JP2001174743A - 光偏向器 - Google Patents

光偏向器

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JP2001174743A
JP2001174743A JP36342099A JP36342099A JP2001174743A JP 2001174743 A JP2001174743 A JP 2001174743A JP 36342099 A JP36342099 A JP 36342099A JP 36342099 A JP36342099 A JP 36342099A JP 2001174743 A JP2001174743 A JP 2001174743A
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fixed shaft
base
sleeve
rotation driving
driving magnet
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JP36342099A
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English (en)
Inventor
Noritoshi Shiyou
徳利 邵
Takahiko Kobayashi
孝彦 小林
Masahiko Otsu
正彦 大津
Masayoshi Okura
正義 大倉
Hiromi Ito
寛美 伊藤
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光偏向器の回転時の振動を低減すること。 【解決手段】 ロータ68の高速回転により固定軸50
が加振力を受けるが、固定軸50は、固定ねじ54の頭
部58とベース44との間に両持ち梁の構成で挟持固定
されており、しかも固定ねじ54の軸部56は、固定軸
50の貫通孔52に挿入されている部分において、半分
以上の長さが非ねじ部56Bとなって剛性が高いため、
軸部全体がねじ部とされた固定ねじで固定する方式の従
来例よりも振動を生じ難い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光偏向器に係り、
より詳しくはレーザビームプリンタ、電子写真複写機等
の電子写真装置に好適な光偏向器に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタルの画像形成装置では、一般に、
光源からレーザなどの光ビームで画像担体を走査してそ
の画像を読み取ったり、画像信号や文字信号で変調され
た光ビームで記録媒体を走査して画像の記録が行われ
る。
【0003】この中で、上記光ビームを走査するための
手段としては、複数の反射面を外周に有する回転多面鏡
と回転多面鏡を回転させるための駆動モータとからなる
光偏向器が用いられている。
【0004】従来の通常の光偏向器(例えば、特開平7
−56102)では、図9に示すように、金属の軸受軸
100を、金属のベース102の穴104に挿入してネ
ジ106で固定しており、他の光偏向器では金属の固定
軸を金属のベースに圧入や焼きばめ等で固定している。
【0005】この場合、固定軸の構造が片持ち構造にな
っている。また、回転時の振動を抑えるために、回転体
のバランス調整を行って振動を低減させている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光偏向器は、固定軸の構造が片持梁で剛性が弱く、回転
体の加振力により大きく振動し易い。また、他の部分を
共振して騒音が大きくなる虞れがある。
【0007】振動を低減させるため、回転体自身のバラ
ンス調整を行って振動を小さくするには、振動を小さく
する度に回転体のバランス精度を上げる必要があり、工
数とコストがかかる問題がある。
【0008】また、固定軸を固定するベースが合成樹脂
製の場合についても同様な問題は生じる。
【0009】本発明は上記事実を考慮するために成され
たものであって、光偏向器の固定軸の剛性を簡単な手段
で上げて振動を低減するとともに、光偏向器の固有振動
数を変える事で共振点もずらせる事ができる光偏向器を
