JP3469437B2 - 動圧軸受モータおよび光偏向器 - Google Patents

動圧軸受モータおよび光偏向器

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JP3469437B2
JP3469437B2 JP20248997A JP20248997A JP3469437B2 JP 3469437 B2 JP3469437 B2 JP 3469437B2 JP 20248997 A JP20248997 A JP 20248997A JP 20248997 A JP20248997 A JP 20248997A JP 3469437 B2 JP3469437 B2 JP 3469437B2
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敏宏 古田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固定軸と該固定軸
に嵌合し当該固定軸を中心に無接触で回転する回転軸と
からなる動圧スピンドル軸受を有するモータを備えた動
圧軸受モータにおいて、前記動圧スピンドル軸受を構成
する前記回転軸が、磁性体材料により構成されている動
圧軸受モータに関するものであって、感光体等の像担持
体へ情報を含む光ビームを結像させ、光ビームが含まれ
た画情報を記録するようにした、レーザプリンタ、デジ
タル複写機等の画形成装置に用いられる光偏向器に関
し、特に多面鏡(ポリゴンミラー)、ホログラム・ディ
スク等を回転して入射光ビームを走査する光偏向器に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の動圧軸受モータおよび光偏向器1
は、図4に示されるように外側壁に複数の反射面2aが
形成された多角形の多面鏡2を一定の回転速度で高速回
転させるモータ3と、これらの構成部品を防塵のため密
封収容する筺体4とから構成されている。なお、この筺
体4は前記多面鏡2の部分を覆う上部筺体4aと、前記
モータ3の部分を覆う下部筺体4bとから構成されてお
り、前記上部筺体4aには光ビーム6を案内する窓4c
が形成され、この窓4cは防塵ガラス5により覆われて
いる。
【0003】前記モータ3は、後述する動圧スピンドル
軸受を有するモータで、このモータ3の回転軸7は金属
製の中空な円筒形に形成され、その上端には一体にフラ
ンジ部7aが形成され、前記多面鏡2は、前記フランジ
部7aとモータ3のロータマグネット8を支承する円盤
形状の支持部材9との間に押圧挟持されている。
【0004】なお、符号10は、前記支持部材9を回転
軸7に位置決め固定する止め輪、符号11は、前記支持
部材9の上面に嵌着され前記多面鏡2に均一な押圧力を
加えるOリング、符号12は、前記ロータマグネット8
に対向する位置の下部筺体4bに固定されたステータコ
イルであり、制御回路13より制御電流が流れると図中
の上下方向に磁界を発生する。
【0005】また、前記回転軸7のフランジ部7a上面
には、円周方向に沿って溝7bが形成されており、この
溝7b内には、回転軸7の動バランス調整用のバランス
ウエイト14が適切な位置に適量だけ付着されている。
【0006】一方、動圧スピンドル軸受を有する前記モ
ータ3の金属製の固定軸15は前記筺体4の下部筺体4
bに固定されており、その外周面にはエッチング等によ
りスパイラル溝15aが形成されている。またこの動圧
スピンドル軸受の他方を構成する前記回転軸7は前記固
定軸15に嵌合し、静止中は回転軸7の上端に圧入され
たピポット16によって前記固定軸15と接触し、そこ
に支持されている。なお、この回転軸7の内周面7cは
鏡面仕上げに加工されている。
【0007】このような動圧スピンドル軸受では、電源
から電流が供給されて前記モータ3の回転軸7が回転す
ると、前記固定軸15に形成された前記スパイラル溝1
5aと回転軸7の内周面7cとの間で空気の動圧が発生
し、この動圧により回転軸7のラジアル方向が固定軸1
5に対し非接触で支持される。また、この動圧により回
転軸7が固定軸15に対し上方へ浮上し、回転軸7のス
