JP3459731B2 - 光偏向装置 - Google Patents

光偏向装置

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JP3459731B2 JP26359796A JP26359796A JP3459731B2 JP 3459731 B2 JP3459731 B2 JP 3459731B2 JP 26359796 A JP26359796 A JP 26359796A JP 26359796 A JP26359796 A JP 26359796A JP 3459731 B2 JP3459731 B2 JP 3459731B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザビームプリ
ンタやレーザファクシミリ等の画像形成装置に用いられ
る光偏向装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は、レーザビームプリンタやレーザ
ファクシミリ等の画像形成装置に用いられる一般的な光
偏向装置を説明するもので、これは、光源ユニット50
から発生された光ビームL0 をシリンドリカルレンズ5
1によって回転多面鏡101の反射面に線状に集光さ
せ、回転多面鏡101の回転によって偏向走査し、結像
レンズ系52を経て図示しない回転ドラム上の感光体に
結像させる。結像レンズ系52は球面レンズ52a、ト
ーリックレンズ52b等によって構成され、前記感光体
に結像する点像の歪を補正する機能を有する。また、偏
向走査された光ビームの一部分は反射ミラー53によっ
て光ファイバ54の受光端に導入され、走査開始信号に
変換されて光源ユニット50に送信される。
【0003】回転多面鏡101の駆動部は、図4に示す
ように、固定軸102に嵌合する回転スリーブ103に
フランジ部材103aを一体化してこれにロータマグネ
ット104を固着し、回転多面鏡101を押えバネ10
5によってフランジ部材103aに押圧してこれと一体
的に結合させるとともに、固定軸102を固定したモー
タハウジング106にモータ基板107を支持させたも
ので、モータ基板107上に立設されたステータ108
を励磁することで、ロータマグネット104と回転多面
鏡101を一体的に回転させる。
【0004】回転スリーブ103はその回転によって固
定軸102との間に空気膜を形成し、固定軸102に非
接触で回転するラジアル空気軸受を構成する。回転スリ
ーブ103の下端には第1の永久磁石109aが固着さ
れ、永久磁石109aはモータハウジング106と一体
である第2の永久磁石109bに対向しており、両永久
磁石109a,109bの間に作用する磁気反撥力によ
って、回転スリーブ103の下端をモータハウジング1
06に対して非接触で支持するスラスト軸受を構成す
る。
【0005】回転多面鏡101をフランジ部材103a
に押圧する押えバネ105は、回転スリーブ103の側
面に組み付けられた皿形のバネであり、その内周縁が回
転スリーブ103の環状溝に係止され、外周縁が回転多
面鏡101の上面に押圧される。
【0006】また、回転スリーブ103の開口端はふた
部材103bによって閉塞され、固定軸102の上端に
空気だまり110が形成される。回転スリーブ103の
固定軸102に対する軸方向の位置が変化すると、空気
だまり110内の空気が加圧または減圧され、回転スリ
ーブ103を元の位置に戻そうとする力が働く。このよ
うなエアダンパーの働きによって回転スリーブ103の
軸方向の変位を防ぎ、回転多面鏡101を安定して回転
させることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の技術によれば、回転多面鏡を高速回転させたときに、
ステータのコイルが振動していわゆる電磁音が発生し、
耳障りな騒音となるのを避けることができない。特に固
定軸のまわりを非接触で回転スリーブが回転するように
構成されたラジアル空気軸受等を用いる場合は、軸受部
から発生する騒音がほとんど皆無であるから、不快な騒
音である電磁音が目立つ傾向にあり、オフィス環境等を
著しく劣化させる。
【0008】本発明は、上記従来の技術の有する未解決
の課題に鑑みてなされたものであり、回転多面鏡のモー
タ等駆動部から発生する電磁音等の騒音を大幅に低減で
きる光偏向装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の光偏向装置は、光ビームを偏向走査する回
転多面鏡と、該回転多面鏡と一体的に結合されたロータ
、該ロータに対向するステータからなるモータを有
