JP2001272625A - スキャナモータの制御装置及び制御方法 - Google Patents

スキャナモータの制御装置及び制御方法

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JP2001272625A
JP2001272625A JP2000084388A JP2000084388A JP2001272625A JP 2001272625 A JP2001272625 A JP 2001272625A JP 2000084388 A JP2000084388 A JP 2000084388A JP 2000084388 A JP2000084388 A JP 2000084388A JP 2001272625 A JP2001272625 A JP 2001272625A
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Masaki Goto
正樹 後藤
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Nidec Sankyo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価な構成によって、低コストかつ静粛な回
転を可能とする。 【解決手段】 印字出力を行わないときなどのスキャナ
動作を行わない待機時に、切替制御手段によって、スキ
ャナモータMの駆動回転数を低速待機回転数Rsに切替
制御することによって、空気動圧軸受装置の固定軸21
と軸受スリーブ31とを非接触の浮上状態で支持するこ
とによって、スキャナ動作を行わないときの待機状態に
おいても、空気動圧軸受装置の摩耗をほとんど発生しな
くするとともに、待機時における騒音発生及び電力消費
を極めて小さく抑えるようにしたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気動圧軸受装置
によって回転支持されるスキャナーミラーを、適宜の回
転速度に切り替えながら回転駆動させるようにしたスキ
ャナモータの制御装置及び制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高速のレーザビームプリンタや、
デジタル複写機などにおいて、空気動圧軸受装置を用い
たポリゴンスキャナモータが採用されつつある。空気動
圧軸受装置は、相対回転可能に装着された軸と軸受との
間に潤滑流体としての空気を介在させておき、その潤滑
流体としての空気に所定の動圧発生手段を用いることに
よって動圧を生じさせ、そのときの空気動圧作用によっ
て上記軸と軸受とを浮上状態に支持する構成を備えてい
る。そして、上述したポリゴンスキャナモータにおいて
は、上記空気動圧軸受装置の軸又は軸受のいずれかに対
してスキャナーミラーが取り付けられており、スキャナ
動作時に上記スキャナーミラーを高速回転させるように
している。
【0003】このとき、上記スキャナモータの回転動作
は、当該スキャナモータに付設された回転制御部により
制御されていて、その回転制御部からの回転指令信号に
基づいて、上記スキャナモータの駆動回転数が、回転停
止状態と、通常のスキャナ動作を行う高速定格回転状態
と、スキャナ動作を行わない時の低速待機回転状態との
間で適宜に切り替えられるようになっている。
【0004】一方、前記空気動圧軸受装置においては、
当該空気動圧軸受装置の寿命が、主として起動・停止時
における軸と軸受との接触による摩耗量によって決定さ
れることから、通常は、20万回から100万回程度の
起動・停止を保証することが求められている。そのため
従来から、動圧軸受装置の軸又は軸受の動圧面にテフロ
ン(登録商標)を含有したメッキやアルマイトなどの特
殊な表面処理を行ったり、セラミックス材料を用いるな
どの耐摩耗性を向上させるための対策手段が採用されて
いる。また、軸と軸受との接触回数を極力減らすよう
に、常時、高速の定格回転数で連続回転させるようにし
たものもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したよ
うな特殊な表面処理を用いると、材料及び工程のいずれ
においても相当のコストアップにならざるを得ないとい
う問題がある。一方、高速の定格回転数で連続回転させ
るものでは、消費電力が増大してしまう上に、連続回転
による騒音が問題になっていまう場合がある。
【0006】そこで本発明は、安価な構成によって、低
コストかつ静粛な回転駆動を可能としたスキャナモータ
の制御装置及び制御方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のスキャナモータの制御装置では、相