ラスト方向も同様に固定軸15に対し非接触で支持され
る。
【0008】また従来の動圧軸受装置(特開平7−27
9960)は、固定軸または回転軸に磁石を配設して、
該固定軸と回転軸との間に磁性流体を封入し、多面鏡が
配設された前記回転軸を軸支して回転させるものであっ
た。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の動圧スピン
ドル軸受および光偏向器は、特に回転子を構成している
部品点数が多く、組立工程も高精度が要求されるため組
立に工数がかかってしまうという問題があった。
【0010】また、高解像度が求められるに従って光偏
向器の回転数も高回転数となり、回転子を構成している
部品点数が多いため、高トルクが必要となり光偏向器を
回転させるための消費電力が多くなるという問題があっ
た。
【0011】また従来の動圧軸受装置は、前記固定軸と
回転軸との間に磁性流体が封入されているので、磁性流
体の漏れを防止する必要があるため、保守その他におい
て磁性流体の管理が大変であるという問題があった。
【0012】そこで本発明者は、固定軸と該固定軸に嵌
合し当該固定軸を中心に無接触で回転する回転軸とから
なる動圧スピンドル軸受を有するモータを備えた動圧軸
受モータにおいて、前記動圧スピンドル軸受を構成する
前記回転軸を、磁性体材料により構成するという本発明
の第1の技術的思想に着眼した。
【0013】また本発明者は、固定軸と該固定軸に嵌合
し当該固定軸を中心に無接触で回転する回転軸とからな
る動圧スピンドル軸受を有するモータを備えた動圧軸受
モータにおいて、前記動圧スピンドル軸受を構成する磁
性体材料よりなる前記回転軸に多面鏡(ポリゴンミラ
ー)またはホログラム・ディスク等を配設して、回転に
より入射光ビームを走査するという本発明の第2の技術
的思想に着眼した。
【0014】本発明者は、上述した着眼に基づき、さら
に研究開発を重ねた結果、動圧スピンドル軸受を有する
動圧軸受モータの該動圧スピンドル軸受を磁性体材料よ
り構成して回転子を構成する部品点数を減らすことによ
って、組立工程を簡素化するとともに、回転子の軽量化
をはかることにより回転するための消費電力を低減し、
かつ保守を容易にするという目的を達成する本発明に到
達した。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明(請求項1に記載
の第1発明)の動圧軸受モータは、固定軸と該固定軸に
嵌合し当該固定軸を中心に空気の動圧により無接触で回
転する回転軸とからなる動圧スピンドル軸受を有するモ
ータを備えた動圧軸受モータにおいて、前記動圧スピン
ドル軸受を構成する前記回転軸が、磁性体のマグネット
材料により構成され、円周方向に沿って着磁され、外側
にコイルが配設されているとともに、前記固定軸が、磁
力が作用しない材料によって構成されているものであ
る。
【0016】本発明(請求項2に記載の第2発明)の動
圧軸受モータは、前記第1発明において、前記回転軸
が、磁石としての機能を達成するように構成されている
ものである。
【0017】本発明(請求項3に記載の第3発明)の動
圧軸受モータは、前記第2発明において、前記モータの
ベースに配設さたステータコイルに対し、その内側に動
圧スピンドル軸受を構成する回転軸が形成され、該回転
軸が、前記ステータコイルから発生される磁界が作用す
るよう磁化され、駆動用のマグネットとしての機能を兼
ね備えているものである。
【0018】本発明(請求項4に記載の第4発明)の動
圧軸受モータは、前記第3発明において、前記回転軸
が、その側壁にN極とS極とが円周方向に交互に着磁さ
れた永久磁石が形成されているものである。
【0019】本発明(請求項5に記載の第5発明)の動
圧軸受モータは、前記第3発明において、前記動圧スピ
ンドル軸受を構成する前記回転軸および前記固定軸の内
外側壁に滑らかな周面を形成して、真円軸受を構成する
ようにしたものである。
【0020】本発明(請求項6に記載の第6発明)の動
圧軸受モータは、前記第3発明において、前記動圧スピ
ンドル軸受を構成する前記固定軸に動圧発生用の動圧溝
が形成されているものである。
