JP2009244742A - 真空モータ、及びそれを備えた光偏向器 - Google Patents

真空モータ、及びそれを備えた光偏向器 Download PDF

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Abstract

【課題】軸受部の流体摩擦によるエネルギー損失を抑え、安定した回転を維持するとともに、更なる高速回転を可能ならしめるモータ及びそれを用いた光偏向器を提供する。
【解決手段】回転軸1Aと、回転軸1Aを支承し回転軸1Aに向けて静圧を供給する静圧軸受機構3と、静圧軸受機構3の軸方向内側部に設けられた2つのポンプ機構7と、静圧軸受機構3、及びポンプ機構7の外周部を覆い、その内部に回転軸1Aと共に回転する回転多面鏡17を収容可能な収容空間31を有するケース体9と、静圧軸受機構3とポンプ機構7との間に形成された、収容空間31からケース体9の外部へと連通する大気連通孔5a及び大気連通孔5aの収容空間31側の開口端に形成された円環状の環状凹部5bを含み、ポンプ機構7による収容空間31の減圧を静圧軸受機構3が供給する圧力にかかわらず維持するための圧力緩和部5とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、高速回転を要求される真空モータ及びそれを備えた光偏向器に関する。特に、静圧軸受を有するモータ内部を減圧あるいは真空化することのできる真空モータ及びそれを備えた光偏向器に関する。
モータなどの回転体はその中心部分に回転軸を有しており、この回転軸を安定的に回転自在に支持するための機構を軸受という。この軸受の種類の1つである流体軸受には、外部から圧力を供給する「静圧軸受」と、軸の回転によって回転軸と軸受(固定軸)との間に存在する流体に動的な圧力を発生させる「動圧軸受」とが存在する。
従来から、光偏向器などのモータのように高速回転するモータとして、ロータ部を回転させることにより、ケースとカバー部材により密閉されたケース内の空気をケース外部へと排出し、このケース内を減圧或いは真空化することのできるポンプ機構を備えた動圧軸受を用いたモータ(例えば、特許文献1参照。)が提案されている。
ここで、図9及び図10を参照して従来の動圧軸受により回転自在に支持する真空モータを備えた光偏向器について簡単に説明する。図9は従来の真空モータを備えた光偏向器の断面図である。図10は従来の真空モータを備えた光偏向器の空気の流れを説明するための断面図である。以下では各図で表わされる上下の方向をそれぞれ上及び下として説明する。
回転軸101は回転中心Cを中心として回転するように配置されている。回転軸101は、その内部の回転中心Cの軸方向に第2大気連通孔107を有している。第2大気連通孔107の上下端ともに密閉されている(下端は封止部材111で密閉されている)。さらに回転軸101は、回転軸101の軸方向の上下端から所定の距離の位置に、第2大気連通孔107から回転軸101の表面につながる複数の第1大気連通孔105を有している。第1大気連通孔105の回転軸101の表面の開口部には環状凹部113が設けられている。さらに回転軸101の表面はヘリングボーン溝114を有している。(図9では、内部の構成を説明するために回転軸101を判断面で示しているため、一部にのみへリングボーン溝114が記載されているが、実際には回転軸101の表面の回転方向の全周に亘って上下にヘリングボーン溝が形成されている。)このヘリングボーン溝114が形成された部分が、回転軸101、スリーブ(固定軸)102によって構成されるポンプ機構115となる。このポンプ機構115により、上部吸引口133及び下部吸引口135から空気が吸いこまれ、収容空間139を減圧もしくは真空に近い状態にする。さらに、スリーブ102は回転軸101を覆うように配置されており、スリーブ102の下端で第1基台117aに固定されている。スリーブ102の図9における右下の部分には回転軸101の表面に通じる下部吸引口135及び連絡通路136を有している。また、スリーブ102の図9における左下の部分に外部の大気と連通する第3大気連通孔109を有している。さらに、上下の第1大気連通孔105の間にあたる回転軸101とスリーブ102とで構成される部分が動圧軸受機構103となる。ハブ126は回転軸101の上部に固定され、回転軸101を略中心部分まで覆う支持部材の途中に回転方向と直交する方向に向かって突出する回転多面鏡127を有している。さらに、駆動コイル123、及び駆動マグネット125によってモータを構成している。さらに、カバー部材119、第1基台117a、及び第2基台117bで覆われており、下部は底板131によって固定されている。また、カバー部材119の一部には光を取り入れる窓としてガラス121が配置されている。また、回転軸101や回転多面鏡127等の回転部材を軸方向(スラスト方向)に支持するスラスト軸受機構129が設けられている。
次に図10を参照して空気の流れを説明する。モータを駆動することによって回転軸101が回転する。この回転によりポンプ機構115と動圧軸受機構103とが動作し、回転多面鏡127付近の空気を矢印141で表わすように回転軸101とスリーブ102が形成する隙間(クリアランス)の上下の端から吸い込み、吸い込まれた空気は、矢印142のように第1大気連通孔105、第2大気連通孔107、及び第3大気連通孔109を経由して外部に排出される。その一方で、矢印142と丁度逆向きに、第3大気連通孔109、第2大気連通孔107、及び第1大気連通孔105を経由して、矢印143a及び矢印143bのように動圧軸受機構103の中央部へと外気(空気)が送り込まれることにより、動圧軸受機構103の圧力が高くなっていく。この動圧軸受機構103により発生する動圧によって、回転軸101を径方向(ラジアル方向)に支持することができる。これにより、回転軸101を安定して回転させられる。
特開2002−106567号公報
従来の光偏向器に使われる真空モータは、回転部材の回転によって回転多面鏡(ポリゴンミラー)の周りの空気を外部へと排出し、ミラー室内を減圧していた。これは、2〜3万回転であれば大気圧でも使用可能であるが、5〜7万回転の場合には、ミラー室内の空気の影響で風切り音や風損が発生するため、その対策として減圧もしくは真空にしていたものであるが、近年では要求回転数がさらに上がり、10万回転以上のモータが要求されてきている。
