JP3832952B2 - 光偏向走査装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はレーザビーム等を用いた記録装置において、光ビームを感光体上に走査するための回転多面鏡を有する光偏向走査装置に関するものであり、詳しくは、光偏向走査装置の回転多面鏡を回転駆動するスキャナモータにおけるロータの抜け止め構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、回転多面鏡を回転駆動させることにより光ビームを偏向走査する偏向走査装置は図4及び図5に示すように構成されている。
101は光学箱、102はスキャナモータ、103は回転多面鏡、104は押え金具、105はカバー部材、106は抜け止めである。回転多面鏡は押え金具によってロータに固定されている。
スキャナモータ102は以下のように構成される。すなわち図5に於て、軸受けスリーブ110、ステータ111、鉄基板112、ロータ113、シャフト114である。ロータはマグネットと一体であるがこれに限定するものではない。ロータにはフランジ113aが設けられている。ロータとシャフトは結合している。
【0003】
次に装置の動作を説明する。回転多面鏡103はスキャナモータ102によって高速高精度に回転され、図示しない光ビームユニットより出射された光ビームを図示しない感光体上に走査する。光学箱101には内部を保護するためカバー部材105が取り付けられる。スキャナモータは軸受けスリーブ110の内面にヘリングボーンと呼ばれる溝パターン110aを有し表面は油膜で覆われる。スリーブとシャフトおよび油膜はラジアル動圧軸受けを構成する。
なお、ラジアル軸受けはこれに限定するものではなく、ヘリングボーン以外の形状や空気軸受け、すべり軸受けでもよい。
【0004】
ロータがステータから電磁力をうけ回転するとシャフトに連れまわる油膜がヘリングボーンで圧力を発生し非接触でシャフトを回転自在に支持する。
抜け止め手段がなければ、軸方向にはロータは抜き差し自在である。通常ロータは、ステータや鉄基板との磁気的吸引力および自重で鉄基板に近接しようとし、これをシャフト下端の球面に近く成形された部分114aで点接触に近い状態でスリーブと接触することで位置決めし、ピボット式スラスト軸受けを構成するのが一般的である。
なお、スラスト軸受けはこれに限定するものではなく、ロータの軸方向の抜けを規制していないことが特徴である。
このような構造は軸受けの組み立て工程上必要なものである。
ロータの軸方向の抜けを規制する手段としては、抜け止め106がネジ止めやスナップフィットによって設けられ、ロータのフランジ113aにオーバラップしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来例では次のような問題があった。
すなわち、搬送時の振動、衝撃によりロータが極端に鉄基板から離間してしまうと軸受けに空気の侵入やロータとカバー部材の衝突が起こり好ましくない上、モータ単体の搬送では通常カバー部材も無いので小さな抜け止めやスナップフィットでは押えが不十分でロータが完全に脱落する恐れもある。そこで、従来は抜け止めを十分に締結するため面倒な作業行程や部品が必要だった。このため、コストアップの要因となっていた。
【0006】
そこで、本発明は、上記従来のものにおける課題を解決し、抜け止めのための追加部品を必要とすることなく、簡単で安価な構成によって、スキャナモータにおけるロータの軸方向の抜け止めを、確実に達成することのできる光偏向走査装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するため、光偏向走査装置をつぎのように構成したことを特徴とするものである。
すなわち、本発明の光偏向走査装置は、光ビーム発生手段から出射された光ビームを偏向走査する回転多面鏡と、前記回転多面鏡を回転駆動するスキャナーモータを備え、前記スキャナーモータが、前記回転多面鏡を保持するロータと、前記ロータの軸方向の抜けを規制しない構成のスラスト軸受けと、前記スラスト軸受けを保持しており前記ロータに近接対向する位置に配された鉄基板とを有し、前記鉄基板の一部を用いて前記ロータ上にオーバーラップさせて前記ロータの軸方向の抜けを規制するロータ抜け止めを備えた光偏向走査装置において、
前記ロータ抜け止めは、前記鉄基板の一部によって形成された鉤形状の立ち曲げツメを備え、該立ち曲げツメは曲げ線の延長線がロータの軸方向からみて前記ロータと重なるように立ち曲げられて構成されていることを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明は、上記したように前記ロータ抜け止めは、前記鉄基板の一部によって形成された鉤形状の立ち曲げツメを備え、該立ち曲げツメは曲げ線の延長線がロータの軸方向からみて前記ロータと重なるように立ち曲げられて構成されていることから、この鉄基板自身が抜け止めとなり、抜け止めのための追加部品を必要とすることなく、作業行程も簡単な曲げ加工ですみ、このような簡単で安価な構成によって、スキャナモータにおけるロータの軸方向の抜け止めを、確実に実現することができる。
