JPH06130315A - 光偏向器 - Google Patents

光偏向器

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Publication number
JPH06130315A
JPH06130315A JP28424792A JP28424792A JPH06130315A JP H06130315 A JPH06130315 A JP H06130315A JP 28424792 A JP28424792 A JP 28424792A JP 28424792 A JP28424792 A JP 28424792A JP H06130315 A JPH06130315 A JP H06130315A
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JP
Japan
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stator core
magnet
shaft
fixed
sleeve
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Application number
JP28424792A
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English (en)
Inventor
Sadaji Sada
貞二 佐田
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スキャナーモータのマグネットの着磁に起因
する軸と回転体との間の接触摩擦を低減し、長寿命の光
偏向器を提供する。 【構成】 スリーブ3とこのスリーブ3を挿着する軸1
の一方を回転部材とし他方を固定部材とする動圧空気軸
受と、固定部材に設けたステータコア7と、ステータコ
アを挟むように回転部材を構成するスリーブ3に固定さ
れた2個のマグネット6−1と6−2とを有し、上記2
個のマグネット6−1と6−2の中心をステータコア7
の中心を通る直線上で、当該ステータコア7の中心に関
して対称の位置に偏心させた位置で固定してなる。 【効果】 ステータコアとマグネットとの間に生じる磁
気不平衡力が相殺され、軸とスリーブとの接触が極小と
なって接触摩耗が低減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外周に複数の反射鏡面
を形成した回転多面鏡を回転させ、前記反射鏡面に入射
する光ビームを反射させて画像担体あるいは記録部材上
に偏向走査させる光偏向器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、レーザ等の光源から出射された
光ビームで画像担体等を走査してその画像を読み取る画
像読取装置、あるいは画像信号や文字信号で変調された
光ビームで記録媒体を走査して画像の記録を行う画像記
録装置では、上記光ビームを走査するための手段として
複数の反射鏡面を外周に有する回転多面鏡が用いられ
る。
【0003】この種の光偏向器として、相互に挿着する
スリーブと軸の何れか一方を回転部材とし他方を固定部
材とする動圧空気軸受等を好適とする回転軸受と、回転
部材に取りつけた永久磁石(マグネット)と固定部材に
設置した環状鉄心(ステータコア)に電磁コイルを巻回
してなる磁気回路により回転トルクを発生する回転トル
ク発生機能,所謂スキャナーモータを構成すると共に軸
方向に回転体を保持する磁気軸受の機能を兼ね備えた磁
気回路を有する光偏向器が知られている。
【0004】図4はこの種の光偏向器を用いた画像記録
装置の概略構成の説明図であって、30はレーザ、31
はコリメータレンズ、32は集光光学系、33は記録媒
体である感光体、53は回転多面鏡、53−1は回転多
面鏡を構成する複数の反射鏡面、57は回転駆動機構
(スキャナーモータ)、58は防塵カバー(以下、単に
カバーという)、58−1は光ビームが入出射する開口
部(入出射窓)である。
【0005】同図において、回転多面鏡53はスキャナ
ーモータ57で矢印A方向に回転される。半導体レーザ
あるいはガスレーザ等のレーザ30から出射される光ビ
ームは、図示しない変調手段によって画像信号等で変調
され、回転多面鏡53の反射鏡面53−1に入射する。
回転多面鏡53の反射鏡面53−1で反射された光ビー
ム(反射光ビーム)は集光光学系32を通して感光体3
3に投射される。
【0006】この反射光ビームは回転多面鏡53の矢印
