JPH11218711A - 光偏向器 - Google Patents

光偏向器

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JPH11218711A
JPH11218711A JP1935498A JP1935498A JPH11218711A JP H11218711 A JPH11218711 A JP H11218711A JP 1935498 A JP1935498 A JP 1935498A JP 1935498 A JP1935498 A JP 1935498A JP H11218711 A JPH11218711 A JP H11218711A
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JP
Japan
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shaft
optical deflector
rotating shaft
fixed
magnet
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JP1935498A
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English (en)
Inventor
Kenji Onishi
健司 大西
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軸方向のみならず径方向にも小型な光偏向器
を得る。 【解決手段】 ロータ16に設けられた回転軸40の下
面に外径が回転軸40の外径より小さくされた駆動マグ
ネット22を取り付ける。また、ステータ10上に設け
られた回路基板18の上面の上記駆動マグネット22と
軸方向に対向する位置に複数のコアレスコイル20を、
内接円径が回転軸40の外径より小さくなるように取り
付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光偏向器に係り、
より詳しくは、複数の反射鏡面を外周面に備えた回転多
面鏡を回転させて光ビームを走査する光偏向器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、レーザ等の光源から出射された
光ビームにより画像担体を走査して画像を読み取る画像
読取装置や、画像信号や文字信号で変調された光ビーム
により記録媒体を走査して画像を記録する画像記録装置
等では、上記光ビームを走査するための手段として、多
数の反射鏡面を外周面に有する回転多面鏡を備えた光偏
向器が用いられている。
【0003】図5は、回転多面鏡を備えた光偏向器を用
いた画像記録装置の構成の一例を示す構成図であって、
81は駆動モータ、82は回転軸、83は回転多面鏡、
84は回転多面鏡の外周面に設けられた複数の反射鏡
面、85は半導体レーザ、ガスレーザ等のレーザ、86
はコリメータレンズ、87は集光光学系、88は記録媒
体としてのドラム型の感光体である。
【0004】同図において、回転多面鏡83は駆動モー
タ81によって図5矢印A方向に所定速度で回転され
る。レーザ85から出射される光ビームは、図示しない
変調手段によって画像信号等で変調され、コリメータレ
ンズ86を通過した後に回転多面鏡83の反射鏡面84
の所定位置に入射される。反射鏡面84で反射された光
ビーム(反射光ビーム)は集光光学系87を通過した後
に感光体88上に投射される。
【0005】この反射光ビームは、回転多面鏡83の図
5矢印A方向の回転に伴って図5矢印B方向に偏向され
て感光体88上を主走査する。これと共に感光体88の
図5矢印C方向の回転により副走査が行われて感光体8
8上に2次元の画像(潜像)の書き込みが行われる。
【0006】図6は、このような画像記録装置等に用い
られる光偏向器の構造の一例を示す断面図であり、図7
は、図6に示した光偏向器を画像記録装置に適用した場
合の光偏向器と集光光学系との位置関係を示す平面図で
ある。
【0007】図6及び図7に示す従来の光偏向器では、
ハウジング12の略中央部に固定軸14が立設されてお
り、この固定軸14の外周面部には動圧軸受を構成する
