JPH10225079A - モータ - Google Patents

モータ

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Publication number
JPH10225079A
JPH10225079A JP9022663A JP2266397A JPH10225079A JP H10225079 A JPH10225079 A JP H10225079A JP 9022663 A JP9022663 A JP 9022663A JP 2266397 A JP2266397 A JP 2266397A JP H10225079 A JPH10225079 A JP H10225079A
Authority
JP
Japan
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thrust bearing
magnet
thrust
permanent magnet
conductive pattern
Prior art date
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Pending
Application number
JP9022663A
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English (en)
Inventor
Sadaji Sada
貞二 佐田
Tatsuya Hatori
達也 羽鳥
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP9022663A priority Critical patent/JPH10225079A/ja
Publication of JPH10225079A publication Critical patent/JPH10225079A/ja
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  • Magnetic Bearings And Hydrostatic Bearings (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
  • Brushless Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型かつ安価で消費電力の小さいモータを提
供する。 【解決手段】 スラストマグネット108とその外周に
半径方向のギャップを隔てて対向して配置された磁性体
からなる支持体106とでスラスト軸受を構成する。支
持体106内周面に方形波状の導体パターン72を連続
して形成する。ロータの回転数制御は、スラストマグネ
ット108によって導電パターン72に誘起される電圧
の周波数の変動成分を検出信号とすることにより行われ
る。即ち、FGマグネットが不要となるので、導電パタ
ーン72をプリント回路基板の駆動コイル近傍に配置す
る必要がなくなり、駆動コイル及び駆動マグネットを小
型にできる。従って、1個のマグネット108が回転数
検出手段の磁石を兼用するので、モータを構成する構成
部品としての磁石を削減でき、磁気軸受装置が小型軽量
かつ安価となり、モータの消費電力が小さくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばレーザービ
ームプリンタ、電子写真複写機等の電子写真装置に用い
る光偏向器を駆動するモータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、光ビームを被走査部材としての
記録媒体上に走査する光走査装置には、情報を含む光ビ
ームを所定の方向へ偏向し、走査させるため、例えば多
数の反射面を外周に形成した多面鏡をコアレスモータ等
の駆動モータで回転させるようにした光偏向器が使われ
ている。この光偏向器の多面鏡を回転させる方法には、
一般に直流電動機の回転軸に直接多面鏡を取付けるダイ
レクトドライブ方式が採用されている。
【0003】また、一般に光ビームを走査して画像の記
録を行うレーザープリンタなどでは、ポリゴンモータの
回転速度が変動すると、出力される画像の質が著しく損
なわれることが知られており、これを防ぐために回転体
の速度を検出し、これを用いてフィードバック制御をか
け、ポリゴンモータの回転速度を一定に保持させてい
る。
【0004】このポリゴンモータの回転体の回転速度を