モータに、より高い回転数が求められた場合、良好な回転状態を維持するためには、軸受剛性を高める必要がある。そして、特許文献1に記載の軸受を採用した場合、軸受剛性を高めるには、回転軸及び軸受を長くしたり、回転軸及び軸受の径を大きくしたりする必要がある。ここで、軸受摩擦=2πRLωμ/Cr,軸受損=2πRLωμ/Cr(R:軸受の半径、L:軸受の長さ、ω:回転軸の角速度、μ:空気の摩擦、Cr:クリアランス)、と表わされるが、高速回転では軸受の径や長さを大きくすると、軸の周りの空気と軸受との摩擦が大きくなり、エネルギー損失(軸受損)が増大してしまうという問題がある。
また、特許文献1に示されている動圧軸受を使用した光偏向器の場合、動圧軸受を構成する部材の軸方向の一方の端部から空気を取り入れる必要がある。例えば、図9の動圧軸受機構103のように、回転軸101の下方部を固定して支えている場合、回転軸101の一端だけが第1基台117aに触れることになるため、モータの回転によって回転軸101で発生した熱は、その回転軸101を支えている下方部のみから放熱されることになるため、回転軸101の上下方向に温度むらが発生してしまい、回転軸101の熱膨張による変形量が位置(特に上下方向)によって異なることになる。そのため、回転軸101のクリアランスの変化にばらつきが生じ、安定した回転を妨げることになる。
さらに、特許文献1で用いられている動圧軸受は、回転軸と固定軸との間の隙間(クリアランス)を狭くする必要があるが、上述の式で分かるように、前記クリアランスが狭ければ空気との摩擦が増え発熱量も増加するため、動圧軸受では使用されるエネルギーを抑えることが困難である。
本発明の目的は、軸受部の流体摩擦によるエネルギー損失を抑え、安定した回転を維持するとともに、更なる高速回転を可能ならしめるモータ及びそれを用いた光偏向器を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の真空モータは、略中央部に配置された円柱状の回転軸と、前記回転軸を回転自在に支承する該回転軸の両端部に設けられ前記回転軸に向けて静圧を供給するための一組の静圧軸受機構と、前記回転軸を回転駆動させる駆動コイルおよび駆動マグネットとからなるモータ駆動部と、前記静圧軸受機構の軸方向内側部に、該静圧軸受機構と各々近接して設けられた2つのポンプ機構と、前記静圧軸受機構、前記ポンプ機構、及び前記モータ駆動部の外周部を覆い、その内部に前記回転軸と共に回転する回転部材を収容可能な収容空間を有するケース体と、前記静圧軸受機構と前記ポンプ機構との間に形成された、前記収容空間から前記ケース体の外部へと連通する大気連通孔及びこの大気連通孔の前記収容空間側の開口端に形成された円環状の環状凹部を含み、前記ポンプ機構による前記収容空間の減圧を前記静圧軸受機構が供給する圧力にかかわらず維持するための圧力緩和部と、を備えることを特徴とするものである。
請求項2に記載の真空モータは、略中央部に配置された円柱状の回転軸と、前記回転軸を回転自在に支承する該回転軸の両端部に設けられ前記回転軸に向けて静圧を供給するための一組の静圧軸受機構と、前記回転軸を回転駆動させる駆動コイル及び駆動マグネットとからなるモータ駆動部と、前記静圧軸受機構の軸方向内側部に、該静圧軸受機構と各々近接して設けられた2つのポンプ機構と、前記静圧軸受機構と前記ポンプ機構との間に各々設けられた2つの逆流防止機構と、前記静圧軸受機構、前記逆流防止機構、前記ポンプ機構、及び前記モータ駆動部の外周部を覆い、その内部に前記回転軸と一体的に回転する回転部材を収容可能な収容空間を有するケース体と、前記静圧軸受機構と前記逆流防止機構との間に形成された、前記収容空間から前記ケース体の外部へと連通する静圧用大気連通孔及びこの静圧用大気連通孔の前記収容空間側の開口端に形成された円環状の静圧用環状凹部とからなる静圧用排出孔と、前記逆流防止機構と前記ポンプ機構との間に形成された、前記収容空間から前記ケース体の外部へと連通する減圧用大気連通孔及びこの減圧用大気連通孔の前記収容空間側の開口端に形成された円環状の減圧用環状凹部とからなる減圧用排出孔と、を備えることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のモータであって、前記減圧用排出孔が、前記収容空間を減圧状態に保つことのできる圧力緩和部であることを特徴とするものである。
請求項4に記載の光偏向器は、回転軸と一体的に回転する回転多面鏡を備える光偏向器において、略中央部に配置された円柱状の回転軸と、前記回転軸を回転自在に支承する該回転軸の両端部に設けられ前記回転軸に向けて静圧を供給するための一組の静圧軸受機構と、前記回転軸を回転駆動させる駆動コイルおよび駆動マグネットとからなるモータ駆動部と、前記静圧軸受機構の軸方向内側部に、該静圧軸受機構と各々近接して設けられた2つのポンプ機構と、前記静圧軸受機構、前記ポンプ機構、及び前記モータ駆動部の外周部を覆い、その内部に前記回転軸と共に回転する回転部材を収容可能な収容空間を有するケース体と、前記静圧軸受機構と前記ポンプ機構との間に形成された、前記収容空間から前記ケース体の外部へと連通する大気連通孔およびこの大気連通孔の前記収容空間側の開口端に形成された円環状の環状凹部を含み、前記ポンプ機構による前記収容空間の減圧を前記静圧軸受機構が供給する圧力にかかわらず維持するための圧力緩和部と、を備えたことを特徴とするものである。
請求項5に記載の光偏向器は、回転軸と一体的に回転する回転多面鏡を備える光偏向器において、略中央部に配置された円柱状の回転軸と、前記回転軸を回転自在に支承する該回転軸の両端部に設けられ前記回転軸に向けて静圧を供給するための一組の静圧軸受機構と、前記回転軸を回転駆動させる駆動コイルおよび駆動マグネットとからなるモータ駆動部と、前記静圧軸受機構の軸方向内側部に、該静圧軸受機構と各々近接して設けられた2つのポンプ機構と、前記静圧軸受機構と前記ポンプ機構との間に各々設けられた2つの逆流防止機構と、前記静圧軸受機構、前記逆流防止機構、前記ポンプ機構、及び前記モータ駆動部の外周部を覆い、その内部に前記回転軸と一体的に回転する回転部材を収容可能な収容空間を有するケース体と、前記静圧軸受機構と前記逆流防止機構との間に形成された、前記収容空間から前記ケース体の外部へと連通する静圧用大気連通孔およびこの静圧用大気連通孔の前記収容空間側の開口端に形成された円環状の静圧用環状凹部とからなる静圧用排出孔と、前記逆流防止機構と前記ポンプ機構との間に形成された、前記収容空間から前記ケース体の外部へと連通する減圧用大気連通孔およびこの減圧用大気連通孔の前記収容空間側の開口端に形成された円環状の減圧用環状凹部とからなる減圧用排出孔と、を備えたことを特徴とするものである。