【0021】本発明(請求項7に記載の第7発明)の動
圧軸受モータは、前記第3発明において、前記動圧スピ
ンドル軸受を構成する前記回転軸に動圧発生用の動圧溝
が形成されているものである。
【0022】本発明(請求項8に記載の第8発明)の光
偏向器は、前記第1発明において、前記回転軸に多面鏡
を配設して、該回転軸の回転により入射光ビームを走査
するように構成されているものである。
【0023】本発明(請求項9に記載の第9発明)の光
偏向器は、前記第1発明において、前記回転軸にホログ
ラム・ディスク等を配設して、該回転軸の回転により入
射光ビームを走査するように構成されているものであ
る。
【0024】
【発明の作用および効果】上記構成より成る第1発明の
動圧軸受モータは、固定軸と該固定軸に嵌合し当該固定
軸を中心に空気の動圧により無接触で回転する回転軸と
からなる動圧スピンドル軸受を有するモータを備えた動
圧軸受モータにおいて、前記動圧スピンドル軸受を構成
する前記回転軸が、磁性体のマグネット材料により構成
され、円周方向に沿って着磁され、外側にコイルが配設
されているので、動圧スピンドル軸受としての機能と磁
気的支持および磁気的回転を可能にするとともに、磁性
流体を用いないので保守を容易にし、回転子を構成する
部品点数を減らすことによって、組立工程を簡素化する
という効果を奏する。
【0025】上記構成より成る第2発明の動圧軸受モー
タは、前記第1発明において、前記回転軸が、磁石とし
ての機能を達成するように構成されているので、磁気的
支持および磁気的回転を実現するとともに、回転子を構
成する部品点数を減らすことによって、組立工程を簡素
化するという効果を奏する。
【0026】上記構成より成る第3発明の動圧軸受モー
タは、前記第2発明において、前記モータのベースに配
設されたステータコイルに対し、その内側に動圧スピン
ドル軸受を構成する回転軸が形成され、該回転軸が、前
記ステータコイルから発生される磁界が作用するよう磁
化され、駆動用のマグネットとしての機能を兼ね備えて
いるので、ステータコイルから発生される磁界と作用し
回転力が発生するように磁化されているため、磁気的支
持および磁気的回転を実現するとともに、回転子の軽量
化をはかることにより回転するための消費電力を低減
し、かつ磁性流体を用いないので保守を容易にするとい
う効果を奏する。
【0027】上記構成より成る第4発明の動圧軸受モー
タは、前記第3発明において、前記回転軸が、その側壁
にN極とS極とが円周方向に交互に着磁された永久磁石
が形成されているので、回転子を構成する部品点数を減
らすことによって、組立工程を簡素化するという効果を
奏する。
【0028】上記構成より成る第5発明の動圧軸受モー
タは、前記第3発明において、前記動圧スピンドル軸受
を構成する前記回転軸および前記固定軸の内外側壁に滑
らかな周面を形成して、真円軸受を構成するようにした
ので、加工を容易にして、安価にするという効果を奏す
る。
【0029】上記構成より成る第6発明の動圧軸受モー
タは、前記第3発明において、前記動圧スピンドル軸受
を構成する前記固定軸に動圧発生用の動圧溝が形成され
ているので、動圧軸受を構成して、前記回転軸の磁気的
支持に加え動圧支持を加えるので、前記回転軸の一層安
定した支持および回転を可能にするという効果を奏す
る。
【0030】上記構成より成る第7発明の動圧軸受モー
タは、前記第3発明において、前記動圧スピンドル軸受
を構成する前記回転軸に動圧発生用の動圧溝が形成され
ているので、動圧軸受を構成して、前記回転軸の磁気的
支持に加え動圧支持を加えるので、前記回転軸の一層安
定した支持および回転を可能にするという効果を奏す
る。
【0031】上記構成より成る第8発明の光偏向器は、
前記第1発明において、前記回転軸に前記多面鏡が配設
されているので、該回転軸の回転に伴う多面鏡による反
射により、入射光ビームの走査を可能にするという効果
を奏する。
【0032】上記構成より成る第9発明の光偏向器は、
前記第1発明において、前記回転軸にホログラム・ディ
スクが配設されているので、該回転軸の回転に伴う前記