検出する方法としては、さまざまな方法が知られている
が、従来より広く採用されているのは、FGマグネット
(周波数発電用マグネット)とFGパターン(導電パタ
ーン)によって一種の交流信号を発生させ、この周波数
の高低によって回転体の回転速度を検出する方法であ
る。
【0005】この種の従来例のポリゴンモータとして
は、図14に示すものがある。以下、図14に基づいて
構成及び作用を説明する。なお、図14は、従来例の光
偏向器(ポリゴンモータ)の断面図である。
【0006】光偏向器は、ステータ10側のハウジング
12に立設した固定軸14に多面鏡を設けたロータ16
を動圧軸受によって軸支し、ハウジング12に配置した
プリント回路基板18上のコアレスコイルである駆動コ
イル20を励磁切換え制御し、ロータ16側のメインマ
グネット22との間に働く磁力によって、ロータ16を
回動するように構成されている。
【0007】即ち、ハウジング12の中央部には固定軸
14が立設されており、この固定軸14の外周面部には
動圧軸受を構成するためのヘリンボーン溝24が形成さ
れている。
【0008】ハウジング12の固定軸14を立設した側
の平面部上には、プリント回路基板18が配置されてい
る。このプリント回路基板18上には駆動コイル20が
各所定位置に6個配置されるとともに、この駆動コイル
20用の図示しない制御回路が構成されている。
【0009】プリント回路基板18上にはロータ16の
位置検出素子としてのホール素子21が駆動コイル20
の中心に固定されており、ホール素子21により後述す
るメインマグネット22の複数の磁極が検出され、ロー
タ16の位置が検出される。
【0010】また、プリント回路基板18の駆動コイル
20と反対側の対応位置(駆動コイル20の下側)に
は、駆動コイル20で発生したハウジング12側へ向う
磁力線をロータ16側へ向けるためのバックヨーク28
が、ハウジング12上に穿設した浅溝30内に納められ
て配置されている。
【0011】さらに、プリント回路基板18には、その
上面に図15に示すような回転数検出用の導電パターン
26が形成され、図16に示すように、この導電パター
ン26は後述する回転数検出パルス発生用のFGマグネ
ット57に対向するように配置されている。
【0012】図14に示すように、ハウジング12上に
は、スラストマグネットホルダ32が取り付けられて
る。このホルダ32は、図示しない締結部材によってハ
ウジング12上の所定位置に位置決めして配置されてい
る。このホルダ32の上部には、断面矩形のリング状に
形成されたステータ側スラストマグネット38が圧入や
接着等の方法によって取付けられている。
【0013】上述のように構成されたステータ10に装
着されるロータ16の回転軸40は、中空円筒状に形成
され、ステータ10の固定軸14に挿通され、回転軸4
0が高速回転されることにより、固定軸14と回転軸4
0との間に動圧軸受であるラジアル軸受を構成するよう
にされている。
【0014】この回転軸40の外周部所定位置には、リ
ング状でアルミニュウム製のフランジ42が焼き嵌め、
圧入等の方法により固定されている。このフランジ42
には、その上面に取付面46が形成されており、この取
付面46上にポリゴンミラー48が固定用のバネ50に
よって固定されている。この取付面46は回転軸40の
軸芯に対し、高精度で垂直となるように加工されてい
る。なお、ポリゴンミラー48は、多角形柱状に形成さ
れ、その側面部が鏡面に加工されている。
【0015】また、フランジ42のステータ10側の駆
動コイル20に対応する部位には切欠部42Aが形成さ
れており、この切欠部42Aに駆動用のメインマグネッ
ト22が圧入や接着等の方法によって取付けられてい
る。メインマグネット22は、全体がリング状で、その
中央の穴部におけるステータ10寄りの部分には、内径
を一段広げた開口とした段開口周部52が形成されてい
る。また、メインマグネット22は中心角45度づつに
8等分した各区分に、相隣接する区分が異極となるよう
N極とS極とが着磁されている。
【0016】また、フランジ42におけるステータ10
側の下面を断面矩形の環状に切欠して段付部56を形成
し、この段付部56に円筒状のFGマグネット57が、
その一端面がフランジ42の平面に付くよう圧入や接着
等の方法によって取付けられている。図16に示すよう
に、このFGマグネット57は、中心角30度づつに1
2等分した各区分に、相隣接する区分が異極となるよう
N極とS極とが着磁されている。