本発明に記載の真空モータ及び光偏向器は、回転多面鏡を回転可能に収容する収容空間を減圧或いは真空化し、かつ静圧軸受を用いたモータにより該回転多面鏡を回転させる構成となっている。これにより、動圧軸受を用いたモータに比べて軸受剛性を高めることができるため、同じ軸受剛性を得る場合には、回転軸や静圧軸受機構の軸方向の長さを短くすることができ、モータを小型化することができる。また、径方向のクリアランスをより確保することができるため、軸受部の流動摩擦を軽減することができ、エネルギー損失を抑えることができる。
また、回転軸の軸方向の両端に静圧軸受を配しているため、回転軸を両持ち構造で支持することができ、静圧軸受の両側から放熱させることが可能となる。これにより、回転軸の軸方向の温度ムラを抑制することができ、軸受部材の不均一な変形、及びそれによるクリアランスのばらつきを抑えることができ、安定した回転を維持することができる。また、回転軸の両側から放熱するため、十分な放熱を行うことができ、モータ内部の温度上昇を抑えることができる。
さらに、静圧軸受を用いたことにより、クリアランスを大きくすることができるため、軸受部の流体摩擦を軽減することができるとともに、静圧軸受は外部から供給された空気(気体)が軸受内部を流れることになるため、軸受内部での冷却効果も期待できることから、よりモータの発熱を抑えることができる。したがって、使用されるエネルギーをさらに抑えることができる。
また、請求項1及び請求項3に記載の真空モータ、並びに請求項4に記載の光偏向器は、収容空間の圧力と、回転軸を支持するために送り込まれる高圧(静圧)空気の圧力との平衡をとるための圧力緩和部を設けた構成である。これにより、送り込まれた高圧に影響されることなく、収容空間内を低圧に保つことができる。したがって、収容空間内で回転する回転多面鏡の空気摩擦によるエネルギー損失や騒音をより確実に抑えることができる。
また、請求項2及び請求項3に記載の真空モータ、並びに請求項5に記載の光偏向器は、回転軸を支持するために送り込まれる高圧(静圧)空気の収容空間側への流れを遮断する逆流防止機構を設けた構成である。これにより、圧力緩和部を設けることなく、収容空間内を低圧に保つことができる。したがって、収容空間内で回転する回転多面鏡の空気摩擦によるエネルギー損失や騒音をより確実に抑えることができる。さらに、逆流防止機構と圧力緩和部とを併用した場合、静圧軸受機構から収容空間への空気の流れをより確実に遮断することができるため、収容空間内の圧力をさらに下げることができるとともに、静圧軸受の軸受剛性を高めるために、さらに供給圧力を高めるような場合であっても、確実に収容空間を減圧或いは真空化することができる。
〔第1の実施形態〕
以下、この発明の第1の実施形態に係る光偏向器について説明する。図1は本実施形態に係る光偏向器の模式的な断面図である。以下の説明では、説明の都合上、図1における下方向を下、図1における上方向を上という。また、後述する静圧軸受機構3は円筒形をしているため図1に示すような断面においては左右対称である。さらに、本実施形態における光偏向器は、回転多面鏡17、駆動コイル15a、駆動マグネット15b、及びスラスト軸受機構19を除いて、図1で上下が対象構造となっている。したがって、静圧軸受機構3も、上下対称な上部の静圧軸受機構3と下部の静圧軸受機構3とが存在する。そこで、以下では、特に上下左右を区別しない場合には静圧軸受機構3の図1における右上の部分を例に説明する。
第1の実施形態に係る光偏向器は、図1に示すように、回転中心Cを中心に回転する回転軸1Aの表面に直接多角形状の平板である回転多面鏡17が取り付けられている。また、回転軸1Aの表面には駆動マグネット15bが配置されている。この回転軸1Aは動圧軸受機構により支持する場合と異なり、軸の内部に外部に連通する孔は存在しない構造である。さらに、後述するように回転軸1Aは軸方向の上下端から所定距離はなれた表面に、ポンプ機構7を構成するヘリングボーン溝7aを有している。そして、回転軸1Aの両端部分の周りは静圧軸受機構3で覆われている。この静圧軸受機構3は回転軸1Aの表面に沿った円筒形をしている。また、静圧軸受機構3と回転軸1Aとの間には数ミクロンの隙間(クリアランス)を有している。この静圧軸受機構3により回転軸1Aを支持する部分を静圧軸受部3cと称している。この静圧軸受部3cは上側で外部(大気)とつながっている。静圧軸受機構3は、外部から空気を取り込む静圧供給部3a、及び静圧供給部3aから取り込まれた空気を静圧軸受部3cに排出する上下に並ぶ2つの孔である静圧吹出口3bを有する(すなわち、下側の静圧吹出口3bは、後述する大気連通孔5aより軸方向に上側の位置に配置され、上側の静圧吹出口3bは下側の静圧吹出口3bより軸方向の上側の位置に配置される)。さらに、静圧軸受機構3は、下側の静圧吹出口3bの下に静圧軸受部3cと大気とを連通する大気連通孔5aを有する。そして、静圧軸受機構3の内壁には、大気連通孔5aと静圧軸受部3cとの連結部分に環状凹部5bが設けられている。この大気連通孔5a及び環状凹部5bとによって圧力緩和部5が構成されている。ここで大気連通孔5a及び環状凹部5bの構造を具体的に説明する。図2は図1の真空モータをII‐IIで切断し上から見た状態の図である。図2に示すように、環状凹部5bは静圧軸受機構3の内周の回転軸1Aと直交する方向に沿って環状に設けられている。この環状凹部5bにより、後述するポンプ機構7により吸引された空気を、ケース体9の外部へと排出する際に、回転軸1Aに対するラジアル方向の力を均一化する。すなわち、環状凹部5bが設けられている場合、この環状凹部5bを通じて周方向のどの位置においても、空気が流通することができるため、回転軸1Aに対するラジアル方向の力を均一にすることができるが、環状凹部5bが設けられていない場合には、特定の場所においてのみ空気が流通するため、回転軸1Aに対して不均一なラジアル方向の力が作用することになる。そして大気連通孔5aは、その環状凹部5bのところどころに設けられている。この大気連通孔5aは、回転軸1Aを円周方向に三等分する箇所あるいはそれ以上の数で周方向に均等分割する位置に設けることにより、回転バランスを良好に保つことができる。なお、本実施形態では静圧軸受機構3の内壁に環状凹部5bを設けているが、これは回転軸1Aの外壁に設けてもよい。