【0009】
【実施例】
以下に、本発明の実施例について説明する。
図1から図3は本発明における光偏向装置の実施例を示す図である。
1は光学箱、2はスキャナモータ、3は回転多面鏡、4は押え金具、5はカバー部材、6は立ち曲げツメであり、鉄基板の一部により形成されている。回転多面鏡は押え金具によってロータに固定されている。
スキャナモータ2は、以下のように構成される。
すなわち軸受けスリーブ10、ステータ11、鉄基板12、ロータ13、シャフト14である。ロータはマグネットと一体であるがこれに限定するものではない。ロータにはフランジ13aが設けられている。ロータとシャフトは結合している。
【0010】
次に、装置の動作を説明する。回転多面鏡3はスキャナモータ2によって高速高精度に回転され、図示しない光ビームユニットより出射された光ビームを図示しない感光体上に走査する。
光学箱1には内部を保護するためカバー部材5が取り付けられる。
スキャナモータは軸受けスリーブ10の内面にヘリングボーンと呼ばれる溝パターンを有し表面は油膜で覆われる。スリーブとシャフトおよび油膜はラジアル動圧軸受けを構成するが、これに限定するものではない。
ロータが回転するとシャフトに連れまわる油膜がヘリングボーンで圧力を発生し非接触でシャフトを回転自在に支持する。
抜け止め手段がなければロータは抜き差し自在である。通常ロータは、ステータや鉄基板との磁気的吸引力および自重で鉄基板に近接しようとし、これをシャフト下端の球面に近く成形された部分で点接触に近い状態でスリーブと接触することで位置決めし、ピボット式スラスト軸受けを構成するのが一般的であるがこれに限定するものではなく、ロータの軸方向の抜けを規制していないことが特徴である。
【0011】
次に、本実施例の構成に基づいてその作用を説明する。
ロータをスリーブヘ挿入する際、立ち曲げツメは図2のようにまだ立ち曲げられておらず、なんら障害にはならない。しかし挿入の後、A部で立ち曲げツメは立ち曲げられる。その結果B部がロータ側から見たとき図3のようにロータよりも上にオーバラップする。このためロータは軸方向には抜き差しできなくなる。その結果搬送時の振動、衝撃によりロータが抜けようとしてもロータはB部にさえぎられ抜けることがない。
【0012】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、鉄基板の一部によって形成された鉤形状の立ち曲げツメを備え、該立ち曲げツメは曲げ線の延長線がロータの軸方向からみて前記ロータと重なるように立ち曲げられて構成されているものであるから、鉄基板自身を抜け止めとすることにより、抜け止めのための追加部品を必要とすることなく、簡単で安価な構成によって、スキャナモータにおけるロータの軸方向の抜け止めを、確実に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例を示す図である。
【図2】 本発明の実施例を示す図である。
【図3】 本発明の実施例を示す図である。
【図4】 従来例を示す図である。
【図5】 従来例を示す図である。
【符号の説明】
1、101:光学箱
2、102:スキャナモータ
3、103:回転多面鏡
4、104:押え金具
5、105:カバー部材
6:立ち曲げツメ
106:抜け止め
10、110:軸受けスリーブ
11、111:ステータ
12、112:鉄基板
13、113:ロータ
13a、113a:フランジ
14、114:シャフト
A:立ち曲げ位置
B:オーバラップ部分
Claims (1)
- 光ビーム発生手段から出射された光ビームを偏向走査する回転多面鏡と、前記回転多面鏡を回転駆動するスキャナーモータを備え、前記スキャナーモータが、前記回転多面鏡を保持するロータと、前記ロータの軸方向の抜けを規制しない構成のスラスト軸受けと、前記スラスト軸受けを保持しており前記ロータに近接対向する位置に配された鉄基板とを有し、前記鉄基板の一部を用いて前記ロータ上にオーバーラップさせて前記ロータの軸方向の抜けを規制するロータ抜け止めを備えた光偏向走査装置において、
前記ロータ抜け止めは、前記鉄基板の一部によって形成された鉤形状の立ち曲げツメを備え、該立ち曲げツメは曲げ線の延長線がロータの軸方向からみて前記ロータと重なるように立ち曲げられて構成されていることを特徴とする光偏向走査装置。
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