提供することが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の光偏向
器は、ベースと、軸芯に貫通孔の形成された固定軸と、
前記貫通孔に挿入されて前記固定軸を前記ベースに固定
し、前記貫通孔に挿入されている部分に非ねじ部を設け
た固定ねじと、前記固定軸に対して回転可能に設けられ
たスリーブと、前記スリーブに設けられ複数の異なる極
性の磁極が周方向に交互に配列された回転駆動用磁石
と、前記回転駆動用磁石と対向して前記ベースに設けら
れ前記回転駆動用磁石との間で回転トルクを発生する駆
動コイルと、前記スリーブに対して同軸的に設けられ外
周面に光ビームを反射する複数の反射鏡面が形成された
回転多面鏡と、を有することを特徴としている。
【0011】次に、請求項1に記載の光偏向器の作用を
説明する。
【0012】請求項1に記載の光偏向器では、駆動コイ
ルに電流を流す事によって磁界が発生して回転駆動用磁
石との間で吸引または反発が起こり、回転トルクが発生
して回転駆動用磁石及びスリーブ等からなる回転体が回
転する。
【0013】ここで、回転駆動用磁石及びスリーブ等か
らなる回転体が回転するときに、回転体のアンバランス
によって振動が発生する。
【0014】回転体の振動は、固定軸を加振し、モータ
部分さらには光偏向器全体の振動となるが、本発明では
固定軸をベースに固定する固定ねじの軸部分に非ねじ部
(ねじ部より剛性大)が設けられており、軸部分全体が
ねじ部とされた固定ねじに比較して剛性が高いので、固
定軸の固定強度が高く、回転体が振動した際の固定軸の
振動を小さくすることができる。
【0015】請求項2に記載の光偏向器は、ベースと、
軸芯に貫通孔の形成された固定軸と、前記ベースに一体
的に固着され、前記貫通孔に実質上隙間無く挿入される
固定軸支持部材と、前記固定軸支持部材に係合し前記固
定軸を前記ベースに固定する固定部材と、前記固定軸に
対して回転可能に設けられたスリーブと、前記スリーブ
に設けられ複数の異なる極性の磁極が周方向に交互に配
列された回転駆動用磁石と、前記回転駆動用磁石と対向
して前記ベースに設けられ前記回転駆動用磁石との間で
回転トルクを発生する駆動コイルと、前記スリーブに対
して同軸的に設けられ外周面に光ビームを反射する複数
の反射鏡面が形成された回転多面鏡と、を有することを
特徴としている。
【0016】次に、請求項2に記載の光偏向器の作用を
説明する。
【0017】請求項2に記載の光偏向器において、スリ
ーブ、回転駆動用磁石等からなる回転体が回転する原理
は請求項1と同様である。
【0018】回転体の振動は、固定軸を加振し、モータ
部分さらには光偏向器全体の振動となるが、本発明で
は、ベースに一体的に固着された固定軸支持部材が固定
軸の貫通孔に実質上隙間無く挿入された状態で、固定部
材が固定軸をベースに固定しているので、固定軸の固定
強度が高く、回転体が振動した際の固定軸の振動を小さ
くすることができる。
【0019】請求項3に記載の発明は、ベースと、軸芯
に貫通孔の形成された固定軸と、前記ベースと共に一体
成型され、前記貫通孔に実質上隙間無く挿入される固定
軸支持部材と、前記固定軸支持部材に係合し前記固定軸
を前記ベースに固定する固定部材と、前記固定軸に対し
て回転可能に設けられたスリーブと、前記スリーブに設
けられ複数の異なる極性の磁極が周方向に交互に配列さ
れた回転駆動用磁石と、前記回転駆動用磁石と対向して
前記ベースに設けられ前記回転駆動用磁石との間で回転
トルクを発生する駆動コイルと、前記スリーブに対して
同軸的に設けられ外周面に光ビームを反射する複数の反
射鏡面が形成された回転多面鏡と、を有することを特徴
としている。
【0020】次に、請求項3に記載の光偏向器の作用を
説明する。
【0021】請求項3に記載の光偏向器において、スリ
ーブ、回転駆動用磁石等からなる回転体が回転する原理
は請求項1と同様である。
【0022】回転体の振動は、固定軸を加振し、モータ
部分さらには光偏向器全体の振動となるが、本発明で
は、ベースに一体成型された固定軸支持部材が固定軸の
貫通孔に実質上隙間無く挿入された状態で、固定部材が
固定軸をベースに固定しているので、固定軸の固定強度