上部の静圧軸受機構3の下側には収容空間31が設けられている。この収容空間31には上から順に、上述した回転多面鏡17、モータ駆動部15、及びスラスト軸受機構19が収められている。さらに、その収容空間31の下には下部の静圧軸受機構3が配置されている。そして、上部の静圧軸受機構3と接続されるカバー部材13A、下部の静圧軸受機構3と接続される第1基台11a、及びカバー部材13A及び第1基台11aと接続され回転多面鏡17やモータ駆動部15などを覆って収容空間31を形成する第2基台11bとで本実施形態における真空モータの外壁が構成されている。また、第1基台11a及び第2基台11bを合わせて単に基台11という。以下では、第1基台11a、第2基台11b、及びカバー部材13Aを合わせて単にケース体9という。ここで、本実施形態では、ケース体9と静圧軸受機構3を別のものとして形成しているが、これは一体のものとして形成してもよい。さらには、本実施形態のケース体9と静圧軸受機構3との境目は他の部分に位置することも可能である。これは、例えば、静圧軸受機構3を第1基台11aまで含むものとして形成することなどを指す。
モータ駆動部15は、駆動コイル15a及び駆動マグネット15bで構成されている。駆動コイル15aは、電源に接続されている。駆動コイル15aに電流が流されることで磁界が発生する。駆動コイル15aには鉄心が配置されており、駆動コイル15aが発生する磁界を集中させ、発生する磁力を強くする。駆動コイル15aは、反対向きの電流が交互に流されることにより、N極からS極、S極からN極へと交互に磁界を変化させる。
駆動マグネット15bは、永久磁石である。駆動マグネット15bはN極の磁石とS極の磁石が交互に配置されている。駆動マグネット15bは、駆動コイル15aが発生する磁界がN極とS極の変化を繰り返すことで、反発及び引きつけを繰り返すことで回転中心Cを中心として、回転軸1Aを回転させる。
回転軸1Aは、中心軸として回転中心Cを有する円柱状の部材である。回転軸1A、上述のように駆動マグネット15bと駆動コイル15aの作用により回転中心Cを中心に回転する。
図3はヘリングボーン溝を説明するための図である。図3は図1に示すポンプ機構7部分の回転軸1Aの表面を周方向に展開した図である。回転軸1Aは、図1のヘリングボーン溝7aとして示されている部分の表面に、図3に示すようなヘリングボーン溝7aが等間隔に複数設けられている。へリングボーン溝7aは、図3のように軸方向にそって螺旋状の溝を構成している。回転軸1Aが回転することで、ヘリングボーン溝7aに沿って空気が収容空間31から、該収容空間31と反対側の部分に配置された環状凹部5bに排出される。これにより、収容空間31の内部を略真空状態まで減圧することができる。すなわち、へリングボーン溝7aが形成されている部分の回転軸1A、及びこれ対向する固定軸(静圧軸受機構3)で形成されるポンプ部7bによって、収容空間31から空気を吸い出し環状凹部5bに空気を排出するポンプ機構7が構成されている。また、本実施形態では、ポンプ機構7の長さは、収容空間31から環状凹部5bの間の長さと一致しているが、収容空間31から環状凹部5bの間の長さより短くすることもできる。ポンプ機構7の長さを短くすると、ポンプ効率が低下するため、ポンプ機構7の長さは、要求される収容空間31内の圧力に基づいて決定されることが好ましい。このように、収容空間31を減圧あるいは真空化することにより、後述する回転多面鏡17の回転によって発生する空気摩擦による風損や風切り音(騒音)を低減することができる。
ここで、本実施形態ではポンプ機構7の軸流発生溝としてヘリングボーン溝7aを用いているが、これは他のものでもよく、例えば、一条・二条等のスパイラル溝であってもよい。また、本実施形態ではポンプ機構7の軸流発生溝であるヘリングボーン溝7aを回転軸1Aの表面に形成しているが、これは対向する固定軸(静圧軸受機構3)の内壁に形成してもよい。
静圧軸受機構3は、上述したように静圧供給部3a、静圧吹出口3b、静圧排出部3d、及び圧力緩和部5が設けられている。
静圧供給部3aに外部から4〜5気圧の高圧空気が送り込まれる。そして、上下の静圧吹出口3bの双方から静圧軸受部3cに向けて4〜5気圧の高圧空気が排出される。静圧軸受部3cの上側の静圧吹出口3bと下側の静圧吹出口3bとの間の部分では、上下の静圧吹出口3bの双方から高圧の空気が送られる。そして、静圧軸受部3cに供給された高圧空気(静圧)により回転軸1Aを径方向(ラジアル方向)に支持する。これにより、回転ムラのない安定した回転軸1Aの回転が維持される。そして、上下の静圧吹出口3bから排出された高圧空気の一方は静圧軸受部3cの上側に逃げ、静圧排出部3dから上側の外部に排出される。また、高圧空気の他方は静圧軸受部3cの下側に逃げ、環状凹部5b、大気連通孔5aを介して外部に排出される。
環状凹部5bは、一方からポンプ機構7によって排出された収容空間31の空気が送り込まれ、他方から静圧軸受部3cに供給された高圧空気が送り込まれる。さらに、環状凹部5bは大気連通孔5aを介して大気と連通している。そして、環状凹部5b及び大気連通孔5aで構成される圧力緩和部5において、ポンプ機構7から排出された空気の圧力と静圧軸受部3cから排出された空気の圧力の平衡がとられる。このように圧力緩和部5で圧力の平衡をとる理由は、圧力緩和部5が高圧になることでポンプ機構7の排出能力が低下し、収容空間31を目標の圧力まで減圧あるいは真空化することができなくなることを防ぐためである。
ここで、圧力緩和部5による気圧の平衡を具体的に説明するために、まず第1の実施形態における圧力緩和部5において圧力を緩和するだけの十分な体積がない場合を説明する。そのような場合で、かつ大気連通孔5aが小さい径を有する場合、静圧軸受部3cから排出された高圧空気により環状凹部5bの圧力が高くなり、ポンプ機構7の排出能力が低下してしまうため、収容空間31を目標の圧力まで減圧あるいは真空化することができなくなってしまう。また、逆に大気連通孔5aが大きい径を有する場合、ポンプ機構7から排出された空気及び静圧軸受部3cから排出された空気は、大気連通孔5aを介して余裕を持って外部に排出されるため、環状凹部5bの圧力はおおよそ大気圧と同じ1気圧に保たれる。これにより、収容空間31を目標の圧力まで減圧あるいは真空化することができる。
上述の様に、圧力緩和部5において圧力を緩和するだけの十分な体積を有しない場合、収容空間31を目標の圧力まで減圧あるいは真空化することが困難になる。そのため、圧力を緩和するのに十分な体積を有する圧力緩和部5を配置することで、圧力の平衡をとるための余裕を設けて、容易に双方の圧力の平衡をとれるようにして、収容空間31を目標の圧力まで減圧あるいは真空化できるようにしている。また、多少の圧力の変化が発生しても収容空間31の圧力上昇を発生させないようにしている。したがって、圧力緩和部5は、ポンプ機構7の能力を低下させないような、大気連通孔5aの径(断面積)や環状凹部5bの体積が必要となる。大まかには大気連通孔5aの径を大きくして流路抵抗を減らすことができれば、環状凹部5bの体積は、さほど重要ではなくなる。