【0017】なお、図14に示すように、フランジ42
におけるステータ10と逆側の上面を、断面矩形の環状
に切欠して溝部54を形成し、この溝部54にバランス
調整用の釣合重り44が取付られている。
【0018】フランジ42の外周面上部には、リング状
に形成したロータ側スラストマグネット58が圧入や接
着等の方法によって取り付けられている。
【0019】このロータ側スラストマグネット58は、
ステータ側スラストマグネット38と同芯となり、所定
間隔を置いて隣接するよう配置されている。そして、ロ
ータ側スラストマグネット58の外周面部と、ステータ
側スラストマグネット38の内周面部とは、吸引力が働
くよう相互に異極に着磁され、スラスト磁気軸受が構成
されている。このスラスト磁気軸受は、2個のマグネッ
ト38、58の働く吸引力がロータ16の回転軸40に
おけるスラスト方向(軸線方向)の自重に勝って、ロー
タ16全体を浮上させるように作用する。
【0020】このため、ロータ16は、スラスト磁気軸
受によりスラスト方向に支受されるとともに、動圧軸受
によりラジアル方向(放射線方向)に支受されている。
これにより、プリント回路基板18の駆動回路によって
複数個の駆動コイル20に交番電圧を印加するよう制御
し、ロータ16を宙に浮いた状態で高速回転を可能とす
る。
【0021】また、ロータ16が回転すると、FGマグ
ネット57によって導電パターン26に起電力が発生
し、この起電力を導電パターン26の一対の導出部26
A(図9参照)からFG信号として取り出す。そして、
このFG信号を回転速度制御信号としてロータ16の回
転を一定に制御する。
【0022】即ち、図14に示すロータ16の回転に伴
いFGマグネット57が回転すると、図16に示す相隣
接する区分が異極となるようN極とS極とが着磁された
FGマグネット57の磁力線が、対向する位置にある導
電パターン26の半径方向の直線部26Bを次々と交差
する(横切っていく)。そのため、直線部26Bには、
電磁誘導作用によって起電力が発生する。この結果、導
電パターン26の両導出部26Aに発生したすべての起
電力が、ベクトル和され、交流信号(FG信号)として
形成される。このFG信号の周期は、FGマグネット5
7の回転周期に厳密に比例しているため、これを取り出
して回転速度検出信号として用いる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来例
では、ロータ側及びステータ側にスラスト用の永久磁石
をギャップを隔てて対向させることで吸引力を得るスラ
スト磁気軸受手段が設けられている。また、ロータの回
転数検出用永久磁石とこれに対応する導電パターンとに
よって検出信号を得るロータ回転数検出手段が設けられ
ている。
【0024】これらのスラスト磁気軸受手段及びロータ
回転数検出手段は、光偏向器の機能を発揮させるために
は必要不可欠な手段であるが、永久磁石を個々に必要と
するため部品点数が増え、コスト高となる。また、光偏
向器が大型化即ちロータが大型となり、その分消費電力
が増える。
【0025】なお、駆動コイルと導電パターンとの両者
を重なるように配置すると、駆動コイル20に発生する
磁界の変化を導電パターン26が検出し、これがFG信
号にノイズとなって現れ、回転速度の制御精度が著しく
低下したり、最悪の場合は回転制御できなくなるおそれ
があるので、両者をある程度離間させる必要がある。
【0026】また、FGマグネットに対向した位置に設
ける必要がある導電パターンは、特開昭63−2022
50のように駆動コイル近傍に形成される例が多い。従
って、駆動コイルを配置するのに、導電パターンが邪魔
になったり、ホール素子などへのパターン配線が分断さ
れるため、ジャンパ線が増えたり多層配線基板を用いな
ければならないなど回路基板製作上不都合が生じる。
【0027】本発明は上記事実を考慮し、小型かつ安価
で消費電力の小さいモータを提供することが目的であ
る。
【0028】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のモータ
は、ハウジングに配置される軸またはスリーブの一方が
他方に対して回転するモータであって、前記軸と前記ス
リーブの少なくとも一方に動圧発生用の溝を形成し、動
圧によって前記軸または前記スリーブのラジアル方向の
支持を行うラジアル空気軸受と、複数極に着磁されると
共に環状に配置され、前記軸または前記スリーブを浮上
させるスラスト軸受用永久磁石と、このスラスト軸受用
永久磁石の外周に半径方向のギャップを隔てて対向する
