JPS61147218A - 静圧空気軸受による光偏向器 - Google Patents

静圧空気軸受による光偏向器

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JPS61147218A
JPS61147218A JP26954184A JP26954184A JPS61147218A JP S61147218 A JPS61147218 A JP S61147218A JP 26954184 A JP26954184 A JP 26954184A JP 26954184 A JP26954184 A JP 26954184A JP S61147218 A JPS61147218 A JP S61147218A
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JP
Japan
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rotor
fixed
optical deflector
coil
air bearing
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JP26954184A
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Inventor
Akihiko Iwama
岩間 明彦
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 肢生分国 この発明は、レーザプリンタやディジタル複写機、ファ
クシミリ、その他各種のレーザ偏向器を備えた光学的情
報処理装置で使用するのに好適な、コアレス扁平ブラシ
レスモータ方式による超小形の光偏向器に係り、特に、
新しい原理を採用した面対向形ブラシレスモータを構成
することによって、回転子が軸受部に接触しないように
して軸受部の摩擦をなくし、動作の安定化と長寿命化と
により、回転ムラを防止して、画像ジッター特性の良好
な光偏向器に関する。
従来鼓張 従来から、レーザプリンタのレーザ偏向器や、ディジタ
ル複写機のレーザ偏向器、ファクシミリのレーザ偏向器
、あるいはPO3端末器のイメージスキャナー等の各種
光学的情報処理装置では、読取り用や書込み用のレーザ
光を偏向するために、ポリゴンミラー(多面鏡)を使用
した光偏向器が用いられている。
このような回転多面鏡体型光偏向器は、偏向速度が速く
、連続的な光偏向が可能であるため、高速度、かつ高密
度の情報の記録や読出しに好適で外 ある。
この種の光偏向器としては、従来から、マグネット界磁
DCブラシレスモータ方式の空気軸受を用いた光偏向器
が知られている。
すなわち、DCブラシレスモータのロータを円筒状磁石
とし、回転多面鏡を取付けた中空軸(いわゆる回転多面
体)をロータ磁石の内径に固着する。そして、この回転
多面体の内径部に固定軸を設け、回転多面体の内径部表
面と、固定軸の外径部表面とで動圧空気軸受を構成する
ようにしている。
ところが、この動圧空気軸受による光偏向器では、第1
点として、動圧空気軸受部(すなわち固定軸の外径部表
面)に複雑な溝加工を必要とし、また、長尺の回転多面
体の内径部表面にも、超精密な表面加工を必要とする、
等の理由で、加工が困難で、コストアップになる。
また、第2点として、動圧空気軸受の場合、軸受部は接
触状態にあるから、起動時に空気軸受効果がなく、空気
軸受が最大の特徴としている長寿命化に限界がある。す
なわち、起動・停止時に軸受部の接触摩擦により、軸受
部が摩耗する。
この第2点に関連する第3点として、モータ方式がマグ
ネット界磁型であるため、停止状態でロータは鉄心型ス
テータのある方向へ吸引されており、軸受部の摩擦力が
大きいことも、摩耗を早める原因となる。
さらに、先の第1点に関連する第4点として、回転子の
構成が複雑で、部品点数も多いので、バランス修正が難
かしいことも、コストアップの要因である。
第5点として、マグネット界磁DCブラシレスモータを
使用しているので、ロータ位置検出器、速度検出器が必
要であり、固定子側の構成も複雑で、部品点数が多くな