が高く、回転体が振動した際の固定軸の振動を小さくす
ることができる。
【0023】請求項4に記載の光偏向器は、ベースと、
軸芯に貫通孔の形成された固定軸と、前記ベースと共に
一体成型され、前記貫通孔に実質上隙間無く挿入される
固定軸支持部材と、前記固定軸支持部材に係合すること
により前記固定軸支持部材を外径方向に膨出させると共
に前記固定軸を前記ベースに固定する固定部材と、前記
固定軸に対して回転可能に設けられたスリーブと、前記
スリーブに設けられ複数の異なる極性の磁極が周方向に
交互に配列された回転駆動用磁石と、前記回転駆動用磁
石と対向して前記ベースに設けられ前記回転駆動用磁石
との間で回転トルクを発生する駆動コイルと、前記スリ
ーブに対して同軸的に設けられ外周面に光ビームを反射
する複数の反射鏡面が形成された回転多面鏡と、を有す
ることを特徴としている。
【0024】次に、請求項4に記載の光偏向器の作用を
説明する。
【0025】請求項4に記載の光偏向器において、スリ
ーブ、回転駆動用磁石等からなる回転体が回転する原理
は請求項1と同様である。
【0026】回転体の振動は、固定軸を加振し、モータ
部分さらには光偏向器全体の振動となるが、本発明で
は、ベースに一体成型された固定軸支持部材が固定軸の
貫通孔に挿入された状態で固定部材が固定軸をベースに
固定しており、さらに固定部材が固定軸を外径方向に膨
出させ、固定軸の外周面を固定軸に強く密着させること
ができるため、固定軸の固定強度が請求項3の光偏向器
よりも更に高く、回転体が振動した際の固定軸の振動を
より小さくすることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】[第1の実施形態]本発明の光偏
向器の第1の実施形態を図1乃至図3にしたがって説明
する。 (画像記録装置の概略構成)先ず、図1及び図2を用い
て、光偏向器10を含んで構成された光走査装置12の
概略構成を説明する。
【0028】図2及び図3に示すように、光走査装置1
2の光学箱14は、固定ねじ15によって画像形成装置
の基体16に取り付けられている。
【0029】本実施形態の光学箱14は、合成樹脂の成
形品である。
【0030】光学箱14の上部開口はカバー18で略密
閉されており、この密閉された空間に光学部品が収納さ
れている。
【0031】この光学部品で構成された光学系では、レ
ーザーダイオード20より出たレーザービームが、コリ
メータレンズ22で平行光とされ、スリット24で整形
された後、反射ミラー26で反射され、Fθレンズ2
8,30を経て、後述する光偏向器10を構成するポリ
ゴンミラー40に到達する。
【0032】このポリゴンミラー40の偏向によってレ
ーザービームは、振り角を得て、再度Fθレンズ28,
30を通過し、ミラー32及びシリンダーミラー34で
反射され、感光体(図示省略)の上を走査する。
【0033】なお、レーザーダイオード20は、レーザ
ーダイオードドライバー基板によって発光量制御及び発
光時間の制御が行われ、本体側からの画像信号に応じて
レーザーダイオード20を変調し、感光体上に画像を記
録せしめる。
【0034】また、感光体の画像形成領域にレーザービ
ームが最初に照射される前の位置に配置されたピックア
ップミラー36によって反射されたレーザービームは、
SOSセンサ38で受光され、画像書き込みのタイミン
グが取られる。 (光偏向器の構造)図1に示すように、光偏向器10
は、複数の反射鏡面40Aが外周の側面に形成されたポ
リゴンミラー40と、このポリゴンミラー40を高速回
転させる動圧空気軸受モータ42とを備えている。
【0035】動圧空気軸受モータ42のベース44は、
図2に示すように、固定ネジ46によって光学箱14の
底面に固定されている。
【0036】図1に示すように、ベース44の中央部に
形成された凹部48には、円筒状のセラミックス製の固
定軸50が嵌め込まれ、直立している。
【0037】この固定軸50の軸芯に貫通孔52が形成
されており、この貫通孔52には上方から固定ねじ54
が挿入されている。
【0038】固定ねじ54は、軸部56の一方の端部に
ドライバーが係合する溝を有する頭部58が形成されて
いる。
【0039】軸部56は、頭部58と反対側に雄ねじ5