図4はポンプ機構7の働きをシミュレーションしたグラフの図である。このグラフの横軸は環状凹部5bのポンプ機構7の排出側付近の気圧(hPa)(ここでは、「容器内気圧」という。)である。また、このグラフの縦軸は収容空間31内の気圧(hPa)(ここでは、「ミラー付近到達気圧」という)である。各折れ線グラフは静圧軸受部3cのクリアランスを変化させた場合のシミュレーション結果である。丸印で示された折れ線グラフ401はクリアランスを8μmとした場合のシミュレーション結果であり、四角印で示された折れ線グラフ402はクリアランスを9μmとした場合、三角印で示された折れ線グラフ403はクリアランスを10μmとした場合、バツ印で示された折れ線グラフ404はクリアランスを11μmとした場合の各々のシミュレーション結果である。クリアランス以外の条件は、ポンプ機構7の径が16mm、長さが9mm、回転軸1Aの回転数が150000rpm、上述のへリングボーン溝7aの溝幅比が0.5、溝の深さが15μmとしてシミュレーションしている。折れ線グラフ上の各点の状態が平衡のとれた状態である。例えば、折れ線グラフ401上の点405では、回転多面鏡17の付近到達気圧がおおよそ100hPaで、容器内気圧がおおよそ1470hPaで圧力の平衡がとれている。言い換えれば、環状凹部5bの圧力が1470hPaであった場合、収容空間31の圧力を100hPaまで減圧できることを示している。本実施形態では回転多面鏡17の付近到達気圧を0.1atm(101.3hPa)まで下げることが要求されているとした場合、グラフを参照すると、折れ線グラフ404に示すように、クリアランスが11μmでは本実施形態の要求仕様を満たすことができないことがわかる。また、折れ線グラフ403に示すように、クリアランスが10μmでは、容器内気圧をおおよそ1050hPa以下とすれば回転多面鏡17の付近到達気圧を0.1atm(101.3hPa)まで下げることができる。また、折れ線402に示すように、クリアランスが9μmでは、容器内気圧をおおよそ1290hPa以下とすれば回転多面鏡17の付近到達気圧を0.1atm(101.3hPa)まで下げることができる。さらに、折れ線グラフ401に示すように、クリアランスが8μmでは、容器内気圧がおおよそ1460hPa以下とすれば回転多面鏡17の付近到達気圧を0.1atm(101.3hPa)まで下げることができる。したがって、本実施形態では、要求仕様である回転多面鏡17の付近到達気圧及びポンプ機構7のクリアランスに応じて、容器内気圧が上述の値を満たすような環状凹部5bの体積及び大気連通孔5aの径それぞれの値を決定する。
回転多面鏡17は、外形が多角形の辺により構成され、その各辺にミラー(鏡面)を有しており、回転軸1Aが回転することで回転中心Cを中心として回転する。
ケース体9は、収容空間31における回転多面鏡17が配置されている高さの一部にガラス14が配置されている。このガラス14を外部からの光が通過して回転している回転多面鏡17に入射し、回転に応じて角度を変えて反射することで偏向走査を行う。
スラスト軸受機構19は、回転軸1Aの表面を一周するように配置されたリング状の第1リングマグネット19a、及び前述の第1リングマグネット19aと相対する位置に、第2基台11bの内側を一周するように配置されたリング状の第2リングマグネット19bの2つの永久磁石で構成されている。スラスト軸受機構19は、第1リングマグネット19aと第2リングマグネット19bとの吸引力により回転軸1Aの軸方向の支持を行うものである。このスラスト軸受機構19は他の構成でもよい。例えば、スラスト軸受機構19は、第1リングマグネット19aと第2リングマグネット19bとの反発力を複数用いて、それぞれの吸引力と反発力を利用する構成でもよい。また、スラスト軸受機構19は、第1リングマグネット19aと外側第2リングマグネット19bの一方を永久磁石で、他方を磁性体で構成してもよい。
次に、図5を参照して、本実施形態に係る光偏向器における空気の流れをまとめて説明する。図5は本実施形態に係る光偏向器における空気の流れを説明するための図である。
外部から供給される高圧空気が、矢印501のように静圧供給部3aから静圧吹出口3bを通じて静圧軸受部3cへと送り込まれる。
静圧供給部3aに供給された高圧空気のうち、上側の静圧吹出口3bを通過した空気の一方は矢印502のように静圧排出部3dを介して外部に排出される。また、上側の静圧吹出口3bを通過した空気の他方は、矢印503のように下側の静圧吹出口3bの方向に排出される。
静圧供給部3aに供給された高圧空気のうち、下側の静圧吹出口3bを通過した空気の一方は矢印504のように静圧吹出口3bの方向に排出される。また、下側の静圧吹出口3bを通過した空気の他方は、矢印505のように環状凹部5bに排出される。
矢印502乃至505で示された高圧空気の流れにより静圧軸受部3cが構成され、回転軸1Aを支持することができる。
回転軸1Aが回転することによりポンプ機構7が動作し、収容空間31の空気は、矢印506のようにポンプ機構7を介して環状凹部5bに排出される。これにより、収容空間31を減圧あるいは真空化することができ、回転軸1Aが継続して回転することにより、減圧あるいは真空化状態を維持することができる。
環状凹部5bを満たす空気は、矢印507のように外部に排出されていく。そして、矢印505で環状凹部5bに送り込まれる空気、矢印506で環状凹部5bに送り込まれる空気、及び矢印507で外部に排出される空気の3つの空気の流れにより、環状凹部5bの中の空気は大気圧と同等の圧力で平衡状態を維持する。
以上で説明したように、本実施形態に係る光偏向器は、静圧軸受を使用したモータで構成されている。このため、静圧軸受は同等のサイズの動圧軸受を使用した場合と比較して軸受剛性が高いため、動圧軸受を使用した時よりも長さの短い軸受あるいは径の小さい軸受などを使用しても、同程度の軸受剛性を得ることができる。そして、前述したように、軸受損(W)は2πR3Lω2μ/Crで求められるため、軸受の径と長さを小さくすることで、同じ回転数でも軸受損を小さくすることができる。また、動圧軸受のクリアランスは2〜3μm程度であるのに対して、静圧軸受のクリアランスは9〜10μm程度であることから、静圧軸受は動圧軸受と比較してクリアランスを大きくすることができるため、前述の式から同じ回転数の場合、軸受損を非常に小さくすることができる。したがって、静圧軸受を使用することで、エネルギー損失を抑えられ、より小さなエネルギーで稼働させることが可能となる。