る。その結果、信頼性が低下するとともに、コストアッ
プの一因となる。
このように、従来の動圧空気軸受による光偏向器では、
空気軸受による本来の効果が充分に得られない、という
不都合があった。
■−−血 そこで、この発明の静圧空気軸受による光偏向器では、
従来の空気軸受による光偏向器におけるこのような不都
合を解決し、コアレス扁平コイルとロータ磁石とを回転
軸の軸方向に対向させることによって回転子が軸受部に
接触しないようにした、新しい原理による面対向形ブラ
シレスモータを構成することにより、動作の安定化と長
寿命化とを達成するとともに、安定で正確な動作を可能
にして、回転ムラを防止することにより、良好な画像ジ
ッター特性の光偏向器を提供することを目的とする。
I−一戒 そのために、この発明の静圧空気軸受による光偏向器で
は、ポリゴンミラーを有する回転子と。
固定子と、ポリゴンミラーへの光路を形成する窓部を備
え、回転子と固定子とを取囲む筐体、とからなる光偏向
器において、 イ)回転子の構成として、中空状回転軸と、この回転軸
に固着された磁性フランジと、この磁性フランジを挟ん
でその両側に接合・固着され、かつその非固着面に複数
個のスパイラル溝を有するとともに、軸方向に異なる極
性に着磁された2個の多角形リング状ロータ磁石と、こ
のロータ磁石の外周面に接合されたミラーセグメントか
らなるポリゴンミラー、とを設け、口)筐体として、光
偏向器の下部を構成する筐体部と、上部を構成する上支
持部材とを有し、ハ)固定子の構成として、筐体部の底
面に固定されて、回転子の中空状回転軸の上方位置と下
方位置へ周囲から加圧空気を吹き付ける複数個の給気孔
と、この給気孔に継がれて加圧空気を供給する給気路と
を有する固定軸と、筐体部に固着された第1の磁性鉄板
と、第1のコイル基板に固着され、回転子の一方の多角
形リング状ロータ磁石と空隙をもって対向された複数個
のコイルからなる第1のコアレス扁平コイルと、上支持
部材に固着された第2の磁性鉄板と、第2のコイル基板
に固着され、回転子の他方の多角形リング状ロータ磁石
と空隙をもって対向された複数個のコイルからなる第2
のコアレス扁平コイル、とを設けるようにしている。
次に、この発明の静圧空気軸受による光偏向器について
、図面を参照しながら、その実施例を詳細に説明する。
なお、以下の実施例では、8極3相6コイルの場合につ
いて示す。
第1図は、この発明の静圧空気軸受による光偏向器の一
実施例について、その要部構成を示す縦断面図である。
図面において、11は第1の筐体部で、llaはそのレ
ーザ用窓部、llbは給気孔、12は第1の磁性鉄板、
13は第1のコイル基板、14は第1のコアレス扁平コ
イル、15は速度検出手段を構成する受光素子、16は
固定軸で、16aはその給気路、、6 bと16cは小
給気孔、21は第2の筐体部である上支持板、22は第
2の磁性鉄板、23は第2のコイル基板、24は第2の
コアレス扁平コイル、25は速度検出手段を構成する発
光素子、26はスペーサ、31は中空状回転軸、32は
多角形磁性フランジ、33は第1の多角形リング状プラ
スチックロータ磁石、34は第2の多角形リング状プラ
スチックロータ磁石、35はミラーセグメントを示し、
また、rlはロータの回転軸の中心位置から発光素子2
5(受光素子15)までの距離を示す。
なお、この第1図では、速度検出手段を構成する発光素
子25としてはLED、受光素子15としては光素子(
フォトトランジスタ)を用いる場合について示している
。また、各部相互の位置関係は、回転子が回転中の状態
について示している。
まず、レーザ偏向用のミラーを備えた回転子の組立につ
いて説明する。第1図と次の第2図では、回転子を構成
する部材に、31〜35の30番台の符号を付けている
第2図(1)と(2)は、第1図に示したこの発明の静
圧空気軸受による光偏向器の回転子について、その要部
構成を示す構造図で、図(1)は縦断面図、図(2)は
平面図である。図面における符号は第1図と同様であり
、また、r2はミラーの外接円の半径、r3は内接円の
半径を示す。
多角形磁性フ′ランジ32の両面に、多極に着磁した第
1の多角形リング状プラスチックロータ磁石33と第2