6Aが形成されており、固定軸50の貫通孔52に挿入
されている部分の大部分(少なくとも固定軸50の長さ
の半分以上、より好ましくは全長以上の長さ)は、雄ね
じ56Aの形成されていない非ねじ部56Bとすること
が好ましい。
【0040】なお、本実施形態の軸部56は、全長31
mmのうち雄ねじ56Aの長さが10mm以下に設定されて
おり、固定軸50の貫通孔52に挿入されている部分に
おいて、非ねじ部56Bが半分以上の長さを占めてい
る。
【0041】また、軸部56において、非ねじ部56B
の外径は、雄ねじ56Aの外径と同等以上となってい
る。なお、非ねじ部56Bの外径及び貫通孔52の内径
は、非ねじ部56Bを容易に挿入でき、挿入後にガタ付
かないように決めることが好ましい。
【0042】ベース44の下面側には凹部59が形成さ
れており、この凹部59にナット60が埋め込まれてい
る。このナット60に固定ねじ54の雄ねじ56Aが螺
合している。
【0043】なお、ナット60は、ベース44の成型時
にインサートされていても良く、ベース44に設けた凹
部59に後から挿入(または圧入)されているものであ
っても良い。
【0044】固定ねじ54を締めつけることにより、固
定軸50は固定ねじ54の頭部58とベース44との間
に挟持固定されている。なお、頭部58と固定軸50と
の間にはワッシャ62が介在している。
【0045】ベース44の上面には、回路基板64が配
置されている。
【0046】この回路基板64には、6個の駆動コイル
66が全体として円環を描くように等間隔で配置されて
おり、これら駆動コイル66の励磁切り替え制御を行う
図示しない制御回路も設けられている。
【0047】また、回路基板64には、ロータ68の位
置を検出する位置検出素子としてのホール素子70が所
定の駆動コイル66の中に固定されている。
【0048】これらホール素子70により後述する回転
駆動用磁石72の複数の磁極が検出され、該検出結果に
基づいてロータ68の回転中の位置が検出される。
【0049】また、ベース44の上面には、ベース44
と一体的に形成されたスラストマグネットホルダ74が
立設されており、このスラストマグネットホルダ74の
上部には、垂直断面が矩形でリング状に形成されたステ
ータ側スラストマグネット76が、接着等の方法によっ
て取り付けられている。
【0050】一方、ロータ68側には、セラミックス製
で中空円筒状に形成されたスリーブ78が設けられてい
る。
【0051】固定軸50は、内径が固定軸50の外径よ
り若干大きいスリーブ78の軸芯に形成されている貫通
孔80に挿入されており、これによりスリーブ78は固
定軸50に対して回転可能とされている。
【0052】なお、固定軸50の外周面には、軸方向に
対して一定角度で傾斜した複数の動圧発生溝(図示省
略)が刻設されており、固定軸50及びスリーブ78に
よって動圧軸受が構成されている。
【0053】スリーブ78の外周部の所定位置には、ア
ルミニウム製のリング状の台座82が焼き嵌めや圧入等
の方法により固定されている。
【0054】この台座82の上面にアルミニウム製のポ
リゴンミラー40が搭載されており、ポリゴンミラー4
0はスリーブ78に係合した固定用のリング状のバネ8
4によって固定されている。
【0055】台座82における駆動コイル66に対応す
る部位には、リング状に形成された回転駆動用の回転駆
動用磁石72が接着等によって取り付けられている。
【0056】また、回転駆動用磁石72では、中心角4
5度ずつに8等分した各区分に、隣接する区分が異極と
なるようN極とS極とが着磁されている。
【0057】また、台座82の回転駆動用磁石72の内
側部分には、回転数に応じた周波数信号を発電するため
の周波数発電マグネット(以下、FGマグネットと記
す)86が接着によって取り付けられている。
【0058】このFGマグネット86は全体がリング状
に成形されており、中心角45度ずつに8等分した各区
分に、隣接する区分が異極となるようN極とS極とが着
磁されている。
【0059】回路基板64におけるFGマグネット86
に対向する位置には、櫛歯状の周波数発電パターン(以
下、FGパターンと称する。図示せず。)がエッチング