ように配置された磁性体またはマグネットからなるスラ
スト軸受用支持体と、このスラスト軸受用支持体の前記
スラスト軸受用永久磁石の外周に対応して配置され、前
記軸または前記スリーブの回転時の漏れ磁束と交差しか
つ連続する回転数検出用の導電パターンとを備え、前記
スラスト軸受用永久磁石と前記スラスト軸受用支持体と
の間に働く磁気吸引力によって前記軸または前記スリー
ブを軸方向に非接触の状態で支持させると共に、前記ス
ラスト軸受用永久磁石の漏れ磁束によって前記導電パタ
ーンに発生する誘起電圧で前記軸または前記スリーブの
回転数を検出することを特徴とする。
【0029】請求項1記載のモータでは、スラスト軸受
用永久磁石とスラスト軸受用支持体との間に働く磁気吸
引力によって、軸またはスリーブが軸方向に非接触の状
態で支持される。また、軸またはスリーブの回転中にお
いては、スラスト軸受用永久磁石の漏れ磁束によって、
導電パターンに誘起電圧が発生する。この誘起電圧で軸
またはスリーブの回転数を検出し、この回転数を一定に
制御する。
【0030】請求項1記載のモータによれば、1個の永
久磁石即ちスラスト軸受用永久磁石が回転数検出手段の
磁石を兼用するので、モータを構成する構成部品として
の磁石を削減でき、磁気軸受装置が小型かつ安価とな
る。
【0031】即ち、請求項1記載のモータによれば、F
Gマグネットが不要となるので、導電パターンを例えば
駆動制御回路基板の駆動コイル近傍に配置する必要がな
くなり、駆動コイル及び駆動マグネットを小型にでき
る。従って、請求項1記載のモータによれば、軸または
スリーブに取付けられるロータ等の回転体を小型軽量化
でき、モータの消費電力を小さくすることができる。
【0032】請求項2記載のモータは、請求項1に記載
の発明において、前記スラスト軸受用永久磁石または前
記スラスト軸受用支持体の一方の表面に、凹凸部を連続
して設け、前記スラスト軸受用永久磁石または前記スラ
スト軸受用支持体の径方向で表面の磁極が互いに異なる
磁極となるように着磁されたことを特徴とする。
【0033】請求項3記載のモータは、請求項1に記載
の発明において、前記スラスト軸受用永久磁石または前
記スラスト軸受用支持体の一方の表面に、凹凸部を設
け、前記スラスト軸受用永久磁石または前記スラスト軸
受用支持体の軸方向で表面の磁極が互いに異なるように
着磁されたことを特徴とする。
【0034】請求項4記載のモータは、請求項1又は2
に記載の発明において、前記導電パターンを軸方向成分
として形成したことを特徴とする。
【0035】請求項5記載のモータは、請求項1又は3
に記載の発明において、前記導電パターンを径方向成分
として形成したことを特徴とする。
【0036】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)図1〜図8に基づき、本発明のモータ
を用いた第1実施形態として、図1に示す光偏向器につ
いて説明する。なお、図1は本発明の第1実施形態の光
偏向器の断面図である。
【0037】図1に示すように、光偏向器は、そのステ
ータ60側のハウジング61に焼き嵌め、圧入等の方法
により固定された固定軸62に対しロータ64が回転駆
動されるように装着されている。
【0038】(ステータの構成)ステータ60における
ハウジング61の中央部に立設された円柱状の固定軸6
2には、その外周面部に動圧軸受を構成するためのヘリ
ンボーン溝66が形成されている。なお、ヘリンボーン
溝66は、後述するスリーブ76に,又は固定軸62と
スリーブ76の双方に形成しても良い。また、ハウジン
グ61には固定軸62を中心にした円形の凹部67が形
成されており、この凹部67にロータ64の下部が挿入
される。
【0039】ハウジング61の固定軸62を立設した側
の平面上には、ロータ64の回転を制御するための電子
部品を実装したプリント回路基板68が固定されてい
る。
【0040】プリント回路基板68上のロータ64回り
の各所定位置には、複数個(この実施形態では6個)の
駆動コイル70が配置されている。また、プリント回路
基板68上には、駆動コイル70用の図示しない制御回
路が構成されている。
【0041】なお、図1に示すように、プリント回路基
板68上にはロータ64の位置検出素子としてのホール
素子71が駆動コイル70の中心に固定されており、ホ
ール素子71により後述するメインマグネット82の複
数の磁極が検出され、ロータ64の位置が検出される。
また、プリント回路基板68には、ハウジング61の凹