し、該モータの前記ステータが、樹脂製の巻き付け部材
に巻き付けられた複数の空芯コイルからなる環状のコイ
ル列と、該環状のコイル列の外側に配設された磁性鋼板
を積層したバックヨークを備えており、前記複数の空芯
コイルの間に接着剤が充填されていることを特徴とす
る。
【0010】
【0011】接着剤が、エポキシ系の接着剤であるとよ
い。
【0012】
【作用】樹脂製の巻き付け部材に巻き付けられた複数の
空芯コイルの間に接着剤を充填したものであるため、モ
ータの駆動中に空芯コイルが振動して耳障りな電磁音等
を発生するのを回避できる。
【0013】回転多面鏡の軸受部にラジアル空気軸受を
用いると、非接触であるために軸受部からほとんど騒音
を発生することなく、モータの電磁音等が目立つ傾向に
ある。そこで、このような電磁音を低減し、光偏向装置
の運転中の耳障りな騒音を防ぐ。このような光偏向装置
を用いることで、極めて運転音の静かな画像形成装置を
実現できる。
【0014】また、環状のコイル列の外側に磁性鋼板を
積層したバックヨークが配設されているので、各空芯コ
イルを巻き付け部材の外側から巻き付けることができる
ため、作業が簡単で組立コストが低くてすむ。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。
【0016】図1は、一実施例による光偏向装置の主要
部を示すもので、これは光ビームを反射する反射面1a
を備えた回転多面鏡1を有し、その駆動部であるモータ
は、固定軸2に回転スリーブ3を嵌合し、これと一体的
に設けられたフランジ部材4にロータであるロータマグ
ネット5を固着し、押えバネ6によって回転多面鏡1を
フランジ部材4に押圧するとともに、固定軸2を固定し
たモータハウジング7にモータ基板7aを支持させ、こ
れにステータ8を立設したもので、ステータ8を励磁す
ることで、ロータマグネット5と回転多面鏡1を一体的
に回転させる。
【0017】回転スリーブ3はその回転によって固定軸
2との間に空気膜を形成し、固定軸2に非接触で回転す
るラジアル空気軸受を構成する。回転スリーブ3の下端
には第1の永久磁石9aが固着され、永久磁石9aの下
面が、モータハウジング7に固定された第2の永久磁石
9bの上面に対向している。
【0018】また、第1の永久磁石9aの外周面は、モ
ータハウジング7に固定された第3の永久磁石9cの内
周面に対向している。第1、第2の永久磁石9a,9b
は回転スリーブ3の軸方向に互に磁極が逆向きになるよ
うに着磁されており、両者の磁気反撥力によって、回転
スリーブ3の下端をモータハウジング7に対して非接触
に支持するスラスト軸受を構成する。第3の永久磁石9
cは第1の永久磁石9aと同方向に着磁され、回転スリ
ーブ3の軸方向の位置を安定させる働きをする。
【0019】すなわち、回転多面鏡1は、第1、第2の
永久磁石9a,9bの間に作用する磁気反撥力と第1、
第3の永久磁石9a,9cの間に作用する軸方向の付勢
力によって所定の高さに安定して非接触で支持される。
【0020】また、回転スリーブ3の開口端は、ふた部
材10によって閉塞され、固定軸2の上端に空気だまり
10aを形成する。回転スリーブ3の固定軸2に対する
軸方向の位置が変化すると、空気だまり10a内の空気
が加圧または減圧され、回転スリーブ3を元の位置に戻
そうとする力が働く。このようなエアダンパーの働きに
よって回転スリーブ3の軸方向の変位を防ぎ、回転多面
鏡1をより一層安定して回転させることができる。
【0021】ステータ8は、円筒状の本体81aから径
方向外方へ突出する複数のコイル支持部81bを有する
樹脂製の巻き付け部材であるボビン81と、各コイル支
持部81bに巻き付けられた空芯コイル82からなる環
状のコイル列と、その外側に配設されたバックヨーク8
3を備えており、バックヨーク83は、複数の環状の磁
性鋼板83aを積層したものであり、モータ基板7aに
固定された断面L形の支持部材83bに支持される。
【0022】各空芯コイル82は、バックヨーク83
と、ボビン81の本体81aの間の環状の空間部に周方
向に等間隔で配設され、互いに隣接する空芯コイル82
の間に残された空所にはエポキシ系の接着剤84が充填
されている。このように各空芯コイル82の間に接着剤
84を充填して、各空芯コイル82をボビン81とバッ
クヨーク83に対して堅固に固定することで、回転多面
鏡1の回転中に各空芯コイル82が振動して不快な電磁
音等を発生するのを防ぐ。
【0023】なお、固定軸2と回転スリーブ3は双方と
もセラミック材料で作られており、従って、ゴミ等の侵
入や、回転多面鏡1を高速回転させたときの振れ回り振
動等のために固定軸2と回転スリーブ3が接触した場合