等によって形成されており、このFGパターンに発生す
る誘起電圧に基づいて、ロータ68の回転数が検出され
る。
【0060】台座82の外周面には、リング状に形成さ
れたロータ側スラストマグネット88が接着によって取
り付けられている。
【0061】このロータ側スラストマグネット88は、
ステータ側スラストマグネット76に対向するよう所定
間隔を置いて配置されており、ロータ側スラストマグネ
ット88の外周面部とステータ側スラストマグネット7
6の内周面部とで吸引力が働くよう相互に異極に着磁さ
れている。
【0062】このため、これらロータ側スラストマグネ
ット88とステータ側スラストマグネット76とでスラ
スト磁気軸受が構成され、ロータ68はスラスト磁気軸
受によりスラスト方向(軸方向)に支持される。
【0063】このスラスト磁気軸受では、ロータ側スラ
ストマグネット88とステータ側スラストマグネット7
6とで働く吸引力がロータ68のスリーブ78における
スラスト方向(軸方向)の荷重よりも大きく設定されて
おり、このため、上記吸引力によりロータ68全体が浮
上する。 (作用)次に、本実施形態の作用を説明する。
【0064】回路基板64上の駆動制御回路の制御によ
り各駆動コイル66に電圧が印加されると、各駆動コイ
ル66に電流が流れ、各駆動コイル66に対向する回転
駆動用磁石72の磁界と上記電流とで電磁誘導作用が働
き、回転駆動用磁石72に対し回転駆動力が発生する。
【0065】この回転駆動力によって、ロータ68が所
定方向に高速回転する。
【0066】スリーブ78が固定軸50の回りを高速回
転すると、固定軸50とスリーブ78との間に動圧が発
生するので、ロータ68は非接触で高速回転する。
【0067】ここで、固定軸50は、固定ねじ54の頭
部58とベース44との間に挟持固定されている、即
ち、両持梁の構成とされているため、片側で支持されて
いる従来例に比較して振動を生じ難い。
【0068】さらに、固定ねじ54の軸部56は、固定
軸50の貫通孔52に挿入されている部分において、半
分以上の長さが非ねじ部56Bとなっており、軸部全体
に渡って雄ねじの形成されている固定ねじに比較して剛
性が高いため、より一層固定軸50の振動を抑えること
が可能となる。
【0069】また、固有振動周波数も変更することがで
き、別の構造体との共振も避ける事ができる。よって、
剛性を上げるため固定軸50を太くする、ベース44を
金属にして剛性を上げる等の設計変更を行う必要がな
い。
【0070】このように、本実施形態では、ベース44
が合成樹脂の場合であっても、固定軸50の太さやベー
ス44の材質を変えずにステータ側の剛性を上げること
ができる。 [第2の実施形態]次に、本発明の光偏向器の第2の実
施形態を図4にしたがって説明する。なお、第1の実施
形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略す
る。
【0071】図4に示すように、本実施形態では、第1
の実施形態とは固定ねじ54が反対向きに挿入されてお
り、固定軸50は固定ねじ54を締めつけることにより
ナット60とベース44との間に挟持固定されている。
【0072】本実施形態の固定軸50は、ナット60と
ベース44との間に挟持固定されている、即ち、両持梁
の構成とされているため、片側で支持されている従来例
に比較して振動を生じ難い。
【0073】さらに、固定ねじ54の軸部56は、固定
軸50の貫通孔52に挿入されている部分が全て非ねじ
部56Bとなっており、より一層固定軸50の振動を抑
えることが可能となる。 [第3の実施形態]次に、本発明の光偏向器の第3の実
施形態を図5にしたがって説明する。本実施形態は、第
2の実施形態の変形例であり、第2の実施形態と同一構
成には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0074】図5に示すように、本実施形態では、合成
樹脂製のベース44と軸部56のみの固定ねじ54とが
一体成型されている。
【0075】即ち、固定ねじ54は、ベース44を成型
するモールド(図示せず)に配置され、合成樹脂がモー
ルド内に充填された際に合成樹脂と強固に固着される。
【0076】本実施形態では、ベース44に予め固定ね