部67に対応して略同径の孔68Aが形成されている。
【0042】また、プリント回路基板68の駆動コイル
70と反対側の対応位置(駆動コイル70の下側)に
は、駆動コイル70で発生したハウジング61側へ向う
磁力線をロータ64側へ向けるためのバックヨーク69
が、ハウジング61上に穿設した浅溝61A内に納めら
れて配置されている。
【0043】図1に示すように、プリント回路基板68
上には、スラスト軸受用のホルダ104が取り付けられ
ている。このホルダ104は、図示しない締結部材によ
ってプリント回路基板68上の所定位置に位置決めして
配置されている。このホルダ104の上部には、断面矩
形のリング状で磁性材料(例えば、積層珪素鋼等)によ
って成形されたスラスト軸受用の支持体106が圧入や
接着等の方法によって取付けられている。なお、支持体
106は、磁性材料の他に、永久磁石を使用してもよ
い。
【0044】支持体106の内周側面即ち後述するスラ
スト軸受用永久磁石108と対向する面には、絶縁物を
塗布した絶縁層106Aが形成されている。この絶縁層
106A上には、1枚のフレキシブル基板107が貼付
されており、このフレキシブル基板107の表面即ち後
述するスラスト軸受用永久磁石108と対向する面(周
面)に方形波状(矩形波状をも含む)の導体パターン7
2が連続して形成されている。
【0045】即ち、フレキシブル基板107の一面(内
周面)には図2A,Bに示すような回転数検出用の導電
パターン72がエッチング等によって形成され、この導
電パターン72の一対の導出部72Aは図2Bに示すフ
レキシブル基板107の端部同士を接合した接合部10
7Aを挟んで図1に示すプリント回路基板68側(下
側)に向かって接続されている。これらの導出部72A
は、駆動コイル70に発生した起電力を導出する。
【0046】〔ロータの構成〕図1に示すように、上述
の如く構成されたステータ60に装着されるロータ64
には、スリーブ76が設けられている。
【0047】円筒状に形成されたスリーブ76は、固定
軸62に隙間を設けて挿通され、スリーブ76が高速回
転されることにより、固定軸62とスリーブ76との間
に周囲の空気を取り込んで圧力を発生させるようにした
動圧軸受であるラジアル軸受を構成するようにされてい
る。
【0048】スリーブ76の外周部所定位置には、リン
グ状のフランジ78が焼き嵌めして固定されている。こ
のフランジ78上面には、ミラー取付面79が形成され
ており、このミラー取付面79上に外周辺上の反射面8
0Aが形成された多面鏡(ポリゴンミラー)80が固定
用のバネ86により固定されている。このミラー取付面
79はスリーブ76の軸芯に対し、高精度で垂直となる
ように加工されている。また、多面鏡80は多角形柱状
に形成され、その反射面80Aが鏡面に加工されてい
る。
【0049】なお、フランジ78におけるステータ60
と逆側の上面を、断面矩形の環状に切欠して溝部78A
を形成し、この溝部78Aにバランス調整用の釣合重り
90が取付られている。また、バネ86には外周部86
Aが形成されており、この外周部86Aにバランス調整
用の釣合重り91が取付られている。
【0050】フランジ78のステータ60側の駆動コイ
ル70に対応する部位には切欠部78Cが形成されてお
り、この切欠部78Cに回転駆動用磁石としての永久磁
石であるメインマグネット82が接着剤等で固定されて
いる。メインマグネット82は、全体がリング状で、図
1に示すようにその中央の穴部におけるステータ60寄
りの部分には、内径部82Bよりも大径の段開口周部8
2Aが形成されている。また、メインマグネット82
は、中心角45度づつに8等分した各区分に、相隣接す
る区分が異極となるようN極とS極とが着磁されてい
る。
【0051】フランジ78の外周面上部には、図1及び
図4に示すように、リング状に形成したスラスト軸受用
永久磁石としてのスラストマグネット108が圧入等の
方法によって取り付けられている。このスラストマグネ
ット108は、支持体106と同芯となり、所定間隔を
置いて隣接するよう配置されている。即ち、図5及び図
6に示すように、スラストマグネット108の外周面部
と,支持体106の内周面部(フレキシブル基板107
の内周面)とギャップL1又はL2を半径方向に隔てて
対向するスラストマグネット108の外周面部との間に
働く磁気的吸引力によって図1に示すロータ64のスラ
スト方向の全重量を支持するスラスト軸受が構成され
る。
【0052】このスラスト磁気軸受は、1個のマグネッ