A方向の回転に伴って矢印B方向に偏向されて感光体3
3上を主走査する。これと共に感光体33の矢印C方向
の回転により副走査が行われて当該感光体33上に2次
元の画像書込みがなされる。なお、光ビームの入出射窓
58−1を有する防塵カバー58は回転多面鏡53の反
射鏡面53−1に塵埃が付着するのを防止するために取
付けられるものである。
【0007】図5は従来の光偏向器の1例の構造を説明
する断面図であって、1は固定軸、1−1は動圧発生用
溝、2はハウジング、3は回転スリーブ、3−1はミラ
ーフランジ、4はカバー、4−1は入出射窓、5はヨー
ク、6はマグネット、7はステータコア、8はスタッ
ド、9は回路基板、10は磁気検出素子、11は回転多
面鏡、11−1は反射鏡面、12はキャップフランジ、
13,17,18,20はネジ、14はウインドウガラ
ス、15は隙間、16は軸フランジ、19はカラー、2
1はバランスリング、23は空気だまり、24は微細孔
である。
【0008】この光偏向器は軸1が固定され、この軸1
に挿着したスリーブが回転する固定軸形式のものであ
り、ここでは軸1を固定軸、スリーブ3を回転スリーブ
として説明する。図5において、固定軸1の一端は軸フ
ランジ16に固着されており、それらはネジ17により
ハウジング2に固定されている。
【0009】固定軸1の周表面には、ラジアル軸受とし
て働く動圧発生用溝1−1が設けられている。このラジ
アル軸受は、軸方向に対して直角の方向に力が働いて
も、回転の中心が所定の位置よりズレないようにするた
めの軸受である。スキャナーモータを構成するロータ部
は固定軸1に隙間15を隔てて挿着した部分であり、回
転スリーブ3とこの回転スリーブ3に圧入あるいは接着
等により固着されたヨーク5、ヨーク5に固着したマグ
ネット6、およびバランスリング21で構成されてい
る。
【0010】このロータ部に回転多面鏡11が取り付け
られる。回転多面鏡11の取り付けは、当該多面鏡11
の中心孔を回転スリーブ3に挿着し、その上方からキャ
ップフランジ12を当て、ネジ13によって回転スリー
ブ3のミラーフランジ3−1に固定することによって行
う。固定軸1の上端とキャップフランジ12の間には、
スラスト方向(軸方向)のダンピングを抑制する空気だ
まり23が形成される。なお、微細孔24は空気だまり
23と外気とを連通して上記空気だまり23によるダン
ピング効果を安定化させる。
【0011】一方、スキャナーモータを構成するステー
タ部は、ハウジング2と、このハウジング2にネジ17
で固定された軸フランジ16に一端が圧入等によって固
着された固定軸1、トロイダルコイルを好適とする電磁
コイルを巻回しハウジング2にカラー19を介しネジ2
0によって固定されたステータコア7、ステータコア7
に取り付けられたスタッド8によって支持される回路基
板9、回路基板9上に植立設置されたホール素子を好適
とする磁気検出素子(センサー)10等から構成されて
いる。
【0012】回転多面鏡を回転駆動する所謂スキャナー
モータ部を構成するマグネット6は2極着磁の永久磁石
であり、対向するステータコア7との間には磁気的吸引
力が働いている。この吸引力は、マグネット6とステー
タコア7との対向位置が、モータの軸方向(スラスト方
向)にズレないようにする作用をする。つまり、マグネ
ット6が右方に移動した時には、前記吸引力に左方へ引
き戻す成分が現れて引き戻されるし、左方に移動したと
きには右方に引き戻される成分が現れて引き戻される。
かくして、マグネット6とステータコア7とは、前記磁
気吸引力により、軸方向の所定位置にて対向せしめられ
るようにされる。すなわち、マグネット6とステータコ
ア7により、磁気的スラスト軸受が構成されている。
【0013】磁気検出素子10としては、例えば、ホー
ル素子が用いられる。これは、マグネット6の漏れ磁束
を検出して、マグネット6が回転する際、N極が通過し
たかS極が通過したかを検出する。磁気検出素子10の
検出信号は、回路基板9に印刷された配線を通して図示
しない制御回路部へ送られる。制御回路部では、この検
出信号を基に、ステータコア7の各個所に巻回されてい
る電磁コイルに流す電流の向きを決める。その結果、マ
グネット6との相互作用により回転を持続する方向の力
が発生させられる。
【0014】回転スリーブ3が回転すると、動圧発生用
溝1−1により、軸1の周囲(隙間15の部分)に高い
圧力の空気層が生ぜしめられる。この圧力により、回転
スリーブ3は軸1より浮いた状態で支持される動圧空気
軸受が構成される。なお、同図では、動圧発生用溝1−