じ54が固着しているので、固定軸50をベース44に
固定する際の組み立てが簡単になる。
【0077】また、固定軸50は、ベース44に一体的
に固着しているので剛性が高く、振動を一層低減するこ
とができる。 [第4の実施形態]次に、本発明の光偏向器の第4の実
施形態を図6にしたがって説明する。なお、前述した実
施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略
する。
【0078】図6に示すように、本実施形態のベース4
4には、凹部48の中央に円筒状の固定軸支持部材が一
体成型されている。
【0079】固定軸支持部材の軸芯に形成されている孔
92は、深さが固定軸支持部材の長さ以上に形成されて
いる。
【0080】孔92には、全長に渡って雌ねじ(図示せ
ず)が形成されている。
【0081】軸部全長に渡って雄ねじ56Aの形成され
た固定ねじ54を孔92の雌ねじに螺合して締めつける
と、ベース44と同じ合成樹脂からなる固定軸支持部材
は弾性変形して径方向外側へ膨出する。
【0082】これにより、固定軸支持部材の外周面の全
面が固定軸50の貫通孔52の内面全面に強く押圧され
密着し、固定軸支持部材と固定軸50との間の隙間がな
くなり剛性も高くなり、振動し難くなる。
【0083】また、ナット60を必要とせず、固定ねじ
54を締めつけるのみで固定軸50を固定できるので、
組み立てが簡単になると共に構成部品も少なくなり、コ
ストを低減することができる。
【0084】さらに、ナット60を必要としないので、
図1の構成に比較してベース44を薄くすることがで
き、光偏向器10の厚さを薄くすることもできる。 [第5の実施形態]次に、本発明の光偏向器の第5の実
施形態を図7にしたがって説明する。なお、前述した実
施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略
する。
【0085】図7に示すように、本実施形態のベース4
4には、凹部48の中央に円柱状の固定軸支持部94が
一体成型されている。
【0086】固定軸支持部94は、固定軸50の貫通孔
52の内径は、固定軸支持部94を容易に挿入でき、か
つ挿入後にガタ付かないように決められている。
【0087】固定軸支持部94には、先端側の一部分に
のみ雄ねじ94Aが形成されている。
【0088】雄ねじ94Aにはナット60が螺合してお
り、このナット60が締め付けられることによって固定
軸50がベース44に固定されている。
【0089】本実施形態では、固定軸50の貫通孔52
にベース44と一体成型された円柱状の固定軸支持部9
4が実質上隙間無く挿入されているので、剛性が高く振
動を低減できる構成である。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
光偏向器は上記の構成としたので、回転時の振動を低減
することができる、という優れた効果を有する。
【0091】請求項2に記載の光偏向器は上記の構成と
したので、回転時の振動を低減することができ、また、
光偏向器の組み立て工数を低減できる、という優れた効
果を有する。
【0092】請求項3に記載の光偏向器は上記の構成と
したので、回転時の振動を低減することができ、また、
光偏向器の組み立て工数を低減できる、という優れた効
果を有する。
【0093】請求項4に記載の光偏向器は上記の構成と
したので、回転時の振動を低減することができ、また、
光偏向器の組み立て工数を低減できる、という優れた効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係る光偏向器の断
面図である。
【図2】 光偏向器を含んで構成された光走査装置の断
面図である。
【図3】 図2に示す光走査装置の内部構成を示す平面
図である。
【図4】 本発明の第2の実施形態に係る光偏向器の断
面図である。
【図5】 本発明の第3の実施形態に係る光偏向器の断
面図である。
【図6】 本発明の第4の実施形態に係る光偏向器の断
面図である。
【図7】 本発明の第5の実施形態に係る光偏向器の断
面図である。
【図8】 従来の光偏向器の断面図である。
【符号の説明】