でも、かじり等のトラブルを生じることが少ない。ま
た、フランジ部材4は、黄銅やアルミニウム等で作られ
ており、焼きばめ等の公知の方法で回転スリーブ3に固
着される。
【0024】本実施例においては、作業性や消音効果が
すぐれているという理由でエポキシ系の接着剤を用いた
が、他の接着剤を用いてもよい。
【0025】本実施例によれば、樹脂製のボビンに複数
の空芯コイルを巻き付けてその外側にバックヨークを配
設し、各空芯コイルの間に接着剤を充填することで各空
芯コイルをボビンとバックヨークに対して強固に固定し
たステータを用いるものであり、各空芯コイルを固定し
て振動を防ぐことでステータから発生する電磁音等を低
減し、運転中に不快な騒音を発生するおそれのない高品
質な光偏向装置を実現することができる。
【0026】加えて、回転多面鏡の軸受部が、セラミッ
ク材料で作られた固定軸と回転スリーブからなるラジア
ル空気軸受と、第1ないし第3の永久磁石による非接触
なスラスト軸受によって構成されており、これらによる
騒音がほとんど皆無であるから、光偏向装置全体の騒音
が極めて小さい。このような光偏向装置を用いること
で、レーザビームプリンタ等の画像形成装置の運転音を
大幅に低減できる。
【0027】また、ボビンの本体から径方向外方へ突出
するコイル支持部にコイルを巻き付けるように構成され
ているため、ボビンの外側からコイルの巻き付け作業を
簡単に行なうことができる。このようにコイルの巻き付
け作業を効率良く行なうことで、インナーロータ型の光
偏向装置の製造コストを大幅に低減できる。従来は、ボ
ビンの外側をバックヨークとして用いるものが多く、こ
れらは、ボビンの内側からコイルの巻き付けを行なうた
めに作業が困難でコスト高であった。
【0028】参考のために、本実施例による光偏向装置
と、従来例による光偏向装置の回転多面鏡を25,20
0rpmで回転させて発生する騒音を調べた結果を、図
2と図3にそれぞれ示す。いずれも回転多面鏡は6個の
鏡面を有する6面体であり、またモータのステータは、
8個のコイルを有する8極モータである。図2に示すよ
うに、本実施例による光偏向装置の騒音のピークは基本
周波数の6倍の2.52KHzにおいて表われるピーク
Aである。これは、6面体である回転多面鏡が高速回転
するときに発生する風切り音であり、基本周波数の8倍
の3.36KHzにおいて表われるはずの8極モータの
電磁音によるピークBは削滅している。従来例において
は、図3に示すように2.52KHzにおける第1のピ
ークAに加えて3.36KHzにおいて第2のピークB
が観察される。光偏向装置の運転音にこのような高い周
波数の成分が混じると、極めて不快に感じられて、オフ
ィス環境等が著しく劣化する結果となる。
【0029】
【発明の効果】本発明は上述のとおり構成されているの
で、次に記載するような効果を奏する。
【0030】回転多面鏡のモータ等駆動部から発生する
電磁音等の騒音を大幅に低減できる。このような光偏向
装置を用いることで、運転音が静かで高性能な画像形成
装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例による光偏向装置の主要部を示すもの
で、(a)はその模式断面図、(b)はステータと固定
軸のみを示す平面図である。
【図2】図1の装置を用いて運転中の騒音を調べた結果
を示すグラフである。
【図3】従来例を用いて運転中の騒音を調べた結果を示
すグラフである。
【図4】従来例の主要部を示す模式断面図である。
【図5】光偏向装置全体を説明する図である。
【符号の説明】
1 回転多面鏡 2 固定軸 3 回転スリーブ 4 フランジ部材 5 ロータマグネット 8 ステータ 9a〜9c 永久磁石 81 ボビン 82 空芯コイル 83 バックヨーク 84 接着剤

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームを偏向走査する回転多面鏡と、
    該回転多面鏡と一体的に結合されたロータと、該ロータ
    に対向するステータからなるモータを有し、該モータの
    前記ステータが、樹脂製の巻き付け部材に巻き付けられ
    た複数の空芯コイルからなる環状のコイル列と、該環状
    のコイル列の外側に配設された磁性鋼板を積層したバッ
    クヨークを備えており、前記複数の空芯コイルの間に接
    着剤が充填されていることを特徴とする光偏向装置。
  2. 【請求項2】 接着剤が、エポキシ系の接着剤であるこ
    とを特徴とする請求項記載の光偏向装置。
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