ためのへリングボーン溝24が形成されている。
【0008】ハウジング12の固定軸14を立設した側
の平面部上には、回路基板18が設置されており、この
回路基板18上には、複数のコアレスコイル20が各々
所定位置に配置されていると共に、このコアレスコイル
20用の図示しない制御回路が構成されている。また、
回路基板18上には更にホール素子21が所定のコアレ
スコイル20の略中心に固定されており、該ホール素子
21によって、後述する駆動マグネット22の複数の磁
極が検出されることによりロータ16の位置が検出され
る。
【0009】また、回路基板18のコアレスコイル20
が配置されている面とは反対側の面の対応位置(コアレ
スコイル20の下側)には、ステータヨーク28が、ハ
ウジング12上に穿設された浅溝30内に納められて配
置されている。
【0010】さらに、ハウジング12上には、ハウジン
グ12と一体的に形成されたホルダ32が配設されてお
り、このホルダ32の上部には、断面矩形のリング状に
形成されたステータ側スラストマグネット38が接着等
の方法によって取り付けられている。
【0011】このように構成されたステータ10に装着
されるロータ16の回転軸40は、中空円筒状に形成さ
れ、中空部分がステータ10の固定軸14に挿通され、
回転軸40を高速回転することにより、固定軸14と回
転軸40との間に動圧軸受であるラジアル軸受を構成す
る。
【0012】回転軸40の外周部の所定位置には、リン
グ状のフランジ42が焼き嵌め、圧入等の方法により固
定されている。このフランジ42には、その上面に取り
付け面46が形成されており、この取り付け面46上に
回転多面鏡48が固定用バネ50によって固定されてい
る。この取り付け面46は、回転軸40の軸芯に対して
高精度で垂直となるように加工されている。回転多面鏡
48は多角形柱状に形成され、その側面部が鏡面となる
ように加工されている。
【0013】また、フランジ42のステータ10側のコ
アレスコイル20に対向する部位には切欠き部42Aが
形成されており、この切欠き部42Aに駆動マグネット
22が接着等の方法によって取り付けられている。駆動
マグネット22は、全体がリング状で、その中央の穴部
におけるステータ10近傍の部位には、内径を一段広げ
た開口とした段開口周部52が形成されている。また、
駆動マグネット22は中心角45度ずつに8等分した各
区分に、相隣接する区分が異極となるようにN極とS極
とが着磁されている。
【0014】なお、フランジ42には、図示しない回転
数検出手段が配置されており、この回転数検出手段によ
ってロータ16の回転数が検出される。
【0015】フランジ42におけるステータ10と逆側
の上面には、断面矩形の環状に切り欠かれた溝部54が
形成されており、この溝部54内にはバランス調整用の
釣合い重り57Aが取り付けられている。また、フラン
ジ42におけるステータ10側の下面には、断面矩形の
環状に切り欠かれた段付部56が形成されており、この
段付部56にはバランス調整用の釣合い重り57Bが取
り付けられている。これらの釣合い重り57A及び57
Bは、ロータ16の回転中のバランスを調整するための
ものである。
【0016】フランジ42の外周面上部には、リング状
に形成されたロータ側スラストマグネット58が接着等
の方法によって取り付けられている。
【0017】このロータ側スラストマグネット58は、
ステータ側スラストマグネット38と同芯となり、かつ
所定間隔隔てて隣接するように配置されている。そし
て、ロータ側スラストマグネット58の外周面部と、ス
テータ側スラストマグネット38の内周面部とは、吸引
力が働くように相互に異極に着磁され、スラスト磁気軸
受が構成されている。このスラスト磁気軸受は、2個の
マグネット38及び58の間で働く吸引力がロータ16
の回転軸40におけるスラスト方向(軸方向)の荷重に
勝って、ロータ16全体を浮上させるように作用する。
【0018】このため、ロータ16は、スラスト磁気軸
受によりスラスト方向に支持されると共に、動圧軸受に
よりラジアル方向(スラスト方向に直交する方向)に支
持されている。これにより、回路基板18上の制御回路
によって複数個のコアレスコイル20に交番電圧を印加
するように制御することによって、ロータ16を宙に浮