10 光偏向器 40 ポリゴンミラー(回転多面鏡) 44 ベース 50 固定軸 52 貫通孔 54 固定ねじ(固定軸支持部材) 56A 雄ねじ部 56B 非ねじ部 60 ナット(固定部材) 66 駆動コイル 72 回転駆動用磁石 78 スリーブ 90 固定軸支持部材 94 固定軸支持部材
フロントページの続き (72)発明者 大津 正彦 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 (72)発明者 大倉 正義 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 (72)発明者 伊藤 寛美 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 Fターム(参考) 2H045 AA07 AA13 AA24 AA49

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースと、 軸芯に貫通孔の形成された固定軸と、 前記貫通孔に挿入されて前記固定軸を前記ベースに固定
    し、前記貫通孔に挿入されている部分に非ねじ部を設け
    た固定ねじと、 前記固定軸に対して回転可能に設けられたスリーブと、 前記スリーブに設けられ複数の異なる極性の磁極が周方
    向に交互に配列された回転駆動用磁石と、 前記回転駆動用磁石と対向して前記ベースに設けられ前
    記回転駆動用磁石との間で回転トルクを発生する駆動コ
    イルと、 前記スリーブに対して同軸的に設けられ外周面に光ビー
    ムを反射する複数の反射鏡面が形成された回転多面鏡
    と、 を有することを特徴とする光偏向器。
  2. 【請求項2】 ベースと、 軸芯に貫通孔の形成された固定軸と、 前記ベースに一体的に固着され、前記貫通孔に実質上隙
    間無く挿入される固定軸支持部材と、 前記固定軸支持部材に係合し前記固定軸を前記ベースに
    固定する固定部材と、 前記固定軸に対して回転可能に設けられたスリーブと、 前記スリーブに設けられ複数の異なる極性の磁極が周方
    向に交互に配列された回転駆動用磁石と、 前記回転駆動用磁石と対向して前記ベースに設けられ前
    記回転駆動用磁石との間で回転トルクを発生する駆動コ
    イルと、 前記スリーブに対して同軸的に設けられ外周面に光ビー
    ムを反射する複数の反射鏡面が形成された回転多面鏡
    と、 を有することを特徴とする光偏向器。
  3. 【請求項3】 ベースと、 軸芯に貫通孔の形成された固定軸と、 前記ベースと共に一体成型され、前記貫通孔に実質上隙
    間無く挿入される固定軸支持部材と、 前記固定軸支持部材に係合し前記固定軸を前記ベースに
    固定する固定部材と、 前記固定軸に対して回転可能に設けられたスリーブと、 前記スリーブに設けられ複数の異なる極性の磁極が周方
    向に交互に配列された回転駆動用磁石と、 前記回転駆動用磁石と対向して前記ベースに設けられ前
    記回転駆動用磁石との間で回転トルクを発生する駆動コ
    イルと、 前記スリーブに対して同軸的に設けられ外周面に光ビー
    ムを反射する複数の反射鏡面が形成された回転多面鏡
    と、 を有することを特徴とする光偏向器。
  4. 【請求項4】 ベースと、 軸芯に貫通孔の形成された固定軸と、 前記ベースと共に一体成型され、前記貫通孔に実質上隙
    間無く挿入される固定軸支持部材と、 前記固定軸支持部材に係合することにより前記固定軸支
    持部材を外径方向に膨出させると共に前記固定軸を前記
    ベースに固定する固定部材と、 前記固定軸に対して回転可能に設けられたスリーブと、 前記スリーブに設けられ複数の異なる極性の磁極が周方
    向に交互に配列された回転駆動用磁石と、 前記回転駆動用磁石と対向して前記ベースに設けられ前
    記回転駆動用磁石との間で回転トルクを発生する駆動コ
    イルと、 前記スリーブに対して同軸的に設けられ外周面に光ビー
    ムを反射する複数の反射鏡面が形成された回転多面鏡
    と、 を有することを特徴とする光偏向器。
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