また、前述したように、静圧軸受は動圧軸受に比べクリアランスが大きいため、熱膨張などによるクリアランス変化の影響を受け難い。したがって、静圧軸受を使用した本実施形態に係る光偏向器ではクリアランスの管理が容易となり、加工コストを低減することができる。
また、本実施形態に係る光偏向器は、静圧軸受機構の両側がケースに固定された両持ち構造になっている。このため、軸受の両側で放熱することができ、十分な放熱効果を得ることができる。また、静圧軸受を使用することで、軸受部に空気の流れが発生するため、空気の流れによる放熱効果も期待でき、全体的な放熱効率を向上させることができる。
さらに、本実施形態に係る光偏向器は、ポンプ機構から排出される空気の圧力と静圧吹出口から排出される空気の圧力との平衡をとるために圧力緩和部が設けられている。これにより、容易に各々の圧力の平衡をとることができため、静圧軸受機構へ供給する高圧空気(静圧)の圧力変化にも容易に対応することができる。したがって、エネルギー効率を高め、安定した回転を維持するとともに、更なる高速回転を達成することができる。
〔第2の実施形態〕
以下、この発明の第2の実施形態に係る光偏向器について説明する。図6は本実施形態に係る光偏向器の模式的な断面図である。以下の説明では、説明の都合上、図6における下方向を下、図6における上方向を上という。
本実施形態に係る光偏向器は、第1の実施形態に係る光偏向器における大気連通孔5aを静圧用大気連通孔23a及び減圧用大気連通孔25aの2つに分け、さらに環状凹部5bを静圧用環状凹部23b及び減圧用環状凹部25bの2つに分けている。ここで、静圧用大気連通孔23a及び静圧用環状凹部23bをまとめて静圧用排出孔23という。また、減圧用大気連通孔25a及び減圧用環状凹部25bをまとめて減圧用排出孔25という。そして、静圧用環状凹部23bから減圧用環状凹部25bへと空気が移動しないように逆流防止機構21を設けた構成である。そこで、以下では静圧用排出孔23、減圧用排出孔25、及び逆流防止機構21を主に説明する。また、本実施形態において第1の実施形態と同一の符合が付されている部材は同一の機能を有するものである。
本実施形態に係る光偏向器における静圧軸受機構3も第1の実施形態と同様に回転軸1Bの周囲を覆う筒状の部材であるため、その断面は左右対称である。また、本実施形態に係る静圧軸受機構3も第1の実施形態と同様に収容空間31の上下にそれぞれ配置されているが、それらは同一の機構を有するものである。そこで、以下の説明では右上の部分の静圧軸受機構3を例に説明する。静圧軸受機構3は、まず、内側面に上から上側の静圧吹出口3b、下側の静圧吹出口3bを有する。そして、上下の静圧吹出口3bはそれぞれ外部の大気と静圧供給部3aを介して連通している。さらに、静圧軸受機構3は、下側の静圧吹出口3bより下の内側面に静圧用環状凹部23bを有している。そして、静圧用環状凹部23bは静圧用大気連通孔23aで外部の大気と連通している。さらに、静圧軸受機構3は、静圧用環状凹部23bから下方向に所定距離離れた内側面に減圧用環状凹部25bを有する。そして、減圧用環状凹部25bは減圧用大気連通孔25aで外部の大気と連通している。すなわち、静圧用大気連通孔23aは、減圧用大気連通孔25aに対して収容空間31と反対側の位置に設けられている。これら、静圧用環状凹部23b及び減圧用環状凹部25bのいずれも、図2に示される第1の実施形態の環状凹部5bと同様に、静圧軸受機構3の内壁の回転中心Cと直交する方向に沿って環状に設けられている。
回転軸1Bは、静圧用環状凹部23bと減圧用環状凹部25bとの間に位置する表面部分にヘリングボーン溝21aを有している。このヘリングボーン溝21aが形成されている回転軸1B及びこれと対向する固定軸(静圧軸受部3c)との間で形成される逆流防止ポンプ部21bによって逆流防止機構21が構成される。この逆流防止機構21は、回転軸1Bが回転することにより、減圧用環状凹部25bの内部の空気を静圧用環状凹部23bに送る機構である。すなわち、ポンプ機構7と同様の作用を行うものである。したがって、本実施形態に係る逆流防止機構21は静圧軸受部3cからの高圧が確実に遮断できるポンプ能力を有していることが好ましい。ここで、本実施形態では静圧用環状凹部23bと減圧用環状凹部25bとの間の間隔とヘリングボーン溝21aを設けた逆流防止機構21の長さを一致させているが、この距離は短くてもよく、逆流防止機構21に要求される空気の移動量に合わせて長さを決定することが好ましい。この逆流防止機構21により、静圧軸受部3cから静圧用環状凹部23bに排出された高圧空気が、ポンプ機構7によって排出される収容空間31の空気と直接触れることを回避できる。これにより、静圧軸受部3cから排出される高圧空気とポンプ機構7によって排出される空気との間で直接圧力の平衡をとる必要がなくなる。
減圧用環状凹部25bには、ポンプ機構7により収容空間31の内部の空気が排出される。また、減圧用環状凹部25bの内部の空気は、逆流防止機構21により静圧用環状凹部23bへ送出される一方で、減圧用環状凹部25bは減圧用大気連通孔25aによって大気と連通しているため、減圧用環状凹部25b内部の圧力が低い場合には外部から空気を吸気し、内部の圧力が高い場合には外部に空気を排出する。
本実施形態の場合、逆流防止機構21により、静圧軸受部3cで排出された高圧の空気の減圧用環状凹部25bへの流入を遮断することができるため、収容空間31を確実に減圧あるいは真空化することができる。
そして、減圧用環状凹部25bは、第1の実施形態における環状凹部5bと同様に静圧軸受機構3の内壁の回転方向の全周に亘って設けられている。そして、減圧用環状凹部25b、回転方向の全周に亘って均一な圧力を回転軸1Bにかけることができる。このように、本実施形態における減圧用環状凹部25bは減圧用大気連通孔25aからの排気によって回転軸1Bの周りの空気圧のばらつきが発生しないための空間である。したがって、減圧用環状凹部25bは減圧用大気連通孔25aからの排気の影響を緩和できる大きさであればよい。