1を固定軸1の外周に設けているが、これに代えて回転
スリーブ3の内壁に動圧発生用溝1−1を設けるように
してもよいものである。
【0015】上記隙間15の空気層はロータ部の回転中
心を一定に保つ作用をする。例えば、回転スリーブ3が
同図の左方にズレたとすると、右方の隙間15の隙間が
大となり、この部分の隙間の圧力はズレる前より小とな
る。一方、左方の隙間は小となるから、この部分の隙間
の圧力はズレる前より大となる。圧力の大小関係が上記
のようになると、回転スリーブ3は右方に押され、最終
的には元の位置へ戻されることになる。
【0016】図6は回転多面鏡とその偏向動作の説明図
であって、図5のカバー4の上部を取り去った上面図を
示している。回転多面鏡11は同図に示したように、軸
方向の上方から見た場合、正多角形を成しており、その
外周(側面)には多数の反射鏡面11−1を有してい
る。同図において、入射窓4−1のウインドウガラス1
4を通って入射したレーザー等の光ビームは、回転多面
鏡11の反射鏡面11−1で反射され、再び入射窓4−
1のウインドウガラス14を通って出射される。
【0017】光ビームが入射窓4−1の位置にある反射
鏡面に入射して回転多面鏡11が回転すると、該光ビー
ムの反射光ビームは徐々に向きが変えさせられ、偏向が
なされる。回転が進んで、次の反射鏡面が回転して来る
と、光ビームは今度はこれに入射する。この反射鏡面で
も、前の反射鏡面と同様にして偏向が行われる。従っ
て、反射光ビームは、一定の角度範囲を走査する形とな
り、その走査速度は回転多面鏡11の回転速度に依存す
る。
【0018】上記の光偏向器は軸1を固定した固定軸型
であるが、スリーブをハウジングに固定し、これに回転
軸を挿着した回転軸型も知られている。なお、この種の
光偏向器に関する従来技術は、例えば特開昭62−23
1922号公報に開示されている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術におい
て、回転多面鏡を回転させる駆動機構,所謂スキャナー
モータを構成するマグネット6と回転スリーブ3との間
に嵌合しろの隙間があるために、マグネット6が1個の
場合には当該マグネット6を回転スリーブ3に固着する
と軸受軸(固定軸1)の中心とマグネット外径中心に偏
心が生じる。
【0020】図7は環状のマグネットの基本波形磁気不
平衡力の説明図であって、軸1の任意の一点(軸1にか
かる力はステータコア7で測定できるので、環状のステ
ータコア7に磁気不平衡力検知センサを固定した場合に
は、このセンサ部分)にかかる磁気不平衡力の1つとし
て、マグネット6の1回転につき図7に示した磁気不平
衡力F1が発生する。この磁気不平衡力F1を基本波形磁
気不平衡力という。
【0021】また、図8は環状のマグネットのオフセッ
ト力の説明図であって、軸1の中心と環状のステータコ
ア7の内径中心との偏心によって、上記軸1の任意の一
点にかかる磁気不平衡力として、マグネットの回転に関
係なく常に一定の磁気不平衡力F2 が働いている。この
磁気不平衡力をオフセット力という。マグネットを4極
以上としている為、従来の2極着磁のマグネットを用い
た場合に生じるスリーブ1回転に2回の磁気不平衡力が
現われていないことがわかる。
【0022】なお、上記の磁気不平衡力は、軸を回転さ
せる構成とした回転駆動機構においても同様に発生する
ものである。このように、ロータ部の回転に伴って2つ
の磁気不平衡力(基本波形力とオフセット力)が発生す
る。また、マグネットが2極着磁以外のものであって
も、前記回転スリーブ3との間の嵌合しろによる隙間の
存在で軸1の中心とマグネットの外径中心に固着精度お
よび組立て精度に起因する偏心が発生する。これによっ
ても、上記の2つの磁気不平衡力が生じる。
【0023】そして、スキャナモータには動圧空気軸を
使用しているがために回転起動時と停止時には回転体の
軸と回転スリーブの特定位置が接触し、この磁気不平衡
力が軸受を摩耗させ寿命を低下させるという問題があっ
た。すなわち、動圧空気軸受は回転速度が高い時には軸
1と回転スリーブ3とは非接触で回転するが、回転起動
時と停止時には軸受隙間15(図5)における空気圧力
が小さく、軸1と回転スリーブ3とは接触しながら回転
をする。
【0024】軸受隙間15の空気圧力は半径方向に均一
であるから、回転起動時や停止時に半径方向に対して特
定方向の外力が加わっていると、上記の接触時間や接触
力が大きくなり、軸受部分の摩耗が促進されて寿命が低
下する。したがって、マグネット6が特に2極着磁の場