対回転可能に装着された軸と軸受とを、これら軸及び軸
受の間に潤滑流体として介在する空気に動圧作用を生じ
させることによって浮上状態に支持する空気動圧軸受装
置と、該空気動圧軸受装置により回転支持されるスキャ
ナーミラーと、このスキャナーミラーを回転駆動するス
キャナモータと、そのスキャナモータの回転数を適宜に
調整する回転制御部と、を有するスキャナモータの制御
装置において、上記回転制御部は、前記スキャナモータ
の駆動回転数を、回転停止状態と、通常のスキャナ動作
を行う高速定格回転状態と、スキャナ動作を行わない時
の低速待機回転状態との間で適宜に切り替える切替制御
手段を備え、上記切替制御手段は、前記低速待機回転状
態におけるスキャナモータの駆動回転数を、前記動圧軸
受装置の軸と軸受とが接触しない範囲に設定された低速
待機回転数に維持するように構成されている。
【0008】また、請求項2記載のスキャナモータの制
御装置では、前記請求項1記載の切替制御手段が、印字
出力を行わないタイミングでスキャナモータを低速待機
回転状態に切り替えるように構成されている。
【0009】さらに、請求項3記載のスキャナモータの
制御装置では、前記請求項1又は2記載の切替制御手段
が、スキャナモータの制御用基準クロックの周波数を切
り替える回路を備えている。
【0010】さらにまた、請求項4記載のスキャナモー
タの制御装置では、前記請求項1又は2記載の切替制御
手段が、前記スキャナモータの駆動回路への供給電圧又
は供給電流を切り替える回路を備えている。
【0011】また、請求項5記載のスキャナモータの制
御方法では、相対回転可能に装着された軸と軸受とを、
これら軸及び軸受の間に潤滑流体として介在する空気に
動圧作用を生じさせることによって浮上状態に支持する
空気動圧軸受装置を構成し、該空気動圧軸受装置により
回転支持されるスキャナーミラーをスキャナモータによ
り回転駆動させるにあたって、上記スキャナモータの回
転数を適宜に調整するようにしたスキャナモータの制御
方法において、上記スキャナモータの駆動回転数を、回
転停止状態と、通常のスキャナ動作を行う高速定格回転
状態と、スキャナ動作を行わない時の低速待機回転状態
との間で適宜に切り替えるようにし、上記低速待機回転
状態におけるスキャナモータの駆動回転数を、前記動圧
軸受装置の軸と軸受とが接触しない範囲に設定した低速
待機回転数に維持するように制御する。
【0012】さらに、請求項6記載のスキャナモータの
制御方法では、前記請求項5記載の印字出力を行わない
タイミングでスキャナモータを低速待機回転状態に切り
替えるようにしている。
【0013】さらにまた、請求項7記載のスキャナモー
タの制御方法では、前記請求項5又は6記載のスキャナ
モータの制御用基準クロックの周波数を切り替えるよう
している。
【0014】また、請求項8記載のスキャナモータの制
御方法では、前記請求項5又は6記載のスキャナモータ
の駆動回路への供給電圧又は供給電流を切り替えるよう
にしている。
【0015】このような構成を有する本発明にかかる請
求項1又は5記載のスキャナモータの制御装置又は制御
方法によれば、スキャナ動作を行わない待機時における
スキャナモータの駆動回転数が、空気動圧軸受装置の軸
と軸受とを非接触状態とする低速待機回転数に維持され
ることから、スキャナ動作を行わない待機状態において
も、空気動圧軸受装置における摩耗の発生がほとんどな
くなる。また、このときの低速待機回転数は、高速定格
回転数よりも大幅に低速に設定されることから、待機時
における騒音発生及び電力消費は、極めて小さく抑えら
れる。
【0016】このとき、請求項2又は6記載のスキャナ
モータの制御装置又は制御方法のように、低速待機回転
数への切替動作を、印字出力を行わないタイミングで実
行するようにすれば、スキャナモータの制御動作が、簡
易かつ効率的に無駄なく行われる。
【0017】さらに、このような低速待機回転数への切
替動作は、請求項3又は7記載のスキャナモータの制御
装置又は制御方法のように、スキャナモータの基準クロ
ック周波数を切り替えるか、請求項4又は8記載のスキ
ャナモータの制御装置又は制御方法のように、スキャナ
モータへの供給電圧又は供給電流を切り替えることによ
って、簡易かつ安定的に行われる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明するが、それに先立って、本発明を適用する空気
動圧軸受を備えた軸固定型のポリゴンミラー駆動用モー
タの構造を、図面に基づいて詳細に説明しておく。
【0019】図1に示されたポリゴンミラー回転駆動用
のスキャナモータMは、軸固定型の空気動圧軸受装置を
備えたアウタロータ型モータの一例であって、フレーム