静圧用環状凹部23bには、逆流防止機構21により減圧用環状凹部25bの空気が送出される。また、静圧用環状凹部23bには、静圧軸受部3cからの高圧空気が排出される。そして、静圧用環状凹部23bの内部の空気は、静圧用大気連通孔23aによって外部に排出される。ここで、静圧用環状凹部23bの空気は、逆流防止機構21によって減圧用環状凹部25bに流れ込まないようになっている。そのため、静圧用環状凹部23bの内部の圧力を大気圧に近づける必要はないため、静圧用大気連通孔23aの径の大きさの調整が容易となる。
そして、静圧用環状凹部23b及び減圧用環状凹部25bともに、第1の実施形態における環状凹部5bと同様に静圧軸受機構3の内壁の回転方向の全周に亘って設けられている。これにより、静圧軸受部3cは回転方向の全周に亘って均一な圧力を回転軸1Bにかけることができる。また、本実施形態では逆流防止機構21によって静圧軸受部3cからの高圧空気が確実に遮断されるように設計されている。そのため、本実施形態における静圧用環状凹部23bは静圧用大気連通孔23aからの排気によって回転軸1Bの周りの空気圧のばらつきが発生しないための空間となる。したがって、静圧用環状凹部23bは静圧用環状凹部23bからの排気の影響を緩和できる体積を有すればよい。
また、本実施形態ではカバー部材13Bの一部に第1の実施形態におけるガラス14を記載していないが、実際には本実施形態でも第1の実施形態と同様にカバー部材13Bの一部に光を入出射させるガラスが配置されている。
次に、図7を参照して、本実施形態に係る光偏向器における空気の流れを説明する。図7は本実施形態に係る光偏向器における空気の流れを説明するための図である。
外部から供給される高圧空気が、矢印701のように静圧供給部3aを介して、上下の静圧吹出口3bから排出される。
上側の静圧吹出口3bを通過した空気の一方は矢印702のように静圧排出部3dを介して外部に排出される。また、上側の静圧吹出口3bを通過した空気の他方は、矢印703のように下側の静圧吹出口3bの方向に排出される。
下側の静圧吹出口3bを通過した空気の一方は矢印704のように上側の静圧吹出口3bの方向に排出される。また、下側の静圧吹出口3bを通過した空気の他方は、矢印705のように静圧用環状凹部23bに排出される。
矢印702乃至705で示された高圧空気の流れにより静圧軸受部3cが構成され、回転軸1Bを支持することができる。
回転軸1Bが回転することによりポンプ機構7が動作し、収容空間31の空気は、矢印706のようにポンプ機構7を介して減圧用環状凹部25bに排出される。これにより、収容空間31を減圧あるいは真空化することができ、回転軸1Bが継続して回転することにより、減圧あるいは真空状態を維持することができる。
減圧用環状凹部25bの空気の一方は、矢印707のように逆流防止機構21によって、静圧用環状凹部23bに送出される。また、減圧用環状凹部25bの空気の他方は、矢印709のように外部に排出される、もしくは逆に外部から吸気を行う。
そして、静圧用環状凹部23bの内部の空気は、矢印708のように外部に排出される。
以上で説明したように、本実施形態に係る光偏向器においては、収容空間31を減圧あるいは真空化するポンプ機構7と、静圧軸受機構3との間に、逆流防止機構21が設けられた構成になっている。このような構成にしたことで、収容空間31から排出される空気と静圧軸受部3cから排出される空気とは完全に分離され、両者の圧力の平衡をとる必要がなくなる。これにより、静圧用環状凹部23bの体積及び減圧用環状凹部25bの体積、並びに静圧用大気連通孔23aの径(断面積)の大きさ及び減圧用大気連通孔25aの径(断面積)の大きさの調整が容易になる。したがって、本発明の第1の実施形態と同様の効果を得ることができるとともに、真空モータの設計が容易となる。
〔第3の実施形態〕
以下、この発明の第3の実施形態に係る光偏向器について説明する。図8は本実施形態に係る光偏向器の模式的な断面図である。以下の説明では、説明の都合上、図8における下方向を下、図8における上方向を上という。
本実施形態に係る光偏向器は、第2の実施形態に係る光偏向器における静圧用環状凹部24b及び静圧用大気連通孔24aで構成される静圧用排出孔24に静圧軸受部3cからの高圧を緩和する機能を持たせた構成である。そこで、以下では静圧用排出孔24を主に説明する。また、本実施形態において第2の実施形態と同一の符合が付されている部材は同一の機能を有するものである。
本実施形態に係る第2の実施形態と同様に、静圧用環状凹部24bには、逆流防止機構21により減圧用環状凹部25bの空気が排出される。また、第2の実施形態と同様に、静圧用環状凹部24bには、静圧軸受部3cからの高圧の空気が排出される。さらに、第2の実施形態と同様に静圧用環状凹部24bの内部の空気は、静圧用大気連通孔24aによって外部に排出される。ここで、静圧用環状凹部24bの空気は、逆流防止機構21によって減圧用環状凹部25bに流れ込まないようになっている。
さらに、静圧用環状凹部24bは、送り込まれる空気圧と排出される空気圧の圧平衡をとり、静圧用環状凹部24bの内部の空気を大気圧に近づける体積を有する。これにより、逆流防止機構21のポンプ能力で賄いきれない高圧が静圧軸受部3cから排出された場合にも、静圧用排出孔24によって圧平衡がとられ大気圧に近づけることができる。これにより、逆流防止機構21の機能と相まって、静圧用環状凹部24bから減圧用環状凹部25bへの静圧軸受部3cから排出された高圧空気の流れを確実に遮断することが可能となる。ここで、本実施形態においても、静圧用環状凹部24bの体積及び静圧用大気連通孔24aの径の大きさを調整することで、静圧用排出孔24の内部の空気の圧力を大気圧に近づけることができる。
そして、減圧用環状凹部25b及び静圧用環状凹部24bともに、第1の実施形態における環状凹部5bと同様に静圧軸受機構3の内壁の回転方向の全周に亘って設けられている。これにより、静圧軸受部3cは回転方向の全周に亘って均一な圧力を回転軸1Bにかけることができる。
以上のように、本実施形態に係る光偏向器においては、静圧用環状凹部24b及び静圧用大気連通孔24aを有する静圧用排出孔24を、流入する空気の圧力と排出する空気の圧力の平衡をとり略大気圧に抑える体積を有する構成にしている。これにより、逆流防止機構21の機能を超える圧力の空気が送り込まれても、減圧用環状凹部25bにその高圧の空気が送り込まれることを確実に防止することができる。したがって、第2の実施形態以上に空気の流れを遮断することができため、本発明の第1の実施形態、第2の実施形態と同様の効果を得ることができるとともに、回転部材のイナーシャ(慣性エネルギー)が大きくなるなど、静圧軸受機構の軸受剛性がより必要とされる場面で、静圧軸受機構に供給する空気の圧力をさらに高めても、確実に収容空間を減圧あるいは真空化することができる。