かせた状態で高速に回転させることができる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、レー
ザプリンタ、複写機、ファクシミリ装置等の光偏向器を
使用する機器では、高速化及び多機能化が急速に進む一
方、小型化や低コスト化が求められている。このため、
小型で低コストな光偏向器の必要性が高まっている。
【0020】しかしながら、上述した従来の光偏向器で
は、回転軸及び固定軸の外側に駆動マグネット及びコア
レスコイルを配設しているため、径方向に大きくなる、
という問題点があった。
【0021】また、このように光偏向器が径方向に大型
になると、図7に示すように、画像記録装置の集光光学
系87に使用されるfθレンズ等の高価な光学レンズを
光偏向器の回転多面鏡に近接させることができなくなる
ため、光学レンズも大型化し、画像記録装置が高価にな
る、という問題点があった。
【0022】本発明は、上記問題点を解消するために成
されたものであり、軸方向のみならず径方向にも小型な
光偏向器を提供することを目的としている。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の光偏向器は、ハウジングに固定された
固定軸と、前記固定軸に回転自在に嵌合された回転軸
と、外周面に複数の反射鏡面が形成されると共に前記回
転軸に固定された回転多面鏡と、異なる極性の複数の磁
極が前記回転軸の軸心を中心として周方向に交互に配置
されるように前記回転軸に固定された駆動マグネット
と、前記ハウジングの前記駆動マグネットの磁極に対向
する側に周方向に沿って各々固定されると共に前記駆動
マグネットと共同して前記回転軸を回転させる複数のコ
アレスコイルと、を備えた光偏向器であって、前記複数
のコアレスコイルの内接円径DiCと、前記回転軸の外径
oRとの間にDiC≦DoRなる関係を有している。
【0024】請求項1記載の光偏向器によれば、固定軸
がハウジングに固定されており、回転軸が上記固定軸に
回転自在に嵌合されていると共に、回転多面鏡が上記回
転軸に固定されている。また、異なる極性の複数の磁極
が上記回転軸の軸心を中心として周方向に交互に配置さ
れるように駆動マグネットが上記回転軸に固定されてお
り、上記駆動マグネットと共同して回転軸を回転させる
複数のコアレスコイルが上記ハウジングの駆動マグネッ
トの磁極に対向する側に周方向に沿って各々固定されて
いる。
【0025】このように、回転多面鏡は回転軸に固定さ
れているので、回転軸が回転されると回転多面鏡が回転
される。
【0026】ここで、上記複数のコアレスコイルの内接
円径DiCと、上記回転軸の外径DoRとの間にDiC≦DoR
なる関係を有するように複数のコアレスコイルが配置さ
れる。
【0027】このように請求項1記載の光偏向器によれ
ば、駆動マグネットと共同して回転軸を回転させる複数
のコアレスコイルの内接円径DiCと、回転軸の外径DoR
との間にDiC≦DoRなる関係を有するように、即ちコア
レスコイルの一部又は全部が回転軸の外周内に位置する
ように複数のコアレスコイルを配置したので、光偏向器
の径方向の寸法を小さくすることができる。
【0028】また、請求項2記載の光偏向器は、請求項
1記載の光偏向器における前記駆動マグネットの外径D
oMと、前記回転軸の外径DoRとの間にDoM≦DoRなる関
係を持たせたものである。
【0029】請求項2記載の光偏向器によれば、回転軸
の軸心を中心として回転軸に固定される駆動マグネット
の外径DoMが回転軸の外径DoR以下とされる。
【0030】このように請求項2記載の光偏向器によれ
ば、回転軸に固定される駆動マグネットの外径DoMを回
転軸の外径DoR以下としたので、駆動マグネットを回転
軸の軸方向上面又は下面に配設することにより駆動マグ
ネットを回転軸の外周内に全て含めるように配設するこ
とができ、光偏向器の径方向の寸法を、より小さくする
ことができる。
【0031】従って、請求項3記載の光偏向器のよう
に、請求項1又は請求項2記載の光偏向器における前記
駆動マグネットを前記回転軸の軸方向上面又は下面の何
れか一方に配設することが好ましい。
【0032】また、請求項4記載の光偏向器は、請求項
1乃至請求項3の何れか1項記載の光偏向器における前