ホログラム・ディスクにより、入射光ビームの走査を可
能にするという効果を奏する。
【0033】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態につき、
図面を用いて説明する。
【0034】(第1実施形態)本第1実施形態の動圧軸
受モータおよび光偏向器は、図1および図2に示される
ように固定軸32と該固定軸32に嵌合し該固定軸を中
心に無接触で回転する回転軸27とからなる動圧スピン
ドル軸受を有するモータ23を備えた動圧軸受モータに
おいて、前記動圧スピンドル軸受を構成する前記回転軸
27が、磁性体材料により構成され磁石としての機能を
達成するものである。
【0035】本第1実施形態の動圧軸受モータは、図1
に示されるように外周面に複数の反射面22aが形成さ
れた多角形の多面鏡22を一定の回転速度で高速回転さ
せるモータ23と、これらの構成部品を防塵のため密閉
収容する筺体24とから構成されている。この筺体24
には、光ビーム26を案内する窓24aが形成され、こ
の窓24aは防塵ガラス25により覆われている。
【0036】前記モータ23は、後述する動圧スピンド
ル軸受を備えたモータで、このモータ23の回転軸27
が中空の円筒形に形成され、磁性体のマグネット材料に
よって構成されている。
【0037】前記回転軸27は、その上部に構成される
フランジ28に対して中心軸を基準に位置決めされ、接
着固定されている。前記フランジ28の上面には、円周
方向に沿って溝28bが形成されており、この溝28b
内には動バランス調整用のバランスウエイト31が適切
な位置に適量だけ付着されている。
【0038】多面鏡22は、前記フランジ28の台座部
28aに突き当てられ接着固定されている。本第1実施
形態では、前記回転軸27と前記フランジ28が別体で
構成されている場合を説明しているが、回転軸27とフ
ランジ28とは必ずしも別体で構成される必要はなく回
転軸27と同材料であるマグネットにて一体として構成
されていても構わない。
【0039】一方、動圧スピンドル軸受を有する前記モ
ータ23の前記固定軸32は、前記回転軸27からの磁
力が作用しない非鉄金属等の材料によって構成され、前
記筺体24の下部筺体24bに固定され、その外周面に
は動圧発生用の動圧溝としてスパイラル溝32aが形成
されている。
【0040】またこの動圧スピンドル軸受の他方を構成
する前記回転軸27は、前記固定軸32に嵌合し、静止
中は下部筺体24bに配設されたステータコイル29の
コアと磁気的に作用し釣り合った位置で浮上している。
モータの高さ方向の浮上位置は、このステータコイル2
9のコアの配設する位置により調整が可能となってい
る。
【0041】電源から電流が供給される制御回路30か
ら前記ステータコイル29に制御電流が流れると、図中
の左右方向に磁界を発生し、後述するように円周方向に
沿って着磁された前記回転軸27と磁気的に作用し前記
モータ23が回転するように構成されている。
【0042】この回転によって、固定軸32の外周面に
形成されたスパイラル溝32aと回転軸27の内周面2
7aとの間で動圧が発生し、この動圧により回転軸27
のラジアル方向が固定軸32に対し非接触で支持され
る。
【0043】前記回転軸27は、前述したようにマグネ
ット材料でできており、動圧スピンドル軸受として機能
するだけでなく、モータを回転させるための駆動マグネ
ットの機能も兼ね備えるように構成されている。
【0044】前記回転軸27の側壁にN極とS極とが円
周方向に交互に着磁された永久磁石が形成され、円筒形
状の前記回転軸27の円周方向を直線的に展開した着磁
パターンの一例を図2に示した。
【0045】図2に示される着磁パターン例は8極で、
かつ回転軸27の中心軸に対し平行に着磁した場合が示
してあるが、ステータコイル29との整合や回転精度に
よりさまざまな着磁パターンが可能である。前述したよ
うにこのステータコイル29に制御電流が流れると図中
の左右方向に磁界を発生し、回転軸27との間で磁気的
に作用して回転力が発生するように構成されている。
【0046】上記構成より成る第1実施形態の動圧軸受
モータは、電源からの電流が供給される前記制御回路3