の多角形リング状プラスチックロータ磁石34とを接合
・固定する。
このプラスチックロータ磁石33と34の多相コイルに
対向する両側表面、すなわち第1図に示す第1のコアレ
ス偏平コイル14と、第2のコアレス偏平コイル24に
対向する両面には、第2図(2)に示すような、スパイ
ラル状の極めて浅い溝が、複数個設けられている。
また、このフランジ32と一体的に構成されたロータ磁
石33,34の外形面には、レーザ偏向用のミラーセグ
メント35として、例えば、高純度・高密度のアルミ薄
板を接合・固定して、一体的に構成する。
さらに、これを、内・外径の同軸度が精密で、かつ、加
圧空気の吹き付は面となる内径の面積度。
真円度、真直度を精密に加工した短尺の非磁性材あるい
は弱磁性材の中空状回転軸31の外径部に圧入・固着す
る。なお、ミラー面の加工は、この中空状回転軸31の
内径を基準として鏡面加工される。この中空状回転軸3
1の内径は、後で説明するように、固定軸16の外径に
対して、数μm大きい寸法である。
このようにして、回転子が構成される。
次に、固定電機子の組立について説明する。この固定電
機子と、その外筐等を構成する部材には、11〜17の
10番台と、21〜27の20番台の符号が付けられて
いる。
第3図(1)と(2)は、第1図に示した静圧空気軸受
による光偏向器の固定電機子について、その要部構成を
示す構造図で、図(1)は平面図、図(2)は縦断面図
である。図面における符号は第1図と同様であり、また
、17a〜、7 cはロータ位置検出素子を示す。
非磁性材からなる第1の筐体11には、その底面の中心
部に、加圧空気の給気孔11bと、固定軸16を圧入・
固着する圧入穴が設けられている。
また、第1の筐体11の側面には、空気の排気の機能を
有する複数個の開口と、光の出入口であるレーザ用の窓
部11aとが設けられている。
固定軸16は、非磁性材あるいは弱磁性材からなり、そ
の軸の片側端面の中心部には、加圧空気の給気口と、こ
の給気口から軸方向へ延びる給気路16aが設けられて
いる。
さらに、固定軸16には、先の第2図に示した中空状回
転軸31の重心(中空軸の中心)に対して、均等な上下
位置の半径方向に貫通する複数個(この実施例では、上
下に各4個ずつ計8個)の小給気孔]、6b、、6cが
設けられており、軸方向に設けられた給気路16aと継
がれている。
そして、固定軸16の小給気孔16b、]、6cから、
加圧空気を中空状回転軸31の内面に吹き付けて、回転
子を径方向に非接触の状態で支持する(ラジアル空気軸
受)。
固定軸16の表面の面粗度、真円度、真直度は、精密加
工されている。この固定軸16を、第1の筐体11の圧
入穴に高精密な面角度で圧入・固着する。
て この第1の筐体11にはネジ穴が設けられたおり、磁気
回路を構成するための第1の磁性鉄板12と、第1のコ
イル基板13とを、ネジで固定する。
また、第1のコイル基板13に、複数個のコイルからな
る第1のコアレス扁平コイル14、ロータ位置検出素子
17a〜17c、速度検出手段を構成する受光素子】5
を配列・固定し、次に、この第1のコアレス扁平コイル
14のコイル部分を、先のロータ磁石33に設けられた
スパイラル溝のある側に対して、平行平面となるように
樹脂で成形する。
この発明の実施例では、3相6コイル、ロータ位置検出
素子、7 a〜17cとしてはホール素子。
速度検出手段を構成する受光素子15としては光素子(
フォトトランジスタ)を用いる場合について示している
ロータ位置検出素子17a〜17cの配列位置は、出力
信号の時間関係が均一となるように、同−半径上とする
。なお、角度位置については、後で述べる。
また、回転子を定速制御するために設けられる速度検出
手段の構成は、先の第2図で説明した第1の多角形リン
グ状プラスチックロータ磁石33と、第2の多角形リン
グ状プラスチックロータ磁石34の外形面に形成された
ミラーの外接円の半径をr2.内接円の半径をr3とす
るとき、第1のコイル基板13上の、r 2 > r 
1> r 3となる関係の半径r1の位置に、フォトト
ランジスタ等の速度検出用受光素子15を配置し、さら
に、後に詳しく説明する第2のコイル基板23上、ある