10側に組み付けられた固定部材としてのステータ組2
0と、このステータ組20に対して、図示上側から嵌め
込むようにして組み付けられた回転部材としてのロータ
組30とから構成されている。このうちステータ組20
は、上記フレーム10の略中心位置に立設するように取
り付けられた固定軸(軸部材)21を有しているととも
に、その固定軸21の外周面から半径方向に一定の距離
を隔てて円筒状のコアホルダー22が、上記固定軸21
を取り囲むように設けられている。そして、上記コアホ
ルダー22の外周にはステータコア23が嵌着されてお
り、そのステータコア23の各突極部に対して駆動コイ
ル24が各々巻回されている。
【0020】上記固定軸21の基体となる部分は、アル
ミニウム、アルミニウム合金等のアルミ材より形成され
ており、その固定軸21の動圧軸受面を含む外周表面に
は、アルマイト被膜が形成されている。また、上記固定
軸21の外周面には、例えばヘリングボーン型の動圧発
生用溝(図示省略)が軸方向に2ブロックに分けられて
環状に並列するように凹設されており、当該動圧発生用
溝が設けられた固定軸21の外側には、数μm〜十数μ
mの隙間を隔てて、前記ロータ組30の軸受スリーブ3
1が回転可能に装着されている。
【0021】一方、上記軸受スリーブ31は、アルミニ
ウム、アルミニウム合金等のアルミ材よりなり、その動
圧軸受面を含む外周表面には、ニッケル等を用いたメッ
キ層が成膜されている。このようにして、上記固定軸2
1の外周面と、軸受スリーブ31の内周面との間には、
空気動圧を発生させるラジアル動圧軸受部が形成されて
いる。
【0022】さらに、上記軸受スリーブ31の図示上側
部分の外周には、平面六角形状のポリゴンミラー32が
嵌着されている。このポリゴンミラー32は、前記軸受
スリーブ31から半径方向外方に向かって延出するロー
タ胴部33に設けられた保持部33a上に載置されてい
て、当該ポリゴンミラー32の図示上面の中心部分が、
上記軸受スリーブ31に装着されたクランプ部材32a
によって軸方向外側から押えバネ32bを介して締め付
けられることにより固着されている。
【0023】さらにまた、上記固定軸21の先端部分
(図示上端部分)には、外周壁部21bが軸方向(図示
上方方向)に所定量突出するように環状に形成されてい
て、その突出外周壁部21bの内周側に、スラスト浮上
用の固定側スラストマグネット25が環状に装着されて
いる。この固定側スラストマグネット25には、軸方向
(図示上下方向)の着磁が施されている。
【0024】一方、上記クランプ部材32aの内側中心
部分には、細孔状のエアオリフィス32cが軸方向に貫
通形成されているとともに、そのエアオリフィス32c
の周囲を取り囲むようにして、スラスト浮上用の回転側
スラストマグネット34が環状に装着されている。この
回転側スラストマグネット34は、上述した固定軸21
側の固定側スラストマグネット25と半径方向に対面す
るように配置されていて、その固定側スラストマグネッ
ト25との間に磁気的吸引力又は反発力を生じるように
軸方向(図示上下方向)の着磁が施されている。そし
て、これら両マグネット34,25どうしの相互磁気作
用によって、ロータ組30の全体が、上記ステータ組2
0に対してスラスト方向に所定量浮上した状態に保持さ
れるように構成されている。
【0025】さらにまた、上記固定軸21の内部側に
は、当該固定軸21の先端部(図示上端部)に開口する
空気供給孔21aが軸方向に延在しており、当該空気供
給孔21aの途中部分が、前記2ブロックにわたって設
けられた動圧発生用溝の中間部分で上記固定軸21の外
側に向かって開口している。そして、ロータ組30の内
部空気が、前記空気供給孔21aによって動圧発生用溝
の間部分に送給され、動圧発生用溝のポンピング作用に
よって軸方向外側図示上下方向に流動させられ外部側に
排出されるようになっている。
【0026】上述したロータ胴部33は、前記軸受スリ
ーブ31と一体に形成された略円筒状の部材からなり、
前記駆動コイル24が配置されたロータ内空間と、ポリ
ゴンミラー32が配置されたロータ外空間とを仕切るよ
うに配置されている。このロータ胴部33の外周縁部に
設けられた筒状の取付板33bの内周壁面には、磁性材
からなるバックヨーク33cを介して駆動マグネット3
5が環状に装着されている。上記駆動マグネット35
は、モータ駆動部を構成するように、前述したステータ
コア23の各突極部に対して半径方向外方から近接対向
するように配置されている。
【0027】このような構成を有するポリゴンミラー回
転駆動用のスキャナモータMは、例えば図2に示されて
いるような構成を有するスキャナ装置に用いられもので