0から前記ステータコイル29に制御電流が流れると、
図1中の左右方向に磁界を発生し、前述した円周方向に
沿って着磁された前記回転軸27と磁気的に作用して、
前記モータ23が回転する。
【0047】前記モータ23の回転により前記回転軸2
7が回転すると、外周面に複数の反射面22aが形成さ
れた前記多角形の多面鏡22が一定の回転速度で高速回
転し、前記多面鏡22の前記反射面22aに入射した光
を反射させ、前記防塵ガラス25により覆われた前記窓
24aを介して光ビーム26を案内して走査するもので
ある。
【0048】上記作用を奏する第1実施形態の動圧軸受
モータおよび光偏向器は、前記動圧スピンドル軸受を有
する前記モータ23が、前記固定軸32に嵌合し該固定
軸を中心に無接触で回転する前記動圧スピンドル軸受を
構成する前記回転軸27が、磁性体材料により構成さ
れ、磁石としての機能を達成するので、動圧スピンドル
軸受としての機能と磁気的支持および磁気的回転を可能
にするとともに、回転子を構成する部品点数を減らすこ
とによって、組立工程を簡素化するという効果を奏す
る。
【0049】また第1実施形態の動圧軸受モータは、前
記モータ23のベースに配設された前記ステータコイル
29に対し、その内側に動圧スピンドル軸受を構成する
前記回転軸27が形成され、該回転軸27が、前記ステ
ータコイル29から発生される磁界が作用するよう磁化
され、駆動用のマグネットとしての機能を兼ね備えてい
るので、ステータコイルから発生される磁界と作用し回
転力が発生するように磁化されているため、磁気的支持
および磁気的回転を実現するとともに、回転子の軽量化
をはかることにより回転するための電源の消費電力を低
減し、かつ従来のような磁性流体を用いないので保守を
容易にするという効果を奏する。
【0050】さらに第1実施形態の動圧軸受モータは、
前記回転軸27が、その側壁にN極とS極とが円周方向
に交互に着磁された永久磁石が形成されているので、回
転子を構成する部品点数を減らすことによって、組立工
程を簡素化するという効果を奏する。
【0051】すなわち、第1実施形態の動圧軸受モータ
は、動圧スピンドル軸受を構成している前記回転軸27
に対し、モータベースに配設された前記ステータコイル
29との間で磁気的に作用するように磁化を施したこと
によって、以下の効果が得られる。
【0052】前記回転軸27が、動圧スピンドル軸受と
しての機能と、モータ駆動マグネットとしての機能を兼
ねていることから部品点数を減らすことが出来、組立工
程の簡素化が可能となる。
【0053】さらに前記回転軸27が、動圧スピンドル
軸受としての機能と、モータ駆動マグネットとしての機
能を兼ねていることから、部品点数を減らすことが出来
るため、モータの重量を軽量化できる。
【0054】また第1実施形態の動圧軸受モータは、前
記動圧スピンドル軸受を構成する前記固定軸32に動圧
発生用の動圧溝32aが形成されているので、動圧軸受
を構成して、前記回転軸27の磁気的支持に加え動圧支
持を加えるので、前記回転軸の一層安定した支持および
回転を可能にするという効果を奏する。
【0055】さらに第1実施形態の光偏向器は、前記回
転軸27に前記多面鏡22が配設されているので、該回
転軸27の回転に伴う前記多面鏡22による反射によ
り、入射光ビームの走査を可能にするという効果を奏す
る。
【0056】(第2実施形態)本第2実施形態の動圧軸
受モータおよび光偏向器は、前記第1実施形態において
は前記動圧スピンドル軸受を構成する前記固定軸に動圧
発生用の動圧溝が形成されているのに対して、図3に示
されるように動圧発生用の動圧溝としてのスパイラル溝
27bを前記動圧スピンドル軸受を構成する回転軸27
の内周壁27aの内方に突出形成する点が相違点であ
る。
【0057】上記構成より成る第2実施形態の動圧軸受
モータおよび光偏向器は、前記動圧スピンドル軸受を構
成する前記回転軸27の前記内周壁27aに動圧発生用
の前記動圧溝27bが形成されているので、動圧軸受を
構成して、前記回転軸27の磁気的支持に加え動圧支持
を加えるので、前記回転軸の一層安定した支持および回