ト108と1個の支持体106(ステータ部材)との磁
気的吸引力がロータ64のスリーブ76におけるスラス
ト方向(軸線方向)の自重に勝って、ロータ64全体を
浮上させるように作用する。
【0053】図3に示すように、スラストマグネット1
08の外径部には凹凸部110が形成され、このスラス
トマグネット108の径方向即ち軸芯Pから遠い側側面
はN極に着磁されている。一方、スラストマグネット1
08の軸芯P寄り即ち内径部112の内周側面112A
は、S極に着磁されている。
【0054】即ち、スラストマグネット108(凹凸部
108Aと内径部108B)と,支持体106(フレキ
シブル基板107に形成されたの導体パターン72)と
の関係において、図5に示す凹凸部110の凸部110
Aとフレキシブル基板107(導体パターン72)との
間隔L1は、図6に示す凹凸部110の凹部110Bと
導体パターン72との間隔L2よりも、短い。
【0055】従って、図5及び図6に示すように、支持
体106の内径側面(導体パターン72)の任意の1点
における磁束密度の強度はスラストマグネット108の
回転に伴って、強,弱,強,弱と順次(交互に)変化す
るため、支持体106の導体パターン72にはレンツの
法則によって、この磁束変化を妨げる電流を生じるよう
な起電力が発生する。
【0056】そのため、導体パターン72の一対の導出
部72Aには上記起電力をトータルした交流電圧が生
じ、この交流電圧によって形成される周波数はスラスト
マグネット108の回転速度に比例して高低するので、
図14に示す従来例と同様に、ロータ64の回転数を検
出でき、ロータ64の回転を制御できる。
【0057】上述のように構成された光偏向器は、例え
ば図8に示すような光学走査装置に組み付けられて使用
される。この光学走査装置は、光学箱94に光偏向器を
取り付け、光学箱94の防塵カバーにより密閉された空
間内に多面鏡80を臨ませるように構成されている。そ
して、半導体レーザあるいはガスレーザなどの光源96
から出射した光ビーム98Aは、図示しない変調手段に
よって画像信号などで変調される。この変調後、光ビー
ム98Aは、コリメータレンズ99を透過し、駆動モー
タで矢印A方向に回転される多面鏡80に入射し、この
多面鏡80によって走査(スキャニング)された光ビー
ム(反射光ビーム)98Bが結像レンズ100を透過
し、図示しない防塵ガラスを透過し、読取部材又は記録
部材などの被走査部材102に適切な像を結ぶように構
成され、一般に用いられているゼログラフィー技術によ
る静電潜像を作り、又はフィルムを感光する。
【0058】即ち、図7に示すように、反射鏡80の反
射面80Aで反射された光ビーム98Bは、多面鏡80
の矢印A方向の回転に伴って矢印B方向に徐々に一定の
角度範囲をもって偏向されて被走査部材102を主走査
すると共に、矢印C方向の回転にする被走査部材102
の副走査が行われる。これにより、被走査部材102に
2次元の画像が書き込まれる。
【0059】以下、本実施形態の作用について説明す
る。本実施形態では、マグネット84による磁気回路
(磁路)M1(図5及び図6参照)が形成されているの
で、図1に示すように、支持体106のフレキシブル基
板107周縁とギャップを半径方向に隔てて対向するス
ラストマグネット108の外周面との間に働く磁気的吸
引力によってロータ64のスラスト方向の全重量を支持
するスラスト軸受が構成される。
【0060】上述のように構成された光偏向器は、図1
に示すように、ロータ64は、スラスト磁気軸受(スラ
ストマグネット108及び磁性体で成形された支持体1
06)によりロータ64のスリーブ76におけるスラス
ト方向(軸線方向)の自重に勝って、ロータ64全体を
浮上させるように作用するとともに、動圧軸受によりラ
ジアル方向(放射線方向)に支受されている。これによ
り、プリント回路基板68の駆動回路(図示省略)によ
って駆動コイル70に交番電圧を印加するよう制御し、
ロータ64を宙に浮いた状態で高速回転させる。
【0061】ロータ64の回転によってスラストマグネ
ット108が回転すると、磁路を形成する磁束(漏れ磁
束)が導電パターン72を横切り、磁束の磁極が交番す
る。そのため、導電パターン72にはスラストマグネッ
ト108の着磁数と対応する誘起電圧が発生し、この誘
起電圧の信号に基づきロータ64の回転数が制御され
る。
【0062】従って、ロータ64の回転制御は、ロータ
64回転中のスラストマグネット108によって導電パ
ターン72に誘起される電圧の周波数の変動成分を検出