いは上支持板21上に、この速度検出用受光素子15と
対向して、LED等の速度検出用発光素子25を配置し
、速度検出手段を構成する。
回転子が回転すると、この回転子と一体的に構成されて
いるミラーが、速度検出用受光素子15への光路を開閉
するので、受光素子15からは、回転子の速度に対応し
た周波数の出力信号が発生される。なお、特に図示はし
ないが、発光素子25と受光素子15の間に、スリット
板を設けるようにしてもよい。
このようにして構成された固定子本体の固定軸16に回
転子の中空状回転軸31を挿入する(固定軸16と中空
状回転軸31とのギャップは数μm)と、第1のロータ
磁石33と第1の磁性鉄板12との間に作用する吸引力
F’l’l と回転子の自重Wにより、回転子の中空状
回転軸31の端面ば、第1の筐体11の底面に突き当っ
ている。
この状態で、第1のコアレス扁平コイル14の各コイル
を成形した樹脂表面と対向しているロータ磁石33の表
面が、互いに平行平面で、空隙が数百μmあるようにす
る。
したがって、第1図に示した寸法h1と、第2図に示し
た寸法h2の関係は、h+>h2であり、h、の方が数
百μmだけ大きくなる。
非磁性材からなる上支持板21には、磁気回路を構成す
るための第2の磁性鉄板22と、第2のコイル基板23
とを固定する。
第2のコイル基板23に、複数個のコイルからなる第2
のコアレス扁平コイル24と、速度検出手段を構成する
発光素子25が、配列・固定される。この場合にも、第
2のコアレス扁平コイル24の各コイルは、先の第1の
コアレス扁平コイル14の各コイルと同様に、第2のロ
ータ磁石34に対向する表面が、互いに平行平面となる
ように、樹脂で成形される。
このようにして組立てられた上支持板21の組立体は、
スペーサ26を挟んで第1の筐体11の上側に固定され
る。なお、第3図には、スペーサ26は1個だけが示さ
れているが、各取付は六にはこのようなスペーサ26が
用いられる。
この状態で、第2の磁性鉄板22に対向する第2のロー
タ磁石34の間に、吸引力F’/2が作用する。そして
、この吸引力FY2により、回転子が浮上し、両コイル
14.24の中間の位置に保持される。
すなわち、回転子が浮上しているこの中間位置で、吸引
力Fy2は、第1の磁性鉄板12と第1のロータ磁石3
3の間に作用する吸引力Fy+ と、回転子の自重W(
これらの力は下方向)による力に対して、 Fy2=Fy+ 十w     −・・・(1)となる
ようにして、吸引力Fy+ と回転子の自重Wによる下
方向の力を打ち消し、両コイル14゜24の中間の位置
に非接触状態で浮上させるように機能する。
次に、上支持板21と、回転子の中空状回転軸31と、
固定軸16との上下方向の位置関係について説明する。
この発明の光偏向器の全体の組立て工程が完了した状態
では、第1図に示したように、回転子は、両コイル、4
.24の中間の位置に浮上している。
この状態で、回転子を下方向に下げて、回転子の中空状
回転軸31の端面を第1の筐体11の底面に突き当てる
と、回転子の中空状回転軸31の他の端面と上支持板2
1の底面との間に隙間があり、この隙間は第2のコアレ
ス扁平コイル24と第2のロータ磁石34との隙間、お
よび第1のコアレス扁平コイル14と第1のロータ磁石
33との隙間より小さくされている。そのため、回転子
が上下動しても、各コイルと磁石、すなわちコイル24
とロータ磁石34、コイル14とロータ磁石33とは接
触することがない。
なお、固定軸16と上支持板21の底面との間には、後
で説明するように、空気流の乱れをなくするために、隙
間が設けられている。
ところで、第1図に示した状態で停止中に、回転子を上
下に動かすと、軽い力で上下に移動する。
もし、軽く動かない場合の原因としては、例えばロータ
磁石33.34の特性のバラツキ、ロータ磁石33.3
4と対向する磁性鉄板12.22の間隔のバラツキ等に
より、ロータ磁石33,34と磁性鉄板12.22との
間にそれぞれ作用する上下方向の吸引力に、バラツキが
あることが考えられる。このような場合には、スペーサ
26によって、第2のロータ磁石34と第2の磁性鉄板
22との間隔を調整する。