記駆動マグネットと前記回転軸とを磁性部材で一体的に
構成したものである。
【0033】このように請求項4記載の光偏向器によれ
ば、駆動マグネットと回転軸とを磁性部材で一体的に構
成したので、駆動マグネットと回転軸を各々別の部材に
よって形成した後に駆動マグネットを回転軸の軸方向上
面又は下面に固定する場合に比較して、光偏向器の軸方
向の寸法を小さくすることができる。
【0034】また、請求項5記載の光偏向器のように、
請求項1乃至請求項4の何れか1項記載の光偏向器にお
ける前記固定軸と前記回転軸とによって構成されるラジ
アル軸受は動圧軸受とすることができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
形態を詳細に説明する。
【0036】〔第1実施形態〕図1は、本第1実施形態
に係る光偏向器の構成を示す断面図である。同図に示す
ように本第1実施形態に係る光偏向器は、ステータ10
側のハウジング12に立設された固定軸14に、回転多
面鏡48を備えたロータ16を動圧軸受によって軸支
し、ハウジング12上に配置した回路基板18上の駆動
用のコアレスコイル20を励磁切り替え制御し、ロータ
16側の駆動マグネット22との間に働く磁力によっ
て、ロータ16を回動するように構成されている。
【0037】即ち、ハウジング12上には、ハウジング
12と一体的に形成されたホルダ32が配設されてお
り、ホルダ32の上部には、中空円筒状に形成されたセ
ラミックス製の固定軸14が圧入等の方法により立設さ
れており、ハウジング12の固定軸14を立設した側の
平面部上には、回路基板18が配置されている。この回
路基板18上には、6個のコアレスコイル20(図2も
参照)が所定位置に配置されていると共に、このコアレ
スコイル20用の図示しない制御回路が構成されてい
る。
【0038】また、回路基板18上にはホール素子21
(図2も参照)が所定のコアレスコイル20の略中心に
固定されており、ホール素子21により、後述する駆動
マグネット22の複数の磁極が検出され、ロータ16の
位置が検出される。
【0039】また、回路基板18のコアレスコイル20
が配置されている面とは反対側の面の対応位置(コアレ
スコイル20の下側)には、珪素鋼板からなるステータ
ヨーク28が、ハウジング12上に穿設された浅溝30
内に納められて配置されている。なお、ステータヨーク
28は、回路基板18を鉄基板等で構成し、回路基板1
8にステータヨークの機能を持たせることで省略するこ
ともできる。
【0040】固定軸14の上部には、断面矩形のリング
状に形成されたステータ側スラストマグネット38が接
着等の方法によって取り付けられている。
【0041】このように構成されたステータ10に装着
されるロータ16のセラミックス製の回転軸40は、外
周面部に動圧軸受を構成するための深さ数μmのへリン
グボーン溝24が形成されており、ステータ10におけ
る固定軸14の中空部分に3〜8μm程度の隙間をもっ
て挿通されている。この状態で、回転軸40が高速回転
することにより、固定軸14と回転軸40との間に動圧
が発生し、ラジアル軸受を構成する。
【0042】回転軸40の上部には、切欠き部42Aが
形成されており、切欠き部42Aには、リング状に形成
されたロータ側スラストマグネット58が接着等の方法
によって取り付けられている。
【0043】このロータ側スラストマグネット58は、
ステータ側スラストマグネット38と同芯となり、かつ
所定間隔隔てて対向するように配置されている。そし
て、ロータ側スラストマグネット58の外周面部と、ス
テータ側スラストマグネット38の内周面部とは、吸引
力が働くように相互に異極に着磁され、スラスト磁気軸
受が構成されている。このスラスト磁気軸受は、2個の
マグネット38、58の間に働く吸引力がロータ16の
回転軸40におけるスラスト方向(軸方向)の荷重に勝
って、ロータ16全体を浮上させるように作用する。
【0044】このためロータ16は、スラスト磁気軸受
によりスラスト方向に支持されると共に、動圧軸受によ
りラジアル方向(スラスト方向に直交する方向)に支持
されている。これにより、回路基板18上の制御回路に
よって6個のコアレスコイル20に交番電圧を印加する
ように制御することによって、ロータ16を宙に浮かせ