信号とすることにより行われる。
【0063】本実施形態例のモータによれば、1個のス
ラストマグネット108が回転数検出手段の磁石を兼用
するので、モータを構成する構成部品としての磁石を削
減でき、磁気軸受装置が小型かつ安価となる。
【0064】即ち、本実施形態のモータによれば、FG
マグネットが不要となるので、導電パターン72を例え
ばプリント回路基板(駆動制御回路基板)68の駆動コ
イル70近傍に配置する必要がなくなり、駆動コイル7
0及び駆動マグネット82を小型にできる。従って、本
実施形態のモータによれば、ロータ64を小型軽量化で
き、モータの消費電力を小さくすることができる。
【0065】(第2実施形態)本発明の第2実施形態を
図9〜図13にしたがって説明する。なお、第1実施形
態と同一構造には同一符号を付し、その説明は省略す
る。
【0066】第2実施形態のスラスト軸受において、図
9に示すように、支持体106はリング状に一体形成さ
れており、その軸方向に垂直な平坦面の一面(本実施形
態では上面)に絶縁物を塗布した絶縁層106Aが形成
されている。この絶縁層106A上には、フレキシブル
基板107が貼付されており、このフレキシブル基板1
07の表面(上面)にその外周面(内周面)に沿って方
形波状の導体パターン72が連続して形成されている。
【0067】図10及び図11に示すように、スラスト
マグネット108の外径部には凹凸部110が形成さ
れ、このスラストマグネット108の軸方向に垂直の平
坦面の一方即ち上面はN極に着磁されている。一方、ス
ラストマグネット108の軸方向に垂直の平坦面の他方
即ち下面は、S極に着磁されている。
【0068】そのため、図13及び図14に示すよう
に、支持体106の軸方向に垂直な平坦面(導体パター
ン72)の任意の1点における磁束密度の強度はスラス
トマグネット108の回転に伴って、強,弱,強,弱と
順次(交互に)変化するため、支持体106の導体パタ
ーン72にはレンツの法則によって、この磁束変化を妨
げる電流を生じるような起電力が発生する。
【0069】なお、本実施形態においては、フレキシブ
ル基板107を軸方向に垂直の面の両方(上下面)に配
置させてもよい。また、本実施形態のその他の作用効果
は、第1実施形態と同様である。
【0070】なお、本実施形態では、磁気軸受が多面鏡
を高速回転させる偏平形モータに適用された例を示した
が、本発明は多面鏡を回転させる以外の機構にも適用で
きる。また、本発明においては、ロータ64の駆動方法
は、上述の実施形態に限定されない。さらに、本実施形
態では、動圧空気軸受型のモータを例に採って、本発明
の軸受を説明したが、スラスト方向の軸受がボールベア
リング等であっても同様に適用できる。
【0071】本発明では、本実施形態とは逆に、スリー
ブ76をハウジング61に固定し、軸(固定軸62)を
回転させる構成にしてもよい。また、導体パターン72
の形状は、三角波形状や波形状等としてもよく、ステー
タ60側にスラストマグネットを配置させ,このスラス
トマグネットに対向するロータ64側に磁性体を配置さ
せてもよい。
【0072】
【発明の効果】本発明は上記構成としたので、小型かつ
安価で消費電力の小さいモータを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における光偏向器の縦断面図であ
る。
【図2】第1実施形態の支持体に関する構造を示し、図
2Aは支持体を2分割した一方を示す斜視図、図2Bは
フレキシブル基板の接合部を示す内周側から見た正面図
である。
【図3】第1実施形態のスラストマグネットの斜視図で
ある。
【図4】図3に示すスラストマグネットの断面図であ
る。
【図5】スラストマグネットの凸部と支持体の導電パタ
ーンとの磁界状態を示した断面図である。
【図6】スラストマグネットの凹部と支持体の導電パタ
ーンとの磁界状態を示した断面図である。
【図7】本実施形態の光偏向器を光学走査装置に装着し
た使用状態を示す平面図である。
【図8】図7の光学走査装置の使用状態を示す斜視図で
ある。
【図9】第2実施形態の支持体の全体斜視図である。
【図10】第2実施形態のスラストマグネットの斜視図
である。
【図11】図10に示すスラストマグネットの断面図で
ある。
【図12】スラストマグネットの凸部と支持体の導電パ
ターンとの磁界状態を示した断面図である。
【図13】スラストマグネットの凹部と支持体の導電パ
ターンとの磁界状態を示した断面図である。
【図14】従来の光偏向器の一例を示す縦断面図であ
る。