あるが、そのスキャナモータMの駆動コイル24(図1
参照)に対して所定の駆動電圧が印加されると、軸受ス
リーブ31とともにポリゴンミラー32が回転駆動され
る。一方、上記ポリゴンミラー32には、レーザ光源4
1から出射されたレーザー光41aが収束され、そのレ
ーザー光41aが、上述したポリゴンミラー32の回転
に伴って所定の角度範囲内で反射される。当該反射光3
2aは、fθレンズ42を通して画像記録媒体ドラム4
3上に照射されながらドラム軸方向(主走査方向)に走
査される。このようにして行われるスキャナ動作は、上
記スキャナモータMに付設された本体コントローラ51
からの各制御指令信号によって適宜に実行される。
【0028】より具体的には、まず、上述したレーザ光
源41に発光動作を行わせるレーザドライバ52に対し
て、上記本体コントローラ51から発光制御信号S1が
発せられる。また、上記本体コントローラ51からは、
前記スキャナモータMのモータ回転制御部53に設けら
れた切替制御手段54に対して、回転の始動・停止を行
わせるためのオン・オフ信号S2が発せられるととも
に、上記スキャナモータMを適宜の駆動回転状態に切り
替える回転数切替信号S3が発せられるようになってい
る。
【0029】上述した回転数切替信号S3は、通常のス
キャナ動作を行う高速の定格回転状態と、低速の待機回
転状態とを切り替えるための出力信号であって、通常の
スキャナ動作を行う場合には、上記スキャナモータMの
駆動回転数を高速定格回転数Rmに維持させるととも
に、印字出力を行わないときなどのようにスキャナ動作
を行わない待機状態では、上記スキャナモータMの駆動
回転数を所定の低速待機回転数Rsに低下させるための
ものである。このとき、上記高速定格回転数Rmが、例
えば20000/min(rpm)〜60000/mi
n(rpm)程度の高い回転数に設定されているのに対
して、低速待機回転数Rsは、前述した空気動圧軸受装
置における固定軸21と軸受スリーブ31とを非接触状
態にて浮上支持させる範囲内の回転数、例えば1000
/min(rpm)〜15000/min(rpm)程
度の低速回転数に設定されている。
【0030】そして、このような回転数切替信号S3が
入力されるモータ回転制御部53に設けられた切替制御
手段54は、例えば図3や図4に示されているような回
路から構成される。まず、図3に示されている回路は、
スキャナモータMの駆動回転数の基準クロック信号kを
切り替えるように構成されたものであって、上記基準ク
ロック信号kを発する基準クロック発生回路61に対し
て、分周操作などによって得られる上記回転数切替信号
S3を付与することにより、上記基準クロック発生回路
61からの出力である基準クロック信号kの周波数を、
前述した定格回転数Rm及び低速待機回転数Rsに対応
するように、例えば、1kHzと0.5kHzとの間で
適宜に変更する構成を有している。
【0031】一方、図4に示されている切替制御手段5
4は、スキャナモータMへの供給電圧又は供給電流を切
り替える回路からなるものであって、まず、上述した基
準クロック信号kとモータ回転検出器FGからの検出信
号S4との偏差量を、誤差検出回路71で算出して誤差
出力A(図5(c)参照)とするとともに、その誤差出
力Aを補償回路72により補正した後の回転指令出力B
(図5(d)参照)を、アンプ73を通して駆動回路7
4に与え、その駆動回路74からの駆動出力信号に基づ
いて、上記スキャナモータMを、前記基準クロック信号
kに基づいた回転数で駆動させている。
【0032】さらに、前述した本体コントローラ51か
ら出力される回転数切替信号S3(図2及び図5(a)
参照)は、スイッチング素子を構成するトランジスタT
rのベース側に与えられるとともに、そのスイッチング
トランジスタTrのコレクタ側に接続された抵抗R1,
R2の間部分に、上述した回転指令出力Bが取り込まれ
るようになっている。そして、上記回転数切替信号S3
の”H”信号が、スイッチングトランジスタTrに与え
られることによって、当該スイッチングトランジスタT
rがオン状態となると、そのコレクタ側に接続された回
転指令出力Bの電圧が、上記両抵抗R1,R2により決
定される待機電圧Vsまで低下させられる。
【0033】つまり、図5に示されているように、回転
停止状態から、まず前述したオン・オフ信号S2(図2
及び図5(b)参照)が”H”側に切り替わることによ
って、前述した誤差出力A(図5(c)参照)、及び回
転指令出力B(図5(d)参照)が立ち上り状態とな
り、通常のスキャナ動作時には、前記スキャナモータM
の回転数が高速定格回転数Rmに維持される。一方、印
字出力を行わないときなどのようにスキャナ動作を行わ
ない待機状態となると、上述した回転数切替信号S3