このような作業工程によって、静圧空気軸受による光偏
向器の全体の組立てが完了する。
次に、この発明の光偏向器の動作について説明する。
第4図は、この発明の静圧空気軸受による光偏向器の動
作原理を説明するための全体構成を展開した展開図であ
る。図面における符号は第1図と同様であり、また、σ
lは第1の磁性鉄板12と第1のロータ磁石33とのギ
ャップ、σ2は第2の磁性鉄板22と第2のロータ磁石
34とのギャップ、σ3とσ4はスラスト空気軸受のギ
ャップを示す。
この第4図では、実施例として、8極3相6コイルの場
合について示している。
すでに第1図に関連して説明したように、この発明の光
偏向器では、」二支持板21の側にも、第2のコアレス
偏平コイル24が設けられている。
この8極3相6コイルの実施例の場合、8極の磁気回路
は、この第4図に示すように、展開される。そして、3
相6コイルには、磁束が直交する。
したがって、ロータ位置検出素子17a〜17Cからの
位置検出信号により、順次6コイルを励磁すると、先の
第1図に一実施例として示した光偏向器では、8極3相
6コイルのモータ部において、ロータ位置検出素子17
a〜17cから構成されるロータ位置検出器の出力信号
により励磁相を切換えて、順次6つのコイルを励磁する
と、フレミング左手の法則(いわゆるB14則)に従つ
て、ロータは、モータの供給電圧に比例した回転数で回
転される。なお、B14則で説明する場合に、F=B 
l iの力(ここで、Fは発生力、Bは磁束密度、iは
励磁電流)は、コイルに働く力である。
しかし、この発明の光偏向器では、コイルが固定で、ロ
ータ磁石が回転する方式のブラシレスモータの原理を応
用しているので、ロータ磁石すなわち、回転子に作用す
る回転力の方向は、このB11則の逆方向となる。第4
図では、左側の太矢印の方向となる。
さて、全体の組立てが完了した第1図の状態で、第1の
筐体11に設けられた給気孔11bから加圧空気を供給
する。
すると、固定軸16の小給気孔16b、16cから、中
空状回転軸31の上下2個所の位置に、それぞれ四方向
から加圧空気が吹き出されて、回転子は非接触状態に半
径方向に支持される。この半径方向の空気軸受の作用に
ついては、特に説明を加えるまでもない。
次に、この発明の静圧空気軸受による光偏向器が、その
主要な特徴の一つとしている軸方向の空気軸受の作用に
ついて述べる。
第1のロータ磁石33と第1の磁性鉄板12との間に作
用する吸引力FY+、および第2のロータ磁石34と第
2の磁性鉄板22との間に作用する吸引力F’/2は、
クーロンの法則によって説明される。
すなわち、磁石に対向した磁性鉄板には、磁石によって
磁極が誘導される。ここで、第1のロータ磁石33の磁
極の強さをml、第2のロータ磁石34の磁極の強さを
mlとすれば、第1の磁性鉄板12に誘導される磁極の
強さはkl −mlで、同様に、第2の磁性鉄板22に
誘導される磁極の強さはに2 ・mlで表わすことがで
きる。
したがって、先の吸引力FY+ と吸引力FYzは、そ
れぞれ、 となる。
なお、k、は定数で、単位系によって決定される。
ここで、回転子の自重を考慮して、その分だけ第1の磁
性鉄板12と第1のロータ磁石33とのギャップσ1よ
りも、第2の磁性鉄板22と第2のロータ磁石34との
ギャップσ2の方が小さくされ、σ1≧σ2である(実
用寸法は3.5mm〜5.5mm程度)。
また、磁石の厚さt1=tz  (=3mm〜5 mm
)、スラスト空気軸受のギャップσ3.σ4 (各コイ
ル14.,24の成形された樹脂平面と対向する磁石3
3.34の平面とのギャップで、実用寸法は0.2mm
〜0.3mm程度)であるから、σ1 +t1>σ3 
      ・・・・・・(4)σ2+t2〉σ4  
     ・・・・・・(5)の関係となる。
したがって、式(2)のml”  ・kl と、式(3
)のm22 ・k2は、回転子がこのギャップ中で上下
しても変化しないものとすれば、式(2)から吸引カF
Y+はσ12、つまり、ギャップの2乗に反比例するこ
とが分り、同様に、式(3)から吸引力F7y2もσ2
2、すなわち、ギャップの2乗に反比例するということ
になる。
第5図は、この発明の静圧空気軸受による光偏向器にお