た状態で高速に回転させることができる。
【0045】回転軸40に形成された切欠き部42Aの
上部には切欠き部42Bが形成されており、この切欠き
部42Bに回転多面鏡48が固定用バネ50と押え部材
51とによって固定されている。この切欠き部42B
は、回転軸40の軸芯に対して高精度で垂直となるよう
に加工されている。アルミニウム製の回転多面鏡48
は、多角形柱状に形成され、その側面部が鏡面となるよ
うに加工されている。
【0046】また、回転軸40の下面には、駆動マグネ
ット22が接着等の方法によって取り付けられている。
駆動マグネット22は、全体が円筒形状で、その中央部
に凹部53が形成されている。また、駆動マグネット2
2は、中心角45度ずつに8等分した各区分に、相隣接
する区分が異極となるようにN極とS極とが着磁されて
いる。
【0047】押え部材51はカップ状に形成されてお
り、その周縁部にはバランス調整用の釣合い重り57A
が取り付けられている。また、駆動マグネット22の凹
部53にはバランス調整用の釣合い重り57Bが取り付
けられている。これらの釣合い重り57A、57Bは、
ロータ16の回転中のバランスを調整するためのもので
ある。
【0048】図2は図1に示した本第1実施形態に係る
光偏向器のコアレスコイル20周辺の平面図であって、
図1と同一の符号は同一部分に相当する。また、図2に
示した例では、コアレスコイル20の内接円径DiCが約
3mm、回転軸40の外径D oRが約22mm、駆動マグ
ネット22の外径DoMが約21mmに設定してある。コ
アレスコイル20は、その内接円径DiCが回転軸40の
外径DoRより小さくなるように構成してあるため、光偏
向器全体の外径を小さくできる。本第1実施形態では、
駆動マグネット22の外径DoMを、回転軸40の外径D
oRより1mm程度小さくして、ロータ16を固定軸14
に上方から抜き差しできるように構成している。
【0049】以上詳細に説明したように、本第1実施形
態に係る光偏向器では、6個のコアレスコイル20の内
接円径DiCを回転軸40の外径DoRより小さく構成する
と共に駆動マグネット22の外径DoMを回転軸40の外
径DoRより小さく構成したので、光偏向器の径方向の寸
法を小さくすることができる。
【0050】また、本第1実施形態に係る光偏向器を適
用して画像記録装置等を構成する場合には、図4に示す
ように、光偏向器を径方向に小型化したことで、図7に
示した従来の光偏向器を適用する場合に比較して、集光
光学系87を構成する光学レンズを回転多面鏡48の反
射鏡面に、より近接させることができるので、小型な光
学レンズ、即ち安価な光学レンズを使用することがで
き、画像記録装置等を安価に構成することができる。
【0051】〔第2実施形態〕図3は本第2実施形態に
係る光偏向器の構成を示す断面図であって、図1と同一
の符号が付された部分は図1と同一の機能を有する。図
3に示した光偏向器では、図1によって示した上記第1
実施形態における駆動マグネット22を回転軸40の上
面に配設し、駆動マグネット22と軸方向に対向する位
置に図2に示したコアレスコイル20を配設している。
【0052】ハウジング12上に設けられた段付部60
には、中空円筒状に形成されたセラミックス製の固定軸
14が圧入や接着等の方法で立設されている。また、ハ
ウジング12の外縁部には回路基板ホルダ61が形成さ
れており、その上端部に珪素鋼板からなる回路基板18
が図示しないネジ等によって固定されている。回路基板
ホルダ61には、ガラス材等によって構成された窓部6
3が形成されており、この窓部63を通して光走査が行
われる。この回路基板18上には、6個のコアレスコイ
ル20が所定位置に配置されていると共に、このコアレ
スコイル20用の図示しない制御回路が構成されてい
る。
【0053】また、回路基板18上にはホール素子21
が所定のコアレスコイル20の略中心に固定されてお
り、ホール素子21により、後述する駆動マグネット2
2の複数の磁極が検出されることによってロータ16の
位置が検出される。
【0054】ハウジング12には、更に段付部62が形
成されており、断面矩形のリング状に形成されたステー
タ側スラストマグネット38が接着等の方法によって取
り付けられている。