が”H”側に切り替わり、それによって、上記誤差出力
Aが一定電圧状態に切り替わる。また、それと同時に、
前記補償回路72を通して出力される回転指令出力Bの
電圧が、前述した低速待機回転数Rsに対応した制御電
圧Vsに切り替わり、それによって上記スキャナモータ
Mの回転数が、通常の高速定格回転数Rmから、低速待
機回転数Rsに低下させられる。
【0034】このように本実施形態においては、スキャ
ナ動作を行わない待機時に、スキャナモータMの駆動回
転数が、低速待機回転数Rsに切り替えられることによ
って、空気動圧軸受装置の固定軸21と軸受スリーブ3
1とが非接触状態に浮上支持されることとなり、スキャ
ナ動作を行わないときの待機状態においても、空気動圧
軸受装置における摩耗はほとんど発生しなくなる。ま
た、このときの低速待機回転数Rsは、高速定格回転数
Rmよりも大幅に低速に設定されていることから、待機
時における騒音発生及び電力消費は、極めて小さく抑え
られる。
【0035】また、この高速定格回転数Rmから低速待
機回転数Rsへの切替動作は、上述したようにスキャナ
モータMの駆動回転数の基準クロックkを切り替えるか
(図3参照)、スキャナモータMへの供給電圧又は供給
電流を切り替えることなどによって(図4参照)、簡易
かつ安定的に行われる。
【0036】さらに、本実施形態のように、高速定格回
転数Rmから低速待機回転数Rsへの切替動作を、印字
出力を行わないタイミングで実行させるようにすれば、
スキャナモータMの制御動作が、簡易かつ効率的に無駄
なく行われる。
【0037】以上、本発明者によってなされた発明の実
施形態を具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変形可能であるというのはいうまでもない。
【0038】例えば、本発明は、上述したポリゴンミラ
ー回転用のモータ以外の、例えばハードディスク駆動用
(HDD)モータに対しても同様に適用することができ
る。
【0039】
【発明の効果】以上述べたように本発明にかかる請求項
1又は5記載のスキャナモータの制御装置又は制御方法
は、スキャナ動作を行わないときに、スキャナモータの
駆動回転数を低速待機回転数に切替・維持させることに
よって、空気動圧軸受装置の軸と軸受とを非接触で浮上
支持し、スキャナ動作を行わないときの待機状態におい
ても、空気動圧軸受装置の摩耗をほとんど発生させなく
するとともに、低速回転状態に維持することによって、
待機時における騒音の発生及び電力消費を極めて小さく
抑えるようにしたものであるから、安価な構成によって
低コストかつ静粛な回転状態を得ることができ、スキャ
ナモータの生産性及び信頼性を同時に向上させることが
できる。
【0040】また、請求項2又は6記載のスキャナモー
タの制御装置又は制御方法は、印字出力を行わないタイ
ミングで低速待機回転数に切り替えることによって、簡
易かつ効率的に制御動作を行わせるようにしたものであ
るから、上述した効果を一層向上させることができる。
【0041】さらに、請求項3又は7記載のスキャナモ
ータの制御装置又は制御方法のように、スキャナモータ
の基準クロックを切り替えたり、請求項4又は8記載の
スキャナモータの制御装置又は制御方法のように、スキ
ャナモータへの供給電圧又は供給電流を切り替えること
によって、スキャナモータを低速待回転数に切り替える
ようにすれば、スキャナモータの切替動作を、簡易かつ
安定的に行わせることができ、上述した効果を一層向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるスキャナモータの制御装置及び
制御方法を適用したポリゴンミラー駆動用のスキャナモ
ータの一例を表した縦断面説明図である。
【図2】図1に表されたスキャナモータを用いたスキャ
ナ装置の概略構造を表した外観斜視説明図である。
【図3】モータ回転制御部の切替制御手段の一例を表し
たブロック線図である。
【図4】モータ回転制御部の切替制御手段の他の例を表
したブロック線図である。
【図5】本発明にかかるスキャナモータの回転制御のタ
イミングチャートを表した線図である。
【符号の説明】
M スキャナモータ 21 固定軸 31 軸受スリーブ 32 ポリゴンミラー 41 レーザ光源 43 画像記録媒体ドラム 51 本体コントローラ 52 レーザドライバ 53 モータ回転制御部 54 モータドライバ 61 基準クロック発生回路 71 誤差検出回路 72 補償回路 74 駆動回路 k 基準クロック信号 S2 オン・オフ信号 S3 回転数切替信号 A 誤差出力 B 回転指令出力