いて、その軸方向の浮上刃を説明するための特性図であ
る。横軸はスラスト空気軸受のギャップ、縦軸は垂直力
を示す。
吸引力FY+ と吸引力FY2の垂直力は、この第5図
に示すような曲線の特性となる。なお、吸る。
一方、スラスト空気軸受の浮上刃は、回転子が回転する
ことによって、ロータ磁石33.34のスパイラル溝に
より外径方向に向う空気流が生じることで発生される。
この浮上刃は、理論的には、ギャップが微少になれば、
急激に増加する。
すなわち、ロータ磁石33とコイル14面との間に発生
する浮上刃Ff、と、ロータ磁石34とコイル24面と
の間に発生する浮上刃Ff2は、各コイル14.24の
成形された樹脂平面と、対向するロータ磁石33.34
の平面との間隔が微少になれば急激に増加して、点線で
示すような特性となる。
この各々の浮上刃Ff、、Ff2の特性に、先の吸引力
F Yt y F V2と、回転子の自重Wの特性とを
加算した、太実線の特性が得られるように、例えば、ロ
ータ磁石33.34のスパイラルの溝の数、深さ、形状
を構成すれば、回転子には、常に、両コイル14.24
の中間位置で安定しようとする力(スラスト剛性力)が
作用する。
したがって、回転子は、両コイル14.24の中間位置
に、非接触の状態で支持されることになる。
ここで、吸引力FYtと吸引力Fy2の関係について、
簡単に補足説明する。
第6図は、吸引力F Yt l F y2とギャップσ
との詳細な対応関係を示す特性図である。
すでに説明したように、回転子の自重を考慮して、第1
のコイル14と第1のロータ磁石33とのギャップσl
よりも、第2のコイル24と第2のロータ磁石34との
ギャップσ2の方が小さくされて、σ1≧σ2と関係に
なっているため、吸引力FM+ とFy2の特性は、多
少異なっている。
すなわち、この第6図に太実線で示した部分が、吸引力
Fylの作用範囲となり、点線で示した部分が、吸引力
F3’2の作用範囲となる。
次に、この発明の静圧空気軸受による光偏向器の回転時
の動作について述べる。
今、回転子が、半径方向に非接触に支持されている状態
、すなわち空気軸受が動作している状態で、先に述べた
ロータ位置検出素子17a〜17Cからの位置検出信号
により、順次6コイルが励磁されると、回転子は、浮上
刃を発生して、両コイル14.24の中間位置で安定し
、コイル14゜24に供給されh電圧(直流電圧)に比
例した回転数で回転する。
回転子を定速回転させるためには、水晶等を使用した発
振回路によって基準クロックを発生し、この基準クロッ
クに対して、前述の速度検出手段からの出力周波数の位
相を制御するP L L制御等を行えばよい。
もし、回転動作中に、スラスト方向の外乱振動が侵入し
ても、この発明の静圧空気軸受による光偏向器では、先
のスラスト剛性力の作用により、回転子は安定位置に修
正され、安定した回転動作を継続することができる。
なお、以上の実施例では、第1のコイル基板13に複数
個のロータ位置検出素子1−7 a〜17cと、速度検
出用の受光素子15とを固着し、第2のコイル基板23
あるいは筐体部の上部に、速度検出用の発光素子25を
固着する場合について説明した。しかし、これらの各素
子は、必ずしもこのような位置に設けなくてもよい。
また、ポリゴンミラーへの光路を形成する窓部を備え、
回転子と固定子とを取囲む筐体は、第1の筐体部11と
上支持板21とに分割する場合について述べた。しかし
、円板状の上支持板21の代りに、窓部を有する側壁の
一部または全部をこの上支持板21に付加してもよいこ
とは明らかであり、この発明の光偏向器は、これらの実
施例に限定されるものではない。
効   果 したがって、この発明の静圧空気軸受による光偏向器に
よれば、回転子はミラーセグメントとロータ磁石とが一
体化された扁平の簡単な構成となるので、回転子が超軽
量化される。
その上に、磁石と磁性鉄板に作用する吸引力を打ち消す
ように構成しているから、加圧空気を供給するために、
小形の空気ポンプを使用するだけよい。
また、この光偏向器では、回転子が軸受部と接触しない
構造であるから、動作の安定化と長寿命化とが実現され
る。
さらに、コアレス扁平ブラシレスモータの原理を応用す