【図15】図14に示す導電パターンが形成されたプリ
ント回路基板の斜視図である。
【図16】図14のFGマグネットと導電パターンとの
関係を示した斜視図である。
【符号の説明】
61 ハウジング 62 固定軸 64 ロータ(回転体) 66 ヘリンボーン溝 72 導電パターン 73 導電体 76 スリーブ 106 支持体(スラスト軸受用支持体) 108 スラストマグネット(スラスト軸受用永久磁
石) 110 凹凸部 110A凸部 110B凹部 L1 ギャップ L2 ギャップ M1 漏れ磁束
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H02K 11/00 H02K 21/24 M 21/24 11/00 B H04N 1/113 H04N 1/04 104A

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングに配置される軸またはスリー
    ブの一方が他方に対して回転するモータであって、 前記軸と前記スリーブの少なくとも一方に動圧発生用の
    溝を形成し、動圧によって前記軸または前記スリーブの
    ラジアル方向の支持を行うラジアル空気軸受と、 複数極に着磁されると共に環状に配置され、前記軸また
    は前記スリーブを浮上させるスラスト軸受用永久磁石
    と、 このスラスト軸受用永久磁石の外周に半径方向のギャッ
    プを隔てて対向するように配置された磁性体またはマグ
    ネットからなるスラスト軸受用支持体と、 このスラスト軸受用支持体の前記スラスト軸受用永久磁
    石の外周に対応して配置され、前記軸または前記スリー
    ブの回転時の漏れ磁束と交差しかつ連続する回転数検出
    用の導電パターンとを備え、 前記スラスト軸受用永久磁石と前記スラスト軸受用支持
    体との間に働く磁気吸引力によって前記軸または前記ス
    リーブを軸方向に非接触の状態で支持させると共に、前
    記スラスト軸受用永久磁石の漏れ磁束によって前記導電
    パターンに発生する誘起電圧で前記軸または前記スリー
    ブの回転数を検出することを特徴とするモータ。
  2. 【請求項2】前記スラスト軸受用永久磁石または前記ス
    ラスト軸受用支持体の一方の表面に、凹凸部を連続して
    設け、前記スラスト軸受用永久磁石または前記スラスト
    軸受用支持体の径方向で表面の磁極が互いに異なる磁極
    となるように着磁されたことを特徴とする請求項1に記
    載のモータ。
  3. 【請求項3】前記スラスト軸受用永久磁石または前記ス
    ラスト軸受用支持体の一方の表面に、凹凸部を設け、前
    記スラスト軸受用永久磁石または前記スラスト軸受用支
    持体の軸方向で表面の磁極が互いに異なるように着磁さ
    れたことを特徴とする請求項1に記載のモータ。
  4. 【請求項4】前記導電パターンを軸方向成分として形成
    したことを特徴とする請求項1又は2に記載のモータ。
  5. 【請求項5】前記導電パターンを径方向成分として形成
    したことを特徴とする請求項1又は3に記載のモータ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8558858B2 (en) 2009-03-31 2013-10-15 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
US8558860B2 (en) 2010-03-31 2013-10-15 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
US9450526B2 (en) 2014-02-17 2016-09-20 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus, method of controlling image forming apparatus, and storage medium
CN107257171A (zh) * 2017-08-22 2017-10-17 成都银河磁体股份有限公司 一种具有感应磁体与驱动磁体的一体式转子组件
CN113917682A (zh) * 2021-09-30 2022-01-11 武汉翔明激光科技有限公司 一种激光清洗用转镜结构及其控制方法

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