第1の実施形態に係る光偏向器の断面図 図1における光偏向器をII‐IIで切断したものを上からみた平面図 ヘリングボーン溝を説明するための図 第1の実施形態における真空ポンプの働きのシミュレーション結果を示す図 第1の実施形態に係る光偏向器の空気の流れを説明するための断面図 第2の実施形態に係る光偏向器の断面図 第2の実施形態に係る光偏向器の空気の流れを説明するための断面図 第3の実施形態に係る光偏向器の断面図 従来の光偏向器の一例を示す断面図 従来の光偏向器の空気の流れを説明するための断面図
符号の説明
1A、1B 回転軸
3 静圧軸受機構
3a 静圧供給部
3b 静圧吹出口
3c 静圧軸受部
3d 静圧排出部
5 圧力緩和部
5a 大気連通孔
5b 環状凹部
7 ポンプ機構
7a へリングボーン溝
7b ポンプ部
9 ケース体
11 基台
11a 第1基台
11b 第2基台
13A、13B カバー部材
14 ガラス
15 モータ駆動部
15a 駆動コイル
15b 駆動マグネット
17 回転多面鏡
19 スラスト軸受機構
19a 第1リングマグネット
19b 第2リングマグネット
21 逆流防止機構
21a へリングボーン溝
21b 逆流防止ポンプ部
23、24 静圧用排出孔
23a、24a 静圧用大気連通孔
23b、24b 静圧用環状凹部
25 減圧用排出孔
25a 減圧用大気連通孔
25b 減圧用環状凹部
31 収容空間

Claims (5)

  1. 略中央部に配置された円柱状の回転軸と、
    前記回転軸を回転自在に支承する該回転軸の両端部に設けられ前記回転軸に向けて静圧を供給するための一組の静圧軸受機構と、
    前記回転軸を回転駆動させる駆動コイル及び駆動マグネットとからなるモータ駆動部と、
    前記静圧軸受機構の軸方向内側部に、該静圧軸受機構と各々近接して設けられた2つのポンプ機構と、
    前記静圧軸受機構、前記ポンプ機構、及び前記モータ駆動部の外周部を覆い、その内部に前記回転軸と共に回転する回転部材を収容可能な収容空間を有するケース体と、
    前記静圧軸受機構と前記ポンプ機構との間に形成された、前記収容空間から前記ケース体の外部へと連通する大気連通孔及びこの大気連通孔の前記収容空間側の開口端に形成された円環状の環状凹部を含み、前記ポンプ機構による前記収容空間の減圧を前記静圧軸受機構が供給する圧力にかかわらず維持するための圧力緩和部と、
    を備えることを特徴とする真空モータ。
  2. 略中央部に配置された円柱状の回転軸と、
    前記回転軸を回転自在に支承する該回転軸の両端部に設けられ前記回転軸に向けて静圧を供給するための一組の静圧軸受機構と、
    前記回転軸を回転駆動させる駆動コイル及び駆動マグネットとからなるモータ駆動部と、
    前記静圧軸受機構の軸方向内側部に、該静圧軸受機構と各々近接して設けられた2つのポンプ機構と、
    前記静圧軸受機構と前記ポンプ機構との間に各々設けられた2つの逆流防止機構と、
    前記静圧軸受機構、前記逆流防止機構、前記ポンプ機構、及び前記モータ駆動部の外周部を覆い、その内部に前記回転軸と一体的に回転する回転部材を収容可能な収容空間を有するケース体と、
    前記静圧軸受機構と前記逆流防止機構との間に形成された、前記収容空間から前記ケース体の外部へと連通する静圧用大気連通孔及びこの静圧用大気連通孔の前記収容空間側の開口端に形成された円環状の静圧用環状凹部とからなる静圧用排出孔と、
    前記逆流防止機構と前記ポンプ機構との間に形成された、前記収容空間から前記ケース体の外部へと連通する減圧用大気連通孔及びこの減圧用大気連通孔の前記収容空間側の開口端に形成された円環状の減圧用環状凹部とからなる減圧用排出孔と、
    を備えることを特徴とする真空モータ。
  3. 前記減圧用排出孔が、前記収容空間を減圧状態に保つことのできる圧力緩和部であることを特徴とする請求項2に記載の真空モータ。
  4. 回転軸と一体的に回転する回転多面鏡を備える光偏向器において、
    略中央部に配置された円柱状の回転軸と、
    前記回転軸を回転自在に支承する該回転軸の両端部に設けられ前記回転軸に向けて静圧を供給するための一組の静圧軸受機構と、
    前記回転軸を回転駆動させる駆動コイルおよび駆動マグネットとからなるモータ駆動部と、
    前記静圧軸受機構の軸方向内側部に、該静圧軸受機構と各々近接して設けられた2つのポンプ機構と、
    前記静圧軸受機構、前記ポンプ機構、及び前記モータ駆動部の外周部を覆い、その内部に前記回転軸と共に回転する回転部材を収容可能な収容空間を有するケース体と、
    前記静圧軸受機構と前記ポンプ機構との間に形成された、前記収容空間から前記ケース体の外部へと連通する大気連通孔およびこの大気連通孔の前記収容空間側の開口端に形成された円環状の環状凹部を含み、前記ポンプ機構による前記収容空間の減圧を前記静圧軸受機構が供給する圧力にかかわらず維持するための圧力緩和部と、
    を備えたことを特徴とする光偏向器。
  5. 回転軸と一体的に回転する回転多面鏡を備える光偏向器において、
    略中央部に配置された円柱状の回転軸と、
    前記回転軸を回転自在に支承する該回転軸の両端部に設けられ前記回転軸に向けて静圧を供給するための一組の静圧軸受機構と、
    前記回転軸を回転駆動させる駆動コイルおよび駆動マグネットとからなるモータ駆動部と、
    前記静圧軸受機構の軸方向内側部に、該静圧軸受機構と各々近接して設けられた2つのポンプ機構と、
    前記静圧軸受機構と前記ポンプ機構との間に各々設けられた2つの逆流防止機構と、
    前記静圧軸受機構、前記逆流防止機構、前記ポンプ機構、及び前記モータ駆動部の外周部を覆い、その内部に前記回転軸と一体的に回転する回転部材を収容可能な収容空間を有するケース体と、
    前記静圧軸受機構と前記逆流防止機構との間に形成された、前記収容空間から前記ケース体の外部へと連通する静圧用大気連通孔およびこの静圧用大気連通孔の前記収容空間側の開口端に形成された円環状の静圧用環状凹部とからなる静圧用排出孔と、
    前記逆流防止機構と前記ポンプ機構との間に形成された、前記収容空間から前記ケース体の外部へと連通する減圧用大気連通孔およびこの減圧用大気連通孔の前記収容空間側の開口端に形成された円環状の減圧用環状凹部とからなる減圧用排出孔と、
    を備えたことを特徴とする光偏向器。
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