JP3135353B2 - 偏向走査装置 - Google Patents

偏向走査装置

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JP3135353B2 JP04095304A JP9530492A JP3135353B2 JP 3135353 B2 JP3135353 B2 JP 3135353B2 JP 04095304 A JP04095304 A JP 04095304A JP 9530492 A JP9530492 A JP 9530492A JP 3135353 B2 JP3135353 B2 JP 3135353B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザビームなどを用
いた記録装置において、レーザビームを感光体上に走査
するための回転多面鏡を内蔵する偏向走査装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、回転多面鏡を回転駆動させること
によりレーザビームを偏向走査させる偏向走査装置は図
4および図5に示すように構成されている。
【0003】図4に示すように偏向走査装置A0の匡体
光学箱本体101の側壁には半導体レーザユニットSが
固着されており、半導体レーザユニットSから発せられ
たレーザビームLSは、回転多面鏡103の複数の鏡面
からなる反射面103aによって偏向走査され、偏向走
査されたレーザビームL0は、第1のレンズ114、次
いで第2のレンズ115を経て感光ドラムDの表面に照
射される。レーザビームL0の走査と同期させて半導体
レーザユニットSに画像書込み変調がかけられ、レーザ
ビームL0はこれに基づいて感光ドラムDの表面に結像
する。なお、前記画像書込み変調の開始信号は前記レー
ザビームL0の一部LPをミラーMによって反射させて検
出器Nに導入することによって得られる。
【0004】図5において、101は光学箱本体、10
2は駆動モータ、103は回転多面鏡、104は押えバ
ネ、105は押え板、106は緊定ワッシャ、107は
光学箱のフタである。駆動モータ102に回転多面鏡1
03が押えバネ104,押え板105,緊定ワッシャ1
06によって固定されており、同駆動モータ102の回
転に伴ない、前記回転多面鏡103は回転し、前述した
レーザユニットより照射されたレーザビームを感光ドラ
ムDに向け走査する。駆動モータ102はビス等公知の
手段により光学箱101に固定されており、さらに光学
箱101には光学箱内部をカバーする様にフタ107が
取付けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、図5に示すように駆動モータの回転多面鏡が
固定されていない側(図中下側)の軸端が突出している
ために、駆動モータの組立作業中や輸送中等に前記軸端
に物がぶつかったりすることにより、駆動モータ中の玉
軸受にダメージをうけ、軸受の性能が劣化したりこわれ
たりすることがあった。
【0006】また、軸端部を完全に覆うようなカバーを
光学箱本体に取付けると、スペースが大きくなるととも
に、回転多面鏡を駆動モータに取付け固定する際に玉軸
受に負荷がかかり玉軸受にダメージを与えることがあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、駆動モ
ータの回転多面鏡が固定されていない方の軸端側に、軸
端より突出した中空の保護部材が設けられ、前記保護部
材が前記駆動モータに内蔵された軸受を支承する部材と
は別に軸受の外輪、又は、軸受の外輪に固定されたスリ
ーブに取り付けられることによって、軸端に物がぶつか
ったりすることが防ぐことができるため軸受の性能が劣
化したりこわれたりすることを防止することができ、安
定した偏向走査装置とすることができる。
【0008】
【実施例】図1は本発明の第1の偏向走査装置実施例を
示す図である。装置全体の構成は図4で示した装置と同
様であるので省略し、ここでは駆動モータ部分について
のみ説明する。光学箱101には、ビス止め等の公知の
手段により駆動モータ2が固定されており、駆動モータ
2には回転多面鏡3が板バネ4等に固定されている。回
転多面鏡3は前記駆動モータ2より回転され、不図示の
レーザユニットにより射出されたレーザビームをレンズ
群により集光された不図示の感光体の上に偏向走査す
る。光学箱101には、前記レンズ群や駆動モータ2な
ど光学箱101内部のものをカバーするようにフタ5が
取り付けられている。ここで、駆動モータ2の回転多面
鏡3が取付けられているのと反対方向の軸端側に保護部
材6が接着等により取付けられている。ここで、保護部
材6は駆動モータ2の回転軸8の軸端面より突出して取
付けられるとともに、回転軸8の端部が下方より操作で
きる様に中空となっている。尚、保護部材6は駆動モー
タ2の玉軸受9の外輪またはハウジング10に接着等の
方法で取付けられている。以上の様な構成にすることに