合には、前記磁気不平衡力が直受け部分の寿命に大きな
影響を与える。
【0025】本発明の目的は、上記従来技術の問題点を
解消し、スキャナーモータのマグネットと回転スリーブ
との間の接触摩擦を低減し、長寿命の光偏向器を提供す
ることにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、回転多面鏡を有するスキャナーモータの
軸受に動圧空気軸受構造を具備する光偏向器において、
当該スキャナーモータを構成するマグネットの極数を4
極以上の偶数個とすると共に、前記マグネットをステー
タコアを円周方向側挟む内側マグネットと外側マグネッ
トとから構成し、両マグネットを前記軸の軸心と直交す
る線上で当該軸心に関して対称の位置に偏心させてなる
ことを特徴とする。
【0027】すなわち、本発明は、スリーブ3とこのス
リーブ3を挿着する軸1の一方を回転部材とし他方を固
定部材とする動圧空気軸受と、上記回転部材に固定され
て外周に複数の反射鏡面11−1を形成した回転多面鏡
11と、上記回転部材に固定された回転駆動用のマグネ
ットと上記固定部材に設けた電磁コイルを巻回したステ
ータコア7とで構成された回転トルク発生機能と上記回
転部材を上記軸1の軸方向に保持する磁気軸受機能とを
兼ね備えた磁気回路とを有し、上記回転多面鏡11を回
転させることにより、入射する光ビームを上記回転多面
鏡11の反射鏡面11−1で反射させて偏向を行う光偏
向器において、前記磁気回路を構成するマグネットを4
極以上の着磁を持ち前記ステータコア7を円周方向側挟
む内側マグネット6−1と外側マグネット6−2とから
構成し、両マグネットをステータコアの中心を通る線上
で当該中心に関して対称の位置に偏心させてなることを
特徴とする。
【0028】なお、本発明は、軸受の軸を固定した固定
軸形式に限らず、スリーブ側を固定部材とし、これに挿
着した回転軸に回転多面鏡を固定した回転軸形式の動圧
空気軸受を備える光偏向器にも同様に適用できることは
言うまでもない。さらに、本発明は、ステータコアの内
周に回転マグネットを配置した,所謂インナーローター
型スキャナーモータに限るものではなく、回転マグネッ
トをステータコアの外周に配置した,所謂アウターロー
タ型のスキャナーモータをもつ光偏向器にも適用でき、
また、光偏向器以外の駆動用モータにも同様に適用でき
るものである。
【0029】
【作用】磁気不平衡力は軸受の軸中心とマグネットおよ
びステータコアの中心との偏心によって発生する。マグ
ネットを2個とし、その1個をステータコアの内側に、
他の1個をステータコアの外側に配置すると共に、両マ
グネットを前記軸の軸心と直交する線上で当該軸心に関
して対称の位置に偏心させたことにより、各マグネット
とステータコアとの間の磁気不平衡力が相殺される。
【0030】したがって、軸受における軸と回転体との
間の接触が略々解消され、長寿命の軸受機構をもつ光偏
向器を構成することが可能となる。
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施例につき、図面を参照し
て詳細に説明する。図1は本発明による光偏向器の1実
施例を説明する断面図であって、1は固定軸、1−1は
動圧発生用溝、2−1はハウジング、2−2はハウジン
グアダプタ、3は回転スリーブ、3−1はミラーフラン
ジ、4はカバー、4−1は入出射窓、5はヨーク、6−
1,6−2はマグネット、7はステータコア、7−1は
電磁コイル、8−1,8−2はスタッド、9は回路基
板、10は磁気検出素子、11は回転多面鏡、11−1
は反射鏡面、12はキャップフランジ、13,16,1
7,19,18,20はネジ、14はウインドウガラ
ス、15は隙間、23は空気だまり、24は微細孔であ
る。
【0032】この光偏向器は軸1が固定され、この軸1
に挿着したスリーブが回転する固定軸形式のものであ
り、ここでは軸1を固定軸、スリーブ3を回転スリーブ
としてこのスリーブ3に固定した回転多面鏡11とヨー
ク5で保持したマグネット6−1,6−2からる部材を
ロータ部とするものである。なお、図2は図1における
マグネットと回転スリーブの部分を示すの平面図であっ
て、2つのマグネット6−1と6−2が回転スリーブ7
の内側と外側に同心的に配置されている。
【0033】図1,図2において、固定軸1の一端はハ
ウジング2−1に固着されており、ハウジング2−1は
ネジ16によりハウジングアダプタ2−2に固定されて
いる。固定軸1の周表面には、ラジアル軸受として働く
動圧発生用溝1−1が設けられている。このラジアル軸