転を可能にするという効果を奏する。
【0058】また第2実施形態の動圧軸受モータおよび
光偏向器は、前記動圧スピンドル軸受を構成する高速回
転している前記回転軸27の中で最も遠心力が作用する
内周壁に動圧発生用の前記動圧溝27bが形成されてい
るので、最も有効に動圧を発生し、強力で安定した動圧
軸受を実現するという効果を奏する。
【0059】上述の実施形態は、説明のために例示した
もので、本発明としてはそれらに限定されるものでは無
く、特許請求の範囲、発明の詳細な説明および図面の記
載から当業者が認識することができる本発明の技術的思
想に反しない限り、変更および付加が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における動圧軸受モータ
および光偏向器を示す断面図である。
【図2】本第1実施形態における回転軸の着磁パターン
を示す展開図である。
【図3】本発明の第2実施形態における動圧軸受モータ
および光偏向器を示す断面図である。
【図4】従来の動圧軸受モータおよび光偏向器を示す断
面図である。
【符号の説明】 23 モータ 27 回転軸 32 固定軸
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 5/167 F16C 17/10

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定軸と該固定軸に嵌合し当該固定軸を
    中心に空気の動圧により無接触で回転する回転軸とから
    なる動圧スピンドル軸受を有するモータを備えた動圧軸
    受モータにおいて、 前記動圧スピンドル軸受を構成する前記回転軸が、磁性
    のマグネット材料により構成され、円周方向に沿って
    着磁され、外側にコイルが配設されているとともに、 前記固定軸が、磁力が作用しない材料によって構成され
    ていることを特徴とする動圧軸受モータ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記回転軸が、磁石としての機能を達成するように構成
    されていることを特徴とする動圧軸受モータ。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記モータのベースに配設されたステータコイルに対
    し、その内側に動圧スピンドル軸受を構成する回転軸が
    形成され、該回転軸が、前記ステータコイルから発生さ
    れる磁界が作用するよう磁化され、駆動用のマグネット
    としての機能を兼ね備えていることを特徴とする動圧軸
    受モータ。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記回転軸が、その側壁にN極とS極とが円周方向に交
    互に着磁された永久磁石が形成されていることを特徴と
    する動圧軸受モータ。
  5. 【請求項5】 請求項3において、 前記動圧スピンドル軸受を構成する前記回転軸および前
    記固定軸の内外側壁に滑らかな周面を形成して、真円軸
    受を構成するようにしたことを特徴とする動圧軸受モー
    タ。
  6. 【請求項6】 請求項3において、 前記動圧スピンドル軸受を構成する前記固定軸に動圧発
    生用の動圧溝が形成されていることを特徴とする動圧軸
    受モータ。
  7. 【請求項7】 請求項3において、 前記動圧スピンドル軸受を構成する前記回転軸に動圧発
    生用の動圧溝が形成されていることを特徴とする動圧軸
    受モータ。
  8. 【請求項8】 請求項1において、 前記回転軸に多面鏡を配設して、該回転軸の回転により
    入射光ビームを走査するように構成されていることを特
    徴とする光偏向器。
  9. 【請求項9】 請求項1において、 前記回転軸にホログラム・ディスク等を配設して、該回
    転軸の回転により入射光ビームを走査するように構成さ
    れていることを特徴とする光偏向器。
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