【0055】このように構成されたステータ10に装着
されるロータ16のセラミックス製の回転軸40は、外
周面部に動圧軸受を構成するための深さ数μmのへリン
グボーン溝24が形成されており、ステータ10におけ
る固定軸14の中空部分に3〜8μm程度の隙間をもっ
て挿通されている。この状態で回転軸40が高速回転す
ることにより、固定軸14と回転軸40との間に動圧が
発生されて、ラジアル軸受を構成する。
【0056】回転軸40の下面には、全体が円筒形状
で、その中央部に凹部53が形成されたロータ側スラス
トマグネット58が接着等の方法によって取り付けられ
ている。
【0057】このロータ側スラストマグネット58は、
ステータ側スラストマグネット38と同芯となり、かつ
所定間隔隔てて対向するように配置されている。そし
て、ロータ側スラストマグネット58の外周面部と、ス
テータ側スラストマグネット38の内周面部とは、吸引
力が働くように相互に異極に着磁され、スラスト磁気軸
受が構成されている。このスラスト磁気軸受は、2個の
マグネット38及び58の間で働く吸引力がロータ16
の回転軸40におけるスラスト方向(軸方向)の荷重に
勝って、ロータ16全体を浮上させるように作用する。
【0058】このためロータ16は、スラスト磁気軸受
によりスラスト方向に支持されると共に、動圧軸受によ
りラジアル方向に支持されている。これにより、回路基
板18上の制御回路によって6個のコアレスコイル20
に交番電圧を印加するように制御することによって、ロ
ータ16を宙に浮かせた状態で高速で回転することがで
きる。
【0059】回転軸40の上部には、切欠き部42Bが
形成されており、この切欠き部42Bに回転多面鏡48
が駆動マグネット22によって固定されている。この切
欠き部42Bは、回転軸40の軸芯に対して高精度で垂
直となるように加工されている。アルミニウム製の回転
多面鏡48は、多角形柱状に形成され、その側面部が鏡
面となるように加工されている。
【0060】また、回転軸40の上端部には、駆動マグ
ネット22が接着等の方法によって取り付けられてい
る。駆動マグネット22は全体が円筒形状で、その中央
部に凹部53Bが形成されている。また、駆動マグネッ
ト22は、中心角45度ずつに8等分した各区分に、相
隣接する区分が異極となるようにN極とS極とが着磁さ
れている。
【0061】駆動マグネット22の凹部53Bには、バ
ランス調整用の釣合い重り57Aが取り付けられてい
る。また、ロータ側スラストマグネット58の凹部53
には、バランス調整用の釣合い重り57Bが取り付けら
れている。なお、これらの釣合い重り57A及び57B
は、ロータ16の回転中のバランスを調整するものであ
る。
【0062】なお、本第2実施形態に係る光偏向器で
は、コアレスコイル20の内接円径D iCが約3mm、回
転軸40の外径DoRが約22mmに設定してある。
【0063】以上詳細に説明したように、本第2実施形
態に係る光偏向器では、6個のコアレスコイル20の内
接円径DiCを回転軸40の外径DoRより小さく構成した
ので、光偏向器の径方向の寸法を小さくすることができ
る。
【0064】また、本第2実施形態に係る光偏向器を適
用して画像記録装置等を構成する場合には、上記第1実
施形態でも説明したように、光偏向器を径方向に小型化
したことで、図7に示した従来の光偏向器を適用する場
合に比較して、集光光学系87を構成する光学レンズを
回転多面鏡48の反射鏡面に、より近接させることがで
きるので、小型な光学レンズ、即ち安価な光学レンズを
使用することができ、画像記録装置等を安価に構成する
ことができる。
【0065】なお、上記各実施形態では、回転軸40と
駆動マグネット22とを各々別の部材で構成した場合に
ついて説明したが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、強磁性部材を用いて一体的に構成してもよい。こ
の場合、光偏向器を軸方向へも小型化することができ
る。
【0066】また、上記各実施形態に係る光偏向器は、
径方向に小型になるばかりでなく、ロータ16の下部の
空間がラジアル軸受の隙間(数μm)を介して密閉され
ており、空気ダンパの効果を有しているので、ロータ1
6の軸方向の振動が低減され、より高精度な光走査が可