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 21/22 B41J 3/00 D 5H621 Fターム(参考) 2C362 BA08 BA10 BA33 BA34 DA24 EA23 2H045 AA52 AA56 3J011 AA20 BA04 CA02 KA02 QA03 SB04 SB15 5H605 AA05 BB05 BB19 CC04 DD09 EB01 EB02 5H607 AA04 BB01 BB14 BB17 CC01 CC05 CC07 DD16 GG01 GG02 GG12 GG14 GG19 5H621 AA04 HH01 JK17 JK19

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対回転可能に装着された軸と軸受と
    を、これら軸及び軸受の間に潤滑流体として介在する空
    気に動圧作用を生じさせることによって浮上状態に支持
    する空気動圧軸受装置と、該空気動圧軸受装置により回
    転支持されるスキャナーミラーと、このスキャナーミラ
    ーを回転駆動するスキャナモータと、そのスキャナモー
    タの回転数を適宜に調整する回転制御部と、を有するス
    キャナモータの制御装置において、 上記回転制御部は、前記スキャナモータの駆動回転数
    を、回転停止状態と、通常のスキャナ動作を行う高速定
    格回転状態と、スキャナ動作を行わない時の低速待機回
    転状態との間で適宜に切り替える切替制御手段を備え、
    上記切替制御手段は、前記低速待機回転状態におけるス
    キャナモータの駆動回 転数を、前記動圧軸受装置の軸と軸受とが接触しない範
    囲に設定された低速待機回転数に維持するように構成さ
    れていることを特徴とするスキャナモータの制御装置。
  2. 【請求項2】 前記切替制御手段は、印字出力を行わな
    いタイミングでスキャナモータを低速待機回転状態に切
    り替えるように構成されていることを特徴とする請求項
    1記載のスキャナモータの制御装置。
  3. 【請求項3】 前記切替制御手段は、前記スキャナモー
    タの制御用基準クロックの周波数を切り替える回路を備
    えていることを特徴とする請求項1又は2記載のスキャ
    ナモータの制御装置。
  4. 【請求項4】 前記切替制御手段は、前記スキャナモー
    タの駆動回路への供給電圧又は供給電流を切り替える回
    路を備えていることを特徴とする請求項1又は2記載の
    スキャナモータの制御装置。
  5. 【請求項5】 相対回転可能に装着された軸と軸受と
    を、これら軸及び軸受の間に潤滑流体として介在する空
    気に動圧作用を生じさせることによって浮上状態に支持
    する空気動圧軸受装置を構成し、該空気動圧軸受装置に
    より回転支持されるスキャナーミラーをスキャナモータ
    により回転駆動させるにあたって、上記スキャナモータ
    の回転数を適宜に調整するようにしたスキャナモータの
    制御方法において、 上記スキャナモータの駆動回転数を、回転停止状態と、
    通常のスキャナ動作を行う高速定格回転状態と、スキャ
    ナ動作を行わない時の低速待機回転状態との間で適宜に
    切り替えるようにし、 上記低速待機回転状態におけるスキャナモータの駆動回
    転数を、前記動圧軸受装置の軸と軸受とが接触しない範
    囲に設定した低速待機回転数に維持するように制御する
    ことを特徴とするスキャナモータの制御方法。
  6. 【請求項6】 印字出力を行わないタイミングでスキャ
    ナモータを低速待機回転状態に切り替えるようにしたこ
    とを特徴とする請求項5記載のスキャナモータの制御方
    法。
  7. 【請求項7】 前記スキャナモータの制御用基準クロッ
    クの周波数を切り替えるようにしたことを特徴とする請
    求項5又は6記載のスキャナモータの制御方法。
  8. 【請求項8】 前記スキャナモータの駆動回路への供給
    電圧又は供給電流を切り替えるようにしたことを特徴と
    する請求項5又は6記載のスキャナモータの制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007270651A (ja) * 2006-03-30 2007-10-18 Jtekt Corp 燃料電池用圧縮機
CN113042460A (zh) * 2019-12-11 2021-06-29 核工业理化工程研究院 基于气动振动器的耐辐射激光清洗照射具及其清洗方法、激光清洗机

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