受は、軸方向に対して直角の方向に力が働いても、回転
の中心が所定の位置よりズレないようにするための軸受
である。
【0034】スキャナーモータを構成するロータ部は固
定軸1に隙間15を隔てて挿着した部分であり、回転ス
リーブ3とこの回転スリーブ3に接着あるいは焼き嵌め
により固定されたヨーク5、ヨーク5に固着したマグネ
ット6−1,6−2、ミラーフランジ3−1に固定され
た回転ミラー11、およびキャップフランジ12で構成
されている。
【0035】一方、スキャナーモータを構成するステー
タ部は、ハウジング2−1と、このハウジング2−1に
固着された固定軸1、スタッド8−1,8−2にネジ1
7で保持された回路基板9と共にネジ18でハウジング
2に固定された固定されたステータコア7、ステータコ
ア7に巻回されたトロイダル形式を好適とする電磁コイ
ル7−1、回路基板9上に植立設置されたホール素子を
好適とする磁気検出素子10等から構成されている。
【0036】回転多面鏡11を回転駆動する所謂スキャ
ナーモータ部を構成するマグネット6−1,6−2は永
久磁石であり、図2に示したように4極着磁された環状
のマグネットをステータコア7の内周と外周に配置さ
れ、対向するステータコア7との間には磁気的吸引力が
働いている。この吸引力は、マグネット6−1,6−2
とステータコア7との対向位置が、モータの軸方向(ス
ラスト方向)にズレないようにする作用をする。つま
り、マグネット6−1,6−2が右方に移動した時に
は、前記吸引力に左方へ引き戻す成分が現れて引き戻さ
れるし、左方に移動したときには右方に引き戻される成
分が現れて引き戻される。かくして、マグネット6−
1,6−2とステータコア7とは、前記磁気吸引力によ
り、軸方向の所定位置にて対向せしめられるようにされ
る。すなわち、マグネット6−1,6−2とステータコ
ア7により、磁気的スラスト軸受が構成されている。
【0037】磁気検出素子10としては、例えば、ホー
ル素子が用いられる。これは、マグネット6−2の漏れ
磁束を検出して、マグネット6−2が回転する際、N極
が通過したかS極が通過したかを検出する。磁気検出素
子10の検出信号は、回路基板9に印刷された配線を通
して図示しない制御回路部へ送られる。制御回路部で
は、この検出信号を基に、ステータコア7の各個所に巻
回されている電磁コイル7−1に流す電流の向きを決め
る。その結果、マグネット6−1,6−2とステータコ
ア7との相互作用により回転を持続する方向の力が発生
させられる。
【0038】回転スリーブ3が回転すると、動圧発生用
溝1−1により、軸1の周囲(隙間15の部分)に高い
圧力の空気層が生ぜしめられる。この圧力により、回転
スリーブ3は軸1より浮いた状態で支持される動圧空気
軸受が構成される。なお、同図では、動圧発生用溝1−
1を固定軸1の外周に設けているが、これに代えて回転
スリーブ3の内壁に動圧発生用溝1−1を設けるように
してもよい。
【0039】上記隙間15の空気層はロータ部の回転中
心を一定に保つ作用をする。例えば、回転スリーブ3が
同図の左方にズレたとすると、右方の隙間15の隙間が
大となり、この部分の隙間の圧力はズレる前より小とな
る。一方、左方の隙間は小となるから、この部分の隙間
の圧力はズレる前より大となる。圧力の大小関係が上記
のようになると、回転スリーブ3は右方に押され、最終
的には元の位置へ戻されることになる。
【0040】図3は本発明による光偏向器の1実施例に
おけるマグネットと回転スリーブとの配置関係の説明図
であって、図1,図2と同一符号は同一部分に対応し、
aはマグネット6−1の中心、bはステータコア7の中
心、cはマグネット6−2の中心、f1 はマグネット6
−1とステータコア7とで発生する磁気不平衡力とその
方向、f2 はマグネット6−2とステータコア7とで発
生する磁気不平衡力とその方向を示す。
【0041】同図において、マグネット6−1と6−2
は共にヨーク5に固着されており、共にステータコア7
との間に基本波形磁気不平衡力f1 とf2 が働く。この
とき、マグネット6−2をステータコア7の中心bに関
してマグネット6−1とマグネット6−2の中心aとc
とを、ステータコア7の中心bすなわち、軸1の中心を
通る直線上で軸対称となる位置に偏心させて固定する。
【0042】このように、マグネット6−1とマグネッ
ト6−2とを互いに偏心させて固定配置することによ
り、マグネット6−1とステータコア7とで発生する磁
気不平衡力f1 とマグネット6−2とステータコア7と
で発生する磁気不平衡力f2 とが相殺される。したがっ