能とされている。
【0067】
【発明の効果】本発明の光偏向器によれば、駆動マグネ
ットと共同して回転軸を回転させる複数のコアレスコイ
ルの内接円径DiCと、回転軸の外径DoRとの間にDiC
oRなる関係を有するように、即ちコアレスコイルの一
部又は全部が回転軸の外周内に位置するように複数のコ
アレスコイルを配置したので、光偏向器の径方向の寸法
を小さくすることができる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る光偏向器の構成を示す断面
図である。
【図2】図1における光偏向器のコアレスコイルの周辺
を示す平面図である。
【図3】第2実施形態に係る光偏向器の構成を示す断面
図である。
【図4】各実施形態に示した光偏向器を画像記録装置に
適用した場合の光偏向器と集光光学系との位置関係を示
す平面図である。
【図5】従来の光偏向器を用いた画像記録装置の構成の
一例を示す構成図である。
【図6】従来の画像記録装置、画像読取装置等に用いら
れる光偏向器の構造の一例を示す断面図である。
【図7】従来の光偏向器を用いた画像記録装置における
光偏向器と集光光学系との位置関係を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
10 ステータ 12 ハウジング 14 固定軸 16 ロータ 18 回路基板 20 コアレスコイル 21 ホール素子 22 駆動マグネット 24 へリングボーン溝 28 ステータヨーク 38 ステータ側スラストマグネット 40 回転軸 48 回転多面鏡 50 固定用バネ 51 押え部材 57A 釣合い重り 57B 釣合い重り 58 ロータ側スラストマグネット 61 回路基板ホルダ 81 駆動モータ 82 回転軸 83 回転多面鏡 84 反射鏡面 85 レーザ 86 コリメータレンズ 87 集光光学系 88 感光体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングに固定された固定軸と、 前記固定軸に回転自在に嵌合された回転軸と、 外周面に複数の反射鏡面が形成されると共に前記回転軸
    に固定された回転多面鏡と、 異なる極性の複数の磁極が前記回転軸の軸心を中心とし
    て周方向に交互に配置されるように前記回転軸に固定さ
    れた駆動マグネットと、 前記ハウジングの前記駆動マグネットの磁極に対向する
    側に周方向に沿って各々固定されると共に前記駆動マグ
    ネットと共同して前記回転軸を回転させる複数のコアレ
    スコイルと、 を備えた光偏向器であって、前記複数のコアレスコイル
    の内接円径DiCと、前記回転軸の外径DoRとの間にDiC
    ≦DoRなる関係を有した光偏向器。
  2. 【請求項2】 前記駆動マグネットの外径DoMと、前記
    回転軸の外径DoRとの間にDoM≦DoRなる関係を有した
    請求項1記載の光偏向器。
  3. 【請求項3】 前記駆動マグネットを前記回転軸の軸方
    向上面又は下面の何れか一方に配設した請求項1又は請
    求項2記載の光偏向器。
  4. 【請求項4】 前記駆動マグネットと前記回転軸とを磁
    性部材で一体的に構成した請求項1乃至請求項3の何れ
    か1項記載の光偏向器。
  5. 【請求項5】 前記固定軸と前記回転軸とによって構成
    されるラジアル軸受が動圧軸受である請求項1乃至請求
    項4の何れか1項記載の光偏向器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005115296A (ja) * 2003-09-18 2005-04-28 Ricoh Co Ltd 光走査装置および画像形成装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005115296A (ja) * 2003-09-18 2005-04-28 Ricoh Co Ltd 光走査装置および画像形成装置
JP4500526B2 (ja) * 2003-09-18 2010-07-14 株式会社リコー 光走査装置および画像形成装置

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