より、光学箱101が駆動モータ2の回転軸8の軸端が
突出していないために、光学箱101の下部に物がぶつ
かったりしても、駆動モータ2の玉軸受9にダメージを
与え、軸受の性能が劣化したりこわれたりすることを防
止することができる。また、保護部材6は回転軸8の端
部を下方より操作できる様に中空になっているために、
駆動モータ2に回転多面鏡3を板バネ4等により固定す
る際に、回転軸8の軸端を治具等によりささえながら固
定作業ができるために、回転多面鏡3を組込む際のダメ
ージを玉軸受9が受けることを防ぐことができる。
【0009】さらに、駆動モータ2が光学箱101に取
付けられる前に前記保護部材6が駆動モータ2に取付け
られていれば、駆動モータ2の取扱いも容易となる。
【0010】尚、上記実施例の説明の図では、玉軸受9
が一般的なラジアル玉軸受にて表わしたが、その他の玉
軸受、たとえば内輪のない軸付ベアリング等でも同様の
効果を得ることができる。
【0011】図2は本発明の第2の偏向走査装置の実施
例を示す図である。以降図1と同じ部材で機能が同じも
のについては、同一番号を符し説明を省略する。駆動モ
ータ2の回転多面鏡3が取付けられているのと反対方向
の軸端側に取付けられた保護部材7は、駆動モータ2の
回転軸8の先端側に向かって細くなる様なテーパ形状と
なっている。この様な形状にすることによって第1の実
施例で説明したと同様の効果を得ることができるととも
に、スペースを小さくすることが可能となる。また、こ
の様な保護部材7の製造コストは樹脂による成形加工や
金属材料を絞り加工する等により容易にできるため、高
くなることがない。
【0012】図3は、本発明の第3の偏向走査装置の実
施例を示す図である。駆動モータ2の玉軸受9の外輪に
固定されたスリーブ12に保護部材11が取付けられて
いる。この様な構成にすることにより、玉軸受9の外輪
に保護部材11が取付けられないため、保護部材11を
取付ける際の玉軸受9へのダメージを防ぐことが可能と
なる。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、駆動モータの回転
多面鏡が固定されていない方の軸端側に、軸端より突出
した中空の保護部材が設けられ、前記保護部材が前記駆
動モータに内蔵された軸受を支承する部材とは別に軸受
の外輪、又は、軸受の外輪に固定されたスリーブに取り
付けられることによって、軸端に物がぶつかったりする
ことがなくなるため、軸受の性能が劣化したりこわれた
りすることを防止することができ、安定した偏向走査装
置とすることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の偏向走査装置の第1実施例の構成を説
明する断面図である。
【図2】本発明の偏向走査装置の第2実施例の構成を説
明する断面図である。
【図3】本発明の偏向走査装置の第3実施例の構成を説
明する断面図である。
【図4】従来の偏向走査装置の構成を説明する平面図で
ある。
【図5】従来の偏向走査装置の構成を説明する断面図で
ある。
【符号の説明】
2 駆動モータ 3 回転多面鏡 6 保護部材 8 回転軸 101 光学箱
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 26/10 B41J 2/44 H04N 1/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビーム発生手段から出射された光ビー
    ムを偏向走査する回転多面鏡を有し、前記回転多面鏡が
    駆動モータの回転軸に固定され回転駆動される偏向走査
    装置において、 前記駆動モータの前記回転多面鏡が固定されていない方
    の軸端側に、軸端より突出した中空の保護部材が設けら
    れ、前記保護部材が前記駆動モータに内蔵された軸受を
    支承する部材とは別に軸受の外輪に取り付けられたこと
    を特徴とする偏向走査装置。
  2. 【請求項2】 前記保護部材が前記軸端に向かって細く
    なるようなテーパ形状をしていることを特徴とする請求
    項1に記載の偏向走査装置。
  3. 【請求項3】 光ビーム発生手段から出射された光ビー
    ムを偏向走査する回転多面鏡を有し、前記回転多面鏡が
    駆動モータの回転軸に固定され回転駆動される偏向走査
    装置において、 前記駆動モータの前記回転多面鏡が固定されていない方
    の軸端側に、軸端より突出した中空の保護部材が設けら
    れ、前記保護部材が前記駆動モータに内蔵された軸受を
    支承する部材とは別に軸受の外輪に固定されたスリーブ
    に取り付けられたことを特徴とする偏向走査装置。
  4. 【請求項4】 前記保護部材が前記軸端に向かって細く
    なるようなテーパ形状をしていることを特徴とする請求
    項3に記載の偏向走査装置。
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