て、偏向ヨーク5にかかる基本波形磁気不平衡力に起因
する軸1とスリーブ3との接触力、接触時間が低減さ
れ、回転の起動時と停止時の極く短時間を除いて、両者
の接触は回避される。
【0043】なお、以上はマグネットの着磁を4極とし
て説明したが、6極,8極,・・の偶数極に着磁するこ
とで上記と同様の効果が得られる。さらに、マグネット
は2個の限らず、2個以上のマグネットを備えた場合に
も複数のマグネットによる磁気不平衡力を相殺するよう
に偏心させて固定することで、また4極以上の着磁のマ
グネットとすることで、上記の磁気不平衡力を同様に低
減する効果を得ることができるものである。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
2個のマグネット2個を4極以上の偶数極とし、ステー
タコアを円周方向に挟んで配置すると共に、それらのマ
グネットのステータコア中心に対する位置を磁気不平衡
力が相殺される方向に偏心させることにより、磁気不平
衡力を著しく低減することができ、当該磁気不平衡力の
影響を低減し、また、2倍波形の磁気不平衡力を抑制し
て、軸受とスリーブとの接触力と回転起動時と停止時の
接触力と時間を極小さなものとして、軸受の摩耗を低減
した長寿命の光偏向器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による光偏向器の1実施例を説明する
断面図である。
【図2】 本発明による光偏向器の1実施例におけるマ
グネットと回転スリーブの部分を示すの平面図である。
【図3】 本発明による光偏向器の1実施例におけるマ
グネットと回転スリーブとの配置関係の説明図である。
【図4】 光偏向器を用いた画像記録装置の概略構成の
説明図である。
【図5】 従来の光偏向器の構造の1例を説明する断面
図である。
【図6】 回転多面鏡とその偏向動作の説明図である。
【図7】 環状のマグネットの基本波形磁気不平衡力の
説明図である。
【図8】 環状のマグネットのオフセット力の説明図で
ある。
【符号の説明】
1・・・・固定軸、1−1・・・・動圧発生用溝、2−
1・・・・ハウジング、2−2・・・・ハウジングアダ
プタ、3・・・・回転スリーブ、3−1・・・・ミラー
フランジ、4・・・・カバー、4−1・・・・入出射
窓、5・・・・ヨーク、61−,6−2・・・・マグネ
ット、7・・・・ステータコア、7−1・・・・電磁コ
イル、8−1,8−2・・・・スタッド、9・・・・回
路基板、10・・・・磁気検出素子、11・・・・回転
多面鏡、11−1・・・・反射鏡面、12・・・・キャ
ップフランジ、13,16,17,19,18,20・
・・・ネジ、14・・・・ウインドウガラス、15・・
・・隙間、23・・・・空気だまり、24・・・・微細
孔。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に挿着したスリーブとこのスリーブ
    を挿着する軸の一方を回転部材とし他方を固定部材とす
    る動圧空気軸受と、上記回転部材に固定されて外周に複
    数の反射鏡面を形成した回転多面鏡と、上記回転部材に
    固定された回転駆動用のマグネットと上記固定部材に設
    けた電磁コイルを巻回したステータコアとで構成された
    回転トルク発生機能と上記回転部材を上記軸の軸方向に
    保持する磁気軸受機能とを兼ね備えた磁気回路とを有
    し、上記回転多面鏡を回転させることにより、入射する
    光ビームを上記回転多面鏡の反射鏡面で反射させて偏向
    を行う光偏向器において、 前記磁気回路を構成するマグネットを4極以上の着磁を
    持ち前記ステータコアを円周方向側挟む内側マグネット
    と外側マグネットとから構成し、両マグネットを前記ス
    テータコアの中心を通る線上で当該中心に関して対称の
    位置に偏心させてなることを特徴とする光偏向器。
JP28424792A 1992-10-22 1992-10-22 光偏向器 Pending JPH06130315A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR970063867A (ko) * 1996-02-26 1997-09-12 김광호 공기 베어링을 구비한 모터

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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