ることによって、回転ムラを防止しているので、良好な
画像ジッター特性が祷られる、等ら の多くの優れた効果が奏せられる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の静圧空気軸受による光偏向器の一実
施例について、その要部構成を示す縦断面図、第2図(
1)と(2)は第1図に示したこの発明の静圧空気軸受
による光偏向器の回転子について、その要部構成を示す
構造図で、図(1)は縦断面図、図(2)は平面図、X
しduは第1図に示した静圧空気軸受による光偏向器の
固定電機子について、その要部構成を示す構造図で、図
(1)は平面図、図(2)は縦断面図、第4図はこの発
明の静圧空気軸受による光偏向器の動作原理を説明する
ための全体構成を展開した展開図、第5図はこの発明の
静圧空気軸受による光偏向器に心いて、その軸方向の浮
上刃を説明するための特性図、1且■は吸引力Fy1+
FY2とギャップσとの詳細な対応関係を示す特性図で
ある。 図面において、11は第1の筐体部で、llaはそのレ
ーザ用窓部、llbは給気孔、12は第1の磁性鉄板、
13は第1のコイル基板、14は第1のコアレス扁平コ
イル、15は速度検出手段を構成する受光素子、16は
固定軸で、16aはその給気路、16bと16cは小給
気孔、21は第2の筐体部である上支持板、22は第2
の磁性鉄板、23は第2のコイル基板、24は第2のコ
アレス扁平コイル、25は速度検出手段を構成する発光
素子、26はスペーサ、31は中空状回転軸、32は多
角形磁性フランジ、33は第1の多角形リング状プラス
チックロータ磁石、34は第2の多角形リング状プラス
チックロータ磁石、35はミラーセグメントを示す。 垂直り さ2 り間 o < +751<1−+531Ffl”Fy2
−(Fy+ r、、、                     
、−り 6 口 1C

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 ポリゴンミラーを有する回転子と、固定子と、ポリゴン
    ミラーへの光路を形成する窓部を備え、前記回転子と固
    定子とを取囲む筐体、とからなる光偏向器において、 イ)中空状回転軸と、該回転軸に固着された磁性フラン
    ジと、該磁性フランジを挟んでその両側に接合・固着さ
    れ、かつその非固着面に複数個のスパイラル溝を有する
    とともに、軸方向に異なる極性に着磁された2個の多角
    形リング状ロータ磁石と、該ロータ磁石の外周面に接合
    されたミラーセグメントからなるポリゴンミラー、とか
    ら構成された回転子と、ロ)光偏向器の下部を構成する
    筐体部と、上部を構成する上支持部材とからなる筐体と
    、 ハ)前記筐体部の底面に固定されて、前記回転子の中空
    状回転軸の上方位置と下方位置へ周囲から加圧空気を吹
    き付ける複数個の給気孔と、該給気孔に継がれて加圧空
    気を供給する給気路とを有する固定軸と、前記筐体部に
    固着された第1の磁性鉄板と、第1のコイル基板に固着
    され、前記回転子の一方の多角形リング状ロータ磁石と
    空隙をもつて対向された複数個のコイルからなる第1の
    コアレス偏平コイルと、前記上支持部材に固着された第
    2の磁性鉄板と、第2のコイル基板に固着され、前記回
    転子の他方の多角形リング状ロータ磁石と空隙をもつて
    対向された複数個のコイルからなる第2のコアレス扁平
    コイル、とからなる固定子、 とを備えたことを特徴とする静圧空気軸受による光偏向
    器。
JP26954184A 1984-12-20 1984-12-20 静圧空気軸受による光偏向器 Pending JPS61147218A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05316707A (ja) * 1992-05-08 1993-11-26 Ricoh Co Ltd 面対向型モ−タ
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