスト板23は合成樹脂材から形成さ
れ、その中央近傍にはセラミック部材25がインサート
成形により埋設されている。従って、球面21aとセラ
ミック部材25は点接触するようになっている。スラス
ト板23の下面のセラミック部材25の周囲にはスラス
ト方向の動圧発生用の浅溝26が刻設され、固定軸21
とスラスト板23の間に動圧スラスト軸受が形成される
ようになっている。ここで、固定軸21と回転スリーブ
24の間の間隙は2〜5μm程度が望ましい。
【0013】一方、回転スリーブ24の外周にはアルミ
ニウム又は黄銅から成るフランジ27が焼き嵌め等によ
り固定され、フランジ27の上面には回転多面鏡28が
載置されて、板ばね29により固定されている。また、
フランジ27の外周にはマグネット30が固定され、ハ
ウジング22にモータ基板31と共に固定された電磁コ
イルヨーク32にはマグネット30に対向するように電
磁コイル33が配置されて、駆動モータが構成されてい
る。このような駆動モータは、図2に示すように光学箱
34内に配置され、回転多面鏡28の入射方向にはレー
ザーユニット35が備えられ、回転多面鏡28の反射方
向にはレンズ群36a、36bが同じ光学箱34内に配
置されている。また、レンズ群36a、36bの透過方
向の光学箱34の外部には感光体37が設置されてい
る。
【0014】このような構成により回転スリーブ24が
回転すると、固定軸21の外周面と回転スリーブ24の
内周面の間の空気膜により、回転スリーブ24はラジア
ル方向に非接触で支持される。一方、スラスト板23の
浅溝26と固定軸21の球面21aの間の動圧により、
回転スリーブ24は弱い接触圧で支持される。従って、
レーザーユニット35から射出されたビームが回転多面
鏡28で偏向され、レンズ群36a、36bで集光され
て感光体37上を走査する際にも、固定軸21と回転ス
リーブ24はラジアル方向には完全に非接触で回転し、
スラスト方向には弱い接触圧で回転することになる。
【0015】本実施例では、スラスト板23に浅溝26
を形成する際に、エッチングにより刻設しても、合成樹
脂材から成型しても金属材料から転造してもよい。ま
た、固定軸21や回転スリーブ24をセラミックから形
成しているが、特に高強度を有する窒化硅素Si34
を使用することが望ましく、この場合には摩耗やかじり
の発生が極めて少なくなる。
【0016】図3は第2の実施例の断面図であり、ここ
では固定軸41の上端部は平面41aとされ、セラミッ
ク部材42はスラスト板23の下面から長さδだけ突出
するように設けられている。このような構成による作用
効果は先の第1の実施例と同様であり、セラミック部材
42の径をできるだけ小さくすれば、固定軸41との接
触面積が小さくなってセラミック部材42の摩耗も小さ
くなる。また、固定軸41の上端部を平面41aとした
が、第1の実施例と同様な球面のままであっもよい。
【0017】図4は第3の実施例の断面図であり、ここ
ではスラスト板51の下面に球状のセラミック部材52
が埋設されている。本実施例では、第2の実施例と同様
な作用効果を得ることができる上に、更にコストが低下
する。
【0018】なお、上述した第1〜第3の実施例におい
ては、インナロータ型の回転装置について記述したが、
アウタロータ型、面対向型等の回転装置についても本実
施例を適用することができる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る軸受装
置及びそれを用いた偏向走査装置は、回転スリーブが回
転すると固定軸とスラスト板の接触圧が減少するため、
摩擦や粘性抵抗が減少して損失トルクが減少し、発熱や
電気消費量が減少する。また、固定軸や回転スリーブが
セラミックで形成されているため、塵芥や湿気が混入し
ても振動等によるかじり等が生ずることがない。更に、
セラミック部材の径を小さくすることができるため、小
型化が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の断面図である。
【図2】偏向走査装置の平面図である。
【図3】第2の実施例の断面図である。
【図4】第3の実施例の断面図である。
【図5】従来例の断面図である。
【符号の説明】
21、41 固定軸 23、51 スラスト板 24 回転スリーブ 25、42、52 セラミック部材 26 浅溝 28 回転多面鏡

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に回転可能に嵌合する固定軸と回転
    スリーブをセラミックで形成し、前記回転スリーブの一
    端にスラスト板を固定し、前記スラスト板と前記固定軸
    の端面とが突き当たる面の内の少なくとも一方を球面又
    は中央近傍を凸部とし、前記スラスト板の前記固定軸と
    突き当たる部分をセラミックで形成すると共に、スラス
    ト方向に動圧を発生させる浅溝を設けたことを特徴とす
    る軸受装置。
  2. 【請求項2】 前記固定軸、前記回転スリーブ、及び前
    記スラスト板をセラミックで形成し、前記セラミックを
    窒化硅素とした請求項1に記載の軸受装置。
  3. 【請求項3】 前記スラスト板はスラスト方向に動圧を
    発生させる浅溝を設けた部分を合成樹脂部材とし、前記
    固定軸と突き当たる部分はセラミックをインサート成形
    した請求項1に記載の軸受装置。
  4. 【請求項4】 光源と、前記光源からの光束を偏向走査
    する偏向器と、該偏向器を回転駆動する回転装置とを有
    する偏向走査装置において、前記回転装置の軸受の相互
    に回転可能に嵌合する固定軸と回転スリーブをセラミッ
    クで形成し、前記回転スリーブの一端にスラスト板を固
    定し、前記スラスト板と前記固定軸の端面とが突き当た
    る面の内の少なくとも一方を球面又は中央近傍を凸部と
    し、前記スラスト板の前記固定軸と突き当たる部分をセ
    ラミックで形成すると共に、スラスト方向に動圧を発生
    させる浅溝を設けたことを特徴とする偏向走査装置。
  5. 【請求項5】 前記固定軸、前記回転スリーブ、及び前
    記スラスト板をセラミックで形成し、前記セラミックを
    窒化硅素とした請求項4に記載の偏向走査装置。
  6. 【請求項6】 前記スラスト板はスラスト方向に動圧を
    発生させる浅溝を設けた部分を合成樹脂材料とし、前記
    固定軸と突き当たる部分はセラミックをインサート成形
    した請求項4に記載の偏向走査装置。
JP30029592A 1992-10-13 1992-10-13 軸受装置及びそれを用いた偏向走査装置 Pending JPH06123850A (ja)

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JP30029592A JPH06123850A (ja) 1992-10-13 1992-10-13 軸受装置及びそれを用いた偏向走査装置

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JP30029592A JPH06123850A (ja) 1992-10-13 1992-10-13 軸受装置及びそれを用いた偏向走査装置

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JPH06123850A true JPH06123850A (ja) 1994-05-06

Family

ID=17883069

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JP30029592A Pending JPH06123850A (ja) 1992-10-13 1992-10-13 軸受装置及びそれを用いた偏向走査装置

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JP (1) JPH06123850A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6229637B1 (en) 1997-09-24 2001-05-08 Canon Kabushiki Kaisha Rotary apparatus and deflection-scanning apparatus using the rotary apparatus

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6229637B1 (en) 1997-09-24 2001-05-08 Canon Kabushiki Kaisha Rotary apparatus and deflection-scanning apparatus using the